JP6365020B2 - 光書込み装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ビームにより感光体に書込みを行う光書込み装置およびこれを備える画像形成装置に関する。
プリンターなどの画像形成装置には、微小の発光素子をライン状に並べて各発光素子から発せられる光ビームにより感光体に画像を書き込む光書込部を用いるものがある。
特許文献1には、光書込部として、発光素子である有機EL素子が基板上に主走査方向に多数配列されたラインヘッドが開示されている。
ラインヘッドは、複数個の有機EL素子のそれぞれが、アノード側が駆動回路を介して電源側の電源線Aに接続され、カソード側が接地側の電源線Bに接続されてなる回路を有する構成になっている。また、基板と間隔を空けて防湿板が配されており、この防湿板上には、電源側の補助電源線Cと接地側の補助電源線Dが別途、配線されている。
基板上の電源線Aと防湿板上の補助電源線Cとが複数箇所で電気的に接続され、基板上の電源線Bと防湿板上の補助電源線Dとが複数箇所で電気的に接続されることにより、各有機EL素子に対する給電点の数を増加させた回路構成になっている。
この給電点の数を増加させる構成により、給電点の数が少ない構成に比べて、1つの給電点から各有機EL素子までの電源線の配線距離を短くすることができ、それだけ配線抵抗による電位降下が少なくて済み、電位降下に起因する各有機EL素子への供給電流の差が小さくなって、発光量のばらつきを抑制することが可能になる。
特開2005−144686号公報
しかしながら、特許文献1の構成のように給電点の数をある程度多くしても、電源線上において電流の流れる方向に沿って1つの給電点と次の給電点との間の電源線の部分では、各発光素子への供給電流が流れることによる電位降下が生じることには変わらないので、その電位降下による発光量のばらつきが解消されないという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、電源線の電位降下に起因する各発光素子の発光量のばらつきをより抑制可能な光書込み装置およびこれを備える画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る光書込み装置は、複数の発光素子のそれぞれから発せられる光ビームにより感光体に書込みを行う光書込み装置であって、電源から延出される電源線と、前記発光素子ごとに設けられ、前記電源線との接続点の電圧を、当該電源線上における前記電源から接続点までの長さに応じて予め設定された分圧比で分圧する分圧回路と、前記発光素子ごとに設けられた保持素子と、前記発光素子ごとに、対応する分圧回路の分圧電圧を基準に発光量の指示電圧を生成し、対応する保持素子に書き込んで保持させる電圧書込回路と、前記発光素子ごとに設けられ、前記電源線からの電流を当該発光素子に対応する保持素子に保持された電圧に応じて制御して当該発光素子に供給する駆動回路と、を備えることを特徴とする。
また、前記分圧回路ごとに、対応する保持素子に前記電圧を書き込むサンプル期間には前記電源線からの電流が当該分圧回路に流れる通電状態と、当該サンプル期間の終了後のホールド期間には前記電源線から当該分圧回路への電流が遮断される遮断状態とを切り換える分圧切換スイッチを備えるとしても良い。
ここで、前記分圧切換スイッチは、対応する分圧回路の分圧点を挟んで前記電源線側またはこれとは反対側に設けられているとしても良い。
また、発光素子ごとにその発光量を示す信号を出力する信号出力部と、前記各保持素子に対応して設けられた電源切換スイッチと、を備え、前記駆動回路は、電界効果トランジスターであり、前記保持素子は、コンデンサーであり、当該コンデンサーの一方端側が前記電界効果トランジスターのゲートに接続され、前記電源切換スイッチは、前記分圧回路の分圧電圧と前記電源線の電圧のうち、前記分圧回路の分圧電圧が前記コンデンサーの他方側に供給される第1回路と、前記電源線の電圧が前記コンデンサーの他方端側に供給される第2回路のいずれかに切り換え可能であり、前記電圧書込回路は、前記指示電圧を書き込むサンプル期間には、前記信号を前記コンデンサーの一方端側に入力させるとともに前記電源切換スイッチに指示して前記第1回路を構成させ、前記サンプル期間の終了後のホールド期間には、前記コンデンサーの一方端側への前記信号の入力を遮断させるとともに前記電源切換スイッチに指示して前記第2回路を構成させるとしても良い。
さらに、発光素子ごとにその発光量を示す信号を出力する信号出力部と、前記分圧回路ごとに、その分圧点を挟んで前記電源線側とは反対側に設けられ、当該分圧回路に電流が流れる通電状態と流れない遮断状態とを切り換える切換スイッチと、を備え、前記駆動回路は、電界効果トランジスターであり、前記保持素子は、コンデンサーであり、当該コンデンサーの一方端側が前記電界効果トランジスターのゲートに接続され、前記分圧回路の分圧点は、前記コンデンサーの他方端側に接続されており、前記電圧書込回路は、前記指示電圧を書き込むサンプル期間には、前記信号を前記コンデンサーの一方端側に入力させるとともに前記切換スイッチに指示して前記通電状態にさせ、当該サンプル期間の終了後のホールド期間には、前記コンデンサーの一方端側への前記信号の入力を遮断させるとともに前記切換スイッチに指示して前記遮断状態にさせるとしても良い。
また、アース端子から延出されるアース線を備え、前記分圧回路のそれぞれは、一端が前記電源線に接続され、他端が前記アース線に接続され、当該分圧回路において分圧点を挟んで前記電源線側の抵抗をRvcc、分圧点を挟んで前記アース線側の抵抗をRgndとし、前記電源線上における電源から当該分圧回路までの間の配線インピーダンスをZvcc、前記アース線上におけるアース端子から当該分圧回路までの間の配線インピーダンスをZgndとしたとき、前記分圧比は、RvccとRgndの比率で表され、Zvcc<Rvcc,Zgnd<Rgnd,Zvcc<Rgnd,Zgnd<Rvcc,Zvcc≠Zgndの場合に、Rvcc:Rgnd=Zgnd:Zvccの関係を満たすように設定されているとしても良い。
さらに、アース端子から延出されるアース線を備え、前記分圧回路のそれぞれは、一端が前記電源線に接続され、他端が前記アース線に接続され、当該分圧回路において分圧点を挟んで前記電源線側の抵抗をRvcc、分圧点を挟んで前記アース線側の抵抗をRgndとし、前記電源線上における電源から当該分圧回路までの間の配線インピーダンスをZvcc、前記アース線上におけるアース端子から当該分圧回路までの間の配線インピーダンスをZgndとしたとき、前記分圧比は、RvccとRgndの比率で表され、Zvcc=Zgndの場合に、Rvcc=Rgndの関係を満たすように設定されているとしても良い。
また、前記分圧回路のそれぞれは、インピーダンスを有する複数個の素子を含み、そのうち少なくとも一つがトランジスターであるとしても良い。
さらに、前記発光素子は、有機LEDであるとしても良い。
本発明に係る画像形成装置は、光書込部からの光ビームにより感光体に画像を書き込む画像形成装置であって、前記光書込部として、上記の光書込み装置を備えることを特徴とする。
上記の構成をとれば、複数の保持素子のそれぞれに、対応する発光素子の発光量の指示電圧が書き込まれるときの基準電圧を、分圧回路の分圧比の設定により、保持素子ごとに同じまたは同程度の大きさに設定することができる。これにより、電源線の配線抵抗などによる電位降下の影響を受けずに各保持素子に発光量の指示電圧を書き込んで保持することが可能になり、各発光素子の発光量のばらつきをより抑制することができる。
実施の形態1に係るプリンターの構成を示す図である。 プリンターの露光部におけるプリントヘッドの概略構成を示す図である。 プリントヘッド内のOLEDパネルの概略平面図および断面図である。 OLEDパネル内のTFT基板に設けられるOLEDと駆動回路とS/H回路などの関係を模式的に示す図である。 OLEDを含む発光部がn(複数)個、設けられてなる回路構成を示す図である。 (a)は、1つの発光部における輝度信号のサンプル期間の様子を示す図であり、(b)は、輝度信号のホールド期間の様子を示す図である。 各発光部におけるサンプル期間とホールド期間のタイミングチャートを示す図である。 全点灯を行う場合に、サンプル期間とホールド期間における電源供給点からの配線距離と電位降下との関係などのグラフを例示する図である。 比較例の回路構成を示す図である。 比較例の回路構成において駆動回路のゲートと入力端子との間の差の電圧Vfが電源供給点から遠ざかるに伴って変動する様子を示す図である。 電源線を流れる電流と基準電圧の関係を例示する図である。 電源線を流れる電流と基準電圧の別の関係を例示する図である。 (a)〜(c)のそれぞれは、実施の形態1に係る発光部の回路構成の変形例を示す図である。 (a)〜(d)のそれぞれは、実施の形態2に係る発光部の回路構成の例を示す図であり、(e)は、サンプル期間とホールド期間における電圧Vrの変化の様子を示す図である。 (a)〜(d)のそれぞれは、実施の形態2に係る発光部の回路構成の変形例を示す図であり、(e)は、サンプル期間とホールド期間における電圧Vrの変化の様子を示す図である。 (a)〜(d)のそれぞれは、実施の形態3に係る発光部の回路構成の例を示す図であり、(e)は、サンプル期間とホールド期間における電圧Vrの変化の様子を示す図である。
以下、本発明に係る光書込み装置および画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラープリンター(以下、単に「プリンター」という。)を例にして説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態に係るプリンター1の全体構成を示す概略図である。
同図に示すようにプリンター1は、電子写真方式により画像を形成するものであり、画像プロセス部10と、中間転写部20と、給送部30と、定着部40と、制御部50を備え、ネットワーク(例えばLAN)を介して外部の端末装置(不図示)からのジョブの実行要求に基づき、カラーの画像形成(プリント)を実行する。
画像プロセス部10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の現像色に対応した作像部10Y、10M、10C、10Kを有する。
作像部10Yは、像担持体としての感光体ドラム11と、その周囲に配された帯電部12、露光部13、現像部14、クリーナ15などを備えている。
帯電部12は、矢印Aで示す方向に回転する感光体ドラム11の周面を帯電させる。
露光部(光書込部)13は、帯電された感光体ドラム11を光ビームLにより露光して、感光体ドラム11上に静電潜像を形成する。本実施の形態では、いわゆる反転現像方式を採用しているので、感光体ドラム11上の周面の帯電領域のうち、トナー像が形成されるべき部分が露光されることにより静電潜像が形成される。
また、露光部13には、発光素子である電流駆動型の有機EL素子(以下、「OLED」という。)が感光体ドラム11のドラム軸方向(以下、「主方向」という。)に沿って並ぶように基板上に多数個、配列されたプリントヘッドが含まれる。このプリントヘッドの構成については、後述する。
現像部14は、感光体ドラム11上の静電潜像をY色のトナーで現像する。これにより感光体ドラム11上にY色のトナー像が作像され、作像されたY色トナー像は、中間転写部20の中間転写ベルト21上に一次転写される。クリーナ15は、感光体ドラム11上における、一次転写後の残留トナーを清掃する。他の作像部10M〜10Kについても作像部10Yと同様の構成であり、同図では符号が省略されている。
中間転写部20は、駆動ローラー24と従動ローラー25に張架されて矢印方向に循環走行される中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21を挟んで各作像部10Y〜10Kの感光体ドラム11と対向配置される一次転写ローラー22と、中間転写ベルト21を介して駆動ローラー24と対向配置される二次転写ローラー23を備える。
給送部30は、シート、ここでは用紙Sを収容するカセット31と、カセット31から用紙Sを1枚ずつ搬送路39に繰り出す繰り出しローラー32と、繰り出された用紙Sを搬送する搬送ローラー33、34を備える。
定着部40は、定着ローラー41とこれに圧接される加圧ローラー42を有する。
制御部50は、画像プロセス部10〜定着部40の動作を統括的に制御し、円滑なジョブを実行させる。ジョブ実行の際には、制御部50により次の動作が実行される。
すなわち、受け付けたジョブに含まれるプリント用の画像データに基づき、作像部10Y〜10Kの露光部13に配された複数個のOLEDを発光させるための駆動データが生成される。
この駆動データは、ここではデジタル信号のため、制御部50の輝度信号出力部51(図3)において、それぞれのOLEDごとにその発光量を指示するアナログの光量設定信号(以下、「輝度信号」という。)に変換されて露光部13に送られる。露光部13の各OLEDは、このアナログの輝度信号に基づく光量の光ビームLを出射する。
作像部10Y〜10Kごとに、露光部13の各OLEDをから光ビームLが発せられ、帯電されている感光体ドラム11が光ビームLにより露光されると、感光体ドラム11上に静電潜像が形成され、感光体ドラム11上に作像された静電潜像は、トナーにより現像されてトナー像が作像される。
作像部10Y〜10Kのそれぞれの感光体ドラム11上に作像されたトナー像は、その感光体ドラム11に中間転写ベルト21を介して配置された一次転写ローラー22の静電作用により中間転写ベルト21上に一次転写される。
作像部10Y〜10Kによる各色の作像動作は、各色のトナー像が、走行する中間転写ベルト21の同じ位置に重ね合わせて転写されるように上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
この作像タイミングに合わせて、給送部30からは、カセット31から用紙Sが二次転写ローラー23に向けて搬送されて来ており、二次転写ローラー23と中間転写ベルト21の間を用紙Sが通過する際に、中間転写ベルト21上に多重転写された各色トナー像が二次転写ローラー23の静電作用により用紙Sに一括して二次転写される。
各色トナー像が二次転写された後の用紙Sは、定着部40まで搬送され、定着部40の定着ローラー41と加圧ローラー42との間を通過する際に加熱、加圧されることにより、用紙S上のトナーがその用紙Sに融着して定着される。定着部40を通過した用紙Sは、排紙ローラー35によって排紙トレイ36上に排出(出力)される。
図2は、露光部13に含まれるプリントヘッド60の概略構成を示す図である。
同図に示すようにプリントヘッド60は、OLEDパネル61と、ロッドレンズアレイ62と、これらを収容する筐体63を備える。
OLEDパネル61は、ライン状に配置された複数個のOLED101を有し、複数個のOLED101のそれぞれは、個別に光ビームLを出射する。
ロッドレンズアレイ62は、それぞれのOLED101から発せられる光ビームLを感光体ドラム11表面に結像させる。
図3は、OLEDパネル61の概略平面図であり、A−A´線における断面図とC−C´線における断面図も合わせて示されている。
同図に示すようにOLEDパネル61は、TFT(thin film transistor)基板71と、封止板72と、ソースIC73を備える。
TFT基板71には、複数個のOLED101が主方向に沿って並ぶように配置されるとともに、それぞれのOLED101に対して後述の駆動回路と保持素子と電源切換スイッチと分圧回路などが設けられており、これらが同一のTFT基板71上に形成される回路構成になっている。
封止板72は、TFT基板71上におけるOLED101の配置領域を外気に触れないように封止するものである。
ソースIC73は、TFT基板71上の、封止板72の配置領域以外の領域に実装されており、制御部50の輝度信号出力部51から出力されるデジタルの輝度信号を、それぞれのOLED101ごとにその発光量を指示するアナログ電圧の輝度信号に変換するデジタル/アナログ変換器(以下、「DAC」という。)や後述のシフトレジスターを含んでいる。
図4は、TFT基板71に設けられるOLED101と駆動回路102とS/H(サンプル/ホールド)回路103とソースIC73との関係を模式的に示す図である。
同図に示すように、S/H回路103は、スイッチ106と保持素子(コンデンサーなど)107が直列接続されてなり、1つのS/H回路103が1つの駆動回路102に対応し、1つの駆動回路102が1つのOLED101に対応する関係になっている。
一方、ソースIC73には、複数個のDAC74が含まれており、1つのDAC74が複数個のS/H回路103に対応して設けられ、それぞれのS/H回路103ごとにその対応する各OLED101への輝度信号SGを順次出力する構成になっている。
例えば、1つのDAC74に対応する複数個のS/H回路103のスイッチ106が全てオフ(非導通)になっている状態で、そのDAC74から画像データに基づく輝度信号SG1、SG2・・が時間順に1つずつ出力される場合を想定すると、次のようになる。
すなわち、DAC74から輝度信号SG1が出力されるとそのタイミングと同期して、複数のS/H回路103のうち、輝度信号SG1が書き込まれるべき1つのS/H回路103aのスイッチ106aだけがオフからオン(導通)に切り換わり、輝度信号SG1がS/H回路103aの保持素子107aに書き込まれる(輝度信号のサンプル)。この書込みは、後述のように輝度信号SGの電圧Vdacと基準電圧Vrとの差の電圧Vfに相当する電荷が保持素子107に蓄積されることにより行われる。
なお、複数個のS/H回路103のうち、103aとは別の各S/H回路103におけるスイッチ106はオフのままなので、他の保持素子107に輝度信号SG1が書き込まれることはない。
S/H回路103aにおける輝度信号SG1の保持素子107aへの書込みが終了すると、S/H回路103aのスイッチ106aがオフに戻るが、書き込まれた電圧が保持素子107aに保持(ホールド)された状態が維持される。
その後、次の輝度信号SG2がDAC74から出力されるタイミングになると、そのタイミングと同期して、輝度信号SG2が書き込まれるべきS/H回路103bのスイッチ106bだけがオフからオンに切り換わり、輝度信号SG2がその保持素子107bに書き込まれる。輝度信号SG2の保持素子107bへの書込みが終了すると、S/H回路103bのスイッチ106bがオフに戻るが、書き込まれた電圧が保持素子107bに保持された状態が維持される。
それぞれのS/H回路103ごとに、輝度信号SGの入力タイミングに応じてスイッチ106を切り換えてその輝度信号SGの書込み動作が時間順に実行される。この切り換えには、シフトレジスター99(図5)が用いられる。
それぞれの駆動回路102は、電源(不図示)からの電流を、対応する保持素子107に保持されている電圧に応じて制御して、OLED101に供給する。この電流供給により、それぞれのOLED101は、輝度信号SGに基づく発光量で発光する。
なお、画像データには、トナー画像が形成されない非露光領域(原稿の下地部分など)を示すデータも含まれており、この非露光領域に対する輝度信号SGは発光量が0(ゼロ)を示す信号、例えば電圧が0Vの信号になる。この発光量が0を示す輝度信号の場合、駆動回路102からOLED101に電流が供給されず、OLED101は消灯したままになる。
DAC74からの輝度信号SG1、SG2・・の出力タイミングに応じて、それぞれのS/H回路103におけるスイッチ106のオンオフ切り換えタイミングが予め決められており、主方向に沿った1ライン単位で、全てのOLED101に対する輝度信号SGの書込み、保持、発光が実行されることにより、感光体ドラム11が露光される。
図5は、OLED101を含む発光部100がTFT基板71上にn(複数)個、設けられている回路構成を示す図であり、図6は、1つの発光部100の拡大図であり、(a)が輝度信号のサンプル期間の様子を示し、(b)が輝度信号のホールド期間の様子を示している。なお、図5では、各発光部100を区別すべく、符号100の後に1,2,3・・nが付されており、これら各発光部100の並ぶ方向が主方向に相当する。
図5に示すように、複数個の発光部100のそれぞれには、OLED101の他に駆動回路102とS/H回路103と電源切換スイッチ104と分圧回路105が含まれる。
複数のOLED101のそれぞれは、電源Pから延伸される電源線、ここでは電源線91と、アース線92との間に介在し、電源線91の長さ方向に沿って異なる複数の位置から分岐した電流供給線110のそれぞれに駆動回路102を介して設けられている。ここで、電源Pの電位は、一定のVccになっている。
なお、図5では、電源線91とアース線92のそれぞれが有する配線抵抗をrで示している。後述の信号線94についても同様に配線抵抗をrで示しているが、各線の抵抗値が同じ場合もあれば異なる場合もあり得る。
図5では、一番左端の発光部100−1が電源Pからの配線距離(電源Pから発光部100−1までの間の電源線91の線部分の長さ)が最も短く、その右隣の発光部100−2が2番目に配線距離が短く、さらに右側に移るに連れてそれぞれの発光部100に対する配線距離が長くなる回路の構成例を示している。
DAC74は、電源線91の途中から分岐している電源線93とアース線92との間に介在され、電源Pから供給される電圧により動作し、その出力端子741から延伸される信号線94に、それぞれのOLED101の発光量を示す電圧の信号である輝度信号SG1、SG2・・を時間順に出力する。
駆動回路102は、図6(a)に示すように、ゲート端子121と入力端子122と出力端子123を有する電圧入力型の駆動回路であり、ここではP型の電界効果トランジスター(FET:Field Effect Transistor)から構成され、入力端子122がソース、出力端子123がドレインに相当する。
駆動回路102の入力端子122は、電流供給線110を介して電源線91(プラス側の電源線に相当)に接続され、電源Pからの電流が電源線91、電流供給線110を介して駆動回路102の入力端子122に入力される。
駆動回路102は、入力端子122に入力される電源線91からの電流を、ゲート端子121の電圧と入力端子122の電圧との差の電圧(電位差)の大きさに応じた大きさの電流に制御して出力端子123から出力する。
駆動回路102の出力端子123は、OLED101を介してアース線92に接続されている。
OLED101は、そのアノード111が駆動回路102の出力端子123と接続され、そのカソード112がアース線92に接続されており、駆動回路102から供給される電流の大きさに応じた発光量で発光する。
アース線92は、その一方端が各発光部100とDAC74のそれぞれに共通のアース(GND:図5)に接続される。
駆動回路102のゲート端子121は、スイッチ素子として用いられるFET106を介して、DAC74から出力される輝度信号SG1、SG2・・を伝送する信号線94と接続されている。
FET106は、ゲート端子161と、入力端子162と、出力端子163を有する。
FET106の入力端子162は、信号線94と接続され、出力端子163は、駆動回路102のゲート端子121と接続されている。
FET106のゲート端子161は、シフトレジスター99の出力端子SH1と接続されている。出力端子SH1は、ハイレベルとローレベルとが交互に繰り返されてなるパルス状のSH信号φ1(図7)を出力する端子である。
SH信号φ1は、輝度信号SG1が一定周期でDAC74から出力される間だけH(ハイ)レベルになり、別の輝度信号SG2,3・・が出力されている間にはL(ロー)レベルになる信号であり、そのHレベルの出力タイミングがDAC74からの輝度信号SG1の出力タイミングと同期するように予め決められている。
FET106は、そのゲート端子161にHレベルのSH信号φ1が入力されると、入力端子162と出力端子163が導通状態(オン)になり、LレベルのSH信号φ1が入力されると、非導通状態(オフ)になるように機能する。なお、ここでは、スイッチ素子としてFET106を用いるとしたが、スイッチ機能を有する他の素子を用いることもできる。以下、FET106をスイッチ106という。
コンデンサーからなる保持素子107は、一方の端子171が駆動回路102のゲート端子121と接続され、他方の端子172が電源切換スイッチ104に接続されている。
電源切換スイッチ104は、いわゆる1回路2接点スイッチの機能を有する切換回路からなり、例えばFETを含む回路などで構成することができる。
電源切換スイッチ104は、シフトレジスター99の出力端子SH1から出力されるSH信号φ1がHレベルのときに接点140と接点141とが接続されるサンプル状態(図6(a))になり、SH信号φ1がLレベルのときに接点140と接点142とが接続されるホールド状態(図6(b))になるように接点を切り換える機能を有する。このような切り換え機能を設けているのは、各OLED101の発光量のばらつきを抑制するためである。発光量のばらつきを抑制できる理由については、後述する。電源切換スイッチ104の接点141は、分圧回路105の分圧点153に接続されている。
分圧回路150は、抵抗108と109とが直列接続された回路からなり、その一方の端子151が電源線91に接続され、その他方の端子152がアース線92に接続されている。分圧回路150は、電源線91に接続される端子151とアース線92に接続される端子152との間の電圧を抵抗108と109の抵抗値の比率に応じた電圧に分圧して、その分圧した分圧電圧Vrを基準電圧として分圧点153から出力する。以下、分圧電圧Vrを基準電圧Vrという場合がある。
分圧回路150から出力された基準電圧Vrは、電源切換スイッチ104の接点141に供給される。
分圧回路105は、複数個の発光部100のそれぞれに設けられているが、それぞれの発光部100において、その基準電圧Vrが略同じになるように、その分圧比が予め決められている。これは、電源線91上での電位降下の影響による各OLED101の発光ばらつきを抑制するためである。この詳細については後述する。
電源切換スイッチ104の接点142は、電流供給線110の、電源線91と駆動回路102の入力端子122との間の部分に接続される。
図6(a)に示すサンプル期間において信号線94上に輝度信号SG1が伝送されている間には、これと同期してシフトレジスター99からのSH信号φ1がHレベルになり、スイッチ106が導通状態かつ電源切換スイッチ104がサンプル状態になるので、信号線94からスイッチ106、保持素子107、電源切換スイッチ104を介して分圧回路105の分圧点153に至るまでの第1回路が形成される。このとき、電源線91の電圧Vpは、保持素子107に供給されない。これにより、信号線94上を伝送される輝度信号SG1の保持素子107への書込み(サンプル)が行われる。
この輝度信号SG1の書込みは、保持素子107の端子171に印加される輝度信号SGの電圧Vdac(駆動回路102のゲート端子121の印加電圧に相当)と、保持素子107の端子172に印加される基準電圧Vr(分圧回路105の分圧点153から出力される分圧電圧Vr)との差の電圧Vfの大きさに相当する電荷が保持素子107にチャージされることにより行われる(保持素子107の充放電に相当)。
シフトレジスター99からのSH信号φ1がHからLレベルに切り換わると、輝度信号SG1の書込みの終了として、図6(b)に示すようにホールド期間に移り、スイッチ106が非導通状態かつ電源切換スイッチ104がホールド状態になる。これにより、駆動回路102のゲート端子121から保持素子107、電源切換スイッチ104、電流供給線110上における駆動回路102の入力端子122に至るまでの第2回路が形成される。このとき、基準電圧Vrは、保持素子107に供給されない。
スイッチ106が非導通状態であり、スイッチ106の出力端子163が開放状態に等しく(輝度信号SGの入力が遮断され)、電源切換スイッチ104がホールド状態になって、基準電圧Vrが保持素子107に供給されなくなるので、この直前のサンプル期間での輝度信号SG1の書込みにより保持素子107に蓄えられた電荷により生じる保持素子107の両端間の電圧Vfがホールド期間でもそのまま維持され、この電圧Vfが駆動回路102のゲート端子121と入力端子122間の電位差に相当する。
ホールド期間において駆動回路102は、その直前のサンプル期間に保持素子107に書き込まれた電荷により生じる、ゲート端子121と入力端子122間の電位差に相当する電圧Vfの大きさに応じた大きさの電流をOLED101に供給する。
これにより、サンプル期間に入力された輝度信号SG1で指示された発光量に相当する電流がOLED101に供給され、輝度信号SG1に基づく発光量でOLED101が点灯することになる。
この意味で、電圧VfがOLED101の発光量の指示電圧に相当し、DAC74、電源切換スイッチ104、スイッチ106、シフトレジスター99などが、基準電圧Vrを基準にして輝度信号SGの信号電圧から発光量の指示電圧Vfを生成し、対応する保持素子107にその電圧Vfを書き込んで保持させる電圧書込手段として機能するといえる。
また、SH信号φ1の出力が上記の第1回路と第2回路を切り換える指示を行うことに相当する。さらに、図6(a)に示すサンプル期間では、電圧Vfが書き込まれるときの基準となる基準電圧Vrが分圧回路105から供給される状態になる期間であり、図6(b)に示すホールド期間とは、保持素子107に保持された電圧Vfに対する基準となる電圧が電源線91から供給される状態になる期間といえる。
図6(a)では、1つのDAC74からの輝度信号SG1が発光部100−1の保持素子107に書き込まれるサンプル期間の様子の例を示しているが、他の発光部100−2,100−3・・において輝度信号SG2,SG3・・が保持素子107に書き込まれる場合も、上記同様の電源切換スイッチ104とスイッチ106の切り換えが実行される。
例えば、図5においてDAC74から輝度信号SG2が出力されると、これと同期して、シフトレジスター99の出力端子SH1〜SHnのうち、SH2からだけHレベルのSH信号φ2が出力される。これにより、各発光部100のうち、発光部100−2だけにおいてそのスイッチ106が導通状態かつ電源切換スイッチ104がサンプル状態になり、輝度信号SG2が発光部100−2の保持素子107に書き込まれる。
シフトレジスター99は、例えば、一番左端の発光部100−1に対する輝度信号SG1がDAC74から出力されるときにだけ発光部100−1のスイッチ106にHレベルのSH信号φ1を出力端子SH1から出力し、次に左端から2番目の発光部100−2に対する輝度信号SG2がDAC74から出力されるときにだけ発光部100−2のスイッチ106にHレベルのSH信号φ2を出力端子SH2から出力するというように、Hレベルの出力タイミングを時間順にずらしたSH信号φ1、φ2・・を出力する。
発光部100−1における輝度信号SG1の書込みが終わると発光部100−1のスイッチ106がオフになり、書き込まれた輝度信号SG1がホールドされる。そして、次に2番目の発光部100−2のスイッチ106がオンに切り換わると、その発光部100−2に対する輝度信号SG2の書込みが開始される。
このように発光部100ごとに、自己に入力されるべき輝度信号SGの入力と同期してスイッチ106が導通状態になり、その輝度信号SGがスイッチ106を介して保持素子107に入力されて書き込まれ、スイッチ106が非導通状態に戻ると、その書き込まれた輝度信号SGが次の書込みが開始されるまでの間、ホールドされる。
それぞれの発光部100ごとに、輝度信号SGの書込みが行われている期間がサンプル期間になる。
サンプル期間は、発光部100ごとに同じ長さであり、シフトレジスター99からのSH信号φがHレベルの期間に相当し、コンデンサーである保持素子107への電荷のチャージの開始から終了までに要する時間よりも長い一定の時間が予め決められている。
従って、1回のサンプル期間内において、保持素子107の両端間の電圧が電圧Vdacと基準電圧Vrとの差の電圧Vfに達し、その後、その電圧Vfが維持されることになる。このような輝度信号SGの書込みが、それぞれの発光部100においてサンプル期間ごとに実行されるように、サンプル期間の長さ、コンデンサーの容量や時定数などが予め設定されている。
そして、それぞれの発光部100ごとに、1回のサンプル期間が終了してから、次のサンプル期間の開始に至るまでの期間がその書き込んだ輝度信号SGを保持するホールド期間になる。
図7は、各発光部100におけるサンプル期間とホールド期間のタイミングチャートを示す図であり、いわゆるローリング駆動によるOLED101の発光制御方法を示している。ここで、同図では、各発光部100のOLED101と電源切換スイッチ104がどの発光部100に属するかを区別すべく、符号の後に、発光部100と同様の1,2・・nを付して示している。
同図に示すように、輝度信号SG1が出力されている間に同期してシフトレジスター99からのSH信号φ1がHレベルになっている間に、電源切換スイッチ104−1だけがS側(サンプル状態)になっており、輝度信号SG1が発光部100−1の保持素子107に書き込まれる。この輝度信号SG1の書込み期間が発光部100−1に対するサンプル期間Taになる。
輝度信号SG1の出力が終了すると(SH信号φ1がHからLレベルに切り換わると)、電源切換スイッチ104−1がP側(ホールド状態)に戻り、続いて輝度信号SG2の出力と同期してシフトレジスター99からのSH信号φ2がHレベルになっている間に、電源切換スイッチ104−2だけがS側(サンプル状態)になり、輝度信号SG2が発光部100−2の保持素子107に書き込まれる。輝度信号SG2の書込み期間が発光部100−2に対するサンプル期間Taになる。
以降、発光部100−3・・100−nのそれぞれの保持素子107に対して、対応する輝度信号SG3・・SGnの書込みが時間順にずれて行われる。
発光部100ごとに、サンプル期間Ta以外の期間がホールド期間Tbになり、1回のホールド期間Tbは、通常、1回のサンプル期間Taに対して例えば100倍程度の長さになっている。
OLED101−1に対するサンプル期間Taの開始t1からOLED101−nに対するサンプル期間Taの終了t2までの期間が1回の主走査期間(1HSYNC)になる。この1回の主走査期間は、感光体ドラム11上において主方向に1ライン分の静電潜像を形成するための時間に相当する。
1回の主走査期間の開始時期は、予め決められた間隔ごとにレベルがHからLに変化する主走査信号のそのレベル変化のタイミングで規定される。
図7では、1つのDAC74がn個の発光部100に対して輝度信号SG1、SG2・・SGnを時間順にシフトして出力する例を説明したが、DAC74が複数個ある場合には、それぞれのDAC74ごとに、各発光部100への輝度信号SGの出力やその輝度信号SGのサンプルとホールドのそれぞれの動作が並行して実行される。
1回の主走査期間(t1〜t2)が終わると、次の主走査期間(t2〜t3)に移ることが繰り返し実行され、回転する感光体ドラム11上に主走査期間ごとに主方向に沿った1ライン分の静電潜像が形成されていく。これにより、感光体ドラム11の回転方向(副走査方向)に1ページ分の画像に相当する静電潜像が形成される。
図8は、全てのOLED101を点灯させる全点灯を行う場合に、サンプル期間とホールド期間における電源供給点からの各発光部100までの距離と電位降下との関係などを示すグラフ191〜199を例示する図である。
具体的にグラフ191は、サンプル期間において各発光部100について電源線91から供給される電圧Vpと電源供給点(電源P)からの電源線91上の距離(以下、「電源からの距離」という。)との関係を示している。
グラフ192は、サンプル期間において各発光部100についてその分圧回路105から出力される基準電圧Vrと電源からの距離との関係を示している。
グラフ193は、サンプル期間において信号線94から各発光部100に入力される輝度信号SGの電圧Vdacと電源からの距離との関係を示している。
グラフ194は、サンプル期間でのアース線92上における電源供給点(アース:GND)からの距離と電位降下との関係を示している。
グラフ195は、ホールド期間において各発光部100について電源線91から供給される電圧Vpと電源からの距離との関係を示している。
グラフ196は、ホールド期間において各発光部100の駆動回路102のゲート端子121の電圧(ゲート電圧)と電源からの距離との関係を示している。
グラフ197は、ホールド期間において各発光部100についてその分圧回路105から出力される基準電圧Vrと電源からの距離との関係を示している。
グラフ198は、ホールド期間でのアース線92上における電源供給点(アース:GND)からの配線距離と電位降下との関係を示している。
グラフ199は、ホールド期間におけるOLED101の発光量が配線距離の大小によって変化しない(ばらつきがない)様子を示している。
なお、同図では、n個の発光部100のうち、電源線91上において電源Pからの配線距離がある程度短い位置にある発光部100を100−k、最も遠い位置にある発光部を100−n、発光部100−kと発光部100−nとの間に位置する発光部を100−mとして表している。
サンプル期間のグラフ191を見ると、電源線91の電圧Vpが電源(電圧:Vcc)からの距離が長くなるのに伴って徐々に低下していることが判る。これは、電源線91の配線抵抗rによる電位降下によるものである。
例えば、電源線91から発光部100−kの駆動回路102の入力端子122に入力される電圧(印加電圧)をVpk、電源線91から発光部100−mの駆動回路102の入力端子122に入力される電圧をVpm、電源線91から発光部100−nの駆動回路102の入力端子122に入力される電圧をVpnとすると、電源からの距離が長くなるほど電位降下による電圧の低下量が大きくなることから、Vcc>Vpk>Vpm>Vpnの関係が満たされる。
一方、グラフ192を見ると、基準電圧Vrは、電源からの距離に関係なく略一定になっている。これは、発光部100ごとに、その分圧回路105の出力電圧Vrが同じ値になるような分圧比が予め設定されていることによる。
ここでは、電源線91とアース線92における全点灯時の電位降下の特性(グラフ191,194の傾き)を予め実験などで求め、求めた電位降下の特性から、各発光部100における基準電圧Vrが略一定になるように、各発光部100の分圧回路105の分圧比が発光部100ごとに事前に設定されるようになっている。
具体的には、電源Pからの距離がどの大きさになっても、グラフ191で示される電源線91の電圧Vpとグラフ192で示される基準電圧Vrとの差の電圧と、グラフ193で示されるアース線92の電圧とグラフ192で示される基準電圧Vrとの差の電圧が略同じになるように、例えばVh1=Vh1´,Vh2=Vh2´,Vh3=Vh3´になるように、各発光部100における分圧回路105の分圧比が設定されている。つまり、分圧回路105ごとに分圧比が、当該分圧回路105において電源線91との接続点151の電圧を電源線91上における電源Pから接続点までの長さに応じて予め設定されている。分圧比の具体的な求め方については、後述する。
なお、全点灯時には、発光部100ごとに、その分圧回路105にかかる電圧は、サンプル期間でもホールド期間でも略同じになるので、グラフ197で示すようにホールド期間においても基準電圧Vrは、電源からの距離に関係なく略一定になっている。
グラフ193を見ると、電源からの距離に関係なく電圧Vdacが略一定になっている。全点灯時には、各発光部100に対してDAC74から出力される輝度信号SG1,2・・の電圧Vdacが同じ大きさになっており、その同じ大きさの電圧がほとんどそのまま各発光部100に入力される。これは、次の理由による。
すなわち、図5と図6に示すように信号線94は、一方端がDAC74の出力端子741に接続され、他方端側は、n個の発光部100のそれぞれに対応する異なる位置から分岐して、その分岐したそれぞれの線部分の先端がその対応する発光部100に設けられたスイッチ106を介して保持素子107の一方の端子171と駆動回路102のゲート端子121に接続される構成になっている。
保持素子107は、コンデンサーであるので、サンプル期間の開始によりスイッチ106が導通状態になったときに、上記同様の保持素子107の充放電が行われ、信号線94上においてその配線抵抗rによる電位降下が一時的に生じる場合がある。この電位降下が生じても、保持素子107の充放電が終わると、保持素子107に電流が流れなくなるので、サンプル期間の途中で信号線94上での電位降下がなくなる。
また、駆動回路102はFETからなり、輝度信号SGがスイッチ106を介して駆動回路102のゲート端子121に印加された場合に、そのゲート端子121から入力端子122と出力端子123に電流が流れることがほとんど生じない。
一方、他の全ての発光部100は、ホールド期間になっており、スイッチ106が非導通状態になるので、信号線94からスイッチ106を介して保持素子107に電流が流れることはなく、他の発光部100のところで電位降下は生じない。
これらのことから、信号線94に配線抵抗rが存在していても、信号線94を電流がほとんど流れていない状態において配線抵抗rによる電位降下が実質生じず、または生じたとしても無視できる程度の大きさにすぎないからである。
従って、電源からの距離が異なる発光部100−k、m、nのいずれでも、サンプル期間においては、分圧回路105からの基準電圧Vrと信号線94を伝送される輝度信号SGの電圧Vdacとの差の電圧Vfが略同じ値になる。このことは、発光部100−k、m、n以外の他の発光部100のそれぞれについても同様である。
このようにn個の発光部100のいずれについても、その保持素子107の両端間の電圧Vfが略同じになり、電圧Vf(発光量の指示電圧)に相当する電荷がその保持素子107に蓄えられることになる。
グラフ194を見ると、アース線92の電圧がアースからの距離が長くなるのに伴って徐々に上がっていることが判る。これは、グラフ191と同様に、アース線92の配線抵抗rによる電位降下によるものである。このことは、グラフ198についても同様である。
一方、ホールド期間のグラフ195を見ると、サンプル期間のグラフ191と同様に、電源からの距離が長くなるのに伴って電源線91から各発光部100への供給電圧Vpが低下していくことが判る。
さらに、グラフ195と196から、発光部100ごとに、電源線91からの供給電圧Vpから電圧Vfを差し引いた値がその駆動回路102のゲート端子121の電圧(ゲート電圧)Vgになっていることが判る。これは、次の理由による。
すなわち、図6(a)に示すようにサンプル期間に保持素子107に蓄えられた電荷により生じる電圧Vfが保持素子107の両端間の電圧になり、その直後のホールド期間にもその電圧Vfが保持素子107に保持される。
これにより、図6(b)に示すようにホールド期間に電源切換スイッチ104がホールド状態になったときに駆動回路102の入力端子122とゲート端子121との間にその電圧Vfに相当する電位差が生じる。
このことは、他の発光部100のそれぞれでも同じであり、ホールド期間Tbでは、入力端子122に入力される電圧Vpに対して電圧Vfの分だけオフセットして、ゲート端子121の電圧が電圧Vpを基準に、電圧Vfだけ低下した電圧になるからである。
従って、それぞれの発光部100ごとに、電源からの距離の違いによって電源線91からの駆動回路102への入力電圧Vpが異なっても、駆動回路102の入力端子122とゲート端子121間の電位差(=Vf)は同じ値になる。
上記のように駆動回路102は、入力端子122の電圧とゲート端子121の電圧との差の電圧の大きさに応じた大きさの電流を出力端子123から出力する電圧駆動型の駆動回路である。
従って、それぞれの発光部100ごとに、ホールド期間における駆動回路102の入力端子122とゲート端子121間の電位差がVfで同じということは、そのOLED101に流れる電流も同じになり、全点灯の場合、それぞれの発光部100のOLED101が同じ発光量で点灯することになる。
グラフ199では、n個の発光部100のうち、代表する3つの発光部100−k、m、nのそれぞれの発光量と、仮に電源供給点と等しい位置に1つの発光部が設けられていると仮定した場合のその発光量とが同じである例を示している。
このように、輝度信号SGのサンプル期間には、それぞれの発光部100ごとに、その分圧回路105から出力される、他の発光部100と略同じ値に設定された基準電圧Vrを用いて輝度信号SGの保持素子107への書込みを行うことができる。
輝度信号SGの保持素子107への書込みは、上記のように輝度信号SGの電圧の大きさに対応する量の電荷を保持素子107に蓄えることにより行われる。保持素子107に蓄えられる電荷の量は、保持素子107の両端間の電圧の差、すなわち一方の端子171に印加される電圧と他方の端子172に印加される電圧との差の大きさにより決まる。
このため、保持素子107の2つの端子のうち、輝度信号SGの電圧が印加される端子171とは反対側の端子172に印加される基準電圧Vrが、輝度信号SGの保持素子107への書込み時の基準電圧としてどの発光部100でも同じ値であれば、輝度信号SGの電圧との差の電圧に相当する量の電荷を正確に保持素子107に蓄えることができる。
例えば、全点灯の場合に、発光部100のそれぞれに対する輝度信号SGの電圧が同じ大きさであれば、発光部100ごとに、保持素子107には同じ量の電荷が蓄えられ、保持素子107の両端の電圧の差Vfが同じになり、変動することが生じない。
これに対し、例えば図9に示す比較例のように、それぞれの発光部900ごとに、保持素子906の一方の端子961を駆動回路902のゲート端子921に接続し、保持素子906の他方の端子962を駆動回路902の入力端子922に接続する回路構成をとった場合、電源線91からの供給電圧が常時、保持素子906の一方の端子962に印加されることになる。
この比較例では、発光部900ごとに、保持素子906の一方の端子962に印加される電圧は、電源線91の配線抵抗による電位降下に起因して、図10の全点灯時のグラフに示すように電源供給点から近い発光部900よりも遠い発光部900の方が低くなる。
つまり、全点灯時には輝度信号SGの保持素子906への書込み時における基準電圧(保持素子906の端子962への印加電圧)が発光部900ごとに変動することになる。
従って、比較例の構成では、全点灯時に発光部900ごとに、信号線94を伝送される輝度信号SGの電圧Vdacが同じ電圧であっても、電源線91の電位降下により保持素子906の端子962への印加電圧が発光部900ごとに異なる場合のその差分だけ、保持素子906に蓄えられる電荷の量が異なる、すなわち保持素子906の両端間の電圧Vfがそれぞれの発光部900で異なってしまう(同図のVf,Vf´参照)。
このことは、発光部900ごとに、同じ発光量を示す輝度信号SGが入力されても(Vdacが同じ電圧であっても)、OLED901の発光量がばらつくことを意味する。
一方、図6に示す実施例の構成では、上記のようにその基準電圧Vrが発光部100ごとに略同じになるので、電源からの距離の違いによる電位降下に起因する各OLED101の発光量のばらつきを防止することができるようになる。
なお、上記では全点灯時の場合の例を示したが、再現すべき画像によっては、1主走査期間において、例えば発光すべきOLED101の数が1個以上でn個未満の範囲内になる場合が生じる。この場合、n個のうち、非発光になるOLED101の数が多くなるほど、電源線91上における電位降下の大きさが全点灯時から変わり、各発光部100の分圧回路105への入力電圧が変化することにより基準電圧Vrの大きさがある程度変化することが生じ得る。
しかしながら、電源線91から各発光部100にそれぞれ入力される電圧Vpの大きさの相対的な差分は、全点灯の場合に、電源線91上において電源Pからの距離が最も近い発光部100−1と最も遠い発光部100―nとの間で最も大きくなり、消灯するOLED101の数が増えるに伴って小さくなる。従って、全点灯の場合を基準に各発光部100の分圧回路105の基準電圧Vrを設定すれば、電源線91の電圧降下による発光ばらつきを最小限に抑えることができる。
例えば、非発光のOLED101の数が増えると、それだけ電源線91とアース線92を流れる電流の量が増えるので、配線抵抗による電位降下が大きくなる。電源からの距離が近い発光部100を例に、その分圧回路105において、電源線91と接続される端子151の電圧が全点灯時よりも低下すると、アース線92と接続される端子152の電圧は全点灯時よりも上昇することになる。
電源線91とアース線92の配線抵抗を同程度とすると、端子151の電圧の低下量と端子152の電圧の上昇量がほとんど同じになるので、仮に分圧比を1対1またはこれに近い比率になるようにすれば、全点灯時とこれ以外のときとで分圧による基準電圧Vrを同じまたは小さな差分に抑えることができる。
以下、分圧比の具体的な設定方法を説明する。
図5においてそれぞれの発光部100ごとに、電源線91上において電源Pからその発光部100までの間の配線インピーダンスをZvcc、アース線92上においてアース(GND)からその発光部100までの間の配線インピーダンスをZgnd、分圧回路105における分圧点153を挟んで電源側の抵抗、ここでは抵抗108の抵抗値をRvcc、GND側の抵抗、ここでは抵抗109の抵抗値をRgnd、電源Pの電圧をVcc、基準電圧をVr、ZvccとZgndを流れる電流をI1、RvccとRgndを流れる電流をI2とした場合、次の(式1)、(式2)が成立し、これらの式から(式3)を得ることができる。
Vr=(Zgnd×I1)+(Rgnd×I2)・・・(式1)
I2=〔(Vcc−Vgnd)−(Zvcc+Zgnd)×I1〕/(Rvcc+Rgnd)・・・(式2)
Vr=(Zgnd×I1)+Rgnd×{〔Vcc−(Zvcc+Zgnd)×I1〕/(Rvcc+Rgnd)}・・・(式3)
ここで、(式2)におけるVgndは0Vとしている。
電流I1は、n個の発光部100のうち電源Pからの距離が遠い発光部100ほど、電源線91とアース線92上で小さくなる関係を有し、発光するOLED101と非発光のOLED101の組み合わせによって変動する。電流I1の変動は、(式3)より基準電圧Vrの変動に繋がるので、電流I1の変動を小さくして、基準電圧Vrの変動を極力小さな範囲内に抑えることが望ましい。
(式3)は、電流I1と基準電圧Vrの一次関数で示されるので、電流I1の係数が0またはできるだけ0に近い値になるように、Rvcc,Rgnd,Zvcc,Zgndの値を設定すれば、電流I1が変動しても基準電圧Vrの変動を少なくすることができる。
例えば、Rvcc,Rgndに対して、Zvcc,Zgndが大変小さい、すなわち、Zvcc≪Rvcc,Zgnd≪Rgnd,Zvcc≪Rgnd,Zgnd≪Rvccであり、Zvcc≠Zgndという関係を有する場合、次の(式4)とすることができる。
Rvcc:Rgnd=Zgnd:Zvcc・・・(式4)
このRvccとRgndの比が分圧回路105の分圧比に相当する。
(式4)を満たす値の一例として、Rvcc=1.001MΩ,Rgnd=1MΩ,Zvcc=1Ω,Zgnd=1.001Ωを、(式3)に代入した場合の電流I1と基準電圧Vrの関係は、図11に示すグラフ181のようになる。グラフ181を見ると、電流I1の値が変動しても基準電圧Vrがほとんど変動していないことが判る。
上記の(式3)は、配線インピーダンスを含むので、上記の(式4)により求められる分圧比は、全点灯時において、それぞれの発光部100における分圧回路105の分圧電圧Vrが同じになるように、発光部100ごとに、電源線91の長さに応じた分圧比として予め決められたものということができる。
また、(式4)を満たす値の別の例として、Rvcc=1.001MΩ,Rgnd=1MΩ,Zvcc=100Ω,Zgnd=100.1Ωとした場合には、図11に示すグラフ182のようになる。このグラフ182を見ると、電流I1の値が大きくなると基準電圧Vrも徐々に大きくなる関係になっていることが判る。
グラフ181と182の違いは、グラフ181では、RvccがZvccの約106倍の大きさであるのに対し、グラフ182では、RvccがZvccの約104倍の大きさになっており、この大小関係の差により基準電圧Vrの変動量の差が生じていることになる。上記の(式3)と(式4)では、RvccとRgndがZvccとZgndに対して大きくなるほど、電流I1の係数が小さくなって、電流I1の変動に対する基準電圧Vrの変動量が小さくなる。
従って、電源線91とアース線92の配線抵抗に対して分圧回路105の分圧に用いる抵抗108,109の抵抗値を大きくするほど、電流I1の変動に対する基準電圧Vrの変動量を小さい範囲内に抑えることができる。
また、上記とは別に次の(式5)(式6)とすることもできる。
Zvcc=Zgnd・・・(式5)
Rvcc=Rgnd・・・(式6)
(式5)と(式6)の関係を満たせば、上記(式3)において、電流I1の係数が0になるので、図12のグラフ183に示すように、電流I1が変動しても基準電圧Vrが変動しない、すなわち一定になるので、理想的な基準電圧Vrを生成することができる。このようにして、発光部100ごとにその分圧回路105の分圧比を求めることができる。
なお、電流I1の変動に起因して基準電圧Vrがある程度変動したとしても、各OLED101の発光量のばらつきが予め決められた許容範囲内に収まれば良いので、例えば図11のグラフ182に示す設定とする構成をとることもできる。その許容範囲内において、例えばZvcc<Rvcc,Zgnd<Rgnd,Zvcc<Rgnd,Zgnd<Rvcc,Zvcc≠Zgndの関係を有する場合に(式4)の関係を満たすように分圧比を設定するとしても良い。分圧電圧Vrを基準に用いる回路構成をとれば、少なくとも分圧回路を設けない構成よりも、電源線91の配線抵抗による電位降下の影響に起因する発光ばらつきを抑制できる。装置構成に応じてその装置に適した分圧比が予め設定される。
このように各発光部100に分圧回路105を設ける回路構成をとることにより、発光部100ごとに、発光量の指示電圧である電圧Vfを保持素子107に書き込んで保持するときの基準電圧Vrを同じまたは略同じ値にすることができ、電源線91上に生じる電位降下の影響によるOLED101の発光ばらつきを低減することができる。
また、仮に、背景技術に記載のように給電点の数を増やす構成をとる場合でも、各発光部に分圧回路を設ければ、分圧回路を設けない構成よりも、隣り合う2つの給電点間に生じる電位降下による影響が抑制され、各OLEDの発光ばらつきを低減できる。
〔実施の形態1に係る回路構成の変形例〕
図13は、実施の形態1に係る回路構成の変形例を示す図である。
図13(a)は、発光部100aの分圧回路131が分圧点83を挟んで電源線91側の抵抗81とアース線92側のFET82を含む回路から構成される例であり、FET82のゲートがアース線92に接続されており、FET82がオンしているときのFET82自体の抵抗が分圧比の設定用の抵抗として用いられる。発光部100ごとにそれぞれの基準電圧Vrが同じまたは所定の許容範囲内に収まるように各発光部100の分圧回路131における分圧比がそれぞれ予め決められる。
図13(b)は、発光部100bの分圧回路132が分圧点83を挟んで電源線91側のFET82とアース線92側の抵抗81を含む回路から構成される例であり、FET82のゲートが電源線91に接続されてなる。
また、図13(c)は、発光部100cの分圧回路133が分圧点83を挟んで電源線91側のFET85とアース線92側のFET86を含む回路から構成される例であり、FET85のゲートが電源線91に接続され、FET86のゲートがアース線92に接続されてなる。
このように分圧回路を、抵抗やFETなどを含む電気的なインピーダンスを有する素子の2以上の組み合わせにより構成することができる。
<実施の形態2>
上記実施の形態1では、各発光部100の分圧回路105にサンプル期間でもホールド期間でも電流が流れる構成例を説明したが、本実施の形態2では、ホールド期間には分圧回路105に電流が流れないように強制的に電流供給を遮断する構成としており、この点で実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図14(a)は、実施の形態2に係る1つの発光部200aの回路構成の例を示す図である。図14(a)に示すように、発光部200aの分圧回路210は、分圧点219を挟んで電源線91側にFET211と抵抗212が配され、アース線92側に抵抗213が配される構成になっている。
FET211のゲートは、スイッチ106を構成するFETのゲートに接続され、シフトレジスター99から出力されたSH信号φがHレベルのとき、すなわちサンプル期間のときには、FET211がオン状態になり、電源線91からの電流が分圧回路210に供給される(通電状態)。
電源線91から分圧回路210への電流供給により、FET211、抵抗212,213に電流が流れ、FET211のオン時の抵抗、抵抗212,213の各値の比率により決まる分圧電圧(基準電圧)Vrが分圧点219からスイッチ104に出力される。サンプル期間では、スイッチ104がS側(サンプル状態)になっているので、分圧回路210の分圧点219から分圧電圧Vrが保持素子107に供給される。
図14(e)は、サンプル期間とホールド期間において分圧電圧Vrが変化する様子を示す図であり、サンプル期間では、分圧比に基づく所定電圧になっていることが判る。
一方、図14(a)においてSH信号φがHレベルからLレベルに変わると、すなわちホールド期間に入るときには、FET211がオフ状態になり、かつ、スイッチ104がP側(ホールド状態)に切り換わる。FET211がオフ状態になるので、分圧回路210に電源線91からの電流が流れなくなり(遮断状態)、図14(e)に示すようにホールド期間では分圧電圧Vrはアース(GND)電位に等しくなる。
再度、サンプル期間に入るとき、すなわちSH信号φがLレベルからHレベルに切り換わるときには、FET211が再度、オン状態になるので、電源線91から分圧回路210への電流供給により分圧電圧Vrの出力が再開される。このFET211のオンオフ制御は、それぞれの発光部200aごとに個別に実行される。
このように発光部200aごとに、FET211がサンプル期間にはオン状態になりホールド期間にはオフ状態になるように、FET211のオンとオフを切り換える制御をとることにより、ホールド期間では電源線91から分圧回路210への電流供給を遮断することができ、常時、分圧回路210に電流が流れる構成よりも、TFT基板71に供給されるトータルの消費電力の低減を図れる。
図14(b)〜図14(d)のそれぞれは、図14(a)に対する変形例を示す図である。具体的に図14(b)に示すように、1つの発光部200bにおける分圧回路220は、その分圧点229を挟んで電源線91側にFET221と抵抗222が配され、アース線92側にFET223が配される構成になっている。
ここで、FET223のゲートがアース線92に接続されており、サンプル期間におけるFET221のオン時の抵抗、抵抗222、FET223のオン時の抵抗の比率により分圧比が設定される。FET221が、分圧比の設定と電流の供給と遮断の切換に兼用されている点は、図14(a)と同じである。
一方、図14(c)に示す発光部200cにおける分圧回路230は、その分圧点239を挟んで電源線91側にFET231が配され、アース線92側に抵抗232とFET233が配される構成になっている。図14(b)との違いは、図14(b)では抵抗222が分圧点229を挟んで電源線91側に配されるが、図14(c)では抵抗232が分圧点239を挟んでアース線92側に配されている点である。
また、図14(d)に示す発光部200dにおける分圧回路240は、その分圧点249を挟んで電源線91側にFET241が配され、アース線92側にFET242が配される構成になっている。この分圧回路240では、2つのFETだけが分圧比の設定に用いられており、この点が図14(a)〜図14(c)とは異なっている。
図14(b)〜図14(d)に示す回路構成でも、サンプル期間に基準電圧Vrを出力し、ホールド期間には分圧回路への電流供給を遮断することが可能になる。
なお、上記では、FET211,221などのスイッチ(分圧切換スイッチ)を分圧比の設定にも兼用する構成例を説明したが、これに限られない。発光部ごとに、オン時に抵抗値がほとんど0になるようなスイッチを用いる場合、その分圧切換スイッチと、これとは別に、他の抵抗などを含むインピーダンスを有する2以上の素子で構成された分圧回路とを直列接続して、サンプル期間には電源線91から分圧回路に電流が供給される状態になり、ホールド期間にはその電流供給が遮断される状態になるように、その分圧切換スイッチのオンオフを切り換え制御する構成をとることもできる。
また、分圧切換スイッチの制御は、電源切換スイッチ104やシフトレジスター99などからなり、発光量の指示電圧Vfを保持素子107に書き込んで保持させる電圧書込手段が兼用する構成としたが、これに限られない。電圧書込手段が分圧切換スイッチを制御する分圧制御回路を兼用するとしても良いし、電圧書込手段とは別の回路が分圧制御回路を担当するとしても良い。
図15(a)〜図15(d)は、図14に示す各回路に対する変形例を示す図である。
図15(a)に示す発光部250aにおける分圧回路260は、その分圧点269を挟んで電源線91側に抵抗261が配され、電源線91側とは反対側のアース線92側に抵抗262とFET263が配される構成になっている。ここで、FET263のゲートがスイッチ106を構成するFETのゲートに接続され、SH信号φがHレベル(サンプル期間)のときにはFET263がオン状態になり、SH信号φがLレベル(ホールド期間)のときにはFET263がオフ状態になるように切り換えられる。
FET263は、分圧比の設定用と、電源線91から分圧回路260への電流の供給と遮断を切り換えるスイッチ素子としての機能を兼用しており、この点では、図14に示す構成と同じであるが、図15(a)では、FET263が分圧点269よりもアース線92側に配されており、この点が図14の構成と異なっている。このようにFET263をアース線92に接続する構成をとることもできる。
また、図15(b)に示す発光部250bにおける分圧回路270は、その分圧点279を挟んで電源線91側に抵抗271が配され、アース線92側にFET272が配される構成になっている。
図15(c)に示す発光部250cにおける分圧回路280は、その分圧点289を挟んで電源線91側にFET281が配され、アース線92側に抵抗282とFET283が配される構成になっている。FET283が電源線91から分圧回路260への電流の供給と遮断を切り換えるスイッチ素子として機能する。
図15(d)に示す発光部250dにおける分圧回路290は、その分圧点299を挟んで電源線91側にFET291が配され、アース線92側にFET292が配される構成になっている。FET292が電源線91から分圧回路260への電流の供給と遮断を切り換えるスイッチ素子として機能する。
図15(e)は、図15(a)〜図15(d)のいずれかの構成をとった場合に、サンプル期間とホールド期間において分圧電圧Vrが変化する様子を示す図であり、分圧電圧Vrは、サンプル期間では分圧比に基づく所定電圧になり、ホールド期間では、実質、分圧回路の、電源線91との接続点における電位(電源電位)に等しくなることが判る。
<実施の形態3>
上記実施の形態1では、発光部100ごとに、サンプル期間には、分圧回路105の分圧電圧Vrを保持素子107に入力させるが電源線91の電圧を保持素子107に入力させず、ホールド期間には、電源線91の電圧を保持素子107に入力させるが分圧回路105の分圧電圧Vrを保持素子107に入力させないように回路を切り換える電源切換スイッチ104を設ける構成例を説明したが、本実施の形態3では、この切り換えを行わない構成としており、この点で実施の形態1と異なっている。
図16(a)は、実施の形態3に係る1つの発光部300aの回路構成の例を示す図である。図16(a)に示すように、発光部300aにおける分圧回路310は、分圧点319を挟んで電源線91側に抵抗311が配され、アース線92側に抵抗312とFET313が配される構成になっている。
分圧点319は、保持素子107の端子172に接続されており、実施の形態1に示す電源切換スイッチ104が設けられていない。
FET313のゲートは、スイッチ106を構成するFETのゲートに接続され、SH信号φがHレベルのとき(サンプル期間のとき)には、FET313がオン状態になり、電源線91からの電流が分圧回路310に供給される(通電状態)。
電源線91から分圧回路310への電流供給により、抵抗311,312、FET313に電流が流れ、抵抗311,312、FET313のオン時の抵抗の各値の比率により決まる分圧電圧Vrが分圧点319から出力され、出力された分圧電圧Vrが保持素子107の端子172に供給される。分圧電圧Vrが保持素子107の端子172に供給される状態は、実施の形態1に示す電源切換スイッチ104がS側(サンプル状態)になっているときと同じである。
図16(e)は、サンプル期間とホールド期間において分圧電圧Vrが変化する様子を示す図であり、サンプル期間では、分圧比に基づく所定電圧になっていることが判る。
一方、図16(a)においてSH信号φがHレベルからLレベルに変わる(ホールド期間に入る)ときには、FET313がオフ状態に切り換わる。FET313がオフ状態になると、抵抗311,312に電流が流れない(遮断状態)。また、FET313が分圧点319を挟んでアース線92側に配されているので、分圧点319の電圧が、電源線91に接続される端子151の電圧と同じになる。
これにより、ホールド期間には、保持素子107の端子172に電源線91の電圧と同じ電圧が供給され、図16(e)に示すようにホールド期間では分圧電圧Vrは電源電位に等しくなる。この状態は、実施の形態1に示す電源切換スイッチ104がP側(ホールド状態)になっているときと実質、同じである。
再度、サンプル期間に入るとき(SH信号φがLレベルからHレベルに切り換わるとき)には、FET313が再度、オン状態になるので、電源線91から分圧回路310への電流供給により分圧電圧Vrの出力が再開される。このFET313のオンオフ制御は、それぞれの発光部300aごとに個別に実行される。
このように発光部300aごとに、分圧点319と保持素子107の端子172とを直接接続する構成(電源切換スイッチ104を設けない構成)でも、サンプル期間には分圧電圧Vrを保持素子107に供給し、ホールド期間には、電源線91の電圧Vpを保持素子107に供給することができるので、電源切換スイッチ104を設けない分、発光部300aの回路構成を簡素化することができる。
図16(b)〜図16(d)は、図16(a)に示す回路に対する変形例を示す図である。図16(b)に示す発光部300bにおける分圧回路320は、その分圧点329を挟んで電源線91側に抵抗321が配され、アース線92側にFET322が配される構成になっている。
図16(c)に示す発光部300cにおける分圧回路330は、その分圧点339を挟んで電源線91側にFET331が配され、アース線92側に抵抗332とFET333が配される構成になっている。
図16(d)に示す発光部300dにおける分圧回路340は、その分圧点349を挟んで電源線91側にFET341が配され、アース線92側にFET342が配される構成になっている。装置構成に応じて適した回路構成を用いることができる。
本発明は、光書込み装置および画像形成装置に限られず、例えば感光体などの像担持体に光ビームを書き込む光書込み装置においてサンプル期間には保持素子に分圧電圧を供給し、ホールド期間には電源線の電圧を供給する方法としても良い。
また、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。さらに、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、保持素子107にコンデンサーを用いるとしたが、これに限られない。OLED101の発光量の指示電圧Vfを、輝度信号SGに基づき分圧電圧Vrを基準に生成して保持素子に書き込んで保持させる電圧書込回路であれば良い。
また、上記では発光素子として、流れる電流量(電流の大きさ)に応じて発光量が変わる電流駆動型の発光素子であるOLED101を用いる例を説明したが、これに限られず、他の種類のもの、例えばLEDなどを発光素子として用いることもできる。さらに、駆動回路102を電界効果トランジスター(FET)とする構成例を説明したが、これ以外の電圧駆動型の回路を用いるとしても良い。また、各回路構成や各回路素子、電圧の大小関係などが上記のものに限定されることもない。
(2)上記実施の形態では、OLED101と、それぞれが薄膜トランジスター(TFT)からなる駆動回路102と電源切換スイッチ104などを同一のTFT基板71上に形成するとしたが、これとは別の回路構成をとるとしても良い。
また、1個以上のDAC74を備えるソースIC73がDAC74ごとに複数個のOLED101のそれぞれに対して輝度信号SGを順番に出力する信号出力部を担当する構成例を説明したが、これに限られず、他の回路構成であって良い。
(3)上記実施の形態では、光書込み装置をプリンター1に用いる構成例を説明したが、これに限られない。例えば、光ビームにより静電潜像などの画像が書き込まれる感光体ドラム11などの感光体を有する複写機や複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)等の画像形成装置に用いられる光書込み装置に適用できる。また、画像形成装置に限られず、光ビームにより感光体に書込みを行う装置一般に適用できる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容を可能な限りそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、光書込み装置および画像形成装置に広く適用することができる。
1 プリンター(画像形成装置)
11 感光体ドラム
13 露光部(光書込み装置)
50 制御部
83,153,219,229,239,249,269,279,289,299,319,329,339,349 分圧点
81,108,109,212,213,222,232,261,262,271,282,311,312,321,332 抵抗
91 電源線
92 アース線
94 信号線
99 シフトレジスター
100,200,250,300 発光部
101 OLED(発光素子)
102 駆動回路
103 サンプル/ホールド回路
104 電源切換スイッチ
105,131,132,133,210,220,230,240,260,270,280,290,310,320,330,340 分圧回路
106 スイッチ
107 保持素子
110 電流供給線
P 電源
SG 輝度信号(発光量を示す信号)
Vdac 信号電圧
Vf 発光量の指示電圧
Vr 分圧電圧
Ta サンプル期間
Tb ホールド期間

Claims (10)

  1. 複数の発光素子のそれぞれから発せられる光ビームにより感光体に書込みを行う光書込み装置であって、
    電源から延出される電源線と、
    前記発光素子ごとに設けられ、前記電源線との接続点の電圧を、当該電源線上における前記電源から接続点までの長さに応じて予め設定された分圧比で分圧する分圧回路と、
    前記発光素子ごとに設けられた保持素子と、
    前記発光素子ごとに、対応する分圧回路の分圧電圧を基準に発光量の指示電圧を生成し、対応する保持素子に書き込んで保持させる電圧書込回路と、
    前記発光素子ごとに設けられ、前記電源線からの電流を当該発光素子に対応する保持素子に保持された電圧に応じて制御して当該発光素子に供給する駆動回路と、
    を備えることを特徴とする光書込み装置。
  2. 前記分圧回路ごとに、対応する保持素子に前記電圧を書き込むサンプル期間には前記電源線からの電流が当該分圧回路に流れる通電状態と、当該サンプル期間の終了後のホールド期間には前記電源線から当該分圧回路への電流が遮断される遮断状態とを切り換える分圧切換スイッチを備えることを特徴とする請求項1に記載の光書込み装置。
  3. 前記分圧切換スイッチは、
    対応する分圧回路の分圧点を挟んで前記電源線側またはこれとは反対側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光書込み装置。
  4. 発光素子ごとにその発光量を示す信号を出力する信号出力部と、
    前記各保持素子に対応して設けられた電源切換スイッチと、を備え、
    前記駆動回路は、電界効果トランジスターであり、
    前記保持素子は、コンデンサーであり、当該コンデンサーの一方端側が前記電界効果トランジスターのゲートに接続され、
    前記電源切換スイッチは、
    前記分圧回路の分圧電圧と前記電源線の電圧のうち、前記分圧回路の分圧電圧が前記コンデンサーの他方側に供給される第1回路と、前記電源線の電圧が前記コンデンサーの他方端側に供給される第2回路のいずれかに切り換え可能であり、
    前記電圧書込回路は、
    前記指示電圧を書き込むサンプル期間には、前記信号を前記コンデンサーの一方端側に入力させるとともに前記電源切換スイッチに指示して前記第1回路を構成させ、
    前記サンプル期間の終了後のホールド期間には、前記コンデンサーの一方端側への前記信号の入力を遮断させるとともに前記電源切換スイッチに指示して前記第2回路を構成させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  5. 発光素子ごとにその発光量を示す信号を出力する信号出力部と、
    前記分圧回路ごとに、その分圧点を挟んで前記電源線側とは反対側に設けられ、当該分圧回路に電流が流れる通電状態と流れない遮断状態とを切り換える切換スイッチと、
    を備え、
    前記駆動回路は、電界効果トランジスターであり、
    前記保持素子は、コンデンサーであり、当該コンデンサーの一方端側が前記電界効果トランジスターのゲートに接続され、
    前記分圧回路の分圧点は、前記コンデンサーの他方端側に接続されており、
    前記電圧書込回路は、
    前記指示電圧を書き込むサンプル期間には、前記信号を前記コンデンサーの一方端側に入力させるとともに前記切換スイッチに指示して前記通電状態にさせ、
    当該サンプル期間の終了後のホールド期間には、前記コンデンサーの一方端側への前記信号の入力を遮断させるとともに前記切換スイッチに指示して前記遮断状態にさせることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  6. アース端子から延出されるアース線を備え、
    前記分圧回路のそれぞれは、
    一端が前記電源線に接続され、他端が前記アース線に接続され、
    当該分圧回路において分圧点を挟んで前記電源線側の抵抗をRvcc、分圧点を挟んで前記アース線側の抵抗をRgndとし、前記電源線上における電源から当該分圧回路までの間の配線インピーダンスをZvcc、前記アース線上におけるアース端子から当該分圧回路までの間の配線インピーダンスをZgndとしたとき、
    前記分圧比は、RvccとRgndの比率で表され、
    Zvcc<Rvcc,Zgnd<Rgnd,Zvcc<Rgnd,Zgnd<Rvcc,Zvcc≠Zgndの場合に、Rvcc:Rgnd=Zgnd:Zvccの関係を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  7. アース端子から延出されるアース線を備え、
    前記分圧回路のそれぞれは、
    一端が前記電源線に接続され、他端が前記アース線に接続され、
    当該分圧回路において分圧点を挟んで前記電源線側の抵抗をRvcc、分圧点を挟んで前記アース線側の抵抗をRgndとし、前記電源線上における電源から当該分圧回路までの間の配線インピーダンスをZvcc、前記アース線上におけるアース端子から当該分圧回路までの間の配線インピーダンスをZgndとしたとき、
    前記分圧比は、RvccとRgndの比率で表され、
    Zvcc=Zgndの場合に、Rvcc=Rgndの関係を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  8. 前記分圧回路のそれぞれは、
    インピーダンスを有する複数個の素子を含み、そのうち少なくとも一つがトランジスターであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  9. 前記発光素子は、有機LEDであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  10. 光書込部からの光ビームにより感光体に画像を書き込む画像形成装置であって、
    前記光書込部として、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光書込み装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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