JP6691973B2 - ポリカルボン酸系共重合体、コンクリート混和剤、およびコンクリート組成物 - Google Patents
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Description
全構造単位100質量%に対して、一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I):35質量%〜88.5質量%と、一般式(II)で表されるカルボン酸系構造単位:8質量%〜35質量%と、一般式(III)で表されるカルボン酸アルキルエステル系構造単位:3.5質量%〜30質量%と、を含み、
重量平均分子量が30000以下である。
本発明のポリカルボン酸系共重合体は、全構造単位100質量%に対して、一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I):35質量%〜88.5質量%と、一般式(II)で表されるカルボン酸系構造単位(構造単位(II)):8質量%〜35質量%と、一般式(III)で表されるカルボン酸アルキルエステル系構造単位(構造単位(III)):3.5質量%〜30質量%と、を含む。
(1)溶媒を入れた密閉容器内に窒素等の不活性ガスを加圧充填後、密閉容器内の圧力を下げることで溶媒中の酸素の分圧を低くする。窒素気流下で、密閉容器内の圧力を下げてもよい。
(2)溶媒を入れた容器内の気相部分を窒素等の不活性ガスで置換したまま液相部分を長時間激しく攪拌する。
(3)容器内に入れた溶媒に窒素等の不活性ガスを長時間バブリングする。
(4)溶媒を一旦沸騰させた後、窒素等の不活性ガス雰囲気下で冷却する。
(5)配管の途中に静止型混合機(スタティックミキサー)を設置し、溶媒を重合反応槽に移送する配管内で窒素等の不活性ガスを混合する。
本発明のコンクリート混和剤は、本発明のポリカルボン酸系共重合体を含む。
(i)ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物等のポリアルキルアリールスルホン酸塩系分散剤;メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物等のメラミンホルマリン樹脂スルホン酸塩系分散剤;アミノアリールスルホン酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等の芳香族アミノスルホン酸塩系分散剤;リグニンスルホン酸塩、変成リグニンスルホン酸塩等のリグニンスルホン酸塩系分散剤;ポリスチレンスルホン酸塩系分散剤;等の分子中にスルホン酸基を有する各種スルホン酸系分散剤、
(ii)特公昭59−18338号公報、特開平7−223852号公報に記載の如く、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル系単量体、(メタ)アクリル酸系単量体、およびこれらの単量体と共重合可能な単量体から得られる共重合体;特開平10−236858号公報、特開2001−220417号公報、特開2002−121055号公報、特開2002−121056号公報に記載の如く、不飽和(ポリ)アルキレングリコールエーテル系単量体、マレイン酸系単量体または(メタ)アクリル酸系単量体から得られる共重合体;等の分子中に(ポリ)オキシアルキレン基とカルボキシル基とを有する各種ポリカルボン酸系分散剤、
(iii)特開2006−52381号公報に記載の如く、(アルコキシ)ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、リン酸モノエステル系単量体、およびリン酸ジエステル系単量体から得られる共重合体等の、分子中に(ポリ)オキシアルキレン基とリン酸基とを有する各種リン酸系分散剤、などが挙げられる。なお、<1>本発明のポリカルボン酸系共重合体と<2>公知のセメント分散剤の配合比としては、質量比で、1/99〜99/1の範囲が好ましく、5/95〜95/5の範囲がより好ましく、10/90〜90/10の範囲がさらに好ましい。
本発明のコンクリート組成物(水硬性粉体含有組成物と称する場合もある)の一つの実施形態は、本発明のコンクリート混和剤を含む。本発明のコンクリート組成物の別の一つの実施形態は、本発明のポリカルボン酸系共重合体を含む。すなわち、本発明のコンクリート組成物を製造する際には、本発明のポリカルボン酸系共重合体が配合されるが、その配合の形態は、本発明のポリカルボン酸系共重合体そのものを配合する形態であってもよいし、本発明のポリカルボン酸系共重合体を含む本発明のコンクリート混和材を配合する形態であってもよい。
本発明のコンクリート組成物の粘性低減方法は、水硬性粉体と水を必須に含むコンクリート組成物の粘性低減方法であって、本発明のポリカルボン酸系共重合体と水硬性粉体と水を配合させる。
本発明のポリカルボン酸系共重合体は、コンクリート組成物の粘性低減のために使用することができる。
「単量体組成(仕込み組成)」:共重合体を製造するために反応容器に仕込んだ単量体の量から計算される組成。
「単量体組成(共重合体中の、単量体由来の構造単位の組成)」:LC(液体クロマトグラフィー)によって、共重合体を製造するために反応容器に仕込んだ単量体の、重合反応における消費率を分析し、消費された単量体が全て重合反応によって共重合体に転化するものとして計算される組成。なお、上記LC(液体クロマトグラフィー)の分析条件は下記の通りである。
機種:Waters Alliance(2695)
解析ソフト:Waters社製、Empower2プロフェッショナル
使用カラム:Waters社製、Atlantis dC18ガードカラム+Atlantis dC18、4.6×250mm、2本
検出器:示差屈折率計(RI)検出器(Waters 2414)、多波長可視紫外(PDA)検出器(Waters 2996)
溶離液:水9000g、アセトニトリル6000gの混合溶媒に酢酸ナトリウム三水和物3.75g、酢酸52.2gを溶解させたもの。
流量:1mL/分
カラム温度:40℃
各単量体の検量線を作成し、重合後のポリマー溶液の各単量体の残存量から消費量を決定した。
重量平均分子量は、以下の測定条件により測定した。
装置:Waters Alliance(2695)
解析ソフト:Waters社製、Empower2プロフェッショナル+GPCオプション
使用カラム:東ソー(株)製、TSKguardcolumnsSWXL+TSKgel G4000SWXL+G3000SWXL+G2000SWXL
検出器:示差屈折率計(RI)検出器(Waters 2414)、多波長可視紫外(PDA)検出器(Waters 2996)
溶離液:水10999g、アセトニトリル6001gの混合溶媒に酢酸ナトリウム三水和物115.6gを溶解し、さらに酢酸でpH6.0に調整したもの。
較正曲線作成用標準物質:ポリエチレングリコール(ピークトップ分子量(Mp)272500、219300、107000、50000、24000、12600、7100、4250、1470)
較正曲線:上記標準物質のMp値と溶出時間とを基礎にして3次式で作成した。
流量:1mL/分
カラム温度:40℃
測定時間:45分
標準物質試料液注入量:100μL(重合体濃度0.1質量%の溶離液溶液)
重合体試料液注入量:100μL(重合体濃度0.5質量%の溶離液溶液)
得られたRIクロマトグラムにおいて、重合体溶出直前・溶出直後のベースラインにおいて平らに安定している部分を直線で結び、重合体を検出・解析した。ただし、単量体や単量体由来の不純物のピークが重合体ピークに一部重なって測定された場合、それらと重合体の重なり部分の最凹部において垂直分割して重合体部と単量体部や不純物部とを分離し、重合体部のみの分子量・分子量分布を計算した。凹部が無い場合はまとめて計算した。
重合体純分は、RI検出器によるピーク面積の比より、下記のようにして計算した。
重合体純分=(重合体ピーク面積)/(重合体ピーク面積+単量体や不純物のピーク面積)
(モルタル配合)
モルタル配合は、C/S/W=550/1350/220(g)とした。
C:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)
S:JIS標準砂
W:イオン交換水(共重合体、消泡剤を含む)
実験環境は、20℃プラスマイナス1℃、湿度60%プラスマイナス10%とした。所定量のポリカルボン酸系共重合体の水溶液を量りとり、消泡剤としてアデカノールLG−299(アデカ製)をポリカルボン酸系共重合体の固形分に対して有姿で15質量%加え、さらにイオン交換水を加えて220gとし、十分に均一溶解させた。
モルタル混練には、HOBART社製のN−50ミキサーにステンレス製ビーター(撹拌羽根)を取り付けたものを用いた。まず、混練容器に所定量のC、Sを仕込み、1速で1分間混練したのち、Wを投入し引き続き1速で3分間混練した。その後、混練を停止して15秒間、容器壁に付いたモルタルを掻き落し、2分45秒静置した。さらに1速で2分間混練して混練終了とし、モルタルを混練容器からポリエチレン製1L容器に移した。
モルタル流動性の測定には、JIS−A−1171準拠のモルタルスランプ試験用器具を用いた。練り上がったモルタルをスパチュラで20回撹拌した後、水平に設置した鋼製平板上に置かれたスランプコーン(上端内径50mm、下端内径100mm、高さ150mm)の中にモルタルの半量を詰め、突き棒で15回突いて均一に充填し、さらに同様の手順で残りの半量を充填し、表面を均一に馴らした。続いて、スランプコーンを垂直に引き上げ、モルタルの流動が止まってから、広がったモルタルの直径を縦横2点計測し、平均値をフロー値とした。次に、モルタルの頂部の下がりを計測し、これをスランプ値とした。
最後に下記式で計算されたモルタルワーカビリティ値をモルタル流動性の指標とした。
モルタルワーカビリティ(mm)=フロー値(mm)+スランプ値(mm)−100(mm)
このモルタルワーカビリティが200±10mmとなるようにポリカルボン酸系共重合体の添加量を調整した。
モルタルを500mLパイレックス(登録商標)製メスシリンダーに約200mL詰め、径8mmの丸棒で突いて粗い気泡を抜いた。さらにモルタルを約200mL加えて同様に気泡を抜いた後に質量を測り、体積、質量、各材料の密度から空気量を計算した。
モルタルの状態評価としては、モルタルを、スパチュラを用いて撹拌した際に、モルタルの粘性が低い、もしくはスパチュラへのモルタルの付着量が少ないものは状態が良好と判断した。具体的には以下のとおりである。
◎:撹拌時にモルタルの粘性が低く、スパチュラへのモルタルの付着がほとんどない。
○:撹拌時にモルタルの粘性が低いが、スパチュラへのモルタルの付着が見られる。
△:撹拌時にモルタルの粘性が高く、スパチュラへのモルタルの付着も見られる。
×:撹拌時にモルタルの粘性が高く、スパチュラへのモルタルの付着が多い。
ポンプ圧送時の配管通過性評価として、モルタルのロート流下試験を実施した。モルタルが途中で閉塞することなく、しかも短時間で流下したものは配管通過性が良好と判断した。ロート流下試験の具体的な方法は以下のとおりである。
土木学会基準JSCE−F541に規定されたJ14ロート(上端内径70mm、下端内径14mm、高さ392mm)の下端にゴム栓をし、台で鉛直に支持した。次に、流出したモルタル量を計測するための電子はかりをJ14ロート下端の下方に設置した。
得られたモルタルをJ14ロート上面まで流し込み上面をならした。次に、ゴム栓を外してモルタルを流出させ、モルタル流出開始より1200g流下するまでの時間をストップウォッチで計測し、これをロート流下時間とした。
なお、ロート流下時間を10%以上短縮できる場合は、特に、配管通過性に優れるものと言える。
また、配管通過性に優れる観点から、ロート流下時間の絶対値としては、45秒以下が好ましく、43秒以下がより好ましく、40秒以下がさらに好ましく、37秒以下が特に好ましく、35秒以下が最も好ましい。
L−アスコルビン酸0.1部、3−メルカプトプロピオン酸3.8部を水28.4部に溶解させた水溶液(1a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水72.8部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)291.0部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.8部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液2.9部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.2部投入した。
30分後、上述の混合溶液(1a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)41.8部およびアクリル酸2エチルヘキシル(2EHA)18.2部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(1a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(1)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(1)の重量平均分子量Mwは16100であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(1)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.2部、3−メルカプトプロピオン酸2.7部を水37.5部に溶解させた水溶液(2a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水90.9部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)363.8部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液2.2部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液3.6部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.5部投入した。
30分後、上述の混合溶液(2a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)52.3部およびアクリル酸2エチルヘキシル(2EHA)22.7部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(2a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.5まで中和した。このようにして、共重合体(2)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(2)の重量平均分子量Mwは26500であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(2)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.2部、3−メルカプトプロピオン酸3.7部を水26.3部に溶解させた水溶液(3a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水49.5部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)198.2部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.4部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液2.0部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.3部投入した。
30分後、上述の混合溶液(3a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)32.5部およびアクリル酸ブチル(BA)42.5部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(3a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(3)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(3)の重量平均分子量Mwは15500であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(3)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.1部、3−メルカプトプロピオン酸2.9部を水27.0部に溶解させた水溶液(4a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水38.7部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)154.8部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.2部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液1.5部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.2部投入した。
30分後、上述の混合溶液(4a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)27.4部およびアクリル酸ブチル(BA)47.6部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(4a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(4)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(4)の重量平均分子量Mwは15800であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(4)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.2部、3−メルカプトプロピオン酸4.9部を水36.7部に溶解させた水溶液(5a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水98.0部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)392.1部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液2.3部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液3.9部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.5部投入した。
30分後、上述の混合溶液(5a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)55.6部およびアクリル酸2エチルヘキシル(2EHA)19.4部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(5a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(5)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(5)の重量平均分子量Mwは16800であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(5)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.1部、3−メルカプトプロピオン酸2.9部を水27.5部に溶解させた水溶液(6a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水63.5部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)254.0部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.6部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液2.5部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.1部投入した。
30分後、上述の混合溶液(6a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)24.6部およびアクリル酸ブチル(BA)35.4部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(6a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(6)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(6)の重量平均分子量Mwは16200であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(6)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.2部、3−メルカプトプロピオン酸3.7部を水30.6部に溶解させた水溶液(7a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水61.7部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)246.7部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.6部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液2.4部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.4部投入した。
30分後、上述の混合溶液(7a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)38.3部およびアクリル酸ブチル(BA)36.4部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(7a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(7)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(7)の重量平均分子量Mwは17000であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(7)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.2部、3−メルカプトプロピオン酸3.5部を水26.4部に溶解させた水溶液(8a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水39.8部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)159.2部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.2部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液1.6部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.5部投入した。
30分後、上述の混合溶液(8a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)47.6部およびアクリル酸ブチル(BA)27.4部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(8a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.5まで中和した。このようにして、共重合体(8)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(8)の重量平均分子量Mwは18500であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(8)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.1部、3−メルカプトプロピオン酸5.9部を水21.6部に溶解させた水溶液(9a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水49.3部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)197.4部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.3部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液1.9部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.1部投入した。
30分後、上述の混合溶液(9a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)30.7部およびアクリル酸ブチル(BA)29.3部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(9a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(9)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(9)の重量平均分子量Mwは10400であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(9)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.2部、3−メルカプトプロピオン酸2.1部を水32.3部に溶解させた水溶液(10a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水61.7部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)246.7部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.6部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液2.4部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.4部投入した。
30分後、上述の混合溶液(10a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)38.3部およびアクリル酸ブチル(BA)36.7部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(10a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(10)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(10)の重量平均分子量Mwは27500であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(10)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.1部、3−メルカプトプロピオン酸3.9部を水28.2部に溶解させた水溶液(11a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水49.5部、2−メチル−2−プロペン−1−オールにエチレンオキシドが平均150モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(MLA−150)198.2部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.4部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液2.0部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.2部投入した。
30分後、上述の混合溶液(11a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)32.5部およびアクリル酸ブチル(BA)42.5部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(11a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(11)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(11)の重量平均分子量Mwは27300であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(11)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.06部、3−メルカプトプロピオン酸1.4部を水15.3部に溶解させた水溶液(12a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水19.8部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)79.3部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液0.5部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液0.8部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を0.5部投入した。
30分後、上述の混合溶液(12a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)13.0部およびアクリル酸プロピル(PA)17.0部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(12a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(12)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(12)の重量平均分子量Mwは18300であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(12)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数45)(MPG−45)178.4部、メタクリル酸(MAA)28.8部、アクリル酸ブチル(BA)26.5部、3−メルカプトプロピオン酸2.7部を水47.4部に溶解させた水溶液(13a)、および過硫酸アンモニウム2.9部を水13.0部に溶解させた水溶液(13b)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水32.0部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃に昇温した。
上述の混合溶液(13a)を4時間かけて、混合溶液(13b)を5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は80℃で一定とした。
混合溶液(13b)の滴下終了後、1時間引き続き80℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(13)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(13)の重量平均分子量Mwは15800であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(13)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.1部、3−メルカプトプロピオン酸11.8部を水15.7部に溶解させた水溶液(14a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水49.3部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)197.4部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.3部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液1.9部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.1部投入した。
30分後、上述の混合溶液(14a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)30.7部およびアクリル酸ブチル(BA)29.3部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(14a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(14)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(14)の重量平均分子量Mwは7200であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(14)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)4.0部をイソプロピルアルコール46.2部に溶解させた溶液(15a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水34.3部、イソプロピルアルコール19.3部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)136.9部、アクリル酸(AA)0.2部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した。
30分後、上述の混合溶液(15a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)20.7部、アクリル酸ステアリル(STA)18.3部、3−メルカプトプロピオン酸0.4部およびイソプロピルアルコール9.9部の混合溶液を3時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(15a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。このようにして、共重合体(15)を含む重合体溶液を得た。得られた共重合体(15)の重量平均分子量Mwは14600であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(15)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.6部を水32.0部に溶解させた水溶液(16a)、および3−メルカプトプロピオン酸3.0部を水32.0部に溶解させた水溶液(16b)をそれぞれ調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水63.3部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)199.7部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液2.0部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.3部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.3部投入した。
30分後、上述の混合溶液(16a)を4.5時間かけて、上述の混合溶液(16b)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)20.4部、アクリル酸2−ヒドロキシルエチル(HEA)13.3部、アクリル酸ブチル(BA)26.6部および水6.7部の混合溶液を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(16a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(16)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(16)の重量平均分子量Mwは21000であった。結果を表1に示す。
得られた共重合体(16)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表3に示す。
L−アスコルビン酸0.4部、3−メルカプトプロピオン酸0.8部を水50.0部に溶解させた水溶液(C1a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水90.4部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)191.0部、アクリル酸(AA)0.3部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を0.9部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C1a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)25.5部を3.0時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C1a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C1)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C1)の重量平均分子量Mwは32000であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C1)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸0.7部、3−メルカプトプロピオン酸1.5部を水78.6部に溶解させた水溶液(C2a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水77.2部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)308.7部、アクリル酸(AA)0.6部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.6部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C2a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)42.7部およびアクリル酸2エチルヘキシル(2EHA)11.3部を3.0時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C2a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C2)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C2)の重量平均分子量Mwは27800であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C2)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸0.7部、3−メルカプトプロピオン酸1.5部を水108.6部に溶解させた水溶液(C3a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水47.2部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)188.2部、アクリル酸(AA)0.6部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.6部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C3a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)42.7部およびアクリル酸2エチルヘキシル(2EHA)131.7部を3.0時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下しようとしたが、滴下途中で反応容器内に白色沈殿物が多量に生成し撹拌が困難となったことから重合反応を中止した。
L−アスコルビン酸1.1部、3−メルカプトプロピオン酸2.6部を水38.1部に溶解させた水溶液(C4a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水59.7部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)238.9部、アクリル酸(AA)0.4部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を2.4部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C4a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)38.8部およびアクリル酸メチル(AM)51.2部を3時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C4a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C4)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C4)の重量平均分子量Mwは17000であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C4)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸1.1部、3−メルカプトプロピオン酸2.6部を水38.1部に溶解させた水溶液(C5a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水54.0部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)244.7部、アクリル酸(AA)0.4部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を2.4部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C5a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)42.9部およびアクリル酸メチル(AM)75.3部を3時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C5a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C5)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C5)の重量平均分子量Mwは15300であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C5)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸0.6部、3−メルカプトプロピオン酸1.1部を水31.7部に溶解させた水溶液(C6a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水66.3部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)265.1部、アクリル酸(AA)0.5部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.3部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C6a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)18.2部およびアクリル酸ブチル(BA)35.8部を3時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C6a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C6)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C6)の重量平均分子量Mwは16400であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C6)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸0.8部、3−メルカプトプロピオン酸1.2部を水39.1部に溶解させた水溶液(C7a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水423.2部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)238.3部、アクリル酸(AA)0.4部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.7部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C7a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)36.6部およびアクリル酸ブチル(BA)35.4部を3時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C7a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C7)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C7)の重量平均分子量Mwは37700であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C7)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸0.6部、3−メルカプトプロピオン酸4.4部を水9.1部に溶解させた水溶液(C8a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水338.4部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)190.5部、アクリル酸(AA)0.3部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.3部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C8a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)37.6部およびアクリル酸ブチル(BA)7.4部を3.0時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C8a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C8)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C8)の重量平均分子量Mwは11700であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C8)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸0.7部、3−メルカプトプロピオン酸3.0部を水23.4部に溶解させた水溶液(C9a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水68.6部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)274.5部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.6部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液2.7部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を3.1部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C9a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)38.9部およびスチレン(ST)13.6部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C9a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C9)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C9)の重量平均分子量Mwは15300であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C9)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸0.5部、3−メルカプトプロピオン酸0.8部を水18.0部に溶解させた水溶液(C10a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水404.8部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)238.0部、アクリル酸(AA)0.4部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.1部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C10a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)16.2部およびアクリル酸ブチル(BA)28.9部を3.0時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C10a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C10)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C10)の重量平均分子量Mwは34500であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C10)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸0.5部、3−メルカプトプロピオン酸0.9部を水24.4部に溶解させた水溶液(C11a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水264.5部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−50)148.9部、アクリル酸(AA)0.3部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.1部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C11a)を3.5時間かけて、アクリル酸(AA)22.9部およびアクリル酸ブチル(BA)22.1部を3.0時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C11a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C11)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C11)の重量平均分子量Mwは32600であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C11)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
L−アスコルビン酸0.2部、3−メルカプトプロピオン酸1.7部を水27.9部に溶解させた水溶液(C12a)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水39.7部、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均10モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−10)159.2部、パラトルエンスルホン酸1水和物の70%水溶液1.2部、硫酸アンモニウム鉄(II)6水和物の0.1%水溶液1.6部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、過酸化水素35%水溶液を1.7部投入した。
30分後、上述の混合溶液(C12a)を4.5時間かけて、アクリル酸(AA)47.6部およびアクリル酸ブチル(BA)27.4部を2.5時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は60℃で一定とした。
混合溶液(C12a)の滴下終了後、1時間引き続き60℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C12)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C12)の重量平均分子量Mwは27100であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C12)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシドが平均25モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(IPN−25)486.7部、アクリル酸(AA)29.5部、3−メルカプトプロピオン酸2.2部を水212.4部に溶解させた水溶液(C13a)、L−アスコルビン酸1.1部を水244.0部に溶解させた水溶液(C13b)、および過酸化水素35%水溶液2.6部を水34.7部に溶解させた水溶液(C13c)を調製した。
温度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管、還流冷却器を備えた反応容器に水105.0部を仕込み、続いて撹拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で70℃に昇温した。
上述の混合溶液(C13a)およびアクリル酸ブチル(BA)45.0部を5時間かけて、混合溶液(C13b)および混合溶液(C13c)を6時間かけて、それぞれ一定速度で計量滴下した。この間の温度は70℃で一定とした。
混合溶液(C13b)および(C13c)の滴下終了後、1時間引き続き70℃を維持し、重合反応を終了した。その後、重合反応温度以下の温度において水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液のpHをpH=6.3まで中和した。このようにして、共重合体(C13)を含む重合体水溶液を得た。得られた共重合体(C13)の重量平均分子量Mwは16300であった。結果を表2に示す。
得られた共重合体(C13)をコンクリート混和剤として用いて、各種試験を行った。結果を表4に示す。
Claims (6)
- コンクリート混和剤であって、
該コンクリート混和剤が、ポリカルボン酸系共重合体を含み、
該ポリカルボン酸系共重合体が、全構造単位100質量%に対して、一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I):35質量%〜88.5質量%と、一般式(II)で表されるカルボン酸系構造単位:8質量%〜35質量%と、一般式(III)で表されるカルボン酸アルキルエステル系構造単位:3.5質量%〜30質量%とを含み、重量平均分子量が30000以下である、
コンクリート混和剤。
- 前記一般式(II)中のR5が水素原子、R6が水素原子、R7が水素原子またはメチル基である、請求項1または2に記載のコンクリート混和剤。
- 前記ポリカルボン酸系共重合体中の前記一般式(III)で表されるカルボン酸アルキルエステル系構造単位の含有割合が4質量%〜28質量%である、請求項1から3までのいずれかに記載のコンクリート混和剤。
- 前記一般式(III)中のR10が炭素数2〜10のアルキル基である、請求項1から4までのいずれかに記載のコンクリート混和剤。
- 請求項1から5までのいずれかに記載のコンクリート混和剤を含む、コンクリート組成物。
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