JP6705478B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
本発明は、コンバインに係るものである。
従来、エンジンの排気ガスを浄化する排気浄化装置のSCRに供給する尿素水を貯留する尿素水タンクを、グレンタンクの後側位置に設けた凹部内に配置した構成は、公知である(特許文献1)。
前記公知例の尿素水タンクは、グレンタンクの後部の一部に設けた凹部内に設けた構成のため、グレンタンクの容積が小さくなり、作業能率が低下する課題と、尿素水タンクへの尿素水の補給が容易でないという課題がある。
本願は、グレンタンクの容積を小さくしないように尿素水タンクの配置を工夫すると共に、尿素水タンクへの尿素水の補給を容易にしたものである。
本願は、グレンタンクの容積を小さくしないように尿素水タンクの配置を工夫すると共に、尿素水タンクへの尿素水の補給を容易にしたものである。
請求項1記載の発明は、エンジンEを搭載した機体フレーム1上に脱穀装置4を設け、脱穀装置4の左右一側にグレンタンク7を設け、グレンタンク7の後側に貯留された穀粒を排出する排出オーガー8の揚穀部8Aを立設したコンバインにおいて、前記エンジンEの排気ガスを浄化する排気浄化装置20を設け、該排気浄化装置20は、排気ガス中の未燃焼ガスを酸化する触媒であるDOC21と、該DOC21から排気された排気ガス中の窒素酸化物を尿素水から発生するアンモニアで還元浄化するSCR触媒22を備え、該SCR触媒22に供給される尿素水を貯留する尿素水タンク25を前記グレンタンク7の後側で、かつ、前記揚穀部8Aの機体外側位置に配置し、前記尿素水タンク25は、前記機体フレーム1側に設けた支持台33に載置する構成とし、該支持台33には前記尿素水タンク25の外側方に位置して尿素水タンク25を支持する支持部材45を設け、該支持部材45には、前記尿素水タンク25に補給する補給用尿素水容器を載置する載置台46を、機体前後方向または左右方向の軸心回りに回動自在に取付け、該載置台46を起立姿勢となる収納位置と側方へ延在する張り出し位置に切り換え自在な構成としたことを特徴とするコンバインとしたものである。
請求項2記載の発明は、前記支持部材45には、前記載置台46の回動軸心となる支軸47を取付ける取付ステー49を設け、該取付ステー49は前板部50と後板部51を有する逆さU形状に形成し、該取付ステー49に前記支軸47の基部をスライド自在かつ回転自在に挿入して取付け、前記取付ステー49の前板部50と後板部51との間における前記支軸47側の部位には、前記後板部51に形成した挿通孔54の係合溝に係合するボス部52と、該ボス部52を係合溝に係合する方向に付勢するコイルバネ53を装着した請求項1記載のコンバインとしたものである。
請求項3記載の発明は、前記載置台46が張り出し位置にあるときには、該載置台46が収納位置にあるときよりもコイルバネ53の弾発力が強くなる構成とした請求項2記載のコンバインとしたものである。
請求項2記載の発明は、前記支持部材45には、前記載置台46の回動軸心となる支軸47を取付ける取付ステー49を設け、該取付ステー49は前板部50と後板部51を有する逆さU形状に形成し、該取付ステー49に前記支軸47の基部をスライド自在かつ回転自在に挿入して取付け、前記取付ステー49の前板部50と後板部51との間における前記支軸47側の部位には、前記後板部51に形成した挿通孔54の係合溝に係合するボス部52と、該ボス部52を係合溝に係合する方向に付勢するコイルバネ53を装着した請求項1記載のコンバインとしたものである。
請求項3記載の発明は、前記載置台46が張り出し位置にあるときには、該載置台46が収納位置にあるときよりもコイルバネ53の弾発力が強くなる構成とした請求項2記載のコンバインとしたものである。
請求項1記載の発明では、グレンタンク7の容積を確保したまま尿素水タンク25を設置でき、尿素水タンク25に補給用尿素水容器から容易に尿素水溶液を補給することができる。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の効果に加え、ボルト等の着脱手段を使用することなく、載置台46の姿勢を変化させて、かつ、保持する構成とすることができる。
請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明の効果に加え、載置台46に補給用の尿素水容器を載置したとき、強固に支持でき、また、載置台46を収納位置から張り出し位置に切り換えるときのコイルバネ53の弾力を弱くして操作力の軽減を図ることができる。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の効果に加え、ボルト等の着脱手段を使用することなく、載置台46の姿勢を変化させて、かつ、保持する構成とすることができる。
請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明の効果に加え、載置台46に補給用の尿素水容器を載置したとき、強固に支持でき、また、載置台46を収納位置から張り出し位置に切り換えるときのコイルバネ53の弾力を弱くして操作力の軽減を図ることができる。
本発明の一実施例を図面により説明すると、1はコンバインの機体フレームであり、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を刈取る刈取装置3が設けられ、刈取装置3の後方左側に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する揚穀部8Aと前後方向に延在する横排出部8Bからなる排出オーガ8が設けられている。
操縦部5の下側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する揚穀部8Aと前後方向に延在する横排出部8Bからなる排出オーガ8が設けられている。
脱穀装置4の右壁の下部とグレンタンク7の左壁の上部とは、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒をグレンタンク7に搬送する第1揚穀筒9で連通されている。また、第1揚穀筒9の後方には、枝梗付着粒等の2番物を脱穀装置4に還元する第2揚穀筒10が設けられている。
エンジンEで燃焼された排気ガスは、排気浄化装置20で排気ガス中の不純物が浄化された後に外部に排気される。排気浄化装置20は、排気ガス中の有害成分を酸化する触媒であるDOC21と、DOC21から排気された排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水溶液(以下、尿素水と言う。)から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR触媒22から構成されSCR触媒22に尿素水を噴射するドージングモジュール23と、ドージングモジュール23に尿素水を圧送するサプライモジュール24と、サプライモジュール24に供給される尿素水を貯留する尿素水タンク25とを設けている。
エンジンEで燃焼された排気ガスは、排気浄化装置20で排気ガス中の不純物が浄化された後に外部に排気される。排気浄化装置20は、排気ガス中の有害成分を酸化する触媒であるDOC21と、DOC21から排気された排気ガス中の窒素酸化物質を尿素水溶液(以下、尿素水と言う。)から発生するアンモニアで還元して浄化するSCR触媒22から構成されSCR触媒22に尿素水を噴射するドージングモジュール23と、ドージングモジュール23に尿素水を圧送するサプライモジュール24と、サプライモジュール24に供給される尿素水を貯留する尿素水タンク25とを設けている。
機体側面視において、DOC21とSCR触媒22は、グレンタンク7の前壁と第1揚穀筒9の間に設けられている。
サプライモジュール24の給水口と尿素水タンク25の送水口は、可撓性の接続管14で接続されている。また、接続管14は、サプライモジュール24よりも上側に設けられている。これにより、接続管14内の空気が、この接続管14内に止まり、サプライモジュール24へ供給されるのを防止することができる。また、尿素水が凍結した場合においても、所定量の凍結していない尿素水をサプライモジュール24に供給することができる。なお、サプライモジュール24の給水口と送水口の間の内部配管には、開閉バルブが設けられ、開閉バルブには開閉バルブを操作するハーネス15が接続されている。これにより、尿素水タンク25内に貯留された尿素水が所定温度よりも低温や高温になった場合に、開閉バルブを閉じて尿素水タンク25からサプライモジュール24への尿素水の供給を停止することができる。なお、尿素水の温度は、尿素水タンク25の上部に設けられたセンサ25Bにより測定される。
サプライモジュール24の給水口と尿素水タンク25の送水口は、可撓性の接続管14で接続されている。また、接続管14は、サプライモジュール24よりも上側に設けられている。これにより、接続管14内の空気が、この接続管14内に止まり、サプライモジュール24へ供給されるのを防止することができる。また、尿素水が凍結した場合においても、所定量の凍結していない尿素水をサプライモジュール24に供給することができる。なお、サプライモジュール24の給水口と送水口の間の内部配管には、開閉バルブが設けられ、開閉バルブには開閉バルブを操作するハーネス15が接続されている。これにより、尿素水タンク25内に貯留された尿素水が所定温度よりも低温や高温になった場合に、開閉バルブを閉じて尿素水タンク25からサプライモジュール24への尿素水の供給を停止することができる。なお、尿素水の温度は、尿素水タンク25の上部に設けられたセンサ25Bにより測定される。
尿素水タンク25は、揚穀部8Aの右側(機体外側)に、長手方向を前後方向に沿わせて設けられている。尿素水タンク25は、機体側面視において、グレンタンク7の後壁の後側に配置され、その後部が揚穀部8Aを縦軸回動自在に支持する支持フレーム30に重なる位置に設けられている。尿素水タンク25の給水口25Aは、この尿素水タンク25の後側上部に形成された後下がり傾斜の傾斜壁から斜め後上方へ向けて突設されている。これにより、給水口25Aはコンバインの機体後部において、機体の後方へ向けて配置される。
また、この給水口25Aは、揚穀部8Aよりも後側に配置される。尿素水タンク25は、機体背面視において、グレンタンク7の右壁と揚穀部8Aの間に設けられている。これにより、グレンタンク7の後壁の後方に形成された空間を有効に活用することができ、また、尿素水タンク25の給水口25Aから尿素水を容易に補給することができる。
また、この給水口25Aは、揚穀部8Aよりも後側に配置される。尿素水タンク25は、機体背面視において、グレンタンク7の右壁と揚穀部8Aの間に設けられている。これにより、グレンタンク7の後壁の後方に形成された空間を有効に活用することができ、また、尿素水タンク25の給水口25Aから尿素水を容易に補給することができる。
尿素水タンク25の送水口は、サプライモジュール24の給水口よりも高い位置に設けられている。これにより、前側連通部16の上側に形成された空間を有効に活用することができ、尿素水タンク25からサプライモジュール24に尿素水を容易に供給することができる。
グレンタンク7の後壁の右端部には、上下方向に延在する支軸40が設けられている。支軸40には、上下方向に所定の長さ有して前後方向に延在する右側カバー41Aと右側カバー41Aの後部から左側方向に延在する後側カバー41Bから形成されたオーガーカバー41が回転自在に支持されている。収納状態において、右側カバー41Aは、尿素水タンク25の右側を覆い、後側カバー41Bは、尿素水タンク25の後側を覆う。これにより、尿素水タンク25が外部と衝突して破損するのを防止することができる。
グレンタンク7の後壁の右端部には、上下方向に延在する支軸40が設けられている。支軸40には、上下方向に所定の長さ有して前後方向に延在する右側カバー41Aと右側カバー41Aの後部から左側方向に延在する後側カバー41Bから形成されたオーガーカバー41が回転自在に支持されている。収納状態において、右側カバー41Aは、尿素水タンク25の右側を覆い、後側カバー41Bは、尿素水タンク25の後側を覆う。これにより、尿素水タンク25が外部と衝突して破損するのを防止することができる。
支持フレーム30の上部は、前側に向かって延在して回転支持部材31を介して揚穀部8Aの上部を回転自在に支持している。また、支持フレーム30の下部は、前側に向かって延在して機体フレーム1の後部に連結されている。
支持フレーム30の下部に連結および連結解除可能に設けられる回動フレーム32は、支持フレーム30の下部との連結付置から右側に向かって延在した後に前側に向かって延在して機体フレーム1の後部外側の部位に上下方向の支持軸Pで軸支されている。これにより、回動フレーム32は、支持フレーム30の下部との連結を解除することで、支持軸Pを中心として機体外側方へ回動させることができる。また、回動フレーム32の後端部を支持フレーム30に連結することで、回動フレーム30の剛性が高まり変形を防止することができる。
支持フレーム30の下部に連結および連結解除可能に設けられる回動フレーム32は、支持フレーム30の下部との連結付置から右側に向かって延在した後に前側に向かって延在して機体フレーム1の後部外側の部位に上下方向の支持軸Pで軸支されている。これにより、回動フレーム32は、支持フレーム30の下部との連結を解除することで、支持軸Pを中心として機体外側方へ回動させることができる。また、回動フレーム32の後端部を支持フレーム30に連結することで、回動フレーム30の剛性が高まり変形を防止することができる。
尿素水タンク25は、板状の支持台33に載置されている。支持台33は、前後方向に所定の間隔を隔てて設けられた2本の脚部34を介して回動フレーム32の前後方向の2箇所に支持されている。これにより、回動フレーム32を支持軸Pを中心に回動させることで、この回動フレーム32に支持された支持台33ごと尿素水タンク25を機体外側方へ回動させることができる。これによって、揚穀部8Aの着脱作業や尿素水タンク25のメンテナンスを容易に行なうことができる。
支持台33は、揚穀部8Aの下部とグレンタンク7の搬送装置を連通する連通部35の上部に近接して設けられた旋回ギヤ36よりも高い位置に設けてもよい。旋回ギヤ36を駆動する旋回用モータ37は、長手方向を上下方向に沿わせて旋回ギヤ36の上側に設けられている。
支持台33は、揚穀部8Aの下部とグレンタンク7の搬送装置を連通する連通部35の上部に近接して設けられた旋回ギヤ36よりも高い位置に設けてもよい。旋回ギヤ36を駆動する旋回用モータ37は、長手方向を上下方向に沿わせて旋回ギヤ36の上側に設けられている。
支持台33の右側前部には、支持部材45が支持されている。
支持部材45は、支持台33から上側に向かって延在する第1延在部45Aと、第1延在部45Aの上部で湾曲して後方に向かって延在する第2延在部45Bから形成されている。これにより、尿素タンク25が支持台33から落下するのを防止し、また、尿素タンク25を支持台33から取外す場合には、支持部材45を支持台33から取外して尿素タンク25を容易に取外すことができる。
支持部材45の第2延在部45Bには、載置台(給水台)46を設ける。載置台46は第2延在部45B側に設けた支軸47に載置台46の基部が回転自在に取付けられている。
尿素水タンク25に尿素水を補給する場合には、載置台46を支軸47回りに下方回転させて水平姿勢とする。これにより、載置台46を載置可能状態とし、補給用の尿素水が貯留されたビニール袋またはビニール袋を収容した箱等の容器を載置台46上に範置して容易に補給作業を行うことができる。
支持部材45は、支持台33から上側に向かって延在する第1延在部45Aと、第1延在部45Aの上部で湾曲して後方に向かって延在する第2延在部45Bから形成されている。これにより、尿素タンク25が支持台33から落下するのを防止し、また、尿素タンク25を支持台33から取外す場合には、支持部材45を支持台33から取外して尿素タンク25を容易に取外すことができる。
支持部材45の第2延在部45Bには、載置台(給水台)46を設ける。載置台46は第2延在部45B側に設けた支軸47に載置台46の基部が回転自在に取付けられている。
尿素水タンク25に尿素水を補給する場合には、載置台46を支軸47回りに下方回転させて水平姿勢とする。これにより、載置台46を載置可能状態とし、補給用の尿素水が貯留されたビニール袋またはビニール袋を収容した箱等の容器を載置台46上に範置して容易に補給作業を行うことができる。
一方、尿素水タンク25への尿素水の補給作業が終了した場合には、載置台46を支軸47回りに上方回転させる。
これにより、載置台46を尿素水タンク25の側方に起立させて収納状態とすることができ、この状態で、載置台46は尿素水タンク25の保護カバーとして作用させられる。
載置台46の基部には前後方向を軸心とする前記支軸47を固定状態に取付け、載置台46の基部の後部には切欠部48を設け、切欠部48内に支軸47を後方に延在させて支軸47の後部を露出させる。第2延在部45Bの後部には取付ステー49を設ける。取付ステー49は前板部50と後板部51とにより逆さU形状に形成し、取付ステー49に支軸47の後部をスライド自在かつ回転自在に挿入して取付ける。
これにより、載置台46を尿素水タンク25の側方に起立させて収納状態とすることができ、この状態で、載置台46は尿素水タンク25の保護カバーとして作用させられる。
載置台46の基部には前後方向を軸心とする前記支軸47を固定状態に取付け、載置台46の基部の後部には切欠部48を設け、切欠部48内に支軸47を後方に延在させて支軸47の後部を露出させる。第2延在部45Bの後部には取付ステー49を設ける。取付ステー49は前板部50と後板部51とにより逆さU形状に形成し、取付ステー49に支軸47の後部をスライド自在かつ回転自在に挿入して取付ける。
取付ステー49の前板部50と後板部51との間の支軸47には前側にボス部52を設け、ボス部52より後側部分の支軸47にコイルバネ53を挿通する。ボス部52に係合突起55を設け、係合突起55は後板部51に形成した挿通孔54の係合溝56に載置台46が水平姿勢と起立姿勢のときに係合する構成とし(図5)、コイルバネ53はボス部52が挿通孔54に常時係合する方向に付勢する。
これにより、ボルト等の着脱手段を使用することなく、載置台46の姿勢を変化させて、かつ、保持する構成とすることができる。
これにより、ボルト等の着脱手段を使用することなく、載置台46の姿勢を変化させて、かつ、保持する構成とすることができる。
ボス部52の係合突起55と挿通孔54の係合溝56の形状は任意であるが、例えば、ボス部52の係合突起55を軸心に対して放射方向に突出する突起形状(異径形状)とし、挿通孔54の係合溝56は載置台46の水平姿勢と起立姿勢の二カ所でボス部52の係合突起55が係合する形状とすると、載置台46を後方に押し込むと、ボス部52の係合突起55が挿通孔54の係合溝56から外れてロック解除され、載置台46の姿勢変化を可能とし、次に、載置台46を離すと、載置台46はコイルバネ53の弾力により前動し、ボス部52の係合突起55が挿通孔54の係合溝56に係合してロックし、載置台46の姿勢を何れかの姿勢に保持する。
この場合、ボス部52と挿通孔54の係合位置を、載置台46の水平姿勢のときには起立姿勢ときよりもコイルバネ53の弾力が強く(大きく)作用するように構成する。
この場合、ボス部52と挿通孔54の係合位置を、載置台46の水平姿勢のときには起立姿勢ときよりもコイルバネ53の弾力が強く(大きく)作用するように構成する。
これにより、載置台46に補給用の尿素水容器を載置したとき、強固に支持でき、また、起立姿勢から載置台46を水平姿勢に姿勢変化させるときのコイルバネ53の弾力を弱くして操作力の軽減を図ることができる。
支持部材45の第2延在部45Bの後部には、固定部材60を設け、固定部材60の上部には、板状の支持台(載置台)61を左右方向の支軸62により上下回動自在に取付ける。
これにより、ボルト等の着脱手段を使用することなく、載置台46の姿勢を変化させて、かつ、保持する構成とすることができる。
なお、図示は省略するが、載置台46のロック機構と同様な取付ステー49とボス部52とコイルバネ53と挿通孔54を設け、補給用尿素水容器を支持台61上に載置する水平姿勢と収納した起立姿勢とに保持する構成とする。
支持部材45の第2延在部45Bの後部には、固定部材60を設け、固定部材60の上部には、板状の支持台(載置台)61を左右方向の支軸62により上下回動自在に取付ける。
これにより、ボルト等の着脱手段を使用することなく、載置台46の姿勢を変化させて、かつ、保持する構成とすることができる。
なお、図示は省略するが、載置台46のロック機構と同様な取付ステー49とボス部52とコイルバネ53と挿通孔54を設け、補給用尿素水容器を支持台61上に載置する水平姿勢と収納した起立姿勢とに保持する構成とする。
図11は載置台46の他の実施形態であり、載置台46には挿入アーム部63を設け、前記揚穀部8Aを取付けた連通部(接続メタル)35に設けた挿入口(図示省略)に挿入して載置台46上に補給用尿素水容器を載置して使用する。
補給後は、別途機体固定部分に設けた挿入口(図示省略)に挿入して収納する。
挿入アーム部63と挿入口とは所謂角軸形状と角穴形状とし、載置台46を着脱自在に構成している。
これにより、ボルト等の着脱手段を使用することなく、載置台46の姿勢を変化させて、かつ、保持する構成とすることができる。
補給後は、別途機体固定部分に設けた挿入口(図示省略)に挿入して収納する。
挿入アーム部63と挿入口とは所謂角軸形状と角穴形状とし、載置台46を着脱自在に構成している。
これにより、ボルト等の着脱手段を使用することなく、載置台46の姿勢を変化させて、かつ、保持する構成とすることができる。
図12は、載置台46の他の実施形態であり、グレンタンク7の下部の傾斜面に取付ステー65を前後一対設け、一方、尿素水タンク25の前後両側に取付ステー66を予め設けてアッシー状態として一体化しておき、尿素水タンク25を取付ステー66によりグレンタンク7に着脱自在に取付ける。
これにより、グレンタンク7の下部の傾斜面の下方空間を有効利用して尿素水タンク25を簡単に取り付けることができる。
図13は、載置台46の他の実施形態であり、支持部材45の第2延在部45Bの後部に設けた固定部材60を、縦板状部により形成し、この固定部材60に左右方向のスリッド67を設け、載置台46にスリッド67に係合するL型形状の係合部68を設ける。
これにより、グレンタンク7の下部の傾斜面の下方空間を有効利用して尿素水タンク25を簡単に取り付けることができる。
図13は、載置台46の他の実施形態であり、支持部材45の第2延在部45Bの後部に設けた固定部材60を、縦板状部により形成し、この固定部材60に左右方向のスリッド67を設け、載置台46にスリッド67に係合するL型形状の係合部68を設ける。
これにより、係合部68を固定部材60のスリッド67に挿入して係合させると、載置台46は水平姿勢となって、載置台46上に補給用尿素水容器を載置して使用する。
そのため、載置台46を安価に構成できる。
前記スリッド67は上下方向に複数並設すると、尿素水タンク25に対して補給用尿素水容器の高さ位置を調節でき、補給作業を容易にでき、また、置く物に合わせて何かを取り付けることができる(図13)。
前記固定部材60のスリッド67に対する載置台46の係合部68の形状を、載置台46の先端が水平でなく基部に対して高くなるように傾斜(先端上がり傾斜)させて取付けられるように構成する(図13)。
そのため、載置台46を安価に構成できる。
前記スリッド67は上下方向に複数並設すると、尿素水タンク25に対して補給用尿素水容器の高さ位置を調節でき、補給作業を容易にでき、また、置く物に合わせて何かを取り付けることができる(図13)。
前記固定部材60のスリッド67に対する載置台46の係合部68の形状を、載置台46の先端が水平でなく基部に対して高くなるように傾斜(先端上がり傾斜)させて取付けられるように構成する(図13)。
これにより、載置台46上に載置した補給用尿素水容器の落下を防止できる。
エンジンEの排気ガスを浄化処理する排気浄化装置20の、DOC21とSCR触媒22を取付ける取付部材70は分割構成とし、縦置きしたDOC21の上部に設けた取付部を機体フレーム1を水平にさせるピッチングシリンダのシリンダ取付フレームと連結固定する。
これにより、DOC21とSCR触媒22の支持構成を機体フレーム1の上面よりも上側に配置でき、かつ、ピッチングシリンダのシリンダ取付フレームと共に連結しているので支持剛性を向上させられ、DOC21とSCR触媒22の振動を防止する防振効果を向上させられる。
エンジンEの排気ガスを浄化処理する排気浄化装置20の、DOC21とSCR触媒22を取付ける取付部材70は分割構成とし、縦置きしたDOC21の上部に設けた取付部を機体フレーム1を水平にさせるピッチングシリンダのシリンダ取付フレームと連結固定する。
これにより、DOC21とSCR触媒22の支持構成を機体フレーム1の上面よりも上側に配置でき、かつ、ピッチングシリンダのシリンダ取付フレームと共に連結しているので支持剛性を向上させられ、DOC21とSCR触媒22の振動を防止する防振効果を向上させられる。
図15のようにDOC21の取付部材74をSCR触媒22の取付部材75に対して軸方向に回転させる。
これにより、エンジン側のフィルタ等へのアクセスを容易にする。
縦置きしたDOC21の上端取付部71を、操作席フレーム76側に固定する(図15〜図17)。
これにより、DOC21とSCR触媒22の支持構成を機体フレーム1の上面よりも上側に配置でき、かつ、操作席フレーム76と連結しているので支持剛性を向上させられ、DOC21とSCR触媒22の振動を防止する防振効果を向上させられる。
DOC21の上端取付部71の上面に操作席を繋ぐプレートを設け、プレートにカバーを取付ける穴を設ける。
これにより、エンジン側のフィルタ等へのアクセスを容易にする。
縦置きしたDOC21の上端取付部71を、操作席フレーム76側に固定する(図15〜図17)。
これにより、DOC21とSCR触媒22の支持構成を機体フレーム1の上面よりも上側に配置でき、かつ、操作席フレーム76と連結しているので支持剛性を向上させられ、DOC21とSCR触媒22の振動を防止する防振効果を向上させられる。
DOC21の上端取付部71の上面に操作席を繋ぐプレートを設け、プレートにカバーを取付ける穴を設ける。
これにより、カバーを取付ける部材の部品点数を削減できる。
縦置きしたDOC21の上端取付部71に、前記ドージングモジュール23の給水口とサプライモジュール24の送水口を接続する可撓性の接続管13と、ラジエーター(図示省略)の温水を通す送水管(図示省略)とを取付ける配管取付部80を設ける(図15〜図17)。
これにより、接続管13とラジエーターの温水を通す送水管のレイアウトを簡便にでき、また、接続管13内の尿素水の凍結を、ラジエーターの温水により防止することができる。
縦置きしたDOC21の上端取付部71に、前記接続管13と、ラジエーターの温水を通す送水管のガイド部材を取付ける。
縦置きしたDOC21の上端取付部71に、前記ドージングモジュール23の給水口とサプライモジュール24の送水口を接続する可撓性の接続管13と、ラジエーター(図示省略)の温水を通す送水管(図示省略)とを取付ける配管取付部80を設ける(図15〜図17)。
これにより、接続管13とラジエーターの温水を通す送水管のレイアウトを簡便にでき、また、接続管13内の尿素水の凍結を、ラジエーターの温水により防止することができる。
縦置きしたDOC21の上端取付部71に、前記接続管13と、ラジエーターの温水を通す送水管のガイド部材を取付ける。
これにより、接続管13とラジエーターの温水を通す送水管のレイアウトを簡便にできる。
また、縦置きしたDOC21の上端取付部71に、DOC21内の圧力を計測する圧力センサのセンサ取付ブラケットを設ける。
前記接続管13およびラジエーターの温水を通す送水管のガイド部材と、機体フレーム1とを連結部材により連結する。
これにより、剛性を向上させられる。
エンジンEの排気ガスを浄化処理する排気浄化装置20を、DOC21に代えてDPF85とSCR触媒22とにより構成し、DPF85の入口と出口の圧力差を計測する差圧センサ86を排気浄化装置20より上方に配置する(図18)。
また、縦置きしたDOC21の上端取付部71に、DOC21内の圧力を計測する圧力センサのセンサ取付ブラケットを設ける。
前記接続管13およびラジエーターの温水を通す送水管のガイド部材と、機体フレーム1とを連結部材により連結する。
これにより、剛性を向上させられる。
エンジンEの排気ガスを浄化処理する排気浄化装置20を、DOC21に代えてDPF85とSCR触媒22とにより構成し、DPF85の入口と出口の圧力差を計測する差圧センサ86を排気浄化装置20より上方に配置する(図18)。
これにより、差圧センサ86周辺の外気の流れを良好にし、エンジン停止後の雰囲気温度上昇時でも差圧センサ86の温度上昇を抑制する。
排気浄化装置20の上方部分をカバー87により包囲し、カバー87には差圧センサ86を露出させる開口部88を設ける。
これにより、カバー87が排気浄化装置20上に藁屑等の堆積物の堆積を防止すると共に、開口部88により差圧センサ86の温度上昇を抑制する。
前記カバー87の上方に上側カバー89を設け、二重構成のカバーとし、上側カバー89は無孔のカバーとする。
これにより、雨や洗車時の水が差圧センサ86および排気浄化装置20に掛かるのを防止する。
前記差圧センサ86の上方の上側カバー89の下面(内面)には庇形状の庇部材90を設ける。
排気浄化装置20の上方部分をカバー87により包囲し、カバー87には差圧センサ86を露出させる開口部88を設ける。
これにより、カバー87が排気浄化装置20上に藁屑等の堆積物の堆積を防止すると共に、開口部88により差圧センサ86の温度上昇を抑制する。
前記カバー87の上方に上側カバー89を設け、二重構成のカバーとし、上側カバー89は無孔のカバーとする。
これにより、雨や洗車時の水が差圧センサ86および排気浄化装置20に掛かるのを防止する。
前記差圧センサ86の上方の上側カバー89の下面(内面)には庇形状の庇部材90を設ける。
これにより、差圧センサ86に水滴が落ちるのを防止する。
走行装置2のクローラを掛け回す転輪91の転輪軸92の外側にグリス室93を設け、グリス室93を閉塞する蓋部材94をボルト95により取付ける。
これにより、ボルト95を外すと、グリスの注入を行え、また、蓋部材94を外すと、転輪91のベアリング96の点検を行える。
転輪軸92は転輪91の内側から挿入すると共に、左右一対のベアリング96の間隔を広く構成し、左右両側から挿入する構成としている。
これにより、片持ち式の転輪91でありながら、転輪91の支持強度を向上させられる。
転輪91の鍔部は、外側鍔部97を内側鍔部98より長く形成し、転輪91および転輪軸92に掛かる負荷を軽減する。
走行装置2のクローラを掛け回す転輪91の転輪軸92の外側にグリス室93を設け、グリス室93を閉塞する蓋部材94をボルト95により取付ける。
これにより、ボルト95を外すと、グリスの注入を行え、また、蓋部材94を外すと、転輪91のベアリング96の点検を行える。
転輪軸92は転輪91の内側から挿入すると共に、左右一対のベアリング96の間隔を広く構成し、左右両側から挿入する構成としている。
これにより、片持ち式の転輪91でありながら、転輪91の支持強度を向上させられる。
転輪91の鍔部は、外側鍔部97を内側鍔部98より長く形成し、転輪91および転輪軸92に掛かる負荷を軽減する。
1…機体フレーム、2…走行装置2、3…刈取装置、4…脱穀装置、5…操縦部、
6…エンジンルーム、7…グレンタンク、8…排出オーガ、8A…揚穀部、8B…横排出部、9…第1揚穀筒、10…第2揚穀筒、14接続管、15…ハーネス、20…排気浄化装置、21…DOC、22…SCR触媒、23…ドージングモジュール、24…サプライモジュール、25…尿素水タンク、25B…センサ、25A…給水口、30…支持フレーム、31…回転支持部材、32…回動フレーム、33…支持台、34…脚部、35…連通部、36…旋回ギヤ、37…旋回用モータ、40…支軸、41…オーガーカバー、41A…右側カバー、41B…後側カバー、45…支持部材、46…載置台、47…支軸、48…切欠部、49…取付ステー、50…前板部、51…後板部、52…ボス部、53…コイルバネ、54…挿通孔、60…固定部材、61…支持台、62…支軸、63…挿入アーム部、64…接続メタル、66…取付ステー、67…スリッド、68…係合部、70…取付部材、71…上端取付部、74…取付部材、75…取付部材、76…操作席フレーム、80…配管取付部、84…連結部材、85…DPF、86…差圧センサ、87…カバー、88…開口部、89…上側カバー、90…庇部材、91…転輪、92…転輪軸、93…グリス室、94…蓋部材、95…ボルト、96…ベアリング、P…支持軸。
6…エンジンルーム、7…グレンタンク、8…排出オーガ、8A…揚穀部、8B…横排出部、9…第1揚穀筒、10…第2揚穀筒、14接続管、15…ハーネス、20…排気浄化装置、21…DOC、22…SCR触媒、23…ドージングモジュール、24…サプライモジュール、25…尿素水タンク、25B…センサ、25A…給水口、30…支持フレーム、31…回転支持部材、32…回動フレーム、33…支持台、34…脚部、35…連通部、36…旋回ギヤ、37…旋回用モータ、40…支軸、41…オーガーカバー、41A…右側カバー、41B…後側カバー、45…支持部材、46…載置台、47…支軸、48…切欠部、49…取付ステー、50…前板部、51…後板部、52…ボス部、53…コイルバネ、54…挿通孔、60…固定部材、61…支持台、62…支軸、63…挿入アーム部、64…接続メタル、66…取付ステー、67…スリッド、68…係合部、70…取付部材、71…上端取付部、74…取付部材、75…取付部材、76…操作席フレーム、80…配管取付部、84…連結部材、85…DPF、86…差圧センサ、87…カバー、88…開口部、89…上側カバー、90…庇部材、91…転輪、92…転輪軸、93…グリス室、94…蓋部材、95…ボルト、96…ベアリング、P…支持軸。
Claims (3)
- エンジン(E)を搭載した機体フレーム(1)上に脱穀装置(4)を設け、脱穀装置(4)の左右一側にグレンタンク(7)を設け、グレンタンク(7)の後側に貯留された穀粒を排出する排出オーガー(8)の揚穀部(8A)を立設したコンバインにおいて、前記エンジン(E)の排気ガスを浄化する排気浄化装置(20)を設け、該排気浄化装置(20)は、排気ガス中の未燃焼ガスを酸化する触媒であるDOC(21)と、該DOC(21)から排気された排気ガス中の窒素酸化物を尿素水から発生するアンモニアで還元浄化するSCR触媒(22)を備え、該SCR触媒(22)に供給される尿素水を貯留する尿素水タンク(25)を前記グレンタンク(7)の後側で、かつ、前記揚穀部(8A)の機体外側位置に配置し、前記尿素水タンク(25)は、前記機体フレーム(1)側に設けた支持台(33)に載置する構成とし、該支持台(33)には前記尿素水タンク(25)の外側方に位置して尿素水タンク(25)を支持する支持部材(45)を設け、該支持部材(45)には、前記尿素水タンク(25)に補給する補給用尿素水容器を載置する載置台(46)を、機体前後方向または左右方向の軸心回りに回動自在に取付け、該載置台(46)を起立姿勢となる収納位置と側方へ延在する張り出し位置に切り換え自在な構成としたことを特徴とするコンバイン。
- 前記支持部材(45)には、前記載置台(46)の回動軸心となる支軸(47)を取付ける取付ステー(49)を設け、該取付ステー(49)は前板部(50)と後板部(51)を有する逆さU形状に形成し、該取付ステー(49)に前記支軸(47)の基部をスライド自在かつ回転自在に挿入して取付け、前記取付ステー(49)の前板部(50)と後板部(51)との間における前記支軸(47)側の部位には、前記後板部(51)に形成した挿通孔(54)の係合溝に係合するボス部(52)と、該ボス部(52)を係合溝に係合する方向に付勢するコイルバネ(53)を装着した請求項1記載のコンバイン。
- 前記載置台(46)が張り出し位置にあるときには、該載置台(46)が収納位置にあるときよりもコイルバネ(53)の弾発力が強くなる構成とした請求項2記載のコンバイン。
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