JP6695262B2 - 可変ローパスフィルタ回路 - Google Patents

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本発明は、可変ローパスフィルタ回路に関し、特に、小型化に適した可変減衰回路付きの可変ローパスフィルタ回路に関する。
従来から、オペアンプを有してフィルタのカットオフ周波数を可変可能とした可変ローパスフィルタ回路が知られている。
このような可変ローパスフィルタ回路は、オペアンプと複数のフィルタ回路用可変抵抗器と複数の可変キャパシタとを有して構成される。例えば、2次ローパスフィルタであるローパスフィルタ回路920を有した可変ローパスフィルタ回路900について図5を用いて説明する。
図5に示すように、可変ローパスフィルタ回路900内のローパスフィルタ回路920は、可変抵抗器R0aと、可変抵抗器R0bと、可変抵抗器R0cと、可変キャパシタC0aと、可変キャパシタC0bと、オペアンプOP01と、から成る。
可変抵抗器R0aの一端が入力端となり、可変抵抗器R0aの他端に可変抵抗器R0bの一端が接続され、可変抵抗器R0bの他端がオペアンプOP01の反転入力端子に接続され、可変抵抗器R0cの一端が可変抵抗器R0aの他端に接続されていると共に、他端が出力端に接続されている。可変キャパシタC0aは、可変抵抗器R0aの他端とグランドとの間に接続されており、可変キャパシタC0bは、オペアンプOP01の反転入力端子と出力端との間に接続されている。また、オペアンプOP01の非反転入力端子がグランドに接続されている。
ローパスフィルタ回路920は、可変抵抗器R0aと可変抵抗器R0bと可変抵抗器R0cと可変キャパシタC0aと可変キャパシタC0bそれぞれの抵抗値又は容量値を変更することによって、フィルタのカットオフ周波数を可変することができる。
特開2008−252213号公報 特開2012−156973号公報 特開平05−327370号公報 特開2004−096260号公報
しかしながら、ローパスフィルタ回路920は、フィルタのカットオフ周波数を設定する変数と帯域内減衰量を設定する変数とが互いに影響を及ぼしていた。従って、カットオフ周波数と帯域内減衰量とを独立して調整することは困難だった。そのために、図5に示すように、オペアンプOP02と可変抵抗器R01と可変抵抗器R02とを有して構成された可変増幅回路910をローパスフィルタ回路920と直列に設ける必要があった。その結果、可変ローパスフィルタ回路900の回路規模が増大するという問題が生じてしまっていた。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、制御が複雑になることを抑制しつつ、回路規模の小型化に適した可変ローパスフィルタ回路を提供する。
上記課題を解決するために本発明の可変ローパスフィルタ回路は、入力端と、一端が前記入力端に接続された第1可変抵抗器と、電源とグランドとの間に直列接続された第2可変抵抗器及び第3可変抵抗器と、一端が前記第1可変抵抗器の他端に接続された第4可変抵抗器と、を有して、前記第2変抵抗器と前記第3可変抵抗器との接続点が前記第1可変抵抗器の他端に接続されている可変減衰回路と、オペアンプと複数のフィルタ回路用可変抵抗器と複数の可変キャパシタとを有して、前記可変減衰回路に接続されたローパスフィルタ回路と、複数の前記フィルタ回路用可変抵抗器及び前記第1可変抵抗器乃至前記第4可変抵抗器それぞれの抵抗値を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路からの制御信号によって前記可変減衰回路の減衰量を可変する、という特徴を有する。
このように構成された可変ローパスフィルタ回路は、オペアンプを使用しない可変減衰回路をローパスフィルタ回路に接続したので、フィルタのカットオフ周波数に関わらず帯域内減衰量を独立して調整することができる。その結果、制御が複雑になることを抑制しつつ、回路規模を小さくすることができる。
また、上記の構成において、前記ローパスフィルタ回路は、出力端を有し、複数の前記フィルタ回路用可変抵抗器は、第5可変抵抗器と第6可変抵抗器とから成ると共に、複数の前記可変キャパシタは、第1可変キャパシタと第2可変キャパシタとから成り、前記第5可変抵抗器の一端が前記第4可変抵抗器の他端に接続されていると共に、前記第5可変抵抗器の他端が前記オペアンプの反転入力端子に接続され、前記第6可変抵抗器の一端が前記第4可変抵抗器の他端に接続されていると共に、他端が前記出力端に接続され、前記第1可変キャパシタは、前記第4可変抵抗器の他端とグランドとの間に接続されており、前記第2可変キャパシタは、前記オペアンプの反転入力端子と前記出力端との間に接続されており、前記オペアンプの非反転入力端子がグランドに接続されていて、前記制御回路からの制御信号によってカットオフ周波数を可変する、という特徴を有する。
このように構成された可変ローパスフィルタ回路は、カットオフ周波数の変更を、帯域内減衰量の変更とは独立して行うことができるため、容易にカットオフ周波数を変更することができる。それと共に、第4可変抵抗器を可変減衰回路とローパスフィルタ回路とで共有化することができるため、回路規模を更に小さくすることができる。
本発明の可変ローパスフィルタ回路は、オペアンプを使用しない可変減衰回路をローパスフィルタ回路に接続したので、フィルタのカットオフ周波数に関わらず帯域内減衰量を独立して調整することができる。その結果、制御が複雑になることを抑制しつつ、回路規模を小さくすることができる。
本発明の実施形態における可変ローパスフィルタ回路のブロック図である。 可変減衰回路とローパスフィルタ回路の回路図である。 各可変抵抗器の抵抗値の変更方法を示す回路図である。 差動回路化されたローパスフィルタ回路の回路図である。 従来例に関わる可変ローパスフィルタ回路の回路図である。
以下、本発明の可変ローパスフィルタ回路について、図面を参照しながら説明する。本発明の可変ローパスフィルタ回路は、例えば、パソコン等のタッチパネルに内蔵された静電容量センサ用に使用される。本発明の可変ローパスフィルタ回路の用途については、以下説明する実施形態に限定されるものではなく適宜変更が可能である。
[実施形態]
最初に、図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態に係る可変ローパスフィルタ回路100の各ブロックの構成及び働きについて説明する。図1は、可変ローパスフィルタ回路100のブロック図であり、図2は、可変減衰回路10とローパスフィルタ回路20それぞれの回路図であり、図3は、可変抵抗器11、可変抵抗器12、及び可変抵抗器13それぞれの抵抗値の変更方法を示す回路図である。
可変ローパスフィルタ回路100は、図1に示すように、可変減衰回路10と、ローパスフィルタ回路20と、可変減衰回路10及びローパスフィルタ回路20に接続された制御回路30と、を備えて構成されている。
可変ローパスフィルタ回路100では、可変減衰回路10に入力信号Vinが入力され、当該入力信号Vinが減衰された減衰回路出力信号Vout1が可変減衰回路10からローパスフィルタ回路20に入力され、フィルタリングされた出力信号Voutがローパスフィルタ回路20から出力される。また、可変減衰回路10とローパスフィルタ回路20とは、制御回路30によって制御される。
可変減衰回路10は、図2に示すように、入力端17と、一端が入力端17に接続された抵抗値R1を有する第1可変抵抗器11と、電源電圧Vddを有する電源41とグランド43との間に直列接続された抵抗値R2を有する第2可変抵抗器12及び抵抗値R3を有する第3可変抵抗器13と、一端が第1可変抵抗器11の他端に接続された抵抗値Raを有する第4可変抵抗器14と、を有し、第2可変抵抗器12と第3可変抵抗器13との接続点が第1可変抵抗器11の他端に接続されている。
また、ローパスフィルタ回路20は、オペアンプ21と複数のフィルタ回路用可変抵抗器23と複数の可変キャパシタ25とを有しており、上述した可変減衰回路10の第4可変抵抗器14の他端に接続されている。尚、第4可変抵抗器14は、可変減衰回路10とローパスフィルタ回路20とによって共用されている。
ローパスフィルタ回路20は、出力端27を有し、上述した複数のフィルタ回路用可変抵抗器23は、抵抗値Rbを有する第5可変抵抗器23aと抵抗値Rcを有する第6可変抵抗器23bとから成ると共に、複数の可変キャパシタ25は、容量値Caを有する第1可変キャパシタ25aと容量値Cbを有する第2可変キャパシタ25bとから成る。また、第5可変抵抗器23aの一端が第4可変抵抗器14の他端に接続されていると共に、第5可変抵抗器23aの他端がオペアンプ21の反転入力端子21aに接続され、第6可変抵抗器23bの一端が第4可変抵抗器14の他端に接続されていると共に、他端が出力端27に接続されている。
また、第1可変キャパシタ25aは、第4可変抵抗器14の他端とグランド43との間に接続されており、第2可変キャパシタ25bは、オペアンプ21の反転入力端子21aと出力端27との間に接続されており、オペアンプ21の非反転入力端子21bがグランド43に接続されている。
制御回路30は、図1に示すように、制御回路30からの制御信号Sg1及び制御信号Sg2によって、可変減衰回路10における帯域内減衰量ATT及びローパスフィルタ回路20におけるカットオフ周波数F1を制御することができる。
制御回路30からの制御信号Sg1は、複数のスイッチ素子を制御することによって、図2に示す第1可変抵抗器11、第2可変抵抗器12、第3可変抵抗器13、及び第4可変抵抗器14それぞれの抵抗値を制御することができる。また、制御回路30からの制御信号Sg2は、複数のスイッチ素子を制御することによって、第5可変抵抗器23a、第6可変抵抗器23b、第1可変キャパシタ25a、及び第2可変キャパシタ25bそれぞれの抵抗値又は容量値を制御することができる。
例えば、第1可変抵抗器11と第2可変抵抗器12と第3可変抵抗器13それぞれの抵抗値の制御は、図3に示すように行なわれる。
第1可変抵抗器11は、抵抗器素子R1a、抵抗器素子R1b、抵抗器素子R1c、及び抵抗器素子R1d、とスイッチ素子S1a、スイッチ素子S1b、スイッチ素子S1c、及びスイッチ素子S1d、とで構成されている。抵抗器素子R1a、抵抗器素子R1b、抵抗器素子R1c、及び抵抗器素子R1dは、抵抗器素子R1aの一端から抵抗器素子R1dの他端までが直列接続されており、スイッチ素子S1a、スイッチ素子S1b、スイッチ素子S1c、及びスイッチ素子S1dそれぞれの一端は、それぞれ抵抗器素子R1aの他端、抵抗器素子R1bの他端、抵抗器素子R1cの他端、及び抵抗器素子R1dの他端に接続されている。また、スイッチ素子S1a、スイッチ素子S1b、スイッチ素子S1c、及びスイッチ素子S1dのそれぞれの他端同士が接続されて、その接続点が、第2可変抵抗器12と第3可変抵抗器13との接続点に接続されている。
第1可変抵抗器11の抵抗値は、スイッチ素子S1a、スイッチ素子S1b、スイッチ素子S1c、及びスイッチ素子S1dそれぞれをオン又はオフし、抵抗器素子R1aに対して、各抵抗器素子R1b、抵抗器素子R1c、及び又は抵抗器素子R1dが直列に接続されるか否かによって、求める抵抗値に設定される。尚、本実施形態では、第1可変抵抗器11を構成する各抵抗器素子の数及び各スイッチ素子の数を4としているが、4以外の複数の数であっても良い。
第1可変抵抗器11以外の可変減衰回路10用の可変抵抗器即ち、第2可変抵抗器12と第3可変抵抗器13と第4可変抵抗器14、及びフィルタ回路用可変抵抗器23の第5可変抵抗器23aと第6可変抵抗器23bの構成も第1可変抵抗器11の構成と同様である。更に、ローパスフィルタ回路20の第1可変キャパシタ25aと第2可変キャパシタ25bについても、基本的に同様の回路によって構成されるが、可変キャパシタの場合は、複数の可変キャパシタ素子を有し、各可変キャパシタ素子が並列に接続されるか否かによって、求める容量値に設定される。
前述したローパスフィルタ回路20の構成は、図5に示した従来例に関わる可変ローパスフィルタ回路900におけるローパスフィルタ回路920と同様であり、制御回路30からの制御信号Sg2によって、第5可変抵抗器23a及び第6可変抵抗器23bの抵抗値Rb及び抵抗値Rcと、第1可変キャパシタ25a及び第2可変キャパシタ25bの容量値Ca及び容量値Cbと、を可変させてカットオフ周波数F1を変更可能とすることができる。
通常、フィルタの設計の際には、そのQ値であるQ1の値を設定した後、カットオフ周波数F1やゲインA1を設定する。そして、カットオフ周波数F1を変更させる場合には、Q1の値が保たれるように各抵抗値や各容量値を設計する。
例えば、図5に示した従来例に関わる可変ローパスフィルタ回路900のローパスフィルタ回路920におけるQ1の値、カットオフ周波数F1、及びゲインA1は、以下のように表される。
Figure 0006695262
Figure 0006695262
Figure 0006695262
上述したQ1の値、カットオフ周波数F1、及びゲインA1を設定した後、各抵抗値及び容量値を設定する。尚、当該各抵抗値及び容量値の設定の仕方については、公知であるため、その説明を省略する。このようにして求めた各抵抗値及び容量値を、ローパスフィルタ回路20における複数のフィルタ回路用可変抵抗器23及び複数の可変キャパシタ25の各抵抗値及び容量値に適用すれば、カットオフ周波数F1を変更させることができる。
しかし、従来例に関わる可変ローパスフィルタ回路900の構成は、本発明の可変ローパスフィルタ回路100の構成とは異なる。即ち、可変ローパスフィルタ回路900では、ローパスフィルタ回路920の前段に可変増幅回路910のオペアンプOP02が直列に接続されていたが、本発明の可変ローパスフィルタ回路100では、ローパスフィルタ回路20の前段に可変減衰回路10が接続されている。
従って、可変ローパスフィルタ回路100では、可変減衰回路10の出力側から見た抵抗値を、従来例に関わる可変ローパスフィルタ回路900における可変抵抗器R0aの抵抗値(R0a)と同一の抵抗値となるようにする必要がある。言い換えれば、第1可変抵抗器11、第2可変抵抗器12、第3可変抵抗器13、及び第4可変抵抗器14の合成抵抗の抵抗値を、可変ローパスフィルタ回路900における可変抵抗器R0aの抵抗値R0aに設定する必要がある。
従って、(R2//R3)//R1+Ra=R0a、即ち第4可変抵抗器14の抵抗値Raとしては、Ra=R0a―(R2//R3)//R1とする必要がある。そのため、Raを、以下の式で表される抵抗値に設定することになる。
Figure 0006695262
ところで、ローパスフィルタ回路20のカットオフ周波数F1の変更による第5可変抵抗器23aの抵抗値Rb及び第6可変抵抗器23bの抵抗値Rcの設定値の変更に対応して、図2及び図3に示した可変減衰回路10における第2可変抵抗器12と第3可変抵抗器13との接続点の電圧即ちバイアス電圧Vdc、及び可変減衰回路10の帯域内減衰量ATTを設定することができる。
バイアス電圧Vdc及び帯域内減衰量ATTは、以下の式で表すことができる。
Figure 0006695262
Figure 0006695262
例えば、バイアス電圧VdcをN*Vdd(N<1)とした場合、第3可変抵抗器13の抵抗値R3は、以下の式で表すことができる。
Figure 0006695262
また、帯域内減衰量ATTをM(M<1)とした場合、第1可変抵抗器11の抵抗値R1は、以下の式で表すことができる。即ち、数式[数4]を満たした状態で、制御回路30からの制御信号Sg1によって、第1可変抵抗器11、第2可変抵抗器12、第3可変抵抗器13、及び第4可変抵抗器14それぞれの抵抗値の比率、即ち、抵抗値R1、抵抗値R2、抵抗値R3及び抵抗値Raの比率を変えることによって可変減衰回路10の帯域内減衰量を可変することができる。
Figure 0006695262
従って、数式[数4]乃至[数7]を基にして、第1可変抵抗器11の抵抗値R1、第2可変抵抗器の抵抗値R2、第3可変抵抗器13の抵抗値R3、及び第4可変抵抗器14の抵抗値Raを決定することができる。
尚、本実施形態の可変ローパスフィルタ回路100では、バイアス電圧Vdcを電源電圧Vddの1/2、即ちR2=R3=R(Rは任意の値)とした。従って、バイアス電圧Vdc、帯域内減衰量ATT、及び第4可変抵抗器14の抵抗値Raは、以下の式で表すことができる。
Figure 0006695262
Figure 0006695262
Figure 0006695262
従って、可変ローパスフィルタ回路100では、数式[数8]乃至[数10]を基にして、第1可変抵抗器11の抵抗値R1、第2可変抵抗器の抵抗値R2、第3可変抵抗器13の抵抗値R3、及び第4可変抵抗器14の抵抗値Raを決定すれば良い。
次に、図4を参照して、本発明の実施形態に係る可変ローパスフィルタ回路100のローパスフィルタ回路20が差動回路化された場合の回路について説明する。図4は、差動回路化されたローパスフィルタ回路50の回路図である。
可変ローパスフィルタ回路100で使用されたローパスフィルタ回路20は、シングルエンド入力の回路であるが、これを差動入力の回路で構成することができる。
差動化されたローパスフィルタ回路50は、図4に示すように、図2に示したシングルエンド入力のローパスフィルタ回路20を2個組み合わせて構成した回路であり、それぞれの可変抵抗器又は可変キャパシタの定数は、ローパスフィルタ回路20の可変抵抗器又は可変キャパシタの定数と同様に計算することができる。また、それらの働きも同様である。
図4では、ローパスフィルタ回路50の2つの入力端に、それぞれ可変減衰回路10を接続した構成としているが、2つの入力端のうちの一方だけに可変減衰回路10を接続してこの経路の信号だけを減衰させ、他方の経路の信号を減衰させないようにすることも可能である。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
可変ローパスフィルタ回路100は、オペアンプを使用しない可変減衰回路10をローパスフィルタ回路20に接続したので、フィルタのカットオフ周波数F1に関わらず帯域内減衰量ATTを独立して調整することができる。その結果、制御が複雑になることを抑制しつつ、回路規模を小さくすることができる。
また、カットオフ周波数F1の変更を、帯域内減衰量ATTの変更とは独立して行うことができるため、容易にカットオフ周波数F1を変更することができる。それと共に、第4可変抵抗器14を可変減衰回路10とローパスフィルタ回路20とで共有化することができるため、回路規模を更に小さくすることができる。
以上説明したように、本発明の可変ローパスフィルタ回路は、オペアンプを使用しない可変減衰回路をローパスフィルタ回路に接続したので、フィルタのカットオフ周波数に関わらず帯域内減衰量を独立して調整することができる。その結果、制御が複雑になることを抑制しつつ、回路規模を小さくすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。
10 可変減衰回路
11 第1可変抵抗器
12 第2可変抵抗器
13 第3可変抵抗器
14 第4可変抵抗器
17 入力端
20 ローパスフィルタ回路
21 オペアンプ
21a 反転入力端子
21b 非反転入力端子
23 フィルタ回路用可変抵抗器
23a 第5可変抵抗器
23b 第6可変抵抗器
25 可変キャパシタ
25a 第1可変キャパシタ
25b 第2可変キャパシタ
27 出力端
30 制御回路
41 電源
43 グランド
100 可変ローパスフィルタ回路
ATT 帯域内減衰量
F1 カットオフ周波数
Sg1 制御信号
Sg2 制御信号
Vin 入力信号
Vout 出力信号
Vdd 電源電圧
Vdc バイアス電圧

Claims (2)

  1. 入力端と、一端が前記入力端に接続された第1可変抵抗器と、電源とグランドとの間に直列接続された第2可変抵抗器及び第3可変抵抗器と、一端が前記第1可変抵抗器の他端に接続された第4可変抵抗器と、を有して、前記第2変抵抗器と前記第3可変抵抗器との接続点が前記第1可変抵抗器の他端に接続されている可変減衰回路と、
    オペアンプと複数のフィルタ回路用可変抵抗器と複数の可変キャパシタとを有して、前記可変減衰回路に接続されたローパスフィルタ回路と、
    複数の前記フィルタ回路用可変抵抗器及び前記第1可変抵抗器乃至前記第4可変抵抗器それぞれの抵抗値を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路からの制御信号によって前記可変減衰回路の減衰量を可変する、
    ことを特徴とする可変ローパスフィルタ回路。
  2. 前記ローパスフィルタ回路は、出力端を有し、
    複数の前記フィルタ回路用可変抵抗器は、第5可変抵抗器と第6可変抵抗器とから成ると共に、複数の前記可変キャパシタは、第1可変キャパシタと第2可変キャパシタとから成り、
    前記第5可変抵抗器の一端が前記第4可変抵抗器の他端に接続されていると共に、前記第5可変抵抗器の他端が前記オペアンプの反転入力端子に接続され、
    前記第6可変抵抗器の一端が前記第4可変抵抗器の他端に接続されていると共に、他端が前記出力端に接続され、
    前記第1可変キャパシタは、前記第4可変抵抗器の他端とグランドとの間に接続されており、前記第2可変キャパシタは、前記オペアンプの反転入力端子と前記出力端との間に接続されており、前記オペアンプの非反転入力端子がグランドに接続されていて、
    前記制御回路からの制御信号によってカットオフ周波数を可変する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の可変ローパスフィルタ回路。



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