JP6701342B2 - 歯科用ツール - Google Patents

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    • A61C3/02Tooth drilling or cutting instruments; Instruments acting like a sandblast machine

Description

本開示は、全体的には手術に使用することのできるドリルビット、さらに、特定の実施形態では、歯科用手術に使用するドリルビットまたは骨切りを拡大するためのツールに関する。
種々の環境及び植立状況では、しばしば患者の顎骨に穴が形成される。インプラント収容穴を適正に準備することは、オッセオインテグレーション及び歯科インプラントの長期的な成功を達成するために重要となり得ることが知られている。骨の密度、配向及び質が患者毎に異なることを考慮すると、患者の顎骨の密度、配向及び質にしたがってインプラント収容穴を準備するために利用可能な多数のツールを使用すること、及び/または、異なるドリリングプロトコルを備えることがしばしば必要である。例えば、植立部位における骨の密度にしたがい、低密度の骨の植立部位に比較して高密度の骨を穴から除去するためにツール及び/またはドリルプロトコルの異なるセットを使用することができる。
本明細書に記載のシステム、方法及び装置は、革新的な態様を有し、そのうちの単独のものがそれらの望ましい特性に対して必要不可欠または単独で対応可能なものはない。特許請求の範囲を制限するものではないが、有益な特徴のいくつかを要約する。
本明細書に開示する1つの態様は、より少ないドリル切削ステージ及び/またはプロトコルを必要とし、さらに穴形成の結果が満足できるように、穴の形成機能を簡略化かつ改善する必要性が存在することの認識である。本明細書に開示の別の態様は、骨の質、密度及び/または配向の範囲にわたる穴形成の精度を損なうことなく、器具及びドリルの数を減少できることが有益であることの認識である。
第1の態様では、発明の目的はドリルビットであり、このドリルビットは、
頂端部、冠状端部、及び、頂端部と冠状端部との間に延びる長手方向軸と、
長手方向軸を周方向に囲み、長手方向軸に垂直な平面で見たときに、少なくとも一部分が非丸形または非円形輪郭を有し、非丸形または非円形輪郭を有する部分が少なくとも1つの第1圧縮ゾーンを形成するドリルビットコアと、
第1切刃と、
ドリルビットコアから半径方向外方に延びる案内ねじとを、備える。
第1切刃は、ドリルビットコアの第1圧縮ゾーン内に配置してもよい。
第1切刃は、長手方向軸から第1半径方向距離にあってもよく、ドリルビットコアの最大外形寸法は、長手方向軸から第2半径方向距離にあってもよい。第2半径方向距離は、第1半径方向距離よりも大きくてもよい。第1半径方向距離の末端は、第2半径方向距離の末端と相違してもよい。第1半径方向距離の末端は、第2半径方向距離の末端とは異なる角度位置にあってもよい。換言すると、第1切刃は、ドリルビットコアの最大外形寸法とは異なる角度位置にあってもよい。
第2の態様では、発明の目的はドリルビットであり、このドリルビットは、
頂端部、冠状端部、及び、頂端部と冠状端部との間に延びる長手方向軸と、
長手方向軸を周方向に囲み、長手方向軸に垂直な平面で見たときに、少なくとも一部分が非丸形または非円形輪郭を有し、非丸形または非円形輪郭を有する部分が少なくとも1つの第1圧縮ゾーンを形成するドリルビットコアと、
ドリルビットコアの第1圧縮ゾーン内に配置される第1切刃とを備え、
第1切刃は長手方向軸から第1半径方向距離であり、ドリルビットコアの最大外形寸法は長手方向軸から第2半径方向距離であり、第2半径方向距離は第1半径方向距離よりも大きい。
ドリルビットは、ドリルビットコアから半径方向外方に延びる案内ねじを更に有してもよい。
本発明によるドリルビットは、単独または組み合わせの以下の特徴を含むことが可能であり、つまり、
−ドリルビットコアが楕円形状であり、
−ドリルビットコアは頂端部に向けて先細りし、
−ドリルビットコアは、ドリルビットコアが頂端部に向けて延びるにつれて、長手方向軸の周りを周方向にシフトする最大外形寸法を備え、
−非丸形または非円形輪郭が3葉または3楕円形であり、
−ドリルビットコアは、第2圧縮ゾーン内に配置される第2切刃をさらに備え、
−ドリルビットコアは、切削溝をさらに備え、
−切削溝は切削溝がドリルビットの頂端部と冠状端部間に延びるにつれて長手方向軸の周りを周方向に巻き付き、切削溝はドリルビットの冠状端部において開始してもよく、切削溝はドリルビットの頂端部まで延びなくてもよく、切削溝はドリルビットの頂端部の少なくとも一部、例えば最頂端部分に存在しなくてもよく、切削溝はドリルビットの頂端部の全体に存在しなくてよく、第1切刃は、長手方向軸から第1半径方向距離でありかつドリルビットコアの最大外形寸法は長手方向軸の第2半径方向距離であり、ドリルビットコアは第2半径方向距離と第1半径方向距離との間の差として画定される非切削ゾーンを有し、
−非切削ゾーンは、ドリルビットの頂端部と冠状端部との間で一定に維持される。
案内ねじは、案内ねじがドリルビットコアから半径方向に離隔して延びる距離として画定される高さを有してもよい。案内ねじの高さは、0と1000μmとの間、0と500μmとの間、または50と250μmとの間の範囲としてもよい。特に、案内ねじの高さは、300μmでもよい。
案内ねじは、250μm以下、200μm以下、または150μm以下の幅を有してもよい。
案内ねじは、1mm以下のピッチを有してもよい。
案内ねじは、長手方向軸に垂直な平面で見たときに、例えば実質的に円形輪郭である実質的に丸い輪郭を有してもよい。
案内ねじの幅は、切削溝の幅と相違してもよい。案内ねじの高さは、切削溝の高さと相違してもよい。案内ねじのピッチは、切削溝のピッチと相違してもよい。
切削溝は、50°と70°との間の範囲の角測長さの開口を有してもよい。切削溝の開口の角測長さは、60°でもよい。
第3の態様では、本発明の目的は、骨切りを準備する方法であり、この方法は、
非丸形または非円形ドリルビットで顎骨に穴をドリル切削することを備える。
方法は、単独のまたは組み合わせの以下のステップを更に備えることができ、つまり、
−ドリル切削ステップの際にドリルビットの挿入トルクを測定し、
−挿入トルクが受け入れ可能な範囲内にあるかどうか評価し、
−挿入トルクが受入れ可能な範囲にある場合にドリル切削を停止し、第2ドリルビットを使用して穴を変更し、測定及び評価ステップを繰り返す。
第4の態様では、本発明の目的は、インプラントを顎骨内に植立する方法であり、
非丸形または非円形ドリルビットで顎骨に穴をドリル切削すること、
インプラントを穴内に植立することを備える。
方法は以下のステップをさらに備えることができ、つまり、
ドリル切削ステップの際にドリルビットの挿入トルクを測定し、
挿入トルクが受け入れ可能な範囲内にあるかどうか評価し、
挿入トルクが受入れ可能な範囲内にある場合に、インプラントを埋入し、
挿入トルクが受入れ可能な範囲にない場合に、穴を変更し、測定及び評価ステップを繰り返すことを備える。
第5の態様では、本発明の目的は、第1の態様または第2の態様のドリルビットを備える部品、及び、特に歯科インプラントであるインプラントのキットである。
インプラントはねじを備えてもよい。ドリルビットは、ドリルビットコアから半径方向外方に延びる案内ねじを備えてもよい。案内ねじは、ピッチ及び/または高さ及び/または幅がインプラントのねじと相違してもよい。
図を通じて、全体的に対応する参照する要素間を指示するために参照数字を繰返し使用することがある。図は、本明細書に記載の例示的な実施形態を説明するために提供され、開示の範囲を制限することを意図するものではない。
顎骨に準備されたインプラント収容穴を示す。 顎骨に穴を準備するために使用可能なツールのパネルを示す。 ドリルビットの実施形態の側面図である。 図3Aのドリルビットの横断面図である。 ドリルビットの例示的実施形態の斜視図である。 ドリルビットの例示的実施形態の斜視図である。 ドリルビットの例示的実施形態の斜視図である。 ドリルビットの実施形態の側面図である。 図5Bは、図5Aの実施形態の横断面図である。図5Cは、図5Aの実施形態の頂端部の図である。 ドリルビットの実施形態の横断面図である。 ドリルビットの例示的実施形態の横断面図である。 ドリルビットの例示的実施形態の側面図である。 ドリルビットの実施形態の側面図である。 インプラントを骨内に植立する方法の略図である。 インプラントを骨内に植立する別の方法の略図である。
次に、システム、構成要素ならびに組立て及び製造方法の実施形態を添付図面を参照して説明し、ここに同様な数字は全体を通じて同様または類似する要素を参照する。複数の実施形態、実施例及び実例を以下に示すが、当業者であれば、本明細書に記載の発明は特に開示した実施形態、実施例及び実例を越えて拡大し、発明の他の用途、その明らかな変形及び均等物を包含可能なことが理解される。本明細書に提示した説明で使用する術語は、発明の特定の特別な実施形態の詳細な説明との関係で使用するだけであるため、いかなる制限または規制する態様で解釈すべきことを意図するものではない。加えて、発明の実施形態は、複数の新規な特徴を備えることができ、単一の特徴が単独でその望ましい特性の要因であり、または本明細書に記載の発明を実施するための本質的なものではない。
以下の説明で使用する場合のある特定の術語は参考目的だけであり、したがって制限することを意図するものではない。例えば、「上部」及び「下部」などの用語は参照する図面内の方向を参照する。「前」、「後」、「左」、「右」、「背」及び「側」などの用語は、一貫するが任意の基準系内における構成要素の部分または部材の配向及び/または位置を説明しており、これは、考慮する構成要素または部材を記述する文章及び関連する図面を参照することにより明らかとなる。更に、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は別個の部材を記載するために使用する場合がある。このような術語は、上記の具体的に記載した語、その派生語及び同様な意味の語を包含し得る。
図1は、歯科インプラントを受入れる顎骨30を準備するために、顎骨30内に穴20をドリル切削する例示的な伝統的歯科ドリルビット10を示す。歯科インプラントの長期の成功は、インプラント部位の適正な準備に依存する可能性がある。例えば、インプラントを顎骨30内に前進するために必要なトルク(「挿入トルク」とも称する)は、インプラントの初期安定性の指示として作用することができる。インプラントの安定性は、インプラントのオッセインテグレーション及び即時荷重について重要ファクタとなり得る。顎骨30が異なる骨のタイプで構成される可能性があること、及び/または、各患者が異なる質、配向及び/または密度の顎骨を有し得ることを考慮すると、インプラントを受入れる顎骨30を準備する方法は、植立する部位における骨の密度、配向及び/または質にしたがって調整することが必要な場合がある。例えば、高密度の骨を有するインプラント部位から十分な量の骨を除去できないと、挿入トルクが大きくなることがあり、これは周囲の骨に悪影響を与える可能性がある。低密度の骨を有するインプラント部位から過度に多くの骨を除去すると、挿入トルクが小さくなることがあり、これはインプラントの微細な動きでオッセインテグレーションを妨げる可能性がある。
図2は、特に緻密骨の状況について、複数のステップ及び判断を伴う比較的複雑なドリルプロトコルを採用する歯科インプラントを受入れるために顎骨30を準備する伝統的な方法を示す。例えば、緻密骨ドリリングプロトコルは、精密ドリル11、2mm径のテーパードドリル13、第1方向インジケータ15、3.5mm径テーパードドリル17、4.3mm径テーパードドリル19、5.0mm径テーパードドリル21、第2方向インジケータ23、5.0mm径高密度骨ドリル25、及び5.0mm径ねじタップテーパードドリル27を含む7つまでのドリル及びタップを包含してもよい。歯科インプラント製造業者は、所要の挿入トルクを達成するために、骨質状況において使用するツールの組み合わせについてガイドラインを提供する。いくつかの状況では、臨床医は、どのドリルプロトコルに従うか選択する前に、最初に局部的な骨質を推定しなければならない。骨質の推定が正しくない場合は、選択したドリルプロトコルも正しくない場合があり、これは挿入トルクが高すぎるかまたは低すぎることになる可能性がある。
本開示の1つの態様は、低密度骨を有する領域内で、低密度骨を所定位置に残すことにより挿入トルクを改善することができることの認識である。更に、高密度骨の領域では、入ってくるインプラント用のスペースを形成するために、植立する部位から高密度骨を除去することが望ましいことがある。したがって、低密度骨を所定位置に残しつつ、高密度骨をインプラント部位から選択的に切り取ることができる器具及び/または方法を有することが有益である。このような器具及び/または方法は、ドリルプロトコル処置を簡略化することでも有益となり得る。
図3Aは、本開示の特定の特徴及び利点を有するドリルビット100の非制限的な例示的実施形態を示す。ドリルビット100は、長手方向軸102、頂端部104、及び冠状端部106を有することができる。図示の実施形態では、ドリルビット100はテーパ状であり、これによりドリルビット100の外形寸法は、図3Aに示すように、ドリルビット100が頂端部104に向けて延びるにつれて減少する。いくつかの変形例及び実施形態では、ドリルビット100はテーパ状ではない。例えば、いくつかの実施形態では、ドリルビット100の外形寸法は、ドリルビット100が頂端部104に向けて延びるにつれて実質的に一定のままとすることができる。ドリルビット100は、アタッチメント110を含むこともでき、これにより、ドリルビット100は、ドリル切削機械(図示せず)及び/またはハンドル(図示せず)に接続することができる。アタッチメント110は、ドリルビット100の冠状端部106にあってもよく、特定の実施形態では、ドリルビット100に連結し及び/またはドリルビット100に一体的に形成することができる。ドリルビット100は、後述するように、長手方向軸102の周りを回転され、患者の顎骨に穴を形成することができる。
続けて図3Aを参照すると、ドリルビット100は、ドリルビット100のドリルビットコア120から半径方向外方に延びる案内ねじ113を有することができる。図示の実施形態では、ドリルビットコア120は、テーパ状であり、これによりドリルビットコア120の外形寸法はドリルビット100が頂端部104に向けて延びるにつれて減少する。ドリルビット100と同様に、他の実施形態では、ドリルビットコアは実質的に円筒形または他の態様のテーパ状とすることができる。図示の実施形態では、案内ねじ113は作業タップではなく、骨質を判断するために挿入トルクの測定を可能としつつ制御された態様で骨に出入りするドリルビット100を案内するように構成される。この方法では、案内ねじ113は、骨質の客観的測定を行うのを支援し、これにより、骨質に関する臨床医の主観的判断から生じ得る誤りを減少することができる。案内ねじ113は、ドリルビット100の回転数に対して挿入速度を制御する。一定の回転数の後、骨内にドリルビット100が完全に挿入され、したがって、完全挿入の後、ドリルユニットまたはトルクレンチにより測定される最大トルクは、全体にわたる平均的な骨質に直接関係する。1つのドリリングプロトコルを他に優先して使用することの判断は、ドリルビット100の挿入トルクに基づくことができる。例えば、挿入トルクが所定のレベルよりも小さい場合、臨床医は低密度骨用に設計されたドリリングプロトコルを使用することを選択してもよい。例えば、挿入トルクが所定のレベルよりも大きい場合、臨床医は高密度骨用に設計されたドリリングプロトコルを使用することを選択してもよい。別の実施形態では、ドリルビット100の挿入トルクが特定レベルよりも小さい場合、完全挿入深さは必要とされない場合があり(例えば、軟質骨の場合)、したがって短くかつ小さな骨切りを創成する。これは、低質または軟質骨の場合である。ヒトの場合、骨密度は16g/cm(軟質骨)から80g/cm(硬質骨)で異なり得る。硬質骨では、ツールは全深さに使用され、したがって長くかつ大きな骨切りを創成する。
案内ねじ113は、ドリルビット100が骨内に制御された態様で、低速(例えば、約10〜100rpm)で灌注またはその組み合わせ無しで前進できるように構成することができる。低速ドリル切削は、高速ドリル切削よりも発生する熱を少なくすることができ、低速ドリル切削は高速ドリル切削よりも骨組織に対して害を及ぼす可能性が低い。灌注を避けるドリル切削方法は、骨切りから骨片及び血液を除去(例えば、洗浄)しないことにより、骨の治癒に対する生物学的利点を有することができる。
図3Bは、ドリルビット100の長手方向軸線102に沿うポイントにおけるドリルビット100のドリルビットコア120の横断面図を示す。明瞭にするため、横断面図内のドリルビットコア120の外面に、案内ねじ113を示してない。ドリルビットコア120は、ドリルビット100の長さ1(長手方向で)に沿う非丸形または非円形の断面形状を有することができ、この断面形状は、図3Aに示すように、ドリルビット100の長手方向軸102に概して垂直な平面に沿う。一実施形態では、ドリルビットコア120は、ドリルビットコア120の全長にわたる(または、骨との接触を目的とするドリルビット100の部分)非丸形断面形状を有し、特定の実施形態では、非丸形断面形状はドリルビットコア120の長さの50〜90%にわたって延設することができる。図示の実施形態では、ドリルビットコア120の非丸形断面形状の形状は、ドリルビットコア120の長さにわたって全体的に一定に維持することができる。例えば、ドリルビット100が頂端部104に向けて延びるにつれてドリルビットコア120の外形寸法が減少するように、ドリルビットコア120が先細りする実施形態では、ドリルビットコア120の非丸形断面形状は、寸法を変化させつつ全体的に一定に維持することができる。他の実施形態では、ドリルビットコア120は、ドリルビットコア120の長さにわたって1より多くの非丸形断面形状を有することができる。
ドリルビットコア120は、最少半径202と最大半径204とを有することができる。ドリルビット100は、半円形矢印201で図3Bに示すように、長手方向軸102の周りを回転することができる。ドリルビット100が長手方向軸102の周りを回転すると、最小半径202は内側円212を一掃し、最大半径204は外側円214を一掃する。したがって、周囲の骨の基準ポイントは、最大半径204が基準ポイントに近づくときに半径方向外方に押圧される。基準ポイントは、最大半径204が基準ポイントに達するときに、最大変位301に達することができる。最大半径204が基準ポイントを通過した後、基準ポイントは半径方向内方に移動し、回転するドリルビット100により開けられたスペースを占めることができる。基準ポイントは、最小半径202が基準ポイントに達するときに、最小変位301’に達することができる。このように、周囲の骨は、図3Bに両矢印で示すように、作業マージン302を横断して前後に動くことができる。
ドリルビット100は、周囲の骨を圧縮するドリルビット100の領域に対応する圧縮ゾーン220を形成することができる。例えば、図3Bに示す例示的な実施形態(ドリルビット100が時計方向に回転する)では、圧縮ゾーン220は、ドリルビットコア120の12時の位置の最大半径からドリルビットコア120の2時の位置の最小半径まで延びる。ドリルビット100は、周囲の骨の減圧を可能とするドリルビット100の領域に対応する減圧ゾーン222を有することができる。例えば、図3Bに示す例示的な実施形態では、減圧ゾーン222は、ドリルビットコア120の2時の位置の最小半径からドリルビットコア120の4時の位置の最大半径まで延びることができる。いくつかの変形例では、ドリルビット100は、1より多くの圧縮ゾーン220及び減圧ゾーン222を含むことができる。例えば、図3Bの3楕円の実施形態は、3つの圧縮ゾーン220と3つの減圧ゾーン222とを有する。変更した実施形態は、大きいもしくは小さい圧縮ゾーン及び/または異なる形状の3つの圧縮ゾーンを含むことができる。更に、上述のように、ドリルビットコア120は、ドリルビットコア120の非丸形断面形状が相違しまたは変更することのできる領域を有することができる。加えて、図示の実施形態における3楕円実施形態は、同じ最大半径から最小半径まで変動する同様な寸法を有する3つの圧縮及び減圧ゾーンを包含する。しかし、変更した実施形態では、圧縮及び減圧ゾーンは、それぞれのゾーンにおける圧縮及び/または減圧の大きさが相違するように、複数の最大半径から複数の最小半径まで変動することができる。
本開示の特定の実施形態の態様は、周囲の骨が最大変位301から最小変位301’まで移動するために必要な時間として画定される回復時間を、周囲の骨が有することが可能なことを認識することである。周囲の骨の回復時間は、骨の質に依存することができる。例えば、硬質骨は、軟質骨に比較して短い回復時間を有することができる。したがって、硬質骨は、最大変位301から最小変位301’まで、軟質骨よりもより迅速に移動する傾向がある。後述するように、ドリルビット100は、硬質及び軟質骨の間の回復時間の相違を利用し、ドリルビット100が選択的に無損傷の軟質骨を残しつつ硬質骨を切削し、または、軟質骨に比較して硬質骨を不釣り合いに切削することができるように、構成することができる。
ドリルビットコア120は、切削溝230を含むことができる。切削溝230は、切刃232と後縁234とを有することができる。切刃232は、長手方向軸102から切削距離233とすることができ、これは切刃232の回転半径に等しい。後縁234は、長手方向軸102からの後続距離235とすることができ、これは後縁234の回転半径となる。切削溝230は、図3Bに示すように、圧縮ゾーン220に位置することができる。図3Bを参照すると、切削溝230を圧縮ゾーン220に位置決めすることにより、切削距離233は後続距離235よりも大きくすることができる。
切刃232は、図3Bに示すように、作業マージン302内に位置することができる。換言すると、切削距離233は、周囲の骨の最大変位301と最小変位301’との中間とすることができる。切刃232は、ドリルビットコア120の最小及び最大半径により一掃される内側及び外側円212、214間に介在させることができる切削円213を一掃することができる。外側円214と中間円213との間の領域は、切刃232が骨を通り過ぎるときにこの領域の骨が切刃232に出会わないため、「無切削」ゾーンを表す。いくつかの実施形態では、「無切削」ゾーンの幅は約50μmとすることができる。中間円213と内側円212との間の領域は、切刃232が骨を通り過ぎるときにこの領域の骨が切刃232で切断されるため、「切削」ゾーンを表す。
切刃232の周方向配置及びドリルビット100の回転速度は、切刃232が骨を通過するときに、硬質骨が「切削」ゾーンに入り、ゆっくりと回復する軟質骨が「無切削」ゾーンに残るために十分な時間を有するように、調整することができる。回転時間(RT)は、ドリルビットコア120の切刃232と先行する最大値との間を切刃232が移動するために必要な時間として画定することができる。図3Bを参照すると、RTは、ポイントAがラインBに移動するために必要な時間と等しくなる。軟質骨回復時間(SBRT)は、軟質骨が外側円214から中間円213に戻るために必要な時間として画定することができる。硬質骨回復時間(HBRT)は、硬質骨が外側円214から中間円213に戻るために必要な時間として画定することができる。ドリルビット100及びドリルの速度(例えば、rpm)は、2つの基準、つまり、(1)SBRT>RTで、これにより軟質骨の切削を避ける、及び(2)HBRT<RTで、これにより硬質骨を切削する、に合致するように調整することができる。ドリルビット100を設計するときに考慮可能なパラメータは、硬質及び軟質骨間の回復時間の差、ドリルビットコア120の最大半径と切刃232の半径との間の差、切削溝230の周方向配置、ドリルビット100の回転速度、ドリルビットコア120の外面の半径の変化の割合、及びドリルビット100の挿入速度を含む。
図4A〜4Bを参照すると、本開示のドリルビット100は、ドリルビットコア120の異なる構造を含むことができる。例えば、ドリルビット100は、螺旋構造に連結されて、ドリルビット100の頂端部104まで延びるねじ状構造を形成する複数の3楕円ドリルビットコア120を含むことができる。図示のドリルビット100のドリルビットコア120は、頂端方向に先細りすることができる。しかし、いくつかの変形例では、ドリルビットコア120の外形寸法は、ドリルビット100の長さに沿って実質的に一定に維持できる。
図4Aに示すように、実施形態では、ドリルビットコア120の切刃232は、ドリルビット100の頂端部104から冠状端部106に向けて延びるライン107に沿って互いに整列することができ、これにより、その中でライン107がドリルビット100の長手方向軸102に全体的に平行に延びる一直線または実質的に一直線状の切削溝230を形成する。図4Bに示すように、いくつかの変形例では、ドリルビットコア120の切刃232は、ドリルビット100の頂端部104から冠状端部106に向けて延びる曲線109に沿って互いに整列し、これにより、湾曲した切刃232を形成することができる。ドリルビットコア120は、先細りとすることができ、またはドリルビット100の長さに沿って実質的に一定の外形寸法を有することができる。図示の実施形態では、曲線109は、ドリルビットコア120の螺旋状のねじの同じ方向に全体的に湾曲する(例えば、冠状端部106に向けて反時計回りに)。いくつかの変形例では、曲線109は、ドリルビットコア120の螺旋状のねじと反対方向に全体的に湾曲することができる。
図4Cを参照すると、ドリルビット100は、ドリルビットの長手方向軸102に実質的に垂直に整列する複数の平坦な3楕円ドリルビットコア120を含むことができる。平坦な3楕円ドリルビットコア120は、互いに間隔を置いて離隔し、これにより、隣接する平坦な3楕円ドリルビットコア120間に間隙111を形成することができる。図示の実施形態では、ドリルビット100の頂端部104に近接するドリルビットコア120は、ドリルビットの冠状端部106に向かうドリルビットコア120よりも小さな外形寸法を有する。換言すると、ドリルビット100は頂端部104に向けて先細りする。しかし、いくつかの変形例では、ドリルビットコア120の外形寸法は、ドリルビット100の長さに沿って実質的に一定に維持できる。図示の実施形態では、隣接するドリルビットコア120の切削面232は、切削面232が曲線109に沿って置かれるように、互いに周方向にシフトし、これにより、ドリルビット100の外面の周りを螺旋状に進むばらばらの切削溝230を形成する。いくつかの変形例では、複数の平坦な3楕円ドリルビットコア120の切削面232は、図4Aに関して上述したように、ラインに沿って互いに整列する。
図4Dを参照すると、ドリルビットコア120の最大外形寸法は、先細りし、頂端方向に連続する態様で周方向にシフトし、これにより、螺旋状かつ連続した切削溝230が作成される。螺旋状の切削溝は、後述するように骨切りから切除された材料(例えば、骨片)の除去を容易とすることができる。図示の実施形態では、ドリルビットコア120の最大外形寸法に対する切刃232の位置は、ドリルビット100の長さに沿って実質的に固定された状態を維持する。図4Dに示すように、後縁234は、長手方向軸102の周りを螺旋状に進む曲線105に沿って整列することができる。切刃232は、曲線105と実質的に平行である曲線に沿って更に整列することができる。
本開示のドリルビット100は、切刃232ならびにドリルビットコア120の最大及び最小寸法の種々の構造を含むことができる。例えば、ドリルビットコア120の最大及び最小外形寸法の位置は、図4Aに示すように、ドリルビットの長さに沿って整列させることができる。特定の変形例では、ドリルビットコア120の最大及び最小外形寸法の位置は、図4Cに示すように、ドリルビットの長さに沿って周方向にシフトさせることができる。ドリルビットコア120の最大外形寸法に対する切刃232の位置は、図4Aに示すように、ドリルビット100の長さに沿って一定に維持することができる。切刃232の位置は、ドリルビットコア120の最大外形寸法に向けてまたは離隔させてシフトすることができる。いくつかの変形例では、ドリルビットコア120の最大外形寸法の位置及びドリルビットコア120の最大外形に対する切刃232の位置の双方は、ドリルビット100の長さに沿って周方向にシフトすることができる。更に、ドリルビット120の上述の変形例は、ドリルビット100の長さに沿って連続するドリルビットコア120(図4Dにおけるように)、または不連続なドリルビットコア120(図4Cにおけるように)で達成することができる。
図5Aは、楕円状ドリルビットコア120を有するドリルビット100の非制限的な例示的実施形態である。図5Bは、ドリルビット100の長手方向軸102に垂直な平面に沿うドリルビットコア120の断面を示す。楕円形ドリルビットコア120の極大部は、切削溝230と同期して捩じることができる。案内ねじ113は、案内ねじ113がドリルビットコア120から半径方向に離隔して延びる距離として画定される高さを有することができる。案内ねじ113は、実質的に丸い輪郭、例えば、実質的に円形輪郭を有することができ、一方、コア120は楕円形状の輪郭を有することができる。したがって、案内ねじ113の高さは、ドリルビットコア120の周囲に沿って変化することができ、案内ねじ113の高さは楕円形状のドリルビットコア120の極小部で最大であり、案内ねじ113の高さは、楕円形状のドリルビットコア120の極大部で最小である。
図5Cは、頂端部104からのドリルビット100の端面図である。図5Cに示すように、ドリルビット100が頂端方向に先細りするにつれ、ドリルビットコア120の楕円率は頂端方向で増大することができる。ドリルビット100の頂端チップは、最も大きな偏心率を有することができる。偏心率(ドリルビットコア120の最大及び最小半径間の比率)は、楕円であることの結果であり、これは、ドリルビットコア120の最大及び最小半径間の絶対差である。換言すると、ドリルビットコア120の横方向断面は、ドリルビット100の頂端部104に向けたドリルビットコア120の横方向断面に比較して、ドリルビット100の冠状端部106に向けてより丸くすることができる。これは、いくつかの変形例では、作業マージン302(図3Bに示す)を、頂端部104に向けて先細りするドリルビット100の長さに沿って実質的に一定とすることができるためである。例えば、図示の実施形態では、作業マージン302は、ドリルビット100の長さに沿って約150μmに維持することができ、一方、ドリルビットコア120の外形寸法はドリルビットの冠状端部106における約4mmからドリルビットの頂端部104における約2mmまで先細りすることができる。頂端チップでは、切刃232は、楕円形状のドリルビットコア120の最大半径から約40°とすることができる。一実施形態では、偏心率は、頂端チップで大きくなるように、ドリルビットコア120の全長にわたって変化することができる。別の実施形態では、頂端チップは、ドリルビットの挿入を可能とするため、及びチップにおける切削が極めて少ないため、ドリルコア120の長さの少なくとも一部が丸形状を有する。偏心率は、丸い頂端部分の後で増大し、この後冠状端部に向けて減少することができる。この丸形状部は、ドリルビットの頂端部104からインプラントの長手方向軸に沿って例えば2mmまで、延びることができる。
図6を参照すると、切刃232の迎え角はドリルビット100が周囲の骨の切削を多少積極的にするように変更することができる。図示の実施形態では、切刃232はドリルビットコア120の最大半径204と共に約50°の角度238を形成する。いくつかの実施形態では、角度238は少なくとも約10°、20°、30°、40°、50°またはそれ以外とすることができる。特定の変形例では、切削溝230は切刃232と後縁234とを互いに離して移動することにより、より大きく形成することができる。いくつかの実施形態では、切削溝230は、切刃232により切削された骨片を収容するために大きく形成することができる。いくつかの変形例では、ドリルビット100は、切刃232により周囲の骨から切削された骨片を収集する凹部240を含むことができる。他の実施形態では、切刃は、最大半径に配置することができる。
図6に示す実施形態では、切刃232はドリルビットコア120の極大部に近接して位置決めされている。上述のように、切刃232をドリルビットコア120の極大部に近接して位置決めすることにより、先行する極大部で圧縮された骨の部位に切刃232が到達するためにより長い時間とすることができるため、RTを増大することができる。さらに、切刃232を極大部により近接して位置決めすることにより、切削距離233(図3Bに示す)を増大することができる。切削距離233を増大することで、最大変位301から切削ゾーンまでの距離が減少するため、SBRT及びHBRTを減少することができる。したがって、より長いRTとより短いSBRTとを組み合わせた効果は、ドリルビット100により、より軟質骨が切削される結果とすることができる。同様に、より長いRTとより短いHBRTとの組み合わせた効果は、ドリルビット100により、より硬質骨が切削される結果とすることができる。図示のドリルビット100は、軟質骨及び硬質骨を切削し得る積極的な3楕円ドリルビット100であるが、硬質骨を切削する範囲は、硬質骨の回復がより早いため、軟質骨を切削する範囲より大きくすることができ、したがって、軟質骨の場合よりもさらに切削ゾーンが広がる。
図7A〜7Dを参照すると、ドリルビット100のドリルビットコア120は、異なる断面形状を有することができる。ドリルビットコア120の断面形状は、軟質骨の切削を最小とし、摩擦を最小とし、発熱を最小とし、及び/または方向制御(例えば、ぶれの防止)を最大とし、または硬質骨の切削を最大とするように構成することができる。図示の実施形態ではドリルビットコア120の回転方向を矢印210で指示してある。図7Aは、実質的に丸形輪郭を有するドリルビットコア120を示す。切刃232の半径方向距離は、後縁234の半径方向距離と実質的に等しい。図示の実施形態では、ドリルビットコア120は、互いに周方向に180°離隔した2つの切削溝230を有する。図7Bは、互いに周方向に180°離隔した2つの切削溝230を有する楕円形状のドリルビットコア120を示し、切刃232の半径方向距離は後縁234の半径方向距離と実質的に等しい。いくつかの変形例では、ドリルビット120の楕円率は、点線で示すコア121で示すように小さくすることができる。図7Cは、隣接する切削溝232から約120°周方向に離隔する3つの切削溝230を有する3楕円ドリルビットコア120を示す。図示の実施形態では、切刃232の半径方向距離は、後縁234の半径方向距離と実質的に等しい。図7Dは、隣接する切削溝232から周方向に約90°離隔した4つの切削溝230を有する十字形ドリルビットコア120を示す。図示の実施形態では、切刃232の半径方向距離は、後縁234の半径方向距離と実質的に等しい。図7Dに示すように、ドリルビットコア120は、1つまたは複数の突起245を含むことができる。いくつかの変形例では、突起245は、切刃232の半径方向距離を約50μm越えて半径方向に延びることができる。
図8A〜8Cを参照すると、ドリルビット100は種々のマクロ形状を有することができる。ドリルビット100のマクロ形状は、ドリルビット100の長手方向軸102に沿うドリルビットコア120の外形寸法により画定することができる。骨切りの形状は、骨切りを行うために使用されたドリルビット100のマクロ形状に対応する。図8Aを参照すると、ドリルビット100のマクロ形状は、頂端方向に先細りすることができる。先細りは、尖らせてもよく、または尖らせなくてもよい。先細りは、ドリルビット100の長さに沿って一定にすることができる。先細りは、ドリルビット100の長さに沿って変更することができる。例えば、ドリルビット100のいくつかの領域における先細りは、ドリルビット100の他の領域におけるものよりも急勾配にしてもよい。
いくつかの実施形態では、ドリルビット100のマクロ形状は、インプラントのマクロ形状に対応するように選択される。図8Bに示すように、ドリルビット100は、頂端ベース404と冠状端ベース406とを有することができる。図8Bに示すように、頂端ベース404は、頂端部分414の最頂端面であり、冠状端ベース406は、冠状端部分416の最冠状端面である。いくつかの変形例では、冠状端ベース406は、頂端ベース404の外形寸法403よりも大きな外形寸法405を有することができる。例えば、図示の実施形態では、ドリルビット100は、約3.2mm幅の外形寸法405を有する冠状端ベース406と、約2mm幅の外形寸法403を有する頂端ベース404とを有することができる。冠状端部分416は、頂端方向に先細りとすることができ、一方、頂端部分は実質的に一定幅を有する。冠状端部分416は、長手方向長さ409を有することができ、頂端部分414は、長手方向長さ407を有することができる。いくつかの実施形態では、冠状端部分416は、約13mmの長手方向長さ409を有し、頂端部分414は約2mmの長手方向長さ407を有する。
図8Cを参照すると、ドリルビット100は、冠状端部分416と頂端部分414との間に介入される中間部分418を有することができる。いくつかの実施形態では、ドリルビット100は、図8Aの右端の実施形態に示すように、1より多くの中間部分418を有することができる。中間部分418は、中間部分418の最冠状端部分の冠状面420を有することができる。図8Cに示す実施形態では、ドリルビット100は、約3.8mmの幅と約3.2mmの冠状面420と約2mmの頂端ベース404とを有する冠状ベース406を有することができる。冠状部分416の長手方向長さは約12mmとすることができ、中間部分418の長手方向長さは約1mmとすることができ、頂端部分414の長手方向長さは約2mmとすることができる。
図9は、上述のように、捩じられかつ先細りの楕円ドリルビットコア120を有するドリルビット100の非制限的な例示的実施形態を示す。いくつかの変形例では、切削溝230は骨切りから切削された骨を移送するように構成することができる。例えば、図示の実施形態では、切削溝230は、約45°のピッチの螺旋構造を有する。切削溝230のピッチは、骨片が切削溝230内に詰まらずに骨切りから移送されるように、選択することができる。図示の実施形態では、切削溝230は、頂端部104に向けて時計回りである、ドリルビット100の回転方向に巻かれる。この構造は、ドリルビット100が骨を切削する方向に回転されたときに、骨片をドリルビット100の冠状端106に向けて移送し、骨切りから排出するのを可能とする。記載の実施形態は、丸い輪郭を有する案内ねじ113を有する。案内ねじ113は、図9に示すように、長手方向軸102に実質的に垂直にすることができる。いくつかの変形例では、案内ねじ113は、ドリルビット100の頂端部104に向けて角度を付けることができる。案内ねじ113の機能は、ツールの挿入を制御するのみで、インプラントを後で配置するためにねじを切るのではないため、案内ねじのピッチはインプラントの1つと対応しない。これは、ユーザが同じねじ経路を辿ることに関与する必要がないという利点を有する。
図10は、インプラントを収容する骨切りを準備するために、本開示の実施形態のドリルビット100を使用する方法の実施形態の概略図を示す。上述のように、ドリルビット100は、骨切りを準備するために必要とするツール及び/またはステップの数を低減するように構成することができる。インプラントを収容する骨切りの準備手順は、本明細書では骨の「正常化」と称し得る。ドリルビット100は、1つのドリルビット100のみを使用して骨を正常化するように構成することができる。いくつかの変形例では、骨を正常化するために2つ以上のドリルビット100を使用することができる。図10に示すように、方法はステップ600を含んでもよく、ここでは、ドリルビット100よりも小径のパイロットドリルビットを使用して骨に穴が開けられる。いくつかの実施形態では、パイロットステップ600は、2mmの径を有するパイロットドリルビットを使用する。パイロットステップ600は、灌注を使用して実行することができる。ステップ600におけるドリル速度は、約800rpmとすることができる。
更に、図10を参照すると、インプラントを収容するための骨切りを準備する方法は、正常化ステップ602を含むことができる。本明細書に記載の実施形態による第1ドリルビット100を、正常化ステップ602に使用することができる。第1ドリルビット100は、骨切りに植立するインプラントに基づいて選択することができる。いくつかの変形例では、第1ドリルビット100は、ドリル切削ステップ600により形成された穴を拡大するために使用することができる。特定の変形例では、正常化ステップ602は、先行するドリル切削ステップ600を実行することなく実行することができる。正常化ステップ602は、灌注と共にまたは灌注無しで実行することができる。正常化ステップ602は、約50〜100rpmのドリル速度を使用して実行することができる。いくつかの変形例では、正常化ステップ602は、挿入トルクを決定する測定ステップ604を含むことができる。測定ステップ604は、ドリルビット100に加わるトルクを検出することにより、挿入トルクを決定することができる。測定ステップ604は、骨の正常化が成功かどうか評価する評価ステップ606を含むことができる。いくつかの変形例では、評価ステップ606は、測定ステップ604で測定した実際の挿入トルクを望ましい挿入トルクと比較することができる。望ましい挿入トルクは、挿入トルクに対してインプラントの成功を関連付けるルックアップテーブルにより、判断することができる。いくつかの変形例では、正常化は、挿入トルクが約40Ncm以下のときに適正とすることができる。いくつかの実施形態では、望ましい挿入トルクは、骨切りに埋入しようとするインプラントのタイプに基づいて変更してもよい。
インプラントを収容するための骨切りを準備する方法は、更なる正常化ステップ608を含むことができる。更なる正常化ステップ608は、本明細書に記載の実施形態による第2ドリルビット100’を使用して実行することができる。第2ドリルビット100’は、第1ドリルビット100に比較して異なるマクロ形状を有することができる。第2ドリルビット100’は、第1ドリルビット100に比較して異なる構造のドリルビットコア120を有することができる。インプラントを収容するための骨切りを準備する方法は、繰返すことができる。例えば、方法は、インプラントを収容するために適切に正常化されるまで、更なる正常化ステップ608から測定ステップ604及び評価ステップ606に複数回進めることができる。
別の実施形態では、ドリルビット100の所定の長さがドリル切削ステップ600で作成された穴内に挿入されるときまたは挿入されるまで、ドリル切削ユニットまたはドリルビット100に接続されたコントローラにより、正常化ステップ602中にトルクが測定される。前記所定の長さは、機械的に制御することができ、例えば、ドリルビットは、その位置がトルクを測定するための最大ドリル切削長さを示す軟質骨用に校正される取外し可能なストッパを有することができる。代替的に、所定長さは、トルクを測定するドリルユニットのソフトウェアにより制御することができる。所定長さまでまたは所定長さで測定されたトルクが、硬質骨の存在を示す特定値よりも大きい場合、ドリルユニットはユーザに、所定長さを超えてドリル切削が継続することを指示することができる。取外し可能なストッパは取り外すことができ、ドリリングが第2固定ストッパまで再開され、その位置は硬質骨について校正される。所定長さまでまたは所定長さで測定されるトルクが、軟質骨の存在を示す特定値より小さい場合、ドリルユニットは、ユーザにドリル切削を停止し、インプラント620の植立を開始することを指示することができる。更に、ドリルユニットは、判断を支援するために骨の質をユーザに指示する画面または任意の種類のユーザインタフェースを設けることができる。骨のタイプもドリル切削ユニットにより、アラーム等の音響信号を使用してユーザに示すことができる。代替的に、ドリル切削ユニットは、測定したトルクに基づいて挿入深さを直接制御し、特定回数の後、第1ドリルビット100によるドリル切削を停止することができる。
本開示のドリルビット100は、インプラントを顎骨30(図1に示す)内に植立する方法に使用することができる。インプラントを顎骨30内に植立する方法は、上述のインプラントを収容するための骨切りを準備する方法を含むことができる。インプラントを顎骨30内に植立する方法は、埋入ステップ610を含むことができる。埋入ステップ610は、ドリルビット100で準備した骨切り内にインプラント620を植立することを含むことができる。埋入ステップは、灌注と共にまたは灌注無しで実行することができる。埋入ステップ610は、インプラント620の約50rpmの回転速度で実行することができる。いくつかの変形例では、埋入ステップ610は、インプラント620の約25rpmの回転速度で実行することができる。
図11は、インプラントを収容する骨切りを準備するために、本開示の実施形態のドリルビット100を使用する方法の別の実施形態の略図である。図11に示すように、方法はパイロットステップ700を含んでもよく、ここでは、ドリルビット100よりも小径のパイロットドリルビットを使用して顎骨730に穴が開けられる。パイロットステップ700で生成される穴は、後続ステップの案内穴として作用する。パイロットステップ700で生成される穴は、準備が完了してない部位でもよい。パイロットステップ700は、灌注を使用して実行することができる。パイロットステップ700におけるドリル速度は、約800rpmとすることができる。例えば、パイロットステップ700に使用されるパイロットドリルビットは、1.8〜2.4mmの範囲の径を有してもよい。いくつかの実施形態では、パイロットステップ700は、2mmの径を有するパイロットドリルビットを使用する。
更に、図11を参照すると、インプラントを収容するための骨切りを準備する方法は、正常化ステップ702を含むことができる。本明細書に記載の実施形態による第1ドリルビット100を、第1正常化ステップ702に使用することができる。第1ドリルビット100は、骨切りに植立するインプラントに基づいて選択することができる。いくつかの変形例では、第1ドリルビット100は、パイロットステップ700により形成された穴を拡大するために使用することができる。特定の変形例では、第1正常化ステップ702は、先行するドリル切削ステップ700を実行することなく、行うことができる。第1正常化ステップ702は、灌注と共にまたは灌注無しで実行することができる。第1正常化ステップ702は、約50〜100rpmのドリル速度を使用して、特に約50rpmのドリル速度を使用して実行することができる。
特に、第1ドリルビット100は、第1切刃が長手方向軸から第1半径方向距離であり、ドリルビットコアの最大外形寸法が長手方向軸から第2半径方向距離であり、ここに第2半径方向距離が第1半径方向距離よりも大きい、ように構成してもよい。ドリルビット100のドリルビットコアは、第2半径方向距離と第1半径方向距離との間の差として画定される非切削ゾーンを有してもよい。
図11に示す方法は、第1正常化ステップ702で骨切り内に第1ドリルビット100が完全に挿入可能かどうか評価する第1評価ステップ704を備えてもよい。この第1評価ステップ704では、第1ドリルビット100が骨切り内に適正に挿入、すなわち第1ドリルビット100の十分な長さに沿って挿入されるかどうか判断され、第1ドリルビット100に加わるトルクを測定する。この評価の結果、すなわち挿入長さまたは深さの判断、及び加わるトルクの測定の結果に基づいて、以下に更に詳述するように、次のステップが選択される。
例えば、第1ドリルビット100が適正に挿入されたかどうか判断するため、第1ドリルビット100に肩などのマーキングを設けてもよく、これは、骨切り内に植立されるべきインプラント720の長さと等しいかまたは少なくとも類似する第1ドリルビット100の挿入長さを示す。第1正常化ステップ702において、第1ドリルビット100が、骨切りの冠状端部にマーキングが配置される長さなどに沿って骨切りに挿入されたことが判明した場合、第1ドリルビット100は十分な長さに沿って挿入されたことが判断される。
第1ドリルビット100に作用するトルクは、例えばドリル切削ユニットまたはドリルビット100に接続されるコントローラにより、例えばパイロットステップ700で生成された穴内に第1ドリルビット100が所定の長さが挿入されたときまたは挿入されるまで、測定することができる。いくつかの変形例では、第1評価ステップ704は、このステップで測定した実際の挿入トルクを望ましい挿入トルクと比較することができる。望ましい挿入トルクは、挿入トルクに対してインプラントの成功を関連付けるルックアップテーブルにより、判断することができる。いくつかの変形例では、正常化は、挿入トルクが約40Ncm以下のときに適正とすることができる。いくつかの実施形態では、望ましい挿入トルクは、骨切りに埋入しようとするインプラントのタイプに基づいて変更してもよい。
第1評価ステップ704が肯定的な結果、すなわち第1ドリルビット100が十分な長さに沿って挿入され、測定したトルクが望ましい値を有することを示す結果を提供する場合、埋入ステップ706が実行される。この埋入ステップ706では、インプラント720は、ドリルビット100で準備された骨切り内に挿入される。埋入ステップ706は、灌注と共にまたは灌注無しで実行することができる。埋入ステップ706は、インプラント720の約50rpmの回転速度で実行することができる。いくつかの変形例では、埋入ステップ706は、インプラント720の約25rpmの回転速度で実行することができる。埋入ステップ706では、インプラント720は、約25〜70Ncmの範囲の挿入トルクの適用の下で、顎骨730内に挿入し得る(図11参照)。
第1評価ステップ704が否定的な結果を提供する場合、第2正常化ステップ708が実行される。第2正常化ステップ708は、本明細書に記載の実施形態による第2ドリルビット100’を使用して実行することができる。第2ドリルビット100’は、第1ドリルビット100に比較して異なるマクロ形状を有することができる。第2ドリルビット100’は、第1ドリルビット100に比較して異なる構造のドリルビットコア120を有することができる。
特に、第2ドリルビット100’は、第1切刃がドリルビットコアの非丸形もしくは非円形部分の最大部に配置されるように、または、骨切り内にそれを挿入するときに第2ドリルビット100’が回転される回転方向とは反対の方向に、ドリルビットコアの非丸形または非円形部分の最大部から周方向に離隔して配置されるように、構成してもよい。
第2ドリルビット100’は、第1切刃がドリルビットコアの第1圧縮ゾーンの外側に配置されるように構成してもよい。
インプラントを収容するための骨切りを準備する方法は、繰返すことができる。例えば、この方法は、更なる正常化ステップ、例えば第2正常化ステップ708から評価ステップに進めることができ、これは第1評価ステップ704と実質的に同じまたは類似する方法で、正常化がインプラント720を受入れるために適切になるまで複数回、実行してもよい。
特に、図11に示す方法では、第2正常化ステップ708に第2評価ステップ710が続いてもよく、ここでは、第2ドリルビット100’が第2正常化ステップ708で骨切り内に完全に挿入することができるかどうか評価される。第2評価ステップ710は、第1評価ステップ704についての上記説明と実質的に同じ方法で実行することができる。
第2評価ステップ708が肯定的な結果を提供する場合、埋入ステップ712が実行される。埋入ステップ712では、インプラント720は、ドリルビット100’で準備された骨切り内に、例えば、装着ステップ706についての上記説明と同じ方法で挿入される。埋入ステップ712では、インプラント720は、約35〜70Ncmの範囲の挿入トルクの適用の下で、顎骨730内に挿入し得る(図11参照)。
第2評価ステップ708が否定的な結果を提供する場合、ドリル切削ステップ714が実行される。ドリル切削ステップ714は、パイロットステップ700で使用されるパイロットドリルビットのものよりも大きな径を有するドリルビットを使用して実行することができる。例えば、ドリル切削ステップ714に使用されるドリルビットは、3.4〜3.9mmの範囲の径を有してもよい。ドリル切削ステップ714で使用されるドリルビットは、緻密骨ドリルビットでもよい。ドリル切削ステップ714は、灌注を使用して実行することができる。ドリル切削ステップ714におけるドリル速度は、約800rpmとすることができる。
ドリル切削ステップ714に、別の評価ステップ(図11に図示せず)が続いてもよい。この更なる評価ステップは、第1評価ステップ704についての上記説明と実質的に同じ方法で実行してもよい。
ドリル切削ステップ714の後、更なる評価ステップが肯定的な結果を提供する場合、埋入ステップ716を実行してもよい。埋入ステップ716では、インプラント720は、ドリル切削ステップ714で準備された骨切り内に、例えば、装着ステップ706についての上記説明と同じ方法で挿入される。埋入ステップ716では、インプラント720は、約35〜70Ncmの範囲の挿入トルクの適用の下で、顎骨730内に挿入し得る(図11参照)。
詳述した第1及び第2正常化ステップ702、708では、第1ドリルビット100及び第2ドリルビット100’に適用するトルクの閾値は、インプラント720のトルク閾値よりも小さくなるようにそれぞれ選択される。
上述の方法に使用されるインプラント620は、出願人Nobel Biocare Services AGにより、本願と同日に、代理人整理番号第P1542PC00の下で「Dental Implant, Insertion Tool for Dental Implant and Combination of Dental Implant and Insertion Tool」と題して出願された国際特許出願第PCT/EP2017/051953号に記載のようなインプラントとすることができ、この出願の全体が参照することにより本願明細書に明示的に組み込まれ、特に上記出願の図1、2、10〜12、13〜15、20及び21、34及び35の実施形態ならびに関連する段落は参照することにより本願明細書に明示的に組み込まれる。このインプラントは、歯科インプラントとすることができ、頂端部、冠状端部、及びこの頂端部と冠状端部との間を長手方向に沿って延びる外面を有するコアボディ、及び、
−このコアボディから外方に延びる少なくとも1つのねじを備え、
このコアボディは、
−第1コア形状ゾーンを備え、この第1コア形状ゾーンでは、このコアボディの断面が、断面の中心とその外面形状との間の距離を測定する半径が相対的な最大値、したがって隣接する配向よりも高い値を取る多数の主方向を有し、
−コア円形ゾーンを備え、このコア円形ゾーンでは、このコアボディの断面が基本的に円形形状であり、更に、
−このコア形状ゾーンとこのコア円形ゾーンとの間に位置するコア遷移ゾーンを備え、このコア遷移ゾーンでは、このコアボディの断面の形状が、この長手方向の座標に対するパラメータ特性の関数として、このコア円形ゾーンに隣接する基本的に円形形状から、このコアボディの断面がこのコア形状ゾーン内の断面の形状に対応する形状まで連続的に変化する。
このインプラントは、第2コア形状ゾーンを更に有することができ、その第2コア形状ゾーンでは、このコアボディの断面は、断面の中心とその外形との間の距離を測定する半径が相対的最大値、したがって隣接する配向よりも大きな値を取る多くの主方向を有し、この第1コア形状ゾーンでは、その最小半径に対するこのコアボディの断面の最大半径の比として画定されるコア偏心パラメータが、この第2コア形状ゾーンにおけるよりも大きい。
このようなインプラントは、このコアボディから外方に延びる少なくとも1つのねじを更に備え、このねじはねじ外側容積を画定し、このねじは、
第1ねじ形状ゾーンを備え、このねじ形状ゾーンでは、このねじ外側容積の外側断面が、断面の中心とその外面形状との間の距離を測定する半径が相対的な最大値、したがって隣接する配向よりも高い値を取る多数の主方向を有し、
この頂端部に隣接するのが好ましいねじ円形ゾーンを備え、このねじ円形ゾーンでは、このねじ外側容積の外側断面が基本的に円形形状であり、更に、
このねじ形状ゾーンとこのねじ円形ゾーンとの間に位置するねじ遷移ゾーンを備え、このねじ遷移ゾーンでは、このねじ外側容積の外側断面の形状は、この長手方向の座標に対するパラメータ特性の関数として、このねじ円形ゾーンに隣接する基本的に円形形状から、このねじ外側容積の外側断面がこのねじ形状ゾーンの外側断面の形状に対応する形状に連続的に変化する。
インプラントは、第2ねじ形状ゾーンを更に備えることができ、この第2ねじ形状ゾーンでは、このねじ外側容積の外側断面が、断面の中心とその外面形状との間の距離を測定する半径が相対的な最大値、したがって隣接する配向よりも高い値を取る多数の主方向を有し、
この第1ねじ形状ゾーンでは、このねじ外側容積の最小半径に対する外側断面の最大半径の比として画定されるコア偏心パラメータが、この第2コア形状ゾーンにおけるよりも大きい。
そのようなインプラントは、少なくともこの遷移ゾーンに設けられる多数の切削溝を更に有することができる。
特に患者の骨組織内に挿入するための歯科インプラントは、更に、
−頂端部、冠状端部、及びこの頂端部とこの冠状端部との間の長手方向に沿って延びる外側面とを有するコアボディと、
−このコアボディから外方に延びる少なくとも1つのねじと、
−このコアボディまたはこのねじにより画定されるねじ外側容積により画定される特有のインプラント容積とを備え、インプラントの長手方向の座標に対するパラメータ特性のそれぞれの容積では、この特有のインプラント容積の断面は、その中心からこの断面の外形の最小距離に対するその中心からこの断面の外形の最大距離の比として画定される偏心パラメータにより特徴付けられ、
この特有の容積は、
−この偏心パラメータが好ましくは一定である最大値を有する少なくとも1つの冠状部ゾーンを備え、この冠状部ゾーンはインプラントの合計長さの少なくとも10%の長さを冠状ゾーンを越えてインプラントの長手方向軸に沿って延び、
−この偏心パラメータが好ましくは一定である最小値を有する少なくとも1つの頂部ゾーンを備え、この頂部ゾーンはインプラントの合計長さの少なくとも30%の頂部ゾーン長さを越えてインプラントの長手方向軸に沿って延び、更に、
この冠状部ゾーンとこの頂部ゾーンとの間に位置する少なくとも1つの遷移ゾーンを備え、この偏心パラメータは、この長手方向の座標に対するパラメータ特性の関数として、この頂部ゾーンに隣接する最小値からこの冠状部ゾーンに隣接する最大値に好ましくは直線状に連続的に変化し、この遷移ゾーンはインプラントの長手方向軸に沿って、インプラントの合計長さの少なくとも10%の長さの遷移ゾーンを越えて延びる。
このような「非丸形インプラント」は、顎骨に挿入する際、上述のようにドリルビットにより開始される骨の正常化を継続する。
別の態様によると、本発明は、部品のキットにも関し、上述のように画定されたドリルビット、及び特に上述のように画定されたインプラントであるインプラントを備える。
上述の特定の実施形態及び方法は歯科手術の関連であり、患者の顎骨に歯科インプラントを受入れる穴を形成することを理解すべきであるが、しかし、本明細書に記載の実施形態の特定の特徴及び態様は、他の手術用途にも利用性を見出すことができることを理解すべきである。例えば、本明細書に記載の実施形態の特定の特徴及び態様は、身体の別の部分(例えば、脚、脊椎、及び/または腕の骨)に穴を形成するために構成されたドリル及び/または異なるタイプの装置(例えば、ロッド、スペーサなど)を受入れるために構成される穴で使用してもよい。
本明細書に記載の実施形態に多くの変形及び変更を行ってもよく、その要素は他の受入れ可能な実施例中にあると理解されることが強調されるべきである。全てのこのような変形例及び変更例は、本明細書において本開示の範囲内に含まれ、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。更に、本明細書に記載のステップのいずれも、同時に、または本明細書で順序付けられたステップとは異なる順序で実行することができる。更に、明らかなように、本明細書に記載の特定の実施形態の特徴及び属性は、異なる方法で組み合わせ、追加の実施形態を形成してもよく、その全ては本開示の範囲に含まれる。
特に、本明細書で使用される「できる(can、could)」、「してもよい(might、may)」、「例えば(e.g.)」等の条件用語は、特に他に表明し、または、前後関係から他に理解されるように使用されていない限り、全体的な意図は、他の実施形態が含まないとしても、特定の実施形態が特定の特徴、要素及び/または状態を包含すること伝えるものである。したがって、このような条件用語は全体的に、特徴、要素、及び/または状態が、これらの特徴、要素及び/または状態が任意の特定の実施形態に含まれまたは実行されようとなかろうと、1つまたは複数の実施形態に何らかの形で必要であること、または、1つまたは複数の実施形態がオーサ入力もしくは働きかけと共にもしくはそれらなしで判断するための論理を必然的に含むことを意味するように意図するのではない。
更に、以下の術語が本明細書で用いられている場合がある。単数形「1つ(a、an)」及び「その(the)」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば1つの事項を参照することは、1つまたは複数の事項を参照することを含む。用語「1つ」は、1つ、2つ、またはそれ以上を参照し、全体的に一部または全ての量の選択に対して適用する。用語「複数」は2つ以上の事項を参照する。用語「約」または「ほぼ」は、正確である必要はないが、容認可能な公差、換算係数、四捨五入、測定誤差等、及び当業者に既知の他の要因を反映して、必要に応じて近似及び/またはより大きくもしくはより小さくてもよい量、寸法、サイズ、処方、パラメータ、形状及び他の特性を意味する。用語「実質的に」は、列挙した特性、パラメータ、または値が正確に達成される必要はないが、例えば公差、測定誤差、測定精度限度及び当業者に既知の他の要因を含む偏差または変化が、特性が提供しようとした効果を除外しない程度で生じ得ることを意味する。
数値データは、範囲形式で本明細書に表示または提供し得る。このような範囲形式は、単に便宜及び簡潔さのために使用しており、したがって範囲の限度として明確に列挙された数値だけでなく、それぞれの数値及び部分範囲が明確に列挙されているかのようにその範囲に囲まれる全ての個々の数値または部分範囲を含むように柔軟に解釈されるべきであることが理解される。例示として、「約1〜5」の数字範囲は、約1〜約5の明確に列挙された値のみを含むだけでなく、示した範囲内の個々の値及び部分範囲も含むと解釈すべきと解釈すべきである。したがって、この数値範囲には、2、3及び4などの個々の値ならびに「約1〜約3」、「約2〜約4」及び「約3〜約5」、「1〜3」、「2〜4」、「3〜5」などの部分範囲が含まれる。この同じ原理は、1つの数値(例えば、「約1よりも大きい」)のみを列挙する範囲に適用され、記載された範囲または特徴の幅に関わらず適用されるべきである。複数の事項を、便宜のために共通のリストに表してもよい。しかし、これらのリストは、リストのそれぞれの部材が別個かつ特有の部材として個々に識別されるかのように解釈すべきである。したがって、このようなリストの個々の部材は、反対の指示のない共通グループ内のその提示に基づくのみで、同一のリストの任意の他の部材と事実上等価であると解釈されるべきではない。更に、「及び」及び「または」の用語が事項のリストと関連で使用される場合、これらは、広く解釈すべきであり、リストされた事項の任意の1つまたは複数は単独で、または、他のリストされた事項と組み合わせて使用してもよい。「代替的に」の用語は、2以上の代替手段の1つを選択することを指し、前後関係から他に明確な指示がない限り、これらのリストされた代替手段のみまたは一度にリストされた代替手段の1つのみに選択を制限することを意図しない。

Claims (15)

  1. 頂端部、冠状端部、及び、頂端部と冠状端部との間に延びる長手方向軸と、
    前記長手方向軸を周方向に囲み、前記長手方向軸に垂直な平面で見たときに、少なくとも一部分が非丸形輪郭を有し、非丸形輪郭を有する前記部分が少なくとも1つの第1圧縮ゾーンを形成するドリルビットコアと、
    第1切刃と、
    前記ドリルビットコアから半径方向外方に延びる案内ねじとを備える歯科ドリルビットであって、
    前記ドリルビットコアが最大半径を有すること、前記ドリルビットコアが、前記最大半径に非切削ゾーンを含むこと、及び前記第1切刃が、前記ドリルビットコアの上に形成されており、かつ前記ドリルビットコアの前記最大半径から内方に配置されていることを特徴とする歯科ドリルビット。
  2. 前記第1切刃は、前記ドリルビットコアの前記第1圧縮ゾーン内に配置される、請求項1に記載の歯科ドリルビット。
  3. 前記第1切刃は前記長手方向軸から第1半径方向距離であり、前記ドリルビットコアの前記最大半径は前記長手方向軸から第2半径方向距離であり、前記第2半径方向距離は前記第1半径方向距離よりも大きい、請求項1または2に記載の歯科ドリルビット。
  4. 頂端部、冠状端部、及び、頂端部と冠状端部との間に延びる長手方向軸と、
    前記長手方向軸を周方向に囲み、前記長手方向軸に垂直な平面で見たときに、少なくとも一部分が非丸形輪郭を有し、非丸形輪郭を有する前記部分が少なくとも1つの第1圧縮ゾーンを形成するドリルビットコアと、
    前記ドリルビットコアの前記第1圧縮ゾーン内に配置される第1切刃と、
    前記ドリルビットコアから半径方向外方に延びる案内ねじとを備える歯科ドリルビットであって、
    前記第1切刃は前記長手方向軸から第1半径方向距離であり、前記ドリルビットコアの最大半径は前記長手方向軸から第2半径方向距離であり、前記第2半径方向距離は前記第1半径方向距離よりも大きく、前記ドリルビットコアは、前記最大半径に非切削ゾーンを含む、歯科ドリルビット。
  5. 前記ドリルビットコアは、楕円形状である、請求項1から4のいずれかに記載の歯科ドリルビット。
  6. 前記ドリルビットコアは、前記頂端部に向けて先細りする、請求項1から5のいずれかに記載の歯科ドリルビット。
  7. 前記最大半径は、前記ドリルビットコアが前記頂端部に向けて延びるにつれて、前記長手方向軸の周りを周方向にシフトする、請求項1から6のいずれかに記載の歯科ドリルビット。
  8. 前記非丸形輪郭が、3葉である、請求項1から4、6または7のいずれかに記載の歯科リルビット。
  9. 前記ドリルビットコアは、第2圧縮ゾーン内に配置される第2切刃を更に備える、請求項1から8のいずれかに記載の歯科ドリルビット。
  10. 前記ドリルビットコアは、切削溝を更に備え、前記切削溝は前記第1切刃を備える、請求項1から9のいずれかに記載の歯科ドリルビット。
  11. 前記切削溝は、前記切削溝が前記歯科ドリルビットの前記頂端部と前記冠状端部との間に延びるときに、前記長手方向軸の周りを周方向に巻き付けられる、請求項10に記載の歯科ドリルビット。
  12. 前記第1切刃は、前記長手方向軸から第1半径方向距離であり、前記ドリルビットコアの前記最大半径は、前記長手方向軸から第2半径方向距離であり、前記非切削ゾーンは、前記第2半径方向距離と前記第1半径方向距離との間の差として画定される、請求項1からのいずれかに記載の歯科ドリルビット。
  13. 前記非切削ゾーンの広がりは、前記歯科ドリルビットの前記頂端部と冠状端部との間で一定のままである、請求項12に記載の歯科ドリルビット。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の歯科ドリルビットと、歯科インプラントとを備える、部品のキット。
  15. 前記歯科インプラントは、ねじを備え、前記歯科ドリルビットの前記案内ねじは前記歯科インプラントのねじと、ピッチ及び/または高さ及び/または幅が相違する、請求項14に記載の部品のキット。
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