JP6077855B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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本発明はベーンポンプに関する。
車両のパワーステアリングに用いられるベーンポンプは、ロータが低回転域にあるときにもステアリングの流体機器に十分な流量を供給する必要がある。
ところが、ベーンポンプは、その回転数が増大するに比例して吐出量が増すので、低回転域で十分な吐出量を確保すると、高回転域では不必要に大きな流量が流体機器に供給されることになり、無駄に消費馬力が増大する。
そこで、特許文献1に記載の如く、高回転域における余剰油をポンプ室に還流させて消費馬力を低減させるベーンポンプが提案されている。
特許文献1に記載のベーンポンプは、ポンプハウジングに内蔵したカムリングによりロータ及びベーンを囲んで、常に吐出油の供給を行なうメインポンプ室と、その他のサブポンプ室とを形成し、サブポンプ室のサブ吐出ポートに通じるサブ吐出油路の途中に設けた切換弁から分岐されてカバーに設けられる戻り油路を、ポンプハウジングに設けたメイン吸入油路を介して、メインポンプ室のメイン吸入ポートに連通し、結果として、サブ吐出ポートから吐出された余剰油を該メイン吸入ポートに還流させるものである。このベーンポンプによれば、余剰油をメインポンプ室のメイン吸入ポートに還流して消費馬力の低減を図ることができる。
特許3573242
しかるに、従来のベーンポンプの吸入経路構造として、図8、図9に示す如く、ポンプハウジング1に設けた吸入口3が、ポンプハウジング1に設けたサブ吸入油路3bからサブ吸入ポート4bに直に連通されるとともに、ポンプハウジング1内におけるカムリング5の周囲に設けた外周油路6を介してメイン吸入油路3aからメイン吸入ポート4aに連通されてなるものがある。
このような従来の吸入経路構造をもつベーンポンプに、特許文献1に記載の余剰油還流構造を適用するときには、カバー2に設けた戻り油路7が連通するようにポンプハウジング1に設けられているメイン吸入油路3aに、ポンプハウジング1内におけるカムリング5の周囲に設けた外周油路6が接続されるものになる。
しかしながら、高回転域で、サブ吐出ポート8bから吐出されて戻り油路7からメイン吸入油路3aと外周油路6との接続部に到達する余剰油は、メインポンプ室に連通しているメイン吸入油路3aよりも、低圧の外周油路6に流れ込み易い。このため、高回転域で、メイン吸入油路3aからメイン吸入ポート4aに吸入される油の吸入効率が低く、ひいてはメイン吐出ポート8aからの吐出油の吐出効率が低下する。
本発明の課題は、余剰油の戻り油路が連通するようにポンプハウジングに設けたメイン吸入油路に、ポンプハウジング内におけるカムリングの周囲に設けた外周油路が接続されるベーンポンプにおいて、戻り油路からメイン吸入油路への余剰油の流入を促進させ、ひいてはメイン吐出ポートからの吐出油の吐出効率を向上することにある。
請求項1に係る発明は、ポンプハウジングとカバーとを有し、ポンプハウジングに内蔵したカムリングによりロータ及びベーンを囲んで、常に吐出油の供給を行なうメインポンプ室と、その他のサブポンプ室とを形成し、メインポンプ室に連通するメイン吸入ポートとメイン吐出ポートをポンプハウジングに設けるとともに、サブポンプ室に連通するサブ吸入ポートとサブ吐出ポートをポンプハウジングに設け、オイルが導入される吸入口と、この吸入口をメイン吸入ポートとサブ吸入ポートのそれぞれに連絡するメイン吸入油路とサブ吸入油路をポンプハウジングに設け、ポンプハウジングに設けた吸入口が、ポンプハウジングに設けたサブ吸入油路からサブ吸入ポートに直に連通されるとともに、ポンプハウジング内におけるカムリングの周囲に設けた外周油路を介してメイン吸入油路からメイン吸入ポートに連通されるベーンポンプであって、サブポンプ室のサブ吐出ポートに通じるサブ吐出油路の途中に設けた切換弁から分岐されて設けられる戻り油路が、ポンプハウジングに設けたメイン吸入油路を介して、メインポンプ室のメイン吸入ポートに連通され、サブ吐出ポートから吐出された余剰油を該メイン吸入ポートに還流させるように設けられ、ポンプハウジングに設けたメイン吸入油路における外周油路との接続部の近傍に、戻り油路からポンプハウジングに設けたメイン吸入油路に流入するオイルを、外周油路よりもメイン吸入油路に指向させる流路規制手段を設けたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記ポンプハウジングとカバーとの間にシールプレートを介装するとともに、戻り油路をポンプハウジングに設けたメイン吸入油路に連通する油孔をシールプレートに開口し、このシールプレートの開口の周縁に前記流路規制手段を設けたものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において更に、前記流路規制手段が、シールプレートの開口を切欠形成して得られた切欠片から形成されてなるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において更に、前記切換弁と戻り油路をカバーに設けたものである。
(請求項1)
(a)ベーンポンプは、サブポンプ室のサブ吐出ポートに通じるサブ吐出油路の途中に設けた切換弁から分岐されて設けられる戻り油路が、ポンプハウジングに設けたメイン吸入油路を介して、メインポンプ室のメイン吸入ポートに連通され、サブ吐出ポートから吐出された余剰油を該メイン吸入ポートに還流させるように設けられる。同時に、ポンプハウジングに設けた吸入口が、ポンプハウジングに設けたサブ吸入油路からサブ吸入ポートに直に連通されるとともに、ポンプハウジング内におけるカムリングの周囲に設けた外周油路を介してメイン吸入油路からメイン吸入ポートに連通される。即ち、このベーンポンプでは、戻り油路が連通するようにポンプハウジングに設けられているメイン吸入油路に、ポンプハウジング内におけるカムリングの周囲に設けた外周油路が接続されるものになる。
しかるに、本発明では、ポンプハウジングに設けたメイン吸入油路における外周油路との接続部の近傍に、戻り油路からポンプハウジングに設けたメイン吸入油路に流入するオイルを、外周油路よりもメイン吸入油路に指向させる流路規制手段を設けた。これにより、高回転域でサブ吐出ポートから吐出されて戻り油路からメイン吸入油路における外周油路との接続部に到達する余剰油は、流路規制手段によって外周油路よりもメイン吸入油路に流入せしめられる。従って、高回転域で、メイン吸入油路からメイン吸入ポートに吸入される油の吸入効率が高く、ひいてはメイン吐出ポートからの吐出油の吐出効率が向上する。
(請求項2)
(b)前記ポンプハウジングとカバーとの間にシールプレートを介装するとともに、戻り油路をポンプハウジングに設けたメイン吸入油路に連通する油孔をシールプレートに開口し、このシールプレートの開口の周縁に前記流路規制手段を設けた。従って、戻り油路を、シールプレートに開口した油孔により、ポンプハウジングに設けたメイン吸入油路に簡易に連通できる。しかも、この戻り油路の開口の周縁に流路規制手段を簡易に設けることができる。
(請求項3)
(c)シールプレートを打抜き加工して上述(c)の戻り油路の開口を切欠形成するときに、切欠片の一辺を開口の周縁の一部から切離せず、切欠片をその開口の周縁の一部に沿ってシールプレートのプレート面から立てるように曲げ加工することにより、壁状の流路規制手段を簡易に形成できる。
(請求項4)
(d)前記切換弁と戻り油路をカバーに設けたことにより、ベーンポンプの全体形状をコンパクトにできる。
図1はベーンポンプを示す正面図である。 図2は図1のII-II線に沿う断面図である。 図3は図1のIII-III線に沿う断面図である。 図4はカバーを外したベーンポンプの内部構造を示す正面図である。 図5はベーンポンプの要部切開斜視図である。 図6はベーンポンプのシールプレートを示し、(A)は単品シールプレートを示す斜視図、(B)はカバーに組付けたシールプレートを示す斜視図である。 図7はベーンポンプの油圧回路を模式的に示す回路図である。 図8は従来のベーンポンプを示す断面図である。 図9はカバーを外したベーンポンプの内部構造を示す正面図である。
ベーンポンプ10は、図1〜図3に示す如く、ポンプハウジング11とカバー12との間にシールプレート13を介装している。
ベーンポンプ10は、ポンプハウジング11とカバー12のそれぞれにドライブ軸14を枢支している。ベーンポンプ10は、ドライブ軸14に固定したロータ15と、ロータ15の周方向に設けた複数のベーン溝に出没自在に装填されて組込まれる複数のベーン16と、ロータ15及びベーン16の周囲に配置されるカムリング17とを、ポンプハウジング11に内蔵している。ロータ15及びカムリング17のシールプレート13側の側面は第1のサイドプレート18により覆われ、それらの反対側の側面は第2のサイドプレート19により覆われている。
ベーンポンプ10は、カバー12とシールプレート13の直径方向2位置にノックピンPを圧入して備える。そして、第1のサイドプレート18が、ノックピン21のシールプレート3から突出している部分に圧入されるとともに、カバー12に枢支されているドライブ軸14に挿入される。更に、ロータ15及びベーン16を伴うカムリング17がノックピン21のサイドプレート18から突出している部分に隙間嵌めされ、かつロータ15が上記ドライブ軸14にスプライン結合される。更に、第2のサイドプレート19が、ノックピン21のカムリング17から突出している部分に嵌入される。更に、ポンプハウジング11が、第2のサイドプレート19の内外周に設けたOリングに封着され、そのポンプハウジング11にドライブ軸14を枢支するとともに、両ノックピン21によりロータ15、ベーン16、カムリング17、両サイドプレート18、19を一体化したポンプユニットUを内蔵するようにそれらの内蔵部品に被着され、ボルト24によりカバー12、シールプレート13と締結される。
ベーンポンプ10は、図4に示す如く、ポンプハウジング11に内蔵したカムリング17によりロータ15及びベーン16を囲んで、常に吐出油の供給を行なうメインポンプ室20aと、その他のサブポンプ室20bとを形成している。
ベーンポンプ10は、メインポンプ室20aに連通するメイン吸入ポート21aとメイン吐出ポート22aをポンプハウジング11に設けるとともに、サブポンプ室20bに連通するサブ吸入ポート21bとサブ吐出ポート22bをポンプハウジング11に設けている。メイン吸入ポート21aとサブ吸入ポート21bはドライブ軸14及びロータ15の軸対称位置に形成され、メイン吐出ポート22aとサブ吐出ポート22bもドライブ軸14及びロータ15の軸対称位置に形成される。
ベーンポンプ10は、オイルが導入される吸入口30と、この吸入口30をメイン吸入ポート21aとサブ吸入ポート21bのそれぞれに連絡するメイン吸入油路23aとサブ吸入油路23bをポンプハウジング11に設けている。本実施例においては、メイン吸入油路23aと連絡するメイン吸入ポート21aがカムリング17の外周側から該カムリング17の前後両端面に形成された凹部17a、17aを経てメインポンプ室20aの両側に連通する(図3)。また、サブ吸入油路23bと連絡するサブ吸入ポート21bがカムリング17の外周側から該カムリング17の前後両端面に形成された凹部17b、17bを経てサブポンプ室20bの両側に連通する(図3)。
ベーンポンプ10は、ポンプハウジング11に設けた吸入口30が、ポンプハウジング11に設けたサブ吸入油路23bからサブ吸入ポート21bに直に連通される(図3、図4)。同時に、吸入口30は、ポンプハウジング11内におけるカムリング17及び第1のサイドプレート18の周囲の一定角度範囲(メイン吸入ポート21a〜サブ吸入ポート21bの範囲)に設けた外周油路40を介して、メイン吸入油路23aからメイン吸入ポート21aに連通される(図3、図4、図5)。
更に、ベーンポンプ10は、余剰油の還流構造として、サブポンプ室20bのサブ吐出ポート22bに通じるサブ吐出油路24bの途中に設けた切換弁50から分岐されてカバー12に設けられる戻り油路60が、ポンプハウジング11に設けたメイン吸入油路23aを介して、メインポンプ室20aのメイン吸入ポート21aに連通されている。これにより、エンジンの回転数が所定回転数をこえる高回転域で、サブ吐出ポート22bから吐出された余剰油を戻り油路60経由で、メイン吸入ポート21aに還流せしめる。本実施例において、サブ吐出油路24bは戻り油路60とともにカバー12に形成され、切換弁50はカバー12に内蔵される。
切換弁50は、図5、図7に示す如く、カバー12に設けた弁孔51にスプール52を摺動自在に嵌装している。切換弁50は、スプール52により2つの弁室54、55を区画し、外部入力手段56が一方の弁室54に外部圧力を入力することにより、スプリング53に抗して他方の弁室55の位置を変える。スプール52による弁室55の移動範囲内で、スプリング53寄りに戻り油路60を開口し、中央にサブ吐出油路24bを開口し、弁室54寄りに下流側サブ吐出油路24cを開口している。従って、外部圧力の入力のないときには、戻り油路60を閉じ、サブ吐出油路24bと下流側サブ吐出油路24cとが連通される(図7)。他方、外部圧力の入力があると、下流側サブ吐出油路24cを閉じ、サブ吐出油路24bと戻り油路60とが連通される。
しかるに、ベーンポンプ10は、図3、図4、図6に示す如く、ポンプハウジング11に設けたメイン吸入油路23aが外周油路40に接続される接続部の近傍に、カバー12に設けた戻り油路60からポンプハウジング11に設けたメイン吸入油路23aに流入するオイルを、外部油路40よりもメイン吸入油路23aに指向させる流路規制手段70を設けた。
本実施例では、カバー12に設けた戻り油路60をポンプハウジング11に設けたメイン吸入油路23aに連通する油孔61をシールプレート13に開口し、このシールプレート13の油孔61の周縁に流路規制手段70を設けた。本実施例にあっては、図6に示す如く、シールプレート13を打抜き加工して油孔61を切欠形成するともに、切欠片71の一辺を油孔61の周縁の一部から切離せず、切欠片71をその油孔61の周縁の一部に沿ってシールプレート13のプレート面から立てるように曲げ加工したものを、壁状の流路規制手段70とした。
ここで、ベーンポンプ10は、ドライブ軸14を内燃機関等の駆動源により駆動するものとされており、ロータ15はエンジン回転数に対応して回転する。ロータ15が回転すると、メインポンプ室20aとサブポンプ室20bのベーン16で仕切られた吸入側室は容積が拡大してメイン吸入ポート21aとサブ吸入ポート21bからオイルを吸入し、吐出側室の容積の縮小でメイン吐出ポート22aとサブ吐出ポート22bにオイルを吐出する。
エンジン回転数が所定回転数以下の低回転域にあるときは、図7に示す如く、メインポンプ室20aからメイン吐出ポート22aに吐出された吐出油は、メイン吐出油路24aからストレートに圧油供給路26に流れる。
同時に、サブポンプ室20bからサブ吐出ポート22bに吐出された吐出油は、サブ吐出油路24bから切換弁50の弁室55を介して下流側サブ吐出油路24cに流れ、連結油路25から圧油供給路26に流れる。
従って、低回転域では、メインポンプ室20aとサブポンプ室20bの双方から吐出された吐出油が合流し、十分な吐出流量を確保することができる。
他方、エンジン回転数が高回転域に入ると、切換弁50が駆動され、メインポンプ室20aから吐出された吐出油は低回転域におけると同様にメイン吐出油路24aから圧油供給路26に流れるが、サブポンプ室20bからサブ吐出ポート22bに吐出された吐出油はサブ吐出油路24bから切換弁50の弁室55を介して戻り油路60に入り、戻り油路60からメイン吸入油路23a、メイン吸入ポート21a経由でメインポンプ室20aに還流せしめられる。
即ち、高回転域では、サブポンプ室20bからの吐出油は余剰油として還流され、メインポンプ室20aからの吐出油のみが流体機器に供給されることになり、消費馬力を低減することができる。
そして還流される余剰油は、流体機器への供給を行なっているメインポンプ室20aのメイン吸入ポート21aに還流されるから、メイン吸入ポート21aの吸入圧力を増して吸入効率を向上させることができ、キャビテーションの発生限界を高めるとともに、ポンプ効率の向上を図ることができる。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ベーンポンプ10は、サブポンプ室20bのサブ吐出ポート22bに通じるサブ吐出油路24bの途中に設けた切換弁50から分岐されてカバー12に設けられる戻り油路60が、ポンプハウジング11に設けたメイン吸入油路23aを介して、メインポンプ室20aのメイン吸入ポート21aに連通され、サブ吐出ポート22bから吐出された余剰油を該メイン吸入ポート21aに還流させるように設けられる。同時に、ポンプハウジング11に設けた吸入口30が、ポンプハウジング11に設けたサブ吸入油路23bからサブ吸入ポート21bに直に連通されるとともに、ポンプハウジング11内におけるカムリング17の周囲に設けた外周油路40を介してメイン吸入油路23aからメイン吸入ポート21aに連通される。即ち、このベーンポンプ10では、カバー12に設けた戻り油路60が連通するようにポンプハウジング11に設けられているメイン吸入油路23aに、ポンプハウジング11内におけるカムリング17の周囲に設けた外周油路40が接続されるものになる。
しかるに、本発明では、ポンプハウジング11に設けたメイン吸入油路23aにおける外周油路40との接続部の近傍に、カバー12に設けた戻り油路60からポンプハウジング11に設けたメイン吸入油路23aに流入するオイルを、外周油路40よりもメイン吸入油路23aに指向させる流路規制手段70を設けた。これにより、高回転域でサブ吐出ポート22bから吐出されて戻り油路60からメイン吸入油路23aにおける外周油路40との接続部に到達する余剰油は、流路規制手段70によって外周油路40よりもメイン吸入油路23aに流入せしめられる。従って、高回転域で、メイン吸入油路23aからメイン吸入ポート21aに吸入される油の吸入効率が高く、ひいてはメイン吐出ポートからの吐出油の吐出効率が向上する。
(b)前記切換弁50と戻り油路60をカバー12に設けたことにより、ベーンポンプ10の全体形状をコンパクトにできる。
(c)前記ポンプハウジング11とカバー12との間にシールプレート13を介装するとともに、カバー12に設けた戻り油路60をポンプハウジング11に設けたメイン吸入油路23aに連通する油孔61をシールプレート13に開口し、このシールプレート13の開口の周縁に前記流路規制手段70を設けた。従って、カバー12に設けた戻り油路60を、シールプレート13に開口した油孔61により、ポンプハウジング11に設けたメイン吸入油路23aに簡易に連通できる。しかも、この戻り油路60の開口の周縁に流路規制手段70を簡易に設けることができる。
(d)シールプレート13を打抜き加工して上述(c)の戻り油路60の開口を切欠形成するときに、切欠片71の一辺を開口の周縁の一部から切離せず、切欠片71をその開口の周縁の一部に沿ってシールプレート13のプレート面から立てるように曲げ加工することにより、壁状の流路規制手段70を簡易に形成できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の流路規制手段は、シールプレート13に設けるものに限らず、ポンプハウジング11に一体又は別体に設け、或いはカバー12に一体又は別体に設けるものであっても良い。
本発明によれば、余剰油の戻り油路が連通するようにポンプハウジングに設けたメイン吸入油路に、ポンプハウジング内におけるカムリングの周囲に設けた外周油路が接続されるベーンポンプにおいて、戻り油路からメイン吸入油路への余剰油の流入を促進させ、ひいてはメイン吐出ポートからの吐出油の吐出効率を向上することができる。
10 ベーンポンプ
11 ポンプハウジング
12 カバー
13 シールプレート
14 ドライブ軸
15 ロータ
16 ベーン
17 カムリング
20a メインポンプ室
20b サブポンプ室
21a メイン吸入ポート
21b サブ吸入ポート
22a メイン吐出ポート
22b サブ吐出ポート
23a メイン吸入油路
23b サブ吸入油路
24a メイン吐出油路
24b、24c サブ吐出油路
30 吸入口
40 外周油路
50 切換弁
60 戻り油路
61 油孔
70 流路規制手段
71 切欠片

Claims (3)

  1. ポンプハウジングとカバーとを有し、
    ポンプハウジングに内蔵したカムリングによりロータ及びベーンを囲んで、常に吐出油の供給を行なうメインポンプ室と、その他のサブポンプ室とを形成し、
    メインポンプ室に連通するメイン吸入ポートとメイン吐出ポートをポンプハウジングに設けるとともに、サブポンプ室に連通するサブ吸入ポートとサブ吐出ポートをポンプハウジングに設け、
    オイルが導入される吸入口と、この吸入口をメイン吸入ポートとサブ吸入ポートのそれぞれに連絡するメイン吸入油路とサブ吸入油路をポンプハウジングに設け、
    ポンプハウジングに設けた吸入口が、ポンプハウジングに設けたサブ吸入油路からサブ吸入ポートに直に連通されるとともに、ポンプハウジング内におけるカムリングの周囲に設けた外周油路を介してメイン吸入油路からメイン吸入ポートに連通されるベーンポンプであって、
    サブポンプ室のサブ吐出ポートに通じるサブ吐出油路の途中に設けた切換弁から分岐されて設けられる戻り油路が、ポンプハウジングに設けたメイン吸入油路を介して、メインポンプ室のメイン吸入ポートに連通され、サブ吐出ポートから吐出された余剰油を該メイン吸入ポートに還流させるように設けられ、
    ポンプハウジングに設けたメイン吸入油路における外周油路との接続部の近傍に、戻り油路からポンプハウジングに設けたメイン吸入油路に流入するオイルを、外周油路よりもメイン吸入油路に指向させる流路規制手段を設け、
    前記ポンプハウジングとカバーとの間にシールプレートを介装するとともに、戻り油路をポンプハウジングに設けたメイン吸入油路に連通する油孔をシールプレートに開口し、このシールプレートの開口の周縁に前記流路規制手段を設けたベーンポンプ。
  2. 前記流路規制手段が、シールプレートの開口を切欠形成して得られた切欠片から形成されてなる請求項に記載のベーンポンプ。
  3. 前記切換弁と戻り油路をカバーに設けた請求項1または2に記載のベーンポンプ。
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