JP6701805B2 - 整列搬送装置 - Google Patents

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本発明は、縦長物品の整列搬送装置に関する。
工業的なラインで、コンベヤ上を流れている物品を包装する場合に、物品の形状、物品表面の記載事項、図柄等が物品の上下や表裏で異なるとき、物品はコンベヤ上で所定の向きで整列していることが望ましい。そこで、コンベヤ上に物品を整列して載置する装置としてロボットの利用が考えられる。
これに関し、ばら積みされ物品のピッキングを可能とするロボットハンドとして、物品を撮像して物品の位置及び姿勢を計測するワーク計測手段と、物品を吸着する吸着手段と、吸着した物品を昇降させる昇降手段と、物品を挟む一対の爪を有する把持手段を備えたロボットハンドが提案されている(特許文献1)。このロボットハンドによれば、任意の向きにある物品をピッキングすることができる。しかしながら、物品が縦長で表裏と上下を有する場合に、ピッキングした物品をその表裏と上下を揃え、横倒した状態で搬送ラインに供給することができない。
一方、物品をホッパーから固定パイプの中に落下させ、ベルトコンベヤ上でその物品を横転させることにより、ベルトコンベヤで搬送される物品を一列に配列させる部品供給装置が提案されている(特許文献2)。しかしながら、この部品供給装置でも、ベルトコンベヤ上の個々の物品が縦向きになっているだけであって、表裏や上下を一定の向きに揃えることはできない。
特開2001−205584 特開平10−190284
上述した従来技術に対し、本発明の課題は、起立している縦長物品を一つずつ取り出し、外観を検査し、一定方向に向け、間隔を空けて整列した状態で送り出す整列搬送作業を効率よく行うことにある。
本発明者は、縦長物品を着脱自在に保持する保持具をエンドエフェクタとして備えたロボットアームと、縦長物品の仮置き場を備えたコンベヤとを併用することにより上述の課題を解決できることを想到し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、起立している縦長物品を該縦長物品の収納部から取り出し、コンベヤ上に所定の向きで整列させる整列搬送装置であって、ロボットアームとコンベヤを備え、
コンベヤは縦長物品が接触する仮置き場を有し、仮置き場はコンベヤの搬送面上方に位置し、該搬送面から離間しており、
ロボットアームはエンドエフェクタとして、縦長物品を着脱自在に保持する保持具を有し、
該保持具で保持して前記収納部から取り上げた縦長物品が、仮置き場に接触した状態又は仮置き場上方で仮置き場から離間した状態で、該縦長物品の保持具による保持状態を解除し、該縦長物品が保持具から離れ、所定の向きでコンベヤに倒れる整列搬送装置を提供する。
また、本発明は、先端にエンドエフェクタが接続されたロボットアームを使用することにより、起立している縦長物品を該縦長物品の収納部から取り出し、コンベヤ上に所定の向きで整列させる整列搬送方法であって、
エンドエフェクタとして縦長物品を着脱自在に保持する保持具を有するロボットアームを使用し、
コンベヤの搬送面上方で該搬送面から離間して設けられた仮置き場を有するコンベヤを使用し、
保持具で、起立している縦長物品を保持して前記収納部から縦長物品を取り上げ、縦長物品を仮置き場に接触させた状態又は該縦長物品を仮置き場上方で仮置き場から離間した状態で保持具による保持状態を解除することにより縦長物品が保持部から離れ、所定の向きでコンベアに倒れるようにする整列搬送方法を提供する。
本発明の整列搬送装置によれば、起立している縦長物品を一つずつロボットアームに備えられた保持具で取り出し、一定方向に向けてコンベヤに運ぶことができる。そして、コンベヤには縦長物品の仮置き場が設けられているので、この仮置き場を、縦長物品を接触させる面として利用し、コンベヤ上に縦長物品を所定の向きで間隔を空けて整列した状態で送り出すことができる。
また、このエンドエフェクタ近傍に撮像装置を取り付けると縦長物品の良否の判断が容易となるので、良品と判断された縦長物品のみをコンベヤ上に整列させることができる。
したがって、コンベヤの後段では、縦長物品の包装等の次工程の作業を効率よく行うことが可能となる。
図1Aは、整列搬送装置の配置図である。 図1Bは、図1AのA−A矢視図である。 図2は、ロボットの正面図である。 図3は、縦長物品を保持した保持具の斜視図である。 図4Aは、把持部が閉じた状態の保持具の正面図、側面図、背面図及び下面図である。 図4Bは、把持部が開いた状態の保持具の正面図、側面部、背面図及び下面図である。 図5は、収納部材をつり下げている双腕型ロボットの正面図である。 図6は、エンドエフェクタにおける撮像装置の撮像方向の説明図である。 図7は、仮置き場が設けられたコンベヤの斜視図である。 図8Aは、保持具による縦長物品の保持動作の説明図である。 図8Bは、保持具による縦長物品の保持動作の説明図である。 図8Cは、保持具による縦長物品の保持動作の説明図である。 図8Dは、保持具による縦長物品の保持動作の説明図である。 図8Eは、保持具による縦長物品の保持動作の説明図である。 図9Aは、仮置き場における保持具の動作の説明図である。 図9Bは、仮置き場における保持具の動作の説明図である。 図9Cは、仮置き場における保持具の動作の説明図である。 図9Dは、仮置き場における保持具の動作の説明図である。 図10は、ロボットが回転した整列搬送装置の上面図である。 図11Aは、整列搬送装置で整列させる縦長物品2Aの斜視図である。 図11Bは、整列搬送装置で整列させる縦長物品2Aの4面図である。 図12は、整列搬送装置で整列させる縦長物品2Bの3面図である。 図13は、整列搬送装置で整列させる縦長物品2Cの3面図である。 図14は、整列搬送装置で整列させる縦長物品2Dの3面図である。 図15は、整列搬送装置で整列させる縦長物品2Eの3面図である。 図16は、仮置き場における保持具の動作の説明図である。 図17は、仮置き場における保持具の動作の説明図である。 図18は、仮置き場における保持具の動作の説明図である。 図19は、仮置き場における保持具の動作の説明図である。 図20は、仮置き場における保持具の動作の説明図である。 図21は、仮置き場における保持具の動作の説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明を具体的に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
<整列搬送装置の全体構成>
図1Aは、本発明の一実施例の整列搬送装置1を構成するロボット10及びコンベヤ50の配置図であり、図1BはそのA−A矢視図であり、図2はロボット10の正面図である。
本実施例の整列搬送装置1は、概略、ロボット10に設けられたロボットアーム11、12と、縦長物品2の仮置き場60を有するコンベヤ50を備え、ロボットアーム11、12の先端のハンド部分20にエンドエフェクタとして設けられた保持具21によって、プラスチックコンテナ、段ボール箱等の任意の収納部70内で起立している縦長物品2を該収納部70から取り出し、コンベヤ50に設けられている縦長物品の仮置き場60を利用して、縦長物品2を所定の向きで整列させる装置である。即ち、収納部70内の縦長物品2は、いずれも起立していることにより該物品の上部を上にしているが、表裏の向きはバラバラである。しかし、保持具21で縦長物品2が保持された後、少なくとも該縦長物品2が仮置き場60に接触する時点では、該縦長物品2は、表裏いずれか一方のみがコンベヤ50の進行方向を向くように揃えられ、かつ縦長物品2がコンベヤ50の搬送面51上で整列した状態では、常に縦長物品2の上部がコンベヤ50の進行方向を向いているとともに、該縦長物品2の表裏いずれか一方のみがコンベヤ50の搬送面51と接しない向きとなっている。
なお、本実施例では、縦長物品2の上部がコンベヤ50の進行方向を向くように整列させるが、必要に応じて、縦長物品2の下部がコンベヤ50の進行方向を向くように整列させてもよい。
また、整列搬送装置1には、上述の整列を行うために、該装置1の動きを管理する外部コントローラ(図示せず)が設けられている。このコントローラには、ロボット10が備える撮像装置15、40で撮った画像から必要な情報を抽出する画像処理装置、その情報に基づいて縦長物品の形状、向き、大きさ等を判断する解析装置、縦長物品2に表示されたバーコードなどの情報を読み取って、縦長物品2の品種情報や供給間違いがないかを監視すると共に解析装置で解析された物品の情報に基づいて物品の良否を判断する検査装置、個々の工程の実行の有無を決定する作業管理装置、整列搬送装置1に近づく人を検知するセンサ(図示せず)によってロボット10の動作速度を減速させたり停止させたりする安全装置等が含まれている。
<縦長物品>
本発明の整列搬送装置1が取り扱う縦長物品2とは、例えば図11A、図11Bに示す物品2Aのように、底部が平らであるなど自立可能で、自立状態において側面から見た高さL1が、上方から見た最大直径又は最大幅L2よりも長いものをいい、通常、側面から見た高さL1が、上方から見た最大直径又は最大幅L2の1.2倍以上である。また、整列搬送装置1で取り扱える縦長物品2の側面から見た高さL1と、上方から見た最大直径又は最大幅L2の関係は、当該高さL1や最大直径又は最大幅L2の大きさにもよるが、通常は、高さL1を最大直径又は最大幅L2の20倍以内とすることで、保持具21で縦長物品2を持ち上げたり、傾けたりする動作が容易となる。但し、物品は底部が丸かったり、底部が尖っていたり、また極度に長い縦長形状であって単体では自立困難であっても、収納部70を僅かに傾けることで、収納部70の側壁に寄り掛かり、あるいは側壁に沿って傾いているが、横倒しではない自立状態とすることができる。
縦長物品2の具体的形状としては、例えば図12に示すように、略円柱状の容器本体と蓋体からなり、蓋体の天面に緩い曲面部を有する縦長物品2B、図13に示すように、略円柱状の容器本体と蓋体からなり、蓋体の天面に平面部を有する縦長物品2C等もあげることができる。縦長物品2B、2Cの形状を有する具体的な物品としては、蓋が樹脂製で容器本体が金属であるエアゾール製品、蓋も容器本体も樹脂製の化粧料や洗顔料等の容器等をあげることができる。この他、縦長物品2の具体的形状として、図14に示す円柱状の物品2D、図15に示す角柱状の物品2E等もあげることができる。
後述するように保持具21に吸着部22を設けることにより、吸着部22でこれらの縦長物品2A〜2Eの天面を吸着して持ち上げることが容易となる。さらに、保持部21に、縦長物品2A〜2Eの側面を挟持する把持部30も設けることにより安定的に保持し、縦長物品2A〜2Eの天面を吸着して持ち上げた後、これらの姿勢変更を高速で行うことが可能となる。
縦長物品2には、例えば図11Bの縦長物品2Aに示すように、LOTナンバーやバーコード等が表示されていてよい。本発明の整列搬送措置1には、これらを識別するために撮像装置40を取り付けることができる。
<ロボット>
本発明の整列搬送装置ではロボット(即ち、3以上の駆動軸をもち、自動制御によって動作し、再プログラム可能で多目的なマニュピュレーション機能を有する装置)を複数使用することが好ましい。複数のロボットを別個に設置して使用しても良いし、1つの基部にロボットを複数設置しても良い。ロボットの種類としてはパラレルリンクロボットでもシリアルリンクロボットでもよいが、好ましくは、広範囲で複雑な動作が可能なシリアルリンクの垂直多関節型ロボットとし、軸数を6又は7とする。本実施例の整列搬送装置1では、図2に示すように、垂直多関節型ロボットである第1のロボットアーム11と第2のロボットアーム12を有する双腕型ロボット10を設けている。即ち、つまり1つの基部13に2つのロボットアーム11、12を設けており、各ロボットアーム11、12の軸数は6である。ロボットアーム11、12が接続する基部13に回転軸を設けることにより、ロボットアーム11、12の軸数が6であっても、7軸とする場合と同様にロボットアーム自身の、例えば肘部位置の姿勢制御をすることができる。また、ロボットアーム11、12の動作範囲を広くすることもできる。
<エンドエフェクタ>
図2に示すように、ロボット10はロボットアーム11、12の先端のハンド部分20にエンドエフェクタとして、着脱自在に縦長物品2を保持する保持具21を有している。また、ハンド部分20には、図2、図3、図4A、図4Bに示すように、プラスチックコンテナ等の収納部材71と係合する係合部35、撮像装置40、及び照明装置41が設けられている。
(保持具)
保持具21は、縦長物品2の天面を吸着する吸着部22と、縦長物品2の側面を挟持する一対の把持部30を有している。
(吸着部)
保持具21を構成する吸着部22において、縦長物品2を吸着する方式は特に限定されず、吸引による吸着や、電磁石を用いた吸着などをあげることができる。吸引により縦長物品2を吸着する場合、吸着部22の先端には、例えば、図3、図4A、図4Bに示したように、バキュームパッド23を設ける。縦長物品2の天面にバキュームパッド23のパッド面よりも大きい平面や緩い曲面があると、バキュームパッド23は縦長物品2を安定して吸引することができる。
バキュームパッド23の形式としては、縦長物品2をふらつかせることなく安定に吸着できる点から、平型、1段の蛇腹型(ベローズ型)等をあげることができる。
バキュームパッド23の個数は特に限定されないが、縦長物品2を吸引により保持できる限り、物品の天面が小さくても吸引可能なように、また無駄なパーツをなくす点から、できるだけ少ない個数、例えば1個、多くても2個以内とすることが好ましい。バキュームパッド23の材質も特に限定されず、縦長物品2に応じた材質のものが選択される。例えば、NBR、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどが挙げられる。
なお、バキュームパッド23は、周辺機器の押し釦、パネルスイッチ等を押すスイッチ押し部材として使用することもできる。バキュームパッド23をスイッチの押し部材として使用する場合、吸着部22やスイッチが破損しないように、スプリングプランジャ24等の衝撃吸収機能を有するバッファ部をバキュームパッド23の取り付け部に設けることが好ましい。
縦長物品2の天面が磁石で吸引可能な金属で形成されている場合には、電磁石を吸着部に用いることができ、天面部が平面や緩い曲面で形成されていなくても縦長物品2を吸着することができる。
吸着部22の全長L3(図4B)は、コンテナ等の収納部70内で互いに隣接して起立している複数の縦長物品2の天面を、コンテナの側壁に干渉されずに吸着できるようにする点から適宜定められる。
(把持部)
本実施例において保持具21を構成する一対の把持部30は、ハンド部分20の先端に設けられている。これにより把持部30を任意の位置に任意の向きで移動させることができるので、収納部70内の不特定の位置に、種々の向きで起立している縦長物品2をコンベヤ50上に所定の向きで整列させることが容易となる。
また、一対の把持部30は開閉装置31に接続しており、図4A、図4Bに示すように放射状に開閉して縦長物品2の側面を挟持する。保持具21として、吸着部22と把持部30を併用することにより、保持具21で縦長物品2を保持している間は、縦長物品2を傾けたり、高速で移動させたりしても、縦長物品2が落下したり、ずれたりすることなく、安定した保持を維持することができる。
把持部30の個数は、開いたときの周辺への張り出しを最小にするため、一対(即ち2個)とすることが好ましい。
把持部30の形状は特に限定されず、棒状、板状等とすることができるが、把持部30で縦長物品2の側面を確実に挟持できるように、把持部30が縦長物品2の側面を挟持する部分には、縦長物品2の側面に沿った窪み32を設けることが好ましい。例えば、縦長物品2が四角柱であるときは、この窪み32をコ字状とし、縦長物品2が円柱、楕円柱等であるときは、この窪み32を湾曲した形状とする。
把持部30の材質は特に限定されず、例えば、アルミ、ステンレスなどの金属や、MCナイロンなどの高強度なエンジニアリングプラスチック等をあげることができる。これらは3Dプリンタや光造形によって製作してもよい。把持部30のうち、縦長物品2を挟持する部分には、滑り防止用にグリップ性の強いラバー等を貼っても良い。一方、把持を解除する際に、縦長物品2が速やかに把持部30から離れるように、縦長物品2を挟持する部分に滑り性の高いテープを貼っても良い。
(把持部の開閉装置)
開閉装置31は、バキュームパッド23よりもロボットアーム10、11側に設置されている。図4Bに示すように、開閉装置31は、開時には、把持部30の全体が吸着部22の全体よりもロボットアーム10、11側に位置するまで、より具体的には把持部30の開閉装置31側端部を支点として一対の把持部30をそれぞれ90°回動させ、一対の把持部30が挟む角度を大きく、具体的には180°まで開かせる。
一対の把持部30がこのように大きく開くことにより、後述するようにプラスチックコンテナ等の収納部70内に起立している縦長物品2の天面を吸着部22で吸着し、縦長物品2を収納部70から取り出すにあたり、縦長物品2が収納部70で複数隣接して並んでいても、把持部30が他の縦長物品2に干渉することを防止できる。
また、縦長物品2が収納部70内で起立している場合に、開閉装置31が一対の把持部30を上述のように開かせることにより、収納部70の側壁に把持部30が干渉することも防止できる。
開閉装置31は、電動式又はエアー式のリニアモーション装置、ロータリーアクチュエータ等を駆動部として構成することができる。
(係合部)
ハンド部分20における係合部35は、縦長物品2の収納部70がプラスチックコンテナ、段ボール箱等の持ち運び可能な収納部材71からなる場合に、縦長物品2が収納されている収納部材71をハンド部分20で持って該収納部材71を整列搬送装置1の所定の位置に置き、また、縦長物品2が空になった収納部材71をハンド部分20で持って該収納部材71を所定の位置に移動させることができるように、必要に応じて設けられる。係合部35は、第1及び第2のロボットアーム11、12のハンド部分20のうち、一方にのみ設けてもよいが、2つの係合部で収納部材71を挟んで確実に持つことができるように、双方のハンド部分20に設けるのが好ましい。
例えば、収納部材71が図5に示すようなプラスチックコンテナである場合、プラスチックコンテナの側面には、凸部、凹部、張り出し部などの段差があるので、係合部35としては、この段差に引っ掛かる部材を設けることができ、一例としてL字型部材、嵌合部を有する板状部材等をあげることができる。この場合、係合部35は、第1及び第2のロボットアーム11、12のハンド部分20の双方に設けることが好ましい。
収納部材71が、段ボール箱等のように側面に凸部が無いものの場合、係合部に代え、収納部材71をハンド部分20で持つための手段として、バキュームパッド23を設けてもよい。
収納部材71に吊り下げ用の環状部材が設けられている場合、ハンド部分20に設ける係合部として、環状部材を引っ掛けることのできるJ字型等の先端が曲がった棒状部材や板状部材を設けることができる。
なお、ハンド部分20における係合部35の設置位置は、係合部35を収納部材71に引っ掛けるときにロボットアーム11、12が邪魔にならないように、ロボットアーム11、12の先端から離れた位置とすることが好ましく、一方、吸着部22を用いて縦長物品2を収納部材71から取り出すときに係合部35が邪魔にならないように、吸着部22よりもロボットアーム11、12寄りの位置とすることが好ましい。すなわち、開閉装置31の側面のうち吸着部22から離れた面に係合部35を取り付けることが好ましい(図5)。
係合部35の材質は特に限定されず、例えば、アルミ、ステンレスなどの金属や、MCナイロンなどの高強度なエンジニアリングプラスチック等をあげることができる。
(ハンド部分の撮像装置)
後述するように、本実施例の整列搬送装置1には、双腕型ロボット10を人型と見なした場合に顔面に相当する位置に撮像装置15が設けられているが(図2)、この撮像装置15だけでは、アームの姿勢、エンドエフェクタで保持して作業する際の縦長物品の向き、ハンド部分20の近傍の障害物などにより、縦長物品2に付されたバーコード、ロットナンバー等を読み取ろうとしても、それらを画像認識することができない場合がある。
そこで、本実施例の整列搬送装置1では、図3、図4A、図4Bに示したように、ハンド部分20にも撮像装置40や照明装置41を設けている。この撮像装置40は、保持具21で保持した縦長物品2と常時一定の距離にあるので、撮像装置40で明瞭な画像を撮ることができる。なお、縦長物品2が保持具21で保持されている状態では、縦長物品2に対して斜め上方からの撮像になるので、撮像した画像には歪補正を行うことが好ましい。またミラーを用いて物品正面から撮像しても良い。必要に応じ、図6に示すように、照明装置41で縦長物品を明るく照らしてもよい。照明装置41は連続的に点灯していても、撮像時のみ点灯しても良い。
撮像装置40で明瞭な画像を撮ることができることにより、バーコード、ロットナンバー等の情報をコントローラで認識してロボットに作業させることができる。また、縦長物品2を別途検査場所まで移動させなくても、保持具21が保持した縦長物品2を、撮像装置40が撮った画像に基づいて検査することができ、特に、保持具21が縦長物品2を保持している最中に画像に基づく検査を行うと検査時間のための追加時間を要することなく最小の検査時間で縦長物品2が良品か不良品かの判断を行うことが可能となる。なお、この画像に基づく検査は、より具体的には、縦長物品の、色、形状、大きさ、破損の有無といった外観について、また文字、2次元や3次元バーコード等の製品情報について行われる。
<ロボットの基部>
第1のアーム11と第2のアーム12は基部13に接続されている(図2)。基部13は水平回転部14を有し、水平回転部14から上方を水平回転させることを可能としている。これにより、縦長物品の収納部70、不良品回収部75、仮置き場60、収納部材排出部73及びコンベヤ50を、ロボット10を取り囲むようにコンパクトに配置することが可能となる。さらに、ロボット10は前後左右の各方向に対して、水平回転のみでこれらに向かえるので、これらに向かうためのロボット10の移動時間が少なくなり、縦長物品2の整列作業を高速に行うことが可能となる。
基部13は移動装置16に設置されている。これにより、メンテナンスが容易となる。また、ロボット10を別作業に使用することも可能となる。
移動装置16は人手によって移動可能なものであっても、自動搬送車であっても良い。移動後、元に戻した際の多関節ロボット10の動作再現には、ガイドや突き当て部材等で位置を完全に再現する方法と、概ね目的位置にロボットを設置して、多関節ロボットに備えた撮像装置で周囲の設備やマーカーを撮像して認識して、位置の微調整を行う方法がある。
ロボット10を整列搬送装置1でのみ使用する等の場合、基部13は据え付けしても良い。
<ロボット顔面の撮像装置>
本実施例の整列搬送装置1では、基部13の上方で、ロボット10の正面視における幅方向中央部で人型とみなしたロボットの顔面の位置に撮像装置15が設けられている(図2)。
撮像装置15は、左右の撮像部から撮影対象物を撮るステレオカメラとなっており、縦長物品2の位置をコントローラに認識させることを可能とする。また、必要に応じて収納部70、仮置き場60、コンベヤ50、不良品回収部75等の位置などもコントローラに認識させることを可能とする。なお、ハンド部分20の撮像装置40だけでなく、ロボット10の顔面の撮像装置15も、縦長物品2の向き、色、形状等をコントローラに認識させることができる。
撮像装置15と基部13の間には、首の左右回転を行う左右首回転部17と、首を上下に振り動かす上下首振り部18が設けられている。これにより、コントローラに縦長物品2の位置を認識させるときは、ロボット10の顔面を大きく下方向に向け、可能な限り縦長物品2の天面を垂直方向から撮像できるようにしている(図1B)。
<収納部>
収納部70(図1A)は、縦長物品2がロボットアーム11、12によって取り出される部位である。収納部70を構成する収納部材71としては、段ボール箱、プラスチックコンテナ、折りたたみが式の樹脂箱、周囲に低い壁のある樹脂トレイ、物品の底形状に応じた複数の窪みを有したトレイなどが挙げられる。
収納部70に縦長物品2を供給する方法は特に限定されず、連続的に供給される方式でも完結的に供給されるものでもよい。ただし、いずれの場合でも、収納部70において縦長物品2が起立しているようにする。具体的には、ベルトコンベヤなどの搬送装置による方式、縦長物品2が転倒しない程度に供給方向に傾いた緩い傾斜面と振動フィーダーを組み合わせた方式、縦長物品2が同方向またはランダムな向き方向で収納された箱などの供給による方式などが挙げられる。また、縦長物品2が空になった収納部材71は、任意の方法で所定の位置に片付けられる。本実施例の整列搬送装置1では、収納部材71としてプラスチックコンテナを使用し、プラスチックコンテナがローラーコンベヤ53で収納部70に運ばれるようにしている。また、収納部70の近傍には押し釦72を設け、押し釦72を押すことにより、縦長物品2が収納されているプラスチックコンテナが新たに搬送されるようにしている。そこで、プラスチックコンテナから縦長物品2を取出し、コンベヤに整列させる作業時にプラスチックコンテナが空になると、ロボット10は押し釦72を押し、新たなプラスチックコンテナが搬送されるようにする。なお、押し釦72を押す治具として、本実施例のロボットは吸着部22を使用する。また、空になったプラスチックコンテナは、自重でローラコンベヤ53を自走し、排出されるようにしている。
収納部70内における縦長物品2の起立状態に関し、縦長物品2は密集状態でもよく、互いに離間していてもよい。また、縦長物品2は垂直に起立していても、傾斜して起立していてもよい。例えば、縦長物品2が起立状態でプラスチックコンテナに充填されて収納部70に供給される場合、プラスチックコンテナ自体の底面をロボット10の方向に水平に対して5°以上に傾けることが好ましい。このように傾けると、プラスチックコンテナのロボット10側の内壁に縦長物品2が接触し、その縦長物品2を取り出しても、それに隣接した縦長物品2が次々とロボット側の内壁に向けて移動してくるので、縦長物品2の起立状態が非常に安定し、一つの縦長物品2を取り出した後に残りの縦長物品が転倒することを防止できる。また、ロボットアーム11、12の長さを短くすることができる。特に、プラスチックコンテナ自体の底面をロボット10の方向に水平に対し30°以上に傾けることが好ましい。30°以上とすることで、人型と見なしたロボットの顔面の位置にある撮像装置15の該正面と縦長物品2の天面とを相対することが容易となって、撮像装置15が縦長物品2を撮る際に撮像した画像の歪を少なくすることができる。一方、縦長物品2の取り出し時に隣り合った縦長物品2を引っ掛けて倒すことがないように、プラスチックコンテナの底面をロボット10側に水平に対して5°以下で傾けてもよい。
<コンベヤ>
本発明の整列搬送装置1は、コンベヤ50上にて、縦長物品2を所定の向きで整列させる。本発明で使用するコンベヤ50は、縦長物品2の仮置き場60を有していることを特徴としており、図7は実施例の整列搬送装置1で使用する、仮置き場付きのコンベヤ50の斜視図である。なお、コンベヤ50自体は公知のベルトコンベヤ、トップチェーン式コンベヤ、ローラーコンベヤ等を使用することができる。特にベルトコンベヤは、ベルト交換によって搬送面のグリップ力を任意に調整できるので好ましい。仮置き場60の下流側には左右斜め上方向に伸びた左右斜めガイド63を設けることが好ましい。これにより、縦長物品2の下部が仮置き場60の接触面61に接触した状態で、保持具21が縦長物品2の保持を解除し、接触面61上の縦長物品2がベルトコンベヤの進行方向に対して左右にずれて倒れ、左右斜めガイド63に衝突したとしても、物縦長品2が回転したり裏返ったりすることがなく、倒れた後の縦長物品2は、確実に所定の向きに整列する。
この左右斜めガイド63の表面材としては、摩擦が低い材料が好ましい。例えば、表面が磨かれたステンレスなどの金属、超高分子ポリエチレンなどの滑りの良い樹脂材料等を好ましく使用することができる。
また、整列した縦長物品2がコンベヤ50で搬送されている途中で、その姿勢が変動しないように、ベルトコンベヤの左右には、ガイド64が設けられている。ガイド64の高さHGは、縦長物品2がガイド64から逸脱しないように、コンベヤ50上の縦長物品2の厚さHOの0.5倍以上が好ましい。また、縦長物品2を仮置き場60に接触させる際に縦長物品2の下部がガイド64に衝突しないように、ガイド64の高さHGは、縦長物品2の厚さHOの2.0倍以下が好ましい。
ガイド64の高さHGは、さらに好ましくは、仮置き場60の底部を設置する高さに等しくする。これにより、仮置き場60をガイド64に載置して固定することで、容易に仮置き場60を設置することができる。
コンベヤ50の搬送面51であるベルト面の材質は特に限定されない。例えば、グリップ力の強い表面とすると、縦長物品2が倒れてその上部が先行して搬送される際、確実に縦長物品2を搬送できるので、縦長物品2が搬送面51で擦れて傷がつくことを防止できる。また、下流の縦長物品2が上流の縦長物品2に追いついて衝突することも防止できる。
コンベヤ50の搬送面51を、上述と逆に、グリップ力の弱い、滑り性の良いスライディングタイプの表面とすると、縦長物品2が倒れてその上部が先行して搬送される際、徐々に縦長物品が加速されるので、コンベヤ50上で詰まりが発生することを防止できる。また、縦長物品2が搬送面51で擦れてもベルト面は滑り性が良いので、縦長物品2に傷がつくことを防止できる。
コンベヤ50における搬送速度は、上流側の仮置き場60からコンベヤ50に載った縦長物品2と、下流側の仮置き場60からコンベヤ50に載った縦長物品2とがぶつからないようにコンベヤ50上の縦長物品2を撮像して搬送速度を自動制御してもよく、あるいは、コンベヤ50における搬送速度を常に等速とし、コンベヤ50上で縦長物品2同士がぶつかりそうな場合には、ロボットの左右アームの作業のタイミングを制御するようにしてもよい。制御装置や保持具に異常があった場合に、ロボットに代って人手で整列搬送作業の続行を可能とする点からは後者の方法が好ましい。
<仮置き場>
仮置き場60は、保持具21が収納部70から取り出した縦長物品2の保持をコンベヤ50の上方で解除した後に、縦長物品2がその上部又は下部のいずれか一方をコンベヤ50の搬送方向に向けて所定の向きで倒れるようにするときの基点ないし倒れる方向のガイド面となる縦長物品の接触面を提供する。即ち、縦長物品2は、仮置き場60の接触面61に縦長物品2の一端を接触させた状態で縦長物品2の他端からコンベヤ50の搬送面51に倒れ、所定の向きとなる。なお、実施例の整列搬送装置1では、図9Aに示したように、縦長物品2が仮置き場60の接触面61に接触した時点で、縦長物品2は、該物品の上部を上とし下部を下とし、上部が下部よりも搬送方向の前方に位置する向きとなっており、また該物品の表裏いずれかの面がコンベヤ50の搬送面51に向いている。
仮置き場60の形成材料は特に限定されないが、仮置き場60にて縦長物品2が所定の向きで倒れるように、縦長物品2が接触する仮置き場60の接触面61は、滑りやすさを適宜調整することが好ましい。例えば、表面が磨かれたステンレスなどの金属、高分子ポリエチレンなどの滑りの良い樹脂材料、滑りテープを貼った材料などで仮置き場60の接触面61を形成する。
仮置き場60の接触面61の形状は、仮置き場60を利用して縦長物品2を所定の向きて整列させる方法に応じて適宜変更することができる。例えば、縦長物品2の下部を接触面61に接触させた状態で縦長物品2の上部をベルトコンベヤ50の進行方向に移動させて縦長物品2をベルトコンベヤ50の進行方向に傾ける場合、縦長物品2の下部が接触面61に接触したまま縦長物品2が左右に転がったり、滑ったりすることがないように、接触面61の中央部に僅かな窪み部を有していることが好ましい。また、この場合に、仮置き場60の接触面61がコンベヤ50の進行方向を向くように傾けることが好ましい。
また、上述の方法で接触面61に接触させた縦長物品2を傾ける場合に、接触位置が上流側にずれても、保持を解除した際に、縦長物品2が確実に所望の向きで倒れるよう、仮置き場60の上流側には上方向に緩やかに傾いた面をもつ転倒補助部材62を設けることが好ましい。転倒補助部材62は仮置き場60を延設して形成しても、別部材で形成してもよい。また、転倒補助部材62の形成材料は、仮置き場60と同様にすることができる。
仮置き場60は、ベルトコンベヤ50の複数個所に設けることができる。例えば、ロボットアーム11、12の設置数に対応させて仮置き場60を複数設ける。これにより、縦長物品2の整列作業の作業効率を高めることができる。
仮置き場60を複数個所設ける場合に、最上流の仮置き場以外の仮置き場の底部は、ベルトコンベヤ50の搬送面51から充分離して、より具体的には縦長物品2の厚さより高い位置に配置されていることが必要である。即ち、コンベヤ50の搬送面51と仮置き場60の底部との距離をHL、コンベヤ上の縦長物品の厚さをHOとしたときに、HL>HOである。これにより、上流から流れてくる縦長物品2が仮置き場60に衝突して停止してしまうことを防止することができる。なお、最上流の仮置き場60の底部は、ベルトコンベヤ50の搬送面51から大きく離す必要はなく、縦長物品2の厚さHO以下の高さであってもよい。
コンベヤ50の搬送面51と仮置き場60の底部との距離HLは、確実に縦長物品2が仮置き場60の下を通過できるように、コンベヤ上の縦長物品の厚さHOの1.2倍以上とすることが好ましい。さらに、コンベヤ50の搬送面51から仮置き場60の接触面61までの距離HHは、縦長物品2の保持の解除後に、その物品の上部が左右に振れることなく確実にコンベヤ50の搬送面51に接触して搬送されるように、コンベヤ50上の縦長物品2の厚さHOの2倍以下とすることが好ましい。
<排出用コンベヤ>
縦長物品2が所定の向きで整列したコンベヤ50の下流には、縦長物品2を次工程に送る排出用コンベヤ80が設けられている。
<不良品排出部>
ハンド部分20に取り付けられている撮像装置40が撮った画像やバーコード情報等に基づき、検査装置が不良と判断した縦長物品2を回収する場所として不良品回収部75が設けられている。
不良品回収部75の形式は特に限定されないが、例えば、受け皿、コンテナ、コンテナに至るシュート、ベルトコンベヤ、ベルトコンベヤに至るシュートなどが挙げられる。不良回収部75の設置位置は特に限定されないが、不良品回収部75への移動時間を最小とするため、縦長物品2が供給される部位近傍や仮置き場60近傍が好ましい。本実施例では、不良品回収部75として、不良品の受け箱76につながるシュート77を収納部70の近傍に設けている。
<整列搬送方法>
起立している縦長物品を収納部から取出し、コンベヤ上に所定の向きで整列させる整列搬送方法は、上述の整列搬送装置1を使用して次のように行われる。
(縦長物品の選択、保持、検査)
まず、ロボット10の顔面部に備えられている撮像装置15が、収納部材であるプラスチックコンテナ71内の縦長物品2を撮像し、画像処理装置がその位置認識を行う。位置情報はロボット10の制御装置へ送られる。
ロボット10の制御装置は、位置情報に基づき、プラスチックコンテナ71内の複数ある縦長物品2から取り出すべき1個を選択する。本実施例では、プラスチックコンテナ71がロボット10側に傾斜しているため、縦長物品2を取り出す際に、他の縦長物品の抵抗で取り出しが失敗しないように、最も高い位置にある縦長物品(即ち、プラスチックコンテナ71内にある縦長物品2のうち、ロボット10から見て最も遠い離れた位置にある縦長物品)を取り出すべき1個として選択する。なお、この選択は、左右のロボットアーム11、12に取り付けられた保持具21にて取り出し可能な縦長物品2の範囲で行われる。また、縦長物品2を選択する制御の一部または全てを、画像処理装置で行っても良い。
次に、図8Aに示すように、第1、第2のいずれかのロボットアーム11、12によって、選択した目標の縦長物品2の上方に保持具21を移動させる。このとき、保持部21の把持部30は開状態とする。
次に、図8Bに示すように、上述のロボットアーム11又は12によって保持具21は下降し、吸着部22のバキュームパッド23を選択した縦長物品2の天面に吸着させる。
次に、図8Cに示すように、そのロボットアーム11又は12によって、隣合う縦長物品2に可能な限り接触することがないように、選択した縦長物品2を隣合う縦長物品2から遠ざかる方向に持ち上げてプラスチックコンテナ71から取り出し、上昇させる。選択した縦長物品2の側面の位置が、隣合う縦長物品およびプラスチックコンテナ71の最上部から十分に離れた高さに至るまで、保持具21の一対の把持部30は開状態を維持する。上昇時に隣合う縦長物品2との接触を最小にすることで、上昇時に縦長物品2が接触抵抗によって落下してしまうことを防止したり、縦長物品2の側面に擦れ傷が発生することを防止できる。
次に、図8Dに示すように、選択した縦長物品2の高さが十分に高くなると、一対の把持部30は閉じ、把持部30によって縦長物品2の左右側面が挟持される。吸着部22と把持部30による保持によって、縦長物品2を傾けたり高速移動させたりしても、縦長物品2は保持具21からずれたり落下したりすることなく、確実に保持された状態が維持される。
次に、図8Eに示すように、縦長物品2の最下部がプラスチックコンテナ71の最上部を超えるまで上昇すると、ロボットアーム11又は12は縦長物品2を仮置き場60の上方へ移動させる。
以上の縦長物品2の選択から仮置き場60への移動までの間で、ハンド部分20に取り付けられている撮像装置40を用いて縦長物品2の画像を撮り、外観検査や、該物品の側面に印字されたLOTナンバー、文字等の検査を行うことが可能である。例えば、LOTナンバー無し、文字がかすれているなどで読めない、ナンバー間違いなどの異常が発見された場合、縦長物品2は不良と判断され、該縦長物品2は、ロボット10から見てプラスチックコンテナ71のさらに前方にある不良品回収部のシュート77(図1A)の上方まで移動される。そして、バキュームパッド23の吸着が解除されると同時に把持部30が開き、縦長物品2はシュート77に落下し、シュート77を滑り落ち、下方にある不良品の受け箱76に収容される。
一方、検査によって問題のないことが確認されると、上述のように、ロボットアーム11又は12は、縦長物品2を仮置き場60の上方へ移動させる。
(仮置き場を用いた整列)
仮置き場60の上方へ縦長物品2を移動させるにあたり、ロボット10の右手に相当する第2ロボットアーム12の保持具21が縦長物品2を保持している場合は、ベルトコンベヤ50の上流側の仮置き場60へ、ロボット10の左手に相当する第1ロボットアーム11の保持具21が縦長物品2を保持している場合は、ベルトコンベヤ50の下流側の仮置き場60へ、縦長物品2を移動させる。
仮置き場60は、整列搬送装置1の所定の位置にあるので、通常は画像認識を用いて仮置き場60における縦長物品2の位置を決定することは不要であるが、仮置き場60における置き位置の精度を向上させる場合には、ハンド部分20に設けられた撮像装置40で、縦長物品2を仮置き場60に接触させるときに縦長物品2の下部と仮置き場60を撮像し、最適位置に置けるように位置の微調整を行っても良い。
仮置き場60を用いて縦長物品2をコンベヤ50上に整列させる方法の一つの態様では、図9Aに示すように、まず、仮置き場60の上方で、第1ロボットアーム(左手)11が縦長物品2の上部をコンベヤ50の進行方向に傾け、かつ縦長物品2の背面2b(又は正面)をコンベヤ50の進行方向に向け、次に仮置き場60に縦長物品2の下部を接触させる。背面や正面の区別は、ロボット10の顔面部に備えられている撮像装置40を用いて、収納部材であるプラスチックコンテナ71内の縦長物品2の画像を撮ることで、その天面形状から判別が可能であり、また、縦長物品2の選択から仮置き場60への移動までの間で、ハンド部分20に取り付けられている撮像装置40を用いて縦長物品2の側面の画像を撮ることでも判別が可能である。
次に図9Bに示すように、バキュームパッド23の吸着を解除すると同時に、開閉装置31によって把持部30を開いて、縦長物品2の保持を解除する。
この解除により、図9Cに示すように、斜め上方を向いた縦長物品2の上部は、縦長物品2の下部の仮置き場60における接触部付近を回転中心として回転するように倒れることで斜め下方を向き、コンベヤ50の左右斜めガイド63の間に落下する。
そして、図9Dに示すように、縦長物品2の上部はコンベヤ50の搬送面51に接触し、縦長物品2の上部はコンベヤ50の搬送面51からの搬送力を受けて、搬送方向へと移動する。縦長物品2の上部が搬送方向へ移動すると、仮置き場60の上にある縦長物品2の下部は、仮置き場60から離脱し、縦長物品2の側面がコンベヤ50の搬送面51に接し、縦長物品2の上部が先行した方向に整列されて搬送される。
以上の(縦長物品2の選択、保持、検査)及び(仮置き場60を用いた整列)の操作を繰り返し、収納部70内の縦長物品2を次々とコンベヤ50上に整列配置する。この間にロボット10の顔面部に備えた撮像装置15からの情報により、コントローラは収納部材71内の縦長物品2の位置を認識しているが、同時に収納部材71内の縦長物品2の残数も確認している。したがって、収納部材71内に目標として選択すべき縦長物品2が検出されなくなると、収納部材71の中は空と判断される。仮に収納部材71内で転倒した縦長物品2があっても、転倒している縦長物品2は目標としては認識されず、取り出しも困難であるため、収納部材71の中が空という判断で問題はない。一方、このように取り出せない縦長物品2が残っている場合には、警告光、警告音などを出すなどして、周囲にいる作業者に縦長物品2の回収を求めてもよい。
(収納部材の片付け)
第1、第2のロボットアームに備えられた保持具21を用いて全ての縦長物品2の整列処理が完了し、プラスチックコンテナ(収納部材)71が空となると、プラスチックコンテナ71の側面上方の張り出し部のうち、ロボットから見て左右の張り出し部を、図5に示すようにハンド部分20の係合部35にて引っ掛け、プラスチックコンテナ71をロボットアームで持ち上げる。この際、第2ロボットアーム12のハンド部分20の係合部35と、第1ロボットアーム11のハンド部分20の係合部35は、左右対称の向きとなっている。また、把持部30の開閉については、開いているほうが保持具21の全体長さが小さくなり、把持部30の先端がローラーコンベヤに干渉することを防止できて好ましい。
プラスチックコンテナ71を双方のロボットアーム11、12の係合部35で持ち上げた状態で、ロボット10の基部13は水平方向への回転動作を行う。この回転は、図10に示すように、回転前のロボット10から見て、右側にある収納部材排出部73が、回転後のロボット10の概正面になるまで行う。この際、プラスチックコンテナ71を持ち上げる高さは、プラスチックコンテナ71の底部が、コンベヤ50や仮置き部60などの周囲の構成物に衝突しない高さとする。
第1、第2のロボットアーム11、12は、プラスチックコンテナ71を十分に持ち上げた状態で、収納部材排出部73の上方に移動する。そして、第1、第2のロボットアーム11、12でプラスチックコンテナ71を収納部材排出部73上に載置する。これにより、プラスチックコンテナ71は、自重でホイールコンベヤ74を下り、ロボット10から離れていく。
(次の収納部材の呼出し)
ロボット10は、保持具21の吸着部22のバキュームパッド23の先端を押し部材として使用し、このバキュームパッド23でローラーコンベヤ53を動作させる押し釦72を押す。これによって、次の縦長物品2が収納されたプラスチックコンテナ(収納部材)71が搬送され、コンテナストッパーによって保持具21が縦長物品2を取り出す位置で停止する。
なお、押し釦72を押すのではなく、ローラーコンベヤ53など周辺機器を制御するコントローラへと信号を送って、ローラーコンベヤ53を動作させ、次の縦長物品2が収納されたプラスチックコンテナ71を搬送させても良い。ただし、ロボット10や保持具21に不調があった場合の対応を踏まえると、人手によって代替作業をできる点から、信号を用いた制御部による制御よりも、押し釦72によってローラーコンベヤ53を動作させるほうが好ましい。
ロボット10が押し釦72を押すタイミングは、ロボット10の基部13の水平回転部14が逆回転するよりも前とすることが好ましい。これにより、ロボット10が水平回転する間に、次のプラスチックコンテナ71が搬送されて保持具21が縦長物品2を取り出せる位置に達するので、ロボット10の待ち時間をゼロとすること、あるいは短縮することができる。
<変形態様>
本発明は種々の態様をとることができる。
例えば、上述の整列搬送装置1を使用して縦長物品をコンベヤ50上で整列させる場合に、上述のように、仮置き場60の上方で縦長物品2を予め傾けて、その縦長物品2の下端を仮置き場60と接触させ、保持具21による縦長物品2の保持を解除して縦長物品2をコンベヤの搬送面51に倒す方法の他、以下に述べるように、動作順序を変更しても行うことができるし、仮置き場60の接触面61がコンベヤ50の搬送方向側に傾いていても、接触面61が概水平な平面であっても行うことができる。
例えば、仮置き場60の接触面61が水平な平面である場合、縦長物品2を収納部70から取り上げた後、図16に示すように、縦長物品2が仮置き場60から離間した状態で縦長物品2の上部が下部よりもコンベヤ50の搬送方向に存在するように縦長物品2を傾け、その状態で縦長物品2の保持を解除することにより縦長物品2を仮置き場60に落下させ、コンベヤ50上に倒してもよい。これにより縦長物品2の上部を搬送方向に向けることができる。この方法で保持状態を解除する際の縦長物品2の最下部と仮置き場60の距離は、好ましくは2〜8mm程度の小さい間隔とする。これにより、保持状態の解除の際に縦長物品2の落下向きが変化しても、仮置き場60の接触面61における落下向きのズレは僅かであるので、安定的に所望の向きにできる。
図16に示したように、縦長物品2の上部が下部よりもコンベヤ50の搬送方向に存在するように縦長物品2を傾け、縦長物品2を仮置き場60の上方で仮置き場から離間した位置に留めた状態で縦長物品2の保持を解除し、縦長物品2を落下させる方法では、縦長物品2の高さ位置が多少変動しても縦長物品2の倒れる挙動は同じになるので、解除位置の調整が容易で、また解除位置に達すれば縦長物品2の保持を直ちに解除できるので処理時間が短くできる。これに対し、図9A〜図9Dに示したように、縦長物品2と仮置き場60の接触面61とを接触させ、その状態で、縦長物品2の保持を解除する方法では、接触後の保持解除となるので、安定的に縦長物品2を倒すことができる。
仮置き場60の接触面61が概ね水平な面である場合に、縦長物品2を収納部70から取り上げた後、図17に示すように、仮置き場60の上方から縦長物品を鉛直に降下させて縦長物品2の下部を仮置き場60に接触させ、縦長物品2の下部を仮置き場60に接触させた状態で、縦長物品2の上部が下部よりもコンベヤ50の搬送方向に存在するように縦長物品2を傾け、次いで縦長物品2の保持状態を解除し、縦長物品2をコンベヤ上に倒してもよい。これにより縦長物品2の上部を搬送方向に向けることができる。このように縦長物品2と仮置き場60の接触面61とを接触させてから縦長物品2を傾け、縦長物品2の保持を解除する方法も接触後の保持解除となるので、安定的に縦長物品2を倒すことができる。
一方、仮置き場60の接触面61がコンベヤ50の搬送方向側に傾いている場合、図18に示すように、縦長物品2を仮置き場60の上方で仮置き場から離間した位置において、縦長物品2の長手方向が延長方向となっている状態で該縦長物品2の保持を解除することにより縦長物品2を仮置き場60に落下させ、縦長物品2を滑らせるようにしてコンベヤ50の搬送面51上に移動させてもよく、図19に示すように、仮置き場60の上方から縦長物品2を鉛直に降下させて縦長物品2の下部と仮置き場60の接触面61とを接触させ、その状態で縦長物品2の保持を解除することにより縦長物品2をコンベヤ50の搬送面51上に移動させてもよい。これらの方法では縦長物品2の下部を搬送方向に向かせることができる。なお、仮置き場60の接触面61をコンベヤ50の搬送方向側に傾ける場合、転倒補助部材62は不要となる。
図18に示したように縦長物品2を仮置き場60の上方で仮置き場から離間した位置において縦長物品の長手方向が鉛直方向の状態で縦長物品2の保持を解除する方法では、縦長物品2の高さ位置が多少変動しても縦長物品2の倒れる挙動は同じになるので、保持状態の解除位置の調整が容易で、また解除位置に達すれば縦長物品2の保持を直ちに解除できるので処理時間が短くできる。この方法における解除位置は、縦長物品2の最下部と仮置き場60の距離を、好ましくは2〜8mm程度の小さい間隔とする。これにより、保持状態の解除の際に縦長物品2の落下向きが変化しても、仮置き場60の接触面61における落下向きのズレは僅かであるので、縦長物品2を安定的に所望の向きにできる。
仮置き場60の接触面61が、コンベヤ50の搬送方向側に傾いている場合も、仮置き場60の接触面61が水平な場合の図16に示した方法と同様に、縦長物品2を収納部から取り上げた後、縦長物品2を仮置き場60の上方で仮置き場から離間した位置で縦長物品2の上部が下部よりもコンベヤの搬送方向に存在するように縦長物品2を傾け、図20に示すように縦長物品2の保持を解除し、縦長物品2を落下させて縦長物品2の下部を仮置き場に接触させてもよい。この方法では縦長物品2の上部を搬送方向に向かせることができる。解除する際の縦長物品2の最下部と仮置き場60の距離は、仮置き場60の接触面61が水平な場合の図16に示した方法と同様に好ましくは2〜8mm程度の小さい間隔とする。また、この方法では、図16に示した方法に比して、仮置き場60の上方で仮置き場から離間した位置で縦長物品2を傾かせる角度を大きくせねばならない。縦長物品2を傾かせる角度を大きくすることで、仮置き場60の接触面61にて物品の下部が落下の勢いで滑って、逆に縦長物品の下部が搬送方向に向くことを防止できる。
また、仮置き場60の接触面61がコンベヤ50の搬送方向側に傾いている場合に、仮置き場60の接触面61が水平な場合の図9A〜図9Dに示した方法と同様に、縦長物品2が仮置き場60から離間した状態で縦長物品2の上部が下部よりもコンベヤ50の搬送方向に存在するように縦長物品2を傾け、次いで縦長物品2の下部を仮置き場60に接触させ、縦長物品2の保持状態を解除してもよい。縦長物品2と仮置き場60の接触面61とを接触させた状態で縦長物品2の保持を解除することにより、安定的に縦長物品2を倒すことができる。
さらに、仮置き場60の接触面61がコンベヤ50の搬送方向側に傾いている場合に、仮置き場60の接触面61が水平な場合の図17に示した方法と同様に、仮置き場60の上方から縦長物品を鉛直に降下させて縦長物品2の下部を仮置き場60に接触させ、図21に示すように縦長物品2の下部を仮置き場60に接触させた状態で縦長物品2の上部を該縦長物品2の下部よりもコンベヤ50の搬送方向に移動させることにより縦長物品2を傾け、次いで縦長物品2の保持状態を解除し、縦長物品2をコンベヤ上に倒してもよい。このように縦長物品2と仮置き場60とを接触させてから縦長物品を傾け、縦長物品2の保持を解除すると、安定的に縦長物品2を倒すことができる。特に、仮置き場60の接触面61がコンベヤ50の搬送方向側に傾いている場合には、縦長物品2の下部を仮置き場60に接触させた状態で縦長物品2を傾かせるための縦長物品2の上部の移動量を、仮置き場60の接触面61が水平な場合に比して少なくすることができる。
また、仮置き場60の接触面61を傾ける場合に、その傾きを上述と反対の向きに傾け、縦長物品2がコンベヤ50の搬送方向に対して逆方向に倒れるようにしてもよい。この場合、縦長物品2がその一端を接触面61に接触させた状態における縦長物品2の傾け方向も上述と逆向きにする。これにより、縦長物品2が仮置き場60で倒れると、縦長物品2の上部よりも下部が先行して搬送されるようになる。
なお、これらのいずれの態様においても、保持状態を解除する位置は、縦長物品2の上部又は下部の所定の一方がコンベヤの搬送方向に向いて倒れる位置とする。
また、時間あたりの処理量を増加させるために、縦長物品2を整列させるコンベヤ50を2本以上としてもよく、ハンド部分20に保持具21を備えたロボットアームを、3つ以上併用してもよい。
1 整列搬送装置
2、2A、2B、2C、2D、2E 縦長物品
2b 縦長物品の背面
10 ロボット
11、12 ロボットアーム
13 基部
14 水平回転部
15 撮像装置
16 移動装置
17 左右首回転部
18 上下首振り部
20 ハンド部分
21 保持具
22 吸着部
23 バキュームパッド
24 スプリングプランジャ
30 把持部
31 開閉装置
32 窪み
35 係合部
40 撮像装置
41 照明装置
50 コンベヤ
51 搬送面
53 ローラーコンベヤ
60 仮置き場
61 接触面
62 転倒補助部材
63 左右斜めガイド
64 ガイド
70 収納部
71 収納部材、プラスチックコンテナ
72 押し釦
73 収納部材排出部
74 ホイールコンベヤ
75 不良品回収部
76 受け箱
77 シュート
80 排出用コンベヤ
HG ガイドの高さ
HH コンベヤの搬送面と仮置き場の接触面との距離
HL コンベヤの搬送面と仮置き場の底部との距離
HO 縦長物品の厚さ
L1 側面からみた高さ
L2 上面からみた最大直径又は最大幅
L3 吸着部の全長

Claims (9)

  1. 起立している縦長物品を該縦長物品の収納部から取り出し、コンベヤ上に所定の向きで整列させる整列搬送装置であって、複数のロボットアームとコンベヤ複数の仮置き場を備え、
    コンベヤは縦長物品が接触する仮置き場を有し、仮置き場はコンベヤの搬送面上方に位置し、該搬送面から離間し、コンベヤの搬送面と仮置き場の底部との距離をHL、コンベヤ上の縦長物品の厚さをHOとしたときに、HL>HOであり、
    ロボットアームはエンドエフェクタとして、縦長物品を着脱自在に保持する保持具を有し、
    該保持具で保持して前記収納部から取り上げた縦長物品が、仮置き場に接触した状態又は仮置き場上方で仮置き場から離間した状態で、該縦長物品の保持具による保持状態を解除し、該縦長物品が保持具から離れ、所定の向きでコンベヤに倒れる整列搬送装置。
  2. 縦長物品がその上部又は下部のいずれか一方をコンベヤの搬送方向に向けて倒れる位置で保持状態を解除する請求項1記載の整列搬送装置。
  3. 起立している縦長物品を該縦長物品の収納部から取り出し、コンベヤ上に所定の向きで整列させる整列搬送装置であって、ロボットアームとコンベヤを備え、
    コンベヤは縦長物品が接触する仮置き場を有し、仮置き場はコンベヤの搬送面上方に位置して該搬送面から離間し、縦長物品が接触する仮置き場の接触面がコンベヤの搬送方向に傾斜しており、
    ロボットアームはエンドエフェクタとして、縦長物品を着脱自在に保持する保持具を有し、該保持具で保持して前記収納部から取り上げた縦長物品が仮置き場上方で仮置き場から離間した位置において、縦長物品の長手方向が鉛直方向の状態で縦長物品の保持状態を解除し、縦長物品を仮置き場に落下させ、縦長物品が所定の向きでコンベヤに倒れる整列搬送装置。
  4. 起立している縦長物品を該縦長物品の収納部から取り出し、コンベヤ上に所定の向きで整列させる整列搬送装置であって、ロボットアームとコンベヤを備え、
    コンベヤは縦長物品が接触する仮置き場を有し、仮置き場はコンベヤの搬送面上方に位置して該搬送面から離間し、縦長物品が接触する仮置き場の接触面がコンベヤの搬送方向に傾斜しており、
    ロボットアームはエンドエフェクタとして、縦長物品を着脱自在に保持する保持具を有し、
    該保持具で保持して縦長物品を収納部から取り上げた後、縦長物品を鉛直に降下させて縦長物品の下部を仮置き場に接触させ、その状態で縦長物品の保持状態を解除し、該縦長物品が所定の向きでコンベヤに倒れる整列搬送装置。
  5. 起立している縦長物品を該縦長物品の収納部から取り出し、コンベヤ上に所定の向きで整列させる整列搬送装置であって、ロボットアームとコンベヤを備え、
    コンベヤは縦長物品が接触する仮置き場を有し、仮置き場はコンベヤの搬送面上方に位置して該搬送面から離間し、縦長物品が接触する仮置き場の接触面が水平又はコンベヤの搬送方向に傾斜しており、
    ロボットアームはエンドエフェクタとして、縦長物品を着脱自在に保持する保持具を有し、
    該保持具で保持して縦長物品を収納部から取り上げた後、該縦長物品の保持状態を解除する前に、縦長物品が仮置き場から離間した状態で縦長物品の上部が下部よりもコンベヤの搬送方向に存在するように縦長物品を傾け、縦長物品を傾けた状態で縦長物品の下部を仮置き場に接触させ、縦長物品の保持状態を解除し、縦長物品の上部が下部よりもコンベヤの搬送方向に存在する向きで縦長物品がコンベヤに倒れる整列搬送装置。
  6. 起立している縦長物品を該縦長物品の収納部から取り出し、コンベヤ上に所定の向きで整列させる整列搬送装置であって、ロボットアームとコンベヤを備え、
    コンベヤは縦長物品が接触する仮置き場を有し、仮置き場はコンベヤの搬送面上方に位置して該搬送面から離間し、縦長物品が接触する仮置き場の接触面が水平又はコンベヤの搬送方向に傾斜しており、
    ロボットアームはエンドエフェクタとして、縦長物品を着脱自在に保持する保持具を有し、
    該保持具で保持して縦長物品を収納部から取り上げた後、該縦長物品の保持状態を解除する前に、縦長物品が仮置き場から離間した状態で縦長物品の上部が下部よりもコンベヤの搬送方向に存在するように縦長物品を傾け、縦長物品の保持状態を解除し、縦長物品を仮置き場に落下させ、縦長物品の上部が下部よりもコンベヤの搬送方向に存在する向きで縦長物品がコンベヤに倒れる整列搬送装置。
  7. ロボットアームの保持具が、縦長物品の上面を着脱自在に吸着する吸着部と、縦長物品の側面を挟持する把持部を有する請求項1〜6のいずれかに記載の整列搬送装置。
  8. ロボットアームが、エンドエフェクタとして、縦長物品の収納部材と係合する係合部を有する請求項1〜7のいずれかに記載の整列搬送装置。
  9. ロボットアーム先端のハンド部分に撮像装置を有する請求項1〜8のいずれかに記載の整列搬送装置。
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