JP2011122528A - ベーンポンプ - Google Patents

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朋之 藤田
Masamichi Sugihara
雅道 杉原
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浩 塩崎
Yasuhiro Kodera
康大 小寺
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Abstract

【課題】ポンプ室へと導かれる作動油の流量が不足することを防止可能なベーンポンプを提供すること。
【解決手段】
駆動軸に連結されるロータ1と、ロータ1に、径方向に往復動可能に支持されるベーン3と、ロータ1の回転に伴って内周をベーン3が摺動するカムリング4と、カムリング4とベーン3とによって画成されるポンプ室7と、ポンプ室7に作動油を導くための吸込通路11と、ポンプ室7から吐出される作動油を油圧機器50に供給するための供給通路14と、供給通路14を流れる作動油の一部を選択的に吸込通路11に還流するリターン通路20と、を備え、リターン通路20は、ポンプ室7と対峙するように吸込通路11に開口して接続され、吸込通路11との接続部に、通路の径を絞って形成される絞り21を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体圧機器の流体圧供給源として用いられるベーンポンプに関するものである。
ベーンポンプは、駆動軸の回転に伴って回転するロータに保持された複数のベーンが、吸込領域と吐出領域とを有するカムリングの内周を摺動しながら回転することで、カムリングとベーンとによって画成されるポンプ室に作動流体を吸込んで吐出するものである。
特許文献1には、作動流体の吐出量を切り換え可能な容量切換型作動油供給装置、いわゆる二段可変容量形ベーンポンプが開示されている。
二段可変容量形ベーンポンプでは、駆動軸を挟んで対向する二つの吐出領域のうち一方の吐出領域から吐出される作動流体を吐出油路内に常時供給する。そして、他方の吐出領域から吐出される作動流体を吐出油路内に供給するか、又は吸込側に還流するかを切り換え可能である。これにより、作動流体の吐出容量を二段階に切り換えることができる。
特許第3573242号公報
ところで、特許文献1の二段可変容量形ベーンポンプでは、吸込側に還流される作動流体は、吸込通路に臨んで形成されるリターン通路からポンプ室に直接流入するように流れる。
しかしながら、このリターン通路は、ただ単純に吸込通路に接続されていたため、リターン通路を流れるリターン流のエネルギが吸込効率の向上に寄与せず、期待通りの吸込効率が得られなかった。
そこで、本発明は、ポンプ室へと導かれる作動流体の吸込効率を向上可能なベーンポンプを提供することを目的とする。
本発明は、駆動軸に連結されるロータと、前記ロータに、径方向に往復動可能に支持されるベーンと、前記ロータの回転に伴って内周を前記ベーンが摺動するカムリングと、前記カムリングと前記ベーンとによって画成されるポンプ室と、前記ポンプ室に作動流体を導くための吸込通路と、前記ポンプ室から吐出される作動流体を流体圧機器に供給するための供給通路と、前記供給通路を流れる作動流体の一部を選択的に前記吸込通路に還流するリターン通路と、を備えるベーンポンプであって、前記リターン通路は、前記ポンプ室と対峙するように前記吸込通路に開口して接続され、前記吸込通路との接続部に絞りを備えることを特徴とする。
本発明では、ポンプ室から吐出されて供給通路から流体圧機器に供給される作動流体の一部が選択的に吸込通路に還流されるリターン流は、リターン通路を介して還流される。このリターン通路は、吸込通路との接続部に絞りを備える。リターン流が絞りを介して合流することでリターン流は流速が高められて圧力が下がるため、相対的に圧力の高い周囲の吸込通路から作動流体を引き込むようにポンプ室へと導く。
したがって、ポンプ室へと導かれる作動流体の吸込効率を向上できる。
本発明の第1の実施の形態に係るベーンポンプの正面図を、ポンプカバーを取り外した状態で示した図である。 図1におけるA−A断面図である。 両方の吐出ポートからの作動流体を流体圧機器に供給するときの作動流体の流れを示す図である。 一方の吐出ポートからのみ作動流体を流体圧機器に供給するときの作動流体の流れを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るベーンポンプの断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施の形態に係るベーンポンプ100について説明する。本実施形態では、流体圧として油圧を使用する。
まず、主に図1及び図2を参照しながらベーンポンプ100の全体構成について説明する。
ベーンポンプ100は、車両に搭載される油圧機器50(図3参照)、例えばパワーステアリング装置や自動変速機等の油圧供給源として用いられるものである。これらの油圧機器50が流体圧機器に該当する。
ベーンポンプ100は、駆動軸1に連結されて回転するロータ2と、ロータ2に対して径方向に往復動可能に設けられる複数のベーン3と、ロータ2を収容すると共にロータ2の回転に伴って内周のカム面4aにベーン3の先端部が摺動するカムリング4とを備える。
ベーンポンプ100は、駆動軸1の端部に動力源としてのエンジン(図示省略)の動力が伝達されてロータ2が回転するものである。ロータ2は、図1で見て反時計回りに回転する。
駆動軸1は、ポンプボディ10に挿入された軸受(図示省略)を介してポンプボディ10に回転自在に支持される。駆動軸1は、一端がポンプボディ10の外部へと突出している。ポンプボディ10から突出する駆動軸1の突出部には、ベルトを介してエンジンの動力が伝達されるプーリ(図示省略)が連結される。
ロータ2には、外周面に開口部を有するスリット2aが所定間隔をおいて放射状に形成され、ベーン3は、そのスリット2aに摺動自在に挿入される。
カムリング4は、内周のカム面4aが楕円形状をした環状の部材である。カムリング4の内周には、隣り合うベーン3によって仕切られた複数のポンプ室7が画成される。本実施形態では、十枚のベーン3によって十個のポンプ室7が画成されている。
カムリング4は、ポンプ室7の容積を拡張する二つの吸込領域4d,4eを左右の対称位置に、ポンプ室7の容積を収縮する二つの吐出領域4b,4cを上下の対称位置に備える。この吐出領域4bが第1吐出領域に該当し、吐出領域4cが第2吐出領域に該当する。
カムリング4は、ポンプボディ10に形成されるポンプ収容凹部10aに収容される。ポンプ収容凹部10aは、カムリング4及びロータ2などの部品を収容するために開口して形成される。
カムリング4及びロータ2の一側面(図1では手前側)には、ポンプ収容凹部10aを閉塞するためのポンプカバー(図示省略)が当接して配置され、他側面(図1では奥側)にはポンプ室7から吐出された作動油の流路が形成されるサイドプレート6(図2参照)が当接して配置される。このように、ポンプカバーとサイドプレート6とは、ロータ2及びカムリング4の両側面を挟んだ状態で配置され、ポンプ室7を密閉している。
サイドプレート6とカムリング4とポンプカバーとは、挿通される位置決めピン31によって相対位置が固定され、相対回転が抑制される。ポンプカバーは、締結手段としてのねじ(図示省略)でポンプボディ10に締結されることによって固定される。
カムリング4には、吸込領域4d,4eの各々に、外周から作動油を吸込むための吸込凹部5が形成される。吸込凹部5は、カムリング4の両側面に凹状に形成される。よって、吸込凹部5とポンプカバーとの間及び吸込凹部5とサイドプレート6との間には、作動油をポンプ室7内に供給するための流路が形成され、ポンプ室7に連通する環状通路9が拡大される。
ポンプボディ10には、外部から供給される作動油をポンプ室7に導くために、外部に開口する吸込ポート8と、吸込ポート8から吸込まれる作動油をポンプ室7に導くための環状通路9とが形成される。吸込ポート8と環状通路9とは、ポンプ室7に吸込まれる作動油をタンク15(図3参照)から導くための吸込通路11(図3参照)の一部を形成する。
環状通路9は、カムリング4の外周とポンプボディ10の内周とによって画成される。また、サイドプレート6は、カムリング4の吸込領域4d,4eに臨む部位を切り欠いて形成された切欠き6aを備える。この切欠き6aは、環状通路9の一部を形成する。環状通路9は、その中央に位置する吸込ポート8と、カムリング4の二つの吸込領域4d,4eにおけるポンプ室7とを連通するように形成される。
環状通路9は、カムリング4の外周から両側面に沿って回り込むように形成され、ポンプカバーとカムリング4との間、及びサイドプレート6とカムリング4との間を通ってポンプ室7に連通する。環状通路9は、吸込ポート8から左右に分岐し、カムリング4の外周に沿ってカムリング4を略半周に渡って取り囲むように形成される。
以上より、吸込通路11から供給される作動油は、吸込ポート8から流入し、二つに分岐してカムリング4の外周に沿って環状通路9を流れ、カムリング4の吸込領域4d,4eにおいてカムリング4の側面に沿って流れてポンプ室7に供給される。
サイドプレート6には、カムリング4の吐出領域4b,4cに臨んで開口するように、ポンプ室7から吐出される作動油が導かれる二つの吐出ポート13(図3参照)が貫通して形成される。
ポンプボディ10には、吐出領域4b,4cにおいて吐出されるポンプ室7の作動油を外部の油圧機器50へと供給するための供給通路14(図3参照)が、二つの吐出ポート13を連通するように形成される。
供給通路14は、図3に示すように、吐出領域4bにおいてポンプ室7から吐出された作動油を後述する切換弁30を介して油圧機器50に導く吐出通路14aと、吐出領域4cにおいてポンプ室7から吐出された作動油を直接油圧機器50に導く吐出通路14bとを備える。吐出通路14a,14bは、合流してひとつにまとめられて油圧機器50へと接続される。
吐出通路14aには、作動油を油圧機器50に供給するか、又は作動油を吸込側に還流するかを切り換えるための切換弁30(図3参照)が介装される。
切換弁30は、パイロット圧によって切り換えられるバルブであり、吐出通路14aを油圧機器50へと連通させるか、又はリターン通路20に連通させるかを切り換え可能である。この切換弁30が、切換装置に該当する。切換装置としてパイロット圧で切り換えられる切換弁30ではなく、電子制御で切り換えられる電磁弁を用いてもよい。
各ポンプ室7は、ロータ2の回転に伴い、カムリング4の吸込領域4d,4eにおいて吸込通路11から作動油を吸込み、カムリング4の吐出領域4b,4cにおいて吐出通路14a,14bに作動油を吐出する。吐出された作動油は、供給通路14を介して油圧機器50に供給される。このように、各ポンプ室7は、ロータ2の回転に伴う拡縮によって作動油を給排する。油圧機器50に供給された作動油は、油圧機器50の駆動に供された後、戻り通路16を介してタンク15へ戻される。
カムリング4の吐出領域4cにおいてポンプ室7から吐出された作動油は、吐出通路14bに常時送出されて油圧機器50に供給される。
これに対して、カムリング4の吐出領域4bにおいてポンプ室7から吐出された作動油は、吐出通路14aに送出されて油圧機器50に供給されるか、又は吸込領域4eにおけるポンプ室7へと還流されるかを、切換弁30によって切り換え可能である。
以上より、ベーンポンプ100は、吐出領域4b,4cの両方においてポンプ室7から作動油を吐出する状態と、吐出領域4cにおいてのみポンプ室7から作動油を吐出する状態とに切り換え可能である。つまり、ベーンポンプ100は、吐出する作動油の量を二段階に切り換え可能である。
吐出領域4bにおいてポンプ室7から吐出された作動油が吸込通路11に還流される状態、即ち吐出領域4cにおいてのみポンプ室7から油圧機器50に作動油を吐出する状態では、吐出領域4bから吐出される作動油はリターン流として環状通路9へと還流され、再びポンプ室7に供給される。
ポンプボディ10には、供給通路14から油圧機器50に供給される作動油の一部をリターン流として吸込側に還流するためのリターン通路20が形成される。
リターン通路20は、吐出領域4bにおいてポンプ室7から吐出される作動油を環状通路9に還流するための通路である。なお、二段可変容量形ではなく、二つの吐出領域4b,4cにおいてポンプ室7から吐出される作動油を油圧機器50に向けて常時送出するベーンポンプにおいて、流量制御弁を用いて作動油の一部を選択的に吸込通路11に還流するようにリターン通路20を形成してもよい。
図2に示すように、リターン通路20は、サイドプレート6が当接するポンプ収容凹部10aの底面に開口して形成される。リターン通路20は、サイドプレート6に形成される切欠き6aに臨んで設けられる。リターン通路20は、環状通路9との接続部に絞り21を備える。
絞り21は、ポンプ室7に対峙するように環状通路9に開口して接続され、リターン通路20の流路の径を絞るように形成される。絞り21が形成されることによって、リターン通路20の径が絞られるため、ポンプ室7に流入する作動油の流速を上げることができる。
絞り21からポンプ室7に流入するリターン流は、流速が上がった分だけ圧力が下がっている。つまり、環状通路9からポンプ室7へと導かれる作動油は、リターン流より相対的に圧力が高い。よって、吸込通路11を流れ環状通路9からポンプ室7へと導かれる作動油は、圧力の低いリターン流の流れに引き込まれるようにポンプ室7へと導かれる。したがって、環状通路9からポンプ室7に供給される作動油の吸込効率が向上する。
作動油の流路のレイアウトによっては、カムリング4に当接するポンプカバーの側面にリターン通路20を形成してもよく、また、ポンプ収容凹部10aとポンプカバーとの両方に形成してもよい。
以下では、ベーンポンプ100の動作について説明する。
まず、図3を参照しながら上下の吐出領域4b,4cの両方においてポンプ室7から吐出された作動油が、共に油圧機器50に供給されるベーンポンプ100の運転状態について説明する。このとき切換弁30は、吐出通路14aと環状通路9とを連通するように切り換えられている。
駆動軸1が回転することによってロータ2が回転させられ、ロータ2のスリット2aに摺動自在に挿入された複数のベーン3が、スリット2aから出入りしながらカムリング4の内周であるカム面4aを摺動する。
隣り合うベーン3によって仕切られたポンプ室7がカムリング4の吸込領域4d,4eに差し掛かると、ポンプ室7の容積は徐々に拡張してゆき、内部の圧力が低下したポンプ室7は吸込ポート8から作動油を吸込む。
ポンプ室7がカムリング4の吐出領域4b,4cに差し掛かると、ポンプ室7の容積が徐々に収縮してゆき、内部の圧力が上昇したポンプ室7は、吐出ポート13及び供給通路14を介して作動油を吐出する。吐出された作動油は、供給通路14を介して油圧機器50に供給される。
油圧機器50に供給された作動油のうち余剰な作動油は、吸込領域4eにおけるポンプ室7に還流される。
次に、図4を参照しながら上部の吐出領域4cのみにおいてポンプ室7から吐出された作動油が油圧機器50に供給されるベーンポンプ100の運転状態について説明する。このとき切換弁30は、吐出通路14aとリターン通路20とを連通するように切り換えられている。
吐出領域4cにおいてポンプ室7から吐出された作動油は、連通されている吐出ポート13及び供給通路14を介して油圧機器50に供給される。これに対して、吐出領域4bにおいてポンプ室7から吐出された作動油は、切換弁30が切り換えられたことによって連通しているリターン通路20へと導かれる。よって、吐出領域4b,4cの両方においてポンプ室7から吐出された作動油が共に油圧機器50に供給されるときと比べて、油圧機器50に供給される作動油の流量は半分に減少する。
リターン通路20に導かれた作動油は、リターン通路20の流路の径を絞るように形成される絞り21を介して環状通路9に還流される。絞り21はポンプ室7に対峙して吸込通路11に開口するように形成されているため、絞り21から合流する作動油は環状通路9を通過してポンプ室7内へと導かれる。絞り21としてリターン通路20にオリフィスを設けてもよい。
このとき、リターン通路20から流入するリターン流は、絞り21によって流速が高められて圧力が下がるため、相対的に圧力の高い環状通路9を流れる作動油をポンプ室7に引き込むように流れる。よって、ポンプ室7への作動油の吸込効率が向上する。
以上の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
ベーンポンプ100では、ポンプ室7から吐出されて供給通路14から油圧機器50に供給される作動油の一部が選択的に吸込通路11に還流されるリターン流は、リターン通路20を介して還流される。このリターン通路20には、環状通路9との接続部に、通路の径を絞って形成される絞り21を備える。これにより、リターン流の流速が高められて圧力が下がり、相対的に圧力の高い環状通路9を流れる作動油に合流し、リターン流は吸込通路11からポンプ室7へと導かれる作動油を引きこませる。
したがって、ポンプ室7へと導かれる作動油の吸込効率を向上できる。
(第2の実施の形態)
以下、図5を参照しながら本発明の第2の実施の形態に係るベーンポンプ200について説明する。なお、以下に示す各実施形態では前述した実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態ではカムリング4の両側面から作動油をポンプ室7に吸い込み可能であるのに対して、カムリング204の片側面からのみ作動油をポンプ室7に吸い込み可能である点で第1の実施の形態と相違する。
環状通路209は、カムリング204の外周からサイドプレート6と対峙する側面に沿って、ポンプ室7の開口部7aに連通して作動油を導くように形成される。環状通路209には、リターン通路20の開口部が、ポンプ室7の開口部7aに対峙するように形成される。
サイドプレート6と当接するカムリング204の側面には、吸込凹部205が形成され、環状通路209からポンプ室7に導かれる作動油の流路を拡大する。
ポンプカバーと当接するカムリング204の側面は、ポンプカバーと全周で当接する。よって、ポンプ室7の開口部7bは、ポンプカバーによって閉塞される。この開口部7bが一方の開口部に該当し、開口部7aが他方の開口部に該当する。
ポンプ室7は、開口部7bをポンプカバーによって閉塞されるため、開口部7aのみが開口する袋小路状である。このように、ポンプ室7は袋小路状に形成されるため、開口部7aからポンプ室7に供給された作動油が、リターン通路20から導かれるリターン流によって反対側の開口部7bからポンプ室7外に押し出されることはない。よって、ポンプ室7へと流入する作動油がポンプ室7外へと流出することを防止できる。
作動油の流路のレイアウトによっては、カムリング4に当接するポンプカバーの側面にリターン通路20を形成してもよい。その場合、サイドプレート6によってポンプ室7の開口部7aが閉塞され、環状通路9は、ポンプカバーとカムリング4との間を通って開口部7bに連通する。
以上の構成によれば、リターン通路20から導かれるリターン流に引き込まれるように吸込通路11からポンプ室7に供給された作動油が、ポンプ室7外に流出することを防止でき、ポンプ室7へと導かれる作動油の吸込効率を向上できる。
なお、第2の実施の形態では、リターン通路20に絞り21を設けると共に、ポンプ室7を袋小路状に形成している。ポンプ室7を袋小路状に形成すれば、ポンプ室7へと導かれる作動油の吸込効率を向上できるが、ポンプ室7を袋小路状に形成し、かつ絞り21を備えることで、吸込性能を更に向上させている。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明に係るベーンポンプは、車両用のパワーステアリング装置や変速機等の流体圧供給源に適用することができる。
100 ベーンポンプ
2 ロータ
3 ベーン
4 カムリング
4b 吐出領域
4c 吐出領域
7 ポンプ室
9 環状通路
10 ポンプボディ
11 吸込通路
14 供給通路
14a 吐出通路
14b 吐出通路
20 リターン通路
21 絞り
30 切換弁
50 油圧機器

Claims (5)

  1. 駆動軸に連結されるロータと、
    前記ロータに、径方向に往復動可能に支持されるベーンと、
    前記ロータの回転に伴って内周を前記ベーンが摺動するカムリングと、
    前記カムリングと前記ベーンとによって画成されるポンプ室と、
    前記ポンプ室に作動流体を導くための吸込通路と、
    前記ポンプ室から吐出される作動流体を流体圧機器に供給するための供給通路と、
    前記供給通路を流れる作動流体の一部を選択的に前記吸込通路に還流するリターン通路と、を備えるベーンポンプであって、
    前記リターン通路は、前記ポンプ室と対峙するように前記吸込通路に開口して接続され、前記吸込通路との接続部に絞りを備えることを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記吸込通路は、前記カムリングの外周から両側面に沿って前記ポンプ室に作動流体を導くように形成されることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記吸込通路は、前記カムリングの外周から片側面に沿って前記ポンプ室に作動流体を導くように形成されることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  4. 前記カムリングに当接して前記ポンプ室の一方の開口部を閉塞するポンプカバーを備え、
    前記リターン通路は、前記ポンプ室の他方の開口部に対峙するように形成されることを特徴とする請求項3に記載のベーンポンプ。
  5. 前記カムリングの側面に当接するサイドプレートを備え、
    前記サイドプレートは、前記ポンプ室に臨んで形成され前記吸込通路の一部を構成する切欠きを備え、
    前記リターン通路は、前記切欠きに開口して形成されることを特徴とする請求項2又は4に記載のベーンポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014126043A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Showa Corp ベーンポンプ

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