JP6701045B2 - コンテナ荷役車両 - Google Patents

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本発明は、コンテナ荷役車両に関する。
従来から、例えば特許文献1に記載されているように、コンテナの積み込みおよび降ろしが可能なコンテナ荷役車両が知られている。特許文献1に記載されたコンテナ荷役車両は、運転席が設けられたキャブを含む車両本体と、車両本体に回動可能に連結された荷役アームと、荷役アームを回動させる油圧シリンダとを備えている。荷役アームは、L型アームと、L型アームの先端に設けられ、コンテナの被係合部に係合可能なフックとを有している。
コンテナを積み込むときには、まず、車両本体をコンテナの被係合部の前方に位置付ける。次に、運転者がコンテナの位置を目視で確認しつつ、車両本体をコンテナに向けて後進させる。そして、荷役アームのフックがコンテナの被係合部に係合可能な位置にくるまで、フックおよび被係合部の位置を目視で確認しながら、車両本体をコンテナに接近させる。接近後、油圧シンダを駆動して荷役アームを回動させ、フックを被係合部に係合させる(以下、この作業をフッキングという)。なお、フックと被係合部との位置が合っていないと、荷役アームを回動させてもフックは被係合部に係合しない。そのため、油圧シリンダを駆動する前に、運転者がいったんキャブの外に出て、フックが被係合部に係合可能な位置にあることを確認する作業が行われることがある。フッキングの後は、荷役アームを前方に向けて回動させる。すると、コンテナは荷役アームによって持ち上げられると共に前方に引っ張られ、車両本体に積み込まれる。
特開2012−206690号公報
ところが、車両本体を後進させながら荷役アームのフックをコンテナの被係合部の手前に位置付けることは、熟練の運転者であっても容易なことではない。そのため、運転者は、車両本体を後進させるときに、フックを被係合部の手前に位置付けることに気が取られ、車両本体の後端部をコンテナの前壁に接触させてしまうおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテナの積み込みを行う際に当該コンテナとの接触が起き難いコンテナ荷役車両を提供することである。
本発明に係るコンテナ荷役車両は、前壁に被係合部が設けられたコンテナを積み込み可能なコンテナ荷役車両であって、キャブを含む車両本体と、荷役アームと、前記荷役アームを回動させるアクチュエータと、前記車両本体の後部に取り付けられ、後方に向けて配置された後部撮像装置と、前記キャブ内に配置された表示装置と、前記後部撮像装置および前記表示装置に通信可能に接続された画像制御装置と、を備える。前記荷役アームは、前記車両本体に対し車幅方向に延びる軸回りに回動可能に支持された根元部を有するL型アームと、前記L型アームの先端部に設けられ、前記コンテナの前記被係合部に係合可能なフックと、を有する。前記画像制御装置は、前記コンテナを積み込む際に前記車両本体が前記コンテナに向かって後進するときに前記後部撮像装置からの信号を受け、少なくとも前記コンテナの前記前壁の一部を含む確認画像を生成し、前記表示装置に表示させるように構成されている。
上記コンテナ荷役車両によれば、車両本体をコンテナに向かって後進させる際に、コンテナの前壁の一部を含む確認画像が表示装置に表示される。そのため、運転者は、フックを被係合部の手前に位置付けることに注力しつつも、表示装置を見ることにより、コンテナの前壁の位置を容易に把握することができる。したがって、コンテナの積み込みを行う際に当該コンテナと車両本体との接触が起こる可能性を低減することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記後部撮像装置は、前記車両本体の後端部を撮像可能に配置されている。前記画像制御装置は、前記確認画像として、少なくとも前記車両本体の前記後端部の一部と、前記コンテナの前記前壁のうち前記車両本体の前記後端部の前記一部に対して車両前後方向の後方に位置する部分とを含む画像を生成し、前記表示装置に表示させるように構成されている。
上記態様によれば、表示装置には、車両本体の後端部の一部と、コンテナの前壁のうち車両本体の後端部の上記一部の真後ろに位置する部分とを含む画像が表示される。そのため、車両本体の後端部とコンテナの前壁との位置関係を認識しやすくなる。よって、コンテナと車両本体との接触が起こる可能性をより低減することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記画像制御装置は、前記コンテナの前記前壁と、前記車両本体の前記後端部のうち車幅方向の中央よりも左側から右側に亘る部分とを撮像した画像を前記確認画像として生成し、前記表示装置に表示させるように構成されている。
上記態様によれば、表示装置に表示される確認画像を見ることにより、コンテナの前壁と車両本体の後端部との位置関係を左右方向の広範囲に亘って認識することができる。よって、コンテナと車両本体との接触が起こる可能性をより低減することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記画像制御装置は、前記車両本体の前記後端部の左側部分と、前記コンテナの前記前壁のうち前記車両本体の前記後端部の前記左側部分に対して車両前後方向の後方に位置する部分とを撮像した画像と、前記車両本体の後端部の右側部分と、前記コンテナの前記前壁のうち前記車両本体の前記後端部の前記右側部分に対して車両前後方向の後方に位置する部分とを撮像した画像とのうち少なくとも一方を前記確認画像として生成し、前記表示装置に表示させるように構成されている。
コンテナの積み込みの際、コンテナの前壁の真正面に車両本体を位置付けると、フッキングが容易となる。しかし、コンテナの前壁の前方に十分なスペースがない場合など、コンテナの前壁の真正面に車両本体を位置付けることが難しい場合がある。そのような場合には、コンテナの前壁に対し、左方または右方に傾いた方向から車両本体を接近させることとなる。左方に傾いた方向から車両本体を接近させる場合、車両本体の後端部の左側部分がコンテナの前壁に最も接近する部分となり、最もコンテナに接触しやすい部分となる。一方、右方に傾いた方向から車両本体を接近させる場合、車両本体の後端部の右側部分がコンテナの前壁に最も接近する部分となり、最もコンテナに接触しやすい部分となる。上記態様によれば、車両本体をコンテナの前壁に対し傾いた方向から接近させる場合に、車両本体の後端部のうち最もコンテナに接触しやすい部分とコンテナの前壁との位置関係を容易に認識することができる。したがって、コンテナと車両本体との接触が起こる可能性を低減することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記車両本体は、シャシフレームと、前記シャシフレームの後方に配置されたバンパーとを含み、前記車両本体の後端部は、前記バンパーである。
上記態様によれば、バンパーとコンテナとの接触が起こる可能性を低減することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記車両本体は、車両前後方向に延びる左フレームと、車両前後方向に延びかつ前記左フレームの右方に配置された右フレームと、車幅方向に延び、前記左フレームの後部と前記右フレームの後部とを連結するクロスメンバと、を含む。前記後部撮像装置は、前記クロスメンバの下方かつ前記バンパーよりも前方に配置されている。
上記態様によれば、バンパーおよびコンテナの前壁を含む領域を確実に撮像することができる。また、後部撮像装置がクロスメンバの下方に設けられているため、デッドスペースとなりがちなクロスメンバの下方の領域を、後部撮像装置の設置スペースとして有効活用することができる。また、後部撮像装置が上方からの障害物による干渉を受け難くなる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記キャブの後方かつ車幅方向の中央よりも左方に配置され、前記画像制御装置と通信可能な左撮像装置と、前記キャブの後方かつ車幅方向の中央よりも右方に配置され、前記画像制御装置と通信可能な右撮像装置と、を備える。前記後部撮像装置は、180度以上の画角を有し、車両平面視において光軸が車両前後方向の後方を向き、かつ前記車両本体の前記後端部を撮像可能に配置されている。前記左撮像装置は、180度以上の画角を有し、車両平面視において光軸が車両前後方向の後方から左方に傾いた方向を向き、かつ前記車両本体の前記後端部の少なくとも左側の一部を撮像可能に配置されている。前記右撮像装置は、180度以上の画角を有し、車両平面視において光軸が車両前後方向の後方から右方に傾いた方向を向き、かつ前記車両本体の前記後端部の少なくとも右側の一部を撮像可能に配置されている。前記画像制御装置は、前記コンテナを積み込む際に前記車両本体が前記コンテナに向かって後進するときに、前記後部撮像装置、前記左撮像装置、および前記右撮像装置からの信号を受け、前記コンテナの前記前壁および前記車両本体の前記後端部を含む俯瞰画像を生成し、前記表示装置に表示させるように構成されている。
上記態様によれば、運転者は、表示装置に表示される俯瞰画像を見ることで、コンテナの前壁と車両本体の後端部との位置関係を容易に認識することができる。これにより、運転者は、コンテナの前壁と車両本体の最後部との距離を把握しやすくなる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記フックの先端部から側方に突出するピンを備えている。
上記態様によれば、フックの先端部を視覚的に判断することが難しい場合等に、被係合部に対するピンの位置から、当該被係合部に対するフックの位置を把握することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記被係合部は、前方に向けて凸状に湾曲した棒状体を有している。
上記態様によれば、コンテナの前壁に対して真正面の方向から車両本体を接近させる場合だけでなく、前壁に対して斜めの方向から車両本体を接近させる場合にも、フックを被係合部に係合させやすくなる。
以上のように、本発明によれば、コンテナの積み込みを行う際に当該コンテナとの接触が起き難いコンテナ荷役車両を提供することができる。
コンテナ荷役車両の斜視図である。 バックカメラの配置を示す斜視図である。 コンテナの前壁および荷役アームのフックを示す斜視図である。 アームカメラの配置を示す斜視図である。 (a)は左サイドカメラの配置を示す斜視図であり、(b)は右サイドカメラの配置を示す斜視図である。 各カメラの光軸および画角を示す平面図である。 画像表示システムのブロック図である。 (a)および(b)はコンテナの積み込み作業を説明するための側面図である。 (a)および(b)はコンテナの積み込み作業を説明するための側面図である。 車両本体をコンテナに向けて真っ直ぐ後進させたときの第1ステップにおける表示装置の表示例を示す図である。 車両本体をコンテナに向けて真っ直ぐ後進させたときの第2ステップにおける表示装置の表示例を示す図である。 車両本体をコンテナに向けて真っ直ぐ後進させたときの第3ステップにおける表示装置の表示例を示す図である。 (a)はコンテナの前壁の左側部分とバンパーの左側部分とを示す斜視図であり、(b)はコンテナの前壁の右側部分とバンパーの右側部分とを示す斜視図である。 車両本体をコンテナに向けて真っ直ぐ後進させたときの第4ステップにおける表示装置の表示例を示す図である。 車両本体をコンテナに向けて斜めに後進させたときの第1ステップにおける表示装置の表示例を示す図である。 車両本体をコンテナに向けて斜めに後進させたときの第2ステップにおける表示装置の表示例を示す図である。 車両本体をコンテナに向けて斜めに後進させたときの第3ステップにおける表示装置の表示例を示す図である。 車両本体をコンテナに向けて斜めに後進させたときの第4ステップにおける表示装置の表示例を示す図である。 コンテナの積み込み時における表示装置の他の表示例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るコンテナ荷役車両1について説明する。以下の説明において、特に断らない限り、前、後、左、右、上、下とは、それぞれコンテナ荷役車両1の運転席(図示せず)に着座した運転者から見た前、後、左、右、上、下を意味するものとする。上、下は、それぞれコンテナ荷役車両1が水平面上に停止しているときの鉛直方向の上、下を意味する。図面に付した符号F、Re、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。特に断らない限り、物の前部とは、当該物の前後方向の中間位置よりも前方の部分をいう。物の後部とは、当該物の前後方向の中間位置よりも後方の部分をいう。物の左側部分とは、当該物の左右方向の中間位置よりも左側の部分をいう。物の右側部分とは、当該物の左右方向の中間位置よりも右側の部分をいう。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態に係るコンテナ荷役車両1は、コンテナ2を着脱自在に積載可能な車両本体10と、コンテナ2の傾動、積み込み、および降ろしを行う荷役装置3を備えている。車両本体10は、前後方向に延びるシャシフレーム4と、シャシフレーム4の前端部の上に配置されたキャブ5とを備えている。キャブ5の内部には、前記運転席が設けられている。
車両本体10は、それぞれ前後方向に延びる左フレーム6Lおよび右フレーム6Rを備えている。左フレーム6Lおよび右フレーム6Rは、シャシフレーム4の上に設けられている。左フレーム6Lは車幅方向の中央よりも左方に配置され、右フレーム6Rは車幅方向の中央よりも右方に配置されている。なお、車幅方向は左右方向と同義である。図2に示すように、左フレーム6L(図1参照)の後端部と右フレーム6Rの後端部とは、車幅方向に延びるクロスメンバ7により連結されている。図1に示すように、車両本体10はバンパー14を備えている。バンパー14はクロスメンバ7よりも下方に配置されている。また、バンパー14はクロスメンバ7よりも後方に配置されており、車両本体10の後端部となっている(図8(a)参照)。
コンテナ2は、積み込み時には、荷役装置3により地上から左フレーム6Lおよび右フレーム6Rの上に積み込まれる。降ろす際には、荷役装置3により、左フレーム6Lおよび右フレーム6Rの上から地上に降ろされる。コンテナ2は前後方向に長い直方体形状に形成されている。ただし、コンテナ2の形状は特に限定される訳ではない。本実施形態では、コンテナ2は、底壁2d、前壁2f、後壁2re、左壁2l、および右壁2rを有しており、上方が開放されている。ただし、コンテナ2は上壁を有していてもよい。コンテナ2は、密閉式のコンテナであってもよい。コンテナ2の底壁2dの前部には、左右に並んだ2つの脚2eが設けられている。また、コンテナ2の底壁2dの後部には、左右に並んだ2つのローラ2gが設けられている。コンテナ2の積み込みおよび降ろしの際には、荷役装置3によりコンテナ2の前部を吊り上げたままコンテナ2を前方または後方に移動させる。その際、上記ローラ2gが地上で回転することにより、コンテナ2は円滑に移動する。
図3は、コンテナ2の前壁2fを表した斜視図である。コンテナ2の前壁2fには、後述する荷役アーム30のフック37に係合可能な係合ピン2aが設けられている。係合ピン2aは、例えば断面円形の丸鋼からなる棒状体によって構成されている。係合ピン2aは直線状に形成されていてもよいが、本実施形態では、前方に向けて凸状に湾曲している。例えば、係合ピン2aは円弧状に湾曲していてもよい。係合ピン2aは、被係合部の一例である。係合ピン2aは前壁2fと別体に構成されている。しかし、被係合部は必ずしも前壁2fと別体でなくてもよく、前壁2fの一部が被係合部を構成していてもよい。前壁2fには、前方に突出し、左右に並んだ保持板2bL,2bRが設けられている。保持板2bL,2bRには、それぞれ孔2cが形成されている。保持板2bLの孔2cに係合ピン2aの左端部が挿通され、保持板2bRの孔2cに係合ピン2aの右端部が挿通されている。これにより、係合ピン2aは、保持板2bL,2bRに保持されている。コンテナ2の前壁2fと係合ピン2aとの間には隙間が設けられており、この隙間にフック37の先端部が挿入可能となっている。
図1に示すように、荷役装置3は、荷役アーム30と、左右一対のリフトシリンダ31と、伸縮シリンダ32と、左右一対のダンプフレーム33とを備えている。
左フレーム6Lおよび右フレーム6Rの後端部には、左右方向に延びる図示しない回動軸が設けられている。ダンプフレーム33の後端部は、前記回動軸に回動自在に取り付けられている。ダンプフレーム33の後端部は、前記回動軸を介して左フレーム6Lおよび右フレーム6Rに傾動可能に支持されている。ダンプフレーム33には、左右方向に延びる回動軸34(図8(a)参照)が設けられている。
荷役アーム30は、回動アーム35と、この回動アーム35にスライド自在に嵌合されたフックアーム36とを備えている。回動アーム35およびフックアーム36はL型アームの一例である。回動アーム35は、金属製であり、管状に形成されている。ここでは、回動アーム35は矩形管状に形成されている。ただし、回動アーム35の断面形状は特に限定されない。回動アーム35は円管状に形成されていてもよい。回動アーム35の後端部は、荷役アーム30の根元部であり、回動軸34を介してダンプフレーム33に連結されている。回動アーム35は、ダンプフレーム33に対して回動可能に連結されている。荷役アーム30は車両本体10に対し回動可能に構成されている。
フックアーム36は、側方から見てL型に形成されている。フックアーム36は、インナーアーム部36aと、インナーアーム部36aに対して垂直な垂直アーム部36bとを備えている。インナーアーム部36aの少なくとも一部は、回動アーム35の内部に挿入されている。インナーアーム部36aは回動アーム35に対してスライド自在であり、インナーアーム部36aがスライドすることにより、回動アーム35に対するインナーアーム部36aの挿入長さが変化する。インナーアーム部36aがスライドすることにより、荷役アーム30は伸縮する。
図4に示すように、垂直アーム部36bの先端部には、フック37が設けられている。フック37は、垂直アーム部36bに連結された根元部37bと、先端部37aとを含んでいる。先端部37aは、後方に行くほど上方に向かうように湾曲している。荷役アーム30は、フック37の先端部37aに設けられたピン17を備えていてもよい。ピン17はフック37の側方に突出している。ここでは、ピン17は丸棒によって形成されているが、ピン17の形状は特に限定されない。
図1に示すように、伸縮シリンダ32は、回動アーム35およびインナーアーム部36aの内部に配置されている。伸縮シリンダ32は、荷役アーム30を伸縮させるアクチュエータの一例であり、本実施形態では油圧シリンダにより構成されている。ただし、伸縮シリンダ32は油圧シリンダに限らず、例えばエアシリンダにより構成されていてもよい。伸縮シリンダ32の代わりに、電動式のアクチュエータを用いることも可能である。伸縮シリンダ32が収縮すると、インナーアーム部36aが回動アーム35の方にスライドし、荷役アーム30は収縮する。伸縮シリンダ32が伸長すると、インナーアーム部36aが回動アーム35と反対の方にスライドし、荷役アーム30は伸長する。
リフトシリンダ31は、荷役アーム30の左側および右側にそれぞれ設けられている。リフトシリンダ31は、荷役アーム30を回動させるアクチュエータの一例であり、本実施形態では油圧シリンダにより構成されている。しかし、リフトシリンダ31も油圧シリンダに限らず、エアシリンダ等によって構成されていてもよく、リフトシリンダ31に代えて電動式のアクチュエータ等を用いてもよい。リフトシリンダ31の前端部は、車両本体10におけるキャブ5の後方の部分に設けられた図示しないピンに回動自在に連結されている。リフトシリンダ31の後端部は、回動アーム35に設けられたピン38に回動自在に連結されている。
左フレーム6Lの後端部および右フレーム6Rの後端部には、それぞれ案内ローラ11が設けられている。案内ローラ11は、コンテナ2の積み込みおよび降ろしの際に、コンテナ2を前後方向へ案内する機能を有している。
図5(a)および(b)に示すように、キャブ5の後方には、複数のガードフレーム12を含むキャブバックステップ12Aが設けられている。ガードフレーム12は、一般に鳥居とも呼ばれることがある。ガードフレーム12は、上下方向に延びている。各ガードフレーム12は、それぞれ左右方向に並設されている。ガードフレーム12の上部において斜め上方に枝フレーム12aが分岐している。なお、この枝フレーム12aはなくてもよい。各ガードフレーム12の上端および各枝フレーム12aの上端には、板状の台13が固定されている。なお、図5(a)および(b)に示すキャブバックステップ12Aの構成は一例に過ぎない。キャブバックステップ12Aの構成は何ら限定されるものではない。
コンテナ荷役車両1は、左サイドカメラC1(図5(a)参照)、右サイドカメラC2(図5(b)参照)、リアカメラC3(図2参照)、およびアームカメラC4(図4参照)を備えている。左サイドカメラC1、右サイドカメラC2、リアカメラC3、アームカメラC4は、それぞれ左撮像装置、右撮像装置、後部撮像装置、アーム撮像装置の一例である。これらのカメラC1〜C4は、運転者によるコンテナ2の積み込み作業および降ろし作業を補助する役割を果たすものである。次に、各カメラC1〜C4について説明する。
図5(a)に示すように、左サイドカメラC1は台13の左端部13Lに取り付けられている。左サイドカメラC1は、キャブ5の後方かつ車幅方向の中央よりも左方に配置されている。図5(b)に示すように、右サイドカメラC2は台13の右端部13Rに取り付けられている。右サイドカメラC2は、キャブ5の後方かつ車幅方向の中央よりも右方に配置されている。左サイドカメラC1および右サイドカメラC2は、それぞれレンズ(例えば、魚眼レンズ)と撮像素子とを備えており、電子的に画像を取得する。左サイドカメラC1の高さ位置と右サイドカメラC2の高さ位置とは同じである。ただし、それらの高さ位置を相違させることは可能である。左サイドカメラC1および右サイドカメラC2は、それぞれキャブ5の上下方向の中間位置よりも高い位置に配置されている。ただし、左サイドカメラC1および右サイドカメラC2を上記中間位置以下の位置に配置することも可能である。
左サイドカメラC1および右サイドカメラC2の向きおよび仕様は特に限定されないが、本実施形態では以下のように設定されている。図6に示すように、左サイドカメラC1、右サイドカメラC2は、それぞれ180度以上(例えば、190度)の画角α1、α2を有している。左サイドカメラC1は、車両平面視において、その光軸L1が車両前後方向の後方から左方に傾いた方向を向くように配置されている。ここでは、左サイドカメラC1は、車両平面視において光軸L1が車両前後方向の後方から左方に45度をなすように配置されている。右サイドカメラC2は、車両平面視において、その光軸L2が車両前後方向の後方から右方に傾いた方向を向くように配置されている。ここでは、右サイドカメラC2は、車両平面視において、光軸L2が車両前後方向の後方から右方に45度をなすように配置されている。ただし、上記の左サイドカメラC1および右サイドカメラC2の画角および向きは一例であり、特に限定される訳ではない。本実施形態では、左サイドカメラC1と右サイドカメラC2とは、それぞれ同じ画角を有しているが、180度以上の異なる画角を有していてもよい。
左サイドカメラC1は、バンパー14の少なくとも左側の一部を撮像可能に配置されている。左サイドカメラC1は、コンテナ2の積み込みを行う際、車両本体10がコンテナ2に向かって矢印Drに沿って後進するときに、少なくともコンテナ2の前壁2fの一部およびバンパー14の左側の一部を含む領域を撮像可能である。右サイドカメラC2は、バンパー14の少なくとも右側の一部を撮像可能に配置されている。右サイドカメラC2は、車両本体10がコンテナ2に向かって矢印Drに沿って後進する際に、少なくともコンテナ2の前壁2fの一部およびバンパー14の右側の一部を含む領域を撮像可能である。
図2に示すように、リアカメラC3は車両本体10の後部に取り付けられている。リアカメラC3は後方に向けて配置されている。リアカメラC3は、レンズ(例えば、魚眼レンズ)と撮像素子とを備えており、電子的に画像を取得する。クロスメンバ7の前方には、鉛直に配置されたプレート15が設けられている。リアカメラC3は、プレート15に固定されている。プレート15の下部には、当該プレート15の下方に設けられる図示しないナンバープレートを照らすランプ16が設けられている。リアカメラC3は、ランプ16よりも上方に設けられている。リアカメラC3は、クロスメンバ7の下方で且つ車両本体10の最後部、すなわちバンパー14(図1参照)よりも前方に設けられている。ただし、リアカメラC3の上述の位置は一例であり、特に限定される訳ではない。
図6に示すように、リアカメラC3は、180度以上(例えば、190度)の画角α3を有している。リアカメラC3は、車両平面視においてその光軸L3が車両前後方向の後方を向くように配置されている。リアカメラC3は、車両本体10のバンパー14の少なくとも一部を撮像可能に配置されている。ここでは、リアカメラC3は、バンパー14の左端から右端に亘る全体を撮像可能に配置されている。コンテナ2の積み込みを行う際、車両本体10がコンテナ2に向かって方向Drに沿って後進するときに、リアカメラC3は、バンパー14の少なくとも一部およびバンパー14の後方を含む領域を撮像可能である。リアカメラC3は、コンテナ2の前壁2fの一部を撮像してもよく、前壁2fの全体を撮像してもよい。
図4に示すように、アームカメラC4は、荷役アーム30のうちのフックアーム36に取り付けられている。アームカメラC4は、レンズ(例えば、魚眼レンズ)と撮像素子とを備えており、電子的に画像を取得する。アームカメラC4は、荷役アーム30のうち、コンテナ2を積み込む際に地面に設置されたコンテナ2の係合ピン2aにフック37が係合するときのコンテナ2の上端2t(図8(b)参照)以下の部分に取り付けられている。本実施形態では、アームカメラC4はフックアーム36の先端部に取り付けられている。アームカメラC4は、フックアーム36の上面に取り付けてもよく、側面に取り付けてもよい。ここでは、アームカメラC4は、フックアーム36の右側面に取り付けられている。フック37の先端部37aの右側面には、前述のピン17が設けられている。アームカメラC4は、フックアーム36の左側および右側のうち、ピン17が設けられている側に配置されている。
アームカメラC4は、荷役アーム30を前方に回動させたときに、当該アームカメラC4の光軸L4が後斜め下方に向かうように配置されている。ここでは、アームカメラC4の光軸L4は、フックアーム36の垂直アーム部36bの軸方向と平行になっている。ただし、光軸L4は垂直アーム部36bの軸方向に対し傾いていてもよい。図6に示すように、アームカメラC4は、180度以上(例えば、190度)の画角α4を有している。光軸L4は、車両平面視において車両前後方向の後方を向いていてもよく、車両前後方向の後方から傾いた方向を向いていてもよい。アームカメラC4は、コンテナ2を積み込む際に、少なくともコンテナ2の係合ピン2aを含む領域を撮像するように配置されている。ここでは、アームカメラC4は、コンテナ2を積み込む際に、係合ピン2aとフック37の少なくとも先端部37aとを含む領域を撮像するように配置されている。
上述したように、左サイドカメラC1、右サイドカメラC2、リアカメラC3、およびアームカメラC4は、それぞれ180度以上の画角を有しているため、カメラC1〜C4のうち2つ以上の撮像範囲が重複する領域が生じる。そこで、重複する部分の透過率を調整して画像を重ね合わせてもよいし、重複する部分における他の画像を削除するようにしてもよい。
コンテナ荷役車両1は、カメラC1〜C4の撮像結果に基づいて生成した画像を表示する画像表示システムを備えている。次に、画像表示システムについて説明する。図7に示すように、画像表示システムは、撮像部CUと、コントロールユニット50と、画像生成部51と、表示装置60と、コンバータ61と、車載バッテリー62と、モード切替操作部63と、画面切替操作部64とを備えている。左サイドカメラC1、右サイドカメラC2、リアカメラC3、およびアームカメラC4は、撮像部CUに含まれる。コントロールユニット50および画像生成部51は、画像制御装置を構成している。なお、コントロールユニット50、画像生成部51、表示装置60、コンバータ61、モード切替操作部63、および画面切替操作部64は、キャブ5(図1参照)内に設けられている。コントロールユニット50および画像生成部51は、コンピュータにより構成されている。コントロールユニット50、撮像部CU、画像生成部51、モード切替操作部63、画面切替操作部64、および表示装置60は、有線または無線による通信が可能に構成されている。
表示装置60には、例えば液晶ディスプレイなど、公知の任意のものを利用することができる。表示装置60は、例えばキャブ5内に配設されたダッシュボード(図示せず)に設けられている。コンバータ61は、車載バッテリー62から入力された電圧を変換し、コントロールユニット50および表示装置60に出力する。コンバータ61は、例えば24Vの電圧を12Vの電圧に変換し、コントロールユニット50および表示装置60に出力する。
モード切替操作部63は、コンテナ2の積み込み等の際に、表示装置60に表示する画像を切り替えるときに操作される。画面切替操作部64は、表示装置60における、例えばコンテナ2の積み込み時の表示(つまり、車両本体10がコンテナ2に近付いて当該コンテナ2を積み込むまでの表示)や、ナビゲーションの表示や、テレビ番組の表示など各種表示の内容を切り替えるときに操作される。モード切替操作部63および画面切替操作部64は、例えばボタンにより構成されていてもよく、表示装置60に内蔵されたタッチパネルにより構成されていてもよい。コントロールユニット50はカメラC1〜C4を制御する。
次に、画像生成部51について説明する。画像生成部51は、撮像部CUにより撮像される画像に基づいて、表示装置60に表示させる画像を生成する。画像生成部51は、カメラC1〜C4からの信号を受信し、表示装置60に表示させる画像のデータを生成し、その画像データをコントロールユニット50に送信する。上記画像データを受信したコントロールユニット50は、表示装置60に信号を送信し、表示装置60に上記画像を表示させる。
画像生成部51は、カメラC1〜C4により取得される画像に基づいて、1または複数の仮想視点からみた画像を生成することができる。また、画像生成部51は、カメラC1〜C4により取得される複数の画像に基づいて、仮想視点からみた合成画像を生成することができる。画像生成部51は、例えば左サイドカメラC1、右サイドカメラC2およびリアカメラC3により取得される画像を用いて、後述の俯瞰画像等を生成することができる。
画像生成部51は、輝度調整部52と、多重化部53と、視点変換部54と、視点対応生成部55とを備えている。画像生成部51の前記各構成要素は、中央演算処理装置(CPU)がメモリ等に予め記憶されたプログラムを実行することによって機能的に実現されるものであってもよいし、ハードウェア回路として構成してもよい。輝度調整部52、多重化部53、視点変換部54、および視点対応生成部55は、1または複数のプロセッサにより構成されていてもよい。
輝度調整部52は、撮影部CUにより取得された画像の全体としての明るさを示す平均輝度を参照し、前記画像のゲイン調整を行う。具体的には、輝度調整部52は、撮像画像の平均輝度が比較的高い場合にはゲイン調整値を小さくし、比較的低い場合にはゲイン調整値を大きくする。このことによって、車両本体10の周辺環境がある程度暗い場合等において、撮像画像の明るさが適切に調整される。
視点対応生成部55は、前記のようにゲイン調整された撮像画像から、1または複数の仮想視点からみた画像を生成する。例えば、視点対応生成部55は、リアカメラC3により撮像された画像から、表示装置60に同時に表示させる4つの画像を生成する。詳細については後述する。
多重化部53は、前記のようにゲイン調整された複数の撮像画像を一つの画像に合成して多重化画像とする。例えば、多重化部53は、左サイドカメラC1、右サイドカメラC2およびリアカメラC3の各撮像結果を合成することができる。
視点変換部54は、多重化部53で生成された多重化画像を用いて、任意の仮想視点からみた合成画像を生成する。例えば、視点変換部54は、多重化部53による上記合成画像を用いて、車両本体10およびコンテナ2をそれぞれ上方の視点からみた合成画像、つまり俯瞰画像を生成することができる。
以上がコンテナ荷役車両1の構成である。次に、コンテナ荷役車両1におけるコンテナ2の傾動、積み込みおよび降ろしの動作について説明する。まず、コンテナ2を傾動させるダンプ動作について説明する。ダンプ動作では、荷役アーム30は図示しない固縛装置によって、ダンプフレーム33に対し回動不能に固縛されている。荷役アーム30が回動不能の状態のまま、リフトシリンダ31を伸長させる。すると、荷役アーム30とダンプフレーム33とは一体となって傾動し、これに伴ってコンテナ2が傾動する。
次に、コンテナ2の積み込み動作について説明する。まず、図6に示すように、車両本体10をコンテナ2の前方に位置づける。次に、図8(a)に示すように、リフトシリンダ31を伸張させ、フック37が後方に移動するまで荷役アーム30を後方に回動させる。次に、フック37がコンテナ2の係合ピン2aの手前に位置するよう、車両本体10を後進させてコンテナ2に接近させる。なお、車両本体10がコンテナ2に近付く前、または近付いた後、リフトシリンダ31によって回動アーム35の傾斜角度を微調整することにより、フック37の高さ位置を係合ピン2aの高さ位置に合わせることができる。
フック37を係合ピン2aの手前に位置づけた後、図8(b)に示すように、リフトシリンダ31を収縮させ、荷役アーム30を前方に回動させる。すると、フック37が係合ピン2aに係合する。なお、フック37を係合ピン2aよりも僅かに低い位置に配置した後、伸縮シリンダ32を伸張させ、フックアーム36を回動アーム35からスライドさせることにより、フック37を係合ピン2aに係合させるようにしてもよい。次に、フック37を係合ピン2aに係合させた状態で、リフトシリンダ31を収縮させる。すると、図9(a)に示すように、コンテナ2が荷役アーム30によって吊り上げられながら、前方に引っ張られる。そして、図9(b)に示すように、コンテナ2は地上から車両本体10に積み込まれる。
その後、伸縮シリンダ32を伸長させ、フックアーム36を回動アーム35に対して前方にスライドさせる。フックアーム36が前方に移動すると、コンテナ2はフックアーム36によって前方に引っ張られ、所定の位置に移動する。以上がコンテナ2の積み込み動作である。
コンテナ2の降ろし動作は、上記積み込み動作と逆の手順で行われる。コンテナ2の降ろし動作では、まず、伸縮シリンダ32を収縮させる。これにより、フックアーム36は後方にスライドし、コンテナ2は後方にスライドする。次に、荷役アーム30とダンプフレーム33との固縛を解除し、荷役アーム30をダンプフレーム33に対して回動可能とする。そして、リフトシリンダ31を伸長させる。すると、荷役アーム30は後方に向かって回動し、コンテナ2は車両本体10から地上に降ろされる。以上がコンテナ2の降ろし動作である。
ところで、上述の積み込み動作において、運転者は車内ミラーやサイドミラーを見ながら車両本体10をコンテナ2に向かって後進させる。しかしながら、車両本体10を後進させながら、目視のみで車両本体10とコンテナ2との距離を的確に把握することや、フック37の位置を係合ピン2aの位置に合わせることは容易ではない。しかし、本実施形態では運転者は、目視による把握と共に、または目視による把握に代えて、表示装置60に表示された画像を見ながら、車両本体10とコンテナ2との距離およびフック37の位置を把握することができる。
次に、画像生成部51により生成されて表示装置60に表示される画像の例について説明する。以下では、車両本体10がコンテナ2に向かって後進し、コンテナ2の係合ピン2aにフック37を引っかけるまでの画像を例に挙げて説明する。
図10に示すように、表示装置60は表示画面60aを備えており、表示画面60aには5つの表示領域R1〜R5が設けられている。表示装置60は複数の表示画面を備え、それら複数の表示画面に表示領域R1〜R5を表示するようになっていてもよい。しかし、本実施形態では、表示領域R1〜R5は単一の表示画面60a内に設けられている。本実施形態では、表示領域R1〜R5は、それぞれ前記画像として動画を表示する。ただし、表示領域R1〜R5に、定期的または不定期に切り替えられる静止画を表示することも可能である。以下では、表示領域R1〜R5に表示される動画を単に画像と呼ぶこととする。表示領域R1は、表示画面60aの上部中央に設けられている。表示領域R2は、表示画面60aの中央部から下部に亘って設けられている。表示領域R3は、表示画面60aの左下部に設けられている。表示領域R4は、表示画面60aの右下部に設けられている。表示領域R5は、表示画面60aの左上部に設けられ、表示領域R1の左方に設けられている。ただし、ここで説明する表示領域R1〜R5の配置および寸法は一例に過ぎず、適宜に変更が可能である。
表示領域R1,R2,R3,R4には、リアカメラC3で撮像される画像を用いて画像生成部51の視点対応生成部55により生成される画像がそれぞれ表示される。詳しくは、表示領域R1には、リアカメラC3から上方を向く仮想視点からみた画像が表示される。表示領域R2には、リアカメラC3から後方を向く仮想視点からみた画像が表示される。表示領域R3には、リアカメラC3から左方を向く仮想視点からみた画像が表示される。表示領域R4には、リアカメラC3から右方を向く仮想視点からみた画像が表示される。一方、表示領域R5には、アームカメラC4で撮像される画像を用いて画像生成部51の視点対応生成部55により生成される画像が表示される。詳しくは、表示領域R5には、アームカメラC4からフック37の方を向く仮想視点からみた画像が表示される。
表示画面60aには、上下に延びる中心線CLが表示されている。運転者は、車両本体10を後進させる際に、中心線CLを位置調整の目安として用いることができる。すなわち、運転者は、表示領域R1,R2に表示されるコンテナ2の係合ピン2aの画像に中心線CLが重なるようにして、車両本体10を後進させることができる。なお、表示領域R1〜R5に表示される各画像は、カメラC3,C4で撮像した画像をミラー反射したものとなっている。すなわち、表示領域R1〜R5に表示される各画像は、カメラC3,C4で撮像した画像を左右反転した画像となっている。これは、運転者が車両本体10を後進させる際に、通常は車内ミラーを視認しながらハンドル等を操作することを考慮したためである。
ところで、コンテナ2の積み込みの際、車両本体10をコンテナ2の真正面に位置づけ、コンテナ2の前壁2fに対して垂直な方向に沿って車両本体10を後進させると、フック37を係合ピン2aに係合させやすくなる。すなわち、車両本体10をコンテナ2に対し真正面から接近させると、フッキングが容易となる。そこで、まず、車両本体10がコンテナ2に真正面から接近する場合の画像の表示例について説明する。
図10に示すように、車両本体10を後進させる前では、表示領域R1にはフック37が表示される。表示領域R2には、バンパー14、フック37、コンテナ2の前壁2f、および係合ピン2aが表示される。表示領域R3にはバンパー14の左側部分14Lが表示され、表示領域R4にはバンパー14の右側部分14Rが表示される。表示領域R5には、フック37、コンテナ2の前壁2f、および係合ピン2aが表示される。
次に、図11に示すように、車両本体10を後進させ、コンテナ2に近づける。すると、表示領域R1には、フック37に加えて、コンテナ2の前壁2fおよび係合ピン2aが表示されるようになる。表示領域R2において、コンテナ2の前壁2fおよび係合ピン2aが大きく表示されるようになる。表示領域R5において、フック37、コンテナ2の前壁2f、および係合ピン2aが大きく表示されるようになる。
フック37を係合ピン2aに係合させる直前に、フック37の先端は、係合ピン2aの下方であって、かつ、コンテナ2の前壁2fの前方かつ係合ピン2aの後方に位置付けられる。以下、フック37の先端の上記位置を係合直前位置という。フック37が係合直前位置にあると、その後、荷役アーム30を前方に回動させることにより、フック37を係合ピン2aに係合させることができる。運転者は、表示領域R1およびR5等を見ることにより、フック37の位置合わせを行うことができる。例えば、運転者は表示領域R1を見ることにより、フック37および係合ピン2aの左右方向および前後方向の相対位置を確認することができる。運転者は、例えば表示領域R5を見ることにより、フック37および係合ピン2aの上下方向の相対位置を確認することができる。運転者は、例えばフック37が係合ピン2aに対し左方にずれている場合、表示領域R1を見ながらフック37が右方に移動するように車両本体10の後進方向を微調整することにより、フック37の左右方向の位置を係合ピン2aの左右方向の位置に合わせることができる。運転者は表示領域R1およびR5を見ながら、図12に示すように、フック37を係合直前位置に容易に位置付けることができる。
図13(a)に示すように、車両本体10がコンテナ2に接近すると、バンパー14の左側部分14Lと、コンテナ2の前壁2fのうち当該左側部分14Lに対し車両前後方向の後方に位置する部分2fLとが向かい合う。同様に、図13(b)に示すように、車両本体10がコンテナ2に接近すると、バンパー14の右側部分14Rと、コンテナ2の前壁2fのうち当該右側部分14Rに対し車両前後方向の後方に位置する部分2fRとが向かい合う。この段階では、図12に示すように、表示領域R3には、バンパー14の左側部分14Lに加えて、コンテナ2の上記部分2fLが表示される。表示領域R4には、バンパー14の右側部分14Rに加えて、コンテナ2の上記部分2fRが表示される。なお、表示領域R2には、コンテナ2の前壁2fと、バンパー14の左側部分14Lから右側部分14Rに亘る部分とが表示される。そのため、表示領域R2〜R3の少なくとも一部には、バンパー14およびコンテナ2の前壁2fのうち、互いの距離が最も近い部分が表示される。言い換えると、バンパー14およびコンテナ2の前壁2fのうち、最も接触しやすい部分が表示される。運転者は、例えば表示領域R1およびR5を見ながらフック37の位置を調整しつつ、表示領域R2〜R4の画像から、バンパー14がコンテナ2の前壁2fに接触しないか否かを確認することができる。運転者は、例えば、表示領域R3およびR4を見ながら、バンパー14をコンテナ2の前壁2fに接触させることなく、バンパー14と前壁2fとの間にある程度の間隔Kを空けた状態(図13(a)および(b)参照)で車両本体10を停止させることができる。
運転者は、フック37を係合直前位置に位置付けた後、荷役アーム30を前方に回動させる。すると、図14に示すように、フック37が上方に移動し、係合ピン2aに係合する。荷役アーム30が前方に更に回動すると、荷役アーム30によってコンテナ2の前部が持ち上げられる。この場合、図14に示すように、表示領域R1〜R5には、コンテナ2が上方に持ち上げられている画像が表示される。運転者は、表示領域R1〜R5を視認することで、コンテナ2が持ち上げられ、積み込みが良好に行われていることを確認することができる。
以上、車両本体10をコンテナ2に対して真正面から接近させる場合の表示例について説明した。ところで、コンテナ2の設置現場の状況は様々である。例えば、コンテナ2の前方に、十分なスペースが確保できない場合がある。そのような場合、コンテナ2の積み込みにあたって、車両本体10をコンテナ2の前壁2fに対して、斜め前方から後進させなければならないことがある。次に、コンテナ2の前壁2fに対して車両本体10を斜め前方から後進させて積み込みを行う場合の画像の表示例について説明する。
図15に示すように、車両本体10を後進させる前の段階では、表示領域R1にはフック37が表示される。表示領域R2には、バンパー14、フック37、コンテナ2の前壁2f、および係合ピン2aが表示される。表示領域R3にはバンパー14の左側部分14Lが表示され、表示領域R4にはバンパー14の右側部分14Rが表示される。表示領域R5には、フック37、コンテナ2の前壁2f、および係合ピン2aが表示される。
次に、図16に示すように、車両本体10を後進させ、コンテナ2に近づける。表示領域R1には、フック37に加えて、コンテナ2の前壁2fおよび係合ピン2aが表示されるようになる。車両本体10はコンテナ2の前壁2fに対して左斜め後方に進行するので、表示領域R3にはコンテナ2の前壁2fは表示されないが、表示領域R4にはバンパー14の右側部分14Rおよびコンテナ2の前壁2fの一部2fRが表示される。
図17に示すように、運転者は、フック37が係合直前位置にくるまで、車両本体10を引き続き後進させる。図12の表示領域R4と図17の表示領域R4とを比較すると分かるように、車両本体10をコンテナ2の前壁2fに対して左斜め後方に後進させる場合、車両本体10をコンテナ2の前壁2fに対して真っ直ぐ後方に後進させる場合に比べて、バンパー14の右側部分14Rは前壁2fに対しより接近することになる。そのため、バンパー14と前壁2fとの接触が起きやすい。しかし、本実施形態によれば、運転者は表示領域R4を見ることにより、バンパー14が前壁2fと接触するか否かを容易に把握することができる。
運転者は、表示領域R1およびR5等の表示に基づいてフック37が係合直前位置にあることを確認した後、荷役アーム30を前方に回動させる。すると、図18に示すように、フック37が上方に移動し、係合ピン2aに係合する。荷役アーム30が前方に更に回動すると、荷役アーム30によってコンテナ2の前部が持ち上げられ、コンテナ2は車両本体10に積み込まれる。
以上、コンテナ2を積み込む際に表示装置60に表示される画像の例について説明した。なお、詳しい説明は省略するが、表示装置60に表示される画像は、コンテナ2の積み込み時だけでなく、傾動時または降ろし時にも利用することができる。
以上のように、本実施形態に係るコンテナ荷役車両1によれば、リアカメラC3を備えており、車両本体10をコンテナ2に向かって後進させる際に、コンテナ2の前壁2fの一部を含む確認画像が表示装置60に表示される(表示領域R1〜R4参照)。そのため、運転者は、フック37を係合直前位置に位置付けることに注力しながらも、コンテナ2の前壁2fの位置を容易に把握することができる。したがって、コンテナ2の積み込みを行う際に、当該コンテナ2と車両本体10との接触が起こる可能性を低減することができる。また、コンテナ2を車両本体10から降ろす際にも、表示装置60を視認することで、車両本体10の後方領域の安全を確認することができる。
また、本実施形態によれば、表示装置60には、コンテナ2の前壁2fだけでなく、車両本体10の後端部であるバンパー14の一部も表示される(表示領域R2〜R4参照)。すなわち、表示装置60には、バンパー14の一部と、コンテナ2の前壁2fのうちバンパー14の当該一部の真後ろに位置する部分とを含む画像が表示される。そのため、バンパー14とコンテナ2の前壁2fとの位置関係を認識しやすくなる。よって、コンテナ2と車両本体10との接触が起こる可能性をより低減することができる。
また、本実施形態によれば、表示装置60の表示領域R2には、コンテナ2の前壁2fと、バンパー14のうち車幅方向の中央よりも左側から右側に亘る部分とを撮像した画像が表示される。そのため、運転者は、当該画像を見ることにより、コンテナ2の前壁2fとバンパー14との位置関係を左右方向の広範囲に亘って認識することができる。よって、コンテナ2と車両本体10との接触が起こる可能性をより低減することができる。
また、本実施形態によれば、図12に示すように、表示装置60の表示領域R3には、バンパー14の左側部分14Lと、コンテナ2の前壁2fのうち当該左側部分14Lに対して車両前後方向の後方に位置する部分2fLとを撮像した画像が表示される。表示装置60の表示領域R4には、バンパー14の右側部分14Rと、コンテナ2の前壁2fのうち当該右側部分14Rに対して車両前後方向の後方に位置する部分2fRとを撮像した画像が表示される。よって、車両本体10をコンテナ2の前壁2fに対し傾いた方向から接近させる場合に、バンパー14のうち最もコンテナ2に接触しやすい部分とコンテナ2の前壁2fとの位置関係を容易に認識することができる。コンテナ2に対して種々の角度からアプローチを行った場合でも、前壁2fとバンパー14との位置関係を的確に認識することができる。したがって、コンテナ2と車両本体10との接触が起こる可能性を低減することができる。
車両本体10の後端部はバンパー14に限られないが、本実施形態ではバンパー14である。本実施形態によれば、コンテナ2を積み込む際にバンパー14とコンテナ2とが接触してしまうことを容易に回避することができる。
リアカメラC3の位置は特に限定されないが、本実施形態ではクロスメンバ7の下方かつバンパー14よりも前方に配置されている。そのため、バンパー14およびコンテナ2の前壁2fを含む領域を確実に撮像することができる。デッドスペースとなりがちなクロスメンバ7の下方の領域を、リアカメラC3の設置スペースとして有効活用することができる。また、クロスメンバ7により、リアカメラC3が上方からの障害物による干渉を受け難くなる。
また、本実施形態によれば、フック37の先端部37aには、側方に突出するピン17が設けられている。本実施形態によれば、フック37の先端部37aを視覚的に判断することが難しい場合等に、コンテナ2の係合ピン2aに対するピン17の位置から、係合ピン2aに対するフック37の位置を把握することができる。よって、コンテナ積み込み時のフッキングが容易となる。
係合ピン2aの形状は特に限定されないが、本実施形態では、前方に向けて凸状に湾曲した棒状体によって形成されている。そのため、コンテナ2の前壁2fに対して真正面の方向から車両本体10を接近させる場合だけでなく、前壁2fに対して斜めの方向から車両本体10を接近させる場合にも、フック37を係合ピン2aに係合させやすくなる。したがって、フッキングが容易となる。
また、本実施形態によれば、荷役アーム30は、回動アーム35と当該回動アーム35に対してスライド自在に設けられたフックアーム36とを備えている。このような構成により、車両本体10自体を移動させずとも、フックアーム36をスライドさせることで、コンテナ2の係合ピン2aに対するフック37の位置を調整することができる。これにより、車両本体10を移動させる場合に比べ、上記調整を高精度に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は、例えば以下のような他の形態で実施することが可能である。
(第2実施形態)
図19に示すように、表示画面60aに4つの表示領域R11〜R14を設けるようにしてもよい。表示領域R11〜R14には、例えば画像として動画が表示される。以下では、表示領域R11〜R14に表示される動画を単に画像と呼ぶこととする。表示領域R11は、表示画面60aの右上部に設けられている。表示領域R12は、表示画面60aの右下部に設けられ、表示領域R11の下方に設けられている。表示領域R13は、表示画面60aの左上部から左下部に亘って設けられ、縦長状に形成されている。表示領域R14は、表示領域R13の下方に設けられ、横長状に形成されている。表示画面60aの表示領域R11には、前述の表示領域R2(図11等参照)と同様の画像が表示される。表示領域R12には、前述の表示領域R5と同様の画像が表示される。表示領域R13には、後述の俯瞰画像が表示される。表示領域R14には、前述の表示領域R1と同様の画像が表示される。
画像生成部51の多重化部53(図7参照)は、リアカメラC3により得られた画像と、左サイドカメラC1により得られた画像と、右サイドカメラC2により得られた画像とを合成する。そして、画像生成部51の視点変換部54は、多重化部53により生成された合成画像から、表示領域R13に表示される俯瞰画像を生成する。図19に示すように、俯瞰画像は、平面視でコンテナ2の前壁2fおよび車両本体10のバンパー14を含む画像である。運転者は、表示領域R13に表示された俯瞰画像を視認することによって、コンテナ2の前壁2fとバンパー14との距離を把握し易くなる。このことによって、車両本体10とコンテナ2の前壁2fとの接触を起き難くすることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、画像生成部51は、リアカメラC3により得られる画像から、バンパー14と、コンテナ2の前壁2fのうち当該バンパー14に対して最短距離にある部分とを含む画像を生成するようにしたが、これに限定されるものではない。画像生成部51は、バンパー14は表示せず、コンテナ2の前壁2fのうちバンパー14に対して最短距離にある部分のみの画像を生成するようにしてもよい。この場合、バンパー14とリアカメラC3との位置関係が既知であるため、リアカメラC3による撮像画像からコンテナ2の前壁2fと当該リアカメラC3との距離を計算することによって、バンパー14と、コンテナ2の前壁2fのうち当該バンパー14に対して最短距離にある部分との距離を算出することができる。この算出結果を表示装置60に表示するようにしてもよい。
上記実施形態では、フックアーム36とフック37とを別個独立に構成するようにしたが、これに限定されるものではない。フックアーム36とフック37とを一体的に構成するようにしてもよい。
上記実施形態では、リアカメラC3だけでなく、左サイドカメラC1と、右サイドカメラC2と、アームカメラC4とを設けるようにした。しかし、左サイドカメラC1、右サイドカメラC2、およびアームカメラC4を省略しても、車両本体10とコンテナ2との位置関係を把握することは可能であり、車両本体10とコンテナ2との接触を防ぐことが可能である。
上記実施形態では、左サイドカメラC1を、車両平面視でその光軸L1が車両前後方向の後方に対して左方に例えば45度をなすように配置し、右サイドカメラC2を、車両平面視でその光軸L2が車両前後方向の後方に対して右方に例えば45度をなすように配置したが、これに限定されるものではない。車両平面視において、左サイドカメラC1により車両本体10の左側後部を含む領域を撮像することができ、右サイドカメラC2により車両本体10の右側後部を含む領域を撮像することができれば、上記角度に限定されるものではない。
上記実施形態では、左サイドカメラC1と右サイドカメラC2とを、キャブ5の後方に設けられたガードフレーム12上の台13にそれぞれ取り付けるようにしたが、これに限定されるものではない。カメラは、必ずしもキャブバックステップ12Aに取り付ける必要はなく、カメラのために設けられた専用の支持部材に取り付けてもよい。また、左サイドカメラC1と右サイドカメラC2とをキャブ5に取り付けるようにしてもよい。
上記実施形態では、表示装置60の各表示領域にミラー画像を表示することとしたが、これに限定されるものではない。表示装置60の各表示領域に通常の画像(つまり、ミラー反転する前の画像)を表示するようにしてもよい。
上記実施形態では、フックアーム36が回動アーム35にスライド自在に挿入されている構成としたが、これに限定されるものではない。回動アーム35がフックアーム36にスライド自在に挿入された構成を採用してもよい。
上記実施形態では、フックアーム36が回動アーム35にスライド自在に設けられている構成(いわゆるスライド式)としたが、これに限定されるものではない。フックアーム36が回動アーム35にスイング可能に設けられた構成(いわゆるスイング式)等の他の方式も適用可能である。このスイング式の構成としては、例えば特許第3646008号公報の段落0013等に記載の公知な構成を採用することが可能である。
さらに、上記実施形態では、荷役アーム30は、別個独立した2つのアームである回動アーム35とフックアーム36とを備えているが、これに限定されるものではない。荷役アーム30を1つのアームで構成するようにしてもよい。
1 コンテナ荷役車両
2 コンテナ
2a 係合ピン(被係合部)
2f コンテナの前壁
5 キャブ
10 車両本体
14 バンパー(車両本体の後端部)
30 荷役アーム
31 リフトシリンダ(アクチュエータ)
37 フック
60 表示装置
C1 左サイドカメラ(左撮像装置)
C2 右サイドカメラ(右撮像装置)
C3 リアカメラ(後部撮像装置)
C4 アームカメラ

Claims (8)

  1. 前壁に被係合部が設けられたコンテナを積み込み可能なコンテナ荷役車両であって、
    キャブと、シャシフレームと、前記シャシフレームの後方に配置されたバンパーと、を含む車両本体と、
    前記車両本体に対し車幅方向に延びる軸回りに回動可能に支持された根元部を有するL型アームと、前記L型アームの先端部に設けられ、前記コンテナの前記被係合部に係合可能なフックと、を有する荷役アームと、
    前記荷役アームを回動させるアクチュエータと、
    前記車両本体の後部に取り付けられ、後方に向けて配置された後部撮像装置と、
    前記キャブ内に配置された表示装置と、
    前記後部撮像装置および前記表示装置に通信可能に接続された画像制御装置と、を備え、
    前記バンパーは、前記車両本体の後端部を構成し、
    前記画像制御装置は、前記コンテナを積み込む際に前記車両本体が前記コンテナに向かって後進して前記フックを前記被係合部の下方に位置付けるときに、前記後部撮像装置からの信号を受け、前記フックの一部と、前記被係合部の一部と、前記バンパーの一部と、前記コンテナの前記前壁のうち前記バンパーの前記一部に対して車両前後方向の後方に位置する一部と、少なくとも含む確認画像を生成し、前記表示装置に表示させるように構成されている、コンテナ荷役車両。
  2. 前記画像制御装置は、前記確認画像を前記表示装置の複数の表示領域に分割して表示させるように構成され、
    前記複数の表示領域は、
    前記コンテナを積み込む際に前記車両本体が前記コンテナに向かって後進して前記フックを前記被係合部の下方に位置付けるときに、前記フックの前記一部と前記被係合部の前記一部とを少なくとも含む画像が表示される第1の表示領域と、
    前記コンテナを積み込む際に前記車両本体が前記コンテナに向かって後進して前記フックを前記被係合部の下方に位置付けるときに、前記バンパーの前記一部と、前記コンテナの前記前壁の前記一部と、を少なくとも含む画像が表示される第2の表示領域と、を含んでいる、請求項1に記載のコンテナ荷役車両。
  3. 前記画像制御装置は、前記バンパーのうち車幅方向の中央よりも左側から右側に亘る部分を含む画像を前記確認画像として生成し、前記表示装置に表示させるように構成されている、請求項1または2に記載のコンテナ荷役車両。
  4. 前記画像制御装置は、前記バンパー左端と、前記コンテナの前記前壁のうち前記バンパーの前記左端に対して車両前後方向の後方に位置する部分とを撮像した画像と、前記バンパー右端と、前記コンテナの前記前壁のうち前記バンパーの前記右端に対して車両前後方向の後方に位置する部分とを撮像した画像とのうち少なくとも一方を前記確認画像として生成し、前記表示装置に表示させるように構成されている、請求項1〜3のいずれか一つに記載のコンテナ荷役車両。
  5. 前記車両本体は、車両前後方向に延びる左フレームと、車両前後方向に延びかつ前記左フレームの右方に配置された右フレームと、車幅方向に延び、前記左フレームの後部と前記右フレームの後部とを連結するクロスメンバと、を含み、
    前記後部撮像装置は、前記クロスメンバの下方かつ前記バンパーよりも前方に配置されている、請求項1〜4のいずれか一つに記載のコンテナ荷役車両。
  6. 前記フックの先端部から側方に突出するピンを備えた、請求項1〜5のいずれか一つに記載のコンテナ荷役車両。
  7. 前記被係合部は、前方に向けて凸状に湾曲した棒状体を有している、請求項1〜6のいずれか一つに記載のコンテナ荷役車両。
  8. 前壁に被係合部が設けられたコンテナを積み込み可能なコンテナ荷役車両であって、
    キャブを含む車両本体と、
    前記車両本体に対し車幅方向に延びる軸回りに回動可能に支持された根元部を有するL型アームと、前記L型アームの先端部に設けられ、前記コンテナの前記被係合部に係合可能なフックと、を有する荷役アームと、
    前記荷役アームを回動させるアクチュエータと、
    前記車両本体の後部に取り付けられ、後方に向けて配置された後部撮像装置と、
    前記キャブの後方かつ車幅方向の中央よりも左方に配置され左撮像装置と、
    前記キャブの後方かつ車幅方向の中央よりも右方に配置され右撮像装置と、
    前記キャブ内に配置された表示装置と、
    前記後部撮像装置、前記左撮像装置、前記右撮像装置、および前記表示装置に通信可能に接続された画像制御装置と、を備え、
    前記後部撮像装置は、180度以上の画角を有し、車両平面視において光軸が車両前後方向の後方を向き、かつ前記車両本体の後端部を撮像可能に配置され、
    前記左撮像装置は、180度以上の画角を有し、車両平面視において光軸が車両前後方向の後方から左方に傾いた方向を向き、かつ前記車両本体の前記後端部の少なくとも左側の一部を撮像可能に配置され、
    前記右撮像装置は、180度以上の画角を有し、車両平面視において光軸が車両前後方向の後方から右方に傾いた方向を向き、かつ前記車両本体の前記後端部の少なくとも右側の一部を撮像可能に配置され、
    前記画像制御装置は、前記コンテナを積み込む際に前記車両本体が前記コンテナに向かって後進するときに、前記後部撮像装置、前記左撮像装置、および前記右撮像装置からの信号を受け、前記コンテナの前記前壁および前記車両本体の前記後端部を含む俯瞰画像を生成し、前記表示装置に表示させるように構成されている、コンテナ荷役車両。
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