JP6707001B2 - コークス炉の擁壁解体方法 - Google Patents
コークス炉の擁壁解体方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6707001B2 JP6707001B2 JP2016175435A JP2016175435A JP6707001B2 JP 6707001 B2 JP6707001 B2 JP 6707001B2 JP 2016175435 A JP2016175435 A JP 2016175435A JP 2016175435 A JP2016175435 A JP 2016175435A JP 6707001 B2 JP6707001 B2 JP 6707001B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retaining wall
- furnace
- dismantling
- cut
- coke oven
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 24
- 239000000571 coke Substances 0.000 title claims description 20
- 239000011449 brick Substances 0.000 claims description 50
- 238000003763 carbonization Methods 0.000 description 13
- 101100008047 Caenorhabditis elegans cut-3 gene Proteins 0.000 description 12
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 10
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 10
- 101100008046 Caenorhabditis elegans cut-2 gene Proteins 0.000 description 9
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 5
- 238000005338 heat storage Methods 0.000 description 5
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 4
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 2
- 238000009958 sewing Methods 0.000 description 2
- 101100008048 Caenorhabditis elegans cut-4 gene Proteins 0.000 description 1
- 238000010000 carbonizing Methods 0.000 description 1
- 239000003245 coal Substances 0.000 description 1
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010432 diamond Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000012634 fragment Substances 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
しかしながら、コークス炉の稼働年数が40年を超えると、擁壁を構成しているコンクリートも劣化するため崩壊しやすくなる。擁壁のコンクリートは建設時にはアルカリ性であるが、長期間の使用より表面から中性化する。中性化すると、微細なクラックが入り、強度が低下する。また、コンクリートの中性化が進行することにより、中の鉄筋が腐食環境となることにより鉄筋が酸化により膨張し、このことによってもコンクリートに微細なクラックを生じる。このため、40年以上長期間稼働したコークス炉の擁壁についても、いったん解体し、新たな擁壁を立て直す更新工事が行われる。
炉本体煉瓦は、擁壁よりも劣化しているために、作業中の崩壊を防止するために、予め解体しておく必要がある。また、擁壁を解体するための作業スペース確保のため、解体された煉瓦は撤去する。
擁壁の、蓄熱室、炭化室、燃焼室が構成されていた炉内側をRS、反対側である反炉側をOSと表記する。擁壁は、一度に解体することは難しく、直接解体機のハンマーなどで破壊すると破片が広範囲に飛び散るので、図1(A)に示した擁壁1において、一点鎖線で示したようなラインで、小分割して解体する。そのための作業用の仮設足場を炉内側に設置する。
図1(A)の一点鎖線に示したように、擁壁1の小割サイズは、高さ方向7分割、横方向5分割程度とできる。この大きさであれば、1個当たり15tonとなり、後述するクレーンで下ろす際に許容重量内である。
分割の際には、図1(B)の実線に示したように、上部1段目の横方向にワイヤーソーで水平方向の切れ目3を入れつつ、切れ目に転倒防止金具を取りつけながら切断を進める。また、縦に縦方向の切れ目2を入れるためワイヤーソーで切断する。
図1(C)の実線に示したように、ワイヤーソーにより縦横切断し、擁壁1から分離できる状態としたブロックを、クレーンで、炉床盤上に下ろす。これを繰り返して、擁壁1を解体する。なお、図1において、足場、ワイヤーソー、転倒防止金具の記載は省略してある。
1.擁壁はコークス炉稼働中の熱影響で強度低下しており、ブロックをクレーンに吊り下げるためのワイヤーロープを掛ける玉掛け(たとえば、ブロックに貫通孔を開けてロープを通す。)中のブロック崩壊リスク、ブロック落下で炉床盤を損傷するリスクが残る。
2.リスク低減のため、小割分割にせざるを得ず、その結果工事効率は低くなる。日数にして、擁壁解体期間のみで23日、煉瓦解体から擁壁解体完了までは35日を要した。
3.炉内側(RS)に足場を必要とするため、煉瓦解体が終了するまで足場が組めず、擁壁解体に着手できない。
(1)コークス炉の擁壁解体方法であって、炉内側の炉床盤上に解体煉瓦を敷き、擁壁に擁壁を貫通した縦方向の切れ目を入れ、反炉側の擁壁面に、切れ目の深さを反炉側の鉄筋を切断するまで、かつ、炉内側の鉄筋を切断しない深さとした水平方向の切れ目を入れ、解体機にて擁壁を炉内側に敷いた解体煉瓦へと水平方向の切れ目から引き倒すことを特徴とするコークス炉の擁壁解体方法。
(2)(1)に記載の方法において、解体機にて擁壁を引き倒す前に、水平方向の切れ目の炉内側を解体機のブレーカで削り、擁壁を引き倒すことを特徴とするコークス炉の擁壁解体方法。
(3)(1)又は(2)に記載の方法において、縦方向の切れ目を入れる作業開始時には擁壁の炉内側に近接した煉瓦構造物を残しておくことを特徴とするコークス炉の擁壁解体方法。
2)分割した擁壁を引き倒して解体するため、玉掛け作業が回避され、落下事故(人災)や落下による擁壁や炉床盤の損傷を防止できる。
3)炉床盤上に解体した煉瓦を敷くことで、擁壁を引き倒した際の衝撃を敷き煉瓦がクッションとなって吸収し、炉床盤の損傷、騒音、発塵問題が無くなる。
4)擁壁を引き倒して解体するため、クレーンで分割した擁壁を下す必要がなく、分割は大きな単位で行える。
5)擁壁の分割作業は、縦方向の切れ目を入れる縦切り(ワイヤーソー)作業開始時には擁壁の炉内側に近接した煉瓦構造物を残しておくことにより炉内側では煉瓦構造物が足場となって炉内側の足場仮設が不要になり、水平方向の切れ目を入れる横切り(ウォールソー)は反炉側から行えるため、炉内側に足場仮設が不要になる。これにより、煉瓦解体と縦切り(ワイヤーソー)、横切り(ウォールソー)作業をラップして行うことが可能になり、煉瓦解体と擁壁解体の合計工期は大幅に短縮することができる。
縦方向の切れ目2を入れることにより、擁壁1を引き倒すことができる。具体的な方法としてはワイヤーソーを使用することができる。切れ目2を入れるには、最初に、図2、図3(A)に示したように、擁壁1に、ワイヤーソー5を通すワイヤーソー導入用孔4を貫通させる。そして貫通させた上下二つのワイヤーソー導入用孔4に、図3(B)に示したように、ワイヤーソー5を通し、ソーイングマシン6でワイヤーソー5を回して上下二つのワイヤーソー導入用孔4間を切断する。図2においては、縦方向の切れ目2を入れる切断は、上下方向に三分割して行い、上段のすべておよび中断の二か所の切断が完了している。後述するが、この段階では、図3(A)、(B)に示したように、炉内側RSの擁壁1の近傍に煉瓦構造物9を、所定の高さのワイヤーソー導入用孔4を開けてワイヤーソー5を通すための足場として、所定の高さまで残しておくことが好ましい。切断が終了したら、たとえば、図3(B)の真下の箇所である図3(C)のような別の箇所についても縦方向の切れ目2を同様に入れる。図3においては、縦方向の切れ目2は、上段から入れているが、特段上段から入れなければならないものではなく、下段から切れ目を入れても構わない。また、ソーイングマシン6を設置する場所は、反炉側OSに、擁壁間をつなぐデッキが残っていれば、デッキの床を利用すればよく、反炉側OSに足場を組んでいるのであれば、足場に設置してもよい。
2…縦方向の切れ目
3…水平方向の切れ目
4…ワイヤーソー導入用孔
5…ワイヤーソー
6…ソーイングマシン
7…反炉側鉄筋
8…炉内側鉄筋
9…煉瓦構造物
10…解体煉瓦
RS…炉内側
OS…反炉側
Claims (3)
- コークス炉の擁壁解体方法であって、炉内側の炉床盤上に解体煉瓦を敷き、擁壁に擁壁を貫通した縦方向の切れ目を入れ、反炉側の擁壁面に、切れ目の深さを反炉側の鉄筋を切断するまで、かつ、炉内側の鉄筋を切断しない深さとした水平方向の切れ目を入れ、解体機にて擁壁を炉内側に敷いた解体煉瓦へと水平方向の切れ目から引き倒すことを特徴とするコークス炉の擁壁解体方法。
- 請求項1に記載の方法において、解体機にて擁壁を引き倒す前に、水平方向の切れ目の炉内側を解体機のブレーカで削り、擁壁を引き倒すことを特徴とするコークス炉の擁壁解体方法。
- 請求項1又は請求項2に記載の方法において、縦方向の切れ目を入れる作業開始時には擁壁の炉内側に近接した煉瓦構造物を残しておくことを特徴とするコークス炉の擁壁解体方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016175435A JP6707001B2 (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | コークス炉の擁壁解体方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016175435A JP6707001B2 (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | コークス炉の擁壁解体方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018039921A JP2018039921A (ja) | 2018-03-15 |
JP6707001B2 true JP6707001B2 (ja) | 2020-06-10 |
Family
ID=61625369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016175435A Active JP6707001B2 (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | コークス炉の擁壁解体方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6707001B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109837102B (zh) * | 2019-03-25 | 2020-11-03 | 五冶集团上海有限公司 | 大型焦炉本体耐火砌体快速拆除方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2926102B2 (ja) * | 1990-06-05 | 1999-07-28 | 清水建設株式会社 | 外壁部の解体方法 |
JP2001140476A (ja) * | 1999-11-15 | 2001-05-22 | Kanaoka:Kk | 構造物解体方法及び解体作業機 |
JP5367514B2 (ja) * | 2009-09-11 | 2013-12-11 | 鹿島建設株式会社 | 転倒解体方法 |
JP6264993B2 (ja) * | 2014-03-26 | 2018-01-24 | 新日鐵住金株式会社 | コークス炉の擁壁冷却構造 |
-
2016
- 2016-09-08 JP JP2016175435A patent/JP6707001B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018039921A (ja) | 2018-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4758717B2 (ja) | 高炉の残銑の撤去方法 | |
JP6186346B2 (ja) | 合成桁コンクリートの撤去方法 | |
JP6707001B2 (ja) | コークス炉の擁壁解体方法 | |
JP6893401B2 (ja) | 柱状構造物の解体方法 | |
JP2008075295A (ja) | 煙突の解体方法 | |
JP2011241582A (ja) | 仮支承コンクリートの撤去方法 | |
JP2008231491A (ja) | 高炉の残銑の撤去方法 | |
JP7121596B2 (ja) | マットスラブの解体方法 | |
JP2012162787A (ja) | 解体工法 | |
JP6720005B2 (ja) | コークス炉の解体方法 | |
JP5162170B2 (ja) | 高炉の残銑の撤去方法 | |
JP6338860B2 (ja) | 構造物の破砕工法 | |
JP5795232B2 (ja) | 解体方法 | |
JP2019167690A (ja) | 杭頭処理工法 | |
JP5096819B2 (ja) | コンクリート躯体の解体方法 | |
JP2018009057A (ja) | コークス炉の解体方法 | |
JP4034639B2 (ja) | ライニング層の解体除去工法及びこれに用いられる解体除去装置 | |
JP6363343B2 (ja) | 高層ビル解体工法 | |
CN101157958A (zh) | 高炉炉底凝结残铁清除方法 | |
JP3933211B2 (ja) | 熱風炉の補修工事方法 | |
JP5890230B2 (ja) | 湿式コークス消火塔及び煙突の改修方法 | |
JP7467530B2 (ja) | 合成桁の床版におけるブロックジベル周辺のコンクリートの破砕方法 | |
JP4286843B2 (ja) | 熱風炉内の仕切壁及びチェッカー煉瓦の解体工事方法及び熱風炉補修工事方法 | |
JP5225614B2 (ja) | 高炉の残銑の撤去方法 | |
KR20210013805A (ko) | 굴뚝의 철거공법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190517 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200428 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200519 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6707001 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |