JP6700467B1 - 糸蒟蒻、糸蒟蒻成形用目皿、及び糸蒟蒻製造方法 - Google Patents

糸蒟蒻、糸蒟蒻成形用目皿、及び糸蒟蒻製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】見た目が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のようで、従来の糸蒟蒻にはない独特の歯応えがあり、喉越しが良く、しかも調味液の絡みつきが良い糸蒟蒻を提供する。【解決手段】糸蒟蒻1Bは、長尺の一本の蒟蒻からなる芯部2と、芯部2より細い長尺の蒟蒻からなる2本の外芯部3とを有し、芯部2に外芯部3が不規則に付着してなるものとする。芯部2の直径D1と外芯部3の直径D2との比率D1/D2は、1.4〜2.3であり、芯部2に外芯部3が螺旋状に巻き付いている螺旋部3aの螺旋ピッチは、1000mm以下である。【選択図】図6

Description

本発明は、糸蒟蒻、糸蒟蒻成形用目皿、及び糸蒟蒻製造方法に関する。
糸蒟蒻は、独特の食感や喉通りの良さから、鍋物の具材等に用いられている。糸蒟蒻は、蒟蒻粉を水に溶かして糊状にしたものに石灰水を加えて混練して得られる蒟蒻原料を、多数の孔が形成された目皿から押し出し、これを温水中で加熱凝固(ゲル化)させることで製造される。
糸蒟蒻に関して、様々な形態の糸蒟蒻を得るための種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3を参照。)。また、糸蒟蒻に関連するものとして、紐状蒟蒻が提案されている(例えば、特許文献4を参照。)。
特開2009−131224号公報 特開2003−9801号公報 特開平7−31385号公報 特開平10−309174号公報
特許文献1には、断面十字状に形成された糸蒟蒻が開示されている。この特許文献1に係る糸蒟蒻は、混合粘稠物(蒟蒻原料)を、ダイ(目皿)に設けられた十字状の細孔を通して押し出し成形し、成形物を温水中に浸漬してゲル化させることにより製造される。
特許文献2には、断面形状が中心角120°の扇形である3本の副糸条体が結束してなる糸蒟蒻(白滝)が開示されている。特許文献2に係る糸蒟蒻は、押出方向上流側に設けられる3つの副孔と押出方向下流側でそれら副孔を合流した主孔とで形成される多数の孔部を備えた目皿を用いて押し出し成形により製造される。このような目皿を用いた押出成形においては、蒟蒻混練物を目皿の孔部を通して押し出すと、3つの副孔を通る際に3本の副糸条体が分割形成され、その後、これら副糸条体が主孔を通る際にそれら副糸条体が合体されて一本の糸蒟蒻となる。
特許文献3には、種々様々の断面形状をした糸蒟蒻が開示されている。特許文献3に係る糸蒟蒻は、異種多様の形状をした孔を穿設してなる製造用金型(目皿)から糊状の蒟蒻を押し出すことによって同時に製造される。
特許文献4には、複数本の糸状蒟蒻が束状に一体化した中心部と、この中心部の外周に螺旋状に巻き付けられてその中心部と一体化した少なくとも一本の糸状蒟蒻からなる外表部とを有する紐状蒟蒻が開示されている。
特許文献1に係る糸蒟蒻においては、断面が十字状とされていることから、断面円形状の通常の糸蒟蒻と比べて同一長さあたりの表面積が増えるため、鍋物の汁や漬け汁等の調味液が付着する量が通常の糸蒟蒻と比べて増えることになる。しかしながら、特許文献1に係る糸蒟蒻では、表面が平坦な形状であり、調味液の絡みつきが悪い。このため、調味液中に浸っている糸蒟蒻を例えば箸で掬い上げた際に、糸蒟蒻の表面から調味液が瞬く間に滑り落ちてしまい、調味液の味と糸蒟蒻の食感とを同時に楽しむことができない。
特許文献2に係る糸蒟蒻においても、表面が平坦な形状であり特許文献1に係る糸蒟蒻と同様に調味液の絡みつきが悪いという問題を有している。また、特許文献2に係る糸蒟蒻は、断面円形状の通常の糸蒟蒻と同様に断面形状が円形であるため、従来の糸蒟蒻と同様の歯応えであり、新鮮味に欠ける。
特許文献3に係る糸蒟蒻においては、断面が円形状以外に、断面が四角形状や、三角形状、長四角形状、連続した円形状等とされている。しかしながら、特許文献3に係る糸蒟蒻においても、表面が平坦な形状であり、特許文献1に係る糸蒟蒻と同様に調味液の絡みつきが悪いという問題を有している。
特許文献4に係る紐状蒟蒻では、複数本の糸状蒟蒻が束状に一体化した中心部の外周に糸状蒟蒻が螺旋状に巻き付けられる構成とされるため、糸蒟蒻よりもかなり太くなり、喉越しが悪い。また、紐状蒟蒻の中心部において外周側に配される隣接する糸状蒟蒻と、外表部を構成する糸状蒟蒻との間には、構造上不可避的に隙間が形成される。このため、紐状蒟蒻の表面に付着した調味液の大部分は、螺旋状の糸状蒟蒻を伝って流れ落ちるよりはむしろ前記隙間を通って中心部の表面上を瞬く間に滑り落ちていまい、調味液の絡みつきがあまり良くならない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、見た目が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のようで、従来の糸蒟蒻にはない独特の歯応えがあり、喉越しが良く、しかも調味液の絡みつきが良い糸蒟蒻、糸蒟蒻成形用目皿、及び糸蒟蒻製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る糸蒟蒻の特徴構成は、
長尺の一本の蒟蒻からなる芯部と、
前記芯部より細い長尺の蒟蒻からなる1本以上の外芯部とを有し、
前記芯部に前記外芯部が不規則に付着してなることにある。
本構成の糸蒟蒻によれば、長尺の一本の蒟蒻からなる芯部に、芯部より細い長尺の蒟蒻からなる1本以上の外芯部が不規則に付着してなる構成とされるので、見た目が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のようになり、従来の糸蒟蒻にはない独特の歯応えの食感を得ることができる。また、本構成の糸蒟蒻によれば、それ程太くならない上に、糸蒟蒻が喉を通る際の喉越しが良くなる。さらに、本構成の糸蒟蒻によれば、断面円形状の通常の糸蒟蒻と比べて同一長さあたりの表面積が増えるとともに、芯部と外芯部との境界に溝が形成されてその溝に調味液が溜められるので、調味液の絡みつきが良くなり、味付けがし易いものとなる。
本発明に係る糸蒟蒻において、
前記芯部の直径D1と前記外芯部の直径D2との比率D1/D2は、1.4〜2.3であることが好ましい。
本構成の糸蒟蒻によれば、芯部の直径D1と外芯部の直径D2との比率D1/D2が、1.4〜2.3とされるので、独特の歯応えを向上させることができる。
本発明に係る糸蒟蒻において、
前記外芯部の少なくとも一部が前記芯部に螺旋状に巻き付いており、
前記芯部に前記外芯部が螺旋状に巻き付いている部分の螺旋ピッチは、1000mm以下であることが好ましい。
本構成の糸蒟蒻によれば、芯部に外芯部が螺旋状に巻き付いている部分の螺旋ピッチが、1000mm以下とされるので、見た目がより縮れ麺に見えるとともに、調味液の絡みつきがさらに良くなり、味付けのし易さを向上させることができる。
本発明に係る糸蒟蒻において、
前記外芯部が2本設けられ、
前記2本の外芯部の各々の断面重心と前記芯部の断面重心とを結ぶ2つの線分の成す角度が180°より小さく、且つ、前記2本の外芯部が共通の接線を有するとともに、前記共通の接線と前記芯部とが所定距離離れるように、前記2本の外芯部が配置されていることが好ましい。
本構成の糸蒟蒻によれば、2本の外芯部の共通の接線と芯部との間に、2本の外芯部の対向面部と芯部の外表面とによって調味液溜め部が形成されるので、より多くの調味液が調味液溜め部に溜められることになり、調味液の絡みつきがより良くなる。
次に、上記課題を解決するための本発明に係る糸蒟蒻成形用目皿の特徴構成は、
蒟蒻原料を押出成形するための複数の孔部が穿設された糸蒟蒻成形用目皿であって、
夫々の前記孔部は、主孔と、前記主孔の近傍に形成された前記主孔よりも開口面積が小さい少なくとも一つの副孔とからなることにある。
本構成の糸蒟蒻成形用目皿においては、副孔の開口面積が主孔の開口面積よりも小さくされている。これにより、副孔から押し出される蒟蒻原料の方が、主孔から押し出される蒟蒻原料よりも細くなる一方で、副孔からの蒟蒻原料の押出速度の方が、主孔からの蒟蒻原料の押出速度よりも大きくなる。また、本構成の糸蒟蒻成形用目皿においては、副孔が主孔の近傍に形成されている。これにより、副孔から押し出される蒟蒻原料は、高粘性であること等に起因して若干うねりながら押し出されるが、主孔から押し出される蒟蒻原料の周囲に負圧が発生し、周辺の空気を吸い寄せるため、副孔から押し出される蒟蒻原料は主孔から押し出される蒟蒻原料に引き寄せられながら進行し、やがて主孔から押し出される蒟蒻原料に接触することになる。副孔から押し出される蒟蒻原料が主孔から押し出される蒟蒻原料に接触すると、両者間に作用する力の影響と、副孔から押し出される蒟蒻原料の方が主孔から押し出される蒟蒻原料よりも単位時間あたりの押出し長さが大きいことにより、主孔から押し出される蒟蒻原料の外周に、副孔から押し出される蒟蒻原料が不規則に付着することになる。主孔から押し出された蒟蒻原料は、その後の蒟蒻原料のゲル化により、長尺の一本の蒟蒻からなる芯部となる。副孔から押し出された蒟蒻原料は、その後の蒟蒻原料のゲル化により、芯部に不規則に付着して芯部と一体化した、芯部より細い長尺の蒟蒻からなる外芯部となる。このように、本構成の糸蒟蒻成形用目皿によれば、蒟蒻原料を主孔及び副孔からなる孔部を通して押し出すことによって、見た目が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のようで、従来の糸蒟蒻にはない独特の歯応えがあり、喉越しが良く、しかも調味液の絡みつきが良い糸蒟蒻を容易に成形することができる。
本発明に係る糸蒟蒻成形用目皿において、
前記主孔の開口面積S1と前記副孔の開口面積S2との比率S1/S2は、2〜16であることが好ましい。
本構成の糸蒟蒻成形用目皿によれば、主孔の開口面積S1と副孔の開口面積S2との比率S1/S2が、2〜16とされるので、見た目が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のような糸蒟蒻を容易に成形することができる。
本発明に係る糸蒟蒻成形用目皿において、
前記主孔と前記副孔との離間距離は、2.0〜3.5mmであることが好ましい。
本構成の糸蒟蒻成形用目皿によれば、主孔と副孔との離間距離が、2.0〜3.5mmとされるので、副孔から押し出される蒟蒻原料を、主孔から押し出される蒟蒻原料に確実に接触させることができる。
本発明に係る糸蒟蒻成形用目皿において、
前記孔部は、蒟蒻原料の押出成形時に圧送される蒟蒻原料を受け止める蒟蒻原料受け部の直径が95〜110mmの場合に、17〜110個設けられることが好ましい。
本構成の糸蒟蒻成形用目皿によれば、蒟蒻原料の押出成形時に圧送される蒟蒻原料を受け止める蒟蒻原料受け部の直径が95〜110mmの場合に、17〜110個の孔部が設けられるので、これら孔部から押し出される蒟蒻原料が互いに干渉するのを防ぎつつ、糸蒟蒻の生産効率の向上を図ることができる。
本発明に係る糸蒟蒻成形用目皿において、
蒟蒻原料の押出成形時に圧送される蒟蒻原料を受け止める蒟蒻原料受け部の中心部が塞がれ、塞がれた前記中心部の外側に前記複数の孔部が設けられていることが好ましい。
本構成の糸蒟蒻成形用目皿によれば、蒟蒻原料の押出成形時に圧送される蒟蒻原料を受け止める蒟蒻原料受け部の中心部が塞がれ、この中心部の外側に複数の孔部が設けられているので、塞がれた中心部の外側に設けられた複数の孔部からは均一な押出圧力によって蒟蒻原料が押し出されることになり、複数の孔部から押し出される蒟蒻原料の押出し長さを均一にすることができる。
上記課題を解決するための本発明に係る糸蒟蒻製造方法の特徴構成は、
複数の孔部が穿設された目皿を通して蒟蒻原料を押し出して糸蒟蒻を製造する糸蒟蒻製造方法であって、
夫々の前記孔部は、主孔と、前記主孔の近傍に形成された前記主孔より開口面積が小さい副孔とからなり、
前記主孔から押し出した糸状蒟蒻原料に、前記副孔から押し出した糸状蒟蒻原料が不規則に付着して一体化した未加熱糸蒟蒻を成形する押出成形工程と、
前記未加熱糸蒟蒻を加熱して凝固させる凝固工程と、
を包含することにある。
本構成の糸蒟蒻製造方法においては、主孔から押し出した糸状蒟蒻原料に、主孔の近傍に形成された主孔より開口面積が小さい副孔から押し出した糸状蒟蒻原料が不規則に付着して一体化した未加熱糸蒟蒻が成形される(押出成形工程)。その後、未加熱糸蒟蒻が加熱されて凝固される(凝固工程)。本構成の糸蒟蒻製造方法によれば、長尺の一本の蒟蒻からなる芯部に、芯部より細い長尺の蒟蒻からなる外芯部が不規則に付着して芯部と一体化された糸蒟蒻を製造することができ、見た目が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のようで、従来の糸蒟蒻にはない独特の歯応えがあり、喉越しが良く、しかも調味液の絡みつきが良い糸蒟蒻を容易に製造することができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線切断端面の拡大図である。 図2は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻を製造する糸蒟蒻製造装置の概略構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻の蒟蒻原料を押し出す押出し部の縦断面図を示し、(a)は蒟蒻原料押し出し前の状態図、(b)は蒟蒻原料押し出し中の状態図である。 図4は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻を押出成形するための糸蒟蒻成形用目皿を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は底面図である。 図5は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻の製造工程を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第二実施形態に係る糸蒟蒻を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のC−C線切断端面の拡大図、(c)は芯部に対する外芯部の配置説明図である。 図7は、本発明の第二実施形態に係る糸蒟蒻の蒟蒻原料を押し出す押出し部の縦断面図を示し、(a)は蒟蒻原料押し出し前の状態図、(b)は蒟蒻原料押し出し中の状態図である。 図8は、本発明の第二実施形態に係る糸蒟蒻を押出成形するための糸蒟蒻成形用目皿を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D線断面図、(c)は(a)のE−E線断面図、(d)は底面図である。 図9は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻を押出成形するための糸蒟蒻成形用目皿の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のF−F線断面図、(c)は底面図である。 図10は、本発明の第二実施形態に係る糸蒟蒻を押出成形するための糸蒟蒻成形用目皿の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のG−G線断面図、(c)は(a)のH−H線断面図、(d)は底面図である。
以下、本発明について、図1〜図10を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることは意図しない。
<蒟蒻の定義>
本発明において、「蒟蒻」とは、こんにゃく芋由来の成分が含まれたものであれば特に限定されるものではないが、好ましくは主な原材料がこんにゃく芋(冷凍したものを含む)又はこんにゃく芋から得られる粉末(荒粉・精粉等を含む)であり、更に好ましくは日本標準商品分類79−91の「こんにゃく」に分類されるものである。また、ここでいう「蒟蒻」を容器に詰めたものは、その容器に「こんにゃく(蒟蒻)」と表示できるものであればよい。また、製造工程中に味付け・着色工程を含むもの(例えば、特開2004−194562号公報、特開2003−102405号公報を参照)や、調味液に浸された状態で容器詰めされた蒟蒻であっても蒟蒻としての形態が維持されていれば、ここでいう「蒟蒻」に含まれる。なお、このような例として、調味液に浸された板蒟蒻を短冊状に裁断した商品名「マンナンレバー短冊タイプ」(ハイスキー食品工業社製、https://www.haisky.co.jp/products/m04/、2019年12月4日付け検索)が挙げられる。
〔第一実施形態〕
図1は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線切断端面の拡大図である。
<糸蒟蒻の構成>
図1(a)及び(b)に示される糸蒟蒻1Aは、芯部2と1本の外芯部3とを有している。芯部2は、断面が円形状の長尺の一本の糸状蒟蒻から構成されている。外芯部3は、断面が円形状で芯部より細い長尺の糸状蒟蒻からなり、芯部2の外周に不規則に付着して芯部2と一体化している。
外芯部3は、螺旋部3a、傾斜部3b、直線部3c及び蛇行部3dを有している。螺旋部3aは、芯部2の外周面に螺旋状に巻き付くように付着している。傾斜部3bは、芯部2の長手方向に対し傾斜状態で芯部2の軸線と平行をなすように芯部2の外周面に付着している。直線部3cは、芯部2の長手方向に沿って直線状に延び、芯部2の軸線と平行をなすように芯部2の外周面に付着している。蛇行部3dは、芯部2と並んで蛇行しながら芯部2の長手方向に進むように芯部2の外周面に付着している。なお、本例では、外芯部3が、螺旋部3a、傾斜部3b、直線部3c及び蛇行部3dの全て有する例を示したが、これに限定されるものではなく、螺旋部3a、傾斜部3b、直線部3c及び蛇行部3dのうちの2種以上を有していればよい。
ここで、芯部2に外芯部3が不規則に付着するとは、螺旋部3a、傾斜部3b、直線部3c及び蛇行部3dのうちの2種以上が芯部2の長手方向に順不同で混在し、また、螺旋部3a、傾斜部3b、直線部3c及び蛇行部3dのそれぞれの芯部2の長手方向寸法も一定とは限らない状態で、螺旋部3a、傾斜部3b、直線部3c及び蛇行部3dのうちの2種以上が芯部2の外周面に付着することを意味する。また、芯部2に対し、外芯部3が部分的に断裂して付着しても良い。
芯部2と外芯部3との境界部には、長尺の連続したVの字状の溝5が形成されている。なお、糸蒟蒻1Aにおいては、1本の糸状蒟蒻から構成される芯部2の外周に、糸状蒟蒻からなる外芯部3が不規則に付着して芯部2と一体化しているので、特許文献4のような構造上不可避的に形成されてしまう隙間が形成されることはない。また、糸蒟蒻1Aの表面に付着した調味液は、少なくとも一部に螺旋部3aや傾斜部3b、蛇行部3dを含む外芯部3を伝って流れ落ちることになり、糸蒟蒻1Aの表面上を滑り落ちようとする調味液の落下速度を大幅に減じることができる。
[芯部及び外芯部の直径比率]
糸蒟蒻1Aにおいて、芯部2の直径D1と外芯部3の直径D2との比率D1/D2は、特に限定はないが、1.1〜5.0が好ましく、1.2〜3.0がより好ましく、1.4〜2.3であることが更に好ましく、特に好ましくは、1.6〜2.1である。このような数値範囲に設定することにより、独特の歯応えを向上させることができる。後述する第二実施形態についても同様である。
[芯部及び外芯部の直径]
芯部2の直径D1は特に限定はないが、好ましくは0.5〜10mm、より好ましくは1.0〜8.0mm、更に好ましくは1.8〜6.0mm、特に好ましくは2.0〜4.0mmである。後述する第二実施形態についても同様である。一方、外芯部3の直径D2は、芯部2の直径D1より小さければ特に限定はないが、好ましくは0.1〜8.0mmであればよい。後述する第二実施形態についても同様である。
[芯部及び外芯部の形状]
芯部2及び外芯部3そのものの断面形状については、特に限定はなく、四角形等の多角形、楕円形等でも構わないが、円形が好ましい。また、芯部2及び外芯部3は実質的に1本であれば特に限定はない。例えば、特開2012−016296号公報の図16のように実質的に1本に蒟蒻が結着されたものであれば良いが、好ましくは1つの穴から押し出されたもの(例えば、特開2003−009801号公報の図5のように複数本が1本に成形されたものを含む)であり、より好ましくは本明細書記載の各実施例のように1つの穴から押し出されたものである。後述する第二実施形態についても同様である。
[螺旋部の螺旋ピッチ]
外芯部3における螺旋部3aの螺旋ピッチPは、特に限定はないが、1000mm以下であればよい。好ましくは5〜500mm、より好ましくは15〜200mmであればよい。このような数値範囲に設定することにより、見た目がより縮れ麺に見えるとともに、調味液の絡みつきがさらに良くなり、味付けのし易さを向上させることができる。なお、螺旋ピッチPとは、螺旋部3aの隣り合う山部間の距離である。
<糸蒟蒻の製造装置>
次に、上記のような構成の糸蒟蒻を製造するための糸蒟蒻製造装置について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻を製造する糸蒟蒻製造装置の概略構成を示すブロック図である。図2に示される糸蒟蒻製造装置20は、蒟蒻原料を調合する調合タンク21と、蒟蒻原料を混練し圧送する混練圧送機22と、蒟蒻原料を炊き上げる炊上げ機23と、炊上げ機23に付設される押出し部24Aとを備えている。
調合タンク21は、蒟蒻原料(蒟蒻粉、水等)が投入されるタンク本体31を備えている。タンク本体31の内部には、投入された蒟蒻原料を撹拌する撹拌機32が配設されている。タンク本体31の下方には、タンク本体31内の内容物を送出するための送出口33がバルブ34を介して配設されている。
混練圧送機22は、蒟蒻原料の混合液が投入されるホッパ部35を備えている。ホッパ部35の下流側には、混練部36が配設されている。混練部36には、アルカリ剤供給ポンプ37の作動によりアルカリ剤が供給されるようになっている。混練部36の下流側には、圧送ポンプ38が配設されている。圧送ポンプ38は、アルカリ剤が加えられて混練部36で混練された蒟蒻原料を吐出部39から下流側へと圧送する。
炊上げ機23は、混練された後の蒟蒻原料を螺旋配管40の中で温水と共に流すことで炊き上げを行うように構成されている。ここで、螺旋配管40は、円筒状の配管を螺旋状に形成したものであり、押出し部24Aによって押出成形された蒟蒻原料が配管入口に投入されてから配管出口に至るまでの間に蒟蒻原料を温水中で加熱して凝固(ゲル化)させることができるようになっている。
押出し部24Aは、圧送配管41を介して圧送ポンプ38の吐出部39に接続されている。
<押出し部>
図3は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻の蒟蒻原料を押し出す押出し部の縦断面図を示し、(a)は蒟蒻原料押し出し前の状態図、(b)は蒟蒻原料押し出し中の状態図である。図3(a)に示されるように、押出し部24Aは、押出し部本体50と、糸蒟蒻成形用目皿51Aと、ホルダ52とを備えている。
押出し部本体50は、圧送配管41を介して圧送される蒟蒻原料を吐出する吐出口50aの周縁から吐出方向側に末広がり状に形成される截頭円錐面50bを有している。糸蒟蒻成形用目皿51Aは、蒟蒻原料を押出成形するためのものであって、後述する蒟蒻原料受け部62が截頭円錐面50bと対向するように押出し部本体50に当接されている。この糸蒟蒻成形用目皿51Aの構造については、後に詳述することとする。ホルダ52は、糸蒟蒻成形用目皿51Aを抱持する抱持部52aを有している。ホルダ52は、押出し部本体50の外周部に螺合可能な構造となっている。従って、糸蒟蒻成形用目皿51Aを抱持部52aで抱持した状態でホルダ52を押出し部本体50の外周に螺合することにより、押出し部本体50に糸蒟蒻成形用目皿51Aが当接された状態をホルダ52によって保持することができる。
<糸蒟蒻成形用目皿>
次に、糸蒟蒻成形用目皿51Aの構造について、図4を用いて詳細に説明する。図4は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻成形用目皿を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は底面図である。図4(a)〜(c)に示されるように、糸蒟蒻成形用目皿51Aは、円盤状部材で構成され、面板部61、蒟蒻原料受け部62、及び円環状凸部63を有している。
面板部61は、円形状の平坦な面で構成され、下方に向けて配されている。蒟蒻原料受け部62は、面板部61よりも一回り小さな円形状の平坦な面で構成され、蒟蒻原料の押出成形時に圧送される蒟蒻原料を受け止めることができるように上方に向けて配されている。円環状凸部63は、蒟蒻原料受け部62の外側において上方に向けて円環状に突出するように形成されている。
蒟蒻原料受け部62の上方には、当該蒟蒻原料受け部62と円環状凸部63の内周面とによってチャンバ64が形成されている。チャンバ64は、押出成形時に圧送される蒟蒻原料を蒟蒻原料受け部62の全体に分散させる分散室として機能する。
[孔部]
糸蒟蒻成形用目皿51Aには、蒟蒻原料を押出成形するための複数の孔部65Aが、蒟蒻原料受け部62から面板部61に亘って貫通するように穿設されている。夫々の孔部65Aは、主孔66、及び副孔67によって構成されている。主孔66、及び副孔67は、何れも円形の貫通孔である。副孔67は、主孔66の近傍に形成されている。副孔67の開口面積は、主孔66の開口面積よりも小さくされている。なお、主孔66と副孔67の形状に限定はなく、四角形等の多角形でも、楕円でも良く、好ましくは円形である。主孔66と副孔67の形状については、後述する第二実施形態においても同様に適用できる。
[主孔−副孔開口面積比率]
主孔66の開口面積S1と副孔67の開口面積S2との比率S1/S2は、2〜16であることが好ましく、より好ましくは、2.2〜14.3である。このような数値範囲に設定することにより、見た目が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のような糸蒟蒻を容易に成形することができる。
[主孔−副孔離間距離]
主孔66と副孔67との離間距離R1は、2.0〜3.5mmであることが好ましく、より好ましくは、2.4〜3.0mmである。このような数値範囲に設定することにより、副孔67から押し出される蒟蒻原料を、主孔66から押し出される蒟蒻原料に確実に接触させることができる。
[孔部の密度]
孔部65Aは、蒟蒻原料受け部62の直径が95〜110mmの場合に、17〜110個設けられるのが好ましく、より好ましくは20〜100個である。このような数値範囲に設定することにより、孔部65Aから押し出される蒟蒻原料が互いに干渉するのを防ぎつつ、糸蒟蒻の生産効率の向上を図ることができる。
<糸蒟蒻製造方法>
次に、糸蒟蒻1Aの製造方法について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻の製造工程を示すフローチャートである。なお、図5中記号「S」はステップを表す。
図5に示されるように、糸蒟蒻1Aは、原料懸濁工程(S1)、原料膨潤工程(S2)、混練工程(S3)、圧送工程(S4)、押出成形工程(S5)、凝固工程(S6)、包装工程(S7)、及び殺菌工程(S8)を順に実施することにより製造される。各工程の具体的な処理内容について、図2を参照しつつ説明する。
[原料懸濁工程:S1]
原料懸濁工程は、原料である蒟蒻粉と水とを混合・撹拌する工程である。まず、タンク本体31の内部に水を供給し、撹拌機32で水を撹拌しながら蒟蒻粉をタンク本体31の内部に投入し、所定時間撹拌する。
[原料膨潤工程:S2]
混合・撹拌された蒟蒻原料を所定時間静置して膨潤させる工程である。原料懸濁工程において蒟蒻原料を所定時間撹拌した後、撹拌機32を停止させ、タンク本体31内で所定時間静置して、蒟蒻原料を膨潤させる。
[混練工程:S3]
混練工程は、膨潤させた蒟蒻原料を混練する工程である。原料膨潤工程において膨潤させた蒟蒻原料を、調合タンク21の送出口33から混練圧送機22へと送り、ホッパ部35の内部に投入する。ホッパ部35の内部に投入された蒟蒻原料は、混練部36に供給される。混練部36は、供給された蒟蒻原料を混練する。このとき、混練部36には、アルカリ剤供給ポンプ37によって圧送されるアルカリ剤が供給される。これにより、混練部36で混練されている蒟蒻原料にアルカリ剤が添加される。ここで、アルカリ剤は、水酸化カルシウム、卵殻カルシウム、貝殻焼成カルシウム、及び石灰から選ばれる少なくとも1種を含有する懸濁液又は水溶液である。
[圧送工程:S4]
圧送工程は、混練した蒟蒻原料を圧送する工程である。混練工程において混練することでより粘り気が強くなった蒟蒻原料を、圧送ポンプ38の作動により、吐出部39から圧送配管41を介して押出し部24Aへと圧送する。
[押出成形工程:S5]
押出成形工程は、圧送配管41を介して圧送される蒟蒻原料を押出し部24Aから押し出して糸蒟蒻1Aを成形する工程である。すなわち、図3(a)及び(b)に示されるように、圧送配管41から押出し部24Aへと圧送された蒟蒻原料は、截頭円錐面50bと蒟蒻原料受け部62と円環状凸部63の内周面とで区画形成される蒟蒻原料充填室70(図3(a)参照)に吐出口50aを通して導入される。図3(b)に示されるように、蒟蒻原料充填室70の内部に導入された蒟蒻原料Mは、糸蒟蒻成形用目皿51Aに設けられた複数の孔部65Aを通して押し出される。孔部65Aにおいては、副孔67の開口面積が主孔66の開口面積よりも小さくされている。これにより、副孔67から押し出される糸状蒟蒻原料73の方が、主孔66から押し出される糸状蒟蒻原料72よりも細くなる一方で、副孔67からの糸状蒟蒻原料73の押出速度の方が、主孔66からの糸状蒟蒻原料72の押出速度よりも大きくなる。また、副孔67は、主孔66の近傍に形成されている。これにより、副孔67から押し出される糸状蒟蒻原料73は、高粘性であること等に起因して若干うねりながら押し出されるが、主孔66から押し出される糸状蒟蒻原料72の周囲に負圧が発生し、周辺の空気を吸い寄せるため、糸状蒟蒻原料73は糸状蒟蒻原料72に引き寄せられながら進行し、やがて糸状蒟蒻原料72に接触することになる。糸状蒟蒻原料73が糸状蒟蒻原料72に接触すると、両者間に作用する力の影響と、副孔67から押し出される糸状蒟蒻原料73の方が主孔66から押し出される糸状蒟蒻原料72よりも単位時間あたりの押出し長さが大きいことにより、主孔66から押し出される糸状蒟蒻原料72の外周に、副孔67から押し出される糸状蒟蒻原料73が不規則に付着することになる。こうして、主孔66から押し出される糸状蒟蒻原料72に、副孔67から押し出される糸状蒟蒻原料73が不規則に付着して一体化した未加熱糸蒟蒻81Aが押出成形される。
[凝固工程:S6]
凝固工程は、押出成形された未加熱糸蒟蒻81Aを温水に浸漬して加熱し凝固(ゲル化)させる工程である。押出成形工程において押出成形された未加熱糸蒟蒻81Aを螺旋配管40の内部で温水と共に流すことで所定時間炊き上げを行う。螺旋配管40の内部での所定時間の炊き上げにより、未加熱糸蒟蒻81Aがゲル化して糸蒟蒻1Aの連続体となる。
[包装工程:S7]
包装工程は、凝固工程(S6)で事前に所定長さに切断された糸蒟蒻1Aをフィルム容器中に充填する工程である。具体的には、螺旋配管40の終端部はコンベヤ部42の始端部に位置させており、炊き上がって螺旋配管40の終端部より吐出される所定長さの糸蒟蒻1Aは、コンベヤ部42により搬送されて、コンベヤ部42の終端部の下方に配設した充填機44に投入される。そして、充填機44においてフィルム容器中に充填されて糸蒟蒻1Aを収容したパック体45となる。
[殺菌工程:S8]
殺菌工程は、包装された糸蒟蒻の殺菌を行う工程である。パック体45となった糸蒟蒻1Aの殺菌は、パック体45の内部に糸蒟蒻1Aと一緒に封入した温水の残存熱により行う。すなわち、糸蒟蒻1Aと同時に70〜80℃とした温水を充填しているため、温水の温度が低下するまでの間、糸蒟蒻1Aの殺菌を行う。
上記のステップS1〜S8の工程により、糸蒟蒻1Aを製造することができる。このようにして製造された糸蒟蒻1Aは、長尺の一本の糸状蒟蒻からなる芯部2の外周に、芯部2より細い長尺の糸状蒟蒻からなる外芯部3が不規則に付着して芯部2と一体化される構成とされるので、見た目が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のようになり、従来の糸蒟蒻にはない独特の歯応えの食感を得ることができる。また、糸蒟蒻1Aによれば、それ程太くならない上に、糸蒟蒻1Aが喉を通る際の喉越しが良くなる。さらに、糸蒟蒻1Aによれば、断面円形状の通常の糸蒟蒻と比べて同一長さあたりの表面積が増えるのは勿論のこと、芯部2と外芯部3との境界にVの字状の溝5が形成されてその溝5に調味液10が溜められ、加えて、糸蒟蒻1Aの表面上を滑り落ちようとする調味液10の落下速度が外芯部3によって減じられるので、調味液10の絡みつきが良くなり、味付けがし易いものとなる。
〔第二実施形態〕
図6は、本発明の第二実施形態に係る糸蒟蒻を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のC−C線切断端面の拡大図、(c)は芯部に対する外芯部の配置説明図である。なお、第二実施形態において、第一実施形態と同一又は同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、第二実施形態に特有の部分を中心に説明することとする。
<糸蒟蒻の構成>
図6(a)〜(c)に示されるように、第二実施形態に係る糸蒟蒻1Bにおいては、螺旋部3a、傾斜部3b、直線部3c及び蛇行部3dを有してなる外芯部3が2本並設されている。2本の外芯部3は、芯部2を基準に非対称に配置されている。なお、糸蒟蒻1Bにおいても、一本の糸状蒟蒻から構成される芯部2の外周に、糸状蒟蒻からなる2本の外芯部3が不規則に付着して芯部2と一体化しているので、特許文献4のものでは構造上不可避的に形成されてしまう隙間が形成されることはない。このため、糸蒟蒻1Bの表面に付着した調味液は、少なくとも一部に螺旋部3aや傾斜部3b、蛇行部3dを含む外芯部3を伝って流れ落ちることになり、糸蒟蒻1Bの表面上を滑り落ちる調味液の落下速度を大幅に減じることができる。
[芯部及び外芯部の直径比率]
第二実施形態の糸蒟蒻1Bにおいて、螺旋部3aの螺旋ピッチ及び外芯部3の本数以外の、芯部2及び外芯部3の直径比率等については、第一実施形態の糸蒟蒻1Aにおいて規定した値を適用することができる。
[螺旋部の螺旋ピッチ]
糸蒟蒻1Bにおいても、外芯部3における螺旋部3aの螺旋ピッチPは、1000mm以下であればよい。好ましくは5〜500mm、より好ましくは15〜200mmであればよい。このような数値範囲に設定することにより、見た目がより縮れ麺に見えるとともに、調味液の絡みつきがさらに良くなり、味付けのし易さを向上させることができる。
[芯部に対する外芯部の本数]
芯部2(1本)に対して、外芯部3の本数は特に限定はないが、好ましくは2〜10本、より好ましくは2〜6本、更に好ましくは2〜4本、特に好ましくは2〜3本である。また、各外芯部3の直径は互いに異なっていても良いが、好ましくは同じ直径である。
図6(c)に示されるように、糸蒟蒻1Bにおいては、2本の外芯部3の各々の断面重心G2,G3と、芯部2の断面重心G1とを結ぶ2つの線分L1,L2の成す角度θが180°より小さく(本例では約90°)、且つ、2本の外芯部3が共通の接線Tを有するとともに、共通の接線Tと芯部2とが所定距離Sだけ離れるように、2本の外芯部3が配置されている。言い換えれば、2本の外芯部3の中心間距離が芯部2の直径よりも小さく、且つ、2本の外芯部3が共通の接線Tを有するとともに、該共通の接線Tと芯部2とが所定距離Sだけ離れるように、2本の外芯部3が配置されている。
ここで、断面重心G1,G2,G3とは、断面を薄板と仮定した場合、当該薄板を一点で吊り下げたときに重力的に釣り合いが保たれる点(断面一次モーメントが0となる点)である。なお、芯部2、及び外芯部3において、横断面形状が円形又は楕円形の場合(本例では円形)、断面重心G1,G2,G3と断面中心とが一致するのは言うまでもない。
上記のような構成の糸蒟蒻1Bによれば、2本の外芯部3の共通の接線Tと芯部2との間に、2本の外芯部3の対向面部と芯部2の外表面とによって凹溝状の調味液溜め部7(図6(b)参照)が形成されるので、調味液の表面張力の作用も相俟って、より多くの調味液が調味液溜め部7に溜められることになり、調味液の絡みつきがより良くなる。
<押出し部>
図7は、本発明の第二実施形態に係る糸蒟蒻の蒟蒻原料を押し出す押出し部の縦断面図を示し、(a)は蒟蒻原料押し出し前の状態図、(b)は蒟蒻原料押し出し中の状態図である。図7(a)に示されるように、糸蒟蒻1Bを押出成形するに際して用いられる押出し部24Bは、押出し部本体50と、糸蒟蒻成形用目皿51Bと、ホルダ52とを備え、第一実施形態の押出し部24Aと目皿の構造が異なる以外は基本的に同様である。
<糸蒟蒻成形用目皿>
次に、糸蒟蒻成形用目皿51Bの構造について、図8を用いて説明する。図8は、本発明の第二実施形態に係る糸蒟蒻を押出成形するための糸蒟蒻成形用目皿を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D線断面図、(c)は(a)のE−E線断面図、(d)は底面図である。糸蒟蒻成形用目皿51Bにおいて設けられる夫々の孔部65Bは、主孔66、及び2つの副孔67によって構成されている。2つの副孔67は、主孔66の近傍に形成され、主孔66を基準に非対称に配置されている。これは、芯部2に対する2本の外芯部3の配置に合わせた配置となっている。すなわち、糸蒟蒻成形用目皿51Bにおいては、主孔66と2つの副孔67とがそれぞれ所定距離(R2)離間し、且つ2つの副孔67の各々の断面重心G2’,G3’と、主孔66の断面重心G1’とを結ぶ2つの線分L1’,L2’の成す角度θ’が180°より小さく(本例では約90°)なるように、2つの副孔67が配置されている。角度θ’については、好ましくは150°以下、より好ましくは120°以下、更に好ましくは90°以下である。主孔66と副孔67との離間距離R2や、孔部65Bの個数(密度)等は、第一実施形態の規定を適用することができる。また、主孔66及び副孔67の形状についても、第一実施形態の規定を適用することができる。
なお、主孔66に対する副孔67の数が2よりも大きい場合は、360°をその数で案分した角度で均等に配置するよりも、不均等で配置することが好ましい。
<糸蒟蒻製造方法>
第二実施形態の糸蒟蒻1Bは、第一実施形態の糸蒟蒻1Aと同様に、図5のフローチャートに示される製造工程に従って製造される。
第二実施形態においても、第一実施形態と同様に、原料懸濁工程(S1)、原料膨潤工程(S2)、混練工程(S3)、及び圧送工程(S4)を経て押出成形工程(S5)が実施される。
ステップS5の押出成形工程においては、図7(a)及び(b)に示されるように、圧送配管41を介して圧送される蒟蒻原料を押出し部24Bから押し出して糸蒟蒻1Bを成形する。すなわち、圧送配管41から押出し部24Bへと圧送された蒟蒻原料は、蒟蒻原料充填室70に吐出口50aを通して導入される。図7(b)に示されるように、蒟蒻原料充填室70の内部に導入された蒟蒻原料Mは、糸蒟蒻成形用目皿51Bに設けられた複数の孔部65Bを通して押し出される。孔部65Bにおける2つの副孔67から押し出される夫々の糸状蒟蒻原料73は、第一実施形態の場合と同様に、孔部65Bの主孔66から押し出される糸状蒟蒻原料72に接触することになる。主孔66から押し出される糸状蒟蒻原料72に2つの副孔67から押し出される糸状蒟蒻原料73が接触すると、主孔66から押し出される糸状蒟蒻原料72の外周に、2つの副孔67から押し出される糸状蒟蒻原料73が不規則に付着することになる。こうして、主孔66から押し出される糸状蒟蒻原料72に、2つの副孔67から押し出される糸状蒟蒻原料73が不規則に付着して一体化した未加熱糸蒟蒻81Bが押出成形される。
以下、凝固工程(S6)において、未加熱糸蒟蒻81Bを温水に浸漬することにより、未加熱糸蒟蒻81Bがゲル化して糸蒟蒻1Bの連続体となり、その後、包装工程(S7)、殺菌工程(S8)を経ることにより、商品としての糸蒟蒻1Bが製造される。
上記の製造方法により製造された糸蒟蒻1Bは、長尺の一本の糸状蒟蒻からなる芯部2の外周に、芯部2より細い長尺の糸状蒟蒻からなる2本の外芯部3が不規則に付着して芯部2と一体化される。このような構成により、糸蒟蒻1Aと同様に、見た目が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のようになり、糸蒟蒻1Aよりも更に独特の歯応えの食感を得ることができる。また、糸蒟蒻1Aと同様に、糸蒟蒻1Bが喉を通る際に2本の外芯部3が案内部材として機能するので、喉越しが良くなる。さらに、糸蒟蒻1Bによれば、調味液溜め部7に調味液が溜められるので、調味液の絡みつきがより良くなる。
〔変形例〕
図9は、本発明の第一実施形態に係る糸蒟蒻を押出成形するための糸蒟蒻成形用目皿の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のF−F線断面図、(c)は底面図である。また、図10は、本発明の第二実施形態に係る糸蒟蒻を押出成形するための糸蒟蒻成形用目皿の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のG−G線断面図、(c)は(a)のH−H線断面図、(d)は底面図である。
図9及び図10に示されるように、蒟蒻原料受け部62の中心部に設けられる孔部65A,65Bは、例えば金属溶融物が固化してなる詰め物80によって塞がれ、蒟蒻原料受け部62の中心部の外側に、開口した複数の孔部65A,65Bが設けられている。
図9及び図10に示される変形例によれば、圧送される蒟蒻原料が蒟蒻原料受け部62の中心部で一旦受け止められた後にその中心部の外側に蒟蒻原料が広がることになるので、蒟蒻原料受け部62の中心部の外側に設けられた複数の孔部65A,65Bからは均一な押出圧力によって蒟蒻原料が押し出されることになり、複数の孔部65A,65Bから押し出される蒟蒻原料の押出し長さを均一にすることができる。なお、糸蒟蒻成形用目皿51A,51Bにおいて、蒟蒻原料受け部62の中心部に孔部65A,65Bを当初から穿設しない態様によっても、本変形例と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の糸蒟蒻、糸蒟蒻成形用目皿、及び糸蒟蒻製造方法の具体的な実施例について説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施例に記載される構成に限定されることは意図しない。
〔実施例1〕
表1に示される諸元の糸蒟蒻成形用目皿51Aを用い、ステップS5の押出成形工程での蒟蒻原料の押出条件を15kg/分として、図5のフローチャートに示される製造工程に従って糸蒟蒻を製造した。
Figure 0006700467
実施例1の糸蒟蒻の太さについては、太い長尺の蒟蒻(芯部2)の平均直径が約2.4mm、細い長尺の蒟蒻(外芯部3)の平均直径が約1.2mmであった。また、外芯部3の螺旋部3a(10箇所)のピッチについて長さを測定したところ、25〜95mmとバラツキがあり、平均値は65.8mmであった。全体的に、太い長尺の蒟蒻と細い長尺の蒟蒻とが不均一に結合しており、外観が手で揉んだような不均一な形状を有する縮れ麺のようであった。また、一部の外芯部3は数ミリから数センチ程度欠損断裂して芯部2に付着していた。
実施例1の糸蒟蒻10gを調味液に漬け、調味液から掬い上げた後に重量を測定した結果、重量は11gであった。一方、通常の糸蒟蒻10g(直径2.4mm)について、同様にして調味液に漬けた後の重量の測定結果は10.75gであった。付着した調味液は、実施例1の糸蒟蒻の方が通常の糸蒟蒻よりも0.25g多かった。実施例1の糸蒟蒻の方が通常の糸蒟蒻よりも調味液の絡み付きが良かった。また、一部に螺旋部3aを含むことで、(全体として)外観がより縮れ麺に近くなった。
〔実施例2〕
表2に示される諸元の糸蒟蒻成形用目皿51Bを用い、ステップS5の押出成形工程での蒟蒻原料の押出条件を15kg/分として、図5のフローチャートに示される製造工程に従って糸蒟蒻を製造した。
Figure 0006700467
実施例2の糸蒟蒻の太さについては、実施例1の糸蒟蒻と同様に、太い長尺の蒟蒻(芯部2)の直径が約2.4mm、細い長尺の蒟蒻(外芯部3)の直径が、2本とも約1.2mmであった。
実施例2においても、実施例1と同様に、外芯部3の螺旋部3a(9箇所)のピッチについて長さを測定したところ、70〜230mmとバラツキがあり、平均は141.4mmであった。また、糸蒟蒻51本中、9本が螺旋部3aを有していた。全体的に、太い長尺の蒟蒻と細い長尺の蒟蒻とが不均一に結合しており、外観が縮れ麺のようであった。
実施例2の糸蒟蒻10gを調味液に漬け、調味液から掬い上げた後に重量を測定した結果、重量は11.19gであった。一方、通常の糸蒟蒻10gについて、同様にして調味液に漬けた後の重量の測定結果は10.95gであった。付着した調味液は、実施例2の糸蒟蒻の方が通常の糸蒟蒻よりも0.24g多かった。
〔実施例3〕
実施例1で用いられた糸蒟蒻成形用目皿51Aと同様の構造の目皿であって、主孔径が2.2mm、副孔径が1.4mmに変更された目皿を用いて、実施例1と同様に、糸蒟蒻を製造した。実施例1と同様に、(全体として)外観がより縮れ麺に近くなった。
以上、本発明の糸蒟蒻、糸蒟蒻成形用目皿、及び糸蒟蒻製造方法について、複数の実施形態、及び実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態等に記載した構成に限定されるものではなく、各実施形態等に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の糸蒟蒻は、鍋物や煮物等の具材の用途において利用可能であり、本発明の糸蒟蒻成形用目皿、及び糸蒟蒻製造方法は、調味液の絡み付きが良い糸蒟蒻の押出成形、及び製造に好適に利用可能である。
1A,1B 糸蒟蒻
2 芯部
3 外芯部
51A,51B 糸蒟蒻成形用目皿
62 蒟蒻原料受け部
65A,65B 孔部
66 主孔
67 副孔
L1,L2 線分
T 接線

Claims (11)

  1. 長尺の一本の蒟蒻からなる芯部と、
    前記芯部より細い長尺の蒟蒻からなる1本以上の外芯部とを有し、
    前記芯部に前記外芯部が不規則に付着してなる糸蒟蒻。
  2. 前記外芯部は、前記芯部の外周面に螺旋状に巻き付くような螺旋部、前記芯部の長手方向に対し傾斜状態で前記芯部の軸線と平行をなすような傾斜部、前記芯部の長手方向に沿って直線状に延びて前記芯部の軸線と平行をなすような直線部、及び前記芯部と並んで蛇行しながら前記芯部の長手方向に進むような蛇行部のうちの2種以上を有し、
    前記螺旋部、前記傾斜部、前記直線部、及び前記蛇行部のうちの2種以上が、前記芯部の長手方向に順不同で混在するように、前記芯部と前記外芯部とが不均一に結合して互いに不均一な形状を有する請求項1に記載の糸蒟蒻。
  3. 前記芯部の直径D1と前記外芯部の直径D2との比率D1/D2は、1.4〜2.3である請求項1又は2に記載の糸蒟蒻。
  4. 前記外芯部の少なくとも一部が前記芯部に螺旋状に巻き付いており、
    前記芯部に前記外芯部が螺旋状に巻き付いている部分の螺旋ピッチは、1000mm以下である請求項1〜3の何れか一項に記載の糸蒟蒻。
  5. 長尺の一本の蒟蒻からなる芯部と、
    前記芯部より細い長尺の蒟蒻からなる1本以上の外芯部とを有し、
    前記芯部に前記外芯部が不規則に付着してなる糸蒟蒻であって、
    前記外芯部が2本設けられ、
    前記2本の外芯部の各々の断面重心と前記芯部の断面重心とを結ぶ2つの線分の成す角度が180°より小さく、且つ、前記2本の外芯部が共通の接線を有するとともに、前記共通の接線と前記芯部とが所定距離離れるように、前記2本の外芯部が配置されている糸蒟蒻。
  6. 蒟蒻原料を押出成形するための複数の孔部が穿設された、請求項1〜5の何れか一項に記載の糸蒟蒻を成形するための糸蒟蒻成形用目皿であって、
    夫々の前記孔部は、前記芯部を形成するための主孔と、前記主孔の近傍に形成された前記主孔よりも開口面積が小さい少なくとも一つの、前記外芯部を形成するための副孔とからなる糸蒟蒻成形用目皿。
  7. 前記主孔の開口面積S1と前記副孔の開口面積S2との比率S1/S2は、2〜16である請求項6に記載の糸蒟蒻成形用目皿。
  8. 前記主孔と前記副孔との離間距離は、2.0〜3.5mmである請求項6又は7に記載の糸蒟蒻成形用目皿。
  9. 前記孔部は、蒟蒻原料の押出成形時に圧送される蒟蒻原料を受け止める蒟蒻原料受け部の直径が95〜110mmの場合に、17〜110個設けられる請求項6〜8の何れか一項に記載の糸蒟蒻成形用目皿。
  10. 蒟蒻原料の押出成形時に圧送される蒟蒻原料を受け止める蒟蒻原料受け部の中心部が塞がれ、塞がれた前記中心部の外側に前記複数の孔部が設けられている請求項6〜9の何れか一項に記載の糸蒟蒻成形用目皿。
  11. 複数の孔部が穿設された目皿を通して蒟蒻原料を押し出して糸蒟蒻を製造する糸蒟蒻製造方法であって、
    夫々の前記孔部は、主孔と、前記主孔の近傍に形成された前記主孔より開口面積が小さい副孔とからなり、
    前記主孔から押し出した糸状蒟蒻原料に、前記副孔から押し出した糸状蒟蒻原料が不規則に付着して一体化した未加熱糸蒟蒻を成形する押出成形工程と、
    前記未加熱糸蒟蒻を加熱して凝固させる凝固工程と、
    を包含する糸蒟蒻製造方法。
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