JP6700994B2 - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6700994B2
JP6700994B2 JP2016117251A JP2016117251A JP6700994B2 JP 6700994 B2 JP6700994 B2 JP 6700994B2 JP 2016117251 A JP2016117251 A JP 2016117251A JP 2016117251 A JP2016117251 A JP 2016117251A JP 6700994 B2 JP6700994 B2 JP 6700994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
pump
suction
air pocket
vane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016117251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017223125A (ja
Inventor
弘俊 近藤
弘俊 近藤
智行 中川
智行 中川
杉原 雅道
雅道 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2016117251A priority Critical patent/JP6700994B2/ja
Priority to PCT/JP2017/019940 priority patent/WO2017217224A1/ja
Publication of JP2017223125A publication Critical patent/JP2017223125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6700994B2 publication Critical patent/JP6700994B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/30Rotary-piston machines or pumps having the characteristics covered by two or more groups F04C2/02, F04C2/08, F04C2/22, F04C2/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
    • F04C2/34Rotary-piston machines or pumps having the characteristics covered by two or more groups F04C2/02, F04C2/08, F04C2/22, F04C2/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in groups F04C2/08 or F04C2/22 and relative reciprocation between the co-operating members
    • F04C2/344Rotary-piston machines or pumps having the characteristics covered by two or more groups F04C2/02, F04C2/08, F04C2/22, F04C2/24 or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in groups F04C2/08 or F04C2/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C15/00Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
    • F04C15/06Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

本発明は、ベーンポンプに関するものである。
特許文献1には、ハウジング内に収納されて回転駆動されるロータと、ロータのスリット内で摺動運動をするベーンと、ベーンの外側にあってロータ、ベーン等とポンプ室を形成するカムリングと、を備えるベーンポンプが開示されている。
特開平11−230057号公報
このようなベーンポンプでは、停止状態が続くと、作動油に含有されるエアが、ポンプ室に吸い込まれる作動油を導く吸込通路内に溜まることがある。このようなエア溜りが生じると、始動時においてポンプ室にエアが吸い込まれ、吐出圧の立ち上がりが遅れるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ベーンポンプの始動性を向上させることを目的とする。
第1の発明は、駆動軸に連結されたロータと、ロータに対して径方向に往復動自在に設けられる複数のベーンと、ロータの回転に伴ってベーンの先端が摺動する内周面を有するカムリングと、ロータとカムリングと一対の隣り合うベーンとによって区画されるポンプ室と、カムリングを収容するポンプボディと、ポンプボディを封止するポンプカバーと、ポンプボディとポンプカバーとにわたって形成されポンプ室に作動流体を導く吸込通路と、底部を有すると共に吸込通路に開口し鉛直方向の上方に延びるように形成されるエアポケットと、を備えることを特徴とする。
第1の発明では、底部を有して鉛直方向上方へ延びるエアポケットが吸込通路に連通するため、作動流体に含有されるエアは、エアポケット内に貯留される。このため、吸込通路内でのエア溜りの発生が抑制される。よって、始動時において、ポンプ室へのエアの吸い込みを抑制することができ、吐出圧を速やかに上昇させることができる。
第2の発明は、ポンプ室に開口して作動流体をポンプ室に導く吸込ポートをさらに備え、エアポケットの底部は、吸込ポートの最上部よりも高い位置に設けられることを特徴とする。
また、第3の発明は、2つの吸込ポートを備え、エアポケットの底部は、2つの吸込ポートのうち鉛直方向上方に位置する吸込ポートよりも高い位置に設けられることを特徴とする。
第2及び第3の発明では、エアが溜まりやすい位置にエアポケットが設けられる。
第4の発明は、吸込通路が、ポンプボディに形成され鉛直方向に延びる第1通路と、ポンプボディに形成され第1通路から分岐して水平方向に延びる第2通路と、ポンプカバーに形成され、第2通路と吸込ポートとを連通する連通路と、を有し、エアポケットは、第1通路の鉛直方向上方に第1通路と同軸上に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ベーンポンプの始動性が向上する。
本発明の実施形態に係るベーンポンプの断面図である。 本発明の実施形態に係るベーンポンプの平面図であり、ポンプカバーを外した状態を示す。 本発明の実施形態に係るベーンポンプのポンプカバーを示す平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
まず、図1から図3を参照して、本発明の実施形態に係るベーンポンプ100の全体構成について説明する。
ベーンポンプ100は、車両に搭載される流体圧機器、例えば、無段変速機等の流体圧供給源として用いられる。本実施形態では、作動油を作動流体とする固定容量型のベーンポンプ100について説明する。なお、ベーンポンプ100は、可変容量型のベーンポンプであってもよい。
ベーンポンプ100は、駆動軸1の端部にエンジン(図示省略)の動力が伝達され、駆動軸1に連結されたロータ2が回転するものである。ロータ2は、図2において矢印で示すように反時計回りに回転する。
図1及び図2に示すように、ベーンポンプ100は、ロータ2に対して径方向に往復動自在に設けられる複数のベーン3と、ロータ2を収容すると共にロータ2の回転に伴ってベーン3の先端が摺動する内周面であるカム面4aを有するカムリング4と、カムリング4を収容する収容凹部10aを有するポンプボディ10と、ポンプボディ10に締結され収容凹部10aを封止するポンプカバー11と、を備える。駆動軸1は、図2に示すように、ポンプボディ10に回転自在に支持される。
図2に示すように、ロータ2には、外周面に開口するスリット7が所定間隔をおいて放射状に形成される。スリット7には、ベーン3が往復動自在に挿入される。スリット7内には、吐出圧が導かれる背圧室8がベーン3の基端部によって区画される。また、隣り合う背圧室8は、ポンプカバー11に形成される背圧溝8a(図1参照)によって互いに連通される。なお、図3では、背圧溝8aの図示を省略している。
ベーン3は、背圧室8に導かれる作動油の圧力によって、スリット7から抜け出る方向に押圧され、先端部がカムリング4のカム面4aに当接する。これにより、カムリング4の内部には、ロータ2の外周面、カムリング4のカム面4a、及び隣り合うベーン3によって複数のポンプ室6が区画される。
カムリング4は、内周のカム面4aが略長円形状をした環状の部材である。カムリング4は、ロータ2の回転に伴ってカム面4aを摺動する各ベーン3間に区画されるポンプ室6の容積を拡張する吸込領域4bと、ポンプ室6の容積を収縮する吐出領域4cと、を有する。このように、各ポンプ室6は、ロータ2の回転に伴って拡縮する。本実施形態では、カムリング4は、2つの吸込領域4b及び2つの吐出領域4cを有する。
図1に示すように、ロータ2及びカムリング4の一側面(図1では右側面)にはサイドプレート5が当接して配置され、他側面(図1では左側面)にはポンプカバー11が当接して配置される。サイドプレート5とポンプカバー11とは、ロータ2及びカムリング4の両側面を挟んだ状態で配置され、ポンプ室6を密閉する。
サイドプレート5には、カムリング4の吐出領域4cに対応して開口する円弧状の2つの吐出ポート20が貫通して形成される。
ポンプボディ10には、吐出領域4cにあるポンプ室6から吐出される作動油が導かれる高圧室21が形成される。ポンプ室6から吐出される作動油は、サイドプレート5の吐出ポート20を通じて高圧室21に導かれる。高圧室21に導かれた作動油は、ポンプボディ10に形成され高圧室21に連通する吐出通路(図示省略)を通じて外部の油圧機器へと供給される。
また、サイドプレート5には、高圧室21に連通する円弧状の2つの背圧ポート22が形成される。各背圧ポート22は、背圧室8に連通する。これにより、高圧室21の作動油が背圧ポート22を通じて背圧室8に導かれる。
ポンプボディ10とポンプカバー11には、タンク(図示省略)と連通し、タンクの作動油をポンプ室6へと導く吸込通路30が両者にわたって形成される。ポンプカバー11には、図3に示すように、カムリング4の2つの吸込領域4b(図2参照)に対応して開口し、ポンプ室6に作動油を導く円弧状の2つの吸込ポート30a,30bが形成される。吸込通路30の具体的構成については、後に詳しく説明する。
ベーンポンプ100は、ロータ2の回転に伴って、カムリング4の吸込領域4bにおける各ポンプ室6に吸込ポート30a,30b及び吸込通路30を通じてタンクから作動油を吸込むと共に、カムリング4の吐出領域4cにおける各ポンプ室6から吐出ポート20及び吐出通路を通じて作動油を外部へ吐出する。このように、ベーンポンプ100は、ロータ2の回転に伴う各ポンプ室6の拡縮によって作動油を給排する。
次に、図1から3を参照して、吸込通路30及び吸込ポート30a,30bの具体的構成について、詳しく説明する。
本実施形態では、駆動軸1が地面と平行に延びるように、言い換えれば駆動軸1の軸方向が水平方向となるようにベーンポンプ100が車両等に取り付けられる。以下では、ベーンポンプ100が車両等に取り付けられた状態における吸込通路30の具体的構成について説明する。なお、図1では、紙面に対して垂直方向が鉛直方向に相当する。図2及び図3では、上下方向が鉛直方向に相当する。
図1に示すように、ベーンポンプ100は、ポンプボディ10及びポンプカバー11にわたって形成され、タンクの作動油を吸込領域4bにあるポンプ室6へと導く吸込通路30を備える。
吸込通路30は、図1から図3に示すように、鉛直方向に延びるようにポンプボディ10に形成される第1通路31と、第1通路31から分岐して水平方向に延びるようにポンプボディに形成される第2通路32と、ポンプカバー11に形成され第2通路32と2つの吸込ポート30a,30bとを連通して2つの吸込ポート30a,30bへと作動油を導く連通路33と、を備える。
第1通路31は、図2に示すように、駆動軸1に対して垂直方向(鉛直方向)に延在するようにポンプボディ10に形成される。第1通路31には、タンクと連通する油圧配管(図示省略)が接続される。
第2通路32は、図1に示すように、第1通路31からポンプカバー11に向かって延びるように駆動軸1の軸方向(水平方向)に沿って直線状に設けられる。
2つの吸込ポート30a,30bは、図3に示すように、それぞれカムリング4の2つの吸込領域4b(図2参照)に対応して開口し、ポンプ室6に作動油を導く円弧状に形成される。吸込ポート30a,30bは、ポンプカバー11に形成されて吸込通路30の一部を構成する。なお、図示を省略するが、ロータ2及びカムリング4の他側面(図1の左側面)に当接するサイドプレート(以下、「第2サイドプレート」と称する。)をさらに設け、第2サイドプレートに吸込ポート30a,30bが形成されてもよい。このような場合には、ポンプカバー11の端面における連通路33の開口部が、第2サイドプレートに形成された吸込ポート30a,30bを通じてポンプ室6に連通することにより、吸込通路30からの作動油がポンプ室6に吸い込まれる。
連通路33は、図1及び図3に示すように、第2通路32に連通する合流通路33cと、合流通路33cから分岐してそれぞれ吸込ポート30a,30bに接続される2つの分岐通路33a,33bと、を有する。
油圧配管を通じてタンクから導かれる作動油は、第1通路31、第2通路32、及び連通路33を通じて吸込ポート30a,30bに導かれ、吸込領域4bにあるポンプ室6に吸い込まれる。
ベーンポンプ100は、図2に示すように、底部40aを有すると共に吸込通路30に開口してエアを貯留するエアポケット40をさらに備える。
エアポケット40は、図2に示すように、第1通路31と第2通路32との分岐部分(接続部分)に開口し、鉛直方向上方(図2中上方)に延びるように形成される。より具体的には、エアポケット40は、第1通路31及び第2通路32の鉛直方向上方であって第1通路31と同軸上に形成される非貫通孔であり、第2通路32を挟んで第1通路31とは反対側に設けられる。エアポケット40は、第1通路31と同軸上に設けられることにより、容易に加工することができる。
エアポケット40は、底部40aによって行き止まりとなっており、吸込通路30に対して鉛直方向上方から開口するように形成される。図2及び図3における二点鎖線は、吸込ポートの最上位置を示すものである。エアポケット40の底部40aは、吸込ポートの最上位置、即ち2つの吸込ポート30a,30bのうち鉛直方向の上方に位置する吸込ポート30aよりも高い位置(鉛直方向上方)となるように設けられる(図2参照)。
エアポケット40は、ポンプボディ10及びポンプカバー11に形成される吸込通路30の容積と、ベーンポンプ100とタンクとを接続する油圧配管に設けられるストレーナ(図示省略)の容積と、を加算した値に作動油のエア含有率を乗算した値以上の容積となるように形成される。
ここで、ベーンポンプ100を作動する作動油には、エアが含有されていることがある。このようなエアは、ベーンポンプ100の停止状態が継続すると、吸込通路30を区画する流路壁部を伝って鉛直方向上方へ移動する。つまり、作動油内のエアは、作動油が通過する流路内において、鉛直方向の高さ位置が最も高い最上部に溜まり易い。
ベーンポンプ100では、エアポケット40が、吸込通路30において最上位置となる吸込ポート30aよりも鉛直方向の上方に位置する。つまり、エアポケット40は、吸込通路30のいずれの部位よりも高い位置に設けられる。よって、吸込通路30内の作動油及びベーンポンプ100とタンクとの間に設けられるストレーナや油圧配管内の作動油に含有されたエアは、壁部を伝い鉛直方向の最上部に位置するエアポケット40に導かれる。
また、エアポケット40は、底部40aを有する行き止まりとなっており、ベーンポンプ100の作動中においては、タンクから吸い込まれる作動油が積極的に通過するものではない。言い換えれば、エアポケット40は、作動油を導く吸込通路30を構成するものではないため、エアポケット40内に溜まるエアが始動直後にポンプ室6に吸い込まれることはほとんどない。
よって、停止状態が長時間継続した場合であっても、吸込通路30内におけるエア溜りの発生が抑制され、ポンプ室6へのエアの吸い込みを抑制することができる。したがって、ポンプ室6からの吐出圧を速やかに上昇させることができ、ベーンポンプ100の始動性を向上させることができる。
また、低温状況下で使用されるベーンポンプ100では、作動油の粘度が高く粘性抵抗が大きくなるため、ベーン3の摺動が妨げられ始動性が特に低下する。ベーンポンプ100は、エアポケット40にエアを貯留することで吐出圧を速やかに上昇することができるため、低温状況下で使用される場合であっても、始動性を確保することができる。
また、エアポケット40は、吸込通路30の容積とストレーナの容積とを加算した値に作動油のエア含有率を乗算した値以上の容積となるように形成されるため、エアポケット40内にエアを貯留しきれず、吸込通路30内にエアが残留することを防止できる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、エアポケット40は、第1通路31と同軸上に形成され、鉛直方向の上方から第1通路31に開口する。これに対し、エアポケット40は、作動油内のエアを貯留可能であれば、任意の位置及び形状に形成することができる。
例えば、エアポケット40は、第1通路31から傾斜するように鉛直方向の上方へ延びる直線状の非貫通孔でもよい。また、鉛直方向上方へ延びるように形成されるものであれば、略水平方向から第1通路31に開口するものでもよい。また、エアポケット40は、第2通路32、連通路33、及び吸込ポート30a,30bにいずれかに開口するものでもよい。エアポケット40の数は、一つに限らず、複数設けてもよい。
また、上記実施形態では、エアポケット40の底部40aは、鉛直方向上方にある吸込ポート30aよりも高い位置に設けられ、吸込通路30におけるどの部位よりも鉛直方向の上方となるように設けられる。エアは、高さが高い部位に集まるため、最上部にエアポケット40を設けることが望ましいが、これに限らず、任意の位置に形成してもよい。エアポケット40を最上部に設けなくても、吸込通路30のうちエアポケット40よりも低い位置にある一部のエアはエアポケット40内に貯留されやすくなるため、エアポケット40が設けられない場合と比較して、始動性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、ベーンポンプ100は、駆動軸1が地面と平行となるように車両に取り付けられ、吸込通路30は、鉛直方向に延びる第1通路31及び水平方向に延びる第2通路32を有する。ベーンポンプ100は、これに限らず、車両等への取付や、吸込通路30の構成は、その他のものであってもよい。いずれの場合であっても、エアポケット40は、吸込通路30に開口し、ベーンポンプ100が取り付けられた状態において鉛直方向上方に延びるように形成されることにより、作動油内のエアを貯留して、始動時でのポンプ室6へのエアの吸込みを防止することができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
ベーンポンプ100は、底部40aを有して鉛直方向上方へ延びるエアポケット40が吸込通路30の第1通路31に開口するため、作動油に含有されるエアは、エアポケット40内に貯留されて、吸込通路30内でのエア溜りの発生が抑制される。したがって、ポンプ室6へのエアの吸い込みが抑制され、始動時において吐出圧を速やかに上昇させることができ、ベーンポンプ100の始動性を向上させることができる。
また、エアポケット40の底部40aは、2つの吸込ポート30a,30bうち高い位置にある吸込ポート30aよりも鉛直方向上方に設けられる。このように、エアポケット40が、吸込通路30のどの部位よりも高い位置にある最上部として構成されることにより、より確実にエアを貯留することができる。よって、ベーンポンプ100の始動性をより効果的に向上させることができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
ベーンポンプ100は、駆動軸1に連結されたロータ2と、ロータ2に対して往復動自在に設けられる複数のベーン3と、ロータ2の回転に伴ってベーン3の先端が摺動するカム面4aを有するカムリング4と、ロータ2とカムリング4と一対の隣り合うベーン3とによって区画されるポンプ室6と、カムリング4を収容するポンプボディ10と、ポンプボディ10を封止するポンプカバー11と、ポンプボディ10とポンプカバー11とにわたって形成されポンプ室6に作動油を導く吸込通路30と、底部40aを有すると共に吸込通路30に開口し鉛直方向の上方に延びるように形成されるエアポケット40と、を備える。
この構成では、底部40aを有して鉛直方向上方へ延びるエアポケット40が吸込通路30に連通するため、作動油に含有されるエアは、エアポケット40内に貯留される。このため、吸込通路30内でのエア溜りの発生が抑制される。よって、始動時において、ポンプ室6へのエアの吸い込みを抑制することができ、吐出圧を速やかに上昇させることができる。したがって、ベーンポンプ100の始動性が向上する。
また、ベーンポンプ100は、ポンプ室6に開口して作動油をポンプ室6に導く吸込ポート(30a,30b)をさらに備え、エアポケット40の底部40aは、吸込ポート(30a,30b)の最上部よりも高い位置に設けられる。
また、ベーンポンプ100は、2つの吸込ポート30a,30bを備え、エアポケット40の底部40aは、2つの吸込ポート30a,30bのうち鉛直方向上方に位置する吸込ポート30aよりも高い位置に設けられる。
これらの構成では、エアが溜まりやすい位置にエアポケット40が設けられる。したがって、ポンプ室6へのエアの吸い込みをより確実に防止して、始動性をさらに向上させることができる。
また、ベーンポンプ100では、吸込通路30は、ポンプボディ10に形成され鉛直方向に延びる第1通路31と、ポンプボディ10に形成され第1通路31から分岐して水平方向に延びる第2通路32と、ポンプカバー11に形成され、第2通路32と吸込ポート30a,30bとを連通する連通路33と、を有し、エアポケット40は、第1通路31の鉛直方向上方に第1通路31と同軸上に設けられる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1…駆動軸、2…ロータ、3…ベーン、4…カムリング、4a…カム面(内周面)、6…ポンプ室、10…ポンプボディ、11…ポンプカバー、30…吸込通路、30a,30b…吸込ポート、31…第1通路、32…第2通路、33…連通路、40…エアポケット、40a…底部、100…ベーンポンプ

Claims (4)

  1. 駆動軸に連結されたロータと、
    前記ロータに対して径方向に往復動自在に設けられる複数のベーンと、
    前記ロータの回転に伴って前記ベーンの先端が摺動する内周面を有するカムリングと、
    前記ロータと前記カムリングと一対の隣り合う前記ベーンとによって区画されるポンプ室と、
    前記カムリングを収容するポンプボディと、
    前記ポンプボディを封止するポンプカバーと、
    前記ポンプボディと前記ポンプカバーとにわたって形成され前記ポンプ室に作動流体を導く吸込通路と、
    底部を有すると共に前記吸込通路に開口し鉛直方向の上方に延びるように形成されるエアポケットと、を備えることを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記ポンプ室に開口して作動流体を前記ポンプ室に導く吸込ポートをさらに備え、
    前記エアポケットの前記底部は、前記吸込ポートの最上部よりも高い位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 2つの前記吸込ポートを備え、
    前記エアポケットの前記底部は、2つの前記吸込ポートのうち鉛直方向上方に位置する前記吸込ポートよりも高い位置に設けられることを特徴とする請求項2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記吸込通路は、
    前記ポンプボディに形成され鉛直方向に延びる第1通路と、
    前記ポンプボディに形成され前記第1通路から分岐して水平方向に延びる第2通路と、
    前記ポンプカバーに形成され、前記第2通路と前記吸込ポートとを連通する連通路と、を有し、
    前記エアポケットは、前記第1通路の鉛直方向上方に前記第1通路と同軸上に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載のベーンポンプ。
JP2016117251A 2016-06-13 2016-06-13 ベーンポンプ Active JP6700994B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117251A JP6700994B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 ベーンポンプ
PCT/JP2017/019940 WO2017217224A1 (ja) 2016-06-13 2017-05-29 ベーンポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117251A JP6700994B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 ベーンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017223125A JP2017223125A (ja) 2017-12-21
JP6700994B2 true JP6700994B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=60663140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016117251A Active JP6700994B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 ベーンポンプ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6700994B2 (ja)
WO (1) WO2017217224A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109882410B (zh) * 2019-04-12 2024-01-30 重庆工商大学 一种旋片电子抽气泵

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0431681A (ja) * 1990-05-24 1992-02-03 Toyoda Mach Works Ltd ベーンポンプ
JP2001032782A (ja) * 1999-07-22 2001-02-06 Honda Motor Co Ltd ベーンポンプ
JP5702253B2 (ja) * 2011-09-13 2015-04-15 カヤバ工業株式会社 ベーンポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017223125A (ja) 2017-12-21
WO2017217224A1 (ja) 2017-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5514068B2 (ja) ベーンポンプ
JP5764453B2 (ja) ベーンポンプ
US9404496B2 (en) Oil return passage structure for oil pump
JP6375212B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP6700994B2 (ja) ベーンポンプ
JP6633901B2 (ja) オイルポンプシステム
WO2017068901A1 (ja) ベーンポンプ
JP6770370B2 (ja) ベーンポンプ
JP6700993B2 (ja) ベーンポンプ
JP5372582B2 (ja) ベーンポンプ
JP5204739B2 (ja) ベーンポンプ
WO2013058078A1 (ja) ベーンポンプ
WO2018084105A1 (ja) ベーンポンプ
WO2017051729A1 (ja) 可変オイルポンプ
JP5783826B2 (ja) ベーンポンプ
JP6581450B2 (ja) ベーンポンプ
US20180223841A1 (en) Vane pump
WO2024195481A1 (ja) ベーンポンプ
JP7289372B2 (ja) 可変容量型潤滑油ポンプ
JP2010255551A (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP7116643B2 (ja) ベーンポンプ
JP2010127241A (ja) ポンプ
JP6454247B2 (ja) ベーンポンプ
JP2010196682A (ja) ベーンポンプ
JP2011122528A (ja) ベーンポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200501

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6700994

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350