JP2007074340A - 演算増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】
入力抵抗素子の抵抗値が可変の演算増幅器において、入力端子に接続されたC結容量と前記入力抵抗素子とでハイパスフィルターが構成された場合に、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を一定にできるようにする。
【解決手段】
基準電源106からの基準電圧を差動入力増幅器101の一方の入力端子に入力する。抵抗値が可変で一方の端子が差動入力増幅器101の他方の入力端子に接続された入力抵抗素子、および前記入力抵抗素子の他方の端子と直列に接続された容量素子によってハイパスフィルターを構成する。そして、前記入力抵抗素子の前記他方の端子に接続され、前記入力抵抗素子の抵抗値に応じて、オンオフが切り替わるアナログスイッチを介して、電流源107から前記入力抵抗素子に一定の電流を出力する。
【選択図】 図1
入力抵抗素子の抵抗値が可変の演算増幅器において、入力端子に接続されたC結容量と前記入力抵抗素子とでハイパスフィルターが構成された場合に、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を一定にできるようにする。
【解決手段】
基準電源106からの基準電圧を差動入力増幅器101の一方の入力端子に入力する。抵抗値が可変で一方の端子が差動入力増幅器101の他方の入力端子に接続された入力抵抗素子、および前記入力抵抗素子の他方の端子と直列に接続された容量素子によってハイパスフィルターを構成する。そして、前記入力抵抗素子の前記他方の端子に接続され、前記入力抵抗素子の抵抗値に応じて、オンオフが切り替わるアナログスイッチを介して、電流源107から前記入力抵抗素子に一定の電流を出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、アナログ信号を増幅あるいは減衰させる演算増幅器に関するものであり、特に入力抵抗素子の抵抗値が可変の演算増幅器において、入力端子に接続されたC結容量と前記入力抵抗素子とでハイパスフィルターが構成された場合に、前記入力抵抗素子の抵抗値を変動させても、前記ハイパスフィルターの周波数特性を変動させない技術に関するものである。
近年のLSIでは、すべての信号処理を一つのLSIで構成する技術が普及し始めている。このようなLSIでは、LSIへの入力信号の大半がアナログ信号であることから、アナログ信号をデジタル信号に変換するまでに、デジタル信号への変換に適した信号レベルへ増幅あるいは減衰させるゲイン可変増幅器が必要である。
このようなゲイン可変増幅器としては、差動増幅器の入力抵抗素子と帰還抵抗素子との抵抗比を可変にする、つまり帰還抵抗素子あるいは入力抵抗素子の抵抗値を可変にすることで増幅器の利得(出力ゲイン)を可変にする反転型演算増幅器が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、上記のLSIでは、アナログ信号をデジタル信号に変換するのにA/Dコンバータが利用される。この場合、入力信号(アナログ信号)には、外乱などの影響により、デジタル側において必要でないオフセット電圧成分がつく場合がある。A/Dコンバータは、アナログ入力信号のDC電圧成分にオフセット電圧成分がついても、そのままオフセット電圧成分もデジタル変換してしまうので、A/Dコンバータに対するアナログ入力信号からは、前記オフセット電圧成分を除去する必要がある。
そこで、上記反転型演算増幅器では、入力端子にC結容量を接続することでオフセット電圧成分の影響をなくしている。すなわち、入力端子に接続したC結容量と前記入力抵抗素子とでハイパスフィルターが構成されることにより、反転型演算増幅器の出力DC電圧は一定となり、例え入力信号にオフセット電圧成分が発生しても、反転型演算増幅器の出力DC電圧は変動しないようにできる。
特開平2−206908号公報
しかし、出力ゲインを変えるために、前記入力抵抗素子の抵抗値を変動させると、これにともないハイパスフィルターのカットオフ周波数までもが変動するという問題が上記の反転型演算増幅器にはある。
本発明は、前記の問題に着目してなされたものであり、入力抵抗素子の抵抗値が可変の演算増幅器において、入力端子に接続されたC結容量と前記入力抵抗素子とでハイパスフィルターが構成された場合に、前記入力抵抗素子の抵抗値を変動させても、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を一定にできる演算増幅器を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するため、請求項1の発明は、
基準電源からの基準電圧が一方の入力端子に入力された差動入力増幅器と、
抵抗値が可変で一方の端子が前記差動入力増幅器の他方の入力端子に接続された入力抵抗素子、および前記入力抵抗素子の他方の端子と直列に接続された容量素子からなるハイパスフィルターと、
前記入力抵抗素子の前記他方の端子に接続され、前記入力抵抗素子の抵抗値に応じて、オンオフが切り替わるアナログスイッチと、
前記アナログスイッチを介して、前記入力抵抗素子に一定の電流を出力する電流源と、
を備えたことを特徴とする。
基準電源からの基準電圧が一方の入力端子に入力された差動入力増幅器と、
抵抗値が可変で一方の端子が前記差動入力増幅器の他方の入力端子に接続された入力抵抗素子、および前記入力抵抗素子の他方の端子と直列に接続された容量素子からなるハイパスフィルターと、
前記入力抵抗素子の前記他方の端子に接続され、前記入力抵抗素子の抵抗値に応じて、オンオフが切り替わるアナログスイッチと、
前記アナログスイッチを介して、前記入力抵抗素子に一定の電流を出力する電流源と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、
基準電源からの基準電圧が一方の入力端子に入力された差動入力増幅器と、
抵抗値が可変で一方の端子が前記差動入力増幅器の他方の入力端子に接続された入力抵抗素子、および前記入力抵抗素子の他方の端子と直列に接続された容量素子からなるハイパスフィルターと、
前記入力抵抗素子の前記他方の端子に接続され、前記入力抵抗素子の抵抗値に応じて、オンオフが切り替わるアナログスイッチと、
前記アナログスイッチを介して、前記基準電源と前記入力抵抗素子とを接続する電流調整用抵抗素子と、
を備えたことを特徴とする。
基準電源からの基準電圧が一方の入力端子に入力された差動入力増幅器と、
抵抗値が可変で一方の端子が前記差動入力増幅器の他方の入力端子に接続された入力抵抗素子、および前記入力抵抗素子の他方の端子と直列に接続された容量素子からなるハイパスフィルターと、
前記入力抵抗素子の前記他方の端子に接続され、前記入力抵抗素子の抵抗値に応じて、オンオフが切り替わるアナログスイッチと、
前記アナログスイッチを介して、前記基準電源と前記入力抵抗素子とを接続する電流調整用抵抗素子と、
を備えたことを特徴とする。
これらにより、複数の演算増幅器のそれぞれの入力端子が、1つの容量素子と
演算増幅器の入力抵抗素子の抵抗値が可変しても、演算増幅器の入力インピーダンスを一定にすることができるので、ハイパスフィルターのカットオフ周波数も一定にすることができる。
演算増幅器の入力抵抗素子の抵抗値が可変しても、演算増幅器の入力インピーダンスを一定にすることができるので、ハイパスフィルターのカットオフ周波数も一定にすることができる。
また、請求項3の発明は、
請求項2の演算増幅器であって、
前記電流調整用抵抗素子は、抵抗値を可変できるように構成されていることを特徴とする。
請求項2の演算増幅器であって、
前記電流調整用抵抗素子は、抵抗値を可変できるように構成されていることを特徴とする。
これにより、演算増幅器の各抵抗素子の抵抗値がばらついても、ハイパスフィルターのカットオフ周波数を所定の周波数にすることができる。
また、請求項4の発明は、
請求項2の演算増幅器であって、
前記差動入力増幅器、前記ハイパスフィルター、前記アナログスイッチ、および前記電流調整用抵抗素子は、それぞれ複数組が設けられ、
各ハイパスフィルターは、それぞれの入力抵抗素子における前記他方の端子が共通に接続されて、同一の容量素子が共通に用いられるように構成されていることを特徴とする。
請求項2の演算増幅器であって、
前記差動入力増幅器、前記ハイパスフィルター、前記アナログスイッチ、および前記電流調整用抵抗素子は、それぞれ複数組が設けられ、
各ハイパスフィルターは、それぞれの入力抵抗素子における前記他方の端子が共通に接続されて、同一の容量素子が共通に用いられるように構成されていることを特徴とする。
これにより、複数の差動入力増幅器が設けられた場合に、それぞれの差動入力増幅器の入力抵抗素子の抵抗値が可変しても、各ハイパスフィルターのカットオフ周波数を一定にすることができる。
また、請求項5の発明は、
請求項1の演算増幅器であって、
前記電流源は、前記差動入力増幅器の出力AC電圧を電流変換して出力するように構成されていることを特徴とする。
請求項1の演算増幅器であって、
前記電流源は、前記差動入力増幅器の出力AC電圧を電流変換して出力するように構成されていることを特徴とする。
これにより、演算増幅器の入力抵抗素子の抵抗値が可変しても、演算増幅器の入力インピーダンスを一定にすることができるので、ハイパスフィルターのカットオフ周波数も一定にすることができる。
本発明によれば、入力抵抗素子の抵抗値が可変の演算増幅器において、入力端子に接続されたC結容量と前記入力抵抗素子とでハイパスフィルターが構成された場合に、前記入力抵抗素子の抵抗値を変動させても、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を一定にできる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る反転型演算増幅器100の構成を示すブロック図である。反転型演算増幅器100は、図1に示すように、差動入力増幅器101、抵抗素子102、抵抗素子103、抵抗素子104、アナログスイッチ105、基準電源106、電流源107、アナログスイッチ108、入力端子109、および出力端子110を備えて構成され、入力端子109に容量素子111(容量C0)がC結されている。
図1は、本発明の実施形態1に係る反転型演算増幅器100の構成を示すブロック図である。反転型演算増幅器100は、図1に示すように、差動入力増幅器101、抵抗素子102、抵抗素子103、抵抗素子104、アナログスイッチ105、基準電源106、電流源107、アナログスイッチ108、入力端子109、および出力端子110を備えて構成され、入力端子109に容量素子111(容量C0)がC結されている。
差動入力増幅器101は、非反転入力と反転入力との電圧差を増幅して出力するようになっている。
抵抗素子102は、差動入力増幅器101の出力を差動入力増幅器101の反転入力に帰還させるようになっている。
抵抗素子103の一方の端子は、入力端子109と接続され、他方の端子は、抵抗素子104と直列に接続されている。
抵抗素子104は、抵抗素子103と接続されていない側の端子が差動入力増幅器101の反転入力と接続されている。以下、抵抗素子103と抵抗素子104の2つの抵抗素子を合わせて入力抵抗素子と呼ぶ。
アナログスイッチ105は、抵抗素子104の両端に接続され、前記入力抵抗素子の抵抗値を可変できるようになっている。これにより、差動入力増幅器101のゲインを変更できる。
基準電源106は、差動入力増幅器101の非反転入力に基準電圧(Vc0)を印加するようになっている。以上により入力端子109と出力端子110と間に反転型演算増幅器が構成される。
電流源107は、アナログスイッチ108を介して、入力端子109に接続されている。電流源107は、アナログスイッチ105がオン/オフされて、前記入力抵抗素子の抵抗値が変化しても、入力端子109に流れる電流が変化しないように、一定の電流を供給する電流源である。つまり、入力端子への入力信号(Vin)のAC電圧成分をVac、抵抗素子103の抵抗値をR、抵抗素子104の抵抗値を次の式(1)で与えられる値とすると、電流源107の電流値(I0)は、次の式(2)で表される。だだし、n1は実数である。
容量素子111は、一方の端子が入力端子112に接続され、他方の端子が入力端子109を介して抵抗素子103の端子(抵抗素子104と接続されていない方の端子)に接続されている。容量素子111と前記入力抵抗素子とによって、ハイパスフィルターが構成される。
上記の反転型演算増幅器100では、アナログスイッチ105がオン状態(アナログスイッチ108がオフ状態)のときには、抵抗素子102の抵抗値を次の式(3)で与えられる値とした場合、差動入力増幅器101の出力ゲインG0は、次の式(4)で与えられる。だだし、n2は実数である。
上記のように、本実施形態によれば、アナログスイッチ105をオン/オフさせることによって、前記入力抵抗素子の抵抗値を変化させて、差動入力増幅器101の出力ゲインを変動させても、入力端子109の入力インピーダンスは変化しない。すなわち。前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数は、アナログスイッチ105がオン/オフ何れの場合にも式(5)で与えられ、前記入力抵抗素子の抵抗値が可変しても、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を固定にすることができる。
《発明の実施形態2》
図2は、本発明の実施形態2に係る反転型演算増幅器200の構成を示すブロック図である。反転型演算増幅器200は、前記実施形態1における電流源107に代えて、抵抗素子201を備えて構成されている。なお、以下の実施形態や変形例において前記実施形態1等と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図2は、本発明の実施形態2に係る反転型演算増幅器200の構成を示すブロック図である。反転型演算増幅器200は、前記実施形態1における電流源107に代えて、抵抗素子201を備えて構成されている。なお、以下の実施形態や変形例において前記実施形態1等と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
抵抗素子201の抵抗値は、アナログスイッチ105がオフ状態でアナログスイッチ108がオン状態において、入力端子109の入力インピーダンスが抵抗素子103の抵抗値と同じRとなるように設定される。つまり抵抗素子103、抵抗素子104、および抵抗素子201は、次に示す式(7)の関係を持ち、抵抗素子201の抵抗値は、次の式(8)で示される値である。
ただし、式(7)、およびその他の式において、記号//は、並列に接続された2つの抵抗素子の合成抵抗値を示す。例えば、Rx//Ryと表記したときは、抵抗値がそれぞれRx,Ryの抵抗素子が並列に接続されたときの合成抵抗値を示している。
《発明の実施形態2の変形例》
実施形態2の変形例に係る反転型演算増幅器300は、抵抗素子のばらつきにより、例えば当初想定していたよりも抵抗値が大きくなっても、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を固定にすることができる反転型演算増幅器の例である。
実施形態2の変形例に係る反転型演算増幅器300は、抵抗素子のばらつきにより、例えば当初想定していたよりも抵抗値が大きくなっても、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を固定にすることができる反転型演算増幅器の例である。
抵抗素子、特にLSI内の抵抗素子の抵抗値は、当初想定していた抵抗値とは異なっている場合がある。これは半導体製造の拡散工程において、すべてのサンプルを完全に同条件で製造をすることは不可能のためである。つまり、同サンプル内のそれぞれの抵抗素子は、同条件の抵抗値で仕上がるが、すべての抵抗素子において、当初想定していた抵抗値から同割合で抵抗値が大きい値で仕上がる場合がある。例えば、半導体ポリシリ抵抗においては、各サンプル間において30%程度のばらつきを生じる場合がある。このばらつきは、前記実施形態2の反転型演算増幅器200における前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数特性に対して影響がある。
前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数は、容量素子111と入力端子109の入力インピーダンスによって決定される。前記実施形態2の反転型演算増幅器200において、入力端子109の入力インピーダンスが抵抗値Rに固定されていても、その抵抗値Rの値自体が当初想定していた抵抗値からずれていた場合には、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数も当初想定していた特性とは異なる。ちなみに、差動入力増幅器101の出力ゲインG0は、抵抗素子102の抵抗値と前記入力抵抗素子の抵抗値との比で決定されるので、それぞれの抵抗値が同割合でずれていても、出力ゲインG0に対しての影響はない。
図3は、実施形態2の変形例に係る反転型演算増幅器300の構成を示すブロック図である。反転型演算増幅器300では、前記実施形態2における抵抗素子201において、抵抗値の可変領域幅を持たせたものとなっている。具体的には、図3に示すように、抵抗素子301・302、およびアナログスイッチ303・304が追加されて構成されている。
抵抗素子302の抵抗値と抵抗素子301の抵抗値は、それぞれ次の式(9)、式(10)で示される値とする。すなわち、抵抗素子302は、抵抗素子201よりも抵抗値が大きく、抵抗素子301は抵抗素子201よりも抵抗値が小さい。
各抵抗素子の抵抗値が上記のようにばらついた場合には、アナログスイッチ105がオフのときに、アナログスイッチ303はオンにし、他のアナログスイッチ(アナログスイッチ108・304)はオフにする。このとき、次に示す式(16)が成立するので、入力端子109の入力インピーダンスがRになる。したがって、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数は、式(5)で示される値を保つ。
《発明の実施形態2のその他の変形例》
図4は、実施形態2のその他の変形例に係る反転型演算増幅器400の構成を示すブロック図である。反転型演算増幅器400は、複数の反転型演算増幅器200が入力端子401を介して容量素子111に接続されている。
図4は、実施形態2のその他の変形例に係る反転型演算増幅器400の構成を示すブロック図である。反転型演算増幅器400は、複数の反転型演算増幅器200が入力端子401を介して容量素子111に接続されている。
上記の反転型演算増幅器400では、何れの反転型演算増幅器200においても、アナログスイッチ105のオン状態・オフ状態に係わらず、それぞれの入力端子109における入力インピーダンスは、それぞれの反転型演算増幅器200における抵抗素子103の抵抗値である。つまり、それぞれの反転型演算増幅器200における入力端子109の入力インピーダンスは固定され、入力端子401における入力インピーダンスも固定される。それゆえ、それぞれの反転型演算増幅器200における前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数も固定できる。
上記のように、入力抵抗素子の抵抗値が可変の反転型演算増幅器が、一つの入力端子に対して複数接続され、各反転型演算増幅器において入力抵抗素子の抵抗値が個別に設定されても、各反転型演算増幅器における前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を固定にすることができる。
《発明の実施形態3》
図5は、本発明の実施形態3に係る反転型演算増幅器500の構成を示すブロック図である。反転型演算増幅器500は、反転型演算増幅器100の電流源107に代えて、図5に示すようにPチャネルトランジスタ501、Nチャネルトランジスタ502、およびNチャネルトランジスタ503を備えて構成されている。
図5は、本発明の実施形態3に係る反転型演算増幅器500の構成を示すブロック図である。反転型演算増幅器500は、反転型演算増幅器100の電流源107に代えて、図5に示すようにPチャネルトランジスタ501、Nチャネルトランジスタ502、およびNチャネルトランジスタ503を備えて構成されている。
Pチャネルトランジスタ501は、ゲート端子が出力端子110、ソース端子が電源、ドレイン端子がNチャネルトランジスタ502のゲート端子・ドレイン端子とそれぞれ接続され、出力端子110の電圧を、式(2)で示される電流値に増幅して電流変換するようになっている。ちなみにPチャネルトランジスタ501によって電流変換された電流は、出力端子110からの出力電圧とは逆極性であるため、入力端子109に流れる電流と同極性となっている。
Nチャネルトランジスタ502は、ゲート端子がNチャネルトランジスタ503のゲート端子と接続されている。
Nチャネルトランジスタ503は、ドレイン端子がアナログスイッチ108を介して入力端子109に接続されている。すなわち、Nチャネルトランジスタ502とNチャネルトランジスタ503とによってカレントミラー回路が構成される。したがって、Pチャネルトランジスタ501の出力電流は、前記カレントミラー回路を介して、入力端子109に帰還する。
上記の反転型演算増幅器500では、アナログスイッチ105がオン状態のときには、アナログスイッチ108はオフ状態となるので、入力端子109における入力インピーダンスは、抵抗素子103の抵抗値である。
また、アナログスイッチ105がオフ状態のときには、アナログスイッチ108はオン状態である。このとき、入力端子109に流れる電流は、前記入力抵抗素子に流れる電流と、出力端子110の出力電圧をPチャネルトランジスタ501で電流変換した電流値との和である。つまり、入力端子109に流れる電流は、アナログスイッチ105がオン状態(アナログスイッチ108はオフ状態)のときと同値となる。
上記のように、前記入力抵抗素子の抵抗値がR0、R0+R1の何れに切り替えられても、入力端子109の入力インピーダンスは同値である。したがって、本実施形態においても、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を一定を保つことができる。
なお、電流変換に用いるPチャネルトランジスタ501をNチャネルトランジスタで構成し、カレントミラー回路を構成するNチャネルトランジスタ502とNチャネルトランジスタ503をそれぞれPチャネルトランジスタで構成してもよい。
本発明に係る演算増幅器は、入力抵抗素子の抵抗値が可変の演算増幅器において、入力端子に接続されたC結容量と前記入力抵抗素子とでハイパスフィルターが構成された場合に、前記入力抵抗素子の抵抗値を変動させても、前記ハイパスフィルターのカットオフ周波数を一定にできるという効果を有し、アナログ信号を増幅あるいは減衰させる演算増幅器等として有用である。
100 反転型演算増幅器
101 差動入力増幅器
102 抵抗素子
103 抵抗素子
104 抵抗素子
105 アナログスイッチ
106 基準電源
107 電流源
108 アナログスイッチ
109 入力端子
110 出力端子
111 容量素子
112 入力端子
200 反転型演算増幅器
201 抵抗素子
300 反転型演算増幅器
301 抵抗素子
302 抵抗素子
303 アナログスイッチ
304 アナログスイッチ
400 反転型演算増幅器
401 入力端子
500 反転型演算増幅器
501 Pチャネルトランジスタ
502 Nチャネルトランジスタ
503 Nチャネルトランジスタ
101 差動入力増幅器
102 抵抗素子
103 抵抗素子
104 抵抗素子
105 アナログスイッチ
106 基準電源
107 電流源
108 アナログスイッチ
109 入力端子
110 出力端子
111 容量素子
112 入力端子
200 反転型演算増幅器
201 抵抗素子
300 反転型演算増幅器
301 抵抗素子
302 抵抗素子
303 アナログスイッチ
304 アナログスイッチ
400 反転型演算増幅器
401 入力端子
500 反転型演算増幅器
501 Pチャネルトランジスタ
502 Nチャネルトランジスタ
503 Nチャネルトランジスタ
Claims (5)
- 基準電源からの基準電圧が一方の入力端子に入力された差動入力増幅器と、
抵抗値が可変で一方の端子が前記差動入力増幅器の他方の入力端子に接続された入力抵抗素子、および前記入力抵抗素子の他方の端子と直列に接続された容量素子からなるハイパスフィルターと、
前記入力抵抗素子の前記他方の端子に接続され、前記入力抵抗素子の抵抗値に応じて、オンオフが切り替わるアナログスイッチと、
前記アナログスイッチを介して、前記入力抵抗素子に一定の電流を出力する電流源と、
を備えたことを特徴とする演算増幅器。 - 基準電源からの基準電圧が一方の入力端子に入力された差動入力増幅器と、
抵抗値が可変で一方の端子が前記差動入力増幅器の他方の入力端子に接続された入力抵抗素子、および前記入力抵抗素子の他方の端子と直列に接続された容量素子からなるハイパスフィルターと、
前記入力抵抗素子の前記他方の端子に接続され、前記入力抵抗素子の抵抗値に応じて、オンオフが切り替わるアナログスイッチと、
前記アナログスイッチを介して、前記基準電源と前記入力抵抗素子とを接続する電流調整用抵抗素子と、
を備えたことを特徴とする演算増幅器。 - 請求項2の演算増幅器であって、
前記電流調整用抵抗素子は、抵抗値を可変できるように構成されていることを特徴とする演算増幅器。 - 請求項2の演算増幅器であって、
前記差動入力増幅器、前記ハイパスフィルター、前記アナログスイッチ、および前記電流調整用抵抗素子は、それぞれ複数組が設けられ、
各ハイパスフィルターは、それぞれの入力抵抗素子における前記他方の端子が共通に接続されて、同一の容量素子が共通に用いられるように構成されていることを特徴とする演算増幅器。 - 請求項1の演算増幅器であって、
前記電流源は、前記差動入力増幅器の出力AC電圧を電流変換して出力するように構成されていることを特徴とする演算増幅器。
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JP2005258813A Pending JP2007074340A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 演算増幅器 |
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JP (1) | JP2007074340A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113219284A (zh) * | 2021-05-11 | 2021-08-06 | 哈尔滨工业大学 | 一种模拟滤波器组合故障模拟装置、故障模拟系统及其故障模拟方法 |
CN116232281A (zh) * | 2023-03-13 | 2023-06-06 | 青岛艾诺仪器有限公司 | 一种自定义滤波器的控制方法 |
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2005
- 2005-09-07 JP JP2005258813A patent/JP2007074340A/ja active Pending
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CN113219284A (zh) * | 2021-05-11 | 2021-08-06 | 哈尔滨工业大学 | 一种模拟滤波器组合故障模拟装置、故障模拟系统及其故障模拟方法 |
CN113219284B (zh) * | 2021-05-11 | 2024-06-11 | 哈尔滨工业大学 | 一种模拟滤波器组合故障模拟装置、故障模拟系统及其故障模拟方法 |
CN116232281A (zh) * | 2023-03-13 | 2023-06-06 | 青岛艾诺仪器有限公司 | 一种自定义滤波器的控制方法 |
CN116232281B (zh) * | 2023-03-13 | 2023-11-14 | 青岛艾诺仪器有限公司 | 一种自定义滤波器的控制方法 |
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