JP6704593B1 - コマ玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】興趣性に富んだ攻撃態様を具備するコマ玩具を提供する。【解決手段】軸部と、軸部の軸方向における上部に係止された胴部とを有し、外部からの衝撃によって軸部と胴部とが相対回転し、一定以上相対回転することにより軸部と胴部との係止が解除されて胴部が軸部から離脱するように構成されたコマ玩具において、軸方向において噛合して相対回転に対し回転抵抗を与える第1抵抗部及び第2抵抗部と、所定の付勢力を付与して第1抵抗部と第2抵抗部とを軸方向に突き合わせる第1付勢部材と、動作状態において第1抵抗部の軸方向における可動範囲を変化させる動作部材と、を備え、第1抵抗部は、外部からの衝撃により第2抵抗部との突合せ箇所において摺動するものであり、動作部材が動作することで第1抵抗部の軸方向における可動範囲が変化し、外部から衝撃を受けた際の第1抵抗部の第2抵抗部からの軸方向における逃げ量が変化する。【選択図】図12

Description

本発明はコマ玩具に関するものである。
従来、外部から衝撃が加わった際に軸部から胴部が離脱するように構成されたコマ玩具において、コマの回転によって生じる遠心力の作用により動作する制動部材を備え、遠心力が作用すると軸部又は胴部に制動部材が圧接して軸部と胴部との相対的な回転が抑制されるように構成されたコマ玩具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
軸部と胴部との相対的な回転が抑制されると、胴部が軸部から外れにくくなり、コマ玩具が分解されない状態を長く保つことができる。
特許第6405415号公報
しかし、外部から衝撃が加わった際にコマ玩具を分解しにくくする手法は、上記特許文献1に記載されたものに限定されず、各種の興趣性に富んだコマ玩具を構成することが望まれる。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、興趣性に富んだ構成を具備するコマ玩具を提供することを目的とする。
第1の手段は、
コマの回転中心を軸中心とする軸部と、前記軸部の軸方向における上部に係止された胴部とを有し、外部からの衝撃によって前記軸部と前記胴部とが相対回転し、一定以上相対回転することにより前記軸部と前記胴部との係止が解除されて前記胴部が前記軸部から離脱するように構成されたコマ玩具において、
前記相対回転に対して回転抵抗を与える軸部側の第1抵抗部及び胴部側の第2抵抗部と、
所定の付勢力を付与することで前記第1抵抗部と前記第2抵抗部とを前記軸方向に突き合わせる第1付勢部材と、
動作状態において前記第1抵抗部の前記軸方向における可動範囲を変化させる動作部材と、
を備え、
前記第1抵抗部は、外部からの衝撃により前記第2抵抗部との突合せ箇所において摺動するものであり、
前記動作部材が動作することにより前記第1抵抗部の前記軸方向における可動範囲が変化することで、外部から衝撃を受けた際の前記第1抵抗部の前記第2抵抗部からの前記軸方向における逃げ量が変化するように構成されていることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、
前記第1抵抗部の前記可動範囲を規制する可動範囲規制部を有し、
前記動作部材は、前記可動範囲規制部の前記軸方向における位置を変化させることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段において、
前記動作部材はコマの回転により生ずる遠心力の作用によって動作可能であり、
前記動作部材を遠心力による動作状態から復帰させる第2付勢部材を備えていることを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、
前記動作部材は前記回転により生ずる遠心力の強さを調整する重りを有していることを特徴とする。
第5の手段は、第の手段及び第4の手段において、
前記第1抵抗部の前記可動範囲を規制する可動範囲規制部を有し、
前記動作部材は、前記可動範囲規制部の前記軸方向における位置を変化させるものであり、
前記軸部は、前記軸方向に延在する軸先部を備える軸本体部材を備え、
前記可動範囲規制部は、前記軸本体部材に設けられていることを特徴とする。
第6の手段は、第2の手段において、
前記動作部材はコマの回転により生ずる遠心力の作用によって動作可能であって、
前記動作部材を遠心力による動作状態から復帰させる第2付勢部材を備え、
前記軸部は、前記軸方向に延在する軸先部を備える軸本体部材を備え、
前記可動範囲規制部は、前記軸本体部材に設けられており、
前記軸本体部材は、前記軸方向の断面形状がV字状である摺動部を有し、
前記動作部材は、前記摺動部を受ける斜面で構成され前記第2付勢部材の前記軸方向への付勢力によって前記摺動部が突き当てられる傾斜部を有し、
前記動作部材が動作することで、前記摺動部が前記傾斜部に対して摺動し前記可動範囲規制部の前記軸方向における位置を変化させることを特徴とする。
第7の手段は、第5の手段又は第6の手段において、
前記軸部は、底部に前記軸先部を突出させる孔部を有し、
前記動作部材は、前記軸本体部材を前記軸方向における上部に押し上げる方向に動作するものであり、
前記軸本体部材が押し上げられた際に、前記軸先部は前記孔部から突出する突出状態から前記孔部の内側に収容された収容状態へと前記軸方向における位置が変化するように構成されていることを特徴とする。
第8の手段は、第1の手段から第7のいずれか一の手段において、
前記第1抵抗部及び前記第2抵抗部は、前記軸方向において噛合することで前記相対回転に対して回転抵抗を与える軸部側の第1噛合部及び胴部側の第2噛合部であり、
前記第1噛合部は、外部からの衝撃により前記第2噛合部との噛合箇所において摺動するものであって、
前記動作部材が動作することにより前記第1噛合部の前記軸方向における可動範囲が変化することで、外部から衝撃を受けた際の前記第1噛合部と前記第2噛合部との前記軸方向における噛合関係が変化するように構成されていることを特徴とする。
第1の手段によれば、軸部と胴部との相対回転に対して回転抵抗を与える第1抵抗部及び第2抵抗部の、外部から衝撃を受けた際の軸方向における逃げ量(逃げの程度)が、動作部材の動作状態に応じて変化する。
このため、軸部からの胴部の外れ易さが変わり、コマ玩具を用いた遊びに変化が生じて、興趣性に富んだコマ玩具を実現することができる。
第2の手段によれば、動作部材が動作することで可動範囲規制部が軸方向に移動して第1抵抗部の可動範囲を規制する。
このため、外部から衝撃を受けた際の軸部からの胴部の外れ易さが変わり、コマ玩具を用いた遊びに変化が生じて、興趣性に富んだコマ玩具を実現することができる。
第3の手段によれば、コマ玩具が回転して遠心力を生ずると、遠心力の強さに応じて外部から衝撃を受けた際の第1抵抗部の第2抵抗部からの逃げ量が変化し、軸部と胴部との相対回転のしやすさが変化する。また、動作部材は遠心力が弱まると第2付勢部材によって動作状態から復帰する。
これによりコマ玩具の回転の程度で軸部からの胴部の外れ易さが変わり、コマ玩具を用いた遊びに変化が生じて、興趣性に富んだコマ玩具を実現することができる。
第4の手段によれば、重りによって動作部材に作用する遠心力の強さを調整することができる。
第5の手段によれば、第1抵抗部の可動範囲を規制する可動範囲規制部が、軸先部を備える軸本体部材に設けられている。
このため、可動範囲規制部を移動させると、軸先部の位置も移動させることができる。
第6の手段によれば、軸本体部材に設けられたV字状の摺動部が動作部材の傾斜部に対して第2付勢部材によって付勢され、動作部材が動作するとこの付勢力に抗して摺動部が傾斜部に対して摺動する。
これにより、比較的簡易な構成によって可動範囲規制部の軸方向における位置を変化させることができる。
第7の手段によれば、動作部材によって軸本体部材が押し上げられると可動範囲規制部の位置が上がるとともに、軸先部の位置も上がって孔部の内側に収容された収容状態となる。これにより、コマ玩具の接地面積や設置する部分の形状等も変わるため、コマ玩具の回転特性を変えることができる。
このように、軸部からの胴部の外れ易さとコマ玩具の接地状態とが連動して変化することで、コマ玩具を用いた遊びに変化が生じて、より興趣性に富んだコマ玩具を実現することができる。
第8の手段によれば、第1抵抗部及び第2抵抗部が、軸方向において噛合することで相対回転に対して回転抵抗を与える軸部側の第1噛合部及び胴部側の第2噛合部である。
このため、回転抵抗を与えるための構成を、互いに噛み合う部材によって比較的簡易に構成することができる。
本発明に係るコマ玩具の一実施形態の斜視図である。 本実施形態のコマ玩具の分解斜視図である。 本実施形態のコマ玩具の軸部の分解斜視図である。 本実施形態における軸本体部材と動作部材との細部を示す斜視図であり、(a)は、動作部材が2部材に分かれている状態を示し、(b)は、動作部材が組み合わされた状態を示し、(c)は、(b)に示す状態の動作部材に軸本体部材を組付けた状態を示している。 本実施形態における軸部から下カバーと動作部材とを取り外した状態を斜め上方向から見た要部斜視図である。 本実施形態における軸部から下カバーと動作部材とを取り外した状態を斜め下方向から見た要部斜視図である。 本実施形態の胴部を下側から見た場合の斜視図である。 本実施形態のコマ玩具における軸部上部カバー及び胴部の係合状態を説明するための図である。 本実施形態のコマ玩具を回転駆動させるランチャの一例を示した斜視図である。 (a)は、本実施形態のコマ玩具における軸部と胴部との係止状態を説明するための図であり、(b)は、(a)において一点鎖線で囲んだ部分の噛合関係を例示する模式的な拡大図である。 (a)は、本実施形態のコマ玩具における軸部と胴部との係止状態を説明するための図であり、(b)は、(a)において一点鎖線で囲んだ部分の噛合関係を例示する模式的な拡大図である。 (a)は、本実施形態のコマ玩具における軸部と胴部との係止状態を説明するための図であり、(b)は、(a)において一点鎖線で囲んだ部分の噛合関係を例示する模式的な拡大図である。
以下、本発明のコマ玩具を図面に示した実施形態に基づいて説明する。
(全体構成)
図1は、本実施形態のコマ玩具1を示した斜視図である。また、図2は、本実施形態のコマ玩具1の分解斜視図である。
なお、本明細書においては、上下、左右及び前後は図2に示した向きを言うものとする。
このコマ玩具1は、いわゆるバトルゲームに使用することが可能なコマ玩具である。具体的には、互いの衝突による衝撃力で相手方のコマ玩具1を複数の要素に分解させて勝利とするようなバトルゲームに使用することができる。
図1及び図2に示すように、このコマ玩具1は、大別すると、軸部10と胴部40とを備えている。
(細部)
1.軸部10
図3は、軸部の分解斜視図である。
なお、図3では、軸部10を構成する基本パーツ群のみを示し、上部カバー30及び加重リング50の図示を省略している。
軸部10は、下部構造を構成し、コマ玩具1の軸となるものである。
図3に示すように、軸部10は、下カバー11の上に、動作部材20、軸本体部材13、円柱部材15、外筒部材16、押圧部材18等の基本パーツ群が組付けられて構成されている。また本実施形態では、軸部10の基本パーツ群の上部に、加重リング50及び上部カバー30が一体的に設けられている。
下カバー11は、軸部10の底部を構成するものであり、そのほぼ中央部には、後述する軸先部131が出没可能な孔部111が形成されている。
また、孔部111の近傍には、孔部111を挟んで支持部112が立設されている。支持部112は、軸先部131を有する軸本体部材13が軸部10に組付けられた際に、軸本体部材13のぐらつきを防いで所定の位置に配置させるものである。
下カバー11には孔部111を囲んでほぼ均等位置に貫通孔113が配置されている。本実施形態では、下カバー11の外周部に4つの貫通孔113が形成されている。
各貫通孔113には、下方からねじ12が挿通され、軸部10の基本パーツ群、加重リング50、上部カバー30は、ねじ12によって共締めされるようになっている。
軸本体部材13は、下部に軸先部131を備えている。軸本体部材13は、軸先部131が軸部10の組立て状態においてコマ玩具1全体の回転軸と一致する軸線に沿うように配置される。本実施形態では、軸先部131の下端は中央に行くほど突出した錘状となっている。なお、軸先部131の形状はこれに限定されない。例えば下端が平坦な柱状となっていてもよい。
軸先部131の上部は開口しており、軸先部131の内部には凹部132が形成されている。
なお、凹部132の深さ等は限定されないが、後述するように凹部132内には、第2付勢部材14が配置される。このため、凹部132の深さ等は第2付勢部材14の大きさや、要求される付勢力等に応じて設定される。
軸本体部材13の上部には、軸先部131の凹部132の開口を挟み、図2における前後方向に延在する、上面視ほぼ矩形状の張出部133が設けられている。
張出部133の上面であって長手方向の両端部は可動範囲規制部134となっている。後述するように、可動範囲規制部134は、軸部10の組立て状態において押圧部材18の脚部183の下方に配置され、脚部183の可動範囲を規制する。押圧部材18の上面には後述するように第1抵抗部としての第1噛合部185が設けられており、可動範囲規制部134が脚部183の可動範囲を規制することによって、第1噛合部185の可動範囲が規制される。
張出部133の下面であって、軸先部131を挟む両側には、図2における前後方向における軸方向の断面形状がほぼV字状である摺動部135が設けられている。
摺動部135は、第2付勢部材14の軸方向への付勢力によって、動作部材20の後述する傾斜部214に突き当てられるようになっている。
なお、摺動部135の形状は図示例に限定されない。
本実施形態では、軸本体部材13の軸先部131の凹部132に対応する位置の上に円柱部材15が配置されている。第2付勢部材14は、一端側が円柱部材15の下端に係止されており、他端側が凹部132内に配置される。
第2付勢部材14は、軸本体部材13を軸方向に付勢するものであり、例えばコイルばね等で構成されている。第2付勢部材14としては、円柱部材15の下端と凹部132の底部との間で軸先部131に対して下方向の付勢力を加えることのできる程度の構成のものが用いられる。
動作部材20は、一対のベース部材21(21a,21b)を備えている。
図4(a)から図4(c)は、動作部材20と軸本体部材13とを示す斜視図である。図4(a)では、分解状態のベース部材21a,21bと、これに組付けられる軸本体部材13と、を示している。
図3及び図4(a)に示すように、ベース部材21は、図2における前後方向に延在する基台部211と、基台部211の延在方向における一端側から、基台部211に直交する方向(図2における左右方向)に延出する腕部212とを有している。
腕部212は、摺動部135を受ける斜面で構成された傾斜部214を有している。本実施形態では、傾斜部214は、摺動部135の形状に沿うようにほぼV字状に形成されている。
本実施形態では図4(a)等に示すように、一対のベース部材21(21a,21b)はほぼ同じ形状に形成されている。2つのベース部材21a,21bは、組付け状態において、図3及び図4(b)、図4(c)に示すように、腕部212の設けられている側同士が向かい合うように互い違いに突き合わされる向きで配置される。
図4(b)に示すように、このような組付け状態において、動作部材20における左右方向(図2、図4(b)における左右方向)のほぼ中央部に、一対のベース部材21の傾斜部214によってほぼV字状の溝が形成される。図4(c)に示すように、軸本体部材13は、一対のベース部材21の腕部212の間にできる隙間に軸先部131が挿通され、傾斜部214によって形成される溝にV字状の摺動部135が嵌り合うように配置される。
図3に示すように、各ベース部材21の基台部211には、スペーサ22を介して重り23が配置される。基台部211には貫通孔213が形成されており、重り23及びスペーサ22は、貫通孔213に下方から挿通されるねじ24によってねじ止め固定される。
重り23が重いほどコマ玩具1が回転した際に生じる遠心力は大きくなるため、基台部211にはコマ玩具1に与えたい遠心力の強さに応じた重さの重り23が取り付けられる。
なお、重り23はユーザーが着脱できるようにしてもよく、この場合には重さの異なる複数種類の重り23を用意しておき、重り23を適宜付け替えることによってコマ玩具1に与えたい遠心力の強さに応じた重さの調整をユーザー自らが行うことができるようにしてもよい。
外筒部材16は、下端が開口した中空の円筒部161と、円筒部161の下端部外周に張り出すフランジ部162とを有している。
円筒部161の内部には、円柱部材15が収容されている。
外筒部材16は、フランジ部162において円柱部材15の下端部と連結されており、
フランジ部162は、動作部材20の上面に載置される。
円筒部161の上端は、押圧部材18の後述する上部開口184から露出するようになっている。
円筒部161の上端の位置は特に限定はされないが、押圧部材18の上面と同じかこれよりも高い位置に設定されている。この円筒部161の上端部にはコマ玩具1の回転軸を挟み図2における前後方向で対峙する部位2箇所それぞれに半径方向外側に張り出す爪163が形成されている。
押圧部材18は、外筒部材16の円筒部161の上側に被さるように設置されている。
図2及び図3に示すように、押圧部材18は、コマ玩具1の上下方向に厚みを有する円筒部181を有している。
円筒部181の上端には、外筒部材16の円筒部161の上端部の形状に対応する形状の上部開口184が形成されている。円筒部161は、この上部開口184から上側に突出可能となっている。
また、円筒部181の外周下端部には円筒部181から水平方向に張り出す脚部183が設けられている。この脚部183はコマ玩具1の回転軸を挟み前後方向(図2における前後)で対峙する部位2箇所それぞれに形成されている。
軸部10の組立て状態において、脚部183は、軸本体部材13の可動範囲規制部134の上面に対応する位置に配置される(図10(a)等参照)。
また、押圧部材18の上端面には、コマ玩具1の回転軸を挟み図2における左右方向で対峙する部位2箇所それぞれに、軸部10側の第1抵抗部としての第1噛合部185が形成されている。
第1噛合部185は、押圧部材18の円筒部181の半径方向に延びる凸条(突起)部である。
第1噛合部185は、軸方向において後述する胴部40側の第2抵抗部としての第2噛合部45と噛合することで軸部10と胴部40との相対回転に対して回転抵抗を与えるものである。
押圧部材18は、合成樹脂で形成されているが金属製であってもよい。少なくとも第1噛合部185は第2噛合部45と噛合するものであるため、摩耗等に耐えることのできる硬質な材料で形成されていることが好ましい。
外筒部材16の円筒部161の外周には第1付勢部材17が配置されている。
第1付勢部材17の一端は、外筒部材16のフランジ部162の上面に載置され、他端は、円筒部181の上端面の裏面側に突き当てられている。
第1付勢部材17は、所定の付勢力を付与することで押圧部材18を軸方向の上側に向かって付勢するものであり、例えばコイルばね等で構成されている。
第1付勢部材17によって押圧部材18が軸方向に押し上げられることにより、第1噛合部185と第2噛合部45とが軸方向に突き合わされるようになっている。
また、本実施形態では、以上の基本パーツ群の上に加重リング50を介して上部カバー30が配置されて軸部10が構成されている。
加重リング50は例えば金属等で形成され、コマ玩具1を安定させる錘として機能する。なお、加重リング50に各種色や模様を施すことでコマ玩具1を加飾してもよい。
加重リング50には、下カバー11の4つの貫通孔113に対応する位置に、それぞれねじ12が挿通される貫通孔51が形成されている。
上部カバー30は、図2に示すように、基台部31と、基台部31のほぼ中央部に設けられ上下に開口した円筒部33とを有している。
図5及び図6は、上部カバー30に軸部10を取り付けた状態を示す斜視図であり、図5は斜め上方向から見た場合を示し、図6は斜め下方向から見た場合を示している。なお、図5及び図6では、下カバー11及び動作部材20の図示を省略している。
図5に示すように、円筒部33の内部には、押圧部材18(押圧部材18の円筒部181)が下方から嵌め込まれている。
円筒部33の外周であって押圧部材18の脚部183に対応する位置には、それぞれ切り欠き部34が形成されている。
切り欠き部34は、脚部183が上下動可能な幅を有している。
基台部31の裏面側であって下カバー11の貫通孔113及び加重リング50の貫通孔51に対応する位置には、図5及び図6に示すように、それぞれねじ受け用のボス32が形成されている。
下カバー11の貫通孔113から挿入されたねじ12は、加重リング50の貫通孔51を介してボス32にねじ止めされる。これにより、軸部10、加重リング50及び上部カバー30が一体化されるようになっている。
また、上部カバー30の上面には、円筒部33を挟んで図2における左右方向で対峙する部位2箇所それぞれに、に上方に延びる舌片35が形成されている。舌片35は円筒部33の上端部よりも上方に突出している。
2.胴部40について
図7は、胴部40を下側(軸部10等が組付けられる側)からみた斜視図である。
胴部40は、コマ玩具1の回転軸を中心軸とする略円盤状を成している。
図7等に示すように、胴部40の外周面には、複数の凹凸が形成されている。また、胴部40には、上部カバー30の舌片35を下方から挿入可能な弧状スリット46が、コマ玩具1の回転軸を挟んで対峙する部位2箇所それぞれに形成されている。各弧状スリット46の周方向長さは舌片35が十分に移動し得る長さとなっている。
胴部40のほぼ中央部であって外筒部材16の爪163に対応する位置には、係止爪44を有する係止部43は設けられている。係止部43は軸方向の下側に向かって垂設されており、係止爪44は係止部43の下端部から円盤状の胴部40の中央に向かって張り出すフランジ状の部分である。
図8は、本実施形態のコマ玩具における軸部、上部カバー及び胴部の係合状態を説明するための図である。
胴部40を軸部10に組付ける場合には、胴部40を軸部10側に押し付けながら所定方向に回転させる。これにより、図8に示すように、軸部10側の爪(外筒部材16の爪163)と胴部40の係止爪44とが上下で重なった状態となると、押圧部材18の上端面と外筒部材16の爪163との間に胴部40の係止爪44が挟み込まれた状態となる。そして、この状態で軸部10から手を離すと、第1付勢部材17の付勢力によって、軸部10側の爪(外筒部材16の爪163)の下面と胴部40の係止爪44の上面とが当接される。
胴部40のほぼ中央部であって係止部43と面方向においてずれた位置には、胴部40の第2抵抗部としての第2噛合部45が設けられている。第2噛合部45は、軸部10(本実施形態では軸部10の押圧部材18)側の第1噛合部185と噛合するものである。
第2噛合部45は複数の凹凸で構成されており、軸方向において第1噛合部185がいずれかの凹部と嵌り合う(噛合する)ことで軸部10と胴部40との相対回転に対して回転抵抗を与えるようになっている。
《組立方法》
次に、コマ玩具1の組立方法の一例を説明する。
なお、ここでは、軸部10の組立は既に終了しているものとする。また、本実施形態では、加重リング50及び上部カバー30が軸部10と一体的に構成されており、加重リング50及び上部カバー30の組み付けもすでに完了しているものとして、ここでは、軸部10上部カバーと胴部40との組立について説明する。
上部カバー上部カバー上部カバーまず、軸部10に加重リング50及び上部カバー30が一体的に組み付けられた組付け体を胴部40に下方から近付ける。この際、上記組付け体の上部カバー30の舌片35を胴部40の弧状スリット46の所定の端に合致させる。この状態は、軸部10側の爪163と胴部40側の係止爪44とは上下方向で重なっていない状態である。この状態が係合解除状態である。その後、上記組付け体の軸部10を胴部40側に押圧する。すると、まず、上部カバー30が胴部40の下面に押し当てられる。さらに、第1付勢部材17が押し縮められ、軸部10側の爪163が胴部40の係止爪44よりも上方に相対的に押し上げられる。そして、軸部10を上部カバー30と一体的に胴部40に対して舌片35が上記所定の端とは反対側の端まで移動するまで回転させる。この場合の回転は、胴部40及び上部カバー30と軸部10との相対的な回転である。すると、図8に示すように、胴部40の係止爪44が軸部10側の爪163の下側に潜り込み、両者が上下で重なった状態となる。そして、軸部10から手を離すと、第1付勢部材17の付勢力によって、軸部10側の爪163の下面と胴部40の係止爪44の上面とが当接される。
このように軸部10側の爪163の下面と胴部40の係止爪44の上面とが当接された状態が係合状態である。これにより、軸部10及び上部カバー30等と、上部カバー胴部40とが結合され、コマ玩具1が組み立てられる。
《遊び方》
続いて、このコマ玩具1を使用しての遊び方の一例を説明する。
図9は、コマ玩具を回転駆動させるランチャの一例を示した斜視図である。
この遊び方の一例では、コマ玩具1を回転させて、図示しない相手方のコマ玩具との戦いを行う場合を例示する。
この場合、コマ玩具1の回転力のチャージは、図9に示すようなランチャ60によって行われる。まずランチャ60にコマ玩具1をセットする。具体的には、フォーク63が胴部40の弧状スリット46に差し込まれる。そして、胴部40の弧状スリット46の回転方向側の端部の縁に突起63bを係合させる。これによって、コマ玩具1がランチャ60に装着される。
このランチャ60は、ゼンマイ動力によって作動され、紐をハンドル61で引くと、胴部40と上部カバー30の舌片35がフォーク63によって押され、コマホルダ62が回転されるように構成されている。このコマホルダ62の回転は、下方に突設されたフォーク63によってコマ玩具1に伝達され、コマ玩具1を一の回転方向に回転させる。
そして、ランチャ60のハンドル61を引き切ると、コマホルダ62の回転が停止する一方で、コマ玩具1は慣性力によって尚も回転するので、フォーク63の傾斜面63aを倣ってコマ玩具1がコマホルダ62から外れる。
このようにして発射されたコマ玩具1は所定のフィールドで回転させられ、相手方のコマ玩具と互いに衝突する。
軸部10の押圧部材18は、下側から第1付勢部材17によって常に軸方向の上側に付勢されている。このため、係合状態では、押圧部材18の上端面は、常態において胴部40の下側面に押し付けられた状態となっている。
図10(a)、図11(a)及び図12(a)は、上記係合状態における軸部と胴部との噛合関係を模式的に示した図である。図10(a)、図11(a)及び図12(a)において、胴部40の要部を二点鎖線で示している。なお、各図において軸部10の下カバー11及び加重リング50、上部カバー30の図示は省略している。
図10(a)は、軸部10と胴部40との係合状態において外部からの衝撃が加わっていない場合を模式的に示している。
この場合には、図10(b)に模式的に示すように、軸部10側の第1噛合部185と胴部40側の第2噛合部45とが十分に深く噛み合い、外れない状態となっている。この状態では、第1噛合部185は、第2噛合部45のある凹部に嵌ったまま、移動することはできない。これにより軸部10と胴部40とは相対回転できない状態となる。
これに対して図11(a)は、軸部10と胴部40との係合状態において外部からの衝撃が加わった場合を模式的に示している。ここで外部からの衝撃とは、例えば、バトルゲームのフィールドにおいて相手方のコマ玩具と衝突することによって受ける衝撃である。
この場合には、図11(a)に太線矢印で示すように、当該衝撃によって軸部10(軸部10の押圧部材18)が第1付勢部材17の付勢力に抗して上下動する。
軸部10の押圧部材18が下がったときには、図11(b)に模式的に示すように、軸部10側の第1噛合部185と胴部40側の第2噛合部45との噛み合いが浅くなり互いに引っ掛かりのない状態(ほとんど引っ掛かりのない状態を含む)が生じる。外部からの衝撃が加えられると、第1噛合部185は、第2噛合部45との噛合箇所において摺動するため、ほとんど噛み合っていないような状態では、第1噛合部185は、第2噛合部45のある凹部に嵌った状態から別の(例えば隣接する)凹部に移動する。この場合、第1噛合部185は第2噛合部45の凹凸を乗り越えて段階的に移動する。そして、軸部10と胴部40とは第1噛合部185の移動した分だけ相対回転した状態となる。第1噛合部185が大きく移動すればそれだけ軸部10と胴部40とが大きく相対回転する。そして、一定以上相対回転すると軸部10と胴部40との係止が解除されて胴部40が軸部10から離脱してゲームが終了する。
以上に対して、本実施形態では、コマ玩具1が回転することによって遠心力を生じると、この遠心力の作用によって動作部材20が動作する。動作部材20が動作すると、第1噛合部185の軸方向における可動範囲が変化する。
具体的には、コマ玩具1が回転することによって遠心力を生じると、図12(a)に示すように、動作部材20のベース部材21(21a,21b)が遠心力の作用によってコマ玩具の軸方向に直交する横方向(図12(a)において白抜き矢印で示す方向)に、互いに離間する方向に移動する。これにより、ベース部材21a,21bの傾斜部214がずれて、軸本体部材13の摺動部135が傾斜部214に沿ってせり上がり、図12(a)において太線矢印で示すように可動範囲規制部134を含む軸本体部材13全体が軸方向の上側に上がっていく。
このため、押圧部材18は、外部から大きな衝撃を受けた場合でも、脚部183が可動範囲規制部134の上面に突き当たる位置以上には下に下がることができなくなり、押圧部材18に設けられている第1噛合部185の軸方向における可動範囲が制限されることとなる。
図12(b)は、図12(a)に示す状態における軸部10側の第1噛合部185と胴部40側の第2噛合部45との噛合関係(第1噛合部185の第2噛合部45からの軸方向における逃げの可能量)を模式的に示したものである。
図12(b)に示すように、この場合には、外部から大きな衝撃が加えられた場合でも、図11(a)及び図11(b)に示す場合と異なり、多少噛合関係が浅くなったとしても、第1噛合部185と第2噛合部45とがほとんど噛み合っていない状態には至らず、軸部10側の第1噛合部185と胴部40側の第2噛合部45とが外れない状態(又は極めて外れにくい状態)が維持される。この状態では、第1噛合部185は、第2噛合部45のある凹部に嵌ったまま、移動することはできず、軸部10と胴部40とは相対回転できない状態となる。
なお、本実施形態では、第2付勢部材14による付勢力が軸本体部材13を軸方向の下側に付勢する方向に働く。このため、コマ玩具1の回転が弱くなり、回転による生じる遠心力が一定レベルを下回る(すなわち、第2付勢部材14による付勢力の方が遠心力よりも勝る)と、動作部材20が遠心力による動作状態から復帰する。
この場合には、軸本体部材13及びこれに設けられている可動範囲規制部134の位置が下がる。これにより、軸部10側の第1噛合部185は第2噛合部45とほとんど噛み合わない位置まで下がる(逃げる)ことができ、第1噛合部185は、第2噛合部45のある凹部に嵌った状態から別の(例えば隣接する)凹部に移動することができる。
そして、軸部10と胴部40とが第1噛合部185の移動した分だけ相対回転し、一定以上相対回転すると軸部10と胴部40との係止が解除されて胴部40が軸部10から離脱する。
また、本実施形態では、遠心力の作用によって軸本体部材13が軸方向の上側に上がると、軸先部131の位置も上がり(図12(a)参照)、軸先部131が下カバー11の孔部111から突出している突出状態から孔部111の内側に収容された収容状態へと軸方向における位置が変化する。
コマ玩具1は、軸先部131でフィールドに接地する場合には、比較的小さく円を描きコンパクトに回転する。これに対して軸先部131が孔部111内に収容された状態では、下カバー11の底部全体でフィールドに接地する。この場合には、比較的大きくフィールド内を動き回るようになる。
フィールド内を大きく動き回る方がより相手方のコマ玩具と激しく衝突する可能性が高くなり、コマ玩具1が分解される危険性が高くなるが、本実施形態のように、軸先部131が収容状態となるときには、第1噛合部185の軸方向における可動範囲も制限されるように構成することで、衝突による激しい衝撃を受けても分解しづらいコマ玩具1とすることができる。
なお、コマ玩具1は、一般的にランチャ60から発射された直後の初期段階の方が回転が強く、回転により生じる遠心力も大きくなる。
このため、本実施形態では、バトルの初期段階において分解されにくく、フィールドを動き回る攻撃的な回転特性を有するコマ玩具1とすることができる。
《本実施形態の効果》
以上のように、本実施形態によれば、コマ玩具1が回転して遠心力を生ずると、遠心力の強さに応じて外部から衝撃を受けた際の第1噛合部と第2噛合部との噛合関係が変化し、軸部10と胴部40との相対回転のしやすさが変化する。
このため、コマ玩具1の回転の程度によって軸部10からの胴部40の外れ易さが変わり、コマ玩具1を用いた遊びに変化が生じて、興趣性に富んだコマ玩具1を実現することができる。
また、動作部材20が動作することで可動範囲規制部134が軸方向に移動して押圧部材18の脚部183の可動範囲を規制し、ひいては第1噛合部185の可動範囲を規制する。
このため、外部から衝撃を受けた際の軸部からの胴部の外れ易さが変わり、コマ玩具を用いた遊びに変化が生じて、興趣性に富んだコマ玩具を実現することができる。
また、動作部材20を動作状態から復帰させるための第2の付勢部材14を備え、遠心力が弱まると第2付勢部材14によって動作部材20が動作状態から元の状態に復帰する。このため、コマ玩具1が回転の大小に起因する遠心力の強さの程度によって動作部材20の動作状態を自動的に変化させることができ、コマ玩具1を用いた遊びに変化が生じて、興趣性に富んだコマ玩具1を実現することができる。
また、重りによって動作部材20に作用する遠心力の強さを調整することができるようにした場合には、どの程度の回転のときに動作部材20を動作状態とするかを調整することができ、より興趣性に富んだコマ玩具1を実現することができる。
さらに、動作部材20によって軸本体部材13が押し上げられると可動範囲規制部134の位置が上がるとともに、軸先部131の位置も上がるようになっている。
このため、軸部10からの胴部40の外れ易さとコマ玩具1の接地状態とを連動して変化させることができ、コマ玩具1を用いた遊びに変化が生じて、より興趣性に富んだコマ玩具1を実現することができる。
《本発明の変形例》
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、コマ玩具1の回転が強く、回転により生じる遠心力も大きい、バトルの初期段階ほど軸本体部材13が軸方向の上側に上がり、軸先部131が下カバー11内に収容されてコマ玩具1がフィールドを激しく動き回る一方、分解されにくい構成となっているが、コマ玩具1の構成はこれに限定されない。
例えば、互いに嵌り合うV字状の傾斜部214と摺動部135との軸方向における位置関係を本実施形態とは逆にして、コマ玩具1の回転が強く、回転により生じる遠心力も大きい、バトルの初期段階ほど軸本体部材13が軸方向の下側に押し下げられて、軸先部131が突出し、他方で相手方のコマ玩具と衝突した際には衝撃によって分解されやすい構成としてもよい。
この場合には、コマ玩具1の回転が弱く、回転により生じる遠心力も小さくなると、第2の付勢部材14が働いて動作部材20を動作状態から復帰する。これにより、バトルの後半に行くほど粘り強く攻撃に耐え、かつフィールドを動き回って攻撃的となるコマ玩具とすることができる。
なお、動作部材20等の内部の部品をユーザーが容易に組付け換えることができるようにして、ユーザーにおいて1つのコマ玩具を適宜回転特性の異なる構成に変更できるように構成としてもよい。
また、本実施形態では、動作部材20が遠心力の作用によって動作する場合を例示したが、動作部材20の構成はこれに限定されない。
動作部材20の動作状態を切り替える切替手段を設けておき、ユーザーが所望の動作状態になるように予め設定してからバトルゲームを行うようにしてもよい。
この場合には、動作部材20を動作状態から自動的に復帰させる第2付勢部材14を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、動作部材20に一対のV字状の傾斜部214を設け、軸本体部材13に、この傾斜部214に突き当てられるV字状の摺動部135を設ける場合を例示したが、傾斜部214は、動作部材20が動作することで軸本体部材13側の摺動部135が軸方向に移動するものであればよく、動作部材20側の傾斜部214及び軸本体部材13側の摺動部135の形状はここに例示したものに限定されない。
例えば傾斜部214は、V字状ではない、一方向の傾斜を有する傾斜面でもよい。一対のベース部材21(21a,21b)がそれぞれ同じ傾斜面を有し、これを向かい合わせに組み合わせることでV字状の溝部となるようにし、この溝部に摺動部135を配置してもよい。
また、本実施形態では、軸本体部材13に可動範囲規制部134と軸先部131とを備える構成としたが、可動範囲規制部134と軸先部131とが同じ部材に設けられていることは必須ではない。
例えば、軸本体部材13は軸先部131を備えなくてもよい。この場合、コマ玩具は常に下カバー11の底面で設置するとしてもよい。
また、可動範囲規制部134を動作部材20等に設けて、軸先部131とは無関係に軸方向に移動するように構成してもよい。
また、本実施形態では、軸部10側の第1噛合部185と胴部40側の第2噛合部45とが軸方向において噛合することで軸部10と胴部40との相対回転に対して回転抵抗を与える構成としたが、相対回転に対して回転抵抗を与える第1抵抗部及び第2抵抗部の構成は、これに限定されない。例えば面方向の摩擦抵抗を利用して相対回転に回転抵抗を与える構成等、各種の構成が適用可能である。
回転抵抗を与える構成が、第1噛合部185と第2噛合部45との噛合でない場合、動作部材20が動作することにより第1抵抗部の軸方向における可動範囲が変化することで、外部から衝撃を受けた際の第1抵抗部の第2抵抗部からの軸方向における逃げ量が変化する。
したがってこの場合にも、動作部材20の動作によって、軸部10からの胴部40の外れやすさを調整することが可能となる。
また、第1抵抗部と第2抵抗部とは、上記のように、動作部材20が動作することにより第1抵抗部の軸方向における可動範囲が変化することで、外部から衝撃を受けた際の第1抵抗部の第2抵抗部からの軸方向における逃げ量が変化する構成となっていればよい。
例えば、第1抵抗部及び第2抵抗部は、本実施形態に例示したような凹凸部に限定されず、一方の部材(例えば第2抵抗部として機能)が表面には凹凸のない平面だが回転するコマ玩具の周方向に傾斜する坂が形成されている場合や周方向に段差を有する段差部となっている場合に、他方の部材(例えば第1抵抗部として機能)がこれに対して付勢された部材であってもよい。この場合、外部から衝撃を受けた際に、他方の部材が一方の部材の坂や段差部を乗り越えることで軸部10と胴部40とが相対回転していく。
そしてこの場合にも、動作部材20の動作もより1抵抗部の第2抵抗部からの軸方向における逃げ量が変化するように構成することで、軸部10と胴部40との相対回転のしやすさ(すなわち、コマ玩具の分解のされやすさ)を調整することができる。
また、本実施形態では、円筒部33を有する上部カバー30と加重リング50とが軸部10と一体的に設けられている場合を例示したが、軸部10の構成はこれに限定されない。例えば、円筒部33を有する上部カバー30や加重リング50は軸部10と別体の部材であってもよい。
1 コマ玩具
10 軸部
13 軸本体部材
14 第2付勢部材
17 第1付勢部材
30 上部カバー
40 胴部
44 係止爪
45 第2噛合部(第2抵抗部)
131 軸先部
134 可動範囲規制部
135 摺動部
185 第1噛合部(第1抵抗部)

Claims (8)

  1. コマの回転中心を軸中心とする軸部と、前記軸部の軸方向における上部に係止された胴部とを有し、外部からの衝撃によって前記軸部と前記胴部とが相対回転し、一定以上相対回転することにより前記軸部と前記胴部との係止が解除されて前記胴部が前記軸部から離脱するように構成されたコマ玩具において、
    前記相対回転に対して回転抵抗を与える軸部側の第1抵抗部及び胴部側の第2抵抗部と、
    所定の付勢力を付与することで前記第1抵抗部と前記第2抵抗部とを前記軸方向に突き合わせる第1付勢部材と、
    動作状態において前記第1抵抗部の前記軸方向における可動範囲を変化させる動作部材と、
    を備え、
    前記第1抵抗部は、外部からの衝撃により前記第2抵抗部との突合せ箇所において摺動するものであり、
    前記動作部材が動作することにより前記第1抵抗部の前記軸方向における可動範囲が変化することで、外部から衝撃を受けた際の前記第1抵抗部の前記第2抵抗部からの前記軸方向における逃げ量が変化するように構成されていることを特徴とするコマ玩具。
  2. 前記第1抵抗部の前記可動範囲を規制する可動範囲規制部を有し、
    前記動作部材は、前記可動範囲規制部の前記軸方向における位置を変化させることを特徴とする請求項1に記載のコマ玩具。
  3. 前記動作部材はコマの回転により生ずる遠心力の作用によって動作可能であり、
    前記動作部材を遠心力による動作状態から復帰させる第2付勢部材を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコマ玩具。
  4. 前記動作部材は前記回転により生ずる遠心力の強さを調整する重りを有していることを特徴とする請求項3に記載のコマ玩具。
  5. 前記第1抵抗部の前記可動範囲を規制する可動範囲規制部を有し、
    前記動作部材は、前記可動範囲規制部の前記軸方向における位置を変化させるものであり、
    前記軸部は、前記軸方向に延在する軸先部を備える軸本体部材を備え、
    前記可動範囲規制部は、前記軸本体部材に設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のコマ玩具。
  6. 前記動作部材はコマの回転により生ずる遠心力の作用によって動作可能であって、
    前記動作部材を遠心力による動作状態から復帰させる第2付勢部材を備え、
    前記軸部は、前記軸方向に延在する軸先部を備える軸本体部材を備え、
    前記可動範囲規制部は、前記軸本体部材に設けられており、
    前記軸本体部材は、前記軸方向の断面形状がV字状である摺動部を有し、
    前記動作部材は、前記摺動部を受ける斜面で構成され前記第2付勢部材の前記軸方向への付勢力によって前記摺動部が突き当てられる傾斜部を有し、
    前記動作部材が動作することで、前記摺動部が前記傾斜部に対して摺動し前記可動範囲規制部の前記軸方向における位置を変化させることを特徴とする請求項2に記載のコマ玩具。
  7. 前記軸部は、底部に前記軸先部を突出させる孔部を有し、
    前記動作部材は、前記軸本体部材を前記軸方向における上部に押し上げる方向に動作するものであり、
    前記軸本体部材が押し上げられた際に、前記軸先部は前記孔部から突出する突出状態から前記孔部の内側に収容された収容状態へと前記軸方向における位置が変化するように構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のコマ玩具。
  8. 前記第1抵抗部及び前記第2抵抗部は、前記軸方向において噛合することで前記相対回転に対して回転抵抗を与える軸部側の第1噛合部及び胴部側の第2噛合部であり、
    前記第1噛合部は、外部からの衝撃により前記第2噛合部との噛合箇所において摺動するものであって、
    前記動作部材が動作することにより前記第1噛合部の前記軸方向における可動範囲が変化することで、外部から衝撃を受けた際の前記第1噛合部と前記第2噛合部との前記軸方向における噛合関係が変化するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のコマ玩具。
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