JP6698732B2 - モータ制御装置およびモータ制御装置の制御方法 - Google Patents

モータ制御装置およびモータ制御装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動対象物を軸移動させるためのサーボモータを制御するモータ制御装置およびモータ制御装置の制御方法に関する。
下記特許文献1には、制御部によりサーボアンプを制御してモータを減速させる減速動作が行われているときに、判断部によりモータ速度が異常と判断したときには、電力遮断部によってモータへ供給される電力を強制遮断するものが開示されている。
特開2006−050682号公報
上記特許文献1に記載の技術では、判断部によりモータ速度が異常と判断したときには、電力遮断部によってモータへ供給される電力を強制遮断しているため、その後は、モータは惰性で作動し、モータが停止するまでの距離が長くなる問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、サーボモータが停止するまでの距離の短縮化を図ることができるモータ制御装置およびモータ制御装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、移動対象物を軸移動させるためのサーボモータを制御するモータ制御装置であって、前記移動対象物の移動速度を検出するための速度検出部と、前記速度検出部の異常を検出する異常検出部と、前記異常が検出されると、前記サーボモータを減速制御して前記移動対象物を減速させるモータ制御部と、前記移動対象物の減速したときの前記移動速度と予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する規範速度生成部と、前記移動速度を監視し、前記移動速度が前記規範速度以上であるか否かを判定する速度監視部と、前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記移動対象物の軸移動を制動するブレーキを作動させるブレーキ制御部と、を備える。
本発明の第2の態様は、移動対象物を軸移動させるためのサーボモータを制御するモータ制御装置の制御方法であって、前記モータ制御装置は、前記移動対象物の移動速度を検出するための速度検出部を有し、前記速度検出部により前記移動対象物の移動速度を検出する速度検出ステップと、前記速度検出部の異常を検出する異常検出ステップと、前記異常が検出されると、前記サーボモータを減速制御して前記移動対象物を減速させるモータ制御ステップと、前記移動対象物の減速したときの前記移動速度と予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する規範速度生成ステップと、前記移動速度を監視し、前記移動速度が前記規範速度以上であるか否かを判定する速度監視ステップと、前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記移動対象物の軸移動を制動するブレーキを作動させるブレーキ制御ステップと、を備える。
本発明によれば、サーボモータが停止するまでの距離の短縮化を図ることができる。
モータ制御装置の構成を示すブロック図である。 モータ制御装置により行われる移動対象物の停止制御処理の流れを示すフローチャートである。 モータ制御装置においてワークテーブルの停止制御が行われたときの、エンコーダにより検出されたワークテーブルの移動速度を示すタイムチャートである。 モータ制御装置の構成を示すブロック図である。 モータ制御装置により行われる移動対象物の停止制御処理の流れを示すフローチャートである。 モータ制御装置においてワークテーブルの停止制御が行われたときの、エンコーダにより検出されたワークテーブルの移動速度を示すタイムチャートである。 モータ制御装置により行われる移動対象物の停止制御処理の流れを示すフローチャートである。 モータ制御装置においてワークテーブルの停止制御が行われたときの、エンコーダにより検出されたワークテーブルの移動速度を示すタイムチャートである。 モータ制御装置の構成を示すブロック図である。
〔第1の実施の形態〕
[モータ制御装置の構成]
本実施の形態のモータ制御装置10は、工作機械を制御するCNC12、および、ワークテーブル14の移動速度を検出するエンコーダ18から構成されている。CNC12によって、ワークテーブル14を軸移動させるサーボモータ20が制御される。ワークテーブル14には、ボールねじナット16が固定されている。サーボモータ20がボールねじ軸17を回転させることにより、ボールねじナット16とともにワークテーブル14が軸移動される。エンコーダ18は、直接的にはボールねじ軸17の回転数を検出しているが、ボールねじ軸17の回転数からワークテーブル14の移動速度を求めることができる。なお、ワークテーブル14は移動対象物15を構成し、エンコーダ18は速度検出部19を構成している。
図1は、モータ制御装置10の構成を示すブロック図である。CNC12は、異常検出部22、規範速度生成部24、速度監視部26、ブレーキ制御部28およびモータ制御部30を有している。なお、異常検出部22、規範速度生成部24、速度監視部26、ブレーキ制御部28およびモータ制御部30をサーボアンプに設け、サーボアンプとエンコーダ18とによりモータ制御装置10を構成するようにしてもよい。
異常検出部22は、エンコーダ18の異常を検出する。エンコーダ18の異常とは、例えば、インクリメント型エンコーダにおいてスリットの一部が破損することによって、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度が、ワークテーブル14の実際の移動速度に対して所定誤差の範囲以内にあることが保証できない状態であることを示す。エンコーダ18に一時的な異常が発生している場合であっても、再び正常にワークテーブル14の移動速度を検出することができる場合がある。
規範速度生成部24は、異常検出部22においてエンコーダ18の異常が検出された場合に、予め決められた減速加速度に基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する。規範速度については、後に詳述する。速度監視部26は、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が、規範速度以上であるか否かの監視を行う。
ブレーキ制御部28は、速度監視部26において、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が、規範速度以上であると判定された場合には、ダイナミックブレーキ32を作動させて、ワークテーブル14の軸移動を制動させる。なお、ダイナミックブレーキ32は、ブレーキ36を構成する。
モータ制御部30は、ワークテーブル14の移動速度の指令値である指令速度と、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度とに基づいて、サーボモータ20に供給する電力を制御する。また、モータ制御部30は、異常検出部22においてエンコーダ18の異常が検出された場合には、サーボモータ20を減速制御して、ワークテーブル14の軸移動を減速させて停止させる。さらに、モータ制御部30は、速度監視部26において、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が、規範速度以上であると判定された場合には、サーボモータ20の減速制御を停止する。
[ワークテーブル停止制御処理]
本実施の形態のモータ制御装置10では、エンコーダ18に異常が発生した場合には、ワークテーブル14の軸移動を停止させる停止制御を行う。図2は、モータ制御装置10により行われる移動対象物15の停止制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、異常検出部22は、エンコーダ18の異常が検出されたか否かを判定する。エンコーダ18の異常が検出された場合にはステップS2へ移行し、エンコーダ18の異常が検出されていない場合には処理を終了する。エンコーダ18の異常は、例えば、ワークテーブル14の移動速度および位置を検出するエンコーダ18が2つ設けられ、2つのエンコーダ18から出力されるワークテーブル14の移動速度の差が、所定速度差以上となった場合に、または、2つのエンコーダ18から出力されるワークテーブル14の位置の偏差が、所定偏差以上となった場合に、エンコーダ18の異常と判定するようにすればよい。なお、エンコーダ18の異常の判定は、上記の方法に限らない。
ステップS2において、モータ制御部30は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、サーボモータ20を減速させる減速制御を行い、ステップS3へ移行する。
ステップS3において、規範速度生成部24は、モータ制御部30によりサーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過したか否かを判定する。サーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過した場合にはステップS4へ移行し、サーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過していない場合にはステップS3の処理を繰り返す。
ステップS4において、規範速度生成部24は規範速度を生成して、ステップS5に移行する。規範速度生成部24は、モータ制御部30においてサーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過したときのエンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度と、予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する。
ステップS5において、速度監視部26は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上であるか否かを判定する。ワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上である場合にはステップS6へ移行し、ワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度未満である場合にはステップS7へ移行する。
ステップS6において、ブレーキ制御部28は、ダイナミックブレーキ32を作動させる作動指令をダイナミックブレーキ32に出力して、処理を終了する。このとき、モータ制御部30は、サーボモータ20の減速制御を停止する。
ステップS5の処理で否定された後のステップS7において、モータ制御部30はサーボモータ20の減速制御を継続して、ステップS8へ移行する。このとき、ブレーキ制御部28は、ダイナミックブレーキ32に対して作動指令を出力しない。
ステップS8において、モータ制御部30は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、ワークテーブル14が停止したか否かを判定する。ワークテーブル14が停止した場合には処理を終了し、ワークテーブル14が停止していない場合にはステップS5へ戻る。
図3は、モータ制御装置10においてワークテーブル14の停止制御が行われたときの、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度(図3内では、検出速度と記載)を示すタイムチャートである。時間t0から時間t1までは、モータ制御部30は、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、ワークテーブル14の移動速度が指令速度となるように、サーボモータ20を制御する。
時間t1において、異常検出部22はエンコーダ18の異常を検出する(ステップS1:YES)。時間t1以降において、モータ制御部30は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、サーボモータ20の減速制御を行う(ステップS2)。
減速制御が開始された時間t1から所定時間(数ms程度)経過した時間t2において(ステップS3:YES)、規範速度生成部24は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度と、予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する(ステップS4)。異常検出部22がエンコーダ18の異常を検出し、モータ制御部30がサーボモータ20の減速制御を開始しても、ワークテーブル14の移動速度はすぐに減速するわけではない。上記の所定時間は、モータ制御部30がサーボモータ20の減速制御を開始してから、ワークテーブル14の移動速度が確実に減速するまでの時間に設定すればよい。所定時間は、ワークテーブル14の指令速度に応じて可変に設定するようにしてもよい。また、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度のピークを検出し、ワークテーブル14の移動速度のピークと、予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成してもよい。
また、規範速度生成部24において、規範速度が生成されるときに用いられる予め決められた減速加速度は、エンコーダ18が正常である場合に、モータ制御装置10によりサーボモータ20の減速制御が行われるときの、ワークテーブル14の移動速度の減速加速度に基づいて、適宜設定すればよい。また、上述の予め決められた減速加速度に代えて、減速制御が開始された時間t1から所定時間(数ms程度)経過した時間t2における、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の減速加速度が用いられるようにしてもよい。
時間t3において、速度監視部26によって、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上となったと判定される(ステップS5:YES)。このとき、ブレーキ制御部28は、ダイナミックブレーキ32を作動させる作動指令を出力する(ステップS6)。また、モータ制御部30は、サーボモータ20の減速制御を停止する。
[作用効果]
モータ制御部30は、ワークテーブル14の移動速度が指令速度となるように、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、サーボモータ20を制御する。エンコーダ18に異常が発生すると、モータ制御部30はワークテーブル14の移動速度が指令速度となるようにサーボモータ20を適切に制御することができないため、モータ制御部30はサーボモータ20の減速制御を行い、ワークテーブル14の軸移動を停止させる。モータ制御部30は、異常が発生しているエンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、ワークテーブル14の移動速度の減速加速度が予め決められた減速加速度となるように、サーボモータ20の減速制御を行う。
エンコーダ18に一時的な異常が発生している場合であっても、再び正常な状態に戻り、ワークテーブル14の移動速度を検出することができる場合がある。ダイナミックブレーキ32を作動させてワークテーブル14を制動させるよりも、モータ制御装置10においてサーボモータ20を減速制御することによりワークテーブル14の軸移動を停止させる方が、停止距離を短くすることができる。そのため、本実施の形態のモータ制御装置10では、すぐにダイナミックブレーキ32によって停止するのではなく、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、サーボモータ20の減速制御を行う。
しかし、精度が低下しすぎたエンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、モータ制御装置10がサーボモータ20の減速制御を行うと、サーボモータ20の暴走に繋がるおそれがある。そこで、本実施の形態では、速度監視部26が、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上であると判定した場合には、ブレーキ制御部28によりダイナミックブレーキ32を作動させる。これにより、サーボモータ20の暴走を防止し、ワークテーブル14の軸移動を確実に停止させることができる。
また、本実施の形態では、速度監視部26が、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上と判定した場合には、モータ制御部30によるサーボモータ20の減速制御を停止する。これにより、サーボモータ20の暴走を防止することができる。
また、本実施の形態では、規範速度生成部24は、異常検出部22においてエンコーダ18の異常が検出されてから所定時間経過後に、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度と、予め決められた減速加速度とに基づいて、規範速度を生成する。これにより、減速を開始した後のワークテーブル14の移動速度に基づいて、規範速度を生成することができる。
また、本実施の形態では、速度監視部26は、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値を用い、移動速度の絶対値が規範速度以上であるか否かを判定する。モータ制御部30によるサーボモータ20の減速制御中にワークテーブル14が逆回転した場合にも、速度監視部26により、移動対象物15の移動速度が規範速度以上となったと判定することができる。
また、本実施の形態では、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上であると判定した場合には、ダイナミックブレーキ32により、サーボモータ20を停止させる。これにより、サーボモータ20を強制的に停止させることができる。
〔第2の実施の形態〕
[モータ制御装置の構成]
本実施の形態のモータ制御装置10は、第1の実施の形態と同様に、工作機械を制御するCNC12、および、ワークテーブル14の移動速度(回転速度)を検出するエンコーダ18から構成されている。図4は、モータ制御装置10の構成を示すブロック図である。CNC12は、モータ制御部30、異常検出部22、規範速度生成部24、ブレーキ制御部28および速度監視部26を有している。異常検出部22および規範速度生成部24については、第1の実施の形態の異常検出部22および規範速度生成部24と同一のものである。
速度監視部26は、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が、規範速度以上であるか否かの監視を行う。さらに、速度監視部26は、ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内であるか否かの監視を行う。
ブレーキ制御部28は、速度監視部26において、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が、規範速度未満であると判定された場合には、ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内である状態が一定時間継続しているか否かを判定する。そして、ブレーキ制御部28は、ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内である状態が一定時間継続していると判定した場合には、ダイナミックブレーキ32を作動させて、ワークテーブル14の軸移動を制動させる。
モータ制御部30は、ワークテーブル14の移動速度の指令値である指令速度と、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度とに基づいてサーボモータ20に供給する電力を制御する。また、モータ制御部30は、異常検出部22においてエンコーダ18の異常が検出された場合には、サーボモータ20を減速制御して、ワークテーブル14の軸移動を減速させる。さらに、モータ制御部30は、速度監視部26において、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が、規範速度未満であると判定された場合であって、ブレーキ制御部28において、ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内である状態が一定時間継続していると判定された場合には、サーボモータ20の減速制御を停止する。
[ワークテーブル停止制御処理]
本実施の形態のモータ制御装置10では、エンコーダ18に異常が発生した場合には、ワークテーブル14を停止させる停止制御を行う。図5は、モータ制御装置10により行われる移動対象物15の停止制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS11において、異常検出部22は、エンコーダ18の異常が検出されたか否かを判定する。エンコーダ18の異常が検出された場合にはステップS12へ移行し、エンコーダ18の異常が検出されていない場合には処理を終了する。
ステップS12において、モータ制御部30は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、サーボモータ20を減速させる減速制御を行い、ステップS13へ移行する。
ステップS13において、規範速度生成部24は、モータ制御部30によりサーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過したか否かを判定する。サーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過した場合にはステップS14へ移行しサーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過していない場合にはステップS13の処理を繰り返す。
ステップS14において、規範速度生成部24は規範速度を生成して、ステップS15に移行する。規範速度生成部24は、モータ制御部30においてサーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過したときのエンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度と、予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する。
ステップS15において、速度監視部26は、ワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上であるか否かを判定する。ワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上である場合にはステップS16へ移行し、ワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度未満である場合にはステップS17へ移行する。
ステップS16において、ブレーキ制御部28は、ダイナミックブレーキ32を作動させる作動指令を出力して、処理を終了する。このとき、モータ制御部30は、サーボモータ20の減速制御を停止する。
ステップS15の処理で否定された後のステップS17において、速度監視部26は、ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内であるか否かを判定する。ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内である場合にはステップS18へ移行し、ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内でない場合にはステップS19へ移行する。
ステップS18において、ブレーキ制御部28は、ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内である状態が一定時間継続しているか否かを判定する。ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内である状態が一定時間継続している場合にはステップS16へ移行し、ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内である状態が一定時間継続していない場合にはステップS19へ移行する。
ステップS17またはステップS18の処理で否定されたのちのステップS19において、モータ制御部30はサーボモータ20の減速制御を継続して、ステップS20へ移行する。このとき、ブレーキ制御部28は、ダイナミックブレーキ32に対して作動指令を出力しない。
ステップS20において、モータ制御部30は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、ワークテーブル14が停止したか否かを判定する。ワークテーブル14が停止した場合には処理を終了し、ワークテーブル14が停止していない場合にはステップS15へ戻る。
図6は、モータ制御装置10においてワークテーブル14の停止制御が行われたときの、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度(図6内では、検出速度と記載)を示すタイムチャートである。時間t10から時間t11までは、モータ制御部30は、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、ワークテーブル14の移動速度が指令速度となるように、サーボモータ20を制御する。
時間t11において、異常検出部22はエンコーダ18の異常を検出する(ステップS11:YES)。時間t11以降において、モータ制御部30は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、サーボモータ20の減速制御を行う(ステップS12)。
減速制御が開始された時間t11から所定時間(数ms程度)経過した時間t12において(ステップS13:YES)、規範速度生成部24は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度と、予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する(ステップS14)。
時間t13において、速度監視部26は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度未満であると判定し(ステップS15:NO)、さらに、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲ΔS以内であると判定する(ステップS17:YES)。時間t13から一定時間ΔT経過後の時間t14において、ブレーキ制御部28は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内である状態が一定時間継続したと判定する(ステップS18:YES)。このとき、ブレーキ制御部28は、ダイナミックブレーキ32を作動させる作動指令を出力する。また、モータ制御部30は、サーボモータ20の減速制御を停止する。
[作用効果]
本実施の形態のモータ制御装置10では、速度監視部26が、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度未満であると判定した場合であって、さらに、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内であると判断した場合には、ブレーキ制御部28によりダイナミックブレーキ32を作動させる。
モータ制御装置10によって、サーボモータ20の減速制御が行われているにも関わらず、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲である場合には、エンコーダ18のワークテーブル14の移動速度の検出精度が低下していることが考えられる。このような場合に、モータ制御部30がサーボモータ20の減速制御を継続すると、サーボモータ20の暴走に繋がるおそれがある。本実施の形態のモータ制御装置10では、ダイナミックブレーキ32を作動させて、ワークテーブル14の軸移動を確実に停止させることができる。
また、本実施の形態のモータ制御装置10では、速度監視部26が、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度未満であると判定した場合であって、エンコーダ18によって検出されたワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲であると判断した場合であり、かつ、ブレーキ制御部28において、ワークテーブル14の移動速度の変動が所定速度範囲以内である状態が一定時間継続した場合に、ブレーキ制御部28によりダイナミックブレーキ32を作動させる。
モータ制御部30において、サーボモータ20の減速制御が行われているときには、すでに、エンコーダ18に異常が発生している状態であって、一時的にエンコーダ18によるワークテーブル14の移動速度の検出が不安定になる場合がある。本実施の形態のモータ制御装置10は、一時的にエンコーダ18によるワークテーブル14の移動速度の検出が不安定になった場合には、モータ制御部30はサーボモータ20の減速制御を継続する。一方、本実施の形態のモータ制御装置10は、エンコーダ18によるワークテーブル14の移動速度の検出の不安定な状態が継続する場合には、ダイナミックブレーキ32を作動させて、ワークテーブル14の軸移動を確実に停止させることができる。
〔第3の実施の形態〕
本実施の形態のモータ制御装置10の構成は、第1の実施の形態のモータ制御装置10の構成と同じであるものの、ワークテーブル14の停止制御が第1の実施の形態のワークテーブル14の停止制御と一部相違する。
[ワークテーブル停止制御処理]
本実施の形態のモータ制御装置10では、エンコーダ18に異常が発生した場合には、ワークテーブル14を停止させる停止制御を行う。図7は、モータ制御装置10により行われる移動対象物15の停止制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS21において、異常検出部22は、エンコーダ18の異常が検出されたか否かを判定する。エンコーダ18の異常が検出された場合にはステップS22へ移行し、エンコーダ18の異常が検出されていない場合には処理を終了する。ステップS22において、モータ制御部30は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、サーボモータ20を減速させる減速制御を行い、ステップS23へ移行する。
ステップS23において、規範速度生成部24は、モータ制御部30によりサーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過したか否かを判定する。サーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過した場合にはステップS24へ移行しサーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過していない場合にはステップS23の処理を繰り返す。
ステップS24において、規範速度生成部24は規範速度を生成して、ステップS25に移行する。規範速度生成部24は、モータ制御部30においてサーボモータ20の減速制御が開始されてから所定時間経過したときのエンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度と、予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する。
ステップS25において、速度監視部26は、ワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上であるか否かを判定する。ワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度以上である場合にはステップS26へ移行し、ワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度未満である場合にはステップS27へ移行する。
ステップS26において、ブレーキ制御部28は、ダイナミックブレーキ32を作動させる作動指令を出力して、処理を終了する。このとき、モータ制御部30は、サーボモータ20の減速制御を停止する。
ステップS27において、速度監視部26は、規範速度からワークテーブル14の移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上であるか否かを判定する。規範速度からワークテーブル14の移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上である場合にはステップS26へ移行し、規範速度からワークテーブル14の移動速度を減算した値の絶対値が閾値未満である場合にはステップS28へ移行する。
ステップS28において、モータ制御部30は、サーボモータ20の減速制御を継続して、ステップS29へ移行する。このとき、ブレーキ制御部28は、ダイナミックブレーキ32に対して作動指令を出力しない。
ステップS29において、モータ制御部30は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、ワークテーブル14が停止したか否かを判定する。ワークテーブル14が停止した場合には処理を終了し、ワークテーブル14が停止していない場合にはステップS25へ戻る。
図8は、モータ制御装置10においてワークテーブル14の停止制御が行われたときの、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度(図8内では、検出速度と記載)を示すタイムチャートである。時間t20から時間t21までは、モータ制御部30は、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、ワークテーブル14の移動速度が指令速度となるように、サーボモータ20を制御する。
時間t21において、異常検出部22はエンコーダ18の異常を検出する(ステップS21:YES)。時間t21以降において、モータ制御部30は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度に基づいて、サーボモータ20の減速制御を行う(ステップS22)。
減速制御が開始された時間t21から所定時間(数ms程度)経過した時間t22において(ステップS23:YES)、規範速度生成部24は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度と、予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する(ステップS24)。
時間t23において、速度監視部26は、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規定速度未満であると判定し(ステップS25:NO)、さらに、エンコーダ18により検出されたワークテーブル14の移動速度から規範速度を減算した値の絶対値が閾値ΔV以上となったと判定する(ステップS27:YES)。このとき、ブレーキ制御部28は、ダイナミックブレーキ32を作動させる作動指令を出力して、ダイナミックブレーキ32を作動させる(ステップS26)。また、モータ制御部30は、サーボモータ20の減速制御を停止する。
[作用効果]
本実施の形態のモータ制御装置10では、速度監視部26が、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度の絶対値が規範速度未満であると判定した場合であって、さらに、エンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度から規範速度を減算した値の絶対値が閾値以上である場合には、ブレーキ制御部28によりダイナミックブレーキ32を作動させる。
モータ制御装置10によって、サーボモータ20の減速制御が行われているにも関わらず、規範速度からエンコーダ18において検出されたワークテーブル14の移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上となった場合には、エンコーダ18のワークテーブル14の移動速度の検出精度が低下していることが考えられる。このような場合に、モータ制御部30がサーボモータ20の減速制御を継続すると、サーボモータ20の暴走に繋がるおそれがある。本実施の形態のモータ制御装置10では、ダイナミックブレーキ32を作動させて、ワークテーブル14の軸移動を確実に停止させることができる。
〔変形例〕
図9は、モータ制御装置10の構成を示すブロック図である。図9に示すように、上記の第1の実施の形態〜第3の実施の形態のダイナミックブレーキ32に代えて、サーボモータ20の回転軸の回転を拘束することにより、ワークテーブル14を制動する機械式ブレーキ34を用いてもよい。なお、機械式ブレーキ34は、ブレーキ36を構成する。
〔実施の形態から得られる技術的思想〕
上記実施の形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
移動対象物(15)を軸移動させるためのサーボモータ(20)を制御するモータ制御装置(10)であって、前記移動対象物(15)の移動速度を検出するための速度検出部(19)と、前記速度検出部(19)の異常を検出する異常検出部(22)と、前記異常が検出されると、前記サーボモータ(20)を減速制御して前記移動対象物(15)を減速させるモータ制御部(30)と、前記移動対象物(15)の減速したときの前記移動速度と予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する規範速度生成部(24)と、前記移動速度を監視し、前記移動速度が前記規範速度以上であるか否かを判定する速度監視部(26)と、前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記移動対象物(15)の軸移動を制動するブレーキ(36)を作動させるブレーキ制御部(28)と、を備える。これにより、サーボモータ(20)の暴走を防止し、移動対象物(15)の軸移動を確実に停止させることができる。
上記のモータ制御装置(10)であって、前記モータ制御部(30)は、前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記サーボモータ(20)の減速制御を停止してもよい。これにより、サーボモータ(20)の暴走を防止することができる。
上記のモータ制御装置(10)であって、前記規範速度生成部(24)は、前記異常が検出されてから所定時間経過後の前記移動速度と前記予め決められた減速加速度とに基づいて、前記規範速度を生成してもよい。これにより、減速を開始した後の移動対象物(15)の移動速度に基づいて、規範速度を生成することができる。
上記のモータ制御装置(10)であって、前記速度監視部(26)は、前記移動速度の変動が所定範囲以内か否かをさらに判定し、前記ブレーキ制御部(28)は、前記移動速度が前記規範速度より小さいと判定された場合であっても、前記移動速度の変動が所定範囲以内であると判定された場合は、前記ブレーキ(36)を作動させてもよい。これにより、ブレーキ(36)を作動させて、移動対象物(15)の軸移動を確実に停止させることができる。
上記のモータ制御装置(10)であって、前記ブレーキ制御部(28)は、前記移動速度の変動が所定時間継続して所定速度範囲以内であると判定された場合に、前記ブレーキ(36)を作動させてもよい。これにより、速度検出部(19)による移動対象物(15)の移動速度の検出の不安定な状態が継続する場合には、ブレーキ(36)を作動させて、移動対象物(15)の軸移動を確実に停止させることができる。
上記のモータ制御装置(10)であって、前記速度監視部(26)は、前記規範速度か
ら前記移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上か否かをさらに判定し、前記ブレーキ制
御部(28)は、前記移動速度が前記規範速度より小さいと判定された場合であっても、
前記規範速度から前記移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上と判定された場合は、前記ブレーキ(36)を作動させてもよい。これにより、ブレーキ(36)を作動させて、移動対象物(15)の軸移動を確実に停止させることができる。
上記のモータ制御装置(10)であって、前記速度監視部(26)は、前記移動速度の絶対値を用いて判定してもよい。モータ制御部(30)によるサーボモータ(20)の減速制御中に移動対象物(15)が逆回転した場合にも、速度監視部(26)により、移動対象物(15)の移動速度が規範速度以上となったと判定することができる。
上記のモータ制御装置(10)であって、前記ブレーキ(36)は、ダイナミックブレーキ(32)または機械式ブレーキ(34)であってもよい。これにより、サーボモータ(20)を強制的に停止させることができる。
移動対象物(15)を軸移動させるためのサーボモータ(20)を制御するモータ制御装置(10)の制御方法であって、前記モータ制御装置(10)は、前記移動対象物(15)の移動速度を検出するための速度検出部(19)を有し、前記速度検出部(19)により前記移動対象物(15)の移動速度を検出する速度検出ステップと、前記速度検出部(19)の異常を検出する異常検出ステップと、前記異常が検出されると、前記サーボモータ(20)を減速制御して前記移動対象物(15)を減速させるモータ制御ステップと、前記移動対象物(15)の減速したときの前記移動速度と予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する規範速度生成ステップと、前記移動速度を監視し、前記移動速度が前記規範速度以上であるか否かを判定する速度監視ステップと、前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記移動対象物(15)の軸移動を制動するブレーキ(36)を作動させるブレーキ制御ステップと、を備える。これにより、サーボモータ(20)の暴走を防止し、移動対象物(15)の軸移動を確実に停止させることができる。
上記のモータ制御装置(10)の制御方法であって、前記モータ制御ステップは、前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記サーボモータ(20)の減速制御を停止してもよい。これにより、サーボモータ(20)の暴走を防止することができる。
上記のモータ制御装置(10)の制御方法であって、前記規範速度生成ステップは、前記異常が検出されてから所定時間経過後の前記移動速度と前記予め決められた減速加速度とに基づいて、前記規範速度を生成してもよい。これにより、減速を開始した後の移動対象物(15)の移動速度に基づいて、規範速度を生成することができる。
上記のモータ制御装置(10)の制御方法であって、前記速度監視ステップは、前記移動速度の変動が所定範囲以内か否かをさらに判定し、前記ブレーキ制御ステップは、前記移動速度が前記規範速度より小さいと判定された場合であっても、前記移動速度の変動が所定範囲以内であると判定された場合は、前記ブレーキ(36)を作動させてもよい。これにより、ブレーキ(36)を作動させて、移動対象物(15)の軸移動を確実に停止させることができる。
上記のモータ制御装置(10)の制御方法であって、前記ブレーキ制御ステップは、前記移動速度の変動が所定時間継続して所定速度範囲以内であると判定された場合に、前記ブレーキ(36)を作動させてもよい。これにより、速度検出部(19)による移動対象物(15)の移動速度の検出の不安定な状態が継続する場合には、ブレーキ(36)を作動させて、移動対象物(15)の軸移動を確実に停止させることができる。
上記のモータ制御装置(10)の制御方法であって、前記速度監視ステップは、前記規範速度から前記移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上か否かをさらに判定し、前記ブレーキ制御ステップは、前記移動速度が前記規範速度より小さいと判定された場合であっても、前記規範速度から前記移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上と判定された場合は、前記ブレーキ(36)を作動させてもよい。これにより、ブレーキ(36)を作動させて、移動対象物(15)の軸移動を確実に停止させることができる。
上記のモータ制御装置(10)の制御方法であって、前記速度監視ステップは、前記移動速度の絶対値を用いて判定してもよい。モータ制御部(30)によるサーボモータ(20)の減速制御中に移動対象物(15)が逆回転した場合にも、速度監視部(26)により、移動対象物(15)の移動速度が規範速度以上となったと判定することができる。
10…モータ制御装置 15…移動対象物
19…速度検出部 20…サーボモータ
22…異常検出部 24…規範速度生成部
26…速度監視部 28…ブレーキ制御部
30…モータ制御部 32…ダイナミックブレーキ
34…機械式ブレーキ 36…ブレーキ

Claims (15)

  1. 移動対象物を軸移動させるためのサーボモータを制御するモータ制御装置であって、
    前記移動対象物の移動速度を検出するための速度検出部と、
    前記速度検出部の異常を検出する異常検出部と、
    前記異常が検出されると、前記サーボモータを減速制御して前記移動対象物を減速させるモータ制御部と、
    前記移動対象物の減速したときの前記移動速度と予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する規範速度生成部と、
    前記移動速度を監視し、前記移動速度が前記規範速度以上であるか否かを判定する速度監視部と、
    前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記移動対象物の軸移動を制動するブレーキを作動させるブレーキ制御部と、
    を備える、モータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記モータ制御部は、前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記サーボモータの減速制御を停止する、モータ制御装置。
  3. 請求項1または2に記載のモータ制御装置であって、
    前記規範速度生成部は、前記異常が検出されてから所定時間経過後の前記移動速度と前記予め決められた減速加速度とに基づいて、前記規範速度を生成する、モータ制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記速度監視部は、前記移動速度の変動が所定範囲以内か否かをさらに判定し、
    前記ブレーキ制御部は、前記移動速度が前記規範速度より小さいと判定された場合であっても、前記移動速度の変動が所定範囲以内であると判定された場合は、前記ブレーキを作動させる、モータ制御装置。
  5. 請求項4に記載のモータ制御装置であって、
    前記ブレーキ制御部は、前記移動速度の変動が所定時間継続して所定速度範囲以内であると判定された場合に、前記ブレーキを作動させる、モータ制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記速度監視部は、前記規範速度から前記移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上か否かをさらに判定し、
    前記ブレーキ制御部は、前記移動速度が前記規範速度より小さいと判定された場合であっても、前記規範速度から前記移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上と判定された場合は、前記ブレーキを作動させる、モータ制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記速度監視部は、前記移動速度の絶対値を用いて判定する、モータ制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータ制御装置であって、
    前記ブレーキは、ダイナミックブレーキまたは機械式ブレーキである、モータ制御装置。
  9. 移動対象物を軸移動させるためのサーボモータを制御するモータ制御装置の制御方法であって、
    前記モータ制御装置は、前記移動対象物の移動速度を検出するための速度検出部を有し、
    前記速度検出部により前記移動対象物の移動速度を検出する速度検出ステップと、
    前記速度検出部の異常を検出する異常検出ステップと、
    前記異常が検出されると、前記サーボモータを減速制御して前記移動対象物を減速させるモータ制御ステップと、
    前記移動対象物の減速したときの前記移動速度と予め決められた減速加速度とに基づいて、時間の経過とともに減少する規範速度を生成する規範速度生成ステップと、
    前記移動速度を監視し、前記移動速度が前記規範速度以上であるか否かを判定する速度監視ステップと、
    前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記移動対象物の軸移動を制動するブレーキを作動させるブレーキ制御ステップと、
    を備える、モータ制御装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載のモータ制御装置の制御方法であって、
    前記モータ制御ステップは、前記移動速度が前記規範速度以上と判定されると、前記サーボモータの減速制御を停止する、モータ制御装置の制御方法。
  11. 請求項9または10に記載のモータ制御装置の制御方法であって、
    前記規範速度生成ステップは、前記異常が検出されてから所定時間経過後の前記移動速度と前記予め決められた減速加速度とに基づいて、前記規範速度を生成する、モータ制御装置の制御方法。
  12. 請求項9〜11のいずれか1項に記載のモータ制御装置の制御方法であって、
    前記速度監視ステップは、前記移動速度の変動が所定範囲以内か否かをさらに判定し、
    前記ブレーキ制御ステップは、前記移動速度が前記規範速度より小さいと判定された場合であっても、前記移動速度の変動が所定範囲以内であると判定された場合は、前記ブレーキを作動させる、モータ制御装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載のモータ制御装置の制御方法であって、
    前記ブレーキ制御ステップは、前記移動速度の変動が所定時間継続して所定速度範囲以内であると判定された場合に、前記ブレーキを作動させる、モータ制御装置の制御方法。
  14. 請求項9〜13のいずれか1項に記載のモータ制御装置の制御方法であって、
    前記速度監視ステップは、前記規範速度から前記移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上か否かをさらに判定し、
    前記ブレーキ制御ステップは、前記移動速度が前記規範速度より小さいと判定された場合であっても、前記規範速度から前記移動速度を減算した値の絶対値が閾値以上と判定された場合は、前記ブレーキを作動させる、モータ制御装置の制御方法。
  15. 請求項9〜14のいずれか1項に記載のモータ制御装置の制御方法であって、
    前記速度監視ステップは、前記移動速度の絶対値を用いて判定する、モータ制御装置の制御方法。
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