JP2008091268A - 薄型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波溶接により電極端子と接合される集電箔の破断の防止を、重量増加や製造工程増加を招くことなく達成する。
【解決手段】集電箔(111、114)は、電極端子(12、13)と接続する端部において積層される。この集電箔(111、114)の積層体は、それぞれ電極端子(12、13)に両面に接続する構造を有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、薄型電池に関する。
薄型電池に関し、正極又は負極の電極活物質と集電箔とを有する複数の電極板が、積層された構造になる発電要素を備える薄型電池がある。この薄型電池は、例えばリチウムイオン二次電池のように、自動車用の二次電池などとして研究開発が進められている。
この薄型電池は、発電要素の集電箔の端部が積層された状態で電極端子と接続している。この集電箔と電極端子との接続は、超音波溶接法(超音波接合法とも言う)により行われている。
この超音波溶接法は、例えば、超音波溶接装置のアンビル上に、電極端子と積層された集電箔とを載置して、この載置された電極端子及び集電箔上から超音波ホーンの端部を押し当てて、これら電極端子及び集電箔の厚み方向に加圧しながらアンビルの加工面に対して平行に振動する超音波振動を加えることにより、電極端子と集電箔とを、また、集電箔同士を、接合する方法である。
そして、この超音波接合法に関し、金属箔の上面部であって超音波ホーンと当接する部分に保護用の金属板を配して、集電箔の破断や孔あきを防止した方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−244380号公報
超音波接合法による薄型電池の電極端子と集電箔との接合、また、集電箔同士の接合に当たって、製品の信頼性を高めるために接合強度を高めようとすると、これらの被接合材に加えられるエネルギー量を増加させることが必要となる。しかしながら、エネルギー量を増加させると、集電箔に破断や孔明きが生じるおそれがある。特に、超音波ホーンの端部と接している最上層の集電箔は、それ以外の集電箔よりも破断、孔開きが生じるおそれがあった。
この最上層の集電箔の破断、孔開きは、特許文献1に記載されたような保護用の金属板を集電箔の上面部に配して超音波溶接を行うことで抑制することが可能となる。しかしながら、この保護用の金属板は、超音波溶接により最上層の集電箔に接合され、その後に除去されることはない。したがって、薄型電池の部品数の増加、また、薄型電池の重量の増加という不利があった。
本発明の薄型電池は、電極活物質及び集電箔を有する複数の電極板が積層された発電要素と、この発電要素を収容して封止する外装部材と、この外装部材内にて上記発電要素の電極板の各集電箔と一端で接続し、他端がこの外装部材から外部に延出する板状の電極端子とをそなえ、各集電箔は、電極端子と接続する端部において積層されて積層体を形成すると共に、この集電箔の積層体が電極端子の両面に接続することを要旨とする。
本発明の薄型電池によれば、全ての集電箔を確実に接合することができ、薄型電池の信頼性を向上させることが可能となる。
本発明の薄型電池の実施形態を、図面を用いて具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る薄型電池の平面図(同図(a))及び側面図(同図(b))である。
図1において、薄型電池1は、発電要素11と、この発電要素11にそれぞれ接続する正極側の電極端子12及び負極側の電極端子13とを有している。発電要素11は、絶縁性の外装部材14内に収容されていて、この発電要素11に接続している電極端子12及び電極端子13は、外部の電気回路と接続するために外装部材14から外部に延出している。外装部材14と電極端子12との間及び、外装部材14と電極端子13との間には、それぞれ保護フィルム15が介在され、この保護フィルム15を介して外装部材14内に電解液16が充填された状態で発電要素11が封止されている。
外装部材14内における発電要素11と正極側の電極端子12とを電気的に接続する構造について、まず、本発明の実施形態との相違を明確にするために、従来の一般的な構造を、図2〜図4を用いて説明する。図2は、発電要素11と正極側の電極端子12との接続部近傍の断面図である。なお、図2では、正極側の電極端子12近傍を図示しているが、負極側の電極端子13と発電要素11との接続部においても図2と同様の構造となっている。また、図3は、発電要素11の部分断面図であり、図4は、外装部材と電極端子12との接合部分の部分断面図である。
図2において、発電要素11は、電極活物質及び集電箔を有する複数の電極板がセパレータを介して積層された積層体である。この発電要素11の積層構造の一例を図3を用いて説明する。発電要素11は、正極側の集電箔111の両面に、正極活物質、導電材及びバインダを含む正極合剤112が形成されている正極側の電極板113と、負極側の集電箔114の両面に、負極活物質、導電材及びバインダを含む負極合材115が形成されている負極側の電極板116と、前記正極側の電極板113及び上記負極側の電極板との間に介在しているセパレータ117とを有している。
図2に示すように、このような積層構造を有する発電要素11に近接して電極端子12の一端部が配設されている。そして、図2に示した従来の構造では、発電要素11のうち、積層体の側方に延出している複数の正極側の集電箔111は、この電極端子12の一方の面(上面)に積層され、集電箔111同士又は電極端子12と超音波溶接により接合されている。
集電箔111と電極端子12との接合領域よりも外部側で、発電要素11及び電解液16を封止するために外装部材14と電極端子12とは溶着によって接合される。この外装部材14と電極端子12との接合部においては、プラスチックス(例えば、ポリプロピレン)のシートよりなる保護フィルム15が配設され、保護フィルム15を介して外装部材14と電極端子12とが接合されることになる。接合される外装部材14は、一般に、複数種のフィルムがラミネートされてなるフィルム形状を有している。図2に示した外装部材14では、表面側に保護層としてのナイロンフィルム141、その内側にアルミ合金層142、裏面側にポリプロピレンフィルム143が積層されたラミネートフィルムとなっている。
図4に、この外装部材14と電極端子12との接合部の拡大断面図を示すように、ラミネートフィルムよりなる外装部材14のアルミ合金層142は、ナイロンフィルム141とは接着剤144を介して接合している。また、外装部材14の裏面側にポリプロピレンフィルム143が、対向する保護フィルム15と同種のポリプロピレンよりなることから、外装部材14と保護フィルム15とは、容易に接合することが可能となっている。
以上説明した従来の一般的な薄型電池に対して、本発明の実施形態に係る薄型電池は、電極端子12と接続する端部において積層されている集電箔111が、この電極端子12の両面に接続する。これを図5〜13を用いて説明する。
図5は、本発明の第一の実施形態に係る薄型電池10の要部の斜視図である。この図5では、発電要素11が外装部材14により封止される前の状態を示している。また、図6は、図5に示した薄型電池10のA−A線視の部分断面図である。なお、この図5及び図6において、図1〜図4で既に説明した部材と同一の部材には同一の符号を付している。したがって、これらの部材については、以下では重複する説明を省略する。
図5及び図6に示した第一の実施形態に係る薄型電池10は、正極側の電極端子12に接続する正極側の集電箔111の積層体が、この電極端子12の幅方向の中央近傍にて二分割されている。そして、分割された一方の集電箔111aの積層体は、電極端子12の上面に接合されている。また、分割された他方の集電箔111bの積層体は、電極端子12の下面に接合されている。これらの集電箔111a及び集電箔111bの積層体の、電極端子12への接合は、超音波接合法により行われている。
同様に、負極側の電極端子13に接続する負極側の集電箔114の積層体は、この電極端子13の幅方向の中央近傍にて二分割されている。そして、分割された一方の集電箔114aの積層体は、電極端子13の上面に接合されている。また、分割された他方の集電箔114bの積層体は、電極端子13の下面に接合されている。したがって、各集電箔111、114は、積層された状態で、電極端子12、13の両面に接続されている。これらの集電箔114a及び集電箔114bの積層体の電極端子13への接合は、超音波接合法により行われている。なお、図5では、集電箔と電極端子とを超音波接合した領域Uが正極側で4個、負極側で4個、それぞれ図示されている。
図5及び図6に示した第一の実施形態に係る薄型電池10は、上述したように正極及び負極の集電箔111、114の端部の積層体に関して、分割された集電箔111a、111b、114a及び114bをそなえ、分割された一方の部分の集電箔111a、114aが電極端子の上面に接合し、分割された他方の部分の集電箔111b、114bが電極端子の下面に接合している。このため、例えば、正極の集電箔111の積層体のうち、最上層の集電箔は、分割された一方の部分の集電箔111aでは、正極の電極端子12の上面側で露出していることになるが、分割された他方の部分の集電箔111bでは、正極の電極端子12と直接に接することになる。また、この正極の集電箔111の積層体のうち、最下層の集電箔は、分割された一方の部分の集電箔111aでは、正極の電極端子12と直接に接することになり、分割された他方の部分の集電箔111bでは、正極の電極端子12の下面側で露出することになる。
このような最表層の集電箔と電極端子との位置関係は、正極の集電箔111の積層体と正極の電極端子とを超音波溶接法により接合した時と同じである。つまり、超音波溶接時に超音波接合装置の超音波ホーンの端部と接する側の最表層の集電箔が、この超音波ホーンから超音波エネルギーを受けて破断や孔開きなどが生じるおそれがあったとしても、図5及び図6に示した第一の実施形態の薄型電池では、この超音波ホーンの端部と接する側の最表層の集電箔の一部は、分割されて接合端子と直接に接していて、つまり超音波ホーンの端部とは接していないことになる。このため、この分割されて接合端子と直接に接している部分では、破断や孔開きなどが生じない。したがって、積層された全ての集電箔を確実に接合することができ、集電箔と接合端子との接続の信頼性を向上させることができ、ひいては薄型電池の信頼性を向上させることが可能となる。
また、従来技術のように、超音波接合時においてホーン当接部に保護用の金属板を配する必要なく集電箔の破断や孔開きを防止できるので、従来技術と比べて、薄型電池の部品点数の低減及び重量の軽減を図ることができるとともに、製造工程においては、保護用の金属板を集電箔上に配置する工程を省略することができ、よって生産能率を向上させることができる。
図5及び図6に示した第一の実施形態においては、集電箔111の積層体を分割する位置が、その幅方向中央部近傍になっているが、この位置に限定されるものではない。要は、正極側の集電箔111及び負極側の集電箔114の積層体が、それぞれ電極端子12及び電極端子13の両面に接続するような分割位置であれば足りる。例えば、集電箔111の積層体の最表層について、超音波接合装置の超音波ホーンの端部に接する部分の領域を少なくし、電極端子12に接する部分の領域を大きくするような分割位置とすることもできる。
また、図示した第一の実施形態においては、集電箔111の積層体が二分割されて、111a及び111bに、また、集電箔114の積層体が二分割されて、114a及び114bとなっているが、これらの集電箔の積層体は、三分割以上に分割されてもよい。
次に、本発明の第二の実施形態に係る薄型電池を、図7〜図11を用いて説明する。図7は、本発明の第二の実施形態に係る薄型電池20の要部を示した斜視図である。この図7では、外装部材14により発電要素11が封止される前の状態を示している。また、図8は、図7に示した薄型電池20のB−B線視の部分断面図である。なお、この図7及び図8において、図1〜図6で既に説明した部材と同一の部材には同一の符号を付している。したがって、これらの部材については、以下では重複する説明を省略する。
図7及び図8に示した第二の実施形態に係る薄型電池20は、正極側の電極端子12に接続する正極側の集電箔111の積層体についての端部の幅方向寸法が、電極端子12についての積層体に接続する部位の幅方向寸法よりも大きく形成されている。すなわち、正極側の集電箔111の積層体が、この積層体に接続される正極側の電極端子12の端部よりも相対的に広幅のサイズになっている。また、この集電箔111の積層体は、電極端子12の幅方向で中央近傍にて二分割されている。更に、この集電箔111の積層体における電極端子12よりも幅方向に突出し、広幅の部分が幅方向中央部に向けて折り曲げられて、この電極端子12と接合されている。
負極側についても同様であって、負極側の電極端子13に接続する負極側の集電箔114の積層体についての端部の幅方向寸法が、電極端子13についての積層体に接続する部位の幅方向寸法よりも大きく形成されている。すなわち、負極側の集電箔114の積層体が、この積層体に接続される負極側の電極端子13の端部よりも相対的に広幅のサイズになっている。また、この集電箔114の積層体は、電極端子13の幅方向で中央近傍にて二分割されている。更に、この集電箔114の積層体における電極端子13よりも幅方向に突出し、広幅の部分が幅方向中央部に向けて折り曲げられて、この電極端子12と接合されている。
図9に、この負極側の集電箔114の積層体と負極側の電極端子13とを接合する一過程における要部を平面図で示す。同図に示されるように、発電要素11の端部より延出している集電箔114は、その幅方向中央部に形成されたスリットs1によって二分割されている。また、この集電箔114と接合する電極端子13の端部は、集電箔114よりも幅が狭く、換言すれば集電箔114が、電極端子13の端部よりも広幅になっている。この集電箔114における広幅部分には、幅端部から中央部に向かうスリットs2及びスリットs3が形成されている。これらのスリットs1〜s3により、集電箔114は、幅方向に4つの部分に区分することでき、すなわち、スリットs1により分割された一方の部分について、スリットs2が達していない幅方向中央寄りの第1の部分114cと、このスリットs2が形成されている幅方向端部寄りの第2の部分114dとに区分される。また、スリットs1により分割された他方の部分について、スリットs3が達していない幅方向中央寄りの第3の部分114eと、このスリットs3が形成されている幅方向端部寄りの第4の部分114fとに区分される。
そして、このように区分された集電箔114の積層体と電極端子13との接合に当たっては、集電箔114の積層体の第1の部分114cが電極端子の上面に接し、第3の部分114eが電極端子の下面に接するように配設され、かつ、第2の部分114dが電極端子13の下面に接するように折り曲げられるとともに、第4の部分114fが電極端子13の上面に接するように折り曲げられる。
図10に、集電箔114の積層体の第2の部分114d及び第4の部分114fを折り曲げる過程を模式的に示す。第2の部分114d及び第4の部分114fが折り曲げられた後、集電箔114と電極端子13とは、超音波接合法により接合される。
図11に、超音波接合後の接合部分の要部を平面図で示す。同図に示されるように、電極端子13の端部の一部が、集電箔の積層体の第1の部分114c及び第2の部分114dとで厚み方向に挟んだ状態で接合され、かつ、電極端子13の端部の残りの部分が、集電箔の積層体の第3の部分114e及び第4の部分114fとで厚み方向に挟んだ状態で接合されることにより、この集電箔の積層体が電極端子の両面に接続している。
図7〜11に示された第二の実施形態の薄型電池は、集電箔の積層体が電極端子の両面に接続していることから、先に説明した第一の実施形態と同様に、超音波溶接時に超音波接合装置の超音波ホーンの端部と接する側の最表層の集電箔が、この超音波ホーンから超音波エネルギーを受けて破断や孔開きなどが生じるおそれがあったとしても、この超音波ホーンの端部と接する側の最表層の集電箔の一部は、分割されて接合端子と直接に接していて、つまり超音波ホーンの端部とは接していないことになる。このため、この分割されて接合端子と直接に接している部分では、破断や孔開きなどが生じない。したがって、積層された全ての集電箔を確実に接合することができ、集電箔と接合端子との接続の信頼性を向上させることができ、ひいては薄型電池の信頼性を向上させることが可能となる。
そればかりでなく、第二の実施形態の薄型電池は、集電箔の積層体が幅方向中央部で二分割され、分割されたそれぞれの部分について、広幅の部分が折り曲げられて電極端子を挟むように接するから、集電箔の積層体と電極端子との接合を、より確実なものとすることができる。また、超音波接合時においては、超音波接合装置のアンビル上に載置される電極端子及び集電箔について、接合部位の高さ方向の寸法が均一となるため、生産性が向上する。更に、電極端子に対する集電箔の積層体の厚みが厚いほど、大電流を流し得るので有利である。
本発明の第三の実施形態に係る薄型電池を、図12及び図13を用いて説明する。図12は、本発明の第三の実施形態に係る薄型電池30の要部を示した斜視図である。この図12では、外装部材4により発電要素が封止される前の状態を示している。また、図13は、図12に示した薄型電池30のC−C線視の部分断面図である。なお、この図12及び図13において、図1〜図11で既に説明した部材と同一の部材には同一の符号を付している。したがって、これらの部材については、以下では重複する説明を省略する。
図12及び図13に示した第三の実施形態に係る薄型電池30は、正極側の電極端子12の端部が幅方向中央部で二分割され、分割された一方の電極端子12aが、正極側の集電箔111積層体の端部の上面に接合されている。また、分割された他方の電極端子12bは、当該集電箔111積層体の端部の下面に接合されている。これらの分割された電極端子12a及び電極端子12bと、集電箔111との接合は、超音波接合法により行われている。
同様に、負極側の電極端子13の端部が幅方向中央部で二分割され、分割された一方の電極端子13aが負極側の集電箔114積層体の端部の上面に接合されている。また、分割された他方の電極端子13bは、当該集電箔114積層体の端部の下面に接合されていく。これらの分割された電極端子12a及び電極端子12bと、集電箔114との接合は、超音波接合法により行われている。図12では、集電箔と電極端子とを超音波接合した領域Uが正極側で4個、負極側で4個、それぞれ図示されている
図12及び図13に図示した第三の実施形態に係る薄型電池30は、図5及び図6に示した第一の実施形態のように集電箔の端部が分割されているのではなくて、集電箔と接合する電極端子が分割されて、2つの分割電極が形成されている。そして、上述のように分割された電極端子の一方の部分(すなわち2つの分割電極のうちの一方)が集電箔の積層体の上面に接合し、他方の部分(他方の分割電極)が集電箔の積層体の下面に接合しているから、この電極端子と接続する集電箔の積層体の端部における最上層の集電箔は、一部では正極の電極端子12の上面側で露出していることになり、残りの部分では分割された電極端子と直接に接することになる。
したがって、第三の実施形態に係る薄型電池30は、超音波溶接時に超音波接合装置の超音波ホーンの端部と接する側の最表層の集電箔が、この超音波ホーンから超音波エネルギーを受けて破断や孔開きなどが生じるおそれがあったとしても、その集電箔の一部は、分割されている接合端子と直接に接していて、つまり超音波ホーンの端部とは接していないことになる。このため、この分割されて接合端子と直接に接している部分では、破断や孔開きなどが生じない。したがって、積層された全ての集電箔を確実に接合することができ、集電箔と接合端子との接続の信頼性を向上させることができ、ひいては薄型電池の信頼性を向上させることが可能となる。
また、従来技術のように、超音波接合時においてホーン当接部に保護用の金属板を配する必要なく集電箔の破断や孔開きを防止できるので、従来技術と比べて、薄型電池の部品点数の低減及び重量の軽減を図ることができるとともに、製造工程においては、保護用の金属板を集電箔上に配置する工程を省略することができ、よって生産能率を向上させることができる。なお、上述した第三の実施形態においては、電極端子を2つの分割電極に分割しているが、電極端子の分割数は、これに限らない。
本発明の実施形態に係る薄型電池との比較のために、従来の薄型電池を図14〜図17に示す。なお、図14〜図17について、図1〜13と同一の部材については同一の符号を付していることから、以下では重複する説明を省略する。
図14は、従来の薄型電池40の一例の要部の斜視図であり、図15は、図14のD−D線視の部分断面図である。図14及び図15に示された薄型電池40は、正極側の電極端子12に接続する正極側の集電箔111の積層体が、当該電極端子12の片面のみに接合されている。また、負極側の電極端子13に接続する負極側の集電箔114の積層体が、当該電極端子13の片面のみに接合されている。このような電極端子(12、13)と集電箔(111、114)との接合では、超音波接合時に、超音波接合装置の超音波ホーンと接する最表層の集電箔の破断や孔あきが生じるおそれがあったことは、既に述べたとおりである。
図16は、従来の薄型電池50の別例の要部の斜視図である。図17は、図16のE−E線視の部分断面図である。これら図16及び図17に示した薄型電池50は、図14及び図15に示した薄型電池40と同様に、正極側の集電箔111及び負極側の集電箔114が、それぞれ正極側の電極端子12及び負極側の電極端子13の片方の面上に接合されている点では同じである。それ以外に、正極の電極端子12又は負極の電極端子13上に接合された集電箔の積層体の最表層上に、保護用の金属板17が配設されている。この金属板17により、集電箔の積層体の最表層に当たる一枚の集電箔が、破断したりするおそれが抑制され得る。しかし、この金属板17は、集電箔の積層体に接合されるため、薄型電池の部品数の増加、薄型電池の重量の増加を招いていた。
図14〜図17に示された従来の薄型電池との対比により、本発明に係る薄型電池が、優れた効果を具備することは明らかである。
(実施例1)
発電要素の正極板を、以下のようにして作製した。
スピネル型リチウムマンガン酸化物に導電剤として黒鉛、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を混合した粉末(電極合剤)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させてスラリーを作製した。このスラリーを正極集電体(集電箔)である厚さ20μmのアルミ箔の両面に均一に塗布後、乾燥させ、ロールプレスにより所定の密度となるように圧縮した。その後、得られた正極板を所定のサイズにカットした。この正極板の端部には、後述する電極端子の溶接のために、上述した電極合剤を塗布しない部分を設けた。
負極板は、以下のようにして作製した。
難黒鉛化炭素に導電剤として黒鉛、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を混合した粉末をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させてスラリーとし、このスラリーを負極集電体(集電箔)である厚さ10μmの銅箔の両面に均一に塗布後、乾燥させた。この電極をロールプレスにより所定の密度となるように圧縮した。その後、得られた負極板を所定のサイズにカットした。この負極板についても正極板と同様に電極端子の溶接のために電極合剤の未塗布部を設けた。
複数の正極板、負極板及びセパレータを、負極がそれぞれ最外部になるように負極板と正極板との間にセパレータを挟みながら負極板と正極板とを交互に積層して電極積層体とした。各電極の積層数は、所定の電池容量が得られる枚数、例えば10枚とした。また、セパレータには厚さ25μmの微多孔性ポリエチレンフィルムを用いた。
上記電極積層体の正極板群に厚さ100μmのアルミニウム製の正極電極端子(タブ)を、超音波溶接法により接合した。その際、電極合剤が塗布されていない集電箔群のアルミ箔部を電極幅方向の二分の一の位置で長さ方向に切込みを入れ、切込みにより二つに分かれた集電箔群の一方は、電極端子の一方の面、他方は電極端子の他方の面にそれぞれ接合した。負極も同様にして、厚さ100μmのニッケル製の負極電極端子(タブ)を負極板群に超音波溶接により接合した。この実施例1は、図5及び図6に示した第一の実施形態に対応する例である。
このようにして電極板群に正極・負極用の電極端子をそれぞれ溶接したものを、外装部材としての上下で合計二枚のラミネートフィルム内に収容した後、当該フィルム周囲の短辺側二辺と長辺側一辺の計三辺をヒートシールにより溶着した。この二枚のラミネートフィルムは、電極群を収容するための凹部を設けたカップ形状となっている。電極積層体のサイズは、長さ200mm、幅120mm、高さ3mmであり、短辺の両側からそれぞれ正極、負極の電極端子を外部に導出する形状とした。また、保護フィルムは、ラミネートフィルム周辺封止部の樹脂層間に挟み込んで、前述した三辺のヒートシール時に同時に溶着した。ラミネートフィルムとしては、電池外側から厚さ15μmのナイロン層、厚さ40μmのアルミニウム合金層、厚さ45μmのポリプロピレン樹脂層の三層構成のものを使用した。
ラミネートフィルムのうち、溶着されていない残りの一辺の開口部より電解液を所定の量注入した後、この残り一辺を減圧した状態で溶着して電池Aを作製した。電解液には、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネートの混合溶媒に支持電解質としてLiPFを1モル/リットル溶解したものを使用した。
(実施例2)
実施例1において、集電箔群と電極端子とが重ならない箇所の集電箔を、それぞれ既に集電箔と集電箔群と接触している面の反対面に折り返した後、超音波接合により接合した。このとき、電極端子は、集電箔とは重なる部位の幅が他の部位よりも狭い形状とした以外は同様にして電池Bを作製した。この実施例2は、図7〜11に示した第二の実施形態に対応する例である。
(実施例3)
実施例1において、集電箔群に切込みを入れず、電極端子の幅方向の二分の一の位置で長さ6mmの切込みを入れた後、二つに分かれた電極端子部の一部を集電箔群の一方の面、他方は集電箔群の他方の面に設置して超音波接合により接合した以外は同様にして電池Cを作製した。この実施例3は、図12及び図13に示した第三の実施形態に対応する例である。
(比較例1)
実施例1と対比して、集電箔群を切断せずにそのまま電極端子の一方の面に全ての箔を設置して超音波溶接にて接合した以外は同様にして電池Dを作製した。この比較例1は、図14及び図15に示した比較例に対応する。
(比較例2)
実施例1と対比して、集電箔群を切断せずにそのまま電極端子の一方の面に全ての箔を設置するとともに、正極上にはアルミニウム板、負極上にはニッケル板をそれぞれ集電箔群上に設置して超音波溶接にて接合した以外は同様にして電池Eを作製した。この比較例2は、図16及び図17に示した比較例に対応する。
[評価結果]
電池A〜Eをそれぞれ10個作製し、以下の評価を行った。
(1)接合強度
ピーリング試験により、集電箔群と電極端子とを引き剥がした際の引張強度を測定した。結果は、電池Eの強度を基準として数値を規格化した。
(2)箔切れ発生数
集電箔群と電極端子とを接合後、電池としての信頼性が確保不能な箔切れが発生したセルの数を数えた。
(3)内部抵抗
集電箔群と電極端子とを接合後、接合箇所の電気抵抗を計測した。結果は電池Eの抵抗値を基準として数値を規格化した。
(4)重量
完成した電池の重量を測定した。結果は電池Eの重量を基準として規格化した。
これらの評価の結果を表1に示す。
Figure 2008091268
表1からわかるように、本発明に従う実施例1〜実施例3は、電極端子と集電箔群との接合強度が高く、箔切れが発生いしない、信頼性の高い電池であり、かつ、内部抵抗の増加がなく、また、部品点数や重量増加のない、優れた電池となっている。
本発明の一実施形態に係る薄型電池の平面図である。 図1の側面図である。 薄型電池の発電要素の部分断面図である。 薄型電池の外装部材と電極端子との接合部の部分断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る薄型電池10の要部の斜視図である。 図5の部分断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る薄型電池の要部の斜視図である。 図7の部分断面図である。 第二の実施形態に係る薄型電池の製造の一工程の説明図である。 第二の実施形態に係る薄型電池の製造の一工程の説明図である。 第二の実施形態に係る薄型電池の製造の一工程の説明図である。 本発明の第三の実施形態に係る薄型電池の要部の斜視図である。 図12の部分断面図である。 比較例の薄型電池の要部の斜視図である。 図14の部分断面図である。 比較例の薄型電池の要部の斜視図である。 図16の部分断面図である。
符号の説明
1 薄型電池
11 発電要素
12 正極側の電極端子
13 負極側の電極端子
14 外装部材
15 保護フィルム
111 正極側の集電箔
114 負極側の集電箔

Claims (4)

  1. 電極活物質及び集電箔を有する複数の電極板が積層された発電要素と、
    この発電要素を収容して封止する外装部材と、
    この外装部材内にて上記発電要素の電極板の各集電箔と一端で接続し、他端がこの外装部材から外部に延出する板状の電極端子と
    をそなえ、
    各集電箔は、電極端子と接続する端部において積層されて積層体を形成すると共に、この集電箔の積層体が電極端子の両面に接続することを特徴とする薄型電池。
  2. 前記集電箔の積層体は、電極端子と接続する端部が当該電極端子の幅方向で複数に分割され、分割された端部のうちの少なくとも一つの部分が電極端子の一方の面に、他の部分が電極端子の他方の面に接続することを特徴とする請求項1に記載の薄型電池。
  3. 前記集電箔の積層体は、電極端子に接続する端部の幅方向寸法が、電極端子の前記積層体に接続する部位の幅方向寸法よりも大きく形成されると共に、電極端子と接続する端部が当該電極端子の幅方向で少なくとも二分割され、分割された端部における電極端子よりも幅方向に突出した部分が、幅方向中央部に向けて折り曲げられて前記電極端子に接続することを特徴とする請求項1に記載の薄型電池。
  4. 前記電極端子は、集電箔と積層する端部が電極端子の幅方向で複数に分割されて複数の分割電極を形成し、複数の分割電極のうちの少なくとも一つの分割電極が集電箔の積層体の一方の面に、他の分割電極が集電箔の他の面に接続することを特徴とする請求項1に記載の薄型電池。
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