JP2023098070A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 運転部の後方に荷台が配置された作業車両において、オペレータに対して運搬作業の支援を行うことが可能な作業車両を提供する。【解決手段】クローラキャリア1は、車両の周辺の所定の領域を撮影するカメラ37と、運転部10に設けられ、カメラ37により取得した画像を表示する表示装置と、カメラ37が取得した画像に基づいて走行体2の端部およびベッセル3の後端部を検知する検知部とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、不整地において運搬作業を行う作業車両に関する。
従来、不整地において運搬作業を行う作業車両として、例えば、クローラキャリアがある。クローラキャリアは、クローラ式走行体の上部に、起伏可能に荷台(ベッセル)を備え、伏姿勢のベッセルに積載して運搬した土砂等を、ベッセルを起立傾斜させることにより排出するよう構成されている。
このようなクローラキャリアにおいて、運転席に着座したオペレータはバックミラーを介して車両の側方及び後方を確認しているが、バックミラーを介した視界にはベッセルによる死角が生じている。このため、ベッセルの後方を撮影する監視カメラと、監視カメラによって撮影した映像を表示するモニタを備えたクローラキャリアが提案されている(特許文献1参照)。
特開2011-105124号公報
ベッセルに積載して運搬した運搬物をベッセルから排出するときには、運搬物を排出する位置まで車体を後進させ、ベッセルを起立傾斜させている。ベッセルの後端部は、クローラの後端部より後方に突出しており、クローラの後端部の位置がベッセルの後端部の位置に対して適切な位置となるように、車体を位置決めする必要がある。特許文献1に記載のクローラキャリアは、車載カメラが撮影した車両後方の映像をモニタで確認できるものではあるが、クローラの後端位置を把握するのに十分な情報をオペレータに提供できるものではなかった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、オペレータが車体の位置を正確に把握することが可能な作業車両を提供することを目的とする。
本発明に係る作業車両は、走行体と、前記走行体に設けられた運転部および、起伏可能に設けられた荷台と、を備えた作業車両であって、車両の周辺の所定の領域を撮影する撮影装置と、前記撮影装置が取得した画像に基づいて、前記走行体の端部および前記荷台の端部の少なくとも一方を検知する検知部と、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の他の態様に係る作業車両では、前記撮影装置は、前記走行体に配置されているものである。
また、本発明の他の態様に係る作業車両では、前記検知部による検知結果を報知可能な報知部、をさらに備えるものである。
また、本発明の他の態様に係る作業車両は、前記報知部が、前記撮影装置により取得した画像を表示する表示装置を含み、前記検知部の検知結果から得た前記走行体の端部および前記荷台の端部のそれぞれの位置情報に基づいて、車両操作の指標を作成する指標作成部と、前記撮影装置により取得した画像に前記指標生成部が生成した指標を前記表示装置に重畳表示する表示制御部と、をさらに備えるものである。
また、本発明の他の態様に係る作業車両は、前記荷台の姿勢を検知する姿勢検知手段をさらに備え、前記指標作成部は、前記画像における前記荷台の端部の位置と前記姿勢検知手段の検知結果から得られた前記荷台の傾斜角度をさらに利用して、前記車両操作の指標を作成するものである。
また、本発明の他の態様に係る作業車両では、前記指標作成部は、前記荷台を最大傾斜させた起姿勢のときの前記荷台の端部の位置と前記荷台が伏姿勢のときの前記荷台の端部の位置との差を利用して、前記車両操作の指標として前記荷台からの運搬物の排出目標位置を示す指標を作成するものである。
また、本発明の他の態様に係る作業車両では、前記指標作成部は、前記車両操作の指標として車両の停止目標位置を示す指標を作成するものである。
本発明によれば、荷台の端部の位置を考慮した車体の停止位置の把握を容易化し、オペレータに対して運搬作業の支援を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るクローラキャリアの左前方からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るクローラキャリアの左後方からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るクローラキャリアの平面図である。 本発明の一実施形態に係るクローラキャリアの左側面図である。 本発明の一実施形態に係るクローラキャリアの左側面図である。 本発明の一実施形態に係るクローラキャリアにおける運転部の部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係る運搬支援システムのブロック図である。 本発明の一実施形態に係るクローラキャリアにおけるベッセルの起伏によるベッセル後端部の移動と走行体との位置関係を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るクローラキャリアにおける表示装置の表示態様の一例を説明する概要図である。 本発明の一実施形態に係るクローラキャリアにおける表示装置の表示態様の一例を説明する概要図である。 本発明の一実施形態に係るクローラキャリアにおける表示装置の表示態様の一例を説明する概要図である。 本発明の他の実施形態に係る運搬支援システムのブロック図である。
本発明は、起伏可能に構成された荷台を有する作業車両において、荷台の端部を検知し、その検知情報をオペレータに提供することにより、荷台への運搬物の積載時、荷台からの運搬物の排出時の車両の位置決め操作を容易に行えるようにするものである。以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、本発明に係る作業車両として、不整地における土砂および資材等の運搬車両であるクローラキャリアを例にとって説明する。まず、本実施形態に係るクローラキャリア1の全体構成について、図1から図6を参照しつつ説明する。
クローラキャリア1は、走行体2と、走行体2に対して起伏可能に設けられた荷台であるベッセル3と、を備える。
走行体2は、左右一対のクローラ式の走行部5,5と、左右の走行部5,5間に介設された基台としての車体フレーム6を有する。
走行部5は、車体フレーム6に支持された複数のスプロケット、アイドラ等の回転体に履帯を巻回した構成を有する。走行部5は油圧モータ(図示せず)の駆動により動作する。
車体フレーム6上の後方には、旋回フレーム7を旋回自在に載設している。旋回フレーム7上には、ベッセル3を載設するとともに、旋回フレーム7とベッセル3との間にダンプシリンダ14を介設している。
ベッセル3は、上方が開口された箱状に形成され、左右の走行部5,5の左右幅、つまり左側の走行部5の左外側縁端から右側の走行部5の右側縁端との間の幅と同程度の幅を有する。ベッセル3において、底部の後部は、前低後高の傾斜面底部31を成しており、左右側前部は、左側傾斜壁32及び右側傾斜壁33を成している。各傾斜壁32,33は、平面視において、前端縁部が内方に位置し、後端縁部が外方に位置する傾斜姿勢を成している。すなわち、ベッセル3は各傾斜壁32,33を設けたことにより、平面視において、四角形の前方角部が傾斜壁32,33の傾斜角で面取りされた形状となっている。このように形成したベッセル3は、後述する運転部10や原動機部11に衝突することなく旋回フレーム7と一体的に左側方または右側方へ旋回可能となっている。
ベッセル3の後部下部側、すなわち、傾斜面底部31の背部は、左右方向を軸とする傾動軸35を介して旋回フレーム7の後端部に連結されている。また、旋回フレーム7とベッセル3との間に介装されたダンプシリンダ14は、一端が旋回フレーム7に、他端がベッセル3に連結されている。したがって、ベッセル3は、ダンプシリンダ14の動作により傾動軸35を支点に回動し起伏する。
車体フレーム6の後端には、車体の後方を撮影するカメラ37が設けられている。カメラ37は、CCD(charge coupled device)等の撮像素子を備える。カメラ37は、光軸Cが水平であり(後述する図8参照)、かつ、左右走行部5の後端部とベッセル3の後端部が撮影視野内に含まれるように、車両フレーム6の後端面に後方を向けて取り付けられている。
車体フレーム6上には、前方へ向けて張出車体フレーム8を張り出し状に設けている。張出車体フレーム8上には、運転席21を有する運転部10と、原動機部11が設けられている。
原動機部11は、張出車体フレーム8上の右側に設けられている。原動機部11には、ディーゼルエンジン、熱交換手段、燃料タンク及び電装ユニット等が配置され、これらの構成はボンネット13により被覆されている。
運転部10は、平面状の床部28を有し、床部28の左側がオペレータの乗降口となっている。運転部10においては、床部28の中央に、運転席21を支持する支持台22を設けている。
支持台22は、床部28に固定される固定台26と、固定台26の上部に反転可能に接続された反転台27とから構成されている。反転台27の上部に運転席21が取り付けられ、運転席21の左右には、それぞれ反転台27から上方に向けて操作部23が設けられている。左側の操作部23には、走行部5を進退及び左右旋回させる走行用レバー24が設けられ、右側の操作部23には、ベッセル3を動作させるベッセル操作レバー25が設けられている。
運転席21は、反転台27を反転させることにより、操作部23とともに180度反転する。このように運転席21と操作部23とがともに反転することにより、オペレータは、常に進行方向を向いて作業を行うことが可能であり、ベッセル3を目視しつつベッセル3への土砂等の積載及び排出作業を行うことも可能である。
運転部10と原動機部11とを隔てる隔壁部には、エンジンを起動するキースイッチ、複数の操作ボタン、エンジン及び稼働状況やメンテナンス情報等を表示する表示装置41等が配置された操作卓40が設けられている。
運転部10の上方にはキャノピ51が設けられている。キャノピ51は、張出車体フレーム8上の床部28の前後に基端を固定したアーチ状の左右一対の支柱52,52と、左右の支柱52,52により支持され運転部50の上部を覆うルーフ部53とを有する。
以上のような構成を備えたクローラキャリア1においては、運転席21に着座したオペレータにより操作レバー等が適宜操作されることで、所望の作業が行われる。具体的には、例えば、走行用レバー24の操作により、走行部5の前後直進走行や左右旋回走行が行われる。また、ベッセル操作レバー25の操作により、ベッセル3の起伏動作や左右旋回が行われる。
本実施形態に係るクローラキャリア1に搭載された運搬支援システムについて、図7から図11を参照して説明する。
運搬支援システムは、運転席21に着座したオペレータが直接もしくはバックミラーを介して目視できない死角となる車両後方の映像を表示装置41に表示するとともに、オペレータが走行用レバー24を操作して、ベッセル3の後端部が運搬物の積載位置あるいは排出位置に合うように走行部5の後端部を位置決めできるような支援を行うものである。運搬支援システムは、車両の後方を撮影する撮影装置であるカメラ37と、カメラ37と通信可能に接続される制御装置60とから構成される。
カメラ37は、所定の領域、例えば、左右走行部5の後端部とベッセル3の後端部のどちらか一方がカメラの視野領域に含まれる領域が撮影できるものであればよい。また、より広い範囲を撮影できるように広角レンズが装着されていてもよい。カメラ37により取得した画像データは、所定のフレームレート(例えば、60fps)で制御装置60に入力される。
制御装置60は、主にカメラ37から入力された画像を解析することにより映像に映り込んだ物体や地形等を認識する画像処理装置でもあり、演算処理や制御を実行するCPU等から成る演算装置、制御プログラムやデータを記憶させる記憶装置を備える。記憶装置は、より具体的には、EEPROM、フラッシュメモリ、RAM等である。制御装置60は、検知部61、指標作成部62、表示制御部63のそれぞれに対応するプログラムを記憶装置に記憶し、各部に対応する処理を演算装置に実行させる。これにより、制御装置60は、実質的に検知部61、指標作成部62、および表示制御部63の各部として機能し得る。
検知部61では、カメラ37により取得した各フレームの画像を解析することにより、ベッセル3の後端部および走行部5の後端部が検知される。カメラ37は、ベッセル3の後端部および走行部5の後端部を視野範囲に含むように取り付けていることから、例えば、エッジ検出等の特徴検出処理を実行することにより、デジタル画像の明るさが不連続に変化している箇所を特定し、特定したデジタル画像の明るさが不連続に変化している箇所のうち、各フレーム間で位置変化が生じていない一定の領域を、画像中においてベッセル3の後端部もしくは走行部5の後端部と認識することが可能となる。なお、カメラ37が取得した画像が走行部5の後端部またはベッセル3の後端部の一方のみを含む場合は、画像解析により走行部5の後端部またはベッセル3の後端部の一方を検知し、設計上定まる走行部5の後端部とベッセル3の後端部との位置関係を利用して、画像に映っていない他方の後端部の位置を推定することができる。
指標作成部62では、検知部61におけるベッセル3の後端部および走行部5の後端の検知結果に基づいて補助線が生成される。補助線は、運搬支援システムにおいて、例えば、クローラキャリア1を後進で運搬物の排出位置まで移動させるときに、表示装置41に表示した車両後方の撮影画像に重畳させて表示することで、車両の進路の指標としてオペレータに対して提供されるものである。補助線としては、ベッセル3を最大角まで起立傾斜させたときの運搬物の排出目標位置を示す線、クローラキャリア1を後進させる際の停止目標位置を示す線等、が挙げられる。
ベッセル3の後端部は、ベッセル3が伏姿勢(図8に実線で示す)のときにはクローラキャリア1の走行部5の後端部よりも距離L1だけ後方にあり、ベッセル3を起姿勢(図8に仮想線で示す)としたときには、伏姿勢のときよりもさらに距離L2だけ後方に移動する。このように、伏姿勢のときのベッセル3の後端部と走行部の後端部との前後方向の位置には、距離L1の差があり、伏姿勢のときと起姿勢のときのベッセル3の後端部の前後方向の位置には、距離L2の差がある。
ベッセル3に積載された運搬物は、ベッセル3を起立傾斜させたときに、ベッセル3の後端部の位置よりも後方の地面に落下することから、地面上において走行部5の後端部から距離L1離れた位置と、走行部5の後端部から距離L1+L2離れた位置との間の差分であるベッセル3の後端部の移動範囲(距離L2に相当)を、ベッセル3が最大傾斜角まで傾倒する間に運搬物が落下する位置(排出位置)の指標とすることができる。指標作成部62では、カメラ37から入力された2次元画像に当てはめるベッセル3の後端部の移動範囲に対応する補助線Ls1,Ls2を生成する。
表示制御部63は、カメラ37から入力された撮影画像をライブ映像として表示装置41に表示するとともに、指標作成部62により生成した補助線Ls1,Ls2を重畳させて表示する表示制御を実行する。図9から図11に、表示装置41に表示する画面の表示例を模式的に示す。
図9の各図では、カメラ37から入力された撮影画像とその画像上に補助線Ls1,Ls2を重畳表示させた場合の表示例を示す。なお、図9の各図の表示例では、カメラ37により取得した撮影画像が、クローラキャリア1が位置している地面よりも低い場所(崖下)に運搬物を排出するために段差のある地面を映した画像である場合を示している。図9の各図に示すように、撮影画像には、伏姿勢のベッセル3の後端部と左右の走行部5の後端部が映っている。また、撮影画像上に重畳表示される補助線Ls1は走行部5の後端部からの距離L1だけ離れた位置であることを示し、撮影画像上に重畳表示される補助線Ls2は走行部5の後端部からの距離L1+L2だけ離れた位置であることを示す。さらに、補助線Ls1と補助線Ls2との間にハッチングを付している。なお、補助線Ls1、Ls2および補助線Ls1と補助線Ls2との間の領域は、赤、黄、緑、青など、画面中で目立つ色で適宜着色してもよい。
クローラキャリア1で運搬した運搬物を排出するために、クローラキャリア1を後進させるときには、運転部10の表示装置41に図9(a)に示す画像が表示される。クローラキャリア1で運搬した土砂を崖上から崖下に向けて排出する場合には、走行部5の後端部からベッセル3の後端部までの距離を考慮して、走行部5をその後端部が崖との境界Bを越えない位置で停止させる必要がある。このような場合に、表示装置41にベッセル3の起伏動作時の後端部の移動範囲を示す補助線Ls1、Ls2を撮影画像に重畳表示することで、オペレータは補助線Ls1、Ls2を運搬物の排出位置の目標として、走行用レバー24を操作してクローラキャリア1を後進させることができる。すなわち、図9(b)に示すように、オペレータは、撮影画像から認識した地面の段差が、補助線Ls1、Ls2によって示される領域よりも走行部5の後端部に近づくよう、走行用レバー24を操作してクローラキャリア1を後進させればよい。しかる後、オペレータがベッセル操作レバー25を操作して、ベッセル3を起立傾斜させると、ベッセル3の運搬物が崖下に排出される。
このように、運搬支援システムにより、運転席21のオペレータに対して、クローラキャリア1が崖下に落ちる危険を確実に回避しつつ、運搬物を目標地点に排出することができる位置に走行部5の後端部およびベッセル3の後端部を位置決めできる支援情報の提供が可能となっている。
また、図10では、停止位置を示す補助線SPをさらに加えて表示した例を示す。図10に黒太線で示すように、表示装置41に撮影画像に重畳させて停止位置を示す補助線SPを表示するようにしている。なお、停止位置を示す補助線SPは、指標作成部62において、例えば、走行部5の接地面と同一平面における走行部5の後端から所定の距離だけ離隔した位置を画像上の位置に変換することにより作成される。また、図10においては、カメラ37により取得される画像にベッセル3の後端部が含まれていないが、設計上定まっている走行部5の後端部とベッセル3の後端部の位置関係を利用して、ベッセル3の後端部の移動範囲を示す補助線Ls1、Ls2の画像上での表示位置を求めることは可能である。
運転席21に着座したオペレータは、表示装置41の表示内容を見ながら、走行用レバー24を操作する。さらに、オペレータは、補助線Ls1および補助線Ls2が崖の境界Bを超え、走行部5の後端部の停止位置を示す補助線SPに崖の境界Bが接する位置まで移動させたら、走行部5を停止させる。しかる後、オペレータがベッセル操作レバー25を操作して、ベッセル3を起立傾斜させることにより、ベッセル3の運搬物が崖下に排出される。
また、図11に破線で示すように表示装置41に撮影画像に重畳させて補助線G1,G2を表示するようにしてもよい。補助線G1は左右の走行部5の幅を示し、補助線G2は走行部5の後端からの距離の目安(例えば、0.5メートル後方位置、2メートル後方位置等)を示す。なお、図11の表示例では、カメラ37により取得した撮影画像が、クローラキャリア1で運搬した運搬物を排出する場所が壁Wの前である場合を示している。また、図11の表示例では、カメラ37により取得される画像に走行部5の後端部が含まれていないが、検知部61は、設計上定まっている走行部5の後端部とベッセル3の後端部の位置関係を利用して計算により走行部5の後端部を検知することが可能である。したがって、指標生成部62において、走行部5の後端部からの距離の目安となる補助線G1,G2の画像上での表示位置を求めることは可能である。
表示装置41の画面上には、撮影画像に重畳させて左右の走行部5の幅に相当する補助線G1が表示されていることから、オペレータは、補助線G1の幅と補助線G2の位置から、所定の距離離れた位置でのベッセル3の後端部の左右方向の幅を認識することができる。運転席21に着座したオペレータは、表示装置41の表示内容を見ながら、走行用レバー24を操作し、壁Wに向けてクローラキャリア1を後進させる。表示装置41の表示内容には、ベッセル3の後端部が映り込んだ撮影画像が含まれることから、オペレータは、撮影画像を見ることでベッセル3の後端部と壁Wとの間の大凡の距離を認知することが可能である。さらに、補助線Ls1および補助線Ls2が撮影画像に重畳させて表示されていることから、補助線Ls1,Ls2から想定されるベッセル3の後端部の移動範囲を考慮して、ベッセル3を起立傾斜させたときにベッセル3の後端部が壁Wに衝突しない位置に走行部5の後端部を位置決めしてクローラキャリア1を停止させることができる。
クローラキャリア1に搭載される運搬支援システムの他の態様について、図12を参照して説明する。なお、図7を参照して説明した構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示す運搬支援システムでは、ベッセル3の姿勢を検知する姿勢検知手段として角度センサ39をさらに備える。角度センサ39は、ベッセル3を起立傾斜させたときの傾斜角を検知するものであり、傾斜角センサや慣性センサ等を採用することができる。傾斜角センサを採用した場合には、センサ出力をそのままベッセル3の傾斜角度として制御装置60における計算に使用することができる。角度センサ39は、センサの検出原理に応じてベッセル3の所定の位置、例えば、ベッセル3の前方側や後方側の傾動軸35に近い位置等に取り付けることができる。
ベッセル3の後端部の位置は、ベッセル3を傾斜角0度から最大傾斜角まで傾斜させる間に、図8に示したように前後方向において距離L2の範囲内を移動する。ベッセル3の後端部の前後方向における位置とベッセル3の傾斜角度には相関があることから、検知部61において検知するベッセル3の後端部の位置に、その時に入力されたベッセル3の傾斜角度を考慮して、指標作成部62により補助線Ls1、Ls2を作成している。このように、撮影画像取得時のベッセル3の傾斜角度を考慮することで、撮影画像中のベッセル3の傾斜角度がいずれの場合であっても、補助線Ls1、Ls2を正確に作成することが可能である。
また、姿勢検知手段としては、角度センサ39に代えてダンプシリンダ14に設けたストロークセンサを採用してもよい。すなわち、姿勢検知手段は、検出値の変化とベッセル3の傾斜角度の変化とに何等かの相関があり、ベッセル3の傾斜角度に変換できる検出値(物理量)を出力できるものであればよい。
以上のような構成を備えた本実施形態のクローラキャリア1は、次のような構成を備えていると言える。すなわち、クローラキャリア1は、車両の周辺の所定の領域を撮影する撮影装置としてのカメラ37と、カメラ37が取得した画像に基づいて走行体2の端部および荷台(ベッセル3)の端部を検知する検知部61とを備えていると言える。なお、本実施形態では、カメラ37は車両の後方の所定の領域を撮影するものであり、検知部61は、走行体2の端部である走行部5の後端部とベッセル3の後端部とを検知するものである。
クローラキャリア1は、検知部61による検知結果を報知可能な報知部を備えていると言える。さらに、報知部には、カメラ37により撮影して得た画像を表示する表示装置41が含まれる。表示装置41は運転部10に設けられている。
オペレータの死角となる、特にベッセル3の後方をカメラ37により撮影し、運転部10の表示装置41に表示することで、オペレータは、クローラキャリア1の後方の地形や障害物の有無を容易に把握することができる。検知部61により、走行体2における走行部5の端部および荷台(ベッセル3)の端部を検知可能としたことで、ベッセル3の起伏動作によるベッセル3の後端部の前後方向の位置移動を考慮した車体の操作が可能となる。
また、カメラ37は、走行部5の端部およびベッセル3の端部の何れか一方を撮影領域に含むように設けられていれば良いことから、カメラ37の視野との関係において、上下方向のカメラ37の取り付け場所の自由度が高くなる。
また、カメラ37を走行体2における車体フレーム6に設けたことにより、ベッセル3の向きに関係なくオペレータから死角となる同じ方向を常に監視することができる。
また、本実施形態のクローラキャリア1は、次のような機能的構成を有する制御装置60を備えていると言える。すなわち、カメラ37により取得した画像を処理することにより走行体2の後端部およびベッセル3の後端部を検知する検知部61と、検知部61の検知結果から得た走行体2の後端部およびベッセル3の後端部のそれぞれの位置情報を利用して、車両操作の指標を作成する指標作成部62と、カメラ37により取得した画像に指標生成部62が生成した指標を重畳表示する表示制御部63と、を備えている。
表示装置41に車両後方の撮影画像だけでなく、車両操作の指標を画像に重畳表示することにより、オペレータに対して、オペレータから死角となる領域の映像とともに車両操作の支援をより的確に行うことが可能となる。
また、車両操作の指標として、ベッセル3が伏姿勢のときと起姿勢のときのベッセル3の端部の位置の差を利用して運搬物の排出目標位置の指標を作成することから、オペレータはこれらの指標を目標として、ベッセル3を伏姿勢から起姿勢にするときのベッセル3の後端部の位置の移動範囲を事前に把握することができ、車両をベッセル3への運搬物の排出に適した位置に停止させる作業を容易に行うことが可能となる。
また、車両操作の指標として停止目標線を指標として作成し、カメラ37の撮影画像に重畳して表示すれば、より正確に車両をベッセル3への運搬物の積載および運搬物の排出に適した位置に停止させることが可能となる。
上述した実施形態の説明は本発明の一例であり、本発明に係る作業車両は上述の実施形態に限定されることはない。このため、上述した実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。また、本開示に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
上述した実施形態では、カメラ37から入力された画像を操作卓40に配置されている画像装置41に表示させたが、運搬支援専用の表示装置を別途設けてもよい。
上述した実施形態では、表示装置41にカメラ37の撮影画像と車両操作の指標を画像とを重畳表示することにより、オペレータに対して車両操作上の注意を促す報知機能を実現しているが、これに限定されない。例えば、指標作成部62が作成した停止目標位置までの距離が所定の距離まで近づいたときに、警報音や警報ランプの点灯によりオペレータの注意を促すようにしてもよい。すなわち、報知部を表示装置41以外の警報音や警報ランプにより構成してもよく、表示装置41に警報音や警報ランプを組み合わせて構成してもよい。
上述した実施形態では、カメラが車体フレーム6に取り付けられているが、旋回フレーム7の後端面に取り付けられていてもよい。この場合には、カメラの視野内にベッセル3の後端部が含まれるようにカメラを取り付けることが好ましい。旋回フレーム7の後端面にカメラを取り付ける場合、例えば、上述したカメラ37と同様に、カメラは、光軸の方向を水平方向とするように取り付けられる。旋回フレーム7の後端面にカメラを取り付けることにより、例えば、伏姿勢のベッセル3を反時計回りに90度回転させて車両の右側に運搬物を排出するときにも、運搬物の排出位置を容易に確認することができる。
上述した実施形態では、荷台であるベッセル3は1つのダンプシリンダ14の伸縮により起伏し、旋回フレーム7により左右それぞれ90度旋回させることで、ベッセル3の運搬物の排出方向を後方だけでなく旋回フレーム7の旋回範囲内における任意の方向とすることができるが、荷台を動作させる構成はこれに限定されない。例えば、旋回フレーム7に代えて、車体フレーム6に固定フレームを設け、固定フレームと荷台との間に荷台を後方、右方、左方の3方向に荷台を起伏可能とする複数のダンプシリンダを設けたクローラキャリアにも、本発明を適用することができる。
上述した実施形態では、検知部61におけるベッセル3の後端部および走行部5の後端の検知結果を表示装置41に表示させたが、この検知結果に基づいて、車体の動作制御をさせてもよい。例えば、動作制御部を設け、走行部5の後端部が停止目標位置に到達したときに、動作制御部の制御により走行動作を停止させてもよい。
1 クローラキャビン(作業車両)
2 走行体
3 ベッセル
5 走行部
6 車体フレーム
7 旋回フレーム
8 張出車体フレーム
10 運転部
21 運転席
37 カメラ
39 角度センサ
41 表示装置
60 制御装置
61 検知部
62 指標作成部
63 表示制御部

Claims (7)

  1. 走行体と、前記走行体に設けられた運転部および、起伏可能に設けられた荷台と、を備えた作業車両であって、
    車両の周辺の所定の領域を撮影する撮影装置と、
    前記撮影装置が取得した画像に基づいて、前記走行体の端部および前記荷台の端部の少なくとも一方を検知する検知部と、
    を備えることを特徴とする作業車両。
  2. 前記撮影装置は、前記走行体に配置されている、
    請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記検知部による検知結果を報知可能な報知部、
    をさらに備える請求項1または請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記報知部は、前記撮影装置により取得した画像を表示する表示装置を含み、
    前記検知部の検知結果から得た前記走行体の端部および前記荷台の端部のそれぞれの位置情報に基づいて、車両操作の指標を作成する指標作成部と、
    前記撮影装置により取得した画像に前記指標生成部が生成した指標を前記表示装置に重畳表示する表示制御部と、
    をさらに備える請求項3に記載の作業車両。
  5. 前記荷台の姿勢を検知する姿勢検知手段をさらに備え、
    前記指標作成部は、前記画像における前記荷台の端部の位置と前記姿勢検知手段の検知結果から得られた前記荷台の傾斜角度をさらに利用して、前記車両操作の指標を作成する、
    請求項4に記載の作業車両。
  6. 前記指標作成部は、前記荷台を最大傾斜させた起姿勢のときの前記荷台の端部の位置と前記荷台が伏姿勢のときの前記荷台の端部の位置との差を利用して、前記車両操作の指標として前記荷台からの運搬物の排出目標位置を示す指標を作成する、
    請求項4または請求項5に記載の作業車両。
  7. 前記指標作成部は、前記車両操作の指標として車両の停止目標位置を示す指標を作成する、
    請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の作業車両。
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