JP6701627B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電装置に係り、詳しくは正極と負極との間にセパレータが存在する電極組立体を有する蓄電装置に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。二次電池として、正極シート及び負極シートが、間にセパレータが介在する状態で積層された積層型の電極組立体を備えたものがある。また、帯状の正極及び帯状の負極が、間に帯状のセパレータが存在する状態で巻回された巻回型の電極組立体を備えたものもある。
電極をスリッターや金型等で切断した場合、必ず金属箔の微小なバリが発生する。バリは鋭利な形状であるため、正極と負極とを絶縁保護するセパレータに突き刺さってしまう。そのため、例えば、図6に示すように、正極51及び負極52の間に設けられるセパレータ53の厚みを、バリ54の最大寸法よりも大きくして、バリ54がセパレータ53に突き刺さった場合でも短絡しないようにしなければならない。しかし、蓄電装置のケースの電極組立体の収容部の容積が同じ場合、セパレータ53を厚くすると、電極の体積をその分、減少する必要があり、電池のエネルギー密度が低下してしまう。また、バリ54がセパレータ53を突き抜けなくても、バリ54がセパレータ53に突き当たることにより、セパレータ53が裂ける場合がある。
ところで、電池の高容量化を達成するため、可能な限り大きな電極組立体をケースに収容する方法がとられている。しかし、組み立て時において、大きな電極組立体をケースに挿入すると、ケースの開口部と電極組立体の外周部が触れて挿入困難になったり、電極とセパレータとの位置ずれが発生したり、電極組立体の外周面が損傷したりする虞がある。この問題を回避するため、押し込みガイド板で電極組立体(電極体)の少なくとも一部を包み込んだ状態でケース(外装缶)に挿入後、押し込みガイド板を抜き取る二次電池の製造方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平9−120836号公報
ところが、特許文献1には、バリの問題に関しては、何ら記載はない。また、押し込みガイド板を抜き取る際に、電極組立体の外周面が傷つく虞がある。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、セパレータを薄くしても、バリによってセパレータが裂けることを防止することができ、電極組立体を構成する正極、セパレータ、負極が位置決めされた状態で電極組立体をケース内に挿入することができ、しかもエネルギー密度を増加させることができる蓄電装置を提供することにある。
上記課題を解決する蓄電装置は、金属箔の少なくとも一面に活物質層を有する正極及び負極がセパレータを挟んだ状態で層をなす電極組立体を有する蓄電装置であって、少なくとも前記正極を構成する金属箔はレーザーカットにより前記セパレータより小さく形成され、レーザーカットされた金属箔の端部には、当該金属箔と前記活物質層とを合わせた厚みよりも厚いドロスが形成されており、前記ドロスのうち、前記活物質層の面よりも前記セパレータに向かって突出している部分の厚みは、当該セパレータより薄く形成されており、前記セパレータは、TD方向及びMD方向の伸び率の平均が150%以上、かつMD方向及びTD方向の伸び率が100%以上である。
金属箔をレーザーカット(レーザー照射切断)すると、切断端部にドロスと呼ばれる溶融金属の酸化生成物が付着する。ドロスは、金属箔をスリッターや金型等で切断した場合に発生するバリと異なり、鋭利な形状ではなく表面が曲面状である。そのため、ドロスがセパレータに突き刺さることはなく、セパレータが裂け易くなければ、金属箔に形成されたドロスがセパレータに当たってセパレータを押圧しても、セパレータは裂けず、正極と負極とが短絡しない。
この発明では、正極を構成する金属箔のレーザーカットの際に、金属箔の端部に生じたドロスにより、セパレータを押圧することにより正極とセパレータとの位置ずれが防止される。また、セパレータは、TD方向及びMD方向の伸び率の平均が150%以上、かつMD方向及びTD方向の伸び率が100%以上であるためTD方向及びMD方向に伸び易く、セパレータを従来のものより薄くしても、ドロスがセパレータを押圧した際にセパレータが裂けることが防止される。また、セパレータが薄いため、ドロスで押圧されたセパレータの部分が負極を押圧することにより、セパレータと負極との位置ずれも防止される。そして、セパレータを薄くすることにより、ケースの電極組立体の収容部の容積が同じ場合、電極の体積を増加させることができ、蓄電装置のネルギー密度を増加させることができる。したがって、セパレータを薄くしても、バリによってセパレータが裂けることを防止することができ、電極組立体を構成する正極、セパレータ、負極が位置決めされた状態で電極組立体をケース内に挿入することができ、しかもエネルギー密度を大きくすることができる。
前記セパレータは、TD方向及びMD方向の伸び率が共に150%以上であることが好ましい。この構成によれば、セパレータは、TD方向及びMD方向の伸び率の差が小さくなり、セパレータをより薄くすることが可能になり、蓄電装置のエネルギー密度をより増加することが可能になって、前述の効果をより大きくすることができる。
前記セパレータは、ポリエチレンの単層フィルムで形成されていることが好ましい。セパレータはポリエチレンの単層フィルムに限らず、ポリエチレン以外の樹脂製のフィルム、例えば、ポリプロピレンの単層フィルムやポリエチレンとポリプロピレンの複層フィルムであってもよい。しかし、ポリエチレンの単層フィルムの場合が、目的とする性能のセパレータを作製し易い。
本発明によれば、セパレータを薄くしても、バリによってセパレータが裂けることを防止することができ、電極組立体を構成する正極、セパレータ、負極が位置決めされた状態で電極組立体をケース内に挿入することができる。
二次電池の断面図。 (a)は電極組立体の正極、負極及びセパレータの関係を示す概略斜視図、(b)、(c)は部分拡大図。 電極組立体の部分模式断面図。 1軸延伸及び2軸延伸で製造されたセパレータのTD方向及びMD方向の伸び率の違いを示すグラフ。 別の実施形態の電極組立体の部分模式断面図。 バリがセパレータに突き刺さった状態を示す模式断面図。
以下、本発明を積層型の電極組立体を備えた二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、有底箱状のケース本体11a及びその開口部を覆う蓋体11bとで構成された四角箱状のケース11内に、積層型の電極組立体12及び電解液(図示せず)が収容されている。
図2(a),(b),(c)に示すように、電極組立体12は、金属箔13の両面に活物質層14aを有する複数の矩形シート状の正極14と、金属箔13の両面に活物質層15aを有する複数の矩形シート状の負極15とが、両者の間にセパレータ16が介在する状態で積層されている。
正極14は、金属箔13の一辺から延出された正極タブ14bを有する。正極タブ14bは、電極組立体12の一端面(図1において上端面)の左側寄りとなる位置に突設されている。負極15は、金属箔13の一辺から延出された負極タブ15bを有する。負極タブ15bは、電極組立体12の一端面(図1において上端面)の右側寄りとなる位置に突設されている。二次電池10がリチウムイオン二次電池の場合、正極14用の金属箔13はアルミニウム箔が好ましく、負極15用の金属箔13は銅箔が好ましい。
図1に示すように、電極組立体12はケース11に収納された状態において、電極組立体12と電気を授受する正極端子21及び負極端子22が蓋体11bから突出する状態に形成されている。正極端子21及び負極端子22は、蓋体11bに形成された孔11cに取り付けられたリング状の絶縁部材23を貫通する状態で設けられている。正極端子21は正極導電部材24を介して正極タブ14bに電気的に接続され、負極端子22は負極導電部材25を介して負極タブ15bに電気的に接続されている。なお、ケース本体11aの内面及び蓋体11bの内面には、絶縁シート11dが取着されている。
図2(a)では、正極14及び負極15の正極タブ14b及び負極タブ15bを除いた矩形部の大きさを矩形状のセパレータ16と同じ大きさに図示している。しかし、実際は、図3に示すように、セパレータ16は、正極14と負極15との間の電気的絶縁性を確保するため、正極タブ14b及び負極タブ15bを除いた正極14及び負極15の矩形部より大きな矩形状に形成されている。また、負極15の金属箔13は、正極14の金属箔13より大きく形成され、負極15の活物質層15aの面積は正極14の活物質層14aの面積より大きい。
正極14及び負極15は、帯状の金属箔13に活物質層を形成した後、レーザーカットにより所定の大きさ、所定の形状に形成されている。そのため、金属箔13の切断端部にドロスが生じる。
図3に示すように、ドロス17は、金属箔13の端部において金属箔13の厚さより厚く、表面が曲面の擬似球形状である。そのため、正極14及び負極15が間にセパレータ16が存在する状態で複数層に積層された状態では、ドロス17がセパレータ16を押圧する状態になる。
セパレータ16は、ポリエチレンの単層フィルムで形成されている。セパレータ16は、湿式2軸延伸法により作製されている。セパレータ16は、例えば、厚さが20〜30μmで、空孔率が40〜50%である。セパレータ16は、TD方向及びMD方向の伸び率の平均が150%以上、かつTD方向及びMD方向の伸び率が100%以上である。セパレータ16は、TD方向及びMD方向の伸び率が共に150%以上である方が好ましい。
図4に、湿式1軸延伸法及び湿式2軸延伸法により作製したポリエチレンの単層フィルム製のセパレータ16についてTD方向及びMD方向の伸び率を調べた結果を示す。また、表1に湿式1軸延伸法により作製したポリエチレンの単層フィルム製のセパレータ16についてTD方向及びMD方向の伸び率を調べた結果を、表2に湿式2軸延伸法により作製したポリエチレンの単層フィルム製のセパレータ16についてTD方向及びMD方向の伸び率を調べた結果をそれぞれ示す。
図4及び表1に示すように、湿式1軸延伸法により作製した場合は、各試料ともTD方向の伸び率は100%以上であるが、MD方向の伸び率はいずれも80%未満であった。そして、TD方向の伸び率の平均が171%で、MD方向の伸び率の平均が43%であった。また、TD方向及びMD方向の伸び率の平均は107%であった。そのため、TD方向の伸び率は、セパレータ16として必要な伸び率を有する場合もあるが、MD方向の伸び率は、セパレータ16として必要な伸び率を有さない。
図4及び表2に示すように、湿式2軸延伸法により作製した場合は、各試料ともTD方向の伸び率は130%以上であり、MD方向の伸び率はいずれも150%以上であった。そして、TD方向の伸び率の平均が188%で、MD方向の伸び率の平均が191%であった。また、TD方向及びMD方向の伸び率の平均は189%であった。そのため、TD方向の伸び率及びMD方向の伸び率とも、セパレータ16として必要な伸び率を有する。
次に前記のように構成された電極組立体12の製造方法を説明する。
帯状の金属箔13に活物質層14a,15aが塗布された帯状の電極シートからレーザーカットにより所定の形状の正極14及び負極15が形成される。正極14及び負極15は、それぞれ正極積載収容部及び負極積載収容部に積載される。また、セパレータ16もセパレータ収容部に積載された状態で一時的に収容される。
正極積載収容部、負極積載収容部及びセパレータ収容部に収容された正極14、負極15及びセパレータ16は、吸引部を備えた積載装置により、順次一枚ずつ吸引された状態で所定位置まで移載され、所定位置に順に積層状態で載置される。そして、所定位置に電極組立体12を構成する所定枚数の正極14、負極15及びセパレータ16が積載されて電極組立体12が形成される。
正極タブ14bは導電部材を介して正極端子に溶接され、負極タブ15bは、導電部材を介して負極端子に溶接される。電極組立体12は、片側面にシート状の厚み調整用のスペーサが複数枚配置されて、テープで相互に固定される。そして、スペーサ及び電極組立体12は、後工程にて、ケース本体11a内に挿入される。
正極14及び負極15は、端部にドロス17が存在するため、セパレータ16が間に存在する状態で積層された際に、ドロス17がセパレータ16を押圧する状態となる。その結果、正極14とセパレータ16あるいは負極15とセパレータ16とのずれが防止される。
ドロス17は、バリと異なり表面が曲面のため、ドロス17がセパレータ16に突き刺さることがない。そのため、セパレータ16の厚さを、突き刺さったバリがセパレータ16を貫通しない厚さに厚くする必要がなく、セパレータ16の厚さを、従来に比べて薄くすることが可能になる。
単純にセパレータ16の厚さを薄くした場合は、ドロス17がセパレータ16を押圧した場合にセパレータ16が裂けて、ドロス17を介して正極14と負極15とが短絡する虞がある。しかし、この実施形態のセパレータ16は、ドロス17がセパレータ16を押圧した際に、押圧力によって裂けることが防止される伸び率を有するように形成されているため、ドロス17がセパレータ16を押圧しても、セパレータ16が裂けることが防止される。
二次電池10の使用時に、電極組立体12は発熱する。電極組立体12が発熱した際に、正極14及び負極15に比べてセパレータ16の熱膨張率が大きいため、ドロス17が存在しない場合は、膨張率の差によって正極14とセパレータ16との間、負極15とセパレータ16との間にずれが発生する場合がある。しかし、正極14及び負極15は、ドロス17を有し、ドロス17がセパレータ16を押圧した状態にあるため、正極14とセパレータ16との間、負極15とセパレータ16との間のずれの発生が防止される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)二次電池(蓄電装置)10は、正極14及び負極15がセパレータ16を挟んだ状態で層をなす電極組立体12を有し、正極14及び負極15を構成する金属箔13はレーザーカットによりセパレータ16より小さく形成されている。そのため、金属箔13のレーザーカットの際に、金属箔13の端部に生じたドロス17が、セパレータ16を押圧することにより正極14及び負極15とセパレータ16との位置ずれが防止される。セパレータ16は、TD方向及びMD方向の伸び率の平均が150%以上、かつMD方向及びTD方向の伸び率が100%以上であるため、TD方向及びMD方向に伸び易く、セパレータ16を従来のものより薄くしても、ドロス17がセパレータ16を押圧した際にセパレータ16が裂けることが防止される。また、セパレータ16が薄いため、ドロス17で押圧されたセパレータ16の部分が負極15を押圧することにより、セパレータ16と負極15との位置ずれも防止される。そして、セパレータ16を薄くすることにより、ケースの電極組立体の収容部の容積が同じ場合、電極の体積を増加させることができ、二次電池10のネルギー密度を増加させることができる。したがって、セパレータ16を薄くしても、バリによってセパレータ16が裂けることを防止することができ、電極組立体12を構成する正極14、セパレータ16、負極15が位置決めされた状態で電極組立体12をケース内に挿入することができ、しかもエネルギー密度を大きくすることができる。
(2)セパレータ16は、TD方向及びMD方向の伸び率が共に150%以上である。この構成によれば、セパレータ16は、TD方向及びMD方向の伸び率の差が小さくなり、セパレータ16をより薄くすることが可能になり、二次電池10のエネルギー密度をより増加することが可能になって、前述の効果をより大きくすることができる。
(3)セパレータ16は、湿式2軸延伸法により作製されている。セパレータ16は、湿式2軸延伸法に限らず、湿式1軸延伸法や乾式法によっても作製することはできるが、湿式2軸延伸法により作製する方が、目的とする性能のセパレータ16を作製し易い。
(4)セパレータ16は、ポリエチレンの単層フィルムで形成されている。セパレータ16はポリエチレンの単層フィルムに限らず、ポリエチレン以外の樹脂製のフィルム、例えば、ポリプロピレンの単層フィルムやポリエチレンとポリプロピレンの複層フィルムであってもよい。しかし、ポリエチレンの単層フィルムの場合が、目的とする性能のセパレータ16を作製し易い。
(5)電極組立体12は、複数の正極14及び複数の負極15がセパレータ16を挟んだ状態で層をなす積層型の電極組立体である。積層型の電極組立体は、巻回型の電極組立体12に比べて、正極14の端部と負極15の端部とが対向する箇所が多くなる。したがって、ドロス17による位置ずれ防止効果が発揮されやすい。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図5に示すように、正極14の端部にのみドロス17が存在する構成、即ち負極15はレーザーカットではなくスリッターや金型で切断されて形成されてもよい。
○ セパレータ16は、TD方向及びMD方向の伸び率の平均が150%以上、かつMD方向及びTD方向の伸び率が100%以上であればよく、ポリエチレンの単層フィルムに限らず、例えば、他の樹脂製の単層フィルムや、2種類の樹脂フィルムからなる複層のフィルム、例えば、ポリエチレンフム及びポリプロピレンフィルムが交互に積層された3層フィルムであってもよい。
○ 電極組立体12は積層型の電極組立体に限らず、帯状の正極及び負極がセパレータを間に挟んだ状態で巻回された巻回型の電極組立体であってもよい。
○ 正極タブ14b及び負極タブ15bは、電極組立体12の同じ側の端面から突出する構成に限らず、異なる端面から突出してもよい。
○ 電極、即ち正極14及び負極15は、金属箔13の少なくとも片面に活物質層14a,15aを有していればよく、両面ではなく片面に活物質層14a,15a有する構成であってもよい。
○ 積層型の電極組立体12において、正極14及び負極15の間にセパレータ16が存在する構成として、シート状のセパレータ16を使用せずに、例えば、正極14及び負極15の一方を袋状のセパレータに収容して、そのセパレータと袋状のセパレータに収容されていない電極とを交互に積層してもよい。
○ セパレータ16は、必ずしも湿式2軸延伸法に限らず、乾式法により作製されたものであってもよいが、湿式2軸延伸法により作製する方が、目的とする性能のセパレータを作製し易い。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池に限らず、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池、マグネシウム二次電池等の他の二次電池であってもよい。
○ 蓄電装置は、二次電池10に限らず、例えば、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のようなキャパシタであってもよい。
10…蓄電装置としての二次電池、12…電極組立体、13…金属箔、14…正極、15…負極、16…セパレータ。

Claims (3)

  1. 金属箔の少なくとも一面に活物質層を有する正極及び負極がセパレータを挟んだ状態で層をなす電極組立体を有する蓄電装置であって、
    少なくとも前記正極を構成する金属箔はレーザーカットにより前記セパレータより小さく形成され、
    レーザーカットされた金属箔の端部には、当該金属箔と前記活物質層とを合わせた厚みよりも厚いドロスが形成されており、
    前記ドロスのうち、前記活物質層の面よりも前記セパレータに向かって突出している部分の厚みは、当該セパレータより薄く形成されており、
    前記セパレータは、TD方向及びMD方向の伸び率の平均が150%以上、かつMD方向及びTD方向の伸び率が100%以上であることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記セパレータは、TD方向及びMD方向の伸び率が共に150%以上である請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記セパレータは、ポリエチレンの単層フィルムで形成されている請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
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