JP6704864B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、導通・不導通を制御できるパワーデバイスを用いて構成される電力変換装置、特にセルと称されるパワーデバイスを用いて構成される回路単位を複数使用することにより、正弦波に近い電圧波形を出力可能にする一般にMMC(Modular Multi−level Converter)と称される電力変換装置に関する。
電力系統において、パワーエレクトロニクス技術を用いた電力変換装置は直流送電や無効電力制御装置に加え、太陽光発電システム、風力発電システム、蓄電システムを電力系統に連系するためのPCS(Power Conditioning System)等への適用が拡大している。
特に大型の直流送電システムやPCSを高効率の変換装置として構成するには、直流電圧を高くしたほうがよい。直流電圧(またはアーム電圧)を高くする技術を適用した電圧型自励変換装置のひとつにMMC型変換装置がある。
図1にMMC型変換装置の第1の形態例を示す。第1の形態例に係るMMC型変換装置110は交流系統側の変換用変圧器100と、直流側の母線103、104間に配置され、パワーデバイスである複数のセル102を直列に接続することで、変換装置の主回路アーム105を構成し、複数アームによるグレーツ結線をして形成されたものである。
また、セル102の内部構成としては、図2や図3のような構成が代表的である。図2の構成をハーフブリッジ、図3の構成をフルブリッジと呼んでいる。いずれの場合にも、並列ダイオードを備えた複数のスイッチング素子として例えばIGBTと、1つのコンデンサ204を備えている。
図2のハーフブリッジ構成の場合、2つのIGBT(200、201)を直列接続し、直列回路の両端にコンデンサ204を接続している。また直列回路の接続点210と直列回路の一方端211を外部接続端子として、複数セル102を直列接続する。なお2つのIGBT(200、201)は、PWM制御のために変調波と搬送波を比較し、変調波が大きいときは上側IGBT200をONして下側IGBT201をOFFし、変調波が小さいときは上側IGBT200をOFFして下側IGBT201をONするように開閉制御が行われる。この結果、変調波が大きいときはコンデンサ204を経由する回路を構成し、変調波が小さいときはコンデンサ204を経由しない回路を構成する。
図3のフルブリッジ構成の場合、IGBT(200、201)による直列回路の他に、同じ構成の直列回路をIGBT(220、221)により形成している。222、223はIGBT(220、221)の並列ダイオードである。この場合には、2組の直列回路の夫々の接続点210と211を外部接続端子として、複数セル102を直列接続する。なおフルブリッジ構成の場合は、PWM制御のために変調波と搬送波を比較し、変調波が大きいときはIGBT200、221をONしてIGBT201、220をOFFし、変調波が小さいときはIGBT200221をOFFしてIGBT201220をONするように開閉制御が行われる。この結果、変調波が大きいときも小さいときもコンデンサ204を経由する回路を構成するが、電流の流れる方向が相違する。
図2のハーフブリッジセルは、端子211が低電位、端子210が高電位となる電圧のみ出力できる。これに対して、図3のフルブリッジセルでは端子211が低電位、端子210が高電位となる電圧に加え、端子210が低電位、端子211が高電位となる逆向きの電圧も発生させることができる。ただし、同じセル数から構成されるシステムの場合、フルブリッジセルを用いると使用デバイスの数が倍になる。なお、セルには図4、図5に示すように、あらかじめセルのなかでパワーデバイスを複数直列接続した構成にしているものも存在する。
MMC型変換器の主回路構成もいくつかの種類がある。図1は変換用変圧器100と上下のセルからなるアーム105、上下のアームリアクトル101で構成される主回路構成である。なお、アーム105におけるリアクトル101は、アーム間を巡回する電流を制御するために必要となる。
図4はMMC型変換装置の第2の形態例を示す図である。図4の形態では、変換用変圧器を三巻変圧器100aに変更し、変圧器の漏れリアクタンスによってアームリアクトル101と同等の働きをするように構成したものである。
図5はMMC型変換装置の第3の形態例を示す図である。図5の形態では、変換用変圧器を千鳥結線の変圧器100bとし、その中性点104とアーム105を介した母線103間で直流電圧を作るものである。千鳥結線変圧器100bを用いるものの、図1や図4の構成と比較して非常にシンプルな構成にすることができる。
図6はMMC型変換装置の第4の形態例を示す図である。図5の形態では、アーム105およびアームリアクトル101をΔ結線の形に構成するものである。この構成では、アーム105は必ず正負両方の電圧を出力する必要があるから、ブリッジは必ず図3に示すフルブリッジを適用する必要がある。この構成は、MMCタイプの無効電力補償装置(STATCOM)を構成するのに使用される。
なおMMC変換器について、非許文献1、非許文献2に詳しく解説されている。
電学論B、128巻7号、2008年「モジュラーマルチレベル変換器(MMC)のPWM制御法と動作検証」萩原誠・他 電学論B、132巻6号、2012年「MMCC−DSCC方式モジュラーマルチレベルコンバータのパワーフロー解析と直流コンデンサ電圧の制御」藤田英明・他
MMC型変換装置において(ここでは便宜上、図5の構成で説明する)、各セル102の電圧の値がその平均値からくずれてしまうのは、必然である。なぜならPWM制御を行うために変調波と搬送波を比較し、変調波が大きいときは各セル102の上側IGBTをONし、その逆では下側IGBTをOFFするPWM制御では、一定時間において、上側IGBTのON時間が多いものと少ないものが生じるからである。
図9aは、正弦波状の変調波Sと三角形状の搬送波Cを比較した状態を示しており、例えばセル102を9個直列接続して9セル3パルス方式としたものである。各セルは基準となる正弦波状の変調波Sと、自己セルに割り当てられた三角形状の搬送波C(例えばC5)を比較して、その大小関係に応じて上下IGBTのON、OFF時刻を決定しているが、一定時間において、上側IGBTのON時間が多いものと少ないものが生じていることが明らかである。結果、各セル102の電圧の値がその平均値からくずれてしまう。
従来のMMC型変換装置においては、このようにして崩れるセルコンデンサ電圧のバランスを、セルに流れる電流の位相(電流の流れる向きの情報を持っている)と、当該のセルコンデンサ電圧の平均電圧に対する過不足との組合せによって、セルの上デバイスと下デバイスのどちらかを少しだけ長くONさせるように各相の変調波に補正信号を加算することによって、実現している。
しかし、この方法では、変換器が連系される電力系統の電圧、電流が商用周波数のみの成分を含む「きれいな」電圧、電流の場合は問題ないが、電力系統の電圧、電流が高調波成分を多く含む「きたない」電圧、電流の状態にあると、セルに流れる電流の位相検出に誤差が生じて、背景技術で述べたセルコンデンサ電圧バランス制御が十分に機能せず、セルコンデンサ電圧バランスが崩れてしまう可能性がある。
以上のことから本発明においては、セルコンデンサ電圧不平衡を抑制することができる電力変換装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明においては、「複数のスイッチング素子とコンデンサにより構成されたセルが複数個直列接続されてアームを形成するとともに各セルのスイッチング素子は、当該セルに割り当てられた搬送波とアームに共通に与えられた変調波との大小比較によりオンオフ制御される電力変換装置であって、
変調波の所定周期ごとに、前記複数のセルに割り当てられる搬送波の順番が変更されることを特徴とする電力変換装置。」としたものである。
なお,前記「複数のセルに割り当てられる搬送波の順番を変更する」ことを以下,キャリアローテーション」と称する。
上記手段を具備することにより、原理的に生じるセルコンデンサ電圧不平衡を抑制することができる。なぜなら、キャリアローテーションを行うことによって、あるIGBTから見ると、自分のONを決めるためのキャリアがひとつずつ変更されていくことになるから、セルコンデンサ電圧のバランスの崩れが起こりにくくなる。
MMC型変換装置の第1の形態例を示す図。 セル構成のひとつであるハーフブリッジ形態を示す図。 セル構成のひとつであるフルブリッジ形態を示す図。 MMC型変換装置の第2の形態例を示す図。 MMC型変換装置の第3の形態例を示す図。 MMC型変換装置の第4の形態例を示す図。 本発明の実施例1に係る電力変換装置の構成例を示す図。 本発明の実施例2に係る電力変換装置の構成例を示す図。 キャリアローテーションの最初の周期における搬送波と変調波の関係を示す図。 キャリアローテーションの次の周期における搬送波と変調波の関係を示す図。 キャリアローテーションの最後の周期における搬送波と変調波の関係を示す図。 組ごとにキャリアローテーションを行う時の最初の周期における搬送波と変調波の関係を示す図。 組ごとにキャリアローテーションを行う時の次の周期における搬送波と変調波の関係を示す図。
以下本発明の実施例について詳細に説明する。
図7を用いて、本発明の実施例1に係る電力変換装置の構成例を説明する。
図7において上段には、図5で例示した電力変換装置の主回路構成を示している。各相のアーム105a、105b、105cは、直列接続された複数のセル102で構成されている。a相アーム105aは、上側から102a1、102a2、・・・102anのn個のセル102が直列接続されて構成されている。またセル102(102a1、102a2、・・・102an)ごとにゲートパルス発生器GPG(GPGa1、GPGa2、・・・GPGan)が設けられており、後述するゲートパルス制御装置30が与えるゲート光信号307a(307a1、307a2、・・・307an)に応じて、図2、図3に例示したセル102a(102a1、102a2、・・・102an)内のスイッチング素子が点弧されている。なおここではa相アーム105aについて説明することとし、他の相のアーム105b、105cはa相アーム105aと同じ構成とされているのでその説明を割愛する。
図7の下段には、電力変換装置のゲートパルス制御装置30の構成例を示している。ゲートパルス制御装置30は、変調波発生器302、搬送波位相計算器303、ゲートパルス計算機308、光信号変換器309などにより構成されている。
このうち、変調波発生器302には、図示せぬ上位計算部における速度制御、電圧制御、電流制御などの各種制御演算の結果として、いくつかの御指令値301が生成され、変調波発生器302に入力されている。変調波発生器302では、制御指令値301に演算を施し、三相の変調波S(Sa、Sb、Sc)を出力する。図5で例示した電力変換装置の主回路構成は、3相アーム105a、105b、105cにより形成されているので、各相についての三相の変調波Sa、Sb、Scが生成される。
図9aにはa相の変調波Saを例示しているが、変調波Saは例えば正弦波であり、他の相の変調波Sb、Scはa相の変調波Saに対してそれぞれ120度、240度の位相差を有する正弦波とされているが、図9aには図示していない。
搬送波位相計算器303は、変調波発生器302が与えるタイミング信号S1を入力し、セルの数と同じだけの搬送波Ca(Ca1、Ca2・・・Can)を出力する。その際、変調波の零点において、搬送波をクロスさせたいことから、変調波発生器302から変調波の信号をタイミング信号S1として受け取っている。なお図7では、図示の都合上、搬送波位相計算器303は、a相の搬送波Ca(Ca1、Ca2・・・Can)を出力する部分のみを詳細に記載しているが、搬送波位相計算器303は同様にb相、C相の搬送波Cb(Cb1、Cb2・・・Cbn)、Cc(Cc1、Cc2・・・Ccn)も生成している。
図9aにはa相の搬送波Ca(Ca1、Ca2・・・Can)を例示している。搬送波Caは、その大きさが1と0(図9a)、あるいは1と−1の間で変化する三角波であり、例えばタイミング信号S1を入力した時点でセル102a1についてのレベル0の三角波Ca1を生成開始する。この三角波Ca1は正弦波である変調波Saの1周期の期間で3個の三角波を生じる3倍周期の信号である。セル102a2についての三角波Ca2もまた三角波Ca1と同じ周期の信号であるが、三角波Ca1に対してΔt時間相当位相をずらした点からレベル0の三角波として生成開始される。以降同様にして、同じ位相遅れ間隔で三角波が生成開始され、セル102anについての三角波Canは三角波Ca1に対して(nー1)Δt時間相当位相をずらした点からレベル0の三角波として生成される。なお図9aでは、a相についての一連の搬送波Ca(Ca1、Ca2・・・Can)は、n=9として例示している。
変調波発生器302から出力される変調波Sa、Sb、Scと、搬送波位相計算器303が与える搬送波Ca、Cb、Ccは、ゲートパルス計算器308に入力され、ゲートタイミング信号306a、306b、306cを得る。図7ではゲートタイミング信号306aについて、3061、3062・・・306nを詳細に示しているが、306b、306cも同様に構成されている。なおゲートタイミング信号306a(306a1、306a2・・・306an)について、図9aで例示説明すると、変調波Saが搬送波Ca1よりも大きいタイミングで、セル102a1についての図2のハーフブリッジ構成の上側IGBT200をONして下側IGBT201をOFFし、変調波Saが小さいときは上側IGBT200をOFFして下側IGBT201をONするようにタイミング決定されている。この関係は、他のセルでも同様に行われる。例えばセル102a2について、変調波Saと搬送波Ca2の比較によりIGBTのタイミングが決定され、ル102anについて、変調波Saと搬送波Canの比較によりIGBTのタイミング決定されている。
光信号変換器309は、セル毎のゲート光信号307(307a、307b、307c)を出力する。ゲート光信号307はセル毎のゲートパルス発生器(GPG)に渡されて、各セルの上IGBT、下IGBT用のゲート信号を発生させ、変換器を運転する。
本発明においては、上記のように構成された電力変換装置のゲートパルス制御装置30において、各セル用の搬送波位相を一定周期毎に変更していくことことにしたものである。なお,前述のように,各セル用の搬送波位相を一定周期毎に変更することを、キャリアローテーションと称している。
キャリアローテーションについて、図9a、図9b、図9cを用いて説明する。図9aについては、既に説明したように、変調波発生器302が与えるタイミング信号S1を入力し、セルの数と同じだけの搬送波Ca(Ca1、Ca2・・・Ca9)を出力する状況を説明しているが、この場合に基準とした搬送波は例えばCa1である。タイミング信号S1を入力した時点でセル102a1についてのレベル0の三角波Ca1を生成開始し、以後のn−1個のセル102a2・・・102a9については、逐次Δtの時間相当位相を遅らせてレベル0の三角波Ca2・・・Ca9を生成開始している。この場合の生成開始の順番は、Ca1→Ca2→Ca3→Ca4→Ca5→Ca6→Ca7→Ca8→Ca9である。
これに対し、キャリアローテーションでは、一定周経過後には、図9bに示すように搬送波Caの順番が変更される。この場合に基準とした搬送波は例えばCa9である。タイミング信号S1を入力した時点でセル102a9についてのレベル0の三角波Ca9を生成開始し、以後のn−1個のセル102a1・・・102a8については、逐次Δtの時間相当位相を遅らせてレベル0の三角波Ca1・・・Ca8を生成開始している。この場合の生成開始の順番は、Ca9→Ca1→Ca2→Ca3→Ca4→Ca5→Ca6→Ca7→Ca8である。
基準とされる搬送波は、一定周経過後に順次変更され、図9cは最終的に基準とした搬送波が例えばCa2となった状態を示している。このとき、タイミング信号S1を入力した時点でセル102a2についてのレベル0の三角波Ca2を生成開始し、以後のn−1個のセル102a1、102a3、・・・102a9については、逐次Δtの時間相当位相を遅らせてレベル0の三角波Ca1、Ca3、・・・Ca9を生成開始している。この場合の生成開始の順番は、Ca2→Ca3→Ca4→Ca5→Ca6→Ca7→Ca8→Ca9→Ca1である。なおこの次の一定周経過後の状態では、図9aに戻り、以後順次繰り返し実行される。
9個のセルで構成し、毎周期にタイミング信号S1を生成することにした例を示す実施例1の場合に、10周期目に最初の状態に戻ることになる。上記の例ではこの9周期内に最初に点弧されるセルは、順次隣接するセルとされた例を示しているが、次回に最初に点弧されるセルは隣接関係にある必要はない。9周期内のどこかで先頭位置に立てばよい。またこの順次変更処理は、他のアームにおいても同様に実行されるが、9周期内のどこかで先頭位置に立つようにされていればよい。
以上説明したキャリアローテーションの実行により、電圧波形が「きたない」系統でもセルコンデンサ電圧の平衡を保つことができる。特に、従来のセルコンデンサ電圧バランス制御とともに使用することでその効果が顕著である、
なお、システム全体の構成としては、図7ではなく、図8のようにゲートパルス変換器の信号を光ケーブルのパラレル構成ではなく、シリアルケーブルとして、変換器の盤内もしくは隣盤でシリアルパラレル変換器をもつことで、構成をシンプルにすることもできる。
また、MMC型変換装置としては、今回は便宜上図5のものを説明に使用したが、図1、図4、図6でも同様に使用できる。
実施例1のキャリアローテーションにおいては、搬送波の位相を、ひとつひとつをずらしているが、これは必ずしもひとつひとつをずらしていく必要性はない。
図10aと図10bに示すように、例えば3つの組みを作って(セル数の約数である必要がある)、3つの組み毎に位相をローテーションさせるものであってもよい。図10aでは、三角波Ca1、Ca2、Ca3を第1の組CA1とし、同様に三角波Ca4、Ca5、Ca6を第2の組CA2とし、三角波Ca7、Ca8、Ca9を第3の組CA3としている。そのうえで、最初の周期ではタイミング信号S1を入力した時点で第1の組CA1に対応するセル102a1、102a2、102a3、についてのレベル0の三角波Ca1、Ca2、Ca3を基準として生成開始する。この場合の生成開始の順番は、Ca1→Ca2→・・・→Ca9である。
次の周期では、図10bに示すようにタイミング信号S1を入力した時点で第3の組CA3に対応するセル102a7、102a8、102a9についてのレベル0の三角波Ca7、Ca8、Ca9を基準として生成開始する。この場合の生成開始の順番は、Ca7→Ca8→Ca9→Ca1→Ca2→Ca3→Ca4→Ca5→Ca6である。
次の周期では、タイミング信号S1を入力した時点で第2の組CA2に対応するセル102a4、102a5、102a6についてのレベル0の三角波Ca4、Ca5、Ca6を基準として生成開始する。この場合の生成開始の順番は、Ca4→Ca5→Ca6→Ca1→Ca2→Ca3→Ca7→Ca8→Ca9である。
実施例2のキャリアローテーションの効果としては、実施例1のものと比べてやや劣るが、制御装置の演算量が少なくなり、制御装置に対する負担が軽くなるという利点がある。その他の点は実施例1と同じである。
30:ゲートパルス制御装置
100、100a、100b:変換用変圧器
102:セル
103、104:直流側の母線
105:アーム
110:MMC型変換装置
200、201、220、221:IGBT
204:コンデンサ
210、211:端子
302変調波発生器
303:搬送波位相計算器
306:ゲートタイミング信号
307:ゲート光信号
308ゲートパルス計算機
309:光信号変換器
301:御指令値
GPG:ゲートパルス発生器
S、Sa、Sb、Sc:変調波
Ca、Cb、Cc:搬送波

Claims (4)

  1. コンデンサにスイッチング素子の直列回路が並列接続されて構成されたセルが複数個直列接続されてアームを形成し、アームの一方端が交流の1相に接続される交流接続端とされ、アームの他端が直流の1極に接続される直流接続端とされるとともに、各セルのスイッチング素子は、当該セルに割り当てられた搬送波とアームに共通に与えられた変調波との大小比較によりオンオフ制御される電力変換装置であって、
    前記直列回路を形成する2つのスイッチング素子のオン時間が相違するようにされ、かつ前記変調波の所定周期ごとに、前記複数のセルに割り当てられる搬送波の順番が変更されることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記複数のセルに割り当てられる搬送波の順番は、セル数がnであるとき、前記変調波の最初の周期では第1のセル、第2のセル・・・第nのセルの順番であり、前記変調波の次の所定周期では第nのセル、第1のセル、第2のセル・・・第n−1のセルの順番であり、前記変調波のn−1番目の所定周期では第n−1のセル、第nのセル、第1のセル・・・第n−2のセルの順番とされることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記複数のセルに割り当てられる搬送波の順番は、複数のセルによりセルの組をm組形成しておき、前記変調波の最初の周期では第1のセルの組、第2のセルの組・・・第mのセルの組の順番であり、前記変調波の次の所定周期では第mのセルの組、第1のセルの組、・・・第m−1のセルの組の順番であり、前記変調波のm−1番目の所定周期では第m−1のセルの組、第mのセルの組、・・・第1のセルの組の順番とされ、各組内のセルの搬送波の順番は固定であることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記複数のセルに割り当てられる搬送波の順番は、セル数がnであるとき、n回の前記所定周期のいずれかにおいて、複数のセルの全てが最初の順番となるようにされていることを特徴とする電力変換装置。
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