JP2012035787A - 電動倍力装置及びその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成部材の組み付けを容易にする電動倍力装置を提供する。
【解決手段】本電動倍力装置1では、ボールネジ機構17のナット部材47の係合凹部51をロータ40の係合凸部41に係合させる際、予め、回転規制治具66の各係合片68がロータ40の各ロータ側係合溝42に係合されてロータ40の回転が規制された状態であるので、その係合を容易に行なうことができる。
【選択図】図14

Description

本発明は、自動車のブレーキシステムに用いられる電動倍力装置及びその組立方法に関するものである。
自動車のブレーキシステムに用いられるブレーキ装置として、例えば、特許文献1に記載されたもののように、電動モータを倍力源として利用する電動倍力装置が知られている。該電動倍力装置は、ブレーキペダルの操作等に基づく駆動指令に応じて、電動モータを駆動して、電動モータのロータの回転を回転−直動変換機構であるボールネジ機構により直線運動に変換して出力部材に伝達し、ブレーキ力を発生させるようになっている。
特開2008−302725号公報
しかしながら、上述した特許文献1に係る電動倍力装置では、回転−直動変換機構の回転部材を、電動モータの構成であるロータに両者の相対回転を規制すべく支持させる際、ロータを非回転状態にする必要があるが、ロータはモータケーシングに組み込まれた状態で非回転状態に支持することが困難であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、構成部材の組み付けを容易にする電動倍力装置及びその組立方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明は、ブレーキペダルと連動する入力部材の移動に応じて電動モータを駆動させ、回転−直動変換機構を介してマスタシリンダのピストンを推進して、該マスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置において、前記電動モータは、コイルを有するステータと、前記回転−直動変換機構が内部に嵌合され、前記ステータへの通電により回転する環状のロータとを備え、該ロータ及び前記ステータを内部に収容する環状のモータケーシングを備え、前記回転−直動変換機構の回転部材と前記ロータとは、両者間に設けられた回り止め手段により相対回動が規制されるとともに、該回転部材は前記ロータの内周に螺合するリングボルトにより軸方向に固定され、前記モータケーシングの軸方向の一端開口および該一端開口側に位置する前記ロータの開口部は、前記回転−直動変換機構の回転部材の外径より大径であり、前記ロータの前記開口部の端部には、前記一端開口から治具が係合可能な係合部が形成されることを特徴とするものである。
また、本発明は、ブレーキペダルと連動する入力部材の移動に応じて電動モータを駆動させ、回転−直動変換機構を介してマスタシリンダのピストンを推進して、該マスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置の組立方法において、前記電動モータは、コイルを有するステータと、前記回転−直動変換機構が内部に嵌合され、前記ステータへの通電により回転する環状のロータとを備えており、モータケーシング内に前記ステータ及びロータを配置するステップと、筒状の治具を前記ロータに設けた係合部に係合するステップと、前記回転−直動変換機構を、前記治具の内面に沿ってその回転部材と前記ロータとの間の回り止め手段により両者の相対回転を規制しつつ、該ロータ内に収容するステップと、前記回転部材の軸方向の移動を規制するリングボルトを前記治具の内面に沿って前記ロータ内に挿入するステップと、締付治具を前記リングボルトに設けた締付係合部に係合させて、該締付治具を前記治具に対して相対回転させることで該リングボルトを前記ロータの内周面に螺合するステップと、を含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、電動倍力装置の構成部材の組み付けを容易にすることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る電動倍力装置を示す断面図である。 図2は、本電動倍力装置に採用したモータケーシングの正面図である。 図3は、図2のA−A線に沿う断面図である。 図4は、本電動倍力装置に採用したロータの正面図である。 図5は、図4のB−B線に沿う断面図である。 図6は、本電動倍力装置に採用したボールネジ機構の正面図である。 図7は、図6のC−C線に沿う断面図である。 図8は、本電動倍力装置に採用したリングボルトの正面図である。 図9は、図8のD−D線に沿う断面図である。 図10は、本電動倍力装置を組み立てる際に使用する回転規制治具の正面図である。 図11は、図10の回転規制治具の側面図である。 図12は、本電動倍力装置を組み立てる際に使用する締付治具の断面図である。 図13は、図12の締付治具の正面図である。 図14は、本電動倍力装置の組立手順を段階的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図14に基づいて詳細に説明する。
図1に本実施形態に係る電動倍力装置1を示している。該電動倍力装置1は、自動車のエンジンルームR1と車室R2とを仕切る隔壁Wに一端部が固定され、他端部にタンデム型のマスタシリンダ2を結合したケース3を備えている。以下、便宜上、エンジンルームR1側を前側、車室R2側を後側として説明する。
ケース3は、図1に示すように、略円筒状のモータケーシング4と、該モータケーシング4の後端部にボルト5によって取り付けられたリヤカバー6とから構成されている。図2及び図3に示すように、モータケーシング4の前端には段付前壁7が一体に形成されており、該段付前壁7にマスタシリンダ2が取り付けられる。モータケーシング4の内径寸法は、軸方向でリヤカバー6が取り付けられる後側から段付前壁7(前側)にいくにつれて段階的に小径に形成される。また、モータケーシング4の最も前側の開口部8の内径寸法は、後述する回転−直動変換機構の回転部材であるボールネジ機構17のナット部材47の外径よりも大きく設定されている。モータケーシング4の開口部8の内周面の後端側には、内方に突設される環状凸部9が形成されている。該環状凸部9には、マスタシリンダ2が取り付けられる側から視てコ字状のケーシング側係合溝10が、開口部8の周方向に沿って所定間隔で、環状凸部9の軸方向全範囲に延びて複数形成されている。本実施形態では、ケーシング側係合溝10は周方向に90°間隔を置いて4個形成されており、後述する回転規制治具66が係合可能なケーシング係合部として構成されている。なお、図1に示すように、ケース3は、リヤカバー6に設けられたスタッドボルト11によって隔壁Wに取り付けられ、リヤカバー6に一体に形成されて後方に突出する円筒部14が隔壁Wを貫通して車室R2側へ延びている。
なお、後で詳述するが、ケース3内には、マスタシリンダ2側のプライマリピストンと連結されるピストン組立体15が前方から挿入されて収容され、また、電動モータ16及び回転−直動変換機構としてのボールネジ機構17が収容され、更に、ケース3の外周の一部である鉛直方向上部には、電動モータ16を駆動するための制御装置を内包するECUケーシング18が取り付けられている。
図1に示すように、マスタシリンダ2は、タンデム型のマスタシリンダ2であって、プライマリピストン17及び図示しないセカンダリピストンを備え、これらピストンの前進によって液圧ポート23、24から2系統の液圧通路に液圧を供給し、また、適宜、上部に取付けられたリザーバ25からブレーキ液を補充する。このように、マスタシリンダ2は2系統の液圧通路に接続されているため、万一、一方の系統の液圧回路が失陥しても、他方の系統への液圧の供給を維持して、制動力を確保できるようになっている。
図1に示すように、ピストン組立体15は、プライマリピストン27と、入力ロッド20を連結した入力ピストン21と、入力ピストン21とプライマリピストン27との間に配置される一対のバネ28、29によって構成される。
ピストン組立体15のうちのプライマリピストン27には、軸方向中間部位に形成され、径方向中心部に設けられた孔内に入力ピストン21が摺動可能かつ液密的に挿入される中間壁31を有している。入力ピストン21の後端部には、リヤカバー6の円筒部14及びプライマリピストン27の後部に挿入された入力ロッド20の先端部が揺動可能に連結されている。また、入力ロッド20の後端側は、円筒部14から車室R2内へ延出され、その端部に図示しないブレーキペダルが連結されるようになっている。プライマリピストン27の後端部には、上記バネ29を支持するフランジ状のバネ受32が取り付けられている。バネ受32の外周のフランジ状部には、リテーナ33の後端部とバネ受32との間に介装される圧縮コイルバネである戻しバネ30が当接するようになっている。この戻しバネ30によってプライマリピストン27が後退方向に付勢されている。また、入力ピストン21は、プライマリピストン27の中間壁31との間及びバネ受32との間にそれぞれ介装された一対のバネ28、29によって、図1に示すようにプライマリピストン27に対する中立位置に弾性的に保持されている。
電動モータ16は、永久磁石埋め込み型同期モータであって、モータケーシング4の前壁7の後側段部にボルト35によって固定された複数のコイルを有するステータ36と、ステータ36の内周面に対向して配置された複数の永久磁石37と、これら複数の永久磁石37が貼付され、ケース3に回転可能に支持される円筒状のロータ40とを含んでいる。
ロータ40は、図1、図4及び図5に示すように、モータケーシング4の軸方向長さと略同じ長さを有しており、前側の軸受43及び後側の軸受44によってモータケーシング4に回転可能に支持されている。また、図5に示すように、ロータ40の内径寸法は、前側から後側にいくにつれて段階的に小径となるように形成される。ロータ40の最も前側の開口部38の内径寸法は、後述する回転−直動変換機構の回転部材であるボールネジ機構17のナット部材47の外径寸法よりも大きく設定される。ロータ40の内周面で軸方向略中間位置には、リングボルト55のネジ部57が螺合されるネジ部45が形成される。該ネジ部45の後方には、ボールネジ機構17のナット部材47の鍔部59(図6及び7参照)の軸方向端面が当接する段部46が形成される。また、ロータ40の段部46の後側の内周面には、回り止め手段として軸方向に延びる軸直交断面矩形状の係合凸部41が形成される。このロータ40の係合凸部41が後述するボールネジ機構17のナット部材47の外周面に設けた軸方向に延びる各係合凹部51(図6及び図7参照)に係合して、ロータ40からの回転トルクがナット部材47に伝達される。
また、ロータ40のケーシング4の開口部8側に位置する軸方向端面である前端面には、回転規制治具66との係合部として、ロータ40の外周面を視てコ字状のロータ側係合溝42が周方向に間隔を置いて複数形成される。本実施形態では、ロータ側係合溝42は周方向に90°間隔で4個形成され、後述する回転規制治具66が係合可能な係合部として構成されている。該ロータ40のロータ側係合溝42の周方向の長さ、すなわち、ロータ40の開口部38の肉厚は、モータケーシング4に設けたケーシング側係合溝10の周方向の長さと略同一に設定される。ロータ40の外周面の後側には、レゾルバロータ64が固定される。
回転−直動変換機構としてのボールネジ機構17は、図1、図6及び図7に示すように、前方への移動がリングボルト55により規制され、ロータ40と連動して回転可能に支持される回転部材としての円筒状のナット部材47と、ナット部材47及びリヤカバー6の円筒部14内に挿入された直動部材である円筒状のネジ軸48と、これらの互いの対向面に形成されたボール溝47A、48A間に装填された複数の転動体であるボールとを備えている。ネジ軸48の後端部には軸方向に延びるスリット49が形成されており、このスリット49にはリヤカバー6の円筒部14の後端のストッパ50が挿入される。これにより、ネジ軸48は、軸方向に沿って移動可能で、かつ、軸回りに回転しないように支持される。また、ナット部材47の前端の外周面には鍔部59が形成され、ナット部材47の鍔部59を含む外周面には、回り止め手段として軸方向に延びる係合凹部51が周方向に間隔を置いて複数形成されている。本実施の形態では、係合凹部51は120°間隔で3箇所形成される。このナット部材47の各係合凹部51に、ロータ40の内周面に設けた係合凸部41(図4参照)が係合して、ロータ40の回転トルクがナット部材47に伝達されるようになる。そして、ナット部材47の回転と共に、ボール溝47A、48Aに沿ってボールが転動することにより、ネジ軸48が軸方向に移動するようになっている。図7の符号52はコマを示す。
図1に示すように、ネジ軸48は、リテーナ33との間に介装されたテーパコイルバネである戻しバネ53によって後退方向に付勢され、リヤカバー6の円筒部14に設けられたストッパ50によって後退位置が規制されている。ネジ軸48内には、プライマリピストン27が挿入され、ネジ軸48の内周部に形成された段部54にプライマリピストン27のバネ受32が当接してプライマリピストン27の後退位置が規制されている。これにより、プライマリピストン27は、ネジ軸48と共に前進し、また、段部54から離間して単独で前進することができる。
図1に示すように、ボールネジ機構17のナット部材47の前側には、ナット部材47の軸方向の移動を規制するためのリングボルト55が配置されており、図8及び図9も参照して、該リングボルト55は、そのネジ部57がロータ40の内周面に形成されたネジ部45(図4及び図5参照)に螺合されて固定される。詳しくは、リングボルト55は、図8及び図9に示すように、円筒状に形成され、前側の外周面にはOリング用の溝部56が周方向に沿って形成され、該溝部56から後側にネジ部57が所定長さで形成される。リングボルト55の外径は、ロータ40の開口部38の内径に略一致している。
リングボルト55の内周面には、その軸方向略中間位置から後端に至る範囲に内方に向かって突出する環状凸部58が形成される。リングボルト55の内周面には、締付係合部として正面視コ字状のボルト側係合溝60が環状凸部58より若干前側の位置から環状凸部58の軸方向長さ略中間位置までの範囲で形成される。該ボルト側係合溝60は周方向に間隔をおいて複数形成され、本実施形態では、周方向に90°間隔で4個形成される。
また、図1に示すように、ケース3内には、ロータ40及びナット部材47の回転位置を検出するレゾルバ61が備えられている。該レゾルバ61は、リヤカバー6にボルト(図示せず)によって取り付けられたレゾルバステータ63と、レゾルバステータ63の内周部に対向させてロータ40の後側の外周部に固定されたレゾルバロータ64とから構成されている。
ECUケーシング18内に設けられる制御装置は、入力ロッド20の変位を検出する図示しない変位センサ、レゾルバ61及びマスタシリンダ2の液圧を検出する液圧センサ65からの検出信号、また、これら以外の各種センサからの検出信号に基づいて電動モータ16の回転を制御するものである。
次に、本実施形態に係る電動倍力装置1の組立治具について説明するが、特に、モータケーシング4内にボールネジ機構17及びリングボルト55を組み付ける組立治具を図10〜図13に基づいて、適宜図14も参照して説明する。図10及び図11には、モータケーシング4に対するロータ40の回転を規制するための回転規制治具66が示される。
該回転規制治具66は、円筒状に形成され、外径寸法がモータケーシング4の前端側の開口部8(図3参照)の内径寸法と略同一となる小径部67が形成される。該回転規制治具66の内径寸法は、図14(b)から解るように、ロータ40のネジ部45より前側の開口部38の内径寸法に略一致しており、ボールネジ機構17のナット部材47の外径寸法よりも大きく設定される。また、回転規制治具66の小径部67は、係合片68が周方向に間隔を置いて複数形成され、隣接する係合片68、68間の周壁は軸方向に段階的に凹設されて構成される。各係合片68の周方向の長さは、モータケーシング4に設けたケーシング側係合溝10及びロータ40に設けたロータ側係合溝42に係合可能な長さに設定されている。本実施の形態では、係合片68は周方向に90°間隔で4箇所形成される。
また、図12及び図13には、リングボルト55をロータ40の内周面に螺合するための締付治具70が示される。締付治具70は、回転軸71と、該回転軸71の一端に一体的に接続される有底円筒状の本体部72とからなる。本体部72の外径寸法は、図14(d)から解るように、回転規制治具66の内径寸法及びロータ40のネジ部45より前側の開口部38の内径寸法に略一致している。また、本体部72の回転軸71側と反対側の端部には小径部73が形成される。該小径部73には係合片74が周方向に間隔を置いて複数形成されて構成される。小径部73の外径寸法はリングボルト55に設けた各ボルト側係合溝60(図8及び図9参照)の周方向に沿う面を結ぶ径寸法に一致する。また、各係合片74の周方向の長さは、リングボルト55に設けた各ボルト側係合溝60に係合可能な長さに設定される。本実施の形態では、係合片74は周方向に90°間隔で4箇所形成される。
次に、本発明の実施形態に係る電動倍力装置1の組立方法を説明するが、特に、ロータ40をモータケーシング4に装着した後、ボールネジ機構17をロータ40内に挿入して、リングボルト55をロータ40の内周面に螺合するまでの組立方法を詳細に説明する。
まず、図14(a)に示すように、モータケーシング4に一方の軸受43及び電動モータ16のステータ36(図1参照)を取り付け、また、リヤカバー6に他方の軸受44及びレゾルバ61のレゾルバステータ63(図1参照)を取り付ける。
次に、ロータ40の前側外周面に永久磁石37を貼付すると共に、ロータ40の後側外周面にレゾルバロータ64を固定して、該ロータ40を、永久磁石37がステータ36と、レゾルバロータ64がレゾルバステータ63とそれぞれ対向するようにモータケーシング4内にセットする。
次に、図14(a)及び(b)に示すように、モータケーシング4の前側の開口部8の内周面に設けた各ケーシング側係合溝10と、ロータ40の前端面に設けた各ロータ側係合溝42とが正面視で一致するようにロータ40を回転させる。続いて、回転規制治具66をモータケーシング4の開口部8から(前方から)挿入しつつ、回転規制治具66の各係合片68をモータケーシング4の各ケーシング側係合溝10及びロータ40の各ロータ側係合溝42のそれぞれに挿入して、回転規制治具68によりモータケーシング4及びロータ40の相対回転を規制する。
次に、図14(b)及び(c)に示すように、その状態でナット部材47、ネジ軸48及びボールをアセンブリしたボールネジ機構17をロータ40内に前方から回転規制治具66の内周面に沿って挿入して、ナット部材47に設けた各係合凹部51のうち一つの係合凹部51をロータ40に設けた係合凸部41に係合させつつ、ナット部材47の鍔部59をロータ40の段部46に当接させる。このとき、回転規制治具66によりロータ40の回転が規制されているので、ナット部材47の係合凹部51をロータ40の係合凸部41に容易に係合させることが可能になる。
次に、図14(c)及び(d)に示すように、リングボルト55をその外周面に設けた溝部56にOリング75(図1及び図9参照)を収容して、該Oリング75が前側になる向きでロータ40内に前方から回転規制治具66の内周面に沿って挿入してナット部材47の前側に配置する。続いて、締付治具70をロータ40内に挿入しながら、締付治具70の各係合片74をリングボルト55に設けた各ボルト側係合溝60に係合する。そして、締付治具70を回転させてリングボルト55のネジ部57をロータ40のネジ部45に螺合する。このとき、ロータ40は回転規制治具66によりその回転が規制された状態であるので、リングボルト55を回転させてもロータ40は回転せず、リングボルト55のネジ部57とロータ40のネジ部45との螺合がスムーズに行なわれる。
次に、図示はしないが、締付治具70及び回転規制治具66を取り外して、モータケーシング4内に、予め入力ロッド20を連結した入力ピストン21とプライマリピストン27とを一対のバネ28、29を介して組み付けると共に、プライマリピストン27の外周に戻しバネ30を装着した状態でピストン組立体15を前方から挿入する。続いて、戻しバネ53及びリテーナ33をモータケーシング4内に挿入して、その後、マスタシリンダ2を前方から組み付け固定して本電動倍力装置1の組立が完了する。
以上のように構成した本実施形態に係る電動倍力装置1の作用について説明する。
ブレーキペダルを操作して入力ロッド20によって入力ピストン21を前進させると、入力ロッド20の変位を変位センサによって検出し、制御装置によって入力ロッド20の変位に基づいて電動モータ16の駆動を制御し、ボールネジ機構17を介してプライマリピストン27を前進させて入力ロッド20の変位に追従させる。これにより、マスタシリンダ2に液圧が発生し、この液圧を液圧ポート23、24から各車輪のブレーキキャリパに供給して制動力を発生させる。
このとき、マスタシリンダ2で発生した液圧の一部を入力ピストン21によって受圧し、その反力を入力ロッド20を介してブレーキペダルにフィードバックする。これにより、所定の倍力比をもって所望の制動力を発生させることができる。また、入力ピストン21に対するプライマリピストン27の追従位置を適宜調整して、バネ28、29のバネ力を入力ピストン21に作用させて、入力ロッド20に対する反力を加減することにより、倍力制御、ブレーキアシスト制御、車両安定性制御、車間制御、回生協調制御等の自動ブレーキ制御時に適したブレーキペダル反力を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る電動倍力装置1では、ボールネジ機構17をロータ40内に挿入して、ボールネジ機構17のナット部材47の係合凹部51をロータ40の係合凸部41に係合させる際、予め、回転規制治具66の各係合片68がロータ40の各ロータ側係合溝42に係合されてロータ40の回転が規制された状態であるので、その係合を容易に行なうことができる。
また、リングボルト55のネジ部57をロータ40のネジ部45に螺合する際にも、回転規制治具66によりロータ40の回転が規制された状態であるので、締付治具70を使用することでその螺合を容易に行なうことができる。
なお、本実施形態では、モータケーシング4に回転規制治具66の各係合片68が係合するケーシング側係合溝10を設けているが、回転規制治具66により、少なくともロータ40の回転を規制すればよいので、必ずしも、モータケーシング4に回転規制治具66の各係合片68が係合するケーシング側係合溝10を設ける必要はない。
1 電動倍力装置,2 マスタシリンダ,4 モータケーシング,8 開口部(一端開口),10 ケーシング側係合溝(係合部),15 ピストン組立体,16 電動モータ,17 ボールネジ機構(回転−直動変換機構),18 制御装置,20 入力ロッド,21 入力ピストン,27 プライマリピストン,38 開口部,40 ロータ,41 係合凸部(回り止め手段),42 ロータ側係合溝(係合部),45 ネジ部,47 ナット部材,48 ネジ軸,51 係合凹部(回り止め手段),57 ネジ部,60 ボルト側係合溝(締付係合部),66 回転規制治具,68 係合片,70 締付治具,73 係合片

Claims (4)

  1. ブレーキペダルと連動する入力部材の移動に応じて電動モータを駆動させ、回転−直動変換機構を介してマスタシリンダのピストンを推進して、該マスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置において、
    前記電動モータは、コイルを有するステータと、前記回転−直動変換機構が内部に嵌合され、前記ステータへの通電により回転する環状のロータとを備え、該ロータ及び前記ステータを内部に収容する環状のモータケーシングを備え、
    前記回転−直動変換機構の回転部材と前記ロータとは、両者間に設けられた回り止め手段により相対回動が規制されるとともに、該回転部材は前記ロータの内周に螺合するリングボルトにより軸方向に固定され、
    前記モータケーシングの軸方向の一端開口および該一端開口側に位置する前記ロータの開口部は、前記回転−直動変換機構の回転部材の外径より大径であり、
    前記ロータの前記開口部の端部には、前記一端開口から治具が係合可能な係合部が形成されることを特徴とする電動倍力装置。
  2. 前記リングボルトには、前記ロータの内部に挿入される締付治具が係合可能な締付係合部が備えられることを特徴とする請求項1に記載の電動倍力装置。
  3. 前記モータケーシングの一端開口には、前記治具が係合可能なケーシング係合部が備えられることを特徴とする請求項1または2に記載の電動倍力装置。
  4. ブレーキペダルと連動する入力部材の移動に応じて電動モータを駆動させ、回転−直動変換機構を介してマスタシリンダのピストンを推進して、該マスタシリンダ内にブレーキ液圧を発生させる電動倍力装置の組立方法において、
    前記電動モータは、コイルを有するステータと、前記回転−直動変換機構が内部に嵌合され、前記ステータへの通電により回転する環状のロータとを備えており、
    モータケーシング内に前記ステータ及びロータを配置するステップと、
    筒状の治具を前記ロータに設けた係合部に係合するステップと、
    前記回転−直動変換機構を、前記治具の内面に沿ってその回転部材と前記ロータとの間の回り止め手段により両者の相対回転を規制しつつ、該ロータ内に収容するステップと、
    前記回転部材の軸方向の移動を規制するリングボルトを前記治具の内面に沿って前記ロータ内に挿入するステップと、
    締付治具を前記リングボルトに設けた締付係合部に係合させて、該締付治具を前記治具に対して相対回転させることで該リングボルトを前記ロータの内周面に螺合するステップと、
    を含むことを特徴とする電動倍力装置の組立方法。
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