JPS6067251A - 負圧式倍力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば車両のブレーキマスクシリンダの作動
に用いられる負圧式倍力装置に関する。

従来、この種装置として、前後一対の椀状体よｐなるブ
ースタシェル内金、前後往復動自在なブースタピストン
と、そのブースタピストンの後面に添わせたピストンダ
イヤフラムとにより負圧源に常時連通ずる前部の第１作
動室と、制御弁を介して第１作動室または大気に交互に
連通切換え制御される後部の第２作動室とに区画し、両
腕状体間全ヒストンダイヤフラムおよびブースタピスト
ンに形成された両速孔全貫通するタイロッドによ多連結
し、両速孔を封緘したものが知られている。

上記のように両腕状体間をタイロッドによ多連結すると
、そのタイロッドの補強作用によシブースタシエルを軽
量な材料、例えば薄肉鋼板または合成樹脂よシ成形して
装置の軽量化を図ることができる。

この場合、両速孔の封緘を確実に行わないと、それら透
孔から空気が洩れてブースタピストンの作動が不正確と
なシ、また封緘作業ン容易になし得るようにしておかな
いと、倍力装置の組立能率に支障全米たすことになる。

本発明は上記に鑑み、前記両送孔全容易且つ確実に封緘
し得るようにした前記倍力装置全提供すること全目的と
し、ブースタビス）・ンの透孔口縁に複数の切欠き全設
け、外周面に切欠きに対応する複数の係止爪と各係止爪
と対向する抜止めフランジとを突設したシール取付筒を
両速孔に嵌入して回転させることにより、各係止爪と抜
止めフランジ間に両送孔口縁を挾止し、シール取付筒と
タイロンド間にシール手段を施したところに特徴がある
。

以下、図面によシ本発明をブレーキマスタシリンダに適
用した一実施例について説明する。

第１図において、負圧式倍力装置Ｓのブースタシェル１
は軽量な薄肉鋼板または合成樹脂よシ成形された前後一
対の椀状体ＩＦ、ＩＲ，１ニジなシ、その後部椀状体Ｉ
Ｒの開口部に円周上等間隔に突設された複数の爪片２全
、前部椀状体１Ｆの開口部に円周上等間隔に形成された
複数の切欠き３に係合させて両腕状体ＩＦ、　ＩＲ相互
の位置決めが行われ、そして両腕状体ＩＦ、ＩＲの前後
対向壁間は一対のタイロッド４を介して連結される。こ
のブースタシェル１とタイロッド４との連結構造につい
ては後述す１．る。

ブースタシェル１内は、それに前後往復動自在に収容さ
れたブースタピストン５と、そのグースタビストン５の
後面５ｂに添わせたピストンダイヤフラム６とによシ前
部の第１作動室Ａと、後部の第２作劾室Ｂとに区画され
る。

第１作動室Ａは負圧導入管７全介して負圧源でおる内燃
機関の吸気マニホールド（図示せず）内に常時連通し、
第２作動室Ｂは後述する制御弁８【介して第１作動室Ａ
またはブースタシェル１の後方延長筒９の端壁１０に開
口する大気導入口１１に交互に連通切換え制御されるよ
うになっている。

ブースタピストン５は第１作動室ＡＶｃ縮役された戻し
ばね１２によシ常時後退方向、即ち第２作動室Ｂ側に弾
発され、その後退限はピストンダイヤフラム３の背面に
隆起形成した突起１３がブースタシェル１の後壁内面に
当接することによシ規制される。

ブースタピストン５には、その中心部から後方に突出す
る弁筒１４が設けられ、その弁筒１４は前記延長筒９に
設けた平軸受１５に摺動自在に支承され、その後端は前
記大気導入口１１に向って開放される。

弁筒１４内には、制御弁８が次のように構成される。

即ち、弁筒１４の前部内壁に環状の第１弁座１ｔｉ。

が形成され、弁筒１４の前部には、入力杆１７に連結さ
れてその前端部を構成する弁ピストン１８が摺合され、
この弁ピストン１８後端には前記第１弁座１６□に囲繞
される環状の第２弁座１６２が形成される。

弁筒１４の内壁には、両端を開放した筒状の弁、体１９
の基端部２０が弁筒１ヰに嵌着される弁体保持筒２１を
介して挟止される。この弁体１９はゴム等の弾性材よシ
形成されたもので、その基端部２０から薄肉のダイヤフ
ラム２２が半径方向内方へ延出し、その内周端に厚肉の
弁部２３が連設されて寂シ、その弁部２３は前記第１お
よび第２弁座１６□、１６．と対向する。而して弁部２
３はダイヤフラム２２の変形によ９前後に移動でき、そ
して弁体保持筒２１の前端面に当接することもできる。

弁部２３には環状の補強板２４が埋設され、これ例弁部
２３を両弁座１＆＋　、１６２に向って付勢すべく弁ば
ね２５が連結される。

第１弁座１６□の外側部はブースタピストン５の一対の
通孔２６を介して第１作動室Ａに、また第１および第２
弁座１６１．１６□の中間部は別の一対の通孔２７を介
して第２作動室Ｂに、また第２弁座１６２の内側部は弁
体１９内部を介して大気導入口１１にそれぞれ常時連通
ずる。

ブースタピストン５には、その前面中心部に開口する大
径のシリンダ孔２８と、そのシリンダ孔２８の奥部端面
に開口するｌＪＸ径のシリンダ孔２９が設けられ、その
大径のシリンダ孔２８にその奥よ）ゴム等よシなる弾性
ピストン３ｏおよヒソレと同径の出力ビストン３１がノ
諏次摺合され、また小径のシリンダ孔２９には弾性ピス
トン３ｏより小径の反動ピストン３２が摺合される。さ
らに小径のシリンダ孔２９には前記弁ピストン１８の前
端端面から突出する小軸３３が突入して反動ピストン３
２の後端面に対向する。出力ビストン３１の前面には出
力杆３４が突設され、その出力杆３４は第１作動室Ａ内
に配設される。

入力杆１７Ｉ′ｉ、戻しばね３７にょシ常時後退方向へ
弾発され、その後退限は、入力杆１７に螺合しそ取付け
た可動ストッパ板３５が後方延長筒９の端壁１０の内側
に当接することにょシ規制される。

而して可動ストッパ板３５を回転すれば、それと入力杆
１７との螺合位置が変わるので入力杆１７の後退限全前
後に調節することができる。その調節後の可動ストッパ
板３５の固定は、同じく入力杆１７に螺合したロックナ
ツト３６の緊締にょシ行われる。可動ストツノや板３５
にはこれが前記大気導入口１１を閉塞しないように通気
孔３８が形成される。

弁筒１４の外端開口部には大気導入口１１からの導入空
気全浄化し、且つ入力杆１７の作動を妨げないように変
形し得るフィルタ３９．４０が装着される。

次にブースタピストン５に対する弁筒１４の組付構造に
ついて説明すると、第１〜第４図に示すようにブースタ
ピスト１５はその価格全低減すべく薄肉鋼板よシ成形さ
れたもので、その中心に弁筒用嵌入孔４１が形成される
。址だブースタピストン５には、嵌入孔４１を囲繞する
ように配設さｎると共に前面５ａに突出する一対の円弧
状補強リブ４２と、両補強リブ４２の外側において先端
を相対向させて前面５ａ側へ切起きれた一対の係止爪４
３とが設けられる。両像止爪４３は両補強リプ４２の一
側に偏倚すると共に嵌入孔４１の中心に関して点対称と
なるように配設される。

弁筒１４はフェノール樹脂等の熱硬化性合成樹脂よシ成
形されたもので、筒状本体４４と、その本体４４の一端
外周面に突設された抜止めフラン・ノ４５とを有し、本
体４４の誠止めフランジ４５との連結部外周面は、その
フランフキ５側が大径側となるテーノ平面４６に形成さ
れる。抜止めフランク４５は、その端面に前記大径のシ
リンダ孔２８を持つと共に本体４４と同心の円錐台形短
筒部４７と、その短筒部４７を挾むように配設された平
担な頂面４８を持つ一対の突出部４９とを有し、それら
頂面４８に前記一方の通孔２６が開口する。

またテーパ面４６の小径側に前記他方の通孔２７が開口
する。

係”止、板５０は、前記短筒部４７を遊嵌し得る円錐台
形キャップ部５１を有する平板部５２と、その平板部５
２の両端よシキャップ部５１の突出方向と反対方向に斜
めに折曲げられた一対の脚部３５と、両脚部５３０両端
より、さらに外向きに延出された一対の係止部５４とよ
りなる。平板部５２と脚部５３との連結部は抜止めフラ
ンツ４５の外周縁に沿う円弧状に、また脚部５３と係止
部５４との連結部は補強リブ４２の外周縁に沿う円弧状
にそれぞれ形成される。

係止板５０の両側縁には、キャップ部５１の中心に関し
て点対称となる脚体止部５４の一端部金除いて補強縁部
５５が折曲げ形成される。

キャップ部５１の頂壁には、出力ビストン３１よシ小径
で、出力杆３４より大径の貫通孔５６が形成され、また
平板部５２のキャップ部５１基端側には通孔２６に連通
する一対の連通孔５７が形成される。

弁筒１４をブースタピストン５に組付ける場合には、弁
筒１４の本体４４′ｆ、ブースタピストン５の嵌入孔４
１に前面５ａ側から嵌入し、抜止めフランジ４５を脚補
強り２４２の内側に位置させてブースタピストン５に重
合する。そして、第４図に示すように係止板５０のキャ
ップ部５１全短筒部４７に遊嵌し、また係止爪４３から
外れた位置で平板部５２と１４部５３との連結部全抜止
めフランツ４５の外周縁に、また脚部５３と係止部５４
の連結部全補強リブ４２の外周縁にそれぞれ合致させ、
この状態から係止板５０紫、その脚部５３と係止部５４
との連結部を補強リブ４２に接触させることによりそれ
全案内にして第４図矢印ａ方向に回転させると、係止部
５３が係止爪４３に係止し、同時に平板部５２が突出部
４９の頂面４８に乗上げ、これによシ係止板５０とブー
スタビス！・７５間に抜止めフランツ４５が挟止されて
弁筒１４がブースタピストン５に組付けられる。この場
合、係止爪４３の端縁に係止部５斗の一端に位置する補
強縁部５５が衝合して係止板５ｏの回転角が規制され、
係止板５０の連通孔５７と通孔２６とが合致する。また
戻しばね１２の可動端は係止板５ｏのキャップ部５１に
係合し、その戻しばねの弾発力により係止板５０の回止
めがｈされる。出力杆３４はキャップ部５１０貫通孔５
６に遊挿されるが、その貫通孔５６の直径は出力ビスト
ン３１のそれよりも小径であるから、貫通孔５６周囲の
キャップ部頂壁５１ａがシリンダ孔２８の開口部に臨み
出力ビストン３１と対向するストッパ片として機能し、
これによりブースタピストン５の組立時に出力ビストン
３１および出力杆３４が弁筒１４より落下する等の不具
合を生じることがない。

第１．第３図に示すように、ピストンダイヤフラム６に
は環状をなす内周および外周ビード５８゜５９が形成さ
れており、その外周ビード５９は、その端面に突設され
た位置決め突起６ｏを後部椀状体１Ｒの外周部に形成さ
れた各位置決め孔６１に嵌めて両腕状体ＩＦ、ＩＲによ
シ挟着される。

内周ビード５８はブースタピストン５の嵌入孔４１０縁
に嵌着されるが、その内周ビード５８には、自由状態で
は第５図鎖線示のようにブースタピストン５の前面５ａ
側および嵌入孔４１内方へ突出する一連の膨出部５８ａ
が形成される。この膨出部５８ａは、前記のように弁筒
１４の抜止めフランジ４５全係止板５０とブースタピス
トン５内に挟止する際、抜止めフランジ４５によシ矢印
−ｂのように嵌入孔４１の中心線方向に、また弁筒１４
のテーパ面４６により矢印Ｃのように嵌入孔４１の半径
方向外方にそれぞれ強圧されて嵌入孔４１周囲の環状凹
部６２内に圧縮され、これによシ弁筒１４とブースタピ
ストン５間が確実に封緘される。

ピストンダイヤフラム６の受圧部６３は、ブースタピス
トン５の後面に密着すると共に、ブースタピストン５の
外周面と前部椀状体１Ｆの内周面との間において第１作
ｍ室Ａ側に突出するようＵ字形に折曲げられ、このＵ字
形折曲げ部の転勤によシブ−スタビストン５の前進、後
退を許容するようになっている。

第１、第５図に示すように、ブースタピストン５の、係
止爪４３を切起した部分には開口部６４が形成され、そ
の開口部６４全介してブースタピストン５とピストンダ
イヤフラム６間がＭ１作動室ＡＫ連通されるので、両者
５，６間に空気溜シが生じることがない。またピストン
ダイヤフラム６の、開口部６４と対向する部分は肉厚部
６５に形成されておシ、これによシ第２作動室Ｂに大気
が導入されて第２作動室Ｂの気圧が第１作動室Ａのそれ
よシ高くなっても肉厚部６５が開口部６４内に膨出する
ようなことがなく、シたがってピストンダイヤフラム６
の開口部６４による損傷を防止することができる。

次に、タイロッド４とブースタシェル１との連結構造に
ついて説明する。

第１図に示すように、タイロッド４には、ブースタシェ
ル１前壁を貫通してその前方へ突出する取付ボルト６６
が、一体に形成されると共にブースタシェル１前壁の内
面に当接するばね受板６７が固着される。そしてブース
タシェル１前面に重ねたブレーキマスタシリンダＭの取
付フランジー６８に上記取付ボルト６′６を貫通し、そ
の先端にナツト６９を螺合緊締することによシタイロッ
ド４、ばね受板６７、ブースタシェル１前壁および取付
フランジ６８の囲者が一体に連結される。その際、ボル
ト６６を囲繞するようにばね受板６７の前面に形成され
た環状溝７ｏに、ブースタシェル１前壁のタイロッド貫
通孔を封緘する環状シール部材７１が嵌装される。上記
ばね受板６７は前記戻しばね１２の固定端を支承するも
ので、戻しばね１２の弾発力をタイロッド４に負担させ
てブースタシェル１への負担を取除くことができる。

さらに、タイロッド４には、ブースタシェル１後壁に貫
通してその後方に突出する取げボルト７２と、ブースタ
シェル１後壁の内面に当接する段付フランジ７３とが一
体に形成される。その段付フランジ７３はブースタシェ
ル１後壁の内面に溶接して固着した支筒７４に嵌入され
それの抜止め猿７５を支筒７４に係止させてタイロッド
４とブースタシェル１後壁とが一体に連結される。その
際、段付フランジ７３の小径部と支筒７４間の環状溝７
６に、ブースタシェル１後壁のタイロッド貫通孔を封緘
する環状シール部材７７が嵌装きれる。

上記取付ボルト７２は、これを自動車の車室前部壁Ｗに
貫通し、その先端にナツト７８を螺合緊締することによ
シタイロツド４・が車室前部壁Ｗに固着される。

かくし７て、ブースタシェル１はタイロッド４ン介して
車室前部壁ＷＫ取付けられ、またプレー・マスタシリン
ダＭはタイロッド４を介してブースタシェル１に連結さ
れる。

次にタイロッド４とブースタピストン５とピヌト／ダイ
ヤフラム６間のシール構造について脱ヴする。

ブースタピストン５には、第１、第３図に示すように両
補強リブ４２間に位置させて一対のタイロッド貫通用透
孔７９が形成され、その口縁には複数、図示例は３個の
切欠き８０が円周上等間隔に設けられている。またピス
トンダイヤフラム６にも前記透孔７９に対応する透孔８
１が形成され、各透孔８１の口縁には肉厚部８２が形成
される。

第３、第６図に示すように、２個のシール取付筒８３外
局面の一端部には、前記切欠き８ｏに対応する３個の係
止爪８４が、また他端部には４個の工具係合凹部８５全
持つ抜止めフランジ８Ｇが突設される。各係止爪８４の
頂面８４ａＫは、その中間部よシ−ル取付筒８３端面に
向けて下逆勾配の嵌入案内用傾斜面８４ｂが形成され、
また立上シ面８４ＣＫｌｄ、その中間部よシ一端に向け
て下逆勾配の回転案内用傾斜面８４ｄが形成さｎる。各
係止爪８４における回転案内用傾斜面８４ｄの傾き方向
は同一である。

シースタビストン５に対する各シール取付筒８３の組付
けは、ブースタピストン５に弁ｍ１４ｋｌｌｉ付ける前
に行われるもので、そのシール取付節８３はブースタピ
ストン５の後面５ｂ側より各係止爪８４全各切欠き８０
に合致させてピストンダイヤフラム６およびブースタピ
ストン５の透孔８１．７９に嵌入される。この場合、各
係止爪８４における頂面８４ａの嵌入案内用傾斜面８４
ｂによりシール取付筒８３の、ブースタピストン５の透
孔７９に対する嵌入がスムーズに行われる。

そして第６、第７図に示すように工具８７の短円柱部８
８をシール取付筒８３に、また短円柱部８８外周面の各
係合突起８９？］一各工具係合凹部８５にそれぞれ係合
し、またブースタピストン５の前面５ａに受け具９（ｌ
当て＼工具８７を押圧してブースタピストン５の肉厚部
８２を圧縮しながらハンドル９１全第７図矢印ｄ方向に
回転きせる。これにより各係止爪８４が各切欠き８ｏと
喰違い各係止爪８４の立上シ面８４Ｇと抜止め７２７２
８６間にブースタピストン５およびピストンダイヤフラ
ム６の透孔７９，８１０線が挟止され、ブースタピスト
ン５とシール取付筒８３間が封緘される。この場合各係
止爪８４における立上シ面Ｑ　Ａ　ｃ、のＴｒｉｌ　社
安由田７１−Ｗ狐ｉ　０　Ａ　Ａ　ｒｅ　１−　ｈ　＆
　ＩＣ、Ｌ　ｒｌＴ８４がブースタピストン５の透孔７
９０縁にスムーズに入り込み、前記挟止が確実に行われ
る。

第２、第３図に示すように弁筒１４の抜止め７ランノ４
５には、両シール取付筒８３における相隣る係止爪８４
間の外周面に合致し得る凹弧状内周面を持つ切欠き９２
が形成され、前記のように弁筒１４全ブースタピストン
５の嵌入孔４１に嵌入して各切欠き９２と各シール取４
１筒８３と全凹凸嵌合すると、抜止めフランジ４５にお
ける各切欠き９２の両端近傍の外周面が相隣る係止爪８
４の側面８４ｅＫ係合し、弁筒１４およびシール取付筒
８３相互の回止めがなされる。その他の回止め手段とし
ては、第８図に示すように弁筒１４における抜止め７ラ
ンノ４５の切欠き９２に］本の係止爪８４と係合し得る
凹溝９３を形成するようにしてもよい。

第１図に示すように、シール取付節８３とタイロン１４
間には、ブースタピストン５０作動を許容するシール手
段が施される。そのシール手段は、ゴム等の弾性材よシ
形成された蛇腹状の伸縮ブーツ９４よシ構成さｎｌその
ブーツ９４によシ第１作動室Ａにおいてタイロッド４？
ｆ：囲繞し、前端９ヰａはタイロッド４の環状溝９５に
、またその後端９４ｂはシール取付筒８３の開口部にそ
れぞれ嵌着される。

車室において、倍力装置Ｓの入力杆１７の後端には、固
定プラケット９６に枢支９７さｎるブレーキペダル９８
が連結金具９９を介して連結される。１００はブレーキ
ペダル９８を後方へ付勢する戻しばねである。

ブレーキマスクシリンダＭのシリンダ本体１０１後端部
はブースタシェル１前壁を貫通して第１作動室Ａ内に突
入しておシ、そのシリンダ本体１０１内の作動ピストン
１０２の後端に倍力装置Ｓの出力杆３４が対向している
。

次にこの実施例の作用について説明すると、第１図の状
態は非作動状態を示すもので、互いに連結した弁ピスト
ン１８、入力杆１７およびブレーキペダル９８は、可動
ストツノ９板３５が固定の端壁１０に当接する所定の後
退位置に戻しばね３７のばね力を以て保持され、そして
弁ピスト７１８は第２弁座１６２を介して弁部２３の前
面を押圧して、これ？弁体保持筒２１の前面に軽く接触
させるまで後退させ、それによって第１弁座１６゜と弁
部２３間に僅かな間隙ｇを形成している。このような状
態は前記した可動ストッパ板３５の調節によシ容易に得
ることができる。

以上によシ、エン・シン運転中、常に負圧全蓄えている
第１作動室Ａは通孔２６、間隙ｇおよび通孔２７全介し
て第２作動室Ｂと連通し、また弁部２３の前面開口部は
第２弁座１６２によシ閉鎖されるので、第２作動室Ｂに
は第１作動室Ａの負圧が伝達して両作動室Ａ、Ｂの気圧
が平衡している。

したがってブースタピストン５も戻しばね１２の弾発力
？以て図示の後退位置を占める。

いま゛、車両全制動すべくブレーキペダル９８を踏込み
、入力杆１７および弁ピストン１８を前進　゛させれば
、弁ばね２５によシ前方へ付勢される弁部２３は弁ピス
トン１８に追従して前進するが、第１弁座１６１　と弁
部２３との間隙ｇが前述のように極めて狭いので、弁部
２３は、直ちに第１弁座１６１に着座して両作動室Ａ、
Ｂ間の連通全遮断し、同時に第２弁座１６２は弁部２３
から離れて第２作動室Ｂ全通孔２７および弁体１９内部
を介して大気導入口１１に連通させる。したがって第２
作動室Ｂには大気が素早く導入され、該室Ｂが第１作動
室Ａよシも高圧となシ、両室Ａ、Ｂ間に生じる気圧差に
よシブ−スタビストン５が戻しばね１２に抗し前進して
、弾性ピストン３（ｌ介して出力杆３４を前進させるの
で、ブレーキマスクシリンダＭの作動ピストン１０１−
前方へ駆動し、車両に制動がかけられる。

上記作動ピストン１０２の駆動時に１シリンダ本体１０
１に前方へのスラスト荷重が作用するが、その荷重はタ
イロッド４を介して車体、即ち車室前部壁Ｗに伝達して
支承される。したがってブースタシェル１には上記荷重
は作用しない。

一方、弁ピストン１８の小軸３３はその前進によシ反動
ピストン３２を介して弾性ビス！・ン３゜に当接すると
、出力杆３４の作動反力による弾性ピストン３０の反動
ピストン３２側への膨出変形によシ前記反力の一部が弁
ピストン１８を介してブレーキ被ダル９８側にフィード
バックされ、それによシ操縦者は出力杆３４の出力、即
ち制動力を感知することができる。

次に、ブレーキペダル９８の踏込みカを解放すると、先
ず弁ピスト／１８にががる前記反力および戻しばね３７
の弾発力にょシ入カ杆１７が後退し、これによシ第２弁
座１６２を弁部２３に着座させると共にその弁部２３全
弁体保持筒２１の前面に当接させるので、弁部２３ｒＩ
′ｉ、入力杆１７のｉ過方を受けて軸方向に圧縮変形を
生じる。その結果、Ｍｌ弁座１６１と弁部２３との間に
は轟初の間隙ｇよル大きな間隙が形成されるため、その
大きな間隙を通して両作動室Ａ、Ｈの気圧が相互に素早
く均衡し、それらの気圧差がなくなれば、ブースタピス
トン５は、戻しばね１２の弾発力で後退し、ピストンダ
イヤフラム６の突起１３がブースタシェル１の後壁内面
に当接して停止する。そして、入力杆１７が端壁１０に
当接したとき、弁部２３は入力杆１７の後退力から解放
されて原形に復元するので、第１弁座１６□との間隙を
再び小間隙ｇに狭ばめることができる。

以上のように本発明によれば、シール取付筒の各係止爪
と抜止めフランジＶこよシブ−スタビストンとピストン
ダイヤフラムの両速孔口縁を挾止し、またシール取付時
とタイロッド間にシール手段を施したので、両速孔を容
易且つ確実に封緘することができる。またシール取付筒
にシール手段取付用の環状溝または環状突起等を設ける
ことが可能であシ、シたがってブースタピストンヲ薄肉
鋼板よシ形成しても、それにシール手段をシール取付筒
を介して確実に取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１乃至第７図は本発明の一実施例金示すもので、第１
図は全体の縦断正面図で第２図１−Ｉ線で切断した場合
に相当し、第２図は７゛−スタビストンに対する弁筒、
係止板およびシール取付筒の取付関係を示す側面図、第
３図はブースタピストン、ピストン、ダイヤフラム、弁
筒、係止板およびシール取付筒の分解斜視図、第４図は
ブースタピストンに対する弁筒の組付は方を示す側面図
、第５図はブースタピストンと弁筒のシール構造を示す
部分拡大縦断正面′図、第６図はど−ル取付筒と工具の
関係を示す斜視図、第７図はグースタビストンに対する
シール取付筒の取付は方を示す断面図、第８図は弁筒と
シール取付筒の関係を示す変形例の部分側面図である。 Ａ、Ｂ・・・第１．第２作動室、 １・・・ブースタシェル、ＩＦ、ＩＲ・・・椀状体、４
・・・タイロッド、５・・・ブースタピストン、６・・
・ピストンダイヤフラム、８・・・制御弁、７９．８１
・・・透孔、　８０・・・切欠き、８３・・・シール取
付筒、　８４・・・係止爪、８６・・・抜止めフランジ
、 ９４・・・シール手段としての伸縮ブーツ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 前後一対の椀状体よシなるブースタシェル内を、前後往
   復動自在なブースタピストンと、該ブースタピストンの
   後面に添わせたピストンダイヤフラムとによシ負圧源に
   常時連通する前部の第１作動室と、制御弁を介して前記
   第１作動室または大気に交互に連通切換え制御される後
   部の第２作動室とに区画し、両腕状体間を前記ピストン
   ダイヤフラムにおよび前記ブースタピストンに形成され
   た両送孔を貫通するタイロッドによシ連結し、両送孔を
   封緘した負圧式倍力装置において、前記ブースタピスト
   ンの前記透孔口縁に複数の切欠き全設け、外周面に前記
   切欠きに対応する複数の係止爪と各係止爪と対向する抜
   止め７シンジとを突設したシール取付筒を両送孔に嵌入
   して回転させることによシ、各係止爪と前記抜止めフラ
   ンジ間に両送孔口縁全挟止し、前記シール取付筒と前記
   タイロッド間にシール手段を施したことケ特徴とする負
   圧式倍力装置。