JP6706091B2 - 光コネクタ内蔵プラグ - Google Patents

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Description

この発明は光コネクタを内蔵した光コネクタ内蔵プラグに関する。
図7はこの種の光コネクタ内蔵プラグの従来例として特許文献1に記載されている構成を示したものであり、図7では光コネクタ内蔵プラグ(特許文献1ではハウジングと称している)が接続される相手方のアダプタも併せて示している。
光コネクタ内蔵プラグ10は筒部11、外筒部12、連結体13、ケーブル14を有している。筒部11は先端部に嵌合部11aを有しており、嵌合部11a内には光コネクタ15を軸方向に移動可能に支持するための支持部11bが設けられている。支持部11bには貫通孔11cが形成されており、光コネクタ15に取り付けられた取付部材16は貫通孔11cに挿入されている。
筒部11の、支持部11bよりも基端側には仕切り壁17が固定されており、仕切り壁17には光ファイバ14aを逃がすための貫通孔17aが設けられている。仕切り壁17と取付部材16のフランジ部16aとの間にはコイル状のバネ18が配置されており、バネ18の付勢力により取付部材16及び光コネクタ15は軸方向先端側に付勢されている。
アダプタ20は筐体21から部分的に外部に突出した光モジュール22の部分を覆うように筐体21に固定されている。アダプタ20は光コネクタ内蔵プラグ10の筒部11と嵌合する嵌合部20aを有している。光モジュール22の先端部はアダプタ20に形成されている貫通孔20bから突出されている。
光モジュール22は光コネクタ内蔵プラグ10の光コネクタ15が挿入される挿入穴22aを有しており、挿入穴22a内には光コネクタ15のフェルール15aと接続されるフェルール22bが設けられている。
光コネクタ内蔵プラグ10はアダプタ20に嵌合されて接続され、この際、アダプタ20の嵌合部20aは光コネクタ内蔵プラグ10の外筒部12と筒部11との間に挿入される。光コネクタ15はバネ18の付勢力に抗して軸方向基端側に移動し、このバネ18の付勢力(弾性復帰力)により光コネクタ15は光モジュール22に向かって押され、これによりフェルール15aと22bとの良好な接続状態が確保できるものとなっている。
特開2012−68323号公報
上述したように、光コネクタ内蔵プラグに内蔵されている光コネクタは、光コネクタ内蔵プラグが相手方のレセプタクル(特許文献1ではアダプタと称している)と接続される際、バネの弾性力に抗して後方(接続方向と反対方向)に移動し、バネの弾性復帰力によって良好な接続状態を得るものとなっている。そのため、光コネクタの移動に伴い、光ファイバを撓ませるための光ファイバの余長部を光ケーブルと光コネクタとの間に設ける必要があり、図7に示した従来の光コネクタ内蔵プラグにおいてもそのような余長部が設けられている。
光ファイバの光学特性を維持するためには、余長部の撓みはゆるやかで曲率半径が極力大きいことが望ましい。例えば、撓みによって光ファイバの余長部が余長部を収容している部材に突き当たってしまうと、局所的に曲率半径が小さくなってしまうような撓み状態が生じ、それにより光ファイバの光学特性が劣化するといった状況が生じうる。
従って、光ファイバの余長部がどの方向に撓んでも余長部を収容している部材に突き当たらないようにするためには、余長部の収容空間を大きく確保する必要があり、図7に示した従来の光コネクタ内蔵プラグにおいても余長部を収容している円筒状の筒部11の基端側の内部は単なる空洞とされて大きな収容空間が確保されている。
ところで、この種の光コネクタ内蔵プラグは特許文献1にも記載されているように、例えば携帯電話の基地局などで使用され、このような屋外での使用において不測の外力を受けても破損することがないように、さらには相手方のレセプタクルとの接続、離脱作業等の取扱い時において強い力で把持されても破損することがないように、十分な強度を確保しておく必要があり、特に光コネクタ内蔵プラグの外殻をなすバレル(特許文献1の筒部が該当)には十分な強度が要求される。
しかるに、光ファイバの余長部の撓みを阻害することがないように大きな収容空間を確保すべく、バレルの内部を単なる空洞とすることと、十分なバレルの強度を確保することとは、基本的に相容れず、図7に示した従来の光コネクタ内蔵プラグの構造のように、光ファイバの余長部がどの方向に撓んでも支障がないように、バレルの内部を単なる空洞とすることは強度の面から言えば好ましいものとは言えなかった。
この発明の目的はこのような状況に鑑み、バレルの内部を単なる空洞とはしなくとも、光学特性を損うことなく光ファイバの余長部が良好に撓むことができるような空間を確保できるようにした光コネクタ内蔵プラグを提供することにある。
請求項1の発明によれば、光コネクタがバレルの前端側に収容保持され、光ケーブルから光コネクタに至る光ファイバの余長部がバレル内に収容されている光コネクタ内蔵プラグにおいて、相手方のレセプタクルとの接続時におけるバレルの後端方向への光コネクタの移動に伴い、余長部は撓むものとされ、光コネクタの移動方向と直交する一方向に位置してバレル内に余長部の撓みを収容する撓み収容部と跳ね上げ部とが設けられ、撓み収容部の内部底面は撓み収容部に収容された余長部の撓みと接しない位置に設けられ、跳ね上げ部はバレルの前後方向に延びる断面V字状の溝を備え、前記溝は撓み収容部と正対されており、レセプタクルとの非接続時には余長部は前記溝の内面と接することなく前記溝内に位置し、レセプタクルとの接続時に撓み収容部に向かう方向以外に余長部が撓んだ場合、余長部の撓みは前記溝の内面によって跳ね上げられて撓み収容部に収容されるものとされる。
請求項2の発明によれば、光コネクタがバレルの前端側に収容保持され、光ケーブルから光コネクタに至る光ファイバの余長部がバレル内に収容されている光コネクタ内蔵プラグにおいて、相手方のレセプタクルとの接続時におけるバレルの後端方向への光コネクタの移動に伴い、余長部は撓むものとされ、光コネクタの移動方向と直交する一方向に位置してバレル内に余長部の撓みを収容する撓み収容部と跳ね上げ部とが設けられ、撓み収容部の内部底面は撓み収容部に収容された余長部の撓みと接しない位置に設けられ、跳ね上げ部はバレルの前後方向に延びる断面V字状の溝を備え、前記溝は撓み収容部と正対されており、レセプタクルとの非接続時には余長部は前記溝の内面と接することなく前記溝内に位置し、前記溝の内面は、2つの傾斜した側面と、バレルの前後方向に平坦な底面とよりなり、前記2つの側面の下端間の間隔は余長部の光ファイバの直径より大とされ、前記底面は、レセプタクルとの接続時に撓み収容部に向かう方向以外に余長部が撓んだ場合、余長部の撓みが押し付けられる位置に設けられているものとされる。
請求項3の発明では請求項2の発明において、前記底面は余長部の光ファイバの半径より大きい曲率半径を有する曲面とされる。
請求項の発明では請求項1乃至のいずれかの発明において、バレルは外形を構成する筒部の強度を補強する補強構造を内部に有しているものとされる。
請求項の発明では請求項1乃至のいずれかの発明において、跳ね上げ部はバレルとは別体の跳ね上げ部材によって構成される。
この発明によれば、相手方のレセプタクルとの接続時における光コネクタの移動(後退)に伴い、撓み収容部に向かう方向以外に光ファイバの余長部が撓んだ場合、余長部は跳ね上げ部の溝の内面に押し付けられ、光コネクタの後退と共に撓んでゆく光ファイバの弾力により余長部の撓みは跳ね上げられて撓み収容部に収容されるものとなっている。よって、相手方のレセプタクルとの接続時には光ファイバの余長部の撓みは常に良好に撓み収容部に収容されるものとなっている。
また、このように光ファイバの余長部の撓みを跳ね上げる跳ね上げ部及び余長部の撓みを収容する撓み収容部は、バレル内において光コネクタの移動方向と直交する一方向に位置するように設けられているため、バレルの内部を単なる空洞とはしなくとも、光学特性を損うことなく光ファイバの余長部が良好に撓むことができるような空間を確保できる。本発明の光コネクタ内蔵プラグならば、残余の空間をバレルの強度補強に利用することもできるようになる。
Aはこの発明による光コネクタ内蔵プラグの一実施例を示す斜視図、Bはその断面斜視図。 Aは図1におけるバレルの正面図、Bはその右側面図、Cはその背面図、DはBのF−F線断面図、EはBのG−G線断面図。 Aは図1におけるバレルの斜視図、Bはその断面斜視図。 Aは図1における跳ね上げ部材の斜視図、Bは跳ね上げ部材の他の形状例を示す斜視図。 Aは図1に示した光コネクタ内蔵プラグの断面図、Bは図1に示した光コネクタ内蔵プラグの、レセプタクルと接続された時の状態を示す断面図。 Aは図5AのC−C線拡大断面図、Bは図5BのD−D線拡大断面図。 光コネクタ内蔵プラグの従来例を相手方のアダプタと共に示した断面図。
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1Aはこの発明による光コネクタ内蔵プラグの一実施例の外観を示したものであり、図1Bはその断面構造を示したものである。光コネクタ内蔵プラグはこの例では光コネクタ30とインナーハウジング40とバレル50とカップリング60とスライダ70と跳ね上げ部材80とコイルバネ90,100とOリング110とグランドナット120とブッシング130とクランプ140とテンションメンバ止め150とによって構成されている。図1中、200は光ケーブルを示し、210は光ケーブル200から取り出されて光コネクタ30に至る光ファイバの余長部を示す。
光コネクタ30はこの例ではLCコネクタとされ、光ファイバの余長部210の端末に取り付けられた光コネクタ30はインナーハウジング40に固定保持されている。光コネクタ30を保持したインナーハウジング40はバレル50に後述するように抜け止めされて取り付けられている。バレル50の前端側に収容された光コネクタ30はバレル50内に配置されたコイルバネ90により、インナーハウジング40を介してバレル50の前端から突出する方向に押されている。
バレル50は図2及び図3に示したように、全体として筒状をなし、基部51と、基部51より外形が一回り小さくされて基部51の前方に続く中間部52と、中間部52から前方に突出形成された挿入部53と、基部51の後方に続く後端部54とを有する。後端部54の外周面には図示を省略しているが、ねじが形成されている。
挿入部53にはバレル50の前後方向(軸心方向)に延びる4つの切欠き53aがあり、挿入部53の前端側はこれら4つの切欠き53aによって分断されて4つの挿入片53bが形成されている。光コネクタ内蔵プラグを相手方のレセプタクルに接続する際には、これら挿入片53bはレセプタクルに挿入されて位置決めされる。
挿入部53の基端側の外周面には環状の溝53cが形成されており、この溝53cにOリング110が取り付けられる。基部51の前端には方形の角が丸められた形状をなしてフランジ状に突出する突出部55が設けられている。なお、基部51は略円形の外形を有するものとされている。
中間部52の内面には図2及び図3に示したようにインナーハウジング40の組み込み用の溝52aが周方向に90°間隔で配列されて4つ形成されており、さらにこれら溝52aと周方向に45°ずらされて凹部52bが4つ形成されている。インナーハウジング40は基端側の外周面に十字状をなすように突出形成された4つの凸部41を有しており、これら凸部41を溝52aに合致させることによりバレル50の前端側からインナーハウジング40をバレル50内に組み込むことができ、組み込んだ後、インナーハウジング40を周方向に回転させて凸部41を凹部52bに位置させることにより、凸部41が凹部52bの前方の段部52cによって抜け止めされてバレル50にインナーハウジング40が収容保持される。なお、凹部52bは段部52cに向かって徐々に浅くなるように、即ちバレル50内において互いに対向する凹部52bの底面間の間隔が段部52cに向かって徐々に挟まるように形成されており、さらに段部52cに向かって徐々に幅が挟まるように形成されている。
一方、基部51は図2Eに示したような断面形状を有するものとされ、外形を構成する筒部51aの軸心位置には支持部51bがバレル50の前後方向に延伸されて形成され、さらに支持部51bと筒部51aとの間には支持部51bと筒部51aとを連結する連結壁51cが形成されている。
支持部51bはその前端が中間部52のほぼ中央にまで入り込んで形成されており、支持部51bの前端は円筒形状とされ、前端以外の他の部分は円筒の周の一部が切り欠かれて断面C字形状をなすものとされている。支持部51bの内周面の互いに対向する位置には一対の溝51dが支持部51bの全長に渡って形成されている。
連結壁51cは図2Eに示したように放射状に90°間隔で4つ設けられ、支持部51bの全長に渡って設けられている。4つの連結壁51cのうち2つは断面C字形状をなす支持部51bのC字の両端に位置するように設けられている。
上記のような構成を有するバレル50の支持部51bには跳ね上げ部材80が取り付けられる。
跳ね上げ部材80は図4Aに示したように棒状をなし、断面V字状の溝81が全長に渡り、一定の深さで形成されているものとされる。跳ね上げ部材80の一端側にはフランジ部82が設けられており、フランジ部82の外側には凸部83が設けられている。断面V字状をなす溝81はこれらフランジ部82及び凸部83に渡って設けられている。跳ね上げ部材80は溝81によって円筒面の一部が切り欠かれた外周面形状を有し、外周面の互いに180°をなす位置には一対の突条84がフランジ部82及び凸部83を除き、全長に渡って形成されている。
跳ね上げ部材80はバレル50の前端側からバレル50内に挿入されて支持部51bに取り付けられる。跳ね上げ部材80の一対の突条84は支持部51bの一対の溝51dに挿入、位置され、これにより跳ね上げ部材80は支持部51bに位置決め支持される。跳ね上げ部材80のフランジ部82は円筒形状をなす支持部51bの前端に突き当てられる。なお、光コネクタ30をバレル50の前端から突出する方向に押すコイルバネ90は一端が跳ね上げ部材80の凸部83の周りに嵌め込まれ、跳ね上げ部材80とインナーハウジング40とによって挟み込まれた状態となっている。
光ケーブル200の端部にはテンションメンバ止め150が取り付けられ、光ケーブル200の端部から取り出されて光コネクタ30に至る光ファイバの余長部210は跳ね上げ部材80の溝81内を通り、コイルバネ90の内部、インナーハウジング40に設けられている穴42を通って光コネクタ30に至っている。
バレル50の後端部54にはゴム製のブッシング130及びクランプ140が順次挿入された後、グランドナット120がねじ込まれて取り付けられている。グランドナット120をねじ込むことにより、光ケーブル200はクランプ140によって挟み込まれて固定される。ブッシング130は圧縮されてバレル50及び光ケーブル200に密着し、これによりバレル50の後端側が密閉されるものとなっている。
スライダ70はバレル50の挿入部53の基端側を囲むように取り付けられ、さらにバレル50の中間部52及びスライダ70の回りにカップリング60が取り付けられている。なお、バレル50のフランジ状をなす突出部55とスライダ70との間のカップリング60によって囲まれた空間にはコイルバネ100が収容されている。
上記のような構成とされた光コネクタ内蔵プラグが相手方のレセプタクルに接続される際には、光コネクタ30はバレル50の後端方向へ押し込まれて移動し、光コネクタ30の移動に伴い、光ファイバの余長部210には撓みが生じる。
図5Bは相手方のレセプタクルと接続された時の光コネクタ内蔵プラグの状態を示したものであり、図6Bは図5BのD−D線の断面を拡大して示したものである。なお、図5A及び図6Aは接続前の光コネクタ内蔵プラグの状態を図5B及び図6Bに示した図と対応させて示したものである。
図6Aに示したように相手方のレセプタクルとの非接続時には光ファイバの余長部210は跳ね上げ部材80の溝81内に位置している。断面V字状をなす溝81の内面は2つの傾斜した側面81a,81bと底面81cとよりなり、2つの側面81a,81bの下端間の間隔dは余長部210の直径より大とされ、2つの側面81a,81bの下端間に位置する底面81cはこの例では余長部210の半径より大きい曲率半径を有する曲面とされている。この例では溝81内に位置する光ファイバの余長部210はこれら側面81a,81b及び底面81cと接していない状態となっている。
バレル50の支持部51bは前述したようにC字形状の断面を有しており、跳ね上げ部材80は溝81が支持部51bのC字の開口部分に向くように支持部51bに取り付けられている。ここで、光コネクタ30の移動方向(後退方向)と直交し、かつ互いに直交する二方向をX方向、Y方向とし、図6Aにおける紙面上方向を+X方向、紙面右方向を+Y方向とする。
光コネクタ30の後退に伴い、光ファイバの余長部210が例えば+X方向に撓んだとすると、余長部210の撓みは図5B及び図6Bに示したような状態となる。バレル50内には跳ね上げ部材80の溝81の内部空間と連通して、筒部51aの内面51e、隣接する2つの連結壁51c及び支持部51の周方向両端面51f、51gによって囲まれた空間があり、この空間に余長部210の撓みが収容される。図6B中、二点鎖線で囲んだ領域は余長部210の撓みを収容する撓み収容部56をなす。撓み収容部56の内部底面、即ち筒部51aの内面51eは余長部210の撓みと接しない位置に位置している。
一方、光ファイバの余長部210が+X方向以外に、つまり撓み収容部56に向かう方向以外に撓んだ場合、余長部210は跳ね上げ部材80の溝81の内面に押し付けられる。そして、光コネクタ30の後退と共に撓んでゆく光ファイバの弾力により、余長部210の撓みは溝81の内面によって+X方向に跳ね上げられ、つまり溝81と正対する撓み収容部56の方向に跳ね上げられる。この跳ね上げにより余長部210の撓みは+X方向に撓んだ場合と同様、撓み収容部56に収容される。
このように跳ね上げ部材80の溝81の内面によって余長部210の撓みが+X方向に跳ね上げられるのは、溝81を傾斜した側面81a,81bを有する断面V字状としたことによるものであって、例えば溝81を垂直な側面を有する断面U字状とした場合にはこのような跳ね上げ効果が得られないことをシミュレーションで確認している。
なお、前述したように、溝81の2つの側面81a,81bの下端間の間隔dを余長部210の直径より大きくし、曲面よりなる底面81cの曲率半径を余長部210の半径より大きくしているため、例えば余長部210が−X方向に撓んだ場合に、余長部210の撓みが溝81に挟み込まれてしまうといったことは発生しない。
以上説明したように、この例によれば余長部210の撓みは常に撓み収容部56に収容されて図5Bに示したようにゆるやかな撓み状態となり、光学特性の低下は発生しない。
また、光ファイバの余長部210の撓みを収容する撓み収容部56及び撓み収容部56に向かうように余長部210の撓みを跳ね上げる跳ね上げ部材80は、図6Bに示したようにバレル50内の一方向(X方向)に位置し、かつ跳ね上げ部材80は余長部210に近接した位置に存在するだけなので、これら撓み収容部56及び跳ね上げ部材80がバレル50内において占有する空間は限られている。よって、残余の空間にこの例のように筒部51aの強度を補強する連結壁51cを放射状に設けることができ、つまり残余の空間をバレル50の強度補強に使用することができる。
図4Bは跳ね上げ部材の他の形状例を示したものである。この例では跳ね上げ部材80’の断面V字状の溝81’の底面81dは曲面ではなく、平面によって構成されている。溝81’の2つの傾斜した側面81a,81bの下端間の間隔は跳ね上げ部材80と同様、光ファイバの余長部210の直径より大とされている。跳ね上げ部材としてこの図4Bに示したような跳ね上げ部材80’を用いても、図4Aに示した跳ね上げ部材80と同様の跳ね上げ効果を得ることができる。
なお、上述した例では光ファイバの余長部210の撓みを撓み収容部56に向かうように跳ね上げるための跳ね上げ部をバレル50に一体形成するのではなく、バレル50と別体の跳ね上げ部材80(80’)を用いるものとなっている。これは光コネクタ内蔵プラグの組立において、太い光ケーブル200をバレル50に通してバレル50の前端から取り出し、光コネクタ30等を取り付けた後、光ケーブル200をバレル50の後端方向へ引き戻すといった作業を行うためで、断面V字状の溝を有する跳ね上げ部をバレル50に一体形成すると、太い光ケーブル200をバレル50に通すことが困難となるためである。このような点から例えば光ケーブル200が細く、通すことができるような場合には跳ね上げ部をバレル50に一体形成することも可能である。
10 光コネクタ内蔵プラグ 11 筒部
11a 嵌合部 11b 支持部
11c 貫通孔 12 外筒部
13 連結体 14 ケーブル
14a 光ファイバ 15 光コネクタ
15a フェルール 16 取付部材
16a フランジ部 17 仕切り壁
17a 貫通孔 18 バネ
20 アダプタ 20a 嵌合部
20b 貫通孔 21 筐体
22 光モジュール 22a 挿入穴
22b フェルール 30 光コネクタ
40 インナーハウジング 41 凸部
42 穴 50 バレル
51 基部 51a 筒部
51b 支持部 51c 連結壁
51d 溝 51e 内面
51f,51g 端面 52 中間部
52a 溝 52b 凹部
52c 段部 53 挿入部
53a 切欠き 53b 挿入片
53c 溝 54 後端部
55 突出部 56 撓み収容部
60 カップリング 70 スライダ
80,80’ 跳ね上げ部材 81,81’ 溝
81a,81b 側面 81c,81d 底面
82 フランジ部 83 凸部
84 突条 90,100 コイルバネ
110 Oリング 120 グランドナット
130 ブッシング 140 クランプ
150 テンションメンバ止め 200 光ケーブル
210 余長部

Claims (5)

  1. 光コネクタがバレルの前端側に収容保持され、光ケーブルから前記光コネクタに至る光ファイバの余長部が前記バレル内に収容されている光コネクタ内蔵プラグであって、
    相手方のレセプタクルとの接続時における前記バレルの後端方向への前記光コネクタの移動に伴い、前記余長部は撓むものとされ、
    前記光コネクタの移動方向と直交する一方向に位置して前記バレル内に前記余長部の撓みを収容する撓み収容部と跳ね上げ部とが設けられ、
    前記撓み収容部の内部底面は前記撓み収容部に収容された前記余長部の撓みと接しない位置に設けられ、
    前記跳ね上げ部は前記バレルの前後方向に延びる断面V字状の溝を備え、前記溝は前記撓み収容部と正対されており、
    前記レセプタクルとの非接続時には前記余長部は前記溝の内面と接することなく前記溝内に位置し、
    前記レセプタクルとの接続時に前記撓み収容部に向かう方向以外に前記余長部が撓んだ場合、前記余長部の撓みは前記溝の内面によって跳ね上げられて前記撓み収容部に収容されることを特徴とする光コネクタ内蔵プラグ。
  2. 光コネクタがバレルの前端側に収容保持され、光ケーブルから前記光コネクタに至る光ファイバの余長部が前記バレル内に収容されている光コネクタ内蔵プラグであって、
    相手方のレセプタクルとの接続時における前記バレルの後端方向への前記光コネクタの移動に伴い、前記余長部は撓むものとされ、
    前記光コネクタの移動方向と直交する一方向に位置して前記バレル内に前記余長部の撓みを収容する撓み収容部と跳ね上げ部とが設けられ、
    前記撓み収容部の内部底面は前記撓み収容部に収容された前記余長部の撓みと接しない位置に設けられ、
    前記跳ね上げ部は前記バレルの前後方向に延びる断面V字状の溝を備え、前記溝は前記撓み収容部と正対されており、
    前記レセプタクルとの非接続時には前記余長部は前記溝の内面と接することなく前記溝内に位置し、
    前記溝の内面は、2つの傾斜した側面と、前記バレルの前後方向に平坦な底面とよりなり、
    前記2つの側面の下端間の間隔は前記余長部の光ファイバの直径より大とされ、
    前記底面は、前記レセプタクルとの接続時に前記撓み収容部に向かう方向以外に前記余長部が撓んだ場合、前記余長部の撓みが押し付けられる位置に設けられていることを特徴とする光コネクタ内蔵プラグ。
  3. 請求項2記載の光コネクタ内蔵プラグにおいて、
    前記底面は前記余長部の光ファイバの半径より大きい曲率半径を有する曲面とされていることを特徴とする光コネクタ内蔵プラグ。
  4. 請求項1乃至記載のいずれかの光コネクタ内蔵プラグにおいて、
    前記バレルは外形を構成する筒部の強度を補強する補強構造を内部に有していることを特徴とする光コネクタ内蔵プラグ。
  5. 請求項1乃至記載のいずれかの光コネクタ内蔵プラグにおいて、
    前記跳ね上げ部は前記バレルとは別体の跳ね上げ部材によって構成されていることを特徴とする光コネクタ内蔵プラグ。
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