JP6695753B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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本発明は、車輪とともに回転するブレーキドラムの内周に摺接することを可能とした第1および第2ブレーキシューと、第1および第2ブレーキシューを拡開駆動してサービスブレーキ力を発生させる推力を発揮し得るホイールシリンダとを備えるドラムブレーキのバックプレートに、パーキングブレーキ力を発生するための動力を発揮する電動アクチュエータが付設される車両用ブレーキ装置に関する。
サービスブレーキ力を発生させるホイールシリンダに加えて、電動アクチュエータが発揮する動力で牽引されるブレーキケーブルに連結されるパーキングレバーを備え、パーキングレバーを回動するようにブレーキケーブルを牽引することでパーキングブレーキ力を得るようにしたドラムブレーキが、特許文献1で知られている。
特開2014−126146号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、液圧によるサービスブレーキ時のブレーキシューへの液作力作用点と、電動アクチュエータによるパーキングブレーキ時のブレーキシューへの電動力作用点とが異なるため、同時作動の後で液圧を抜くと作用点の変化によって効力が変化する可能性がある。しかもパーキングレバーを回動駆動してパーキングブレーキ力を得るための機構の部品点数が多くなるとともに、ブレーキケーブルの配索や、足回り部品との干渉等を勘案すると、ドラムブレーキの車両への搭載性が優れているとは言い難い。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、サービスブレーキ時およびパーキングブレーキ時で効力の変化が生じないようにするとともに部品点数を少なくしつつ、ドラムブレーキの車両への搭載性を高めた車両用ブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車輪とともに回転するブレーキドラムの内周に摺接することを可能とした第1および第2ブレーキシューと、第1および第2ブレーキシューを拡開駆動してサービスブレーキ力を発生させる推力を発揮し得るホイールシリンダとを備えるドラムブレーキのバックプレートに、パーキングブレーキ力を発生するための動力を発揮する電動アクチュエータが付設される車両用ブレーキ装置において、前記バックプレートの内面に前記ホイールシリンダのシリンダボディが固定され、第1ブレーキシューに当接する第1ピストンと、サービスブレーキ時に液圧力を生じる液圧室を前記第1ピストンとの間に形成する第2ピストンとが、前記シリンダボディに摺動可能に嵌合され、前記液圧室とは反対側で前記第2ピストンに一端部を当接可能とするとともに他端部を第2ブレーキシューに当接させた押圧部材が、前記第2ピストンとの離間を可能とするとともに前記サービスブレーキ時に前記第2ピストンで押されて前記第2ブレーキシューに推力を付与するようにして前記第2ピストンと同軸に配置され、前記押圧部材に対応する部分で前記バックプレートの外面に前記電動アクチュエータが取付けられ、前記電動アクチュエータの作動に応じて前記押圧部材を軸方向に駆動してパーキングブレーキ力を発生させるパーキングブレーキ機構が、前記シリンダボディに収容されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記電動アクチュエータの出力軸が、前記シリンダボディの軸線と直交する平面に沿う軸線まわりに回転することを可能としつつ前記バックプレートおよび前記シリンダボディを貫通して前記シリンダボディ内に突入され、前記パーキングブレーキ機構は、前記出力軸に設けられるウォームスクリューと、前記押圧部材の外周に刻設される雄ねじに螺合するねじ孔を有するとともに前記ウォームスクリューに噛合する複数の溝が外周に刻設されるアジャストナットと、前記第2ブレーキシューから前記押圧部材に作用する反力を前記第1ピストンに伝達することが可能な複数本のロッドとを備え、それらのロッドが、前記シリンダボディの軸線と平行な軸線を有して前記液圧室の外側で前記シリンダボディに摺動可能に嵌合されるとともに前記押圧部材の回転を阻止するようにして当該押圧部材にスライド可能に嵌合され、前記アジャストナットの外周の前記複数の前記溝が、前記シリンダボディの軸線と平行に延びるように形成されることを第2の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、第1ブレーキシューに当接する第1ピストンとの間に液圧室を形成する第2ピストンに、サービスブレーキ時に押される押圧部材が第2ピストンとの離間を可能とするとともに第2ブレーキシューに推力を付与するよう第2ピストンと同軸に配置され、電動アクチュエータの作動によって押圧部材を軸方向に駆動してパーキングブレーキ力を得るためのパーキングブレーキ機構がシリンダボディに収容されるので、パーキングレバーやブレーキケーブルが不要となり、部品点数を低減することができるとともに、ブレーキケーブルの配索や、足回り部品との干渉等についての配慮が不要となり、車両搭載性を高めることができる。またサービスブレーキ時の推力およびパーキングブレーキ時の推力が同軸上で作用するので、サービスブレーキ時およびパーキングブレーキ時での効力の変化を抑えることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、サービスブレーキ時には液圧室が発揮する液圧力が第1および第2ピストンに作用し、第1ピストンから第1ブレーキシューに推力が作用するとともに第2ピストンで押される押圧部材から第2ブレーキシューに推力が作用することで第1および第2ブレーキシューが拡開作動してサービスブレーキ力が得られる。この際、押圧部材とともにアジャストナットも軸方向に作動するが、ウォームスクリューが噛合しているアジャストナットの外周の溝は軸方向に延びるものであるので、アジャストナットの軸方向作動は許容される。またパーキングブレーキ時に電動アクチュエータによってウォームスクリューが回転すると、アジャストナットが回転し、アジャストナットに螺合するとともに回転が阻止されている押圧部材が軸方向に作動して押圧部材から第2ブレーキシューに推力が作用し、第2ブレーキシューから押圧部材に作用する反力がロッドを介して第1ピストンに伝達されることで第1ブレーキシューにも推力が作用することになり、第1および第2ブレーキシューが拡開作動してパーキングブレーキ力が得られる。この際の前記反力伝達時のアジャストナットの軸方向作動も許容される。このようにサービスブレーキ時の推力およびパーキングブレーキ時の推力が同軸上で作用するようにしてパーキングブレーキ機構がシリンダボディ内に収容されるのであるが、液圧室の外部にパーキングブレーキ機構が配置されるので、パーキングブレーキ機構の配設によって液圧室の形状等に影響が及ぶことはない。
ドラムブレーキの正面図である。 図1の2矢視図である。 図2の3−3線に沿う簡略化した断面図である。 図1の4−4線に沿う簡略化した断面図である。 サービスブレーキ時の作動状態での図4に対応した断面図である。 パーキングブレーキ時の作動初期状態での図4に対応した断面図である。 パーキングブレーキ時の作動状態での図4に対応した断面図である。
本発明の実施の形態について、添付の図1〜図7を参照しながら説明すると、先ず図1および図2において、四輪車両のたとえば左後輪にはドラムブレーキ11が設けられており、このドラムブレーキ11は、固定のバックプレート12と、前記左後輪とともに回転するブレーキドラム13の内周に摺接することを可能として前記バックプレート12内に配置される第1および第2ブレーキシュー14,15と、第1および第2ブレーキシュー14,15が拡張作動する力を発揮するようにして前記バックプレート12の上部に固定されるホイールシリンダ16と、第1および第2ブレーキシュー14,15間に設けられるリターンスプリング17とを備える。
前記バックプレート12の下部には、第1および第2ブレーキシュー14,15の一端部を回動可能に支持するアンカーブロック19が固設されており、第1および第2ブレーキシュー14,15の一端部間には、それらのブレーキシュー14,15の一端部を前記アンカーブロック19側に付勢するコイルスプリング20が設けられる。また第1および第2ブレーキシュー14,15の他端部間には、それらのブレーキシュー14,15を収縮方向に付勢する前記リターンスプリング17が設けられる。
前記ホイールシリンダ16は、サービスブレーキ時にブレーキペダルで操作されるマスタシリンダ(図示せず)の出力液圧によって作動して、前記アンカーブロック19を支点として第1および第2ブレーキシュー14,15を拡開する側に駆動する力を発揮してサービスブレーキ力を得ることが可能であるとともに、パーキングブレーキ時には前記バックプレート12に付設される電動アクチュエータ21が発揮する動力によって前記アンカーブロック19を支点として第1および第2ブレーキシュー14,15を拡開する側に駆動してパーキングブレーキ力を得ることが可能である。
図3および図4を併せて参照して、前記ホイールシリンダ16が有するシリンダボディ23は、前記バックプレート12の内面に固定され、第1ブレーキシュー14に当接する第1ピストン24と、サービスブレーキ時に液圧力を生じる液圧室27を前記第1ピストン24との間に形成する第2ピストン25とが、前記シリンダボディ23に摺動可能に嵌合され、前記液圧室27とは反対側で前記第2ピストン25に一端部を当接可能とするとともに他端部を第2ブレーキシュー15に当接させた押圧部材26が、前記第2ピストン25との離間を可能とするとともに前記サービスブレーキ時に前記第2ピストン25で押されて前記第2ブレーキシュー15に推力を付与するようにして前記第2ピストン25と同軸に配置される。
前記シリンダボディ23には、その長手方向中間部で半径方向内方に突出する内向き突部23aが一体に設けられており、第1ピストン24は、前記内向き突部23a内に一部が摺動可能に嵌合されるピストン主部24aと、前記内向き突部23aよりも前記第1ブレーキシュー14側でピストン主部24aの端部から半径方向外方に張り出す鍔部24bと、前記内向き突部23aよりも前記第1ブレーキシュー14側でピストン主部24aの端部中央から同軸に突出して第1ブレーキシュー14に当接する当接突部24cとを一体に有するように形成され、第2ピストン25は、前記内向き突部23a内に摺動可能に嵌合される。前記液圧室27は、前記内向き突部23aで外周が画成されるようにして第1ピストン24のピストン主部24aならびに第2ピストン25間に形成される。
前記第1ピストン24におけるピストン主部24aの外周には、前記シリンダボディ23における前記内向き突部23aの内面に弾発的に摺接する環状のシール部材29が装着される。また前記第2ピストン25の外周には、前記内向き突部23a内面に弾発的に摺接する環状のシール部材30が装着されており、前記液圧室27は、その軸方向両側で、前記ピストン主部24aおよび前記内向き突部23a間の環状のシール部材29と、前記第2ピストン25および前記内向き突部23a間の環状シール部材30とでシールされる。
また前記シリンダボディ23には、前記液圧室27に通じるようにして前記バックプレート12を貫通する液圧路31が設けられ、この液圧路31には、ブレーキペダルで操作されるマスタシリンダに連なるブレーキホース(図示せず)が接続される。また第1ピストン24および第2ピストン25間に設けられる戻しばね32が前記液圧室27に収容される。
前記押圧部材26に対応する部分で前記バックプレート12の外面には前記電動アクチュエータ21が取付けられ、前記電動アクチュエータ21の作動に応じて前記押圧部材26を軸方向に駆動してパーキングブレーキ力を発生させるパーキングブレーキ機構28が、前記シリンダボディ23に収容される。
前記電動アクチュエータ21は、電動モータ34(図2参照)を含むものであり、この電動アクチュエータ21の出力軸35は、前記シリンダボディ23の軸線と直交する平面PL(図1, 図3および図4参照)に沿う軸線まわりに回転することを可能としつつ前記バックプレート12および前記シリンダボディ23を貫通して前記当該シリンダボディ23内に突入されており、前記出力軸35の先端部は前記シリンダボディ23の側壁で回転自在に支持される。
前記パーキングブレーキ機構28は、前記出力軸35に設けられるウォームスクリュー36と、前記押圧部材26の外周に刻設される雄ねじ39に螺合するねじ孔40を有するとともに前記ウォームスクリュー36に噛合する複数の溝41が外周に刻設されるアジャストナット37と、前記第2ブレーキシュー15から前記押圧部材26に作用する反力を前記第1ピストン24に伝達することが可能な複数本のロッド38とを備える。
前記押圧部材26は、前記ねじ孔40に螺合する雄ねじ39を外周に有する押圧部材主部26aと、この押圧部材主部26aの第2ピストン25側の端部から半径方向外方に張り出す鍔部26bと、第2ピストン25とは反対側で前記押圧部材主部26aの端部中央から同軸に突出された当接突部26cとを一体に有するように形成され、前記当接突部26cが第2ブレーキシュー15に当接する。
前記アジャストナット37の外周の前記複数の前記溝41は、前記ウォームスクリュー36に対して前記アジャストナット37が前記シリンダボディ23の軸線方向に移動することを可能とすべく前記シリンダボディ23の軸線と平行に延びるように形成される。
前記ロッド38は、前記シリンダボディ23の軸線と平行な軸線を有して前記液圧室27の外側で前記シリンダボディ23に摺動可能に嵌合されるものであり、前記シリンダボディ23における内向き突部23aの周方向に間隔をあけた複数箇所たとえば4箇所に設けられてシリンダボア23の軸線方向に延びる摺動孔42に前記ロッド38が摺動可能に嵌合される。また前記押圧部材26の前記鍔部26bにも前記摺動孔42に個別に対応した摺動孔43が設けられており、前記ロッド38は前記鍔部26bの前記摺動孔43にもスライド可能に嵌合される。これによって前記押圧部材26は前記シリンダボディ23内での回転が阻止されており、前記電動アクチュエータ21の前記出力軸35が回転するのに応じて前記ウォームスクリュー36から前記アジャストナット37に回転力が伝達されると、そのアジャストナット37に螺合されている前記押圧部材26は、シリンダボディ23の軸線方向に移動することになる。
前記ロッド38の一端部は第1ピストン24における前記鍔部24bに当接可能である。また前記押圧部材26の前記鍔部26bおよび前記アジャストナット37間にはスラストベアリング44が介装されており、前記ロッド38の他端部は前記アジャストナット37と反対側から前記スラストベアリング44に当接可能である。
さらに前記第1ピストン24における前記当接突部24cの外周および前記シリンダボディ23の一端部外周間にはブーツ45が設けられ、前記押圧部材26における前記当接突部26cの外周および前記シリンダボディ23の他端部外周間にはブーツ46が設けられる。
このようなパーキングブレーキ機構28を備えるホイールシリンダ16によれば、サービスブレーキ時には、図5で示すように、液圧室27への液圧作用時に第1ピストン24および第2ピストン25が相互に離反する方向に作動し、第1ピストン24で第1ブレーキシュー14が押圧されるとともに、第2ピストン25で押される押圧部材26で第2ブレーキシュー15が押されることになってサービスブレーキ力が得られる。この際、パーキングブレーキ機構28のアジャストナット37は前記押圧部材26とともにシリンダボディ23の軸線方向に移動する。
一方、パーキングブレーキ時に電動アクチュエータ21が作動すると、図6で示すように、アジャストナット37の外周の溝41へのウォームスクリュー36の噛合によってアジャストナット37が回転し、シリンダボディ23内での回転を不能とした押圧部材26がアジャストナット37に螺合しているので、押圧部材26が第2ブレーキシュー15を押圧するように軸方向に駆動され、図7で示すように、第2ブレーキシュー15側からの反力がロッド38を介して第1ピストン24に作用することで第1ピストン24も第1ブレーキシュー14を押圧するように軸方向に移動することになり、パーキングブレーキ力が得られることになる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ドラムブレーキ11におけるバックプレート12の内面にホイールシリンダ16のシリンダボディ23が固定され、第1ブレーキシュー14に当接する第1ピストン24と、サービスブレーキ時に液圧力を生じる液圧室27を第1ピストン24との間に形成する第2ピストン25とが、前記シリンダボディ23に摺動可能に嵌合され、前記液圧室27とは反対側で前記第2ピストン25に一端部を当接可能とするとともに他端部を第2ブレーキシュー15に当接させた押圧部材26が、前記第2ピストン25との離間を可能とするとともにサービスブレーキ時に前記第2ピストン25で押されて第2ブレーキシュー15に推力を付与するようにして前記第2ピストン25と同軸に配置され、前記押圧部材26に対応する部分で前記バックプレート12の外面に電動アクチュエータ21が取付けられ、前記電動アクチュエータ21の作動に応じて前記押圧部材26を軸方向に駆動してパーキングブレーキ力を発生させるパーキングブレーキ機構28が、前記シリンダボディ23に収容されるので、パーキングレバーやブレーキケーブルが不要となり、部品点数を低減することができるとともに、ブレーキケーブルの配索や、足回り部品との干渉等についての配慮が不要となり、車両搭載性を高めることができる。しかもサービスブレーキ時の推力およびパーキングブレーキ時の推力が同軸上で作用するので、サービスブレーキ時およびパーキングブレーキ時での効力の変化を抑えることができる。
また前記電動アクチュエータ21の出力軸35が、前記シリンダボディ23の軸線と直交する平面PLに沿う軸線まわりに回転することを可能としつつ前記バックプレート12および前記シリンダボディ23を貫通して前記シリンダボディ23内に突入され、前記パーキングブレーキ機構28は、前記出力軸35に設けられるウォームスクリュー36と、前記押圧部材26の外周に刻設される雄ねじ39に螺合するねじ孔40を有するとともに前記ウォームスクリュー36に噛合する複数の溝41が外周に刻設されるアジャストナット37と、前記第2ブレーキシュー15から前記押圧部材26に作用する反力を前記第1ピストン24に伝達することが可能な複数本のロッド38とを備え、それらのロッド38が、前記シリンダボディ23の軸線と平行な軸線を有して前記液圧室27の外側で前記シリンダボディ23に摺動可能に嵌合されるとともに前記押圧部材26の回転を阻止するようにして当該押圧部材26にスライド可能に嵌合されるので、前記アジャストナット37の外周の前記複数の前記溝41が、前記シリンダボディ23の軸線と平行に延びるように形成される。
したがってサービスブレーキ時には押圧部材26とともにアジャストナット37も軸方向に作動するが、ウォームスクリュー36が噛合しているアジャストナット37の外周の溝41は軸方向に延びるものであるので、アジャストナット37の軸方向作動は許容される。またパーキングブレーキ時に電動アクチュエータ21によってウォームスクリュー36が回転すると、アジャストナット37が回転し、アジャストナット37に螺合するとともに回転が阻止されている押圧部材26が軸方向に作動して押圧部材26から第2ブレーキシュー15に推力が作用し、第2ブレーキシュー15から押圧部材26に作用する反力がロッド38を介して第1ピストン24に伝達されることで第1ブレーキシュー14にも推力が作用することになり、第1および第2ブレーキシュー14,15が拡開作動してパーキングブレーキ力が得られる。この際の前記反力伝達時のアジャストナット37の軸方向作動も許容される。このようにサービスブレーキ時の推力およびパーキングブレーキ時の推力が同軸上で作用するようにしてパーキングブレーキ機構28がシリンダボディ23内に収容されるのであるが、液圧室27の外部にパーキングブレーキ機構28が配置されるので、パーキングブレーキ機構28の配設によって液圧室27の形状等に影響が及ぶことはない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11・・・ドラムブレーキ
12・・・バックプレート
13・・・ブレーキドラム
14・・・第1ブレーキシュー
15・・・第2ブレーキシュー
16・・・ホイールシリンダ
21・・・電動アクチュエータ
23・・・シリンダボディ
24・・・第1ピストン
25・・・第2ピストン
26・・・押圧部材
27・・・液圧室
28・・・パーキングブレーキ機構
35・・・出力軸
36・・・ウォームスクリュー
37・・・アジャストナット
38・・・ロッド
39・・・雄ねじ
40・・・ねじ孔
41・・・溝
PL・・・平面

Claims (2)

  1. 車輪とともに回転するブレーキドラム(13)の内周に摺接することを可能とした第1および第2ブレーキシュー(14,15)と、第1および第2ブレーキシュー(14,15)を拡開駆動してサービスブレーキ力を発生させる推力を発揮し得るホイールシリンダ(16)とを備えるドラムブレーキ(11)のバックプレート(12)に、パーキングブレーキ力を発生するための動力を発揮する電動アクチュエータ(21)が付設される車両用ブレーキ装置において、前記バックプレート(12)の内面に前記ホイールシリンダ(16)のシリンダボディ(23)が固定され、第1ブレーキシュー(14)に当接する第1ピストン(24)と、サービスブレーキ時に液圧力を生じる液圧室(27)を前記第1ピストン(24)との間に形成する第2ピストン(25)とが、前記シリンダボディ(23)に摺動可能に嵌合され、前記液圧室(27)とは反対側で前記第2ピストン(25)に一端部を当接可能とするとともに他端部を第2ブレーキシュー(15)に当接させた押圧部材(26)が、前記第2ピストン(25)との離間を可能とするとともに前記サービスブレーキ時に前記第2ピストン(25)で押されて前記第2ブレーキシュー(15)に推力を付与するようにして前記第2ピストン(25)と同軸に配置され、前記押圧部材(26)に対応する部分で前記バックプレート(12)の外面に前記電動アクチュエータ(21)が取付けられ、前記電動アクチュエータ(21)の作動に応じて前記押圧部材(26)を軸方向に駆動してパーキングブレーキ力を発生させるパーキングブレーキ機構(28)が、前記シリンダボディ(23)に収容されることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 前記電動アクチュエータ(21)の出力軸(35)が、前記シリンダボディ(23)の軸線と直交する平面(PL)に沿う軸線まわりに回転することを可能としつつ前記バックプレート(12)および前記シリンダボディ(23)を貫通して前記シリンダボディ(23)内に突入され、前記パーキングブレーキ機構(28)は、前記出力軸(35)に設けられるウォームスクリュー(36)と、前記押圧部材(26)の外周に刻設される雄ねじ(39)に螺合するねじ孔(40)を有するとともに前記ウォームスクリュー(36)に噛合する複数の溝(41)が外周に刻設されるアジャストナット(37)と、前記第2ブレーキシュー(15)から前記押圧部材(26)に作用する反力を前記第1ピストン(24)に伝達することが可能な複数本のロッド(38)とを備え、それらのロッド(38)が、前記シリンダボディ(23)の軸線と平行な軸線を有して前記液圧室(27)の外側で前記シリンダボディ(23)に摺動可能に嵌合されるとともに前記押圧部材(26)の回転を阻止するようにして当該押圧部材(26)にスライド可能に嵌合され、前記アジャストナット(37)の外周の前記複数の前記溝(41)が、前記シリンダボディ(23)の軸線と平行に延びるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。
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