JP6523792B2 - 電動倍力装置 - Google Patents

電動倍力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6523792B2
JP6523792B2 JP2015110141A JP2015110141A JP6523792B2 JP 6523792 B2 JP6523792 B2 JP 6523792B2 JP 2015110141 A JP2015110141 A JP 2015110141A JP 2015110141 A JP2015110141 A JP 2015110141A JP 6523792 B2 JP6523792 B2 JP 6523792B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
housing
screw shaft
input
linear motion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015110141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016222111A (ja
Inventor
直樹 平賀
直樹 平賀
潤 茂田
潤 茂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2015110141A priority Critical patent/JP6523792B2/ja
Publication of JP2016222111A publication Critical patent/JP2016222111A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6523792B2 publication Critical patent/JP6523792B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

本発明は、ブレーキペダルから入力部材に付与される推力と電動モータからピストンに付与される推力とにより、マスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置に関する。
例えば、特許文献1には、ボールねじ機構(回転直動変換機構)の中空のねじ軸(直動部材)を相対回転不能に支持する回り止め部を有し、該回り止め部がハウジングに形成された電動倍力装置が開示されている。
特開2014−148207号公報
この電動倍力装置は、ねじ軸の後端部をハウジング(リアカバー)の円筒部から突出させ、該ねじ軸の後端部に中心線に沿って延びる案内溝を形成し、該案内溝に回り止め部を係合させている。案内溝は、少なくともねじ軸のストローク分の全長(ねじ軸の中心線に沿う方向への長さ)を要し、延いては、ねじ軸の後端部は、少なくともストローク分、ハウジングの円筒部から突出する。これは、電動倍力装置の大型化、重量化、および製造コストの増大をもたらす。
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、大型化、重量化、および製造コストの増大が抑止される電動倍力装置を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明の電動倍力装置は、ブレーキペダルの操作により駆動される電動モータの回転力をマスタシリンダのピストンの推進力に変換する回転直動変換機構がハウジングに取り付けられ、前記電動モータから前記ピストンに付与される推力により、前記マスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置であって、前記回転直動変換機構は、前記電動モータにより回転駆動される回転部材と、前記回転部材の回転に応じて進退移動し、回転部材の内部に配置される筒状の直動部材と、を有し、前記直動部材は、前記直動部材の中心線に向けて内周面から突出する少なくとも1つの突起部を有し、前記直動部材の内周側には、前記直動部材の中心線に沿って延びて前記突起部の側面に当接するストッパ部材が設けられ、前記ストッパ部材は、前記ハウジングの前記ブレーキペダル側端部に固定されることを特徴とする。
本発明によれば、電動倍力装置の大型化、重量化、および製造コストの増大を抑止することができる。
本実施形態の電動倍力装置の軸平面による断面図である。 本実施形態の説明図であって、ねじ軸を軸線方向の視線で見たときの図である。 本実施形態の説明図であって、ストッパ部材の斜視図である。 他の実施形態の説明図であって、ねじ軸を軸線方向の視線で見たときの図である。 他の実施形態の説明図であって、ストッパ部材の斜視図である。
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。なお、便宜上、図1における左方向および右方向を電動倍力装置1における前方向および後方向、ならびに、図1における上下方向をそのまま電動倍力装置1における上下方向と定める。
図1は、本実施形態の電動倍力装置1の軸平面による断面図である。図1に示されるように、電動倍力装置1は、ハウジング2と、ブレーキペダル(図示省略)の操作により進退移動(前後方向へ移動)する入力プランジャ3と、略円筒形に形成され、入力プランジャ3に対して相対移動可能に設けられるプライマリピストン4(ピストン)と、電動モータ5の回転力をプライマリピストン4の推進力に変換するボールねじ機構6(回転直動変換機構)と、を備える。ここで、入力プランジャ3は、入力ロッド7を介してブレーキペダルに連結され、入力ロッド7とともに本実施形態における入力部材を構成している。また、ハウジング2は、フロントハウジング2Aとリアハウジング2Bとに前後に分割して構成される。
フロントハウジング2Aには、タンデム型のマスタシリンダ8が連結される。マスタシリンダ8の上部には、マスタシリンダ8へブレーキ液を供給するリザーバ9が取り付けられる。リアハウジング2Bの後部には、マスタシリンダ8に対して同一軸線上に配置された円筒部10が形成される。リアハウジング2Bには、円筒部10を囲うように配置された取付プレート11が固定される。取付プレート11には、電動倍力装置1をダッシュパネル(図示省略)に取り付けるための複数個のスタッドボルト12が設けられる。
マスタシリンダ8内には、有底のシリンダボア13が形成される。シリンダボア13の開口部側(右側)には、プライマリピストン4の略カップ形に形成された前端部が挿入される。一方、シリンダボア13の底部側(左側)には、略カップ形に形成されたセカンダリピストン14が挿入される。プライマリピストン4の後端部は、リアハウジング2Bの円筒部10内まで延びる。シリンダボア13内のプライマリピストン4とセカンダリピストン14との間には、プライマリ室15が形成される。また、シリンダボア13の底部とセカンダリピストン14との間にはセカンダリ室16が形成される。
なお、プライマリ室15とセカンダリ室16とは、各々、マスタシリンダ8の液圧ポートから2系統の液圧回路を介して液圧制御ユニット(図示省略)に連通される。液圧制御ユニットは、車両の各車輪のホイールシリンダに連通され、マスタシリンダ8が発生するブレーキ液の液圧を各車輪のホイールシリンダに伝達し、各車輪のディスクロータの回転に対して制動力を発生させる。
マスタシリンダ8は、プライマリ室15とセカンダリ室16とを、各々、リザーバ9に接続するリザーバポート17、18を有する。シリンダボア13には、リザーバポート17の前後をシールする一対のピストンシール19、20が設けられる。また、シリンダボア13には、リザーバポート18の前後をシールする一対のピストンシール21、22が設けられる。プライマリピストン4が非制動位置に位置するとき(図1参照)、プライマリ室15は、プライマリピストン4の側壁に形成されたピストンポート23を介してリザーバポート17に連通する。
そして、プライマリピストン4の前進によりピストンポート23がピストンシール20に到達すると、プライマリ室15とリザーバポート17との間が遮断され、マスタシリンダ8は液圧を発生する。一方、セカンダリピストン14が非制動位置に位置するとき(図1参照)、セカンダリ室16は、セカンダリピストン14の側壁に形成されたピストンポート24を介してリザーバポート18に連通する。そして、セカンダリピストン14の前進によりピストンポート24がピストンシール22に到達すると、セカンダリ室16とリザーバポート18との間が遮断され、マスタシリンダ8は液圧を発生する。なお、プライマリピストン4とセカンダリピストン14との間には圧縮コイルばね25が介装され、セカンダリピストン14とシリンダボア13の底部との間には圧縮コイルばね26が介装される。
プライマリピストン4は、前後方向の略中央に形成された中間壁27を貫通する案内ボア28を有する。案内ボア28には、入力ピストン29の前側(左側)の小径部が摺動可能、且つ液密に嵌合される。入力ピストン29の後側(右側)の大径部の後端には、外フランジ形のばね受部30が形成される。プライマリピストン4の中間壁27と入力ピストン29のばね受部30との間には、圧縮コイルばね31が介装される。また、入力プランジャ3の後端のばね受部32とプライマリピストン4の後端に固定されたばね受部材33との間には、圧縮コイルばね34が介装される。そして、入力プランジャ3および入力ピストン29は、圧縮コイルばね31、34のばね力により中立位置(図1参照)に弾性支持される。換言すると、入力プランジャ3および入力ピストン29は、中立位置から圧縮コイルばね31、34のばね力に抗してプライマリピストン4に対して前後方向へ相対移動可能である。
入力ロッド7は、プライマリピストン4内に位置する前端部が入力プランジャ3の後端に連結される。また、入力ロッド7は、後側部分がリアハウジング2Bの円筒部10よりも後方へ延び、クレビス37を介してブレーキペダル(図示省略)に連結される。さらに、入力ロッド7は、前後方向中間位置に形成されたフランジ形のストッパ当接部38を有する。そして、ストッパ当接部38が後述するストッパ部材60のベース部61に形成されたストッパ39に当接されることにより、入力ロッド7は、ハウジング2に対して後退端位置に位置決めされる。
(ボールねじ機構)
ハウジング2内には、電動モータ5およびボールねじ機構6が収容される。ボールねじ機構6は、ベアリング44を介してハウジング2に回転可能に支持されるナット部材40(回転部材)と、ナット部材40の回転に応じて進退移動するねじ軸41(直動部材)とを含む。ねじ軸41は略円筒形に形成され、内部にはプライマリピストン4の後側部分および入力プランジャ3(入力部材)が挿通される。ナット部材40の内周面には、一条の螺旋溝45が形成される。また、ねじ軸41の外周面には、螺旋溝45に相対する螺旋溝46が形成される。そして、螺旋溝45、46間には、複数個のボール47およびグリスが装填される。
ナット部材40の外周には、プーリ42が固定される。また、電動モータ5の回転軸5Aには、プーリ43が固定される。そして、プーリ42とプーリ43とにプーリベルト50が巻回されることにより、電動モータ5の回転力がナット部材40に伝達される。本実施形態では、ねじ軸41は、後述する案内機構により、ハウジング2に対する軸線を中心とする相対回転が阻止され、且つハウジング2に対する前後方向(軸線に沿う方向)への直線的な相対移動が許容される。これにより、電動モータ5によりナット部材40が回転駆動されると、ねじ軸41は、ナット部材40の回転に応じて進退移動(直動)、すなわち、前後方向へ移動する。
ねじ軸41の内周には、スリーブ35が嵌合される。スリーブ35は、前端にばね受部36が形成され、後端がばね受部材33の前側面に当接される。ねじ軸41は、フロントハウジング2Aの底部とスリーブ35のばね受部36との間に介装された戻しばね48のばね力により後退方向(右方向)へ付勢される。また、ねじ軸41は、後端が後述するストッパ部材60のベース部61の前側面に当接されることにより、ハウジング2に対する後退端位置が定められる。
また、ねじ軸41の内周には、後述する一対の突起部55,56が形成される。一対の突起部55,56の前側面には、ばね受部材33のフランジ33Aの後側面が当接される。プライマリピストン4は、後端がばね受部材33のフランジ33Aの前側面に当接することにより、ねじ軸41に対する後退端位置が定められる。そして、プライマリピストン4は、ねじ軸41の前進によりスリーブ35と一体に前進し、一方で、ねじ軸41の一対の突起部55,56から離間して単独で前進することが可能である。
なお、電動倍力装置1は、電動モータ5の回転位置を検出する回転位置センサ(図示省略)、ホールセンサユニット52を有し、ハウジング2に対する入力プランジャ3(入力ロッド7)のストローク量(移動位置)を検出するストロークセンサ51、ならびにマスタシリンダ8のプライマリ室15およびセカンダリ室16の液圧を検出する液圧センサ(図示省略)等から出力される信号(出力電圧)に基づき、電動モータ5の作動を制御するコントローラ53を備える。また、コントローラ53は、回生協調制御、ブレーキアシスト制御、および自動ブレーキ制御等の種々のブレーキ制御を実行するための車載コントローラに適宜接続することができる。
(案内機構)
前述したように、電動倍力装置1は、ボールねじ機構6のねじ軸41の、ハウジング2に対する軸線を中心とする相対回転を阻止し、且つハウジング2に対する前後方向(軸線に沿う方向)への直線的な直線移動を許容する案内機構を有する。案内機構は、ねじ軸41(直動部材)に設けられる一対の突起部55、56(図2参照)と、リアハウジング2Bの円筒部10の後端部(ハウジング2のブレーキペダル側端部)に固定されるストッパ部材60(図3参照)と、を含む。
図3に示されるように、ストッパ部材60は、前述したベース部61と、ベース部61から前方向へ延びる一対のアーム部62、63、換言すると、リアハウジング2Bの円筒部10内を円筒部10の軸線に沿ってマスタシリンダ8側(図1における左方向)へ延びる一対のアーム部62、63と、を有する。ストッパ部材60は、ベース部61の外周面が、円筒部10に形成されたストッパ保持部64により保持されることにより、円筒部10の後端部に回転不能に固定される。また、ストッパ部材60は、ベース部61の後側面が、円筒部10の後端の内フランジ65に当接されることにより、ハウジング2に対して前後方向に位置決めされる。
さらに、ストッパ部材60は、一対のアーム部62、63が、円筒部10の軸線を対称軸として対称に形成される。一対のアーム部62、63は、円筒部10に対して同心の円筒に含まれ、円筒部10の軸線に直交する平面による断面が円弧形に形成される。また、一対のアーム部62、63は、外面がねじ軸41の内周面に摺動可能に接触する。すなわち、一対のアーム部62、63が含まれる円筒の外径(外周面の直径)は、ねじ軸41の内径(内周面の直径)に対して一定の嵌め合いに設定される。なお、各アーム部62、63は、ベース部61側の基部62A、63Aの周方向の長さ(幅)が、先端側(マスタシリンダ8側)の案内部62B、63Bの周方向の長さよりも広く設定される。これにより、アーム部62の基部62Aと案内部62Bとの間には、周方向(幅方向)両側に一対の段部62Cが形成される。同様に、アーム部63の基部63Aと案内部63Bとの間には、周方向両側に一対の段部63Cが形成される。
図2に示されるように、一対の突出部55、56は、ねじ軸41の内周面に沿って周方向に延び、ねじ軸41の軸線を対称軸として対称に形成される。また、突出部55、56は、ねじ軸41の内周面からねじ軸41の軸線(中心線)に向けて一定の高さH1、且つ一定の厚さ(前後方向の長さ)で突出する。ねじ軸41の後端から突出部55、56までの距離は、ストッパ部材60のアーム部62、63の基部62A、63Aの前後方向長さH2、換言すると、ベース部61の前側面から段部62C、63Cまでの距離H2に対して長く設定される。なお、本実施形態において、突起部55の周方向の一側面55Aと突起部56の周方向の一側面56Aとの間に形成される隙間57、および突起部55の周方向の他側面55Bと突起部56の周方向の他側面56Bとの間に形成される隙間58は、周方向の長さ(幅)が、突起部55、56の周方向の長さよりも短く設定される。
そして、突起部55、56間の一側の隙間57には、ストッパ部材60のアーム部62の案内部62Bが挿入される。一方、突起部55、56間の他側の隙間58には、ストッパ部材60のアーム部63の案内部63Bが挿入される。また、ストッパ部材60は、案内部62Bの案内面66(図3参照)が突起部55の側面55Aに摺動可能に当接され、案内部62Bの案内面67(図3参照)が突起部56の側面56Aに摺動可能に当接される。同様に、ストッパ部材60は、案内部63Bの案内面68(図3参照)が突起部56の側面55Bに摺動可能に当接され、案内部63Bの案内面69(図3参照)が突起部56の側面56Bに摺動可能に当接される。なお、本実施形態においては、突起部を一対としているが、これに限らず、3つ以上としてもよいし、隙間57,58のうち、いずれかを埋めるような形状の一つの突起部としてもよい。上記のようにした場合、突起部の数に合わせた数のアーム部、若しくは、突起部の数よりも少ない数のアーム部をストッパ部材60に設けるようにする。
(作用)
次に、電動倍力装置1の動作を説明する。
ブレーキペダル(図示省略)の操作により入力ロッド7が前進すると、コントローラ53は、ブレーキペダルの操作量、すなわち、入力プランジャ3(入力部材)のストローク量に基づき電動モータ5の作動を制御する。電動モータ5の回転力は、プーリ43、プーリベルト50、およびプーリ42を介してボールねじ機構6(回転直動変換機構)のナット部材40に伝達される。これにより、ナット部材40は、マスタシリンダ8に液圧を発生させる方向へ回転し、ナット部材40の回転力は、複数個のボール47を介してねじ軸41に伝達される。
ここで、ねじ軸41は、案内機構により、ハウジング2に対する軸線を中心とする相対回転が阻止され、且つハウジング2に対する前後方向(軸線に沿う方向)への直線的な相対移動が許容される。すなわち、ねじ軸41は、突起部55、56がハウジング2に固定されたストッパ部材60の一対のアーム部62、63の案内部62A、63Aに案内され、ナット部材40の回転に応じて前進(直動)する。これにより、ねじ軸41の一対の突起部55,56によりばね受部材33が前方向へ押圧され、プライマリピストン4は、入力プランジャ3(入力ロッド7)に追従して前進する。その結果、プライマリ室15に液圧が発生し、延いてはセカンダリ室16に液圧が発生する。マスタシリンダ8の各液室15、16で発生したブレーキ液圧は、車両の各車輪のホイールシリンダに供給され、これにより、摩擦制動による制動力が発生する。
そして、ブレーキペダルの操作が解除されると、コントローラ53は、入力プランジャ3(入力部材)のストローク量に基づき電動モータ5を逆回転させる。これにより、ナット部材40は、マスタシリンダ8の液圧をリザーバ9へ逃がす方向へ回転し、ねじ軸41は、案内機構の案内により、ナット部材40の回転に応じて後退(直動)する。その結果、プライマリピストン4およびセカンダリピストン14が後退し、マスタシリンダ8の各液室15、16の液圧が減圧されることにより、制動力が解除される。
そして、液圧発生時には、プライマリ室15の液圧を入力ピストン29の前側の小径部で受圧し、その反力が、入力プランジャ3および入力ロッド7を介してブレーキペダルに伝達、すわなち、フィードバックされる。これにより、既定の倍力比(ブレーキペダルの操作力に対する液圧出力の比)による制動力を発生させることができる。さらに、コントローラ53は、電動モータ5の作動を制御し、入力ピストン29と、追従するプライマリピストン4との相対位置を調整することができる。
すなわち、入力ピストン29のストローク位置に対し、プライマリピストン4の位置を前方(マスタシリンダ8側)へ調整することにより、ブレーキペダルの操作に対する液圧出力を大きくすることができる。一方、入力ピストン29のストローク位置に対し、プライマリピストン4の位置を後方(ブレーキペダル側)へ調整することにより、ブレーキペダルの操作に対する液圧出力を小さくすることができる。その結果、倍力制御、ブレーキアシスト制御、車間制御、回生協調制御等のブレーキ制御を実行することができる。
(効果)
本実施形態によれば、電動モータ2により回転駆動されるナット部材40(回転部材)とナット部材40の回転に応じて進退移動する円筒形のねじ軸41(直動部材)とを有するボールねじ機構6(回転直動変換機構)を備え、ねじ軸41に、内周面から突出して周方向に延びる一対の突起部55、56を設け、また、リアハウジング2Bの円筒部10の後端部(ブレーキペダル側端部)に、ストッパ部材60を固定した。
さらに、突起部55の周方向の側面55A、55Bおよび突起部56の周方向の側面56A、56Bを、入力プランジャ3(入力部材)とねじ軸41との間を前方(マスタシリンダ8側)へ延びるストッパ部材60の一対のアーム部62、63の対応する案内面66〜69に当接させることにより、ねじ軸41のハウジング2に対する軸線を中心とする相対回転を阻止し、且つねじ軸41のハウジング2に対する前後方向(軸線に沿う方向)への直線的な相対移動を許容する案内機構を構成した。
これにより、回転止めの案内溝(スリット)を形成するためにねじ軸41が後方(ブレーキペダル側)へ延ばされた従来の案内機構を備える電動倍力装置(例えば「特許文献1」参照)と比較した場合、ねじ軸41を少なくともねじ軸41のストローク分だけ短くすることが可能である。これにより、ねじ軸41、延いては、電動倍力装置1全体を、小型化、軽量化、且つ低コスト化することができる。加えて、小型化により電動倍力装置1のレイアウトが容易となり、設計の自由度を拡大することができる。
なお、実施形態は上記に限定されるものではなく、例えば、次のように構成することができる。
図2に示されるように、上述した実施形態では、突起部55の一側面55Aと突起部56の一側面56Aとの間に形成される隙間57の周方向の長さ、および突起部55の他側面55Bと突起部56の他側面56Bとの間に形成される隙間58の周方向の長さを、突起部55、56の周方向の長さよりも短く設定した。
これに対し、図4に示されるように、突起部55の一側面55Aと突起部56の一側面56Aとの間に形成される隙間57の周方向の長さ、および突起部55の他側面55Bと突起部56の他側面56Bとの間に形成される隙間58の周方向の長さを、突起部55、56の周方向の長さよりも長く設定することができる。
この場合、突起部55、56間の一側の隙間57には、図5に示されるストッパ部材70の一方のアーム部72が挿入される。一方、突起部55、56間の他側の隙間58には、ストッパ部材70の他方のアーム部73の案内部62Bが挿入される。また、ストッパ部材70は、アーム部72の一方の案内面76が突起部55の一側面55Aに摺動可能に当接され、アーム部72の他方の案内面77が突起部56の一側面56Aに摺動可能に当接される。同様に、ストッパ部材70は、アーム部73の一方の案内面78が突起部55の他側面55Bに摺動可能に当接され、アーム部73の他方の案内面79が突起部56の側面56Bに摺動可能に当接される。
ここで、図3、図5を参照すると、ストッパ部材70のアーム部72、73の周方向の長さは、ストッパ部材60のアーム部62、63の周方向の長さに対して十分に大きいことから、ストッパ部材70のアーム部72、73の強度は、ストッパ部材60のアーム部62、63の強度に対して十分に大きい。したがって、ストッパ部材70のアーム部72、73は、ストッパ部材60のアーム部62、63のような段部62C、63Cを設ける必要がなくなり、ストッパ部材60に対して製造が容易になる。
なお、本実施形態においては、直動部材としてのねじ軸41の内部に、入力ロッド7や入力プランジャ3の入力部材が挿通される電動倍力装置を例に説明したが、直動部材の内部に入力部材が挿通しないタイプ(別体アクチュエータタイプ)の電動倍力装置に上記突起部56,57及びストッパ部材60,70を適用するようにしてもよい。
1 電動倍力装置、2 ハウジング、3 入力プランジャ(入力部材)、4 プライマリピストン(ピストン)、5 電動モータ、6 ボールねじ機構(回転直動変換機構)、7 入力ロッド(入力部材)、8 マスタシリンダ、40 ナット部材(回転部材)、41 ねじ軸(直動部材)、55、56 突起部、55A、55B、56A、56B 側面、60 ストッパ部材

Claims (2)

  1. ブレーキペダルの操作により駆動される電動モータの回転力をマスタシリンダのピストンの推進力に変換する回転直動変換機構がハウジングに取り付けられ、前記電動モータから前記ピストンに付与される推力により、前記マスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置であって、
    前記回転直動変換機構は、前記電動モータにより回転駆動される回転部材と、前記回転部材の回転に応じて進退移動し、回転部材の内部に配置される筒状の直動部材と、を有し、
    前記直動部材は、前記直動部材の中心線に向けて内周面から突出する少なくとも1つの突起部を有し、
    前記直動部材の内周側には、前記直動部材の中心線に沿って延びて前記突起部の側面に当接するストッパ部材が設けられ、
    前記ストッパ部材は、前記ハウジングの前記ブレーキペダル側端部に固定されることを特徴とする電動倍力装置。
  2. 前記直動部材の内部には、前記ブレーキペダルの操作により進退移動する入力部材が挿通され、前記ストッパ部材が前記入力部材と前記直動部材との間に配置される、請求項1に記載の電動倍力装置。
JP2015110141A 2015-05-29 2015-05-29 電動倍力装置 Active JP6523792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015110141A JP6523792B2 (ja) 2015-05-29 2015-05-29 電動倍力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015110141A JP6523792B2 (ja) 2015-05-29 2015-05-29 電動倍力装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016222111A JP2016222111A (ja) 2016-12-28
JP6523792B2 true JP6523792B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=57747299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015110141A Active JP6523792B2 (ja) 2015-05-29 2015-05-29 電動倍力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6523792B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5644132B2 (ja) * 2010-02-22 2014-12-24 株式会社ジェイテクト ボールねじ装置
JP2012035787A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Hitachi Automotive Systems Ltd 電動倍力装置及びその組立方法
JP6004870B2 (ja) * 2012-09-28 2016-10-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動倍力装置
JP6214307B2 (ja) * 2013-09-30 2017-10-18 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動倍力装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016222111A (ja) 2016-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5756275B2 (ja) 電動倍力装置
JP5721068B2 (ja) 電動倍力装置
JP6381798B2 (ja) 電動倍力装置
US20160016569A1 (en) Booster, resistance force applying apparatus, and stroke simulator
US10005441B2 (en) Electric booster
JP6771640B2 (ja) 電動倍力装置
JP2014046853A (ja) 電動倍力装置
JP6238647B2 (ja) 電動倍力装置
JP6436769B2 (ja) 電動倍力装置
JP6403570B2 (ja) 電動倍力装置
JP2012081799A (ja) 電動倍力装置
WO2018097278A1 (ja) 電動倍力装置
JP5344164B2 (ja) 倍力装置
JP6004870B2 (ja) 電動倍力装置
JP2019006267A (ja) 電動倍力装置
JP6523792B2 (ja) 電動倍力装置
JP5875310B2 (ja) 電動倍力装置
JP2015196414A (ja) 電動倍力装置
JP6863668B2 (ja) 電動倍力装置
JP2017114426A (ja) 電動倍力装置
JP5860627B2 (ja) 倍力装置
JP6838214B2 (ja) 電動倍力装置
JP2012136151A (ja) ブレーキ装置
JP2014008869A (ja) 倍力装置
JP6373091B2 (ja) ブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6523792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250