JP6706361B2 - ターンシグナルランプ - Google Patents
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Description
ランプボディと、
前記ランプボディとともに灯室を形成するアウタカバーと、
前記灯室内に設けられた光源と、
前記灯室内に設けられ、前記光源から出射された光を導光する導光体と、
前記灯室内に設けられ、撮像素子を有するカメラと、を備えたターンシグナルランプであって、
前記ターンシグナルランプを車両表面に取り付けた時に、前記導光体の少なくとも一部が、前記カメラから前記車両表面に沿った方向に延びる領域に設けられている。
カメラから車両表面に沿った方向に延びる領域に部材を配置すると、ターンシグナルランプは車両表面から突出する方向の大きさが大きくなりにくい。そのため、カメラから車両表面に沿った方向に延びる領域を使って導光体を配置することにより、ターンシグナルランプによる空気抵抗の増大を抑制できる。
前記導光体は、
前記ターンシグナルランプを車両に取り付けた時に、前記カメラからフロントフェンダの表面に沿った方向かつ上方および下方の少なくとも一方に延びる領域に少なくとも一部が設けられた厚肉部と、
前記ターンシグナルランプを車両に取り付けた時に、前記カメラから前後方向に延びる領域に少なくとも一部が設けられ、前記厚肉部より薄い薄肉部とを有していてもよい。
カメラから車両表面に沿った方向かつ上方および下方の少なくとも一方に延びる領域と、カメラから前後方向に延びる領域を使って、厚肉部と薄肉部を有する大きな導光体を灯室内に配置することができ、ターンシグナルランプの車両表面から突出する方向の大型化を抑制しつつ、より視認性を高められる。
前記厚肉部と前記薄肉部とが一体に設けられていてもよい。
単一の光源で厚肉部と薄肉部を光らせることができ、視認性を高めつつターンシグナルランプの大型化を抑制できる。
前記灯室内に設けられ、前記ランプボディの内面、前記光源、前記導光体または前記カメラの少なくとも一部を外部から遮蔽するエクステンションを有し、
前記エクステンションには、前記導光体または前記光源から出射される光が前記撮像素子に入射しないように撮像素子覆い部が設けられていてもよい。
撮像素子に、直接または間接的に光源から出射される光が入り込まず、良好に画像情報を取得できる。
前記エクステンションは、前記撮像素子を除いて前記カメラを外部から遮蔽するカメラ覆い部を一体に備えていてもよい。
前記エクステンションは、前記光源を外部から遮蔽する光源覆い部を一体に備えていてもよい。
図1は、本発明の第一実施形態に係るターンシグナルランプ10が搭載された車両1の斜視図である。図1に示すように、ターンシグナルランプ10の少なくとも一部は、車体ボディの側面に設けられている。ターンシグナルランプ10は、前輪2のタイヤハウス3を形成するフロントフェンダ4に設けられている。左右一対のターンシグナルランプ10はそれぞれ、車両1の右側面および左側面に設けられている。
なお、右カメラ用モニタ6と左カメラ用モニタ7はそれぞれ独立したモニタであってもよい。あるいは、右カメラ用モニタ6と左カメラ用モニタ7は共通の単一のモニタであって、該単一のモニタを左右に分割して右カメラ50Rの画像と左カメラ50Lの画像を表示させてもよい。
なお、図4から図13は、右ターンシグナルランプを図示している。左ターンシグナルランプと右ターンシグナルランプは同様の構造を有しているため、右ターンシグナルランプを説明する。以降の説明においては、必要がある場合を除き、右ターンシグナルランプを単にターンシグナルランプ10と称する。また、以降の説明において、上下方向、左右方向、前後方向は、ターンシグナルランプ10を車両1に取り付けた状態で運転者から見た場合の方向を言う。
なお、副導光部33のアウタカバー12側の表面およびアウタカバー12の副導光部33側の表面の少なくとも一方に、微小な凹33aまたは凸33aの少なくとも一方を設けてもよい。微小な凹33aや凸33aによって副導光部33を導光される光を車両側方に反射させることができる。これにより、車両側方からのターンシグナルランプ10の視認性を高めることができる。
また、入射部31に入射した光の一部は、副導光部33にも導光され、副導光部33の表面から出射される。
このように、ターンシグナルランプ10は、後端部34から出射される光により法規で定められた所定の配光パターンを形成しつつ、主導光部32および副導光部33を発光させて視認性を高めている。
カメラ覆い部42の前端は、導光体30の副導光部33の後端に対応する形状とされている。これにより、エクステンション40と導光体30とが一体的な印象を与え、意匠性が高められている。
光源覆い部43は、導光体30の入射部31の外側から、LED20を覆っている。これにより、光源覆い部43は導光体30越しにLED20が点光りする様子を外部から遮蔽し、見栄えが高められている。
透光部45は、主導光部32の表面または副導光部33の表面から車両側方に向かう光を透過させる。透光部45は、開口または透明材料による透明領域で構成することができる。
カメラ50への給電は、車両のECU5(図2参照)等から延びる図示しない給電線によりなされる。カメラ50は、図示しない通信線を介してECU5に撮像データを送信する。
図7に示したように、本実施形態においては、ターンシグナルランプ10が取り付けられるフロントフェンダ4の表面(車両表面の一例)は、鉛直方向に対して傾斜している。図7において、仮想線Cは、カメラ50の左端を通ってフロントフェンダ4の表面に沿った方向に延びる線である。仮想線Dは、カメラ50の右端を通ってフロントフェンダ4の表面に沿った方向に延びる線である。仮想線Aは、カメラ50の上端を通って仮想線Cに直交する方向に延びる線である。仮想線Bは、カメラ50の下端を通って仮想線Cに直交する方向に延びる線である。仮想線Cと仮想線Dの間の領域は、カメラ50からフロントフェンダ4の表面に沿った方向に延びる領域である。仮想線Aと仮想線Bの間の領域は、カメラ50からフロントフェンダ4の表面から突出する方向に延びる領域である。
なお、仮想線A,B,C,Dはカメラ50の支持基板52の四隅を通過する線であるが、図7においては、図7を見やすくする目的で、仮想線A〜Dをカメラ50の支持基板52の四隅を通らないように描いている。
つまり、カメラ50からフロントフェンダ4の表面に沿った方向かつ上方および下方の少なくとも一方に延びる領域と、カメラ50から前後方向に延びる領域を使って、主導光部32と副導光部33を有する大きな導光体30が灯室S内に配置されている。一つの領域に多くの部位が存在しないので、全体としてターンシグナルランプ10の大型化を抑制できる。このため、大きな導光体30を使って視認性をより高めつつ、ターンシグナルランプ10のフロントフェンダ4の表面から突出する方向の大型化が抑制されている。なお、ここでいうカメラ50から上方および下方の少なくとも一方に延びる領域とは、カメラ50から鉛直方向に延びる領域のみならず、鉛直方向に対してなす鋭角が0〜30度となる方向にカメラ50から延びる領域を含む概念である。
図8は、本発明の第二実施形態に係るターンシグナルランプ10Aの分解斜視図である。図8に示すように、本実施形態に係るターンシグナルランプ10Aは、第一実施形態と比べて、導光体30Aの形状が異なる。導光体30Aは、副導光部を有さない。本実施形態に係るターンシグナルランプ10Aは、第一実施形態に係るターンシグナルランプ10において副導光部33を発光させていた光を使って主導光部32Aを発光させることができるので、主導光部32Aをより明るく発光させることができる。
図9は、本発明の第三実施形態に係るターンシグナルランプ10Bの分解斜視図である。図9に示すように、本実施形態に係るターンシグナルランプ10Bは、第一実施形態と比べて、ランプボディ11B、導光体30B、エクステンション40B、および、アウタカバー12の形状が異なる。
なお、図8に示したように、導光体30Aの後端部34Aが撮像素子51の上下に位置している場合には、撮像素子51を囲むような円筒状の遮光部材を用いてもよいし、撮像素子51の上下にそれぞれ遮光部材を設けてもよい。また、3つ以上の遮光部材を備えていてもよい。
図10は、本発明の第四実施形態に係るターンシグナルランプ10Cの分解斜視図である。図10に示すように、本実施形態に係るターンシグナルランプ10Cは、第三実施形態と比べて、導光体30Cに第二主導光部35Cが設けられている点が異なる。
第二主導光部35Cは、主導光部32Cのカメラ50より前方の部位と入射部31Cとを連結し、主導光部32Cより下方に位置している。副導光部33Cが、主導光部32Cと第二主導光部35Cとの間に設けられている。
図11は、本発明の第五実施形態に係るターンシグナルランプ10Dの分解斜視図である。図11に示すように、本実施形態に係るターンシグナルランプ10Dは、第四実施形態と比べて、導光体30Dに副導光部が設けられていない点で異なる。本実施形態においても、導光体30Dの後端部34Dはカメラ50の上方に設けられ、カメラ50からフロントフェンダ4の表面に沿った方向に延びる領域に導光体30Dが配置されている。このため、視認性を高めつつターンシグナルランプ10Dによる空気抵抗の増大が抑制されている。
図12は、本発明の第六実施形態に係るターンシグナルランプ10Eからアウタカバーおよびエクステンションを取り外した状態を示す斜視図である。図12において、仮想線Fは、カメラ50の撮像素子51を通ってフロントフェンダ4の表面に沿った方向に延びる線を示す。図6で示したように、第一実施形態に係るターンシグナルランプ10においては、導光体30の後端部34が撮像素子51の後端よりも前方に位置した例を説明した。しかし、図12に示すように、導光体30Eの後端部34Eが撮像素子51の後端よりも後方に位置していてもよい。導光体30Eの二股に分かれた主導光部32Eの間の空間にカメラ50が収められているため、カメラ50と導光体30Eを備えたターンシグナルランプの大型化が抑制されている。
ところで、カメラと、光源や光源により発光する導光体などを一緒に灯室内に配置すると、光源や導光体などからの光がカメラの撮像素子に入射してしまい、撮像素子が後方の画像情報を良好に取得できなくなるおそれがあった。そこで、本発明者は、以下の参考例に係るターンシグナルランプ10Fを考えた。
図13の(a)に示すように、本参考例に係るターンシグナルランプ10Fは、ランプボディ11と、アウタカバー12と、光出射部品60と、エクステンション40と、撮像素子51を備えたカメラ50と、遮蔽部材70を備えている。ランプボディ11とアウタカバー12により、灯室Sが形成されている。灯室S内には、光出射部品60と、エクステンション40と、カメラ50と、遮蔽部材70が設けられている。
上前LED23と下前LED25は、それぞれ導光体30Fの上下の主導光部32Fの後端部34Fに向けて光を出射する。上前LED23と下前LED25から出射され後端部34Fから入射した光は、主導光部32Fおよび副導光部33Fの内部で導光され、主導光部32Fおよび副導光部33Fを発光させる。
カメラ用窓部12bはカメラ50の撮像素子51と対向する位置に設けられている。カメラ用窓部12bは、撮像素子51が良好な画像情報を取得できるように、光を素通しする形状とされている。なお、このカメラ用窓部12bは、撮像素子51が所望の画角を得られるようにレンズ状に形成してもよい。
なお、本参考例においては、カメラ50の支持基板52も遮蔽部材70として機能している。カメラ50の支持基板52は、撮像素子51と光出射部品60の導光体30Fの間に設けられている。これにより、支持基板52は、光出射部品60の導光体30Fから出射される光が撮像素子51に入射することを防止している。
ランプボディと、
ランプボディとともに灯室を形成するアウタカバーと、
灯室内に設けられ、光源と光源からの光を導光する導光体を有する光出射部品と、
灯室内に設けられ、撮像素子を有するカメラと、を備えたターンシグナルランプであって、
光出射部品から出射される光が撮像素子に入射することを遮るように、遮蔽部材の少なくとも一部が光出射部品と撮像素子との間に設けられている。
また、上記ターンシグナルランプにおいて、ターンシグナルランプを車両に取り付けた時に、撮像素子は導光体の後端より前方に位置している。
2:前輪
3:ホイールハウス
4:フロントフェンダ
5:ECU
6:右カメラ用モニタ
7:左カメラ用モニタ
50R:右カメラ
50L:左カメラ
10,10A,10B,10C,10D,10E:ターンシグナルランプ
11:ランプボディ
11B:蒸着膜
12:アウタカバー
20:LED(光源)
21:搭載基板
22:上後LED
23:上前LED
24:下後LED
25:下前LED
30:導光体
31:入射部
32:主導光部(厚肉部)
33:副導光部(薄肉部)
34:後端部
35C:第二主導光部
40:エクステンション
41:枠部
42:カメラ覆い部
43:光源覆い部
44:撮像素子覆い部
50:カメラ
51:撮像素子
52:支持基板
60:光出射部品
70:遮蔽部材
S:灯室
Claims (3)
- ランプボディと、
前記ランプボディとともに灯室を形成するアウタカバーと、
前記灯室内に設けられた光源と、
前記灯室内に設けられ、前記光源から出射された光を導光する導光体と、
前記灯室内に設けられ、撮像素子を有するカメラと、を備えたターンシグナルランプであって、
前記導光体には前記撮像素子よりも車両の前方に設けられた前記光源から光が入射され、前記導光体は前記撮像素子の近傍に設けられた後端部で外部に光を出射するように構成されており、
前記ターンシグナルランプを車両表面に取り付けた時に、前記導光体の少なくとも一部が、前記カメラから前記車両表面に沿った方向に延びる領域に設けられており、
前記カメラは、不透光材料からなる遮光部材を有し、
前記遮光部材は、前記導光体の前記後端部から出射されて前記撮像素子に入射しようとする光を遮るように、前記導光体の前記後端部と前記撮像素子との間に設けられている、ターンシグナルランプ。 - 前記導光体は、
前記ターンシグナルランプを車両表面に取り付けた時に、前記カメラから前記車両表面に沿った方向かつ上方および下方の少なくとも一方に延びる領域に少なくとも一部が設けられた厚肉部と、
前記ターンシグナルランプを車両に取り付けた時に、前記カメラから前後方向に延びる領域に少なくとも一部が設けられ、前記厚肉部より薄い薄肉部とを有する、請求項1に記載のターンシグナルランプ。 - 前記厚肉部と前記薄肉部とが一体に設けられている、請求項2に記載のターンシグナルランプ。
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