JP6694596B2 - 露光装置、画像形成装置およびプログラム - Google Patents

露光装置、画像形成装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、露光装置、画像形成装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、発光素子の寄生容量の充放電時間が長いとLED駆動電流の立ち上がり時間が変動して実質的な駆動電流パルス幅が変化してしまうため、駆動用MOSトランジスタに印刷する電圧を調整するための回路の抵抗値を小さくするようにしたLED駆動回路が開示されている。
特開2012−76274号公報
電子写真方式のプリンタでは、帯電された感光体を露光装置により露光して静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー等の色材により現像して得られた画像を印刷用紙等の記録媒体に転写して定着することにより画像形成が行われる。
そして、この露光装置の発光装置として、レーザ光を走査させて感光体を露光するような方式が広く用いられていた。しかし、近年ではレーザ光の替りに、LED等の複数の発光素子が配列されたLPH(LED Print Head)と呼ばれる方式の露光装置が用いられるようになっている。
このようなLPHを用いて露光装置を構成した場合、LED等の発光素子を1ラインの画素数分配列必要がある。そして、1ラインの画素数が例えば、15、000の場合、この発光素子のそれぞれに信号線を配線したのでは、15、000本の信号線をLPHに接続する必要がある。
しかし、LPHに接続可能な信号線の数にも限度があるため、1本の信号線に複数の発光素子を接続して、複数の発光素子を時分割で駆動する時分割駆動方式が採用されている。
そのため、1本の信号線に数多くの発光素子が接続されることにより信号線と電源ラインとの間には無視できない寄生容量が発生してしまう。その結果、この寄生容量の影響により、発光素子の発光量は点灯直後とある程度時間経過してからでは変化する。そのため、各発光素子の露光量が、発光量と点灯時間の単純な積では算出できなくなる。
また、印刷速度を高速にすると、点灯順序が直前の発光素子が消灯してから次の発光素子が点灯するまでの時間が短くなり、寄生容量の電荷が完全に充放電されない状態で次の発光素子の点灯制御が行われるような場合も発生する。
さらに、各発光素子の発光特性にもばらつきがあり、それぞれの発光強度も差異が発生する。そのため、各発光素子の発光特性に基づく補正係数を予め記憶しておき、必要な露光量を実現するための点灯時間を発光素子毎に算出するような制御が行われている。このような制御が行われることにより、点灯順序が直前の発光素子が消灯してから次の発光素子が点灯するまでの時間も発光素子毎に異なる。
このような理由により、単に各発光素子の発光特性に応じて点灯時間の長さを制御しただけでは、各発光素子の露光量のばらつきを抑制することができない。
本発明の目的は、複数の発光素子の点灯制御を順次行う際に発生する、寄生容量の影響による各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能な露光装置、画像形成装置およびプログラムを提供することである。
[露光装置]
請求項1に係る本発明は、複数の発光素子と、
前記複数の発光素子のそれぞれの発光特性に応じた点灯時間で、入力された画像データの各画素の値に基づいて前記発光素子を点灯又は消灯させる制御を順次行う点灯制御手段とを備え、
前記点灯制御手段は、
同一信号線に接続された複数の発光素子のうち点灯順序が直前の発光素子が消灯してから、点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間に応じて、点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正する補正手段を有する露光装置である。
請求項2に係る本発明は、前記補正手段が、点灯順序が直前の発光素子が消灯してから点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間が短いほど、点灯順序が次の発光素子の点灯時間が長くなるように点灯時間を補正する請求項1記載の露光装置である。
請求項3に係る本発明は、前記複数の発光素子のそれぞれの発光特性に応じた値を格納する格納手段をさらに備え、
前記点灯制御手段は、前記格納手段に格納された値と実現しようとする露光量とに基づいた点灯時間で、前記複数の発光素子をそれぞれ点灯する制御を行う請求項1又は2記載の露光装置である。
請求項4に係る本発明は、前記補正手段が、点灯順序が直前の発光素子が消灯してから点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間と、点灯時間を補正するための補正量とを対応させて記憶する補正量記憶手段を備え、
前記補正手段は、点灯順序が直前の発光素子が消灯してから点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間を算出して、算出された時間に対応する補正量を前記補正量記憶手段から取得して、点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正する請求項1から3のいずれか記載の露光装置である。
請求項5に係る本発明は、前記点灯制御手段が、前記複数の発光素子を2つの発光素子単位で順次点灯させるよう制御を行い、
前記補正手段は、同じタイミングで点灯制御が行われる2つの発光素子のうち、一方の発光素子が点灯される場合、他方の発光素子の点灯時間が長くなるように補正する請求項1から4のいずれか記載の露光装置である。
請求項6に係る本発明は、前記補正手段が、点灯する一方の発光素子の点灯時間が短いほど、他方の発光素子の点灯時間が長くなるように点灯時間を補正する請求項5記載の露光装置である。
[画像形成装置]
請求項7に係る本発明は、複数の発光素子と、前記複数の発光素子のそれぞれの発光特性に応じた点灯時間で、入力された画像データの各画素の値に基づいて前記発光素子を順次点灯又は消灯させる制御を行う点灯制御手段とを備え、前記点灯制御手段は、同一信号線に接続された複数の発光素子のうち点灯順序が直前の発光素子が消灯してから、点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間に応じて、点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正する補正手段を有する露光装置と、
前記露光装置により露光された像担持体上の静電潜像を現像する現像装置と、
前記現像装置により現像された前記像担持体上の画像を記録媒体上に転写する転写手段とを備えた画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、前記露光装置では、前記点灯制御手段は、前記複数の発光素子を2つの発光素子単位で順次点灯させるよう制御を行い、
前記補正手段は、同じタイミングで点灯制御が行われる2つの発光素子のうち、一方の発光素子が点灯される場合、他方の発光素子の点灯時間が長くなるように補正する請求項7記載の画像形成装置である。
[プログラム]
請求項9に係る本発明は、複数の発光素子のそれぞれの発光特性に応じた点灯時間で、入力された画像データの各画素の値に基づいて前記発光素子を順次点灯又は消灯させる制御を行う点灯制御ステップと、
同一信号線に接続された複数の発光素子のうち点灯順序が直前の発光素子が消灯してから、点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間に応じて、点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正する補正ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、点灯順序が直前の発光素子が消灯してからの時間に応じて点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正しない場合と比較して、複数の発光素子の点灯制御を順次行う際に発生する、寄生容量の影響による各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能な露光装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、点灯順序が直前の発光素子が消灯してからの時間に応じて点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正しない場合と比較して、複数の発光素子の点灯制御を順次行う際に発生する、寄生容量の影響による各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能な露光装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明によれば、複数の発光素子をそれぞれの発光特性に応じた点灯時間で点灯させるような制御を行う場合でも、点灯順序が直前の発光素子が消灯してからの時間に応じて点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正しない場合と比較して、複数の発光素子の点灯制御を順次行う際に発生する、寄生容量の影響による各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能な露光装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明によれば、点灯順序が直前の発光素子が消灯してからの時間に応じて点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正しない場合と比較して、各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能な露光装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明によれば、複数の発光素子を2つの発光素子単位で順次点灯させるような点灯制御を行う場合に、2つの発光素子のうちの一方の発光素子の点灯状態に関わらず他方の発光素子の点灯時間を決定する場合と比較して、各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能な露光装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明によれば、複数の発光素子を2つの発光素子単位で順次点灯させるような点灯制御を行う場合に、2つの発光素子のうちの一方の発光素子の点灯状態に関わらず他方の発光素子の点灯時間を決定する場合と比較して、各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能な露光装置を提供することができる。
請求項7に係る本発明によれば、点灯順序が直前の発光素子が消灯してからの時間に応じて点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正しない場合と比較して、複数の発光素子の点灯制御を順次行う際に発生する、寄生容量の影響による各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項8に係る本発明によれば、複数の発光素子を2つの発光素子単位で順次点灯させるような点灯制御を行う場合に、2つの発光素子のうちの一方の発光素子の点灯状態に関わらず他方の発光素子の点灯時間を決定する場合と比較して、各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項9に係る本発明によれば、点灯順序が直前の発光素子が消灯してからの時間に応じて点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正しない場合と比較して、複数の発光素子の点灯制御を順次行う際に発生する、寄生容量の影響による各発光素子の露光量のばらつきを抑制することが可能なプログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態の画像形成装置10の構成を示す図である。 図1に示したプリントヘッド140の構成を示す図である。 図2に示した発光装置50の構成を説明するための図である。 発光チップ60の回路構成を示す図である。 サイリスタの等価回路を示す図である。 図5に示したサイリスタの等価回路の動作を説明するための図である。 1枚の印刷用紙に対する印刷処理が行われる場合の印刷イメージを説明するための図である。 ライン周期と転送周期との関係を説明するための図である。 30個の発光チップ601〜6030毎に点灯制御対象の発光サイリスタ(発光素子)が切替えられて行く様子を示す図である。 発光装置50の点灯制御を行うための点灯制御回路80の構成を示す図である。 512個の発光サイリスタL1〜l512が、それぞれの発光特性に応じた点灯時間で点灯するよう制御される様子を説明するための図である。 奇数番目の256個の発光サイリスタL1、L3、・・・L511のカソードが接続される信号線に発生する寄生容量Cpを説明するための図である。 奇数番目の256個の発光サイリスタL1、L3、・・・L511のカソードが接続される信号線に発生する寄生容量Cpを説明するための図である。 の寄生容量Cpに起因して、発光サイリスタを点灯させてから消灯させた場合の発光強度均一にならない様子を説明するための図である。 点灯状態であった発光サイリスタL2nをリセット回路73により消灯させる際の回路動作を説明するための図である。 発光サイリスタL2nが消灯状態であった場合のリセット回路73の回路動作を説明するための図である。 点灯順序が直前の発光サイリスタが消灯状態であった場合、点灯状態であった場合において、点灯間隔が短い場合と長い場合で発光強度がどのように変化するかを説明するための図である。 点灯順序が前の発光サイリスタが消灯状態であった場合と点灯状態であった場合とで、発光サイリスタの点灯時間が変化させた場合の露光量の関係を示す図である。 偶数番目の発光サイリスタの点灯制御例を示す図である。 補正量計算回路91の動作を説明するためのフローチャートである。 同じタイミングで点灯制御が行われる2つの発光サイリスタL1、L2が共に点灯する場合とL1のみ点灯する場合の違いを説明するための図である。 補正量計算回路93の動作を説明するためのフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の画像形成装置10の構成を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、画像読取装置12、画像形成ユニット14、中間転写ベルト16、用紙トレイ17、用紙搬送路18、定着器19及び制御部20を有する。この画像形成装置10は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから受信した画像データを印刷するプリンタ機能に加えて、画像読取装置12を用いたフルカラー複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた複合機である。
まず、画像形成装置10の概略を説明すると、画像形成装置10の上部には、画像読取装置12及び制御部20が配設されている。画像読取装置12は、原稿に表示された画像を読み取って、制御部20に対して出力する。制御部20は、画像読取装置12から入力された画像データ、又は、LANなどのネットワーク回線を介してパーソナルコンピュータ(不図示)等から入力された画像データに対して、階調補正及び解像度補正などの画像処理を施し、画像形成ユニット14の動作を制御して画像データに基づく画像を生成するような処理を実行する。
画像読取装置12の下方には、カラー画像を構成する色に対応して、4つの画像形成ユニット14が配設されている。本実施形態では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cが、中間転写ベルト16に沿って一定の間隔を空けて水平に配列されている。中間転写ベルト16は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動し、これら4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cは、制御部20から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト16に転写(1次転写)する。なお、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cの色の順序は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順序など、その順序は任意である。
用紙搬送路18は、中間転写ベルト16の下方に配設されている。用紙トレイ17から供給された記録用紙32は、この用紙搬送路18上を搬送され、上記中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像が一括して転写(2次転写)され、転写されたトナー像が定着器19によって定着され、矢印Bに沿って外部に排出される。
次に、画像形成装置10の各構成についてより詳細に説明する。
画像形成ユニット14K、14Y、14M、14C(像形成手段)は、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置され、形成する画像の色が異なる他は、ほぼ同様に構成されている。そこで、以下、画像形成ユニット14Kについて説明する。なお、各画像形成ユニット14の構成は、K、Y、M又はCを付すことにより区別する。
画像形成ユニット14Kは、制御部20から入力された画像データに応じた露光処理を行って静電潜像を形成するプリントヘッド140Kと、このプリントヘッド140Kにより静電潜像が形成される像形成装置150Kとを有する。
プリントヘッド140Kは、発光ダイオード(LED)、発光サイリスタ等の複数の発光素子が配列された構成となっており、制御部20からの画像データの各画素にそれぞれ対応した発光素子の点灯/消灯が制御されて、感光体ドラム152Kを露光する。
像形成装置150Kは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Kと、この感光体ドラム152Kの表面を一様に帯電する帯電装置154Kと、露光装置により露光された感光体ドラム152K上に形成された静電潜像を現像する現像器(現像装置)156Kと、クリーニング装置158Kとから構成されている。感光体ドラム152Kは、帯電装置154Kにより一様に帯電され、露光装置を構成するプリントヘッド140Kにより照射された光により静電潜像が形成される。感光体ドラム152Kに形成された静電潜像は、現像器156Kにより黒色(K)のトナーで現像され、中間転写ベルト16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Kに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Kによって除去される。
他の画像形成ユニット14Y、14M及び14Cも、上記と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト16に転写する。
中間転写ベルト16には、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対向する位置にそれぞれ1次転写ロール162K、162Y、162M、162Cが配設され、感光体ドラム152K、152Y、152M、152C上に形成された各色のトナー像は、これらの1次転写ロール162により中間転写ベルト16上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト16に付着した残留トナーは、2次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置189のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
用紙搬送路18上の2次転写位置には、バックアップロール168に圧接する2次転写ロール186が配設されており、中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像は、この2次転写ロール186による圧接力及び静電気力で記録用紙32上に2次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙32は、搬送ベルト187、搬送ベルト188によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙32に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙32に溶融固着させる。
次に、図1に示した画像形成装置10におけるプリントヘッド140K、140Y、140M、140C(以降単に140として表す)の構成について説明する。
プリントヘッド140は、図2に示すように、内部に発光素子が配列された発光装置50を備えており、回転移動している感光体ドラム152に対して画像データに基づく光を照射することにより露光処理を行う。
次に、図2に示した発光装置50の構成を図3を参照して説明する。発光装置50は、図3に示されるように、それぞれ複数の発光素子を有する30個の発光チップ601〜6030と、この発光チップ601〜6030に対して駆動信号を出力する駆動制御回路61とから構成されている。
本実施形態の発光装置50では、発光チップ601〜6030は、それぞれ、512個の発光素子を備えており、合計で15360個(512×30)の発光素子が1ライン上に配列された構成となっている。
駆動制御回路61は、制御部20からの信号を受信して、第1転送信号φ1、第2転送信号φ2、第1点灯開始信号φW1、第2点灯開始信号φW2、点灯終了信号φR、基準電位Vsub、グランド電位VI1、VI2を出力して、発光チップ601〜6030における各発光素子の点灯制御を行っている。
次に、発光チップ601〜6030(以降単に60として表す)のそれぞれの回路構成を図4に示す。発光チップ60は、図4に示されるように、シフト回路71と、複数の発光回路72と、リセット回路73とから構成されている。
本実施形態の発光チップ60では、512個の発光サイリスタ(発光素子)L1〜L512が点灯して光を照射することにより感光体ドラム152の露光を行っている。
そして、発光チップ60では、2つの発光サイリスタを1つの単位として順次点灯/消灯させる点灯制御が行われる構成となっている。例えば、発光サイリスタL1、L2を含む回路が1つの発光回路72を構成しており、このシフト回路71は、第1転送信号φ1、第2転送信号φ2のいずれかがロウレベル(以下Lと略す。)となる度に、この2つの発光サイリスタを含む発光回路72を順次発光制御対象として切替える制御を行っている。
発光回路72は、それぞれ偶数番目と奇数番目の2つの発光サイリスタの点灯制御を行うための回路となっている。そして、発光回路72では、シフト回路71の切替え制御により発光制御対象となっている際に、第1点灯開始信号φW1により奇数番目の発光サイリスタの点灯制御を行い、第2点灯開始信号φW2により偶数番目の発光サイリスタの点灯制御を行うような回路となっている。
なお、リセット回路73は、発光制御対象となっている発光回路72がシフト回路71により切り替わる際に、点灯していた発光サイリスタを消灯するための回路となっている。
ここで、図4に示した発光チップ60の動作を説明する前にサイリスタの基本動作を説明する。
サイリスタの等価回路を図5に示す。サイリスタは、アノード、カソード及びゲートの各端子を備えており、カソードとゲート間に所定の電圧以上が印加されるとオン状態となりアノードとカソード間が導通するような構造となっている。
そして、サイリスタの等価回路は、図5に示されるように、PNP型のトランジスタTr1と、NPN型のトランジスタTr2とが接続された回路として表される。
このサイリスタの等価回路の動作を図6を参照して説明する。
このサイリスタの等価回路図に対して、図6(A)に示すように、アノードに3.3Vを印加して、カソードを適当な抵抗値を介してグランド電位に接続し、カソードとゲート間に1.8Vを印加した場合、トランジスタTr2にはベース電流IB2が流れ、このTr2はオン状態となる。
すると、トランジスタTr2のエミッタ−コレクタ間が導通状態となり、トランジスタTr1にもベース電流IB1が流れ、このTr1はオン状態となる。
すると、図6(B)に示すように、トランジスタTr1のエミッタ−コレクタ間も導通状態となり、トランジスタTr1にはコレクタ電流が流れ、このコレクタ電流はトランジスタTr2のベース電流として流れることになる。
そのため、ゲートに印加されていた1.8Vの電圧が無くたった場合でも、Tr1、Tr2はともにオン状態を継続し、アノードカソード間の導通状態は維持されることになる。
このような状態になると、図6(B)に示すように、ゲート端子にはアノードに印加されている3.3Vに近い電圧が出力される。これは、トランジスタTr1のコレクタエミッタ間飽和電圧はかなり小さい電圧であるためである。そして、カソードには、3.3VからトランジスタTr2のベースエミッタ間電圧である1.5Vを減じた1.8Vの電圧が出力される。
このトランジスタTr2のベースエミッタ間電圧の1.5Vは、PN接合の順方向電圧であり以下の説明ではVfとして表現し、約1.5Vであるとして説明を行う。
なお、図6(A)に示したような導通状態となったサイリスタでは、アノードに印加されている電圧が無くなるか、カソードとグランド電位との接続を切り離すまで導通状態が維持されることになる。
次に、図4に戻って発光チップ60の回路動作について説明する。なお、図4に示した発光チップ60の回路では、基準電位Vsubとして3.3Vが印加され、転送サイリスタT1〜T256、切替サイリスタS1〜S512、発光サイリスタL1〜L512のアノードに印加されている。また、グランン電位VI1、VI2にはともにグランド電位に接続されている。
シフト回路71は、256個の転送サイリスタT1〜T256と、257個のダイオードDs、D1〜D256と、抵抗Rtとから構成されている。
シフト回路71では、初期状態において、第2転送信号φ2が3.3Vとなっている。そのため、ダイオードDsのカソードには、3.3Vから順方向電圧Vf(1.5V)だけ低い1.8Vが出力され、ダイオードD1のカソードには、さらに順方向電圧Vf(1.5V)だけ低い0.3Vが出力され、ダイオードD2のカソードには電圧が出力されない。
このような状態で第1転送信号φ1がL(0V)となると、転送サイリスタT1はオン状態となる。ただし、転送サイリスタT3のゲートにはオン状態となるために必要な電圧が印加されていないのでオフ状態のままとなる。
そして、サイリスタT1がオン状態となったことにより、サイリスタT1のゲートは1.8Vから3.3Vとなり、ダイオードD1のカソードも1.8Vとなる。
このような状態で第2転送信号φ2がL(0V)となると、転送サイリスタT2はオン状態となる。ただし、転送サイリスタT4のゲートにはオン状態となるために必要な電圧が印加されていないのでオフ状態のままとなる。その後、第1転送信号φ1が3.3Vとなることにより、サイリスタT1はオフ状態となる。
このように第1転送信号φ1と第2転送信号φ2が交互にLに切り替わる毎に、転送サイリスタT1〜T256は順次オン状態となっていく。
そして、サイリスタT1がオン状態となっている場合、発光サイリスタL1、L2を含む発光回路72が発光制御対象となり、サイリスタT2がオン状態となっている場合、発光サイリスタL3、L4を含む発光回路72が発光制御対象となる。
例えば、サイリスタT1がオン状態となっている場合、サイリスタT1のゲートに出力された3.3Vの電圧が抵抗素子Ru、Rbにより分割された電圧が切替サイリスタS1のゲートに印加される。このような状態で第1点灯開始信号φW1がLになると、切替サイリスタS1がオン状態となり、切替サイリスタS1のゲートに3.3Vが印加され発光サイリスタL1のゲートにも必要な電圧が印加されることになり、発光サイリスタL1がオン状態となり点灯状態となる。
同様に、このような状態で第2点灯開始信号φW2がLになると、切替サイリスタS2がオン状態となり、切替サイリスタS2のゲートに3.3Vが印加され発光サイリスタL2のゲートにも必要な電圧が印加されることになり、発光サイリスタL2がオン状態となり点灯状態となる。
つまり、露光を行う際の画像データの対応画素の値に応じて第1点灯開始信号φ1、第2点灯開始信号φ2を制御することにより、その画素に対して露光するか否かを切替えることが可能となる。
そして、このような状態で露光が行われた後に点灯終了信号φRがLになると、点灯状態となっていた発光サイリスタのカソードに接続されていたリセットサイリスタTR1、TR2がオン状態となり、点灯状態となっていた発光サイリスタのカソードの電圧を1.8Vから3.3Vとする。そのため、発光状態であった発光サイリスタはオフ状態となる。
このような512個の発光サイリスタL1〜L512に対する点灯制御が30個の発光チップ601〜6030において同時に行われることにより、図7に示すような1ライン分の印刷処理が実行される。
つまり、図8に示すように、1ライン周期において、256の転送周期により512の発光サイリスタL1〜L512を2つずつ、シフト回路71により制御された点灯順序で順次点灯制御することにより1ライン分の15360個(512×30)画素に対する露光処理が実行される。
次に、このように30個の発光チップ601〜6030毎に点灯制御対象の発光サイリスタ(発光素子)が切替えられて行く様子を図9に示す。
図9(A)では、点灯順序が2番目の発光サイリスタL3、L4の点灯制御が行われた後に、図9(B)に示すように、点灯順序が3番目の発光サイリスタL5、L6の点灯制御が行われる様子が示されている。
次に、このような発光装置50の点灯制御を行うための点灯制御回路80の構成について図10を参照して説明する。
この図10に示した点灯制御回路80は、図1に示した制御部20内に構成されている。
なお、この点灯制御回路80と発光装置50とにより、感光体ドラム152を露光する露光装置が実現される。
点灯制御回路80は、図10に示されるように、点灯時間補正回路81と、点灯時間計算回路82と、点灯時間調整値格納部83とから構成されている。
また、点灯時間補正回路81は、補正量計算回路(点灯間隔補正)91と、点灯間隔補正用の補正量LUT(Look Up Table)92と、補正量計算回路(同時点灯補正)93と、同時点灯補正用の補正量LUT94と、加算回路95とから構成されている。
次に、この図10に示した点灯制御回路80の動作について説明する。
点灯制御回路80は、複数の発光サイリスタのそれぞれの発光特性に応じた点灯時間で、入力された画像データの各画素の値に基づいて発光サイリスタを点灯又は消灯させる制御を順次行っている。また、本実施形態の点灯制御回路80は、複数の発光サイリスタを2つの発光サイリスタ単位で順次点灯させるような制御を行っている。
まず、点灯時間計算回路82により行われる発光サイリスタ毎の点灯時間制御について説明する。
点灯時間調整値格納部83は、15360個(512×30)の発光サイリスタのそれぞれの発光特性に応じた点灯時間調整値を格納する。例えば、標準の発光サイリスタの発光強度を1.0とした場合の、各発光サイリスタの発光強度比の値を点灯時間調整値として格納する。
そして、点灯時間計算回路82では、画像形成の際に必要な露光量と、露光する各画素に対応する画像データを受信して、それぞれの発光サイリスタを点灯させるか否か(点灯/消灯)および、点灯させる場合の点灯時間を計算する。
その際に、点灯時間計算回路82は、点灯時間調整値格納部83に格納された点灯時間調整値と実現しようとする露光量とに基づいた点灯時間で、複数の発光サイリスタをそれぞれ点灯する制御を行う。
例えば、点灯時間調整値格納部83に格納されている点灯時間調整値が0.9の発光サイリスタに対しては、標準の点灯時間に対して0.9倍した点灯時間となるよう点灯時間の計算が行われる。
このように点灯制御回路80は、点灯時間調整値格納部83に格納された調整値と、実現しようとする露光量とに基づいた点灯時間で、複数の発光サイリスタをそれぞれ点灯する制御を行う。
このような制御が行われることにより、図11に示されるように、512個の発光サイリスタL1〜l512は、要求される露光量が同じであるにも関わらず、それぞれの発光特性に応じた点灯時間で点灯するよう制御される。
つまり、それぞれの発光サイリスタの発光特性が異なる場合でも、点灯時間を調整することにより各発光サイリスタによる露光量のばらつきを抑制するような制御が行われる。
ここで、点灯開始から点灯終了まで発光強度が均一であれば、各発光サイリスタによる露光量は発光強度と点灯時間の積により算出される。
しかし、実際の回路上では、発光サイリスタの発光強度は、点灯開始から点灯終了まで均一とならない場合がある。以下にその理由を説明する。
上記で説明したような複数の発光サイリスタの点灯制御を順次行うような回路構成では、複数の発光サイリスタが同一の信号性に接続されることになる。
例えば、図12に示すように、図4に示した回路図では、奇数番目の256個の発光サイリスタL1、L3、・・・L511のカソードが1本の信号線に接続されている。
そのため、このような回路では基準電位Vsubと発光サイリスタのカソード間に寄生容量Cp(容量CpμF)が発生する。全ての発光サイリスタが消灯状態の場合には、図12(A)に示すように、この寄生容量Cpの両端にはそれぞれ3.3V、0Vの電圧が印加され、この端子間電圧3.3Vと寄生容量Cpの容量に基づく電荷(3.3×Cp)が充電される。
このような状態で、図12(B)に示すように、例えば発光サイリスタL3が点灯状態となった場合、発光サイリスタL3のカソードが1.8Vとなることにより、寄生容量の端子間電圧は1.5V(3.3V−1.8V)に減ることになる。
そのため、寄生容量Cpに充電されていたマイナス電荷はオン状態となった発光サイリスタL3を介して放電(ディスチャージ)される。つまり、発光サイリスタL3から寄生容量Cpに対して充電電流が流れることになる。この際の充電の時定数は、発光サイリスタL3のオン抵抗と、Cpの積となる。
なお、図12では、奇数番目の発光サイリスタL1、L3、・・・、L511のカソードが接続された信号線を用いて説明するが、偶数番目の発光サイリスタL2、L4、・・・、L512のカソードが接続された信号線でも同様な現象が発生する。
なお、この後発光サイリスタL3が消灯状態になると、図13に示すように、寄生容量Cpの端子電圧は0Vとなり、グランド電位VI1経由で、電流制限抵抗RIと寄生容量Cpの積により算出される時定数で、寄生容量Cpに対する電荷の充電(チャージ)が行われることになる。
この図12、図13に示したような回路動作に起因して、発光サイリスタを点灯させてから消灯させた場合の発光強度は図14に示すように均一にはならず、点灯開始直後に大きな値となり時間経過に伴い徐々に一致値に収束していくようなパターン形状となる。
そして、図14に示した発光強度の時間変化波形における総面積が露光量となる。なお、点灯開始直後の大きなつののような形状の部分(ハッチング間隔が広い領域)は、図12に示した寄生容量Cpから放電される電荷により流れる電流に起因した発光強度の増加分を示している。
このように発光サイリスタの露光量は、その発光サイリスタの発光特性に基づく発光強度と点灯時間により単純に決定されるわけではない。
さらに、印刷速度が高速になることにより、2つの発光サイリスタの点灯制御を順次行う周期である転送周期が短くなった場合、上記で説明した寄生容量Cpの充放電が十分に行われない状態で、点灯順序が次の発光サイリスタの点灯制御が行われることになる。
そのため、点灯順序が前の発光サイリスタが点灯状態であったか否かや、点灯順序が前の発光サイリスタが消灯状態となってから経過した時間(点灯間隔)により、図14に示したような発光強度の時間変化波形も変ってくる場合がある。
このような現象を説明する前に、点灯状態であった発光サイリスタをリセット回路73により消灯させる際の回路動作を図15を参照して説明する。
例えば、図15を参照して、点灯状態であった偶数番目の発光サイリスタL2nを消灯させる場合のリセット回路73により消灯させる際の動作を説明する。
図15に示されるように、発光サイリスタL2nが点灯状態であった場合、発光サイリスタL2nのカソードには1.8Vの電圧が印加されている。そのため、点灯終了信号φRがLになった場合、リセットサイリスタTR2のゲートにも1.8Vの電圧が印加されていることにより、このリセットサイリスタTR2はオン状態となる。そのため、リセットサイリスタTR2のゲートの電圧は、基準電位である3.3Vとなり、発光サイリスタL2nのカソードも3.3Vとなる。
これに対して、発光サイリスタL2nが消灯状態であった場合のリセット回路73の回路動作を図16を参照して説明する。
図16に示されるように、発光サイリスタL2nが消灯状態であった場合、発光サイリスタL2nのカソードは0Vとなっている。そのため、点灯終了信号φRがLになった場合でも、リセットサイリスタTR2のゲートも0Vであることにより、このリセットサイリスタTR2はオフ状態のままとなる。そのため、発光サイリスタL2nのカソードも0Vのままであり変動しない。
このように点灯状態であった発光サイリスタを消灯させた場合には、その発光サイリスタのカソード電圧は一旦3.3Vになるため、この信号線に接続された寄生容量Cpの両端電圧は0Vになり充電されていた電荷は0となる。
これに対して、消灯状態であった発光サイリスタに対しては、リセット回路73は動作を行わないため、この信号線に接続された寄生容量Cpの両端電圧は3.3Vのままであり充電されていた電荷は保持され続けられることとなる。
次に、点灯順序が直前の発光サイリスタが消灯状態であった場合、点灯状態であった場合において、点灯順序が直前の発光サイリスタが消灯してから次の発光サイリスタが点灯するまでの時間間隔(点灯間隔)が短い場合と長い場合で発光強度がどのように変化するかを図17を参照して説明する。
図17(A)、図17(B)、図17(C)は、点灯順序が前の発光サイリスタが消灯状態であった場合の発光強度変化を示すグラフであり、図17(D)、図17(E)、図17(F)は、点灯順序が前の発光サイリスタが消灯状態であった場合の発光強度変化を示すグラフである。
そして、図17(A)、図17(B)、図17(C)、および図17(D)、図17(E)、図17(F)は、それぞれ、この順番で点灯間隔が長くなった場合の発光強度変化を示したグラフである。
図17(A)、図17(B)、図17(C)を参照すると分かるように、点灯順序が前の発光サイリスタが消灯状態であった場合、点灯順序が次の発光サイリスタの点灯開始までに十分な時間が経過していることにより寄生容量Cpへの電荷のチャージも完了しており、点灯間隔の差により点灯開始直後の発光強度変化は同じ形状となっているのが分かる。
これに対して、図17(D)、図17(E)、図17(F)を参照すると分かるように、点灯順序が前の発光サイリスタが点灯状態であった場合、点灯状態を消灯させるために寄生容量Cpの電荷は一旦全部放電され電荷量が0となっている。そのため、寄生容量Cpへの充電が完全に終了する前に点灯順序が次の発光サイリスタの点灯が開始されており、点灯間隔の長さに応じて点灯直後の発光強度変化が様々な形状となっているのが分かる。
具体的には、図17(D)では、点灯順序が次の発光サイリスタの点灯時間が長く設定されているため、前の発光サイリスタが消灯してからの時間間隔が短くなっており、寄生容量Cpへの充電量が少なく点灯開始直後であっても発光強度が大きくなっていない。
これに対して図17(F)では、点灯順序が次の発光サイリスタの点灯時間が短く設定されているため、前の発光サイリスタが消灯してからの時間間隔が長くなっており、寄生容量Cpへの充電量も多いため、点灯開始直後の発光強度の増加分は大きくなっているのが分かる。
このように点灯順序が前の発光サイリスタが消灯状態であった場合と点灯状態であった場合とで、発光サイリスタの点灯時間が変化させた場合の露光量の関係を図18に示す。
図18に示すそれぞれのプロットは、図17(A)〜図17(D)に対応しており、点灯順序が前の発光サイリスタが点灯状態であった場合に点灯時間を長くしても、点灯順序が前の発光サイリスタが消灯状態であった場合と比較して、露光量が直線的に変化していないことが分かる。なお、この図18は、あくまでも本実施形態の回路動作のメカニズムを模式的に説明するためのものであり実際の測定データではない。
このような理由により、指定された露光量を単に点灯時間と発光強度だけで調整したのでは、画素毎の露光量のばらつきを抑制することが困難である。
そのため、図10に示した点灯制御回路80では、補正量計算回路91、補正量LUT92により、点灯時間計算回路82により計算された点灯時間情報を補正することにより、画素毎の露光量のばらつきを抑制するようにしている。
補正量計算回路91は、同一信号線に接続された複数の発光サイリスタのうち点灯順序が直前の発光サイリスタが消灯してから、点灯順序が次の発光サイリスタを点灯するまでの時間(点灯間隔:TT)に応じて、点灯順序が次の発光サイリスタの点灯時間を補正するための補正量を計算する。
具体的には、補正量計算回路91は、点灯順序が直前の発光サイリスタが消灯してから点灯順序が次の発光サイリスタを点灯するまでの時間が短いほど、点灯順序が次の発光サイリスタの点灯時間が長くなるように点灯時間を補正するための補正量を計算する。
補正量LUT92は、点灯順序が直前の発光サイリスタが消灯してから点灯順序が次の発光サイリスタが点灯するまでの時間である点灯間隔TTと、点灯時間を補正するための補正量とを対応させて記憶する。
そして、補正量計算回路91は、点灯順序が直前の発光サイリスタが消灯してから点灯順序が次の発光サイリスタが点灯するまでの時間(点灯間隔:TT)を算出して、算出された時間に対応する補正量を補正量LUT92から取得して、点灯順序が次の発光サイリスタの点灯時間を補正するための補正量を計算する。
そして、加算回路95により、点灯時間計算回路82により計算された点灯時間情報に、補正量計算回路91により算出された補正量が加算されて、点灯時間(点灯パルス幅)データとして出力される。
例えば、点灯時間計算回路82により計算された点灯時間情報が、標準の点灯時間に対して0.9という値であり、補正量計算回路91により計算された補正量が0.2という値であった場合、加算回路95では、0.9に0.2が加算された1.1という値が点灯時間データとして出力される。
次に、本実施形態の補正量計算回路91の動作の詳細を説明する。
先ず、図19を参照して、転送周期、点灯時間(TL)と点灯間隔(TT)との関係を説明する。図19は、偶数番目の発光サイリスタの点灯制御例を示す図である。
図19に示されるように、発光サイリスタの点灯制御が行われる時間間隔である転送周期は、発光サイリスタの発光特性等に関係なく一定の値となっている。そのため、この転送周期から点灯時間(TL)を減算した時間が、点灯順序が前の発光サイリスタが消灯してから次の発光サイリスタが点灯するまでの間隔である点灯間隔(TT)となる。
次に、補正量計算回路91の動作を図20のフローチャートを参照して説明する。
先ず、補正量計算回路91は、点灯順序が直前の発光サイリスタが点灯状態であったか否かを判定する(ステップS101)。そして、点灯順序が直前の発光サイリスタが点灯状態ではなかった場合、つまり消灯状態であった場合、寄生容量Cpへの電荷の充電は完了しているため、補正量計算回路91は、補正量を0として出力する(ステップS102)。
そして、点灯順序が直前の発光サイリスタが点灯状態であった場合(ステップS101においてyes)、寄生容量Cpへの電荷の充電が完了していない可能性が高いため、補正量計算回路91は、転送周期から点灯時間TLを減じることにより点灯間隔TTを算出する(ステップS103)。
そして、補正量計算回路91は、算出された点灯間隔TTに対応する補正量を補正量LUT92から取得し(ステップS104)、取得した補正量を出力する(ステップS105)。
次に、補正量計算回路93と補正量LUT94による、同時点灯補正について説明する。
先ず、同じタイミングで点灯制御が行われる2つの発光サイリスタL1、L2が共に点灯する場合とL1のみ点灯する場合の違いを図21を参照して説明する。
同じタイミングで点灯制御が行われる2つの発光サイリスタL1、L2は隣接して設けられることが多いため、基準電位Vsubに接続される際に共通の配線パターンにより接続される可能性が高い。このような場合、図21に示されるように、2つの発光サイリスタL1、L2のアノードと基準電位Vsubとの間には、配線抵抗Rpが発生する。
ここで、発光サイリスタL1、L2が点灯する際に流れる電流をそれぞれI1、I2とする。すると、発光サイリスタL1、L2が共に点灯する場合、図21(A)に示されるように、発光サイリスタL1、L2に印加される電圧は基準電位VsubからRp×(I1+I2)だけ電圧降下する。
しかし、発光サイリスタL1のみが点灯する場合、図21(B)に示されるように、発光サイリスタL1に印加される電圧は基準電位VsubからRp×I1だけ電圧降下する。
つまり、発光サイリスタL1にとっては、同じタイミングで点灯制御が行われる発光サイリスタL2が点灯する場合と、点灯しない場合とで印加される電圧が異なってしまう。
具体的には、光サイリスタL1にとっては、同じタイミングで点灯制御が行われる発光サイリスタL2が点灯しない場合の方が、アノードに印加される電圧がRp×I2分だけ高くなる。
そのため、補正量LUT94は、発光サイリスタの点灯時間TLと、点灯時間TLを補正するための補正量とを対応させて記憶する。
そして、補正量計算回路93は、同じタイミングで点灯制御が行われる他方の発光サイリスタが点灯される場合、一方の発光サイリスタの点灯時間TLに応じた補正量を補正量LUT94から取得して出力する。
つまり、点灯時間補正回路81は、同じタイミングで点灯制御が行われる2つの発光サイリスタのうち、一方の発光サイリスタが点灯される場合、他方の発光サイリスタの点灯時間TLが長くなるような補正を行う。ここで、補正行計算回路93は、点灯する一方の発光サイリスタの点灯時間TLが短いほど、他方の発光サイリスタの点灯時間TLが長くなるような補正量を出力する。そのため、点灯時間補正回路81は、点灯する一方の発光サイリスタの点灯時間TLが短いほど、他方の発光サイリスタの点灯時間TLが長くなるように点灯時間を補正する。
次に、補正量計算回路93の動作を図22のフローチャートを参照して説明する。
先ず、補正量計算回路93は、点灯順序が同じ発光サイリスタが点灯されるか否かを判定する(ステップS201)。そして、点灯順序が同じ発光サイリスタが点灯されない場合、補正量計算回路93は、同時点灯補正は不要であると判定して補正量を0として出力する(ステップS202)。
そして、点灯順序が同じ発光サイリスタが点灯される場合(ステップS201においてyes)、補正量計算回路93は、点灯時間TLに応じた補正量を補正量LUT94から取得し(ステップS203)、取得した補正量を出力する(ステップS204)。
[変形例]
上記実施形態では、発光サイリスタを発光素子として使用した場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発光ダイオード等の他の素子を発光素子として使用する場合でも同様に本発明を適用することができるものである。
10 画像形成装置
12 画像読取装置
14Y、14M、14C、14K 画像形成ユニット
16 中間転写ベルト
17 用紙トレイ
18 用紙搬送路
19 定着器
20 制御部
32 記録用紙
50 発光装置
601〜6030 発光チップ
61 駆動制御回路
71 シフト回路
72 発光回路
73 リセット回路
80 点灯制御回路
81 点灯時間補正回路
82 点灯時間計算回路
83 点灯時間調整値格納部
91 補正量計算回路(点灯間隔補正)
92 補正量LUT
93 補正量計算回路(同時点灯補正)
94 補正量LUT
95 加算回路
140K プリントヘッド
150K 像形成装置
152K、152Y、152M、152C 感光体ドラム
154K 帯電装置
156K 現像器
158K クリーニング装置
162K、162Y、162M、162C 1次転写ロール
164 ドライブロール
165、166、167 アイドルロール
168 バックアップロール
189 クリーニング装置
168 バックアップロール
181 給紙ローラ
186 2次転写ロール
187、188 搬送ベルト

Claims (9)

  1. 複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子のそれぞれの発光特性に応じた点灯時間で、入力された画像データの各画素の値に基づいて前記発光素子を点灯又は消灯させる制御を順次行う点灯制御手段とを備え、
    前記点灯制御手段は、
    同一信号線に接続された複数の発光素子のうち点灯順序が直前の発光素子が消灯してから、点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間に応じて、点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正する補正手段を有する露光装置。
  2. 前記補正手段は、点灯順序が直前の発光素子が消灯してから点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間が短いほど、点灯順序が次の発光素子の点灯時間が長くなるように点灯時間を補正する請求項1記載の露光装置。
  3. 前記複数の発光素子のそれぞれの発光特性に応じた値を格納する格納手段をさらに備え、
    前記点灯制御手段は、前記格納手段に格納された値と実現しようとする露光量とに基づいた点灯時間で、前記複数の発光素子をそれぞれ点灯する制御を行う請求項1又は2記載の露光装置。
  4. 前記補正手段は、点灯順序が直前の発光素子が消灯してから点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間と、点灯時間を補正するための補正量とを対応させて記憶する補正量記憶手段を備え、
    前記補正手段は、点灯順序が直前の発光素子が消灯してから点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間を算出して、算出された時間に対応する補正量を前記補正量記憶手段から取得して、点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正する請求項1から3のいずれか記載の露光装置。
  5. 前記点灯制御手段は、前記複数の発光素子を2つの発光素子単位で順次点灯させるよう制御を行い、
    前記補正手段は、同じタイミングで点灯制御が行われる2つの発光素子のうち、一方の発光素子が点灯される場合、他方の発光素子の点灯時間が長くなるように補正する請求項1から4のいずれか記載の露光装置。
  6. 前記補正手段は、点灯する一方の発光素子の点灯時間が短いほど、他方の発光素子の点灯時間が長くなるように点灯時間を補正する請求項5記載の露光装置。
  7. 複数の発光素子と、前記複数の発光素子のそれぞれの発光特性に応じた点灯時間で、入力された画像データの各画素の値に基づいて前記発光素子を順次点灯又は消灯させる制御を行う点灯制御手段とを備え、前記点灯制御手段は、同一信号線に接続された複数の発光素子のうち点灯順序が直前の発光素子が消灯してから、点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間に応じて、点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正する補正手段を有する露光装置と、
    前記露光装置により露光された像担持体上の静電潜像を現像する現像装置と、
    前記現像装置により現像された前記像担持体上の画像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    を備えた画像形成装置。
  8. 前記露光装置では、前記点灯制御手段は、前記複数の発光素子を2つの発光素子単位で順次点灯させるよう制御を行い、
    前記補正手段は、同じタイミングで点灯制御が行われる2つの発光素子のうち、一方の発光素子が点灯される場合、他方の発光素子の点灯時間が長くなるように補正する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 複数の発光素子のそれぞれの発光特性に応じた点灯時間で、入力された画像データの各画素の値に基づいて前記発光素子を順次点灯又は消灯させる制御を行う点灯制御ステップと、
    同一信号線に接続された複数の発光素子のうち点灯順序が直前の発光素子が消灯してから、点灯順序が次の発光素子が点灯するまでの時間に応じて、点灯順序が次の発光素子の点灯時間を補正する補正ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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