JP6705458B2 - トリアゾール化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トリアゾール化合物の製造方法等に関する。
WO2013/018928には有害生物防除活性を有する化合物が記載されている。
本発明は、有害生物に対して優れた防除効力を有する、式(6):
で表される化合物(以下、化合物(6)と記す。)の製造中間体及び化合物(6)の製造方法を提供する。
本発明によれば、化合物(6)は有害生物に対して優れた防除効力を有し、その製造に際し、式(5):
で表される化合物(以下、化合物(5)と記す。)が、化合物(6)の製造中間体として有用であり、以下の方法により製造できる。
即ち、化合物(5)は
工程(A):式(3)
で表される化合物(以下、化合物(3)と記す。)に、式(4)
で表される化合物(以下、化合物(4)と記す。)及びオキシ塩化リンを、同時且つ別々に添加する化合物(5)を得る工程
により製造できる。
化合物(6)は工程(A)及び
工程(B):化合物(5)を酸の存在下で分子内縮合させて、化合物(6)を得る工程
により製造できる。
また、化合物(3)は、
工程(C):式(1)
〔式中、Mはナトリウム原子又はカリウム原子を表す。〕
で表される化合物(以下、化合物(1)と記す。)を無機塩基の存在下で、1H−1,2,4−トリアゾール、即ち、式(2)
で表される化合物と反応させた後、反応混合物と酸とを混合することにより製造できる。
さらに、本発明は化合物(6)の製造中間体である化合物(3)を提供する。
図1は実施例7における化合物(6)の粉末のX線回折を示す図である。
まず、工程(A)を説明する。
工程(A)では、化合物(3)に化合物(4)及びオキシ塩化リンを同時且つ別々に添加して化合物(5)を得る。
ここで、化合物(3)に化合物(4)及びオキシ塩化リンを同時且つ別々に添加するとは、工程(A)の反応系(即ち、化合物(3)に化合物(4)及びオキシ塩化リンを滴下して得られる組成物)における、化合物(4)及びオキシ塩化リンのモル比が1:1に近い値、具体的には1:0.5〜1:2、好ましくは1:0.8〜1:1.3の範囲内に保つことができるように、添加速度(例えば滴下速度)等の条件を調整して実施することである。
化合物(3)に化合物(4)及びオキシ塩化リンを同時且つ別々に添加することは、例えば、容器に入れた化合物(3)に化合物(4)及びオキシ塩化リンを別々の添加口から添加することにより実施できる。
化合物(3)は、通常溶媒と混合して液状組成物として用いる。
溶媒は、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、tert−ブチルメチルエーテル、シクロヘキシルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド(DMSO)等の非プロトン性極性溶媒;ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類及びこれらの混合物等の不活性溶媒である。
化合物(4)の添加に際しては、通常これを溶媒と混合した溶液として用いる。その溶媒の例は、上述したものと同じである。
オキシ塩化リンは溶媒で希釈して用いることもできる。その溶媒は、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル、シクロヘキシルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類及びこれらの混合物等の不活性溶媒である。
工程(A)の反応は、塩基を加えて行うことが好ましい。
塩基は、通常化合物(4)の溶液に予め加えられる。
塩基としては、例えばトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の第3級アミン類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物類が挙げられる。
反応には、化合物(3)1モルに対して、化合物(4)が、通常0.5〜2モル、好ましくは0.8〜1.5の割合で用いられる。
反応には、化合物(3)1モルに対して、オキシ塩化リンが、通常0.5〜2モル好ましくは0.8〜1.5モルの割合で用いられる。
塩基を用いる場合、化合物(3)1モルに対して、塩基が、通常0.5〜5モル、好ましくは0.8〜3モルの割合で用いられる。
反応温度は通常−10〜80℃、好ましくは0〜60℃の範囲内である。
反応時間は通常0.1〜24時間、好ましくは1〜20時間の範囲内である。
反応終了後は、反応混合物と水とを混合した後、有機溶媒抽出を行い、得られた有機層を乾燥又は濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(5)を単離することができる。単離された化合物(5)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
化合物(6)を製造する場合、化合物(5)含む反応混合物をそのまま次の反応に供してもよい。
次に、工程(B)を説明する。
工程(B)の反応は、通常溶媒中で行われる。
溶媒としては、例えば2−ブタノール、エチレングリコール(エタン−1,2−ジオール)、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)、ジプロピレングリコール(4−オキサ−2,6−ヘプタンジオール、2−(2−ヒドロキシ−プロポキシ)−プロパン−1−オール及び2−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エトキシ)−プロパン−1−オールの混合物)、1,3−ブタンジオール、グリセリン(プロパン−1,2,3−トリオール)、ポリエチレングリコール(例えば平均分子量200〜400)等のアルコール類;メチルイソブチルケトン等のケトン類;1,4−ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル(すなわち、ジグリム)等のエーテル類;クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;プロピオニトリル等のニトリル類;DMF、NMP、N,N−ジメチルアセトアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、DMSO等の非プロトン性極性溶媒並びにこれらの混合物が挙げられる。
反応に用いられる酸としては、例えばパラトルエンスルホン酸等のスルホン酸類;酢酸、乳酸等のカルボン酸類;硫酸、リン酸及びポリリン酸が挙げられる。
また、工程(A)で得られる反応混合物の後処理において、反応混合物を水と混合し、オキシ塩化リンと水との反応で系中に発生するリン酸を用いることもできる。
反応には、化合物(5)1モルに対して、酸が通常0.1〜5モルの割合で用いられる。
反応において、酸が乳酸、酢酸等の液体である場合は酸を溶媒として用いてもよく、その使用量は、化合物(5)1重量部に対して、通常1〜5重量部の割合である。
反応温度は通常100〜200℃の範囲内である。反応時間は通常0.1〜48時間の範囲内である。
反応終了後は、例えば、反応混合物と水とを混合してから有機溶媒抽出を行い、得られた有機層を濃縮すること;反応混合物と水とを混合して生じた固体を濾過により集めること;又は、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(6)を単離することができる。単離された化合物(6)は、再結晶、クロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
次に、工程(C)を説明する。
工程(C)の反応は、通常溶媒中で行われる。
溶媒としては、例えば水;1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;アセトニトリル等のニトリル類;DMF、N,N−ジメチルアセトアミド、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、DMSO等の非プロトン性極性溶媒;ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類及びこれらの混合物が挙げられる。
無機塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属の水素化物類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水酸化物類が挙げられる。
反応には、化合物(1)1モルに対して、1H−1,2,4−トリアゾールが通常1〜2モルの割合で、塩基が通常1〜5モルの割合で用いられる。
反応温度は通常0〜120℃の範囲内である。反応時間は通常0.1〜24時間の範囲内である。
化合物(1)と1H−1,2,4−トリアゾールと反応させた後、得られた反応混合物と酸とを混合する。使用される酸の量は、化合物(1)1モルに対して、通常2〜8モルの割合である。
反応混合物と酸との混合により固体が生じた場合は、生じた固体を濾過により集めることにより化合物(3)を単離することができる。反応混合物と酸との混合により固体が生じなかった場合は、有機溶媒抽出を行い、得られた有機層を濃縮すること等により化合物(3)を単離することができる。単離された化合物(3)は、再結晶、クロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
使用する酸としては、塩酸及び硫酸等が挙げられる。
化合物(3)は、次のスキームに従って、製造することもできる。

式(ii)で表される化合物(以下、化合物(ii)と記す。)は、式(i)で表される化合物(以下、化合物(i)と記す。)を塩基の存在下にエタンチオールと反応させることにより、製造することができる。
反応は、通常溶媒中で行われる。
溶媒としては、例えばTHF、エチレングリコールジメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル等のニトリル類;DMF、NMP、DMSO等の非プロトン性極性溶媒;水及びこれらの混合物が挙げられる。
塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類;水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物類が挙げられる。
反応には、化合物(i)1モルに対して、エタンチオールが通常1〜10モルの割合、塩基が通常1〜10モルの割合で用いられる。
反応温度は通常0〜100℃の範囲内である。反応時間は通常0.5〜24時間の範囲内である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を乾燥又は濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(ii)を単離することができる。単離された化合物(ii)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
化合物(ii)を含む反応混合物をそのまま次の反応に供してもよい。
式(iii)で表される化合物(以下、化合物(iii)と記す。)は、化合物(ii)を酸化剤と反応させることにより製造することができる。
反応は、通常溶媒中で行われる。
溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール等のアルコール類;酢酸、水及びこれらの混合物が挙げられる。
酸化剤としては、例えばm−クロロ過安息香酸及び過酸化水素水が挙げられる。
反応は触媒の存在下で行うこともできる。触媒としては、例えばタングステン酸ナトリウムが挙げられる。
触媒を用いる反応には、化合物(ii)1モルに対して、酸化剤が通常2〜5モルの割合、触媒が通常0.01〜0.5モルの割合で用いられ、好ましくは、化合物(ii)1モルに対して、酸化剤が2〜3モルの割合で用いられる。
触媒を用いない反応には、化合物(ii)1モルに対して、酸化剤が通常6〜8モルの
割合で用いられる。
反応温度は通常0〜120℃の範囲内である。反応時間は通常0.1〜12時間の範囲内である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒で抽出し、有機層を必要に応じて還元剤(例えば亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム)の水溶液、次いで塩基(例えば炭酸水素ナトリウム)の水溶液で洗浄し、乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、化合物(iii)を単離することができる。単離された化合物(iii)は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(iv)で表される化合物(以下、化合物(iv)と記す。)は、化合物(iii)と1H−1,2,4−トリアゾールとを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
反応は、通常溶媒中で行われる。
溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;アセトニトリル等のニトリル類;DMF、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、DMSO等の非プロトン性極性溶媒及びこれらの混合物が挙げられる。
塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属の水素化物類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物類が挙げられる。
反応には、化合物(iii)1モルに対して、1H−1,2,4−トリアゾールが通常1〜2モルの割合で、塩基が通常1〜5モルの割合で用いられる。
反応温度は通常0〜120℃の範囲内である。反応時間は通常0.1〜24時間の範囲内である。
反応終了後は、反応混合物を水に加えてから有機溶媒抽出を実施し、得られた有機層を濃縮することにより化合物(iv)を単離することができる。単離された化合物(iv)は、再結晶、クロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
化合物(iv)を含む反応混合物をそのまま次の反応に供してもよい。
化合物(3)は、化合物(iv)を塩基性条件下で加水分解することにより製造することができる。
塩基としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが挙げられる。
反応温度は通常0〜120℃の範囲内である。反応時間は通常0.1〜24時間の範囲内である。
反応終了後は、塩酸、硫酸等の酸で中和した後、例えば、(a)反応混合物を水に加えてから有機溶媒抽出を行い、得られた有機層を濃縮すること;(b)反応混合物を水に加えて生じた固体を濾過により集めること;又は(c)反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより、化合物(3)を単離することができる。単離された化合物(3)は、再結晶、クロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
以下、例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下の実施例等における「%」は、特に記載がない場合、重量%である。
以下の例において、特に記載のない場合、定量分析は高速液体クロマトグラフィーを用いて実施した。その分析条件は以下の通りである。
高速液体クロマトグラフィー分析条件1
内部標準物質:安息香酸イソプロピル
移動相:A液:0.1%リン酸水溶液、B液:アセトニトリル
A液/B液=65/35(v/v)
カラム:SUMIPAX(登録商標) ODS Z−CLUE、粒径 3μm、4.6mmI.D.×100mm
UV測定波長:254nm
流量:1.0mL/min
カラムオーブン:40℃
注入量:10μL
高速液体クロマトグラフィー分析条件2
内部標準物質:ビフェニル
移動相:A液:0.1%リン酸水溶液、B液:アセトニトリル
グラジエント条件:下記表1
カラム:SUMIPAX(登録商標) ODS Z−CLUE、粒径 3μm、3.0mmI.D.×100mm
UV測定波長:254nm
流量:1.0mL/min
カラムオーブン:40℃
注入量:10μL
<グラジエント条件>
高速液体クロマトグラフィー分析条件3
移動相:A液:0.05%トリフルオロ酢酸水溶液、B液:アセトニトリル
グラジエント条件:下記表2
カラム:SUMIPAX(登録商標) ODS Z−CLUE、粒径 3μm,4.6mmI.D.×100mm
UV測定波長:260nm
流量:1.0mL/min
カラムオーブン:40℃
注入量:10μL
<グラジエント条件>
実施例1
窒素雰囲気下、室温で化合物(4)3.59g(18.8ミリモル)、NMP5.11g及びトリエチルアミン1.99gを混合した。得られた混合物全量及びオキシ塩化リン2.74g(17.9ミリモル)の各々を、化合物(3)5.12gとNMP10.25gとの混合物に、25℃で7時間かけて同時且つ別々に滴下して、同時に滴下を終了した。その後、25℃で2時間撹拌した。滴下速度は、一方が不適切に過剰に添加されないように、化合物(4)及びオキシ塩化リンを同時に滴下し始め、概ね一定の滴下速度を保ち、且つ同時に滴下が終了するように調整した。得られた混合物を、安息香酸イソプロピルを内部標準物質に用いて高速液体クロマトグラフィーにより分析(高速液体クロマトグラフィー分析条件1)したところ、化合物(5)の収率は93.2%であった。
得られた混合物に25℃で水36.1gを加えた後、生じた固体を濾過した。濾過した固体を水25.1gで洗浄した後、減圧下で乾燥して化合物(5)の白色固体を収率82.4%で得た。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 10.46 (1H, br s), 9.84 (1H, s), 8.68 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.48 (1H, s), 8.38-8.37 (1H, br m), 8.25 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.93 (1H, d, J = 2.3 Hz), 6.66-6.64 (1H, br m), 3.72 (2H, q, J = 7.4 Hz), 2.95 (3H, d, J = 4.8 Hz), 1.22 (3H, t, J = 7.4 Hz)
実施例2
窒素雰囲気下、室温で化合物(4)3.59g(18.8ミリモル)、NMP5.11g及びトリエチルアミン1.99gを混合した。得られた混合物全量及びオキシ塩化リン2.98g(19.4ミリモル)の各々を、化合物(3)5.12gとNMP10.22gとの混合物に、25℃で20時間かけて同時且つ別々に滴下して、同時に滴下を終了した。その後、25℃で2時間撹拌した。滴下速度は、一方が不適切に過剰に添加されないように、化合物(4)及びオキシ塩化リンを同時に滴下し始め、概ね一定の滴下速度を保ち、且つ同時に滴下が終了するように調整した。得られた混合物を、安息香酸イソプロピルを内部標準物質に用いて高速液体クロマトグラフィーを用いて分析(高速液体クロマトグラフィー分析条件1)したところ、化合物(5)の収率は96.2%であった。
得られた混合物に25℃で水36.1gを加えた後、生じた固体を濾過した。水25.1gで洗浄した後、減圧下で乾燥して化合物(5)の白色固体を収率86.8%で得た。
実施例3
窒素雰囲気下、室温で化合物(4)29.9g(156ミリモル)、NMP46.3g及びトリエチルアミン16.8gを混合した。得られた混合物全量及びオキシ塩化リン24.7g(161ミリモル)の各々を、化合物(3)46.3g(164ミリモル)とNMP92.6gとの混合物に、5℃で5時間かけて同時且つ別々に滴下して、同時に滴下を終了した。滴下速度は、一方が不適切に過剰に添加されないように、化合物(4)及びオキシ塩化リンを同時に滴下し始め、概ね一定の滴下速度を保ち、且つ同時に滴下が終了するように調整した。その後、5℃で2時間撹拌した後、0℃に冷却し13時間攪拌した。得られた混合物を、安息香酸イソプロピルを内部標準物質に用いて高速液体クロマトグラフィーを用いて分析(高速液体クロマトグラフィー分析条件1)したところ、化合物(5)の収率は94.7%であった。
得られた混合物及び48%水酸化カリウム水溶液の各々を、50℃の水248.4gに3時間かけて別々に滴下した。この際、フラスコ内のスラリーのpHが6から7の間となるよう滴下速度を調整した。得られたスラリーを2時間かけて25℃まで冷却した後、固体を濾過した。水134.4gで2回洗浄した後、減圧下で乾燥して化合物(5)の白色固体71.6g(含量91.8%、収率92.3%)を得た。
実施例4
窒素雰囲気下、室温で化合物(5)0.20g、濃硫酸45mg、水0.20g及びDMF0.40gを混合し、120℃に昇温して9時間撹拌した。得られた混合物に水を加え、析出した固体を濾過し、水で洗浄した後、減圧下で乾燥した。ビフェニルを内部標準物質に用いて高速液体クロマトグラフィーを用いて分析(高速液体クロマトグラフィー分析条件2)したところ、化合物(6)の白色固体が収率86.4%で得られたことが確認された。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.16 (1H, s), 8.81 (1H, br s), 8.72 (1H, d), 8.36 (1H, br s), 8.31 (1H, d), 8.21 (1H, s), 3.93 (3H, s), 3.82 (2H, q), 1.39 (3H, t)
実施例5
窒素雰囲気下、室温で化合物(4)14.63g、NMP35.01g及びトリエチルアミン8.53gを混合した。得られた混合物全量及びオキシ塩化リン12.92gの各々を、化合物(3)20.01gとNMP45.02gとの混合物に、25℃で7時間かけて同時且つ別々に滴下して、同時に滴下を終了した。その後、25℃で2時間撹拌した。滴下速度は、一方が不適切に過剰に添加されないように、化合物(4)及びオキシ塩化リンを同時に滴下し始め、概ね一定の滴下速度を保ち、且つ同時に滴下が終了するように調整した。
得られた混合物に25℃で水5.01gを加え、40℃に昇温して2時間撹拌し、その後、130℃に昇温して21時間撹拌した。得られた混合物を、温度を60℃に維持した9.4%炭酸水素ナトリウム水溶液260.12gに4時間かけて滴下したところ、固体が析出した。その後、25℃まで冷却した。析出した固体を濾過し、固体を水90gで2回洗浄した後、減圧下で乾燥して、化合物(3)からの収率86.0%で化合物(6)の白色固体を得た。収率は、安息香酸イソプロピルを内部標準物質に用い、高速液体クロマトグラフィー分析条件1により測定した。
実施例6
化合物(5)1.83g、90%乳酸水溶液1.00g及びプロピレングリコール4.00gの混合物を120℃に昇温し、120℃で12時間撹拌した。得られた反応混合物を85℃まで冷却し、水5.00gを加えて30分間撹拌した。室温まで冷却して析出した固体を濾過し、水5.00gで洗浄、減圧乾燥することにより化合物(6)を1.78g得た(含量92.6%、収率93.8%:ビフェニルを内部標準物質に用いて高速液体クロマトグラフィー分析条件2により測定した。)。
実施例7
化合物(5)と水との混合物(含水率61.6%)76.12g、90%乳酸水溶液15.58g及びプロピレングリコール85.58gの混合物をバス温135℃で加熱することにより、内温が120℃になるまで脱水を行い、11時間撹拌した。得られた反応混合物を75℃まで冷却し、水142.46gを加えて30分間撹拌した。40℃まで冷却して得た固体を濾過し、水143gで2回洗浄し、減圧乾燥することにより化合物(6)を24.54g得た(含量98.53%、収率86.9%:安息香酸イソプロピルを内部標準物質に用いて高速液体クロマトグラフィー分析条件1により測定した。)。
得られた化合物(6)の固体粉末のX線回折チャートを図1に示す。
X線回折の測定条件は以下の通りである。
粉末X線回折装置:SmartLab(株式会社リガク製)
X線出力:CuKα、45kV、200mA
サンプリング幅:0.02°
走査範囲:5°〜50°
実施例8
化合物(5)1.83g及び90%乳酸水溶液4.00gの混合物を120℃に昇温、120℃で10時間撹拌した。得られた反応混合物を85℃まで冷却し、水5.00gを加えて30分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、析出した固体を濾過し、水5.00gで洗浄、減圧乾燥することにより化合物(6)を1.80g得た(含量87.8%、収率89.5%:ビフェニルを内部標準物質に用いて、高速液体クロマトグラフィー分析条件2により測定した。)。
実施例9
化合物(5)1.83g、90%乳酸水溶液1.00g及びキシレン4.00gの混合物を150℃に昇温し、150℃で10時間撹拌した。得られた反応混合物を濃縮し、残渣に水5.00gを加えて30分間撹拌した。析出した固体を濾過し、水5.00gで洗浄、減圧乾燥することにより化合物(6)を1.68g得た(含量89.3%、収率85.2%:ビフェニルを内部標準物質に用いて高速液体クロマトグラフィー分析条件2により測定した。)。
実施例10
化合物(5)1.83g、90%乳酸水溶液1.00g及びメチルイソブチルケトン4.00gの混合物を120℃に昇温し、120℃で43時間撹拌した。得られた反応混合物を濃縮し、残渣に水5.00gを加えて30分間撹拌した。析出した固体を濾過し、水5.00gで洗浄、減圧乾燥することにより化合物(6)を1.65g得た(含量84.6%、収率79.5%:ビフェニルを内部標準物質に用いて、高速液体クロマトグラフィー分析条件2により測定した。)。
実施例11
窒素雰囲気下、室温で、6−クロロ−3−(エタンスルホニル)−2−ピリジンカルボン酸カリウムの水溶液(含量:38.9%)200.00g、1H−1,2,4−トリアゾール37.70g及び水酸化カリウム21.26gを混合し、85℃で9時間撹拌した。得られた混合物を55℃まで冷却した後、水194.35gを加え、その後、濃硫酸59.48gを6時間かけて滴下した。混合物を20℃まで冷却して得た固体を濾過し、水116.6gで洗浄した。その後、減圧下で乾燥して、収率96.1%で化合物(3)の白色固体を得た。収率は、絶対検量線法により、高速液体クロマトグラフィー分析条件3を用いて測定した。
実施例12
窒素雰囲気下、室温で、6−クロロ−3−(エタンスルホニル)−2−ピリジンカルボン酸カリウムの水溶液(含量:38.9%)150.10gと1H−1,2,4−トリアゾール28.27gとを混合し、85℃まで昇温した。得られた混合物に85℃で48%水酸化カリウム水溶液33.26gを3.5時間かけて滴下した後、85℃で5時間撹拌し、その後、55℃まで冷却した。得られた混合物を、55℃に維持した水145.8gと濃硫酸44.61gとの混合物に4時間かけて滴下した。得られた混合物を20℃まで冷却して得た固体を濾過し、水87.5gで洗浄した。その後、減圧下で乾燥して、収率96.9%で化合物(3)の白色固体を得た。収率は、絶対検量線法により、高速液体クロマトグラフィー分析条件3を用いて測定した。
参考例1
窒素雰囲気下、室温で、化合物(3)5.12g、化合物(4)3.59g、NMP15.41g及びトリエチルアミン2.01gを混合した。混合物に25℃でオキシ塩化リン3.02gを20時間かけて滴下し、その後、25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、安息香酸イソプロピルを内部標準物質に用いて高速液体クロマトグラフィーを用いて分析(高速液体クロマトグラフィー分析条件1)したところ、化合物(5)の収率は78.3%であった。
得られた混合物に25℃で水25.1gを加えて析出した固体を濾過し、水25.3gで洗浄した後、減圧下で乾燥して化合物(5)の白色固体を収率71.4%で得た。収率は、安息香酸イソプロピルを内部標準物質に用い、高速液体クロマトグラフィー分析条件1により測定した。
実施例13
(1)
メチル=3,6−ジクロロピリジン−2−カルボキシラート3.0g、エタンチオール2.27mL及びTHF29mLの混合物に氷冷下、水素化ナトリウム1.28gを加えた。室温で1時間撹拌した後、この混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、メチル=3,6−ビス(エチルスルファニル)ピリジン−2−カルボキシラート2.80gを得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.53 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.22 (1H, d, J = 8.4 Hz), 3.97 (3H, s), 3.19 (2H, q, J = 7.3 Hz), 2.90 (2H, q, J = 7.4 Hz), 1.38 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.34 (3H, t, J = 7.4 Hz)
(2)
メチル=3,6−ビス(エチルスルファニル)ピリジン−2−カルボキシラート2.80g及びクロロホルム36mLの混合物に氷冷下、メタクロロ過安息香酸10.28gを加えた。この混合物を室温で8時間撹拌した後、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和重曹水を順次加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮してメチル=3,6−ビス(エタンスルホニル)ピリジン−2−カルボキシラート3.43gを得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.63 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.36 (1H, d, J = 8.2 Hz), 4.05 (3H, s),3.55 (2H, q, J = 7.4 Hz), 3.52 (2H, q, J = 7.4 Hz) 1.38 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.37 (3H, t, J = 7.4 Hz)
(3)
メチル=3,6−ビス−エタンスルホニル−2−ピリジンカルボキシレート1.0g及びDMF10mLの混合物に室温下、1H−1,2,4−トリアゾール237mgと炭酸カリウム473mgとを加えた。室温で5時間撹拌した後、この混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮してメチル=3−(エタンスルホニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−2−カルボキシラート790mgを得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.24 (1H, s), 8.51 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.18-8.17 (2H, m), 4.07 (3H, s), 3.51 (2H, q, J = 7.5 Hz), 1.37 (3H, t, J = 7.4 Hz)
(4)
メチル=3−(エタンスルホニル)−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−2−カルボキシラート790mg、水6mL及びTHF10mLの混合物に室温下、水酸化リチウム128mgを加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した後、1N塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し、化合物(3)473mgを得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.42 (1H, s), 8.56 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.23 (1H, s), 8.18 (1H, d, J = 8.6 Hz), 3.62 (2H, q, J = 7.5 Hz), 1.36 (3H, t, J = 7.5 Hz).
参考例2
(1)
窒素雰囲気下、テトラブチルアンモニウムブロミド1.68g、水酸化ナトリウム4.60g(純度95%)、水10g及びトルエン10gの混合物にエチルメルカプタン6.80gを室温で10分間かけて滴下し、同温で1時間撹拌した。反応混合物に3,6−ジクロロピリジン−2−カルボン酸クロリドのトルエン溶液20.00g(純分10.96g)を20℃で30分間かけて滴下し、同温で5時間撹拌した。分液後、水層を除去し、有機層を水10gで洗浄した。有機層を減圧濃縮し、6−クロロ−3−(エチルチオ)ピリジン−2−チオカルボン酸S−エチル13.59g(含量85.82%)を得た。3−クロロ−6−(エチルチオ)ピリジン−2−チオカルボン酸S−エチルの含量は4.3%、3,6−ジ(エチルチオ)ピリジン−2−チオカルボン酸S−エチルの含量は1.8%であった(絶対検量線法により、高速液体クロマトグラフィー分析条件3を用いて測定した)。
1H-NMR(DMSO-d6) δ: 1.22-1.29 (6H, m), 2.89-2.94 (2H, q), 2.99-3.05 (2H, q), 7.72-7.74 (1H, m), 7.98-8.00 (1H, m)
(2)
6−クロロ−3−(エチルチオ)ピリジン−2−チオカルボン酸S−エチル111.69g(純度89.53%)、タングステン酸ナトリウム二水和物2.52g、エチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム塩・二水和物2.84g、96%硫酸3.06g、トルエン25.0g及び水10.0gの混合物に、60.0%過酸化水素水125.6gを50℃で8時間かけて滴下し、同温で1時間撹拌した。その後、室温で22%亜硫酸ナトリウム水溶液33.1gを加え、48%水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応混合物のpHを0.6にし、メチルイソブチルケトンで抽出した。得られた有機層に水層のpHが5.5となるまで水酸化カリウム水溶液を加え、室温で30分間撹拌後分液して6−クロロ−3−(エチルスルホニル)ピリジン−2−カルボン酸カリウム96.4gを含む水溶液260.4gを得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ: 1.05-1.09(3H, t), 3.69-3.75 (2H, q), 7.51-7.53 (1H, d), 8.09-8.11 (1H, d)
参考例3
(1)
1Lオートクレーブに2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン168.2g及びアセトニトリル50.5gを加え、密閉下、85℃で40%メチルアミン水溶液215.9gを6時間かけて圧入し、同温で8時間攪拌した。その後、アセトニトリル34.0gを加え、53℃でN−メチル−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)アミンの種晶0.17gを添加して2時間保温した。5℃/時間で30℃まで冷却後、水336.0gを2時間かけて滴下、10℃/時間で5℃まで冷却し、同温で終夜攪拌した。沈殿物を濾過した後、水168.0gで洗浄後、減圧下40℃で乾燥し、N−メチル−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)アミン159.8g(含量99.5%、収率97.4%)を得た。
(2)
N−メチル−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)アミン135.3g(含量99.5%)、スルホラン135.2g、シリカゲル4.1g及び98%硫酸338.3gの混合物に、50℃で98%硝酸103.7gを12時間かけて滴下した後、同温で48時間攪拌した。得られた反応混合物を、水270.6gに45℃で4時間かけて注加した後、同温で48%水酸化ナトリウム水溶液281.7gを6時間かけて滴下した。キシレン257.1gを加え、1時間攪拌した後、静置、分液し水層を除去した。水135.3gを加えた後、48%水酸化ナトリウム水溶液で水層のpHを10.3とした。45分間攪拌した後、静置して分液により水層を除去し、N−メチル−(3−ニトロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)アミンのキシレン溶液407.1gを得た。この溶液を高速液体クロマトグラフィーを用いて分析したところ、N−メチル−(3−ニトロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)アミンの含量は29.6%(収率71.2%)であった。
(3)
1Lオートクレーブに(2)で得られたN−メチル−(3−ニトロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)アミンのキシレン溶液387.8g、キシレン95.2g、3%プラチナ炭素(50%含水品)4.0gを加え、約0.5気圧の水素雰囲気下、40〜45℃で6時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)濾過し、残渣をキシレンで洗浄した。得られた濾液と洗液とを混合し、減圧下でN2−メチル−5−トリフルオロメチルピリジン−2,3−ジアミン(化合物(4))の含量が40%になるまで濃縮した。その後、52℃で化合物(4)の種晶0.11gを添加し2時間保温した。同温でヘプタン148.5gを3時間かけて滴下、7℃/時間で5℃まで冷却し、同温で終夜攪拌した。沈殿物を濾過した後、ヘプタン80.3gで洗浄後、減圧下40℃で乾燥して化合物(4)99.4g(含量90.8%、収率91.0%)を得た。
本発明は、有害生物防除活性を有する化合物(6)の製造中間体及びその製法を提供する。

Claims (4)

  1. 工程(A):式(3)
    で表される化合物に、
    式(4)
    で表される化合物及びオキシ塩化リンを、同時且つ別々に添加して、式(5)
    で表される化合物を得る工程
    を含む式(5)で表される化合物の製造方法。
  2. 請求項1に記載の工程(A)及び
    工程(B):前記式(5)で表される化合物を酸の存在下で分子内縮合させて、前記式(6)
    で表される化合物を得る工程
    を含む式(6)で表される化合物の製造方法。
  3. 工程(C):式(1)
    〔式中、Mはナトリウム原子又はカリウム原子を表す。〕
    で表される化合物を、無機塩基の存在下で1H−1,2,4−トリアゾールと反応させた後、反応混合物と酸とを混合することにより、式(3)で表される化合物を得る工程を含む請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
  4. 式(3):
    で表される化合物。
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