JP6706889B2 - バルーンカテーテル - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本件出願は、2014年9月4日出願の米国仮出願第62/046,157号(その内容は、参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする)の優先権を主張する。
本明細書に記載の本発明は、医療デバイス、とくに、バルーンカテーテルのような治療用又は診断用の体内デバイスに関する。
経皮経管冠動脈血管形成術(PTCA:percutaneous transluminal coronary angioplasty)の処置において、ガイドカテーテルの末端側先端部が目標とする冠動脈に着座するまで、ガイドカテーテルを患者の血管系内に前進させる。次に、ガイドワイヤをガイドカテーテルの末端部から抜け出させて患者の冠動脈内に前進させ、最終的にガイドワイヤの末端部を拡張すべき病変部分を横切らせる。末端部分に膨張可能なバルーンを有する拡張カテーテルを、先に導入したガイドワイヤ上で患者の冠動脈構造内に前進させ、最終的に拡張カテーテルのバルーンを病変部にわたって位置決めする。位置決めした後、拡張バルーンを膨張流体により適正な圧力で所定サイズの1倍又は複数倍まで膨張させ、狭窄部を動脈壁に圧迫し、血管系通路を広げる。概してバルーンの膨張直径は、拡張している身体ルーメン(管腔)の元々の直径とほぼ同一直径であり、動脈壁を過剰に広げないで拡張を完了する。バルーンを最終的に収縮させた後、血流が回復して拡張した動脈を通過し、また拡張カテーテル及びガイドワイヤを動脈から取り出すことができる。
このような冠動脈血管形成処置において、動脈の再狭窄、すなわち、動脈閉塞の再形成を生ずることがあり、他の冠動脈血管形成処置又は拡張した領域を修復若しくは強化する何らかの他の方法を必要とする。再狭窄率を減少する又は拡張領域の強化のために、医師は、付加的又は代替的に、ステントと称される血管内プロテーゼを動脈内で病変部位に移植する。このようなステントは、剥き出しの、又は薬物若しくは他の治療剤で被覆した金属、ポリマーとすることができる。ステントは、内膜フラップすなわち内膜解離を有する血管を修復する、又は血管の脆弱区域を全体的に補強するのにも使用することができる。ステントは、冠動脈内の所望場所までカテーテルのバルーン上で収縮状態にして送達し、このバルーンは、バルーン血管形成カテーテルと多くの点で類似し、バルーンを膨らませることによってより大きい直径に拡張する。バルーンを収縮させ、ステントを動脈内の拡張した病変部で所定位置に留置してカテーテルを取り出す。例えば、偽性動脈瘤及び穿孔性動脈を治療し、プラークの脱出を防止するため、ステントの内面又は外面に対する被膜を使用してきた。同様に、組織、又はポリエステル、拡張したポリテトラフルオロエチレン、及びDACRON(登録商標)のような合成材料から形成した円筒形チューブを含む血管移植片を血管に移植して、血管を補強若しくは修復する、又は吻合処置に使用して血管セグメント相互を接続することができる。ステントの例の詳細については、特許文献1(ラウ氏らの米国特許第5,507,768号)及び特許文献2(クレム氏らの米国特許第5,458,615号)を参照されたい(これら特許文献は参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする)。
経皮経管血管形成術(PTA:percutaneous transluminal angioplasty)、PTCA、及びアテローム切除術の処置の他に、バルーンカテーテルは、静脈系等のような末梢系の治療にも使用することができる。例えば、バルーンカテーテルは、初期的にガイドワイヤ上で前進させ、狭窄病変部に隣接するようバルーンを位置決めする。位置決め後、バルーンを膨張させて血管の狭窄制限部を開く。同様に、バルーンカテーテルは、身体全体にわたる他の管腔系の治療にも使用される。
一般的に、バルーンカテーテルは中空カテーテルシャフトを備え、この中空カテーテルシャフトの末端部にバルーンを固定する。このバルーン内部はシャフトの長さに沿って延在する膨張ルーメンと流体連通関係にある。したがって、加圧流体は、膨張ルーメンを経てバルーンの内部に供給することができる。閉塞部に対してバルーンを拡張させることができる。バルーンを狭窄領域に位置決めするために、カテーテルシャフトは、適正な押込み能力(すなわち、カテーテルの長さに沿って力を伝達する能力)、トラッカビリティ(追従性)、及び可撓性を有するよう設計し、血管の曲がりくねった解剖学的構造内で容易に前進できるようにする。カテーテルは、さらに、送達後に患者から抜き出すことができるよう設計する。拡張術及びステント送達のような血管内処置のための従来型バルーンカテーテルは、しばしば身体ルーメン内でカテーテルを前進し易くするための比較的剛性の高い基端シャフト区域と、末梢冠動脈及び神経系脈のような曲がりくねった解剖学的構造を通過し易くし、ステント送達の場合に血管壁又はステントを損傷することなく通過させるための比較的可撓性の高い末端シャフト区域とを有する。
従来のカテーテルシャフトは、多くの場合、別個の内側管状部材及び外側管状部材で構成し、これら内側管状部材と外側管状部材との間にバルーン膨張のための環状空間を設ける。カテーテルシャフトの設計において、所望のカテーテル性能を得るため、カテーテルシャフトの種々の区域の強度、剛性及び可撓性のような特性を予め決める又は制御するのが望ましい。このことは、通常、異なる材料及び/又は寸法で個別長さを有する管状部材を結集し、次に個別の管状部材を単一のシャフト長さに組み付けることによって行う。しかし、異なる剛性又は材料の区域間における遷移部は、カテーテルの長さに沿う望ましくないねじれ(キンキング)の原因となるおそれがある。このようなねじれは、とくに、基端シャフト区域がガイドワイヤルーメンを有するチューブのような付加的な構造を含まない迅速交換(RX)カテーテルにおいて歴然である。例えば、普通のRXカテーテルは、概して単独の膨張ルーメンが内部を貫通する基端ハイポチューブと、及び末端区域におけるガイドワイヤルーメン及び膨張ルーメンの双方を有するデュアルルーメン又は同軸状のチューブとによる構成する。幾分剛性の高い基端区域と幾分可撓性の高い末端区域との間における遷移部でのねじれを少なくするための既知の技術は、異なる可撓性を有する材料の2つ又はそれ以上のセグメント相互を結合してシャフトを形成する。このような遷移部結合は、使用中の引張り力及び押込み力に耐えるのに十分な強度があることを必要とする。
上述の問題に対処するため、可変の可撓性及び/又は剛性を有するカテーテルは、所望のカテーテル性能を得るよう特別に仕立てられたカテーテルシャフトの種々の区域により開発されてきた。例えば、特許文献3(マグアイア氏の米国特許第4,782,834号)及び特許文献4(バーンズ氏の米国特許第5,370,655号)は、異なる剛性を有する材料から形成してそれぞれの長さを有する区域を持つカテーテルを開示し、米国特許第5(ソーラー氏の米国特許第4,976,690号)は、カテーテルシャフトに沿って増加していく可撓性を持たせた中間胴部分を有するカテーテルを開示し、米国特許第6(コーネリウス氏の米国特許第5,423,754号)は、シャフトにおける材料及び寸法双方の遷移部に起因して末端部分により大きい可撓性を持たせたカテーテルを開示し、米国特許第7(コーネリウス氏の米国特許第5,649,909号)は、ポリマー被覆を塗布することに起因して基端部分により大きな剛性を持たせたカテーテルを開示し、米国特許第8(ハスリンガー氏の米国特許第8,444,608号)は、ねじれを減少するため、高いショアDデュロメータ値の材料及び低いショアDデュロメータ値の材料の組合せを用いる多層カテーテルシャフトを開示している(これら特許文献は参照によって全体が本明細書に組み入れられるものとする)。
米国特許第5,507,768号明細書 米国特許第5,458,615号明細書 米国特許第4,782,834号明細書 米国特許第5,370,655号明細書 米国特許第4,976,690号明細書 米国特許第5,423,754号明細書 米国特許第5,649,909号明細書 米国特許第8,444,608号明細書
しかし、1つの困難性は、カテーテルシャフトの強度及び可撓性というしばしば相反し合う特性のバランスをとることであった。他の困難性は、カテーテルの操作性を改善する可撓性遷移とともに、十分強度のある遷移部結合を得ることであった。ねじれは、オーバー・ザ・ワイヤ(OTW:over-the-wire)カテーテルに対してもよく知られている問題点であった。
したがって、強度、可撓性、及び製造容易性のような特性の改善した組合せを有するシャフトを備えたシャフトに対する必要性が依然としてある。さらに、末梢冠動脈及び神経系脈のような曲がりくねった解剖学的構造を通過し易くする改善したトラッカビリティ(追従性)を有するとともに、曲がりくねった解剖学的構造から抜き出す能力を維持するカテーテルに対する必要性がある。
本発明の目的及び利点は、以下の説明で記載し、またこの記載から明らかになるとともに、本発明を実施することによって分かるであろう。本発明の他の利点は、とくに、本明細書及び特許請求の範囲並びに添付図面に指摘した方法及びシステムによって実感及び体得されるであろう。
本発明の目的による、並びに本明細書に実施形態として広範に記載した上述の及び他の利点を得るため、本発明は、カテーテル及びカテーテルを形成する方法を含む。本発明による例示的なカテーテルは、基端区域及び末端外側部材を有する外側シャフト部材を備える。該外側シャフト部材は、その内部を貫通して画定される膨張ルーメンを有する。本発明カテーテルは、さらに、前記膨張ルーメンに流体連通するバルーンを備える。前記バルーンは、基端側バルーンシャフト、基端側円錐状部分、作動長さ部、末端側円錐状部分、及び末端側バルーンシャフトを有する。前記基端側バルーンシャフトは前記末端外側部材に連結する。本発明カテーテルは、さらに、内部を貫通して画定されるガイドワイヤルーメンを有するモノリシック構造の内側管状部材を備える。モノリシック構造の内側管状部材は、前記外側シャフト部材の前記基端区域から前記末端外側部材及び前記バルーンに貫通して先端部を形成する。前記末端側バルーンシャフトは、内径を有し、また前記内側管状部材に連結した末端側封止部分、及び前記内側管状部材に取り付けていない基端側部分を有する。前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記末端側バルーンシャフトの前記内径の少なくとも約2倍となるようにする。
幾つかの実施形態において、前記先端部は、前記末端側バルーンシャフトにおける前記末端側封止部分よりも末端側の末端露出部分と、前記末端側バルーンシャフトにおける前記末端側封止部分の長さに沿う基端部分とを有する。前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記先端部の長さの約35%〜約70%とすることができる。付加的に又は代替的に、前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記先端部における前記末端露出部分の長さの約50%〜約120%とすることができる。さらに、前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記末端側バルーンシャフトと前記先端部における前記末端露出部分とを組み合せた合計長さの約25%〜約40%とすることができる。
幾つかの実施形態において、前記末端側バルーンシャフトの前記内径は、約0.68mm〜約0.87mmとする。前記末端側バルーンシャフトの前記基端側部分の長さは、少なくとも約1.4mm、好適には約1.9mmとすることができる。前記末端側バルーンシャフトの前記末端側封止部分の長さは、約1.4mmとすることができる。前記先端部の長さは、約3.0mm〜約5.0mmとする。前記先端部における前記末端露出部分の長さは、約1.6mm〜約3.6mmとすることができる。
幾つかの実施形態において、前記末端外側部材は、ポリエーテルブロックアミド製の単一層を有する。前記末端外側部材は、前記末端外側部材の全長に沿って減少した減少直径に縮径することができる。例えば、前記減少直径は、約0.8128mm〜約0.8636mm(約0.032インチ〜約0.034インチ)の外径を有する、及び/又は約0.7874mm (約0.031インチ)の内径を有することができる。
幾つかの実施形態において、前記外側シャフト部材の前記基端区域は、膨張ルーメン及び長手方向軸線が内部を貫通して画定される基端側区域及び末端側区域を有するハイポチューブを有する。該ハイポチューブの前記末端側区域は、第1角度付きカット部、軸線方向カット部及び第2角度付きカット部によって画定される削ぎ落とし部を有することができる。前記第1角度付きカット部は約100mmの長さを有することができ、前記軸線方向カット部は約25mmの長さを有することができ、また前記第2角度付きカット部は約25mmの長さを有することができる。前記軸線方向カット部は、約0.1651mm〜約0.1905mm(約0.0065インチ〜約0.0075インチ)の高さを有することができる。前記第2角度付きカット部は、約0.0889mm〜約0.1143mm(約0.0035インチ〜約0.0045インチ)の末端側端縁高さを画定することができる。前記ハイポチューブの前記基端側区域は、約0.6985mm〜約0.7239mm(約0.0275インチ〜約0.0285インチ)の外径、及び約0.4953mm〜約0.5207mm(約0.0195インチ〜約0.0205インチ)の内径を有することができる。
幾つかの実施形態において、前記外側シャフト部材の前記基端区域は、さらに、ガイドワイヤルーメン及び膨張ルーメンが内部を貫通して画定される中間シャフト部材を有する。前記中間シャフト部材に沿う前記膨張ルーメンは、前記ハイポチューブの前記末端側区域の少なくとも一部分を収容する構成とする。
本発明の他の態様によれば、カテーテルを形成する方法を提供する。例示的な方法は、基端区域及び末端外側部材を有する外側シャフト部材を準備するステップを備える。前記外側シャフト部材は、その内部を貫通して画定される膨張ルーメンを有する。本発明方法は、さらに、前記膨張ルーメンに流体連通するバルーンを準備するステップを有する。該バルーンは、基端側バルーンシャフト、基端側円錐状部分、作動長さ部、末端側円錐状部分、及び内径を持つ末端側バルーンシャフトを有する。本発明は、前記基端側バルーンシャフトを前記末端外側部材に連結するステップと、内部を貫通して画定されるガイドワイヤルーメンを有するモノリシック構造の内側管状部材を準備するステップとを備える。該モノリシック構造の内側管状部材は、前記外側シャフト部材の前記基端区域から前記末端外側部材及び前記バルーンに貫通して先端部を形成する。本発明方法は、さらに、前記末端側バルーンシャフトにおける末端側封止部分を前記内側管状部材に連結するステップであって、前記末端側バルーンシャフトは、前記内側管状部材に取り付けていない基端側部分を有するようにするステップを備える。前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記末端側バルーンシャフトの前記内径の少なくとも約2倍となるようにする。
幾つかの実施形態において、方法は、さらに、前記末端外側部材を、約1.041mm(約0.041インチ)の第1外径から、前記末端外側部材の全長に沿って、約0.8128mm〜約0.8636mm(約0.032インチ〜約0.034インチ)の減少した外径に縮径するステップを備える。前記末端外側部材は、縮径前における約0.8382mm(約0.033インチ)の第1内径と、縮径後に前記末端外側部材の全長に沿って、約0.7874mm(約0.031インチ)の減少した内径とを有することができる。
本発明の他の態様によれば、例示的なカテーテルは、基端区域及び末端外側部材を有する外側シャフト部材であって、その内部を貫通して画定される膨張ルーメンを有する、該外側シャフト部材を備える。前記末端外側部材は、該末端外側部材の全長に沿って減少した減少直径に縮径したポリエーテルブロックアミド製の単一層を有する。本発明カテーテルは、さらに、前記膨張ルーメンに流体連通するバルーンを備える。前記バルーンは、基端側バルーンシャフト、基端側円錐状部分、作動長さ部、末端側円錐状部分、及び末端側バルーンシャフトを有する。前記基端側バルーンシャフトは前記末端外側部材に連結する。本発明カテーテルは、さらに、内部を貫通して画定されるガイドワイヤルーメンを有するモノリシック構造の内側管状部材を備える。該モノリシック構造の内側管状部材は、前記外側シャフト部材の基端区域から前記末端外側部材及び前記バルーンに貫通して先端部を形成する。前記末端側バルーンシャフトは、内径を有し、また前記内側管状部材に連結した末端側封止部分と、及び前記内側管状部材に取り付けていない基端側部分とを有する。前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記末端側バルーンシャフトの前記内径の少なくとも約2倍となるようにする。前記外側シャフト部材の前記基端区域は、膨張ルーメン及び長手方向軸線が内部を貫通して画定される基端側区域及び末端側区域を持つハイポチューブを有する。該ハイポチューブの前記末端側区域は、第1角度付きカット部、軸線方向カット部及び第2角度付きカット部によって画定される削ぎ落とし部を有する。
上述の概括的記載及び以下の詳細な記載の双方は、例示的なものであり、特許請求した本発明をさらに説明することを意図する。本明細書に組み入れ、また本明細書の一部をなす添付図面は、本発明を一層理解できるよう図示及び提示するために含めるものである。
本明細書に記載した本発明の特徴を体現するバルーンカテーテルの一部断面とする側面図である。 中間シャフト区域の膨張ルーメン内に配置し、また末端シャフト部材における膨張ルーメンの一部内に突入するカテーテルのハイポチューブ(皮下管)の削ぎ落とした末端部を含む遷移部分の拡大詳細断面図である。 本発明の実施形態によるハイポチューブの末端区域における削ぎ落とし部の拡大詳細斜視図である。 図3Aに示すハイポチューブの3B−3B断面における断面図である。 図2に示すバルーンカテーテルの4−4線上の概略的な横断面図である。 図2に示すバルーンカテーテルの5−5線上の概略的な横断面図である。 図2に示すバルーンカテーテルの6−6線上の概略的な横断面図である。 図2に示すバルーンカテーテルの7−7線上の概略的な横断面図である。 図1に示すバルーンカテーテルの8−8線上の概略的な横断面図である。 図1に示すバルーンカテーテルの9−9線上の概略的な横断面図である。 本発明の実施形態による末端シャフト区域の概略的な断面図である。 本発明の実施形態による中間区域の概略的な断面図である。 本発明の幾つかの実施形態によるカテーテルシャフトの管状部材の拘束部材内における一部断面とする側面図であって、半径方向及び長手方向の拡張させる前の状態を示す。 図11のチューブを拘束部材内で半径方向及び長手方向に拡張した後の押出成形されたチューブを示す。 本発明の実施形態による例示的な末端外側部材の部分断面図であり、首部形成(ネッキング)プロセスの前及び後の状態を示す。 本発明の実施形態による、先端部を形成する例示的なモノリシック構造の内側管状部材及びバルーンの一部断面とする側面図である。 本発明による例示的バルーンカテーテルの末端区域における可撓性を市販カテーテルと比べてプロットした比較グラフである。 本発明による例示的バルーンカテーテルの移行距離に沿ってカテーテルを追従させるのに必要な力を市販カテーテルと比べてプロットした比較グラフである。 本発明による例示的バルーンカテーテルの押込み能力を市販カテーテルと比べてプロットした比較グラフである。 本発明による例示的バルーンカテーテルの末端外側部材における引張り強度を市販カテーテルと比べてプロットした比較グラフである。 本発明による例示的バルーンカテーテルのハイポチューブに関する角度と耐屈曲性の関係を市販カテーテルと比べてプロットした比較グラフである。 本発明による例示的バルーンカテーテルのバルーンに取り付けたステントの写真である。 市販バルーンカテーテルのバルーンに取り付けたステントの写真である。 市販バルーンカテーテルのバルーンに取り付けたステントの写真である。 本発明による例示的バルーンカテーテルにおける圧力の関数としてのバルーン直径を市販カテーテルと比べてプロットした比較グラフである。
添付図面で示す以下に本発明の種々の例示的な実施形態を詳細に説明する。実施例は、本発明の範囲を任意な様態に限定することを意図するものではない。本発明は、システムの詳細な記載に関連して説明する。
本発明によれば、バルーンカテーテルを提供する。バルーンカテーテルは、基端区域を有する外側シャフト部材と、及び末端外側部材とを備える。外側シャフトは、内部に画定した膨張ルーメンを有する。カテーテルは、膨張ルーメンに流体連通するバルーンを有する。バルーンは、基端側バルーンシャフト、基端側円錐状部分、作動長さ部、末端側円錐状部分、及び末端側バルーンシャフトを有する。基端側バルーンシャフトは末端外側部材に連結する。カテーテルは、さらに、内部に画定したガイドワイヤルーメンを有するモノリシック構造の内側管状部材を備える。モノリシック構造の内側管状部材は、外側シャフトの基端区域から末端外側部材及びバルーンに貫通して先端部を形成する。末端側バルーンシャフトは、内径を有し、また内側管状部材に連結した末端封止部分と、及び内側管状部材に取り付けていない基端側部分とを有する。末端側バルーンシャフトにおける基端側部分の長さは、末端側バルーンシャフトの内径の少なくとも2倍とする。
同類の参照符号により個別の図面にわたり同一又は機能的に類似の素子に言及する添付図面は、種々の実施形態を図示し、また本発明による種々の原理及び利点をすべて説明するのに供する。説明及び図示目的であって、限定するものではなく、本発明によるバルーンカテーテル及びバルーンカテーテルを形成する方法の例示的な実施形態を図1〜21に示す。本明細書に記載の本発明は冠動脈適応に関連して説明するが、当業者であれば、本発明は図示の実施形態に限定するものではなく、また本明細書に記載の製品及び方法は任意な適当な用途に使用できることは理解するであろう。
図示目的であって、限定するものではなく、図1に示す迅速交換バルーン膨張カテーテルの例示的な実施形態に言及する。図1に示すようにバルーンカテーテル100は、全体的に基端側シャフト区域120及び末端側シャフト区域130を有する細長のカテーテルシャフト110を備える。カテーテルシャフト110は様々な適当な形態をとることができる。例えば、互いに接合した複数チューブとして本明細書で詳述するが、若干部分は、所望に応じて単独モノリシック部材として形成することができる。シャフト110は、内部に画定した膨張ルーメン200,201,202と、シャフト110の少なくとも一部を貫通するよう画定したガイドワイヤルーメン210,211を有する。
図1に示すように、基端側シャフト区域120は、単独ルーメンハイポチューブ220又は適当な剛性及び押込み性がある同様の管状部材を有する。例えば、ハイポチューブ220は単独穿刺構造を有する管状部材とすることができる。ハイポチューブ220は、膨張ルーメン200を有する基端区域及び末端区域と、内部を貫通して画定される長手方向軸線とを有することができる。ハイポチューブ220の膨張ルーメン200は任意の適当な形態、例えば、図1に示すようなほぼ円形の形態を有することができる。
本発明によれば、ハイポチューブ220の末端区域は削ぎ落とし部を有することができ、この削ぎ落とし部は、長さに沿って末端方向に寸法が徐々に減少するハイポチューブのカット区域である。例えば、図1及び2に示すように、ハイポチューブ220は、末端区域で段差付きの形態となるよう削ぎ落とすことができる。本発明による段差付き削ぎ落とし部は、カテーテルの押込み性(例えば、押込み力伝達)及びねじれ耐性を、ハイポチューブと、ハイポチューブよりも末端側のカテーテルコンポーネント(例えば、以下に詳述する中間シャフト部材及び末端外側部材)との間における遷移を滑らかにすることによって、改善することができる。段差付き削ぎ落とし部は、さらに、本明細書に記載の基端ポート280のための改善した支持を行うことができる。
図2に示すように、本発明の幾つかの実施形態において、ハイポチューブ220の削ぎ落とし部は、第1角度付きカット部420、軸線方向カット部440及び第2角度付きカット部460を含む3つの明確な区域を有する。ハイポチューブ220は、削ぎ落とし部の長さに沿って末端方向に断面寸法が減少することができる。第1角度付きカット部420はハイポチューブ220の末端部とし、軸線方向カット部440は、第1角度付きカット部420と削ぎ落とし部の基端部における第2角度付きカット部460との間に配置することができる。第1角度付きカット部420は、図2に示すように、削ぎ落とし部/ハイポチューブの最末端部における尖端(ポイント)に至ることができ、又はハイポチューブの末端部は、図3Aに示すように、鈍頭端を有するものとすることができる。他の類似の段差付き形態も考えられる。
幾つかの実施形態において、第1角度付きカット部420及び第2角度付きカット部460のそれぞれは、図示のような線形的又は真直ぐな角度付き形態とするか、又は放物曲線のように湾曲させることができる。第1角度付きカット部420及び第2角度付きカット部460は、同一傾斜角度にするか又は異なる傾斜角度にすることができる。図示目的のための図2に示すように、第1角度付きカット部420及び第2角度付きカット部460は、互いにほぼ平行にすることができる。他の実施形態において、第1角度付きカット部420はハイポチューブ220の長手方向軸線に対して第1角度をなして延在させ、また第2角度付きカット部460はハイポチューブ220の長手方向軸線に対して第2角度をなして延在させ、第1角度は第2角度とは異ならせる。例えば、限定しないが、角度460は角度420よりも急峻にすることができる。幾つかの実施形態において、第1角度420は約0.020゜とし、第2角度460は約0.3゜とする。好適には、角度は浅く(例えば、0゜に近似)して改善した力伝達を得て、またねじれの機会を減少できるようにすべきである。
本明細書の実施形態のように、第1角度付きカット部420、軸線方向カット部440、及び第2角度付きカット部460は、長さが同一又は変動するものとするが、全体寸法は、好適には、以下に記載するように、中間シャフト部材520の寸法と一致させることができる。図示目的として、図3A及び3Bは、冠動脈バルーン膨張カテーテルのためのハイポチューブ220における末端区域の模式図を示し、この場合、ハイポチューブ220は、第1角度付きカット部420、軸線方向カット部440、及び第2角度付きカット部460を有する。図3A及び3Bの実施形態において、第1角度付きカット部420は、約20mm〜約30mmの間における軸線方向長さG、好適には約25mmとする。この実施形態の第1角度付きカット部420は、ハイポチューブ220の外径の約5%〜約25%の範囲内における末端高さHとすることができる鈍頭端部を有する。幾つかの実施形態において、高さHは、約0.0635mm〜約0.1651mm(約0.0025インチ〜約0.0065インチ、好適には、約0.0889mm〜約0.1143mm(約0.0035インチ〜約0.0045インチ)とすることができる。
図3Aに示すように、軸線方向カット部440は、約10mm〜約40mmの範囲内の軸線方向長さA、例えば、約25mmとする。軸線方向カット部440は、図3Aに示すように、ハイポチューブ220の外径の約20%〜約50%の範囲内における高さCを有することができる。例えば、高さCは、約0.1524mm〜約0.2794mm(約0.0060インチ〜約0.0110インチ、好適には、約0.1651mm〜約0.1905mm(約0.0065インチ〜約0.0075インチ)の範囲内とすることができる。
図示目的として、図3Bは図3Aにおける3B−3B線上の断面である。図3Bはハイポチューブ220の外径Φ及び内径Φを示す。本発明の幾つかの実施形態によれば、削ぎ落とし部付きのハイポチューブ220は、従来のものよりも太い構体を形成するよう増大した寸法を有することができる。例えば、増大した太さ寸法は、押込み抵抗及びねじれ抵抗をより改善することができる。例えば、ハイポチューブ220の内径Φは、約0.4953mm〜約0.5588mm(約0.0195インチ〜約0.0220インチ、好適には、約0.4953mm〜約0.5207mm(約0.0195インチ〜約0.0205インチ)とすることができる。ハイポチューブ220の外径Φは、約0.6604mm〜約0.7239mm(約0.0260インチ〜約0.0285インチ、好適には、約0.6985mm〜約0.7239mm(約0.0275インチ〜約0.0285インチ)とすることができる。ハイポチューブ220の壁厚は、約0.0762mm〜約0.2286mm(約0.0030インチ〜約0.0090インチ、好適には、約0.2032mm(約0.0080インチ)とすることができる。
図3Aに示すように、第2角度付きカット部460は、側面から測ってハイポチューブ220の外径の約50%〜約90%、好適には約85%の全高Iを有することができる。例えば、高さIは、0.635mm(0.025インチ)直径ハイポチューブに対して約0.5334mm(約0.021インチ)とすることができる。第2角度付きカット部460は、約95mm〜約105mm、好適には、約98mm〜約102mm、例えば、100mmの軸線方向長さSを有することができる。図3Bは、さらに、外径Φ及び内径Φとの関連で軸線方向カット部440の高さCを示す。
さらに、1つ又は複数のカット部の端部は、繊維目的のために丸みを付けることができる。例えば、図3Aに示すように、第2角度付きカット部460の基端部は、湾曲した又は丸み付け部分を有することができる。図示の第2角度付きカット部460は、約1.016mm(約0.040インチ)±約0.254mm(約0.010インチ)の半径を有する。図3Aの実施形態において、第1角度付きカット部420、軸線方向カット部440、及び第2角度付きカット部460に関して削ぎ落とし部の全軸線方向長さは約100mm〜約200mmの範囲内とすることができる。削ぎ落とし部の他の適当な寸法も考えられる。削ぎ落とし部付きハイポチューブの他の特徴は、米国特許出願公開第2012/0303054号(参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする)に見ることができる。
本明細書に記載の本発明によれば、カテーテル100は、さらに、中間シャフト区域を有することができる。図示目的のため図2に示すように、カテーテル100の中間シャフト区域は、管状の中間シャフト部材520を有する。中間シャフト部材520は、内部に画定したガイドワイヤルーメン210及び膨張ルーメン201を有する。中間シャフト部材520の膨張ルーメン201はハイポチューブ220の膨張ルーメン200に流体連通する。さらに、ハイポチューブ220における末端区域の少なくとも一部分を中間シャフト部材520の膨張ルーメン201内に配置し、中間シャフト部材520の膨張ルーメン201と流体連通させる。図示の中間シャフト部材520の膨張ルーメン201は、その基端区域において、ほぼ三日月形の形態を有し、またハイポチューブ220を、以下に詳述するように、膨張ルーメン201内に挿入する。
本明細書における実施形態であり、また図2に示すように、中間シャフト部材520の外面は、基端ポート280を画定することができる。基端ポート280はカテーテル100の基端部から末端方向に離間する。基端ポート280は、内部にガイドワイヤ260を受け入れ、また中間シャフト部材520のガイドワイヤルーメン210に連通する構成とする。幾つかの実施形態において、基端ポート280は、ハイポチューブ220の末端区域によって補強され、またハイポチューブ220の末端区域は中間シャフト部材520の基端ポート280の近傍に位置する。幾つかの実施形態において、軸線方向カット部440の少なくとも一部分は、ガイドワイヤルーメン210の基端ポート280の近傍に位置する。基端ポート280の位置は、以下に詳述するように、バルーン140のサイズのような種々の要因に左右され得る。幾つかの実施形態において、第2角度付きカット部460は基端ポート280の基端側に位置し、軸線方向カット部440は、基端ポート280の基端側から始まって基端ポート280の末端側に連続し、第1角度付きカット部420は、基端ポート280の末端側に位置し、また外側部材及び内側管状部材が同軸状となる領域内に突入する。
図示目的であって、限定するものではなく、図4は図2のカテーテルにおける4−4線上断面である。図4に示すように、この断面におけるハイポチューブ220は、内部に円形断面の膨張ルーメン200を画定する単独ルーメン部材である。図5は図2のカテーテルにおける5−5線上断面である。図5において、中間シャフト部材520の膨張ルーメン201はほぼ円形の断面を有する。ハイポチューブ220の膨張ルーメン200は中間シャフト部材520のルーメン201に流体接続する。図5に示すように、第2角度付きカット部460は、以下に詳述するように、中間シャフト部材520の膨張ルーメン201内に位置する。
図示目的として、図6は図2のカテーテルにおける6−6線上断面である。6−6断面における中間シャフト部材520は、三日月状断面の膨張ルーメン201を含む。図5及び6に関して、中間シャフト部材520の膨張ルーメン201は、図5における円形断面から図6における三日月状断面へと遷移する。中間シャフト部材520の円形断面から中間シャフト部材520の三日月状断面への遷移は、本明細書に記載のように、流れの滑らかな移行を可能にする。膨張ルーメン201の三日月状断面は、カテーテルに対して、基端ポート280の近傍位置における丸い膨張ルーメンを有するカテーテルに比べると減少した輪郭を与える。
図6の断面で示すように、軸線方向カット部440は三日月状膨張ルーメン201内に少なくとも部分的に位置することができる。軸線方向カット部440周り(例えば、上方)の空間は、膨張流体流のための容積部を画定することができる。三日月のコーナー又は「顔文字スマイリー」形態は、丸くする、又は任意の適当な形状にすることができる。
図示目的であって、制限するものではなく、図7は図2のカテーテルにおける7−7線上断面である。図7は、中間シャフト部材520の断面を示し、この断面において、膨張ルーメン201は、三日月形態から環状形態に遷移する。第1角度付きカット部420は、中間シャフト部材520と接し、また図7に示すように、内側管状部材240によって画定されるガイドワイヤルーメン210の下側に隣接配置する。膨張ルーメン201は、ガイドワイヤルーメン210とほぼ同軸状である。図2に示すように、第1角度付きカット部420は、中間シャフト部材520から末端方向に突出し、末端外側部材230内に突入させることができる。
図7に示した中間シャフト部材520の断面で示すように、膨張ルーメン201及びガイドワイヤルーメン210は、それぞれ円形断面を有することができる。したがって、本明細書の実施形態であって、図4〜7に示すように、ハイポチューブ220の膨張ルーメン200は、図2の断面4−4における円形断面から、中間シャフト部材520の膨張ルーメン201の断面7−7におけるほぼ三日月状又は「顔文字スマイリー」の形態に、そして、最終的に断面7−7における同軸状構成へと遷移する。しかし、膨張ルーメン201及びガイドワイヤルーメン210は、所要に応じて他の断面形状にすることもできる。
本明細書に記載の本発明によれば、削ぎ落とし部は、ハイポチューブ220の雄形端部区域として作用し、また中間シャフト部材520の膨張ルーメン201は雌形収容端部区域として作用することができる。ハイポチューブ220の末端区域における段差付き削ぎ落とし部の少なくとも一部分は、中間シャフト部材520の膨張ルーメン201内に収容する構成とすることができる。ハイポチューブ220の削ぎ落とし部は、三日月状又はスマイリー形状の膨張ルーメン内に配置することができ、ハイポチューブ220の膨張ルーメン200を中間シャフト部材520の膨張ルーメン201に流体接続することができる。例えば、本明細書に記載の実施形態のように、ハイポチューブ220の削ぎ落とし部は、図1及び6に示すように、中間シャフト部材520の膨張ルーメン201内に位置する。軸線方向カット部440は、膨張ルーメン201内で「浮遊」する及び/又は中間シャフト部材520の膨張ルーメン201における表面の一部に接することができる。幾つかの実施形態において、少なくとも軸線方向カット部440は、中間シャフト部材520の膨張ルーメン210内に圧嵌することができる。さらに、本明細書に記載の実施形態のように、第1角度付きカット部420を中間シャフト区域における膨張ルーメン201内に挿入し、また図2に示すように末端シャフト区域130内に突入することができる。したがって、削ぎ落とし部は、ハイポチューブ220を中間シャフト部材520に接合しかすハイポチューブ220を補強するのに役立つとともに、可撓性の滑らかな遷移を容易にし、またカテーテルのねじれを減少することができる。
本明細書に記載の本発明によれば、ハイポチューブ220は中間シャフト部材520に結合することができる。例えば、ハイポチューブ220の末端区域は、中間シャフト部材520との結合を高めるよう粗くした外面を有することができる。ハイポチューブ220は、中間シャフト部材520内に同心状に整列させることができる。したがって、ハイポチューブ220の外径又は外面は、ハイポチューブ220の少なくとも末端区域において、中間シャフト部材520の内面内に同心状に嵌合するサイズにすることができ、またハイポチューブ220はこの部分に沿って中間シャフト部材520に結合することができ、ハイポチューブの残りの部分(例えば、削ぎ落とし部を含む)は中間シャフト部材520には取り付けないままにすることができる。代案として、幾つかの実施形態において、ハイポチューブ220は、ハイポチューブ220の長さに沿って、又は図2に示すようにハイポチューブ220の長さに沿う部分で、中間シャフト部材520に結合することができる。
幾つかの実施形態において、ハイポチューブ220又は基端側管状部材は、何らの外側被覆又は外被をも持たないものとし、したがって、剥き出しの露出外面を有することができる。このようにして、被覆又は外被付きハイポチューブを有する従来の迅速交換カテーテルと比較して基端シャフト区域の輪郭を大きくすることなく、より大きな断面のハイポチューブを設けることができる。例えば、被覆をなくして太さを減少することにより、管状部材の外径及びひいては内径の双方を比例的に増大させることができる。したがって、基端部区域に沿うカテーテルの全体輪郭は同じままに維持することができ、しかし、内部の膨張ルーメンの寸法を増大することができる。内径の増大によれば、被覆付きの同一全体輪郭を有する従来のカテーテルと比較すると、より多くの流体流で加速した膨張又は収縮(例えば、減少した膨張又は収縮時間)となる結果を得ることができる。幾つかの実施形態において、より太いハイポチューブを設け、既知の外被付きハイポチューブと比べて輪郭又は膨張時間に大きな影響を与えることなく、増大した強度及び押込み性を持たせることができる。さらに、剥き出しのハイポチューブによれば、結果として良好なグリップ性及びねじれ減少を得ることができる。
本明細書に記載のまた図2に示す本発明によれば、カテーテル100の末端シャフト区域130は、中間シャフト部材520から末端方向に突出する末端外側部材230を有することができる。末端外側部材230は、結合、接着剤、ラップ(重ね継ぎ)接合、及び突合せ接合のうち少なくとも1つによって、又は従来既知の他の形態によって、中間シャフト部材520の連結することができるが、熱結合を介して形成されるラップ接合が好ましい。
本明細書に記載の実施形態のように、末端外側部材230は、内部に画定したガイドワイヤルーメン211及び膨張ルーメン202を有することができる。末端外側部材230における内側管状部材240によって画定したガイドワイヤルーメン211は中間シャフト部材520ガイドワイヤルーメン210に流体連通することができる。末端外側部材230の膨張ルーメン202は中間シャフト部材520の膨張ルーメン201に流体連通することができる。
図示目的として図2に示すように、末端外側部材230は中間シャフト部材520から末端方向に延びて存在する(延在する)ことができる。ガイドワイヤルーメン211は中間シャフト部材520から末端外側部材230に貫通する内側管状部材240によって画定することができる。末端外側部材230及び内側管状部材240は、これら末端外側部材230及び内側管状部材240間で中間シャフト部材520の膨張ルーメン201と流体連通する膨張ルーメン202を画定する。したがって、末端外側部材230内に位置する内側管状部材240が末端外側部材230内に位置する同軸状の環状形態を得ることができる。代案として、末端外側部材は、内部にガイドワイヤルーメン及び膨張ルーメンを画定したデュアルルーメン付きモノリシック部材として形成することができる。
図示目的であって、限定するものではなく、図8は図1のカテーテルにおける8−8線上の断面である。図1及び図8に示すように、末端外側部材230の膨張ルーメン202は環状形態を有する。膨張ルーメン202は末端外側部材230の内面と内側管状部材240の外面との間の環状空間によって画定されるが、代案として、種々の適当なシャフト形態を使用することができ、非同軸状で多重ルーメンを押出し成形することも含み得る。膨張ルーメン200,201,202の円形から三日月状へ、また環状への形状遷移により、大きな背圧又は抵抗のない滑らかな流動を可能にする。
本明細書に記載の実施形態のように、カテーテルシャフト110は、内部にガイドワイヤ260を摺動可能に収容する構成としたガイドワイヤルーメン210,211を画定する内側管状部材240を有する。好適な実施形態において、内側管状部材240は、1個の(すなわち、モノリシック及び/又はゼロ遷移の)チューブにより構成することができ、これによって、以下に詳細に説明するように、内側管状部材240が先端部270を形成する。ゼロ遷移の内側管状部材240は連続的な可撓性をもたらし、また力伝達に指向性をもたせて力損失なく難しい解剖学的構造に対する改善した通過及び改善した触感フィードバックをもたらすことができる。代案として、内側管状部材240は、互いに接続した複数個のチューブにより構成することができる。内側管状部材240は、中間シャフト部材520内に貫通する同一部材とするか、又は既知の技術のように、中間シャフト部材520内で接続する個別部材とすることができる。末端外側部材230の外面は、中間シャフト部材520の末端区域において中間シャフト部材520の内面と接することができる。中間シャフト部材520及び末端外側部材230は、限定しないが、結合、接着剤、ラップ(重ね継ぎ)接合、及び突合せ接合等を含む種々のやり方で連結することができるが、熱結合によって形成されるラップ接合が好ましい。中間シャフト部材520の膨張ルーメン201は、末端外側部材230の膨張ルーメン202に流体接続し、以下に詳述するようにバルーン140の膨張のための経路を生ずる。
このようにして、本発明実施形態のカテーテル100の基端区域から末端区域への遷移は、基端側シャフト区域120における単独ルーメン(膨張ルーメン)形態から末端側シャフト区域130における同軸状デュアルルーメン(膨張ルーメン及びガイドワイヤルーメン)形態に移行する。中間シャフト区域は、概して単独ルーメンのハイポチューブ220と、同軸状デュアルルーメンの末端側シャフト区域130との間の接合を画定する。
図1に示すように、バルーン140は、末端外側部材230に連結し、また膨張ルーメン200,201,202と流体連通する。図示目的であって、限定するものではなく、図9は図1のカテーテルにおける9−9線上の断面である。図1及び図9に示すように、バルーン140は末端外側部材230に封止的に固定し、バルーン140の内部は膨張ルーメン200,201及び202に流体連通する。
図示目的であって、限定するものではないが、図1に示すように、バルーン140は、基端側バルーンシャフト145、基端側円錐状部分144、作動長さ部143、末端側円錐状部分142、及び末端側バルーンシャフト141を有する。バルーン140は、末端外側部材230及び内側管状部材240に対して任意の適当なやり方で連結することができる。幾つかの実施形態において、バルーン140は、図1に示すように、末端外側部材230に対して基端側バルーンシャフト145の長手方向長さに沿って連結し、また内側管状部材240に対して末端側バルーンシャフト141の長さに沿って連結する。例えば、末端側バルーンシャフト141は、図示目的であって限定するものではない図14に示すように、内側管状部材240に連結した末端側封止部分1547と、内側管状部材240に取り付けていない末端側バルーンシャフトの基端側部分1548とを有することができる。取り付けていない末端側バルーンシャフトの基端側部分1548の長さは、末端側バルーンシャフト141の内径1546の少なくとも約2倍とすることができる。
本明細書に記載した実施形態のように、内側管状部材240は、モノリシック構造のピースとすることができ、このピースは、図示目的であって限定するものではない図14に示すように、カテーテルの先端部270を形成する。先端部270は、末端側露出部分272と、末端側バルーンシャフトにおける末端側封止部分1547の長さに沿う基端側部分273を有する。幾つかの実施形態において、末端側バルーンシャフトの基端側部分1548の長さは、先端部270の長さの約35%〜約70%である。付加的に又は代替的に、末端側バルーンシャフトの基端側部分1548の長さは、先端部における末端側露出部分272の長さの約50%〜約120%とすることができる。さらに、末端側バルーンシャフトの基端側部分1548の長さは、末端側バルーンシャフト141と先端部の末端側露出部分272との組合せ長さの約25%〜約40%とすることができる。幾つかの実施形態において、バルーン140の内部は膨張ルーメン200,201及び202と流体連通することができる。
幾つかの実施形態において、先端部長さ(末端側露出部分272及び基端側部分273を含む)は、2.0mm〜3.25mmバルーンに対して約3.0mm〜約4.0mm、及び3.5mm〜4.0mmバルーンに対して約4.0mm〜約5.0mmとすることができる。末端側露出部分272は、2.0mm〜3.25mmバルーンに対して約1.6mm〜約2.6mm、及び3.5mm〜4.0mmバルーンに対して約2.6mm〜約3.6mmとすることができる。先端部の基端側部分273は、約1.4mmの長さを有することができる。本明細書に詳述したように、先端部は末端方向にテーパを付けることができ、最大で約0.508mm(約0.020インチ)の外径及び最小で約0.381mm(約0.015インチ)の内径を有する末端側最先端部271を画定することができる。
幾つかの実施形態において、末端側バルーンシャフト141は、バルーンサイズに基づいて変動する内径及び外径を有し、2.00mmバルーンに対して内径は約0.6858mm(約0.0270インチ)及び外径は約0.762mm(約0.0300インチ)、2.25mmバルーンに対して内径は約0.6985mm(約0.0275インチ)及び外径は約0.762mm(約0.0300インチ)、2.50mmバルーンに対して内径は約0.6985mm(約0.0275インチ)及び外径は約0.762mm(約0.0300インチ)、2.75mmバルーンに対して内径は約0.6985mm(約0.0275インチ)及び外径は約0.8001mm(約0.0315インチ)、3.00mmバルーンに対して内径は約0.6985mm(約0.0275インチ)及び外径は約0.8255mm(約0.0325インチ)、3.25mmバルーンに対して内径は約0.7239mm(約0.0285インチ)及び外径は約0.8382mm(約0.0330インチ)、3.5mmバルーンに対して内径は約0.7747mm(約0.0305インチ)及び外径は約0.9017mm(約0.0355インチ)、及び4.0mmバルーンに対して内径は約0.8636mm(約0.034インチ)及び外径は約0.9398mm(約0.0370インチ)とすることができる。
幾つかの実施形態において、末端側バルーンシャフト141は、内側管状部材240に封止する前のトリム長さ1560が約2.6mm〜2.8mmとすることができる。末端側バルーンシャフト141は、内側管状部材に(例えば、本明細書に記載のようにレーザーによって)封止した後には、約3.3mmの長さを有する。末端側バルーンシャフトの末端側封止部分1547は、約1.4mmの長さを有することができる。末端側バルーンシャフトにおける内側管状部材240に取り付けていない基端側部分1548は、約1.9mmの長さを有することができる。
バルーンの円錐状部分の長さはバルーンのサイズに基づいて変動することができる。例えば、2.0mm〜3.0mm直径のバルーン(長さは任意)に対してはバルーンの円錐状部分の長さは2mmとすることができる。例えば、3.25mm直径のバルーン(長さは任意)に対してはバルーンの円錐状部分の長さは3mmとすることができる。8mm又は12mmの長さを有する3.5mm直径のバルーンに対してはバルーンの円錐状部分の長さは4mmとすることができる。8mm又は12mmの長さを有する4.0mm直径のバルーンに対してはバルーンの円錐状部分の長さは5mmとすることができる。15mm、18mm、23mm、28mm、33mm又は38mmの長さを有する3.5mm〜4.0mm直径のバルーンに対してはバルーンの円錐状部分の長さは3mmとすることができる。ステント・トゥ・バルー肩部長さは、約0.651mm±0.107mmとすることができる。
本発明による内側管状部材240及びバルーン140の形態は、予想外に改善されたトラッカビリティをもたらし、カテーテルを患者の血管系内に一層前進させることができるようになる。例えば、本発明による内側管状部材240に取り付けていない末端側バルーンシャフトの基端側部分1548の長さは、カテーテル(例えば、同軸配置システムのカテーテル)の、血管系における屈曲部を通過するときの心出しを行い、既知のカテーテルと比べると、血管側面(例えば、石灰化病変部)に接触することに起因するステント損傷を減らすことができる。さらに、内側管状部材に全体的に結合した末端側バルーンシャフトを有する既知のカテーテルシステムは増加した剛性を有し、本発明によるカテーテルと比較すると、カテーテルの末端部分のトラッカビリティを低下させるおそれがある。
本発明によれば、バルーン140の末端側バルーンシャフト141は少なくともの適当な様態で内側管状部材240に連結することができる。例えば、末端側バルーンシャフト141は内側管状部材240に融着結合することができ、この融着結合は、例えば、オーバーラップ領域の少なくとも一部に熱を加えることによって行うことができる。図示目的であって、限定するものではないが、熱エネルギーのような電磁エネルギー、レーザーエネルギー又は超音波エネルギーを末端側バルーンシャフト141に加えて、末端側バルーンシャフト141の少なくとも一部を内側管状部材240に結合することができる。末端側バルーンシャフト141を加熱することにより、末端側バルーンシャフト141のポリマー材料を軟化又は溶融及び流動させ、末端側封止部分1547に対して図14に示すようなテーパ付き形態を与える。
幾つかの実施形態において、溶融結合前に約2.6mm〜2.8mmのトリム長さを有することができる末端側バルーンシャフト141の外面周りに熱収縮性管材(図示せず)を配置することができる。「熱収縮スリーブ」とも称される熱収縮性管材は、熱に曝されると収縮するポリマー材料で構成することができる。米国特許第7,951,259号(参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする)には、可撓性末端部を有するカテーテルの製造に熱収縮スリーブを使用することが記載されている。熱収縮性管材は、加熱されると収縮し、末端側バルーンシャフト141に対して半径方向内方への力を加える。末端側バルーンシャフト141のポリマーが溶融又は軟化した状態では、末端側バルーンシャフト141の直径は熱収縮管材が発生する力によって減少することができる。バルーン140を冷却した後、熱収縮性管材を取り外すことができる。加熱は、例えば、レーザー加熱(例えば、CO レーザーを使用する)、接触加熱(例えば、窒化アルミニウム抵抗RFを使用する)、ホットエア、抵抗加熱、誘導加熱等によって行うことができる。図示目的であって、限定するものではないが、本明細書に記載の実施形態のように、固体レーザーを使用して熱収縮性管材を加熱し、また末端側バルーンシャフト141を軟化させることができる。この結果、軟化又は溶融状態にある末端側バルーンシャフト141の外面の一部が内側管状部材240に結合することができる。他のカテーテル連結部、例えば、基端側バルーンシャフト145の末端外側部材230に対する連結部(例えば、基端側バルーンシャフト145の末端外側部材230上におけるラップ接合)及び種々のシャフト区域間の連結部(例えば、中間シャフト部材520の末端外側部材230上におけるラップ接合)は、本明細書に記載の融着結合方法を使用して形成することができる。
幾つかの実施形態において、先端部の露出部分272は、末端側バルーンシャフト141と内側管状部材240との間の結合を形成する同一レーザー結合処理中に、先端部270の長さに沿ってレーザーを移動させ、また溶融材料を末端方向に流動させることによって、図14に示すようにテーパを付けることができる。テーパ付き可撓性先端部は、曲がりくねった解剖学的構造を通過する上で改善した操作性をもたらすことができる。末端側バルーンシャフト141は、先端部270の基端寄りの位置でバルーン140の末端部を内側管状部材240に封止する領域1547を付与する。幾つかの実施形態において、封止部のより短い長さは、カテーテルの末端区域に対して改善した可撓性を与えるが、依然として適当な引張強度を維持することができる。封止部のより短い長さは、熱結合処理中のバルーン円錐状部分に対する熱で誘発される損傷(破断を招く結果となる)が、封止部の位置とバルーンの円錐状区域との間の距離が増大することにより減少することができる。本発明の幾つかの実施形態によれば、末端側バルーンシャフト141はフライス加工しないようにすることができる。本発明により、バルーン140に対して、内側管状部材240に連結した末端側封止部分1547と、及び内側管状部材240に取り付けない基端側部分1548を形成することは、曲がりくねった脈管等へのカテーテルトラッカビリティを改善することができる。
図示目的であって、限定するものではない図1に示すように、バルーン140はポリマー材料の単一層として構成する。しかし、多層バルーンも好ましい。例えば、バルーン140は、第1ショアデュロメータ硬さを有する第1材料で形成した第1層と、第2ショアデュロメータ硬さを有する第2材料で形成した第2層とを有することができる。幾つかの実施形態において、第1ショアデュロメータ硬さは第2ショアデュロメータ硬さよりも大きいものとし、第1層は第2層に対する外側層にすることができる。例えば、バルーン140は、約55D〜約63Dの範囲におけるショアデュロメータ硬さを有するポリエーテルブロックアミド(例えば、PEBAX(登録商標)として市販されている)製の第1層と、約70D〜約72Dの範囲におけるショアデュロメータ硬さを有するポリエーテルブロックアミド製の第2層とを有することができる。好適には、バルーン140はPEBAX(登録商標)72Dの第1層、及びPEBAX(登録商標)63Dの第2層を有するものとする。適当な多層バルーンの詳細は、米国特許第7,828,766号、米国特許出願公開第2011/0022150号(米国特許出願第12/897,202号)、米国特許出願公開第2014/0142505号(米国特許出願第13/680,299号)に記載されており、これら文献の内容は参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする。
本発明によれば、バルーン140は、包範囲にわたる適当な材料、例えば、ナイロン、PEBAX(登録商標)のようなコポリアミド、ポリエステル、コポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレン等を有することができる。例えば、バルーンは、シャフトの外面を形成する材料に適合可能であり、融着結合できるポリマー材料で形成することができるが、バルーン140は、代替的に又は付加的に、シャフトに接着結合することができる。バルーンは、従来既知のように羽根を有し、また折畳み可能とことができる。例えば、バルーンは、2.75mm〜4.0mm直径バルーンに対しては5個の折り目を有し、より小さい直径(例えば、2.0mm〜2.5mm)のバルーンに対しては3個の折り目を有することができる。バルーン折り目はステント展開の均一性を改善することができる。
本明細書に記載の実施形態のように、バルーン140は比較的高い断裂圧力の非コンプライアンス性(noncompliant)のバルーンとすることができ、幾つかの実施形態において、約20atm(標準大気圧)〜約30atm(標準大気圧)の断裂圧力を有するものとし、これによりバルーン140は処置中に患者内において約18atmの比較的高い作動圧力で膨張できるようになる。幾つかの実施形態において、バルーンは、約14atm〜約25atmの定格断裂圧力を有する。PEBAX(登録商標)72Dの第1層、及びPEBAX(登録商標)63Dの第2層を有するバルーン140を設ける実施形態において、定格断裂圧力は約18atmとし、また通常圧力は約10atmとすることができる。平均断裂圧力から計算した定格断裂圧力(RBP)は、バルーンの99.9%が断裂することなく、95%の信頼性で加圧できる圧力である。概して、バルーンは、処置中に患者内において約8atm〜約18atm、好適には約10atm〜約18atm、の作動圧力で膨張する。バルーン140は、従来既知の任意な適当サイズ、例えば、2.00、2.25、2.50、2.75、3.00、3.25、3.50、又は4.00mmの直径とすることができる。
バルーン140の他の適当な材料、形態、及び製造方法は、米国特許第7,074,206号及び同第8,052,638号に記載されており、これら文献それぞれは参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする。バルーン140に隣接する他の特徴としては、マーカー(例えば、プラチナ/イリジウムで形成し、またバルーンの作動長さ部の両側端部に配置する)、ステント、及び非侵襲性チップ(図示せず)がある。このような特徴及び付加的特徴の例としては、
米国特許第7,862,541号、
米国特許出願公開第2011/0172696号(米国特許出願第12/983504号)、
米国特許第7,549,975号、
米国特許出願公開第2009/0223624号(米国特許出願第12/468745号)、
米国特許第6,964,750号、
米国特許出願公開第2007/0016240号(米国特許出願第11/455382号)、
米国特許第7,833,597号、
米国特許第7,322,959号、
米国特許第7,303,798号、
米国特許出願公開第2008/0015499号(米国特許出願第11/775480号)、
米国特許出願公開第2011/0070355号(米国特許出願第12/945566号)、
米国特許出願公開第2010/0285085号、
米国特許出願公開第2010/0189876号、
米国特許第6,923,822号、
米国特許出願公開第2005/0261725号(米国特許出願第11/189536号)、
米国特許出願公開第2009/0036829号、
米国特許出願公開第2007/0021772号、
米国特許出願公開第2006/0030834号(米国特許出願第11/241936号)、
米国特許出願公開第2014/0276401号(米国特許出願第14/212966号)
に記載されているものがあり、これら文献それぞれの内容は参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする。
本発明によれば、バルーン140は、ステント、又はステント送達用途のためバルーンに取り付けたスカフォールド(図示せず)を有することができる。ステント又はスカフォールドは、任意の適当な材料で形成することができる。例えば、ステントは、コバルトクロム合金(例えば、Co-Cr-W-Niを含むL-605)により構成することができる。ステントは、任意の適当な寸法(例えば、約0.08128mm(約0.0032インチ)太さの丸みのあるストラット(筋交い)を有する)を有し、また任意の適当な長さ、例えば、8、12、15、18、23、28、33、又は38mmの長さとすることができる。例えば2.0mm〜3.25mmステントに対して、そのデザインは、非線形リンクで結んだ6個の頂点を有することができる。3.50mm〜4.0mmステントに対して、そのデザインは、非線形リンクで結んだ9個の頂点を有することができる。ステント直径の反跳度は、3.00×18mmステントに関して公称で約4.4%とすることができる。ステントは、275mmHgのピーク(最大)動脈圧力を超える高い半径方向力を有することができる。幾つかの実施形態において、ステントは、外力がステントに加わるとき長手方向に変形しにくい。最大円形非支持面積は、3.00×18mmステントに関して約1.01mmとし、最大円形アクセス直径(すなわち、ストラットを通して嵌合できる最大直径)は、3.00×18mmステントに関して約1.13mmとすることができる。動脈に対する金属表面積率は、3.00mmステントに関して約13.3%、4.0mmステントに関して約12.8%とすることができる。好適には、ステントは、伸縮が約0%とすることができる。内側管状部材は、長手方向の長さに沿ってマーカーを有することができ、この場合、マーカーの中間部がステントの端部に長手方向に整列し、処理中における目標部位へのステント配置を改善できるようにする。マーカーは、8mm〜28mmステントに対して約1.0mm幅とし、33mm〜38mmステントに対して約1.5mm幅とすることができる。シャフトは、さらに、末端先端部から基端側に95cm及び105cmの位置にマーカーを設けることができる。
本明細書に記載の実施形態のように、ステントは従来既知のような薬剤及び/又はポリマーの被覆を有することができる。例えば、ステントは、ポリ(n−ブチルメタクリレート)(PBMA)及びポリ(フッ化ビニリデン−コ−ヘキサフルオロプロピレン)(PVDF−HFP)及びエベロリムス被覆を有することができる。薬剤投与量は、ステント直径及び長さに基づいて、約100μg/cm2の薬剤負荷で約40μgから約80μgとすることができる。薬剤は、30日で約80%及び120日で約100%の溶出プロファイルを有することができる。
図示目的であって、限定するものではない図1に示すように、アダプタ225(例えば、単独アーム)及び張力緩和部をカテーテル100の基端部に設け、膨張ルーメン200,201,202に対して集合的にアクセスできるようにし、また膨張流体源(図示せず)に接続するよう構成することができる。バルーン140は、カテーテルの末端部に設け、また膨張ルーメン200,201,202に流体連通することができる。カテーテルの末端部は、普通の様態で身体ルーメンの所望領域に前進させ、またバルーン140を膨張させて、例えば、狭窄部の拡張及び/又はステント送達等のような医療処置を行うことができる。この後、カテーテル100は、抜き出す又は他の処置のために再位置決めする。図1はバルーン140を膨張させた状態を示す。
本発明によれば、カテーテルコンポーネントは、種々の広範囲にわたる適当な材料により構成することができる。例えば、ハイポチューブ220は、中間シャフト部材520又は末端外側部材230の材料よりも剛性が高い材料とすることができる。幾つかの実施形態において、ハイポチューブ220は、限定しないがステンレス鋼(例えば、304)のような金属を含む比較的剛性の高い材料とすることができるが、高デュロメータのポリマーを使用することもできる。ハイポチューブ220に連結する中間シャフト部材520は、ハイポチューブ220よりも可撓性を高くすることができ、またより高い可撓性の材料で構成することができる。幾つかの実施形態において、中間シャフト部材520はナイロン(例えば、ナイロン12)又は他の適当なポリマー材料で構成することができる。
本発明によれば、末端外側部材230は基端側シャフト区域120よりも可撓性の高いものにすることができる。例えば、限定しないが、末端外側部材230は単一層とし、また約72Dのショアデュロメータ硬さを有するポリエーテルブロックアミド(例えば、PEBAX(登録商標)として市販されている)により構成することができる。代案として、末端外側部材230は、他のポリマーにより構成する、及び/又は異なるショアデュロメータ硬さのポリアミド又はポリエーテルブロックアミドのような1つ又は複数のポリマーで形成した多層部材とすることができる。
本明細書に記載の実施形態のように、内側管状部材240は、1つ又は複数のポリマー材料で形成した単一層又は多層の部材とすることができる。例えば、内側管状部材240は、外側層、内側層及び中間層を有することができる。幾つかの実施形態において、外側層は、ポリエーテルブロックアミド(例えば、PEBAX(登録商標)72D)有し、内側層は潤滑性ポリマー(例えば、高密度ポリエチレン(HDPE))を有し、また中間層は結合材料(例えば、Primacor(登録商標)として市販されているエチレンアクリル酸粘着性ポリマー)を有することができる。
本発明によれば、迅速交換基端ポート280は中間シャフト部材520又はカテーテルの長さに沿う他の任意な適当箇所に、従来既知の任意な技術を用いて形成することができる。例えば、開口を中間シャフト部材520の側壁に形成し、また内側管状部材240を開口から挿入して、カテーテル内(例えば、中間シャフト部材、末端外側部材、及びバルーン内)に末端方向に突入させることができる。マンドレル又は加圧流体を内側管状部材240のガイドワイヤルーメン210内に設けて、結合中にガイドワイヤルーメン210の丸い形状を維持することができ、また随意的に収縮ラップを開口近傍で中間シャフト部材520上に設けることができる。中間シャフト部材520は、例えば、レーザー加熱によって、中間シャフト部材520内の内側管状部材240に融着結合することができる。中間シャフト部材520の膨張ルーメン201の三日月形状は、ポート近傍で管状の中間シャフト部材520内に三日月状マンドレルを位置決めすることによって、加熱処理中に形成することができる。加熱処理は、管状の中間シャフト部材520及び内側管状部材240の材料を軟化又は溶融するに十分な温度を供給し、これら部材内にルーメンを画定する。収縮ラップ材料を使用して、融着処理によって中間シャフト部材520の外形及び寸法を維持する。マンドレル及び収縮ラップは、融着又は加熱処理が完了した後に取り外すことができる。
図示目的であって、限定するものではなく、図10A及び10Bは、製造中における中間シャフト部材520の断面を示す。図10Aは、中間シャフト部材520及び内側管状部材240の同軸状形態である断面を示し、図8と同様に、ガイドワイヤルーメン210は膨張ルーメン201と同心状である。図10Bは、溶融又は融着処理後の中間シャフト部材520の断面であり、三日月状マンドレルによって画定された膨張ルーメン201を示す。図10Bのデュアルルーメン形態は、従来既知の他の技術によって形成することができる。例えば、中間シャフト部材520は、強度を得るため、また基端側区域から末端側区域への遷移を得るため長さの少なくとも一部に延在するデュアルルーメン部材を含むよう成形することができる。
本明細書に記載の実施形態のように、末端外側部材230は、その基端部と末端部との間に位置する縮径(ネッキング)部を有することができる。好適な実施形態において、末端外側部材230は、その全長に沿って縮径(ネッキング)する。末端外側部材230は、任意の適当な材料で構成した単一層縮径管状部材とすることができる。例えば、材料は、商標名PEBAX(登録商標)の下で市販されているポリエーテルブロックアミドとすることができる。ポリエーテルブロックは、任意の適当な硬さ、例えば、約72Dのショアデュロメータ硬さを有することができる。末端外側部材230は、押出し成形チューブを従来既知の縮径装置内に配置することによって縮径する。例えば、縮径装置は、押出し成形チューブの長さに沿って移動する加熱金型(ダイ)を使用し、図示目的であって、限定するものではなく図13に示すように末端外側部材230の直径を減少する。縮径されたチューブは125℃で約10分間殺菌することができる。
図示目的のため図13に示すような幾つかの実施形態において、押出し成形チューブの直径は、縮径によって約1.041mm(約0.041インチ)OD(図13の1301)及び約0.8382mm(約0.033インチ)ID(図13の1302)から、約0.8128mm(約0.032インチ)〜約0.8636mm(約0.034インチ)の範囲におけるOD(図13の1311)及び約0.7874mm(約0.031インチ)ID(図13の1312)に減少し得る。内側管状部材の直径は、所望サイズのマンドレルを押出し成形チューブのルーメン内に配置することにより、縮径処理を介して制御することができる。幾つかの実施形態において、末端外側部材230は、末端外側部材230の全長に沿って減少直径に縮径される。縮径は、より信頼性の高い寸法にすることができ、またポリマー材料に配向性を導入することができ、このことは可撓性に大きな影響を与えることなく、末端外側部材の強度を増すことができる。代案として、末端外側部材230は、末端外側部材230の長さの一部に沿って縮径して、テーパを形成する又は直径に段差的減少を付けることができる。さらに、末端外側部材230の末端部を末端外側部材230の残りの部分よりも小さい直径に縮径し、基端側バルーンシャフト145を熱結合のために末端外側部材230上により容易に装着し、減少した輪郭にすることができる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、カテーテルの1つ又は複数の区域における少なくとも一部分は、例えば、米国特許出願公開第2012/0303054号、及び米国特許第7,906,066号(これら文献それぞれの内容は参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする)に記載のような2軸配向性を有する熱塑性ポリマー材料で形成した管状部材を有することができる。例えば、本発明の他の実施形態において、末端外側部材230は、単一層又は多層とすることができる2軸配向性ポリマー管材で形成する。多層構造は、例えば、異なるデュロメータのポリアミドを含むことができる。カテーテルシャフト110の断裂強度はバルーン140におけるよりも大きいものとするのが望ましい。本明細書に記載の実施形態のように、例えば、バルーンの定格破裂圧力は、2軸配向性管状外側部材におけるよりも相当小さい(例えば、約4atm低い、又は20%低い)。
図示目的であって、限定するものではなく、図11及び12は、本発明の代替的な実施形態による図1のカテーテル100の末端外側部材230のような2軸配向性管状部材を形成する方法を示す。例えば、この方法は、幾つかの実施形態におけるような、比較的低いショアデュロメータ硬さを有する熱塑性ポリマー材料を溶融押出し成形して、ルーメン310、第1内径及び第2外径(ID、OD)、並びに第1長さ(L)を有するチューブ300を形成するステップと、押出し成形チューブ300を上昇した溶融押出し成形温度よりも低い温度(例えば、室温)まで冷却するステップとを有することができる。図11は拘束部材320内に配置して拡張する前の押出し成形チューブ300を示し、また図12は拘束部材320内の拡張したチューブ300′(すなわち、拘束部材320内で半径方向及び長手方向に拡張させた図11の押出し成形チューブ300)を示す。半径方向及び長手方向に拡張させた後、結果として生じた拡張したチューブ300′を室温まで冷却し、また以下に詳述するように熱殺菌する。
本発明の図11による代替的な実施形態において、拘束部材320は、その後の部分取外しを容易にするためのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のような潤滑性ポリマー材料の内面層330を有する管状とすることができ、この内面層330により、この内面層330は、繰返し使用後の直径クリープ(拡大)を阻止するよう構成したステンレス鋼のような外側高強度外被層340で補強する。したがって、拘束部材320は、押出し成形チューブ300を半径方向に拡張するのに使用した上昇内圧で拘束部材320の内径及び外径が増大することなく、拡大するチューブ300を半径方向に拘束するよう構成する。
本発明の代替的実施形態において、押出し成形チューブ300は、拘束部材320内で上昇した温度まで加熱し、図示の実施形態では加熱ノズル350からの熱を拘束部材320の外面に指向させるステップを有する。幾つかの実施形態において、加熱ノズル350は、押出し成形チューブ300の長さに沿って第1端部から反対側の端部まで移動する。このようにして、半径方向及び長手方向の拡張は、幾つかの実施形態における押出し成形チューブ300の第1端部のみノズル350により加熱することで開始することができる。幾つかの実施形態において、押出し成形チューブ300は、溶融押出し上昇温度より低い(すなわち、ポリマー材料の溶融温度より低い)拡張上昇温度に加熱する。
本発明の代替的な実施形態において、押出し成形チューブ300は、例えば、垂直縮径装置(図示せず)を使用してチューブの少なくとも一方の端部に加える荷重により軸線方向に拡張することができ、また押出し成形チューブ300の一方の端部に接続した加圧媒体源(図示せず)から押出し成形チューブのルーメン内に加圧媒体を導入して半径方向に拡張することができる。例えば、例えば、加熱ノズル350により押出し成形チューブ300の第1端部を加熱し、加熱ノズル350を第2端部に向けて移動させ、また荷重を加熱ノズルの移動と同一方向に加え、押出し成形チューブ300を軸線方向に拡張(すなわち、長手方向に伸張)させる。所望の伸張率を得るのに必要な荷重量は、管材300における引張伸び、寸法、材料、加圧媒体の圧力、及び拡張内径のような要因に依存する。加圧媒体、例えば、圧縮空気は、半径方向拡張を開始し、これにより壁のフープ応力が材料抵抗(一般的には降伏応力)を超えて、吹込み温度で伸張させるのに十分な上昇圧力とすることができる。管材300を半径方向に拡張させるのに使用する内圧は約2.76〜約4.14MPa(約400〜約600psi)とすることができる。
本発明の代替的な実施形態において、押出し成形チューブ300は、同時に半径方向及び軸線方向に拡張させ、またさらに、上昇温度で縮径して、製造を容易にすることができる。代案として、押出し成形チューブ300は順次に拡張する(すなわち、先ず半径方向に、次いで長手方向に拡張する、又は先ず長手方向に、次いで半径方向に拡張する)ことができる。
本発明の代替的な実施形態において、管材300は、拘束部材320の内面に接触するまで半径方向に拡張させ、拘束部材320の内径にほぼ等しい第2外径にすることができる。管材300は、管材周面周りの全方向に半径方向に拡張させ、この結果、ポリマー材料の周方向の配向性をもたらすことができる。幾つかの実施形態において、第2内径(ID)は、押出し成形チューブの第1内径(ID)よりも少なくとも約5倍大きいものとすることができる(すなわち、拡張管状部材300′のBUR(ブローアップ比: blow-up-ratio)は、少なくとも約5であり、より具体的には、約5.8〜約6である)。大きなBURは、高度な周方向配向性をもたらし、管材の断裂圧力を大きく上昇させることができる。幾つかの実施形態において、管材は、ほぼ最大許容量(すなわち、最大許容BURの少なくとも約80%のBUR)まで半径方向に拡張することができる。
本明細書に記載の実施形態のように、上述の2軸拡張又は縮径を行った後、カテーテルを順次に組み付け、この組み付けは、少なくともバルーン140を末端外側部材230の末端部に対して上述の熱結合によって封止的に固定することによって行い、これによりバルーン140は、末端外側部材230の膨張ルーメン202に流体連通する内部を有するようになる。カテーテルの各部分は、従来既知のようにポリ(エチレンオキサイド)(PEO)による親水性被覆でコーティングすることができる。
本発明によるカテーテルは任意の適当な寸法とすることができるが、好適には、シャフトは減少輪郭にする。例えば、シャフトの基端側部分は約0.71mm(0.028インチ)の最大直径を有し、中間シャフトは約0.89mm〜約0.97mm(0.035インチ〜約0.038インチ)の直径を有し、末端外側部材は約0.81mm〜約0.86mm(0.032インチ〜約0.034インチ)の直径を有することができる。基端ポートにおける平均幅は約0.84mm(0.033インチ)とすることができる。交差輪郭は、(3.0×18mmバルーンに対し)約1.08mm(0.0425インチ)とし、先端入口輪郭は約0.43mm(約0.017インチ)とすることができる。カテーテルの作動長さ部は約145cmとすることができる。
3.0mm直径のバルーンカテーテルを本発明に従って形成し、また既知の3.0mm直径のバルーンカテーテルと比較した。
[実施例1]
本発明によるバルーンカテーテルの末端区域の可撓性を試験し、Synergy II(登録商標:ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific)社から市販されている)、Promus Premier(登録商標:ボストン・サイエンティフィック社から市販されている)、及びResolute Integrity(登録商標:メドトロニック(Medtronic)社から市販されている)を含む既知のバルーンカテーテルと比較した。例えば、先端フリック(弾き)試験を実施したが、この試験は、カテーテル先端部に荷重を加えることによりカテーテル先端部を「フリック」して、印加した荷重によって先端部がどの位転向したかを測定し、剛性を測定するものである。先端部の剛性を先端部の末端からの距離に対してプロットする。勾配の値が高ければ高いほど曲げ剛性が高いことを示す。
試験結果を図15に示し、この図は、カテーテルの末端部からの距離(mm単位)に対する可撓率(kgf/mm単位)をプロットしたグラフである。図示のように、本発明によるカテーテルは、予想外にも、市販のバルーンカテーテルに比べて、可撓性及び支持の改善された組み合せを得られることが判明した。図15に示すように、本発明によるカテーテルの末端部から約1.5mm〜約3mmの範囲にわたるカテーテル部分は、既知の市販カテーテルに比べると、改善された可撓性(すなわち、低い可撓率)を有し、このことは患者の血管内での改善された操作性をもたらす。さらに、約3mm〜約4.5mmの範囲にわたるカテーテル部分(すなわち、末端封止部分の長さに沿う部分)は、末端側寄りの区域よりもより高い可撓率を有し(すなわち、可撓性が低い)、これにより患者の血管内で操作する上で補強された支持を行うことができる。
[実施例2]
上述したように準備した本発明によるバルーンカテーテルのトラッカビリティを試験し、またSynergy II(登録商標:ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific)社から市販されている)、Promus Premier(登録商標:ボストン・サイエンティフィック社から市販されている)、及びResolute Integrity(登録商標:メドトロニック(Medtronic)社から市販されている)を含む既知のバルーンカテーテルと比較した。トラッカビリティは、ガイドワイヤ上で曲がりくねった固定具(曲がりくねった解剖学的構造をシミュレートしている)にカテーテルを前進させるのに必要な基端側の力を測定することによって試験した。より低い力は、より高い可撓性及び送達性を有するカテーテルであることを示す。試験結果を図16に示し、この図16は、移行距離に沿ってカテーテルを追従させるのに必要な力を示す。より低い力はより高いトラッカビリティ(追従可能性)を有するカテーテルであることを示す。図示のように、取付けを行っていない部分を有する末端側バルーンシャフトに結合したゼロトランスミッション(すなわち、モノリシック構造)の内側部材と、長さに沿って縮径し、またPEBAX72Dで形成した末端外側部材とを有する本発明によるカテーテルは、予想外にも、市販カテーテルに比べて改善したトラッカビリティが得られる。例えば、本発明によるカテーテルは、市販カテーテルよりも仕事量が30%も少なくて済み、このことは、目標部位に到達する時間を短縮することを含めて、曲がりくねった血管を通る送達及び取り回し(ナビゲーション)を改善することができる。
[実施例3]
上述したように準備した本発明によるバルーンカテーテルの押込み能力を試験し、またSynergy II(登録商標:ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific)社から市販されている)、Promus Premier(登録商標:ボストン・サイエンティフィック社から市販されている)、及びResolute Integrity(登録商標:メドトロニック(Medtronic)社から市販されている)を含む既知のバルーンカテーテルと比較した。押込み能力(すなわち、押込み効率)は、ガイドワイヤ上で曲がりくねった固定具(曲がりくねった解剖学的構造をシミュレートしている)内に配置したカテーテルの基端部に対して既知の力を加え、この力のうちどの位多くの力がカテーテル末端部に伝達されるかを測定することによって試験した。基端側の力に対する末端側の力の比が高ければ高いほど押込み能力が高いことを示す。試験の結果を図17に示し、この図17は、カテーテルの押込み能力を示す。図示のように、ゼロトランスミッション(すなわち、モノリシック構造)の内側部材と組み合わせた段差付き削ぎ落とし部を設けたハイポチューブを有する本発明によるカテーテルは、予想外にも、市販カテーテルに比べて改善された押込み能力を得る。例えば、本発明によるカテーテルは、市販カテーテルよりも押込み能力を33%もアップする改善をもたらし、これにより患者内の目標部位に到達するに要する時間を含めて、カテーテルの目標部位への送達を改善することができる。
[実施例4]
上述したように準備した本発明による末端外側部材の強度を試験し、またSynergy II(登録商標:ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific)社から市販されている)、Promus Premier(登録商標:ボストン・サイエンティフィック社から市販されている)、及びResolute Integrity(登録商標:メドトロニック(Medtronic)社から市販されている)を含む既知のバルーンカテーテルと比較した。末端外側部材の強度は、引張り力を加えてデバイスの末端区域の強度を決定することによって試験した。力の値が高ければ高いほどより高い末端抗張力を示す。試験の結果を図18に示し、この図18は、単一層縮径PEBAX(登録商標)72Dの外側部材を有する本発明によるカテーテルが、予想外にも、市販カテーテルに比べて改善された強度を得ることを示す。例えば、本発明によるカテーテルは、市販カテーテルよりも21%もアップしたより強い強度にし、これにより複雑な解剖学的構造に取り廻す上で改善した強度をもたらし、また断裂/損傷の可能性を減少することができる。
[実施例5]
上述したように準備した本発明によるバルーンカテーテルにおけるハイポチューブの強度を試験し、またSynergy II(登録商標:ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific)社から市販されている)、Promus Premier(登録商標:ボストン・サイエンティフィック社から市販されている)、及びResolute Integrity(登録商標:メドトロニック(Medtronic)社から市販されている)を含む既知のバルーンカテーテルと比較した。ハイポチューブの強度は、ハイポチューブの真直ぐな部分の主軸線に直交する曲げ力を加え、最終的に90゜だけ曲げることによって試験した。ハイポチューブを所定角度曲げるに要する力(曲げ弾性率)が高ければ高いほど、より高い耐屈曲性及びひいてはその強度が高いことを示す。試験の結果を図19に示し、この図19は、角度に対する耐屈曲性(lb(ポンド) 単位)をプロットしたグラフである。耐屈曲性が高ければ高いほど、強度の高いハイポチューブを示す。図19に示すように、寸法及び段差付き削ぎ落とし部を設けたハイポチューブを有する本発明によるカテーテルは、予想外にも、市販カテーテルに比べて改善した強度を得る。例えば、本発明によるカテーテルは、市販カテーテルよりも60%もアップした強度となり、このことは、改善した押込み伝達、ねじれ傾向の減少、並びにより滑らかな力伝達及び触感フィードバックが得られる。
[実施例6]
上述したように準備した本発明によるバルーンカテーテルにおけるマーカー配置を試験し、またSynergy II(登録商標:ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific)社から市販されている)、Promus Premier(登録商標:ボストン・サイエンティフィック社から市販されている)、及びResolute Integrity(登録商標:メドトロニック(Medtronic)社から市販されている)を含む既知のバルーンカテーテルと比較した。測定結果は以下の表1に示す。表に示すように、本発明によるカテーテルは、市販カテーテルと比べて改善されたマーカー配置精度を有する。例えば、本発明によるカテーテルは、ステント端部とマーカーの中間ポイントとの間における距離が0.1mm未満となったものであり、このことは、ステント端部とマーカーの中間ポイントとの間における距離が0.9mm〜1.7mmの範囲にあった市販カテーテルに比べると、病変部位の正確な位置にステントを展開する改善が得られる。図20A、20B、及び20Cには、さらに、本発明による改善したステント配置(図20A)を、Promus Premier(図20B)、及びResolute Integrity(図20C)と比べて示す。
表1
[実施例7]
上述したように準備した本発明によるカテーテルにおけるバルーンのコンプライアンスを試験し、またSynergy II(登録商標:ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific)社から市販されている)、Promus Premier(登録商標:ボストン・サイエンティフィック社から市販されている)、及びResolute Integrity(登録商標:メドトロニック(Medtronic)社から市販されている)を含む既知のバルーンカテーテルと比較した。試験の結果を図21に示し、この図21は圧力の関数としてのバルーン直径をプロットしたグラフである。図示のように、PEBAX(登録商標)63Dの内側層及びPEBAX(登録商標)72Dの外側層を有する本発明によるバルーンは、予想外にも、市販カテーテルと比べて、よりフラットなコンプライアンスを得られ、このことは、市販カテーテルと比べて、送達中の拡張伸展をより制御し、また血管を過剰に拡張するリスクを減少して改善したステント拡張並置のためのより高い圧力展開を可能にする。よりフラットなコンプライアンスによれば、病変部位の外側における血管領域を過剰拡張する心配なく、病変部位に力を局地化して加えること(すなわち、「局地化した力の付与」)ができる。本発明によるバルーンの付加的なコンプライアンスデータは、以下の表2に示す。

表2
[実施例8]
上述したように準備した本発明によるバルーンカテーテルにおける末端カテーテル抗張力を測定し、また市販カテーテルと比較した。測定の結果を以下の表3に示す。この表に示すように、本発明によるカテーテルは、0.75mmから1.15mm以下の範囲にわたる試験ピースに対して5Nの最小ピーク張力を規定するISO10555:2013標準を超える抗張力を有する。例えば、すべてのサイズに対して平均末端カテーテル抗張力は17Nであり、他の市販カテーテルよりも5N高いものであった。
表3
本発明による小さいサイズのバルーンカテーテルに対する基端側バルーンシャフト封止部における末端カテーテル抗張力も測定した。測定の結果を以下の表4に示す。この表に示すように、0.75mmから1.15mm以下の範囲にわたる試験ピースに対して5Nの最小ピーク張力を規定するISO10555:2013標準を超える十分な抗張力が得られた。
表4
迅速交換タイプのバルーン膨張カテーテルとして説明したが、本発明は、ステント送達バルーンカテーテル及び非迅速交換タイプのカテーテルを含む種々のカテーテル及びカテーテル形態に使用できると理解されたい。例えば、幾つかの実施形態において、カテーテルの基端部から末端部まで延在するガイドワイヤルーメンを有する全長にわたる内側管状部材を有するオーバー・ザ・ワイヤ型のカテーテルを設ける。オーバー・ザ・ワイヤ型のカテーテルは、基端ポートを除いて上述の特徴を有することができる。例えば、オーバー・ザ・ワイヤ型のカテーテルは、上述した末端側バルーンシャフト、先端部、及び内側部材の設計及び/又は末端外側部材の設計を有することができる。
本発明を若干の実施形態に関して説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更及び改良を加え得ることは理解できるであろう。さらに、本発明の一実施形態における個々の特徴を詳述し、一実施形態の図面で示し、また他の実施形態では説明及び図示しないが、一実施形態の個々の特徴は、他の実施形態の1つ若しくは複数の特徴、又は複数の実施形態からの特徴と組み合わせることができる。
特許請求の範囲で規定する特別な実施形態に加えて、本発明は、特許請求の範囲の従属項に規定する任意な他のあり得る組合せを有する他の実施形態をも企図する。このように、特許請求の範囲の従属項に記載し、また上述した特別な特徴は、本発明の範囲内で他の様態で互いに組み合わせることができ、これにより、本発明は任意な他のあり得る組み合せを有する他の実施形態をも企図するものであると理解されたい。したがって、本発明における特別な実施形態の上述した説明は、図示及び説明目的のために提示したものである。本発明は、記載した実施形態以外を排除すること、又は記載した実施形態に限定することを意図しない。
当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、上述の変更及び改変を本発明の方法及びシステムに加えることができるのは明らかであろう。したがって、本発明は、特許請求の範囲及び均等物内にある変更及び改変を含むことを意図する。

Claims (25)

  1. カテーテルにおいて、
    基端区域及び末端外側部材を有する外側シャフト部材であって、その内部を貫通して画定される膨張ルーメンを有する、該外側シャフト部材と;
    前記膨張ルーメンに流体連通するバルーンであって、基端側バルーンシャフト、基端側円錐状部分、作動長さ部、末端側円錐状部分、及び末端側バルーンシャフトを有し、前記基端側バルーンシャフトを前記末端外側部材に連結した、該バルーンと;及び
    内部を貫通して画定されるガイドワイヤルーメンを有するモノリシック構造の内側管状部材であって、前記外側シャフト部材の前記基端区域から前記末端外側部材及び前記バルーンに貫通して先端部を形成する、該内側管状部材と
    を備え、
    前記末端側バルーンシャフトは、内径を有し、また前記内側管状部材に連結した末端側封止部分と、及び前記内側管状部材に取り付けられておらず前記末端側封止部分と一体的な基端側部分とを有し、
    前記内径が前記末端側バルーンシャフトの基端側部分と前記末端側封止部分とに亘り一定であり、
    前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記末端側バルーンシャフトの前記内径の少なくとも2倍となるようにする、
    カテーテル。
  2. 請求項1記載のカテーテルにおいて、前記先端部は、前記末端側バルーンシャフトにおける前記末端側封止部分よりも末端側の末端露出部分と、前記末端側バルーンシャフトにおける前記末端側封止部分の長さに沿う基端部分とを有する、カテーテル。
  3. 請求項2記載のカテーテルにおいて、前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記先端部の長さの35%〜70%とする、カテーテル。
  4. 請求項2記載のカテーテルにおいて、前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記先端部における前記末端露出部分の長さの50%〜120%とする、カテーテル。
  5. 請求項2記載のカテーテルにおいて、前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記末端側バルーンシャフトと前記先端部における前記末端露出部分とを組み合せた合計長さの25%〜40%とする、カテーテル。
  6. 請求項1記載のカテーテルにおいて、前記末端側バルーンシャフトの前記内径は、0.68mm〜0.87mmとする、カテーテル。
  7. 請求項1記載のカテーテルにおいて、前記末端側バルーンシャフトの前記基端側部分の長さは、少なくとも1.4mmとする、カテーテル。
  8. 請求項7記載のカテーテルにおいて、前記末端側バルーンシャフトの前記基端側部分の長さは、1.9mmとする、カテーテル。
  9. 請求項1記載のカテーテルにおいて、前記末端側バルーンシャフトの前記末端側封止部分の長さは、1.4mmとする、カテーテル。
  10. 請求項2記載のカテーテルにおいて、前記先端部の長さは、3.0mm〜5.0mmとする、カテーテル。
  11. 請求項2記載のカテーテルにおいて、先端部における前記末端露出部分の長さは、1.6mm〜3.6mmとする、カテーテル。
  12. 請求項1記載のカテーテルにおいて、前記末端外側部材は、ポリエーテルブロックアミド製の単一層を有する、カテーテル。
  13. 請求項12記載のカテーテルにおいて、前記末端外側部材は、前記末端外側部材の全長に沿って減少した減少直径に縮径する、カテーテル。
  14. 請求項13記載のカテーテルにおいて、前記減少直径は、0.8128mm〜0.8636mm(0.032インチ〜0.034インチ)の外径を有する、カテーテル。
  15. 請求項13記載のカテーテルにおいて、前記減少直径は、0.7874mm (0.031インチ)の内径を有する、カテーテル。
  16. 請求項1記載のカテーテルにおいて、前記外側シャフト部材の前記基端区域は、膨張ルーメン及び長手方向軸線が内部を貫通して画定される基端側区域及び末端側区域を有するハイポチューブを有し、前記末端側区域は、第1角度付きカット部、軸線方向カット部及び第2角度付きカット部によって画定される削ぎ落とし部を有する、カテーテル。
  17. 請求項16記載のカテーテルにおいて、前記第1角度付きカット部は100mmの長さを有し、前記軸線方向カット部は25mmの長さを有し、また前記第2角度付きカット部は100mmの長さを有する、カテーテル。
  18. 請求項16記載のカテーテルにおいて、前記軸線方向カット部は、0.1651mm〜0.1905mm(0.0065インチ〜0.0075インチ)の高さを有する、カテーテル。
  19. 請求項16記載のカテーテルにおいて、前記第2角度付きカット部は、0.0889mm〜0.1143mm(0.0035インチ〜0.0045インチ)の末端側端縁高さを画定する、カテーテル。
  20. 請求項16記載のカテーテルにおいて、前記ハイポチューブの前記基端側区域は、0.6985mm〜0.7239mm(0.0275インチ〜0.0285インチ)の外径、及び0.4953mm〜0.5207mm(0.0195インチ〜0.0205インチ)の内径を有する、カテーテル。
  21. 請求項16記載のカテーテルにおいて、前記外側シャフト部材の前記基端区域は、さらに、ガイドワイヤルーメン及び膨張ルーメンが内部を貫通して画定される中間シャフト部材を有し、前記中間シャフト部材に沿う前記膨張ルーメンは、前記ハイポチューブの前記末端側区域の少なくとも一部分を収容する構成とする、カテーテル。
  22. カテーテルを形成する方法において、
    基端区域及び末端外側部材を有する外側シャフト部材であって、その内部を貫通して画定される膨張ルーメンを有する、該外側シャフト部材を準備するステップと;
    前記膨張ルーメンに流体連通するバルーンであって、基端側バルーンシャフト、基端側円錐状部分、作動長さ部、末端側円錐状部分、及び内径を持つ末端側バルーンシャフトを有する、該バルーンを準備するステップと;
    前記基端側バルーンシャフトを前記末端外側部材に連結するステップと;
    内部を貫通して画定されるガイドワイヤルーメンを有するモノリシック構造の内側管状部材であって、前記外側シャフト部材の前記基端区域から前記末端外側部材及び前記バルーンに貫通して先端部を形成する、該内側管状部材を準備するステップと;及び
    前記末端側バルーンシャフトにおける末端側封止部分を前記内側管状部材に連結するステップであって、前記末端側バルーンシャフトは、前記内側管状部材に取り付けられておらず前記末端側封止部分と一体的な基端側部分を有し、前記内径が前記末端側バルーンシャフトの基端側部分と前記末端側封止部分とに亘り一定であり、さらに、前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記末端側バルーンシャフトの前記内径の少なくとも2倍となるようにする、該ステップとを備える、方法。
  23. 請求項22記載の方法において、さらに、前記末端外側部材を、1.041mm(0.041インチ)の第1外径から、前記末端外側部材の全長に沿って、0.8128mm〜0.8636mm(0.032インチ〜0.034インチ)の減少した外径に縮径するステップを備える、方法。
  24. 請求項23記載の方法において、前記末端外側部材は、縮径前における0.8382mm(0.033インチ)の第1内径と、縮径後に前記末端外側部材の全長に沿って、0.7874mm(0.031インチ)の減少した内径とを有する、方法。
  25. カテーテルにおいて、
    基端区域及び末端外側部材を有する外側シャフト部材であって、その内部を貫通して画定される膨張ルーメンを有し、前記末端外側部材は、該末端外側部材の全長に沿って減少した減少直径に縮径したポリエーテルブロックアミド製の単一層を有するものとする、該外側シャフト部材と;
    前記膨張ルーメンに流体連通するバルーンであって、基端側バルーンシャフト、基端側円錐状部分、作動長さ部、末端側円錐状部分、及び末端側バルーンシャフトを有し、前記基端側バルーンシャフトを前記末端外側部材に連結した、該バルーンと;及び
    内部を貫通して画定されるガイドワイヤルーメンを有するモノリシック構造の内側管状部材であって、前記外側シャフト部材の基端区域から前記末端外側部材及び前記バルーンに貫通して先端部を形成する、該内側管状部材と
    を備え、
    前記末端側バルーンシャフトは、内径を有し、また前記内側管状部材に連結した末端側封止部分と、及び前記内側管状部材に取り付けられておらず前記末端側封止部分と一体的な基端側部分とを有し、前記内径が前記末端側バルーンシャフトの基端側部分と前記末端側封止部分とに亘り一定であり、前記末端側バルーンシャフトにおける前記基端側部分の長さは、前記末端側バルーンシャフトの前記内径の少なくとも2倍となるようにし、また外側シャフト部材の前記基端区域は、膨張ルーメン及び長手方向軸線が内部を貫通して画定される基端側区域及び末端側区域を持つハイポチューブを有し、前記末端側区域は、第1角度付きカット部、軸線方向カット部及び第2角度付きカット部によって画定される削ぎ落とし部を有する、
    カテーテル。
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