JP6696276B2 - シラン架橋ゴム押出成形物およびその製造方法 - Google Patents
シラン架橋ゴム押出成形物およびその製造方法 Download PDFInfo
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表面におけるSi濃度の内部におけるSi濃度に対する比率が、2倍以上5倍以下であり、シラン架橋されたゴム組成物により形成されたシラン架橋ゴム押出成形物
が提供される。
単軸スクリュー押出機において、材料投入口からベースゴムを投入し、前記材料投入口よりもスクリュー下流側に設けられた液投入口から、シラン化合物を含有するシラン液を投入する工程を有し、
せん断速度と、前記ベースゴムと前記シラン液との混練時間との積が100以上350以下となるように、前記液投入口の位置を選択することで、表面におけるSi濃度の内部におけるSi濃度に対する比率が、2倍以上5倍以下であり、シラン架橋されたゴム組成物により形成されたシラン架橋ゴム押出成形物を製造するシラン架橋ゴム押出成形物の製造方法
が提供される。
(せん断速度)=(N/60)*π*D/t ・・・(1)
ここで、N:スクリュー回転数(rpm)、D:スクリュー径(mm)、t:フライト溝深さ(mm)
紐押出しを実施してサンプルを作製した。表面と内部のSi濃度を測定して、Si濃度比を算出した。表面と内部のSi濃度は、走査型電子顕微鏡を用いたエネルギー分散型X線分析(SEM−EDX)により、表面と厚さ方向断面それぞれの元素分析を行い、各観察面におけるCl元素量に対するSi元素量から求めた。内部のSi濃度は、断面についての元素分析により求めた。
Tダイ(2mm×20mm)を用いて短冊状に押出したサンプルを作製した。JIS K 6251の6.1(ダンベル試験片)に規定するダンベル状3号型によって打抜いたものに対し、テンシロンで引張測定(引張速度500mm/min)を行った。
表面におけるSi濃度の内部におけるSi濃度に対する比率が、2倍以上5倍以下であり、シラン架橋されたゴム組成物により形成されたシラン架橋ゴム押出成形物。
前記表面における前記Si濃度、および、前記内部における前記Si濃度は、それぞれ、前記表面、および、前記シラン架橋ゴム押出成形物の断面に対する走査型電子顕微鏡を用いたエネルギー分散型X線分析により測定されたSi濃度である付記1に記載のシラン架橋ゴム押出成形物。
前記シラン架橋されたゴム組成物に含有されるベースゴムは、ハロゲン元素含有ゴムである付記1または2に記載のシラン架橋ゴム押出成形物。
前記シラン架橋されたゴム組成物に含有されるハロゲン元素量に対する、前記シラン架橋されたゴム組成物に含有されるSi元素量の比率を「Si/ハロゲン」と表し、前記シラン架橋されたゴム組成物に含有されるベースゴムに含有されるSiによる「Si/ハロゲン」をx%と表したとき、
「Si/ハロゲン」で表した前記シラン架橋されたゴム組成物中の平均的なSi濃度は、(x+0.2)%以上(x+1.0)%以下である付記3に記載のシラン架橋ゴム押出成形物。
前記シラン架橋されたゴム組成物に含有されるベースゴムは、クロロプレンゴムである付記1〜4のいずれか1つに記載のシラン架橋ゴム押出成形物。
前記シラン架橋されたゴム組成物中に、Si原子がアミノ基を介してベースゴムの分子と結合した構造が含まれている付記1〜5のいずれか1つに記載のシラン架橋ゴム押出成形物。
引張速度500mm/minでの引張測定に対し、13MPa以上の引張強度特性を有するとともに、300%以上の伸び特性を有する付記1〜6のいずれか1つに記載のシラン架橋ゴム押出成形物。
絶縁電線と、
前記絶縁電線の外周に配置されたシースと、
を有し、
前記シースは、表面におけるSi濃度の内部におけるSi濃度に対する比率が、2倍以上5倍以下であり、シラン架橋されたゴム組成物により形成されたシラン架橋ゴム押出成形物であるケーブル。
単軸スクリュー押出機において、材料投入口からベースゴムを投入し、前記材料投入口よりもスクリュー下流側に設けられた液投入口から、シラン化合物を含有するシラン液を投入する工程を有し、
せん断速度と、前記ベースゴムと前記シラン液との混練時間との積が100以上350以下となるように、前記液投入口の位置を選択することで、表面におけるSi濃度の内部におけるSi濃度に対する比率が、2倍以上5倍以下であり、シラン架橋されたゴム組成物により形成されたシラン架橋ゴム押出成形物を製造するシラン架橋ゴム押出成形物の製造方法。
前記シラン化合物の添加量は、前記ベースゴム100質量部に対して1質量部以上5質量部以下である付記9に記載のシラン架橋ゴム押出成形物の製造方法。
前記ベースゴムは、ハロゲン元素含有ゴムである付記9または10に記載のシラン架橋ゴム押出成形物の製造方法。
前記ベースゴムは、クロロプレンゴムである付記9〜11のいずれか1つに記載のシラン架橋ゴム押出成形物の製造方法。
前記シラン化合物は、アミノシランである付記9〜12のいずれか1つに記載のシラン架橋ゴム押出成形物の製造方法。
前記シラン架橋ゴム押出成形物は、引張速度500mm/minでの引張測定に対し、13MPa以上の引張強度特性を有するとともに、300%以上の伸び特性を有する付記9〜13のいずれか1つに記載のシラン架橋ゴム押出成形物の製造方法。
21 材料投入口
22、22a〜22e 液投入口
30 ベースゴム材料
31 (シラン液の)タンク
32 液注入ポンプ
33 ゴム組成物
200 単軸スクリュー押出機
Claims (5)
- 表面におけるSi濃度の内部におけるSi濃度に対する比率が、2倍以上5倍以下であり、シラン架橋されたゴム組成物により形成されたシラン架橋ゴム押出成形物。
- 前記シラン架橋されたゴム組成物に含有されるベースゴムは、ハロゲン元素含有ゴムである請求項1に記載のシラン架橋ゴム押出成形物。
- 前記シラン架橋されたゴム組成物に含有されるベースゴムは、クロロプレンゴムである請求項1または2に記載のシラン架橋ゴム押出成形物。
- 前記シラン架橋されたゴム組成物中に、Si原子がアミノ基を介してベースゴムの分子と結合した構造が含まれている請求項1〜3のいずれか1項に記載のシラン架橋ゴム押出成形物。
- 単軸スクリュー押出機において、材料投入口からベースゴムを投入し、前記材料投入口よりもスクリュー下流側に設けられた液投入口から、シラン化合物を含有するシラン液を投入する工程を有し、
せん断速度と、前記ベースゴムと前記シラン液との混練時間との積が100以上350以下となるように、前記液投入口の位置を選択することで、表面におけるSi濃度の内部におけるSi濃度に対する比率が、2倍以上5倍以下であり、シラン架橋されたゴム組成物により形成されたシラン架橋ゴム押出成形物を製造するシラン架橋ゴム押出成形物の製造方法。
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JP2016079028A JP6696276B2 (ja) | 2016-04-11 | 2016-04-11 | シラン架橋ゴム押出成形物およびその製造方法 |
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