JP6690566B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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    • F02M2200/26Fuel-injection apparatus with elastically deformable elements other than coil springs

Description

本発明は、電気アクチュエータで制御弁を開閉させることで燃料噴射と噴射停止とを制御する燃料噴射弁に関する。
特許文献1には、ソレノイドコイル等を有する電気アクチュエータにより制御弁を開閉作動させることで、噴孔を開閉するニードルの背圧を制御して、燃料噴射と噴射停止とを制御する燃料噴射弁が開示されている。上記背圧とは、ニードルに対して閉弁側へ付与される燃料圧力のことであり、制御弁を開弁作動させると背圧が低下してニードルが開弁し、噴孔から燃料が噴射される。
上述の電気アクチュエータは、軸方向においてストッパと皿バネに挟持された状態でボデー内部に収容されており、皿バネの弾性力は、電気アクチュエータをストッパへ押し付ける押付力として付与される。また、電気アクチュエータと皿バネとの間には、皿バネの弾性変形量を所望の量に調整する調整部材が配置されている。調整部材は、軸方向に貫通する貫通穴を有する形状であり、その貫通穴及び皿バネの中心穴には、挿入部材が挿入されている。これにより、皿バネ及び調整部材の径方向への移動が挿入部材により規制され、皿バネ及び調整部材が径方向に位置決めされる。
特開2010−174822号公報
ここで、調整部材と挿入部材との間に設けられている挿入クリアランスの分だけ調整部材が径方向にずれると、径方向の一方側の挿入クリアランスが小さくなった分だけ他方側の挿入クリアランスが大きくなる。すると、大きくなった側の挿入クリアランスに皿バネの内周側エッジが入り込む場合がある。この場合、皿バネが正規の向きから傾いてしまい、想定していた弾性変形量が得られなくなって弾性力(押付力)が小さくなる。その結果、内燃機関の振動による電気アクチュエータの振動が想定以上に大きくなり、電気アクチュエータへ電力供給するリード線の断線を招く等、燃料噴射弁の各部損傷の恐れが大きくなる、との知見を本発明者は得た。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、電気アクチュエータへ付与される弾性力が低下するおそれを低減させた燃料噴射弁を提供することにある。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示される第1の発明は、
燃料通路(53a)を開閉することで噴孔(22)からの燃料噴射と噴射停止とを制御する制御弁(65)と、
制御弁を開閉作動させる電気アクチュエータ(60)を含む電動ユニット(U)と、
電動ユニットを内部に収容するボデー(40)と、
ボデーの軸方向の一方側へ電動ユニットが移動することを規制するストッパ(601)と、
軸方向の周りに環状に延びる形状、かつ、環状の内周側エッジ(602a)及び外周側エッジ(602b)が軸方向において異なる位置にある形状であり、電動ユニットをストッパに押し付ける弾性力を発揮する皿バネ(602)と、
軸方向に貫通する貫通穴(603a)を有する形状であり、皿バネに対して軸方向に隣接配置され、皿バネの弾性変形量を所望の値に調整する調整部材(603)と、
内周側エッジの内側及び貫通穴に挿入配置された挿入部材(72)と、
を備え、
挿入部材の外周面のうち内周側エッジに対向する部分皿バネ対向面(72c)とし、挿入部材の外周面のうち貫通穴の壁面に対向する部分調整部材対向面(72d)とし、
調整部材対向面のうち軸方向のいずれの箇所の直径と比較しても、皿バネ対向面の直径は調整部材対向面の直径よりも大きい燃料噴射弁である。
開示される第2の発明は、
燃料通路(53a)を開閉することで噴孔(22)からの燃料噴射と噴射停止とを制御する制御弁(65)と、
制御弁を開閉作動させる電気アクチュエータ(60)を含む電動ユニット(U)と、
電動ユニットを内部に収容するボデー(40)と、
ボデーの軸方向の一方側へ電動ユニットが移動することを規制するストッパ(601)と、
軸方向の周りに環状に延びる形状、かつ、環状の内周側エッジ(602a)及び外周側エッジ(602b)が軸方向において異なる位置にある形状であり、電動ユニットをストッパに押し付ける弾性力を発揮する皿バネ(602)と、
軸方向に貫通する貫通穴(603a)を有する形状であり、皿バネに対して軸方向に隣接配置され、皿バネの弾性変形量を所望の値に調整する調整部材(603)と、
内周側エッジの内側及び貫通穴に挿入配置された挿入部材(72)と、
を備え、
挿入部材の外周面のうち内周側エッジに対向する部分である皿バネ対向面(72c)の直径は、挿入部材の外周面のうち貫通穴の壁面に対向する部分である調整部材対向面(72d)の直径よりも大きく、
挿入部材は、
調整部材対向面に対して皿バネ対向面の反対側の部分に形成され、調整部材対向面よりも径方向外側に突出した形状の突出部(721a)を有するとともに、
突出部の径方向位置を径方向中心側に変位させるように弾性変形可能な形状である燃料噴射弁である。
上述した知見に基づき、上記第2の発明では、挿入部材の皿バネ対向面の直径が調整部材対向面の直径よりも大きく設定されている。そのため、挿入クリアランスの分だけ調整部材が径方向にずれた場合であっても、大きくなった側(上記他方側)のクリアランスに向けて内周側エッジが径方向へ移動することは、内周側エッジが皿バネ対向面に当接することで抑制される。よって、内周側エッジが貫通穴に入り込むことを抑制できるので、弾性力(押付力)が想定より小さくなることを抑制できる。よって、電動ユニットの振動が想定以上に大きくなることを抑制でき、リード線の断線等、燃料噴射弁の各部損傷の恐れを低減できる。
本発明の第1実施形態にかかる燃料噴射弁の全体断面図。 図1のうち、電動ユニットの部分を拡大した断面図。 図2のうち、皿バネの部分を拡大した断面図。 図3に示す挿入部材の拡径部における、軸方向に対して垂直な断面図。 図3に示す皿バネ、挿入部材及び調整部材の分解図。 本発明に対する比較例としての燃料噴射弁の断面図。 図6に示す比較例の構造において、複数の皿バネの全てが径方向に位置ずれした状態を示す断面図。 図6に示す比較例の構造において、複数の皿バネの一部が径方向に位置ずれした状態を示す断面図。 比較例としての燃料噴射弁に対して振動試験を実施した試験結果を示すグラフ。 本発明の第2実施形態にかかる燃料噴射弁が備える、挿入部材の側面図。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる燃料噴射弁を、車両に搭載されたディーゼルエンジン(内燃機関)のコモンレール式燃料噴射システムに適用した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す燃料噴射弁10は、エンジンのシリンダヘッド(図示せず)に挿入搭載され、コモンレールから供給される燃料をエンジンの各気筒内へ直接噴射するものである。燃料噴射弁10は、ノズルボデー20、ニードル30、ホルダボデー40、オリフィスプレート50及び電動ユニットU等を備える。
ノズルボデー20は、オリフィスプレート50を介してホルダボデー40の図示下側(噴孔側)に、リテーニングナット11により固定されている。ノズルボデー20には、ニードル30を摺動自在に収容するガイド孔21と、ニードル30の開弁作動(リフト)時に燃料を噴射する噴孔22等が形成されている。
ガイド孔21は、ノズルボデー20の上端面からノズルボデー20の先端部に向かって穿設され、ガイド孔21内周面とニードル30外周面との隙間により、噴孔22へ高圧燃料を導く高圧通路23が形成されている。高圧通路23(ガイド孔21)は、上流端がノズルボデー20の上端面に開口して、オリフィスプレート50に形成される高圧通路51に接続されている。そして、ノズルボデー20内周面に形成された着座面に、ニードル30先端部に形成されたシート面が着座することにより、噴孔22へ通じる高圧通路23をニードル30が閉塞遮断することとなる。
ガイド孔21には円筒形状のスプリング台座25が圧入固定されており、スプリング台座25の下端面とニードル30の上端面との間には、ニードル30を閉弁方向(図1の下方向)に押圧するスプリング26が配置されている。スプリング台座25の内周面には、ニードル30の上端面に高圧燃料圧力を背圧として付与させる背圧室27が形成されている。この背圧によりニードル30は閉弁方向(図1の下方向)に付勢される。
ホルダボデー40は、電動ユニットUを内部に収容するボデーに相当する。ホルダボデー40のうち電動ユニットUよりも上端側(反噴孔側)に位置する部分には、ホルダボデー40の軸方向C1(図1の上下方向)に対して交差する向きに突出する配管継手41が設けられている。この配管継手41に接続される燃料配管(図示せず)を介してコモンレールより高圧燃料が供給される。
ホルダボデー40の内部には、配管継手41に導入された高圧燃料を、オリフィスプレート50の高圧通路51を介してノズルボデー20の高圧通路23へ導く高圧通路42と、電動ユニットUを挿入配置するための挿入孔43等が形成されている。これら高圧通路42及び挿入孔43は、燃料噴射弁10の軸方向C1(図1の上下方向)に延びる形状である。
ホルダボデー40に対する電動ユニットUの配置レイアウトに関し、本実施形態では、ホルダボデー40の軸方向C1に対して垂直な方向(図1の左右方向)に電動ユニットUと高圧通路42とが並ぶようレイアウトされている。したがって、ホルダボデー40の軸中心位置つまり図1の軸方向C1として示す1点鎖線の径方向位置に対する、電動ユニットUの軸中心位置つまり図1の軸方向C2として示す1点鎖線の径方向位置は、異なる位置にある。
なお、本明細書で言う「軸方向」とは、ホルダボデー40及びノズルボデー20の長手方向のことであり、シリンダヘッドに挿入搭載される燃料噴射弁10の挿入方向のことでもある。
図2に示すように、オリフィスプレート50には、高圧通路51から背圧室27へ高圧燃料を流入させる流入通路52と、背圧室27から低圧側へ流出させる流出通路53とが形成されている。また、流入通路52には入口オリフィス52aが形成され、流出通路53には出口オリフィス53aが形成されている。
電動ユニットUは、以下に説明する電気アクチュエータ60、内部端子67、及びハウジング本体68等を備えて構成されている。電気アクチュエータ60は、樹脂製ボビン61に巻き回された電磁コイル62を有するステータ63、及びこのステータ63に対向して可動するアーマチャ64等を備えて構成されている。また、アーマチャ64は、当該アーマチャ64と一体に可動して出口オリフィス53a(燃料通路)を開閉するボール弁65(制御弁)を収容している。
電磁コイル62へ通電すると、アーマチャ64は発生磁束によって磁化されて、磁気吸引力によりステータ63へ吸引されて可動する。また、ステータ63の中心部分に配置されたスプリング66は、ボール弁65を閉弁させる方向(図2の下方向)へアーマチャ64に弾性力を付勢する。
ホルダボデー40の挿入孔43のうちステータ63の下方に位置する部分は、ボール弁65を収容する弁室43aとして機能しており、この弁室43aには、アーマチャ64がボール弁65とともに収容されている。なお、弁室43a内は、出口オリフィス53aから流出した低圧燃料で満たされている。
オリフィスプレート50の上端面には、円環形状の溝54、及び溝54から径方向外側に延びる溝55が形成されており、弁室43a内の燃料は、溝54,55を介して、ホルダボデー40に形成された低圧通路44と通じている。低圧通路44は、高圧通路42と平行して軸方向C1に延びるよう形成されている。オリフィスプレート50の下端面には円環形状の溝56が形成されており、この溝56を通じて、オリフィスプレート50の高圧通路51とノズルボデー20の高圧通路23とが連通する。高圧通路42と電動ユニットUとは、ホルダボデー40の軸方向C1に対して垂直な方向(図1の左右方向)に並ぶように配置されている。
電気アクチュエータ60には内部端子67が取り付けられている。詳細には、内部端子67の一端67aは、ボビン61に挿入されて電磁コイル62と電気接続されている。そして、このように電気接続された状態で、内部端子67は、ボビン61及び電磁コイル62とともに樹脂材60aにより一次モールドされている。これにより、内部端子67は電気アクチュエータ60に取り付けられて一体化される。
また、電気アクチュエータ60のうちアーマチャ64と反対側の部分には、樹脂製のハウジング本体68が取り付けられている。ハウジング本体68は、電動ユニットUの軸方向C2(図1参照)に延びる概略円柱形状に形成されている。ハウジング本体68には、円柱両端面を貫通する貫通孔68aが形成される。内部端子67の一部は貫通孔68aに挿入配置されており、ハウジング本体68は内部端子67を絶縁状態で保持している。
ハウジング本体68と内部端子67の間には、ゴム製のOリングである内部シール部材69が配置されている。また、ハウジング本体68の外周面とホルダボデー40の内周面との間には、ゴム製のOリングである外部シール部材73が配置されている。
電動ユニットUは、内部端子67、ボビン61、電磁コイル62及び樹脂材60aを有する一次モールド品を有する。この一次モールド品に、ステータ63(鉄心部分)を挿入した状態、かつ、ハウジング本体68の貫通孔68aに内部端子67を挿入した状態で、ハウジング本体68は、一次モールド品とともに樹脂材60bにより二次モールドされている。これにより、ハウジング本体68は、内部端子67とともに電気アクチュエータ60に取り付けられて一体化されている。
ハウジング本体68のうち電気アクチュエータ60の反対側の円柱端面には、樹脂製のハウジングヘッド71が接続されている。この接続には熱溶着や接着剤を用いることが挙げられるが、ハウジング本体68及びハウジングヘッド71を一体に樹脂成型した構成としてもよい。ハウジングヘッド71は、ハウジング本体68と同軸上に配置された概略円柱形状に形成されている。
そして、ハウジングヘッド71及びハウジング本体68の材質には、ポリフェニレンサルファイド(PPS)が用いられている。PPSは、後述する皿バネ602の押付力(弾性力)に対する十分な圧縮強度を確保できるとともに、耐膨潤性及びクリープ強度にも優れた熱可塑性の結晶性プラスチックである。
ハウジングヘッド71のうちハウジング本体68側の円柱端面には、内部端子67の他端67bが挿入される挿入孔71aが形成されている。また、その反対側の円柱端面には挿入孔71bが形成されており、この挿入孔71bには、リード線46bを保持する挿入部材72が挿入されている。
ホルダボデー40の反噴孔側の上部には樹脂製のコネクタハウジング46(図1参照)が取り付けられ、このコネクタハウジング46は、外部から電力供給されるコネクタ端子46aを保持している。コネクタ端子46aから供給された電力は、リード線46b及び内部端子67を通じて電磁コイル62へ供給される。
図2〜図4に示すように、挿入部材72は、軸方向C2に延びる円柱形状の基部721と、基部721から径方向に拡大した拡径部722と、基部721の下端から軸方向C2に延びるピン723と、を有する。
ピン723は複数設けられており、ハウジング本体68の支持穴に挿入されている。これにより、挿入部材72がハウジング本体68に対して軸方向C2周りに相対的に回転することが防止され、かつ、挿入部材72がハウジング本体68に対して径方向に相対的に移動することが防止される。また、基部721の下端面がハウジングヘッド71に当接するように挿入部材72は配置されている。これにより、軸方向C2のうちコネクタハウジング46の反対側に挿入部材72が移動することが防止される。
図2の説明に戻り、弁室43aには円筒形状のストッパ601が配置されている。ストッパ601は、軸方向C2の一方側(図2の下方側)へ電動ユニットUが移動することを規制する。また、ストッパ601は、オリフィスプレート50の上端面とステータ63の下端面とに当接することで、オリフィスプレート50とステータ63との軸方向C2における離間距離を、ストッパ601の軸方向C2長さに規定する。これにより、アーマチャ64上端面とステータ63下端面との間に非通電時におけるエアギャップの大きさが、ストッパ601の軸方向C2長さ寸法の精度に依存することとなり、上記エアギャップを所望の寸法にすることを高精度で規定できる。
電動ユニットUの上端面には円筒形状の調整部材603が配置され、調整部材603の上端面には皿バネ602が配置されている。つまり、ハウジングヘッド71、調整部材603及び皿バネ602が、軸方向C2に隣接して配置されている。皿バネ602の上端面はホルダボデー40に当接し、皿バネ602は、ホルダボデー40と調整部材603との間に挟まれて軸方向C2に弾性変形した状態で配置されている。皿バネ602による弾性力は、調整部材603を介して電動ユニットUに付与され、電動ユニットUは、付与された弾性力によりストッパ601に押し付けられる。
調整部材603の材質には、皿バネ602の押付力(弾性力)に対する十分な圧縮強度を確保できるよう金属を用いる。挿入部材72には上記押付力が付与されないので、挿入部材72の材質には調整部材603に比べて低い圧縮強度の材質(例えば樹脂)が採用されている。挿入部材72の材質には樹脂を用いるが、耐膨潤性及びクリープ強度にも優れた樹脂ポリフェニレンサルファイド(PPS)が採用されてもよいし、例えばフェノール系樹脂を用いてもよい。なお、挿入部材72、調整部材603、ハウジングヘッド71の材質は、ポリフェニレンサルファイドに限定されるものではなく、金属を用いてもよい。
図3及び図5に示すように、皿バネ602は、軸方向C2の周りに環状に延びる形状、かつ、環状の内周側エッジ602a及び外周側エッジ602bが軸方向C2において異なる位置にある形状である。換言すれば、図5に示す断面形状において、軸方向C2の垂直方向(図5の左右方向)に対して傾斜する形状である。図3に示す例では、内周側エッジ602aが外周側エッジ602bよりも調整部材603の側に位置する向きに配置されている。
また、複数の皿バネ602が軸方向に並べて配置(積層配置)されており、いずれの皿バネ602も同じ向きに配置されている。複数の皿バネ602のうち調整部材603に隣接する皿バネ602の内周側エッジ602aが調整部材603に当接し、ホルダボデー40に隣接する皿バネ602の外周側エッジ602bがホルダボデー40に当接する。よって、複数の皿バネ602は、調整部材603に当接する内周側エッジ602a及びホルダボデー40に当接する外周側エッジ602bを支点に弾性変形する。弾性変形が大きいほど、皿バネ602の軸方向C2長さが短くなるとともに外径の寸法が大きくなり、内径D3(図5参照)の大きさはそのままである。
皿バネ602の弾性変形量は、調整部材603の軸方向寸法L3(図5参照)により規定される。よって、所望の弾性変形量が得られる軸方向寸法L3の調整部材603を選定することで、弾性変形量を所望の値に調整し、電動ユニットUに対する上記押付力を調整している。
調整部材603は、軸方向C2に貫通する貫通穴603aを有する形状であり、皿バネ602は、軸方向C2の周りに環状に延びる形状である。挿入部材72は、内周側エッジ602aの内側つまり皿バネ602の中心穴602cと、調整部材603の貫通穴603aとに挿入配置されている。図3に示すように、挿入部材72の拡径部722に皿バネ602が挿入され、基部721のうち拡径部722に対してハウジングヘッド71の側に位置する部分には調整部材603が挿入される。以下の説明では、挿入部材72の外周面のうち皿バネ602の内周面に対向する部分を皿バネ対向面72cと記載し、調整部材603の内周面に対向する部分を調整部材対向面72dと記載する。
皿バネ602、挿入部材72及び調整部材603の各部位の寸法関係は、以下のように設定されている。すなわち、皿バネ対向面72cの直径d1は、調整部材対向面72dの直径d2よりも大きく、かつ、調整部材603の貫通穴603aの内径D4より大きい。皿バネ602の内径D3は皿バネ対向面72cの直径d1よりも大きく、調整部材603の内径D4は調整部材対向面72dの直径d2よりも大きい。また、拡径部722の軸方向寸法L2は、皿バネ602の内周面の軸方向寸法L1よりも大きい。
また、皿バネ602の内周側エッジ602aと皿バネ対向面72cとの径方向におけるクリアランスは、調整部材603の内周面と調整部材対向面72dとの径方向におけるクリアランスよりも小さい。調整部材603が径方向にクリアランス分だけ一方側(例えば図3の右側)にずれた場合、他方側(例えば図3の左側)のクリアランスが小さくなった分だけ一方側のクリアランスが大きくなる。このように一方側のクリアランスが大きくなった状態であっても、その大きくなったクリアランスは拡径部722で覆われることとなるように、皿バネ対向面72cの直径d1及び上記クリアランスの大きさは設定されている。
これらのクリアランスは、調整部材603及び皿バネ602を組立作業者が挿入部材72へ挿入するのに必要な隙間である。なお、皿バネ602の外周側エッジ602bとホルダボデー40の内壁面との径方向のクリアランスは、皿バネ602が弾性変形するのに必要な隙間である。
また、調整部材603と拡径部722との軸方向C2におけるクリアランスがゼロになるよう、調整部材603の上端面は拡径部722の下端面に接触している。なお、調整部材603の上端面のうち貫通穴603aのエッジ部分603bは、傾斜または湾曲した面取り形状に形成されている。
図4に示すように、挿入部材72には、先述した挿入孔72a、及び外周面から径方向に延びて挿入孔72aに連通する挿入溝72bが形成されている。図4の断面視において挿入溝72bの幅は挿入孔72aの直径よりも小さく設定されており、これにより、リード線46bが挿入孔72aから抜け出ることを防止している。リード線46bは、挿入部材72の外周面側から挿入溝72bに挿入され、挿入溝72bの幅を押し拡げるように挿入部材72を弾性変形させながら挿入孔72aに到達するまで押し込まれる。挿入孔72a及び挿入溝72bは、挿入部材72のうち軸方向C2の全体に亘って延びる形状であり、図4に示す断面視において、径方向の中心点に対して対称となる位置に複数形成されている。
また、上述の如く皿バネ対向面72cの直径d1は調整部材603の内径D4より大きいので、コネクタハウジング46の反対側(図2の下側)からでなければ、調整部材603を挿入部材72に挿入して所定位置に組み付けることはできない。これに対し、皿バネ602についてはいずれの側からも挿入部材72に挿入して所定位置に組み付けることができる。これらの点を鑑み本実施形態では、先ず、調整部材603を挿入部材72に下側から挿入する。その後、ピン723をハウジング本体68に挿入して挿入部材72をハウジング本体68に組み付ける。その後、皿バネ602を挿入部材72に上側から挿入する。
次に、燃料噴射弁10の作動を説明する。
電磁コイル62に通電されている場合には、磁化されたステータ63にアーマチャ64が吸引され、スプリング66の付勢力に抗してステータ63側へアーマチャ64が移動する。これにより、ボール弁65が開弁作動して出口オリフィス53aが弁室43aと連通する。そのため、背圧室27の高圧燃料が出口オリフィス53aを通じて低圧側(弁室43a)に開放される。背圧室27に対する出口オリフィス53aからの流出量は入口オリフィス52aからの流入量より多くなるよう両オリフィス53a,52aは設定されているので、上述の如くボール弁65が開弁作動すると背圧室27の燃圧が低下する。その結果、ニードル30がリフトアップ(開弁作動)して、コモンレールより燃料噴射弁10に供給された高圧燃料は、高圧通路42,51,23を通じて噴孔22より噴射される。
なお、ボール弁65の開弁に伴い弁室43aへ開放された低圧燃料は、オリフィスプレート50の溝54,55を通じて低圧通路44へ流れる。そして、低圧通路44から燃料噴射弁10の外部に流出し、図示しない燃料タンクへ戻される。
その後、電磁コイル62への通電が停止されると、アーマチャ64がスプリング66に押し戻されて、ボール弁65が出口オリフィス53aを閉じることにより、再び背圧室27の燃圧が上昇する。その結果、ノズルボデー20のシート面にニードル30が着座して高圧通路23と噴孔22との間の通路が遮断されることにより、噴射が終了する。
次に、本実施形態の構成により発揮される効果について説明する。
本実施形態では、皿バネ対向面72cの直径d1は調整部材対向面72dの直径d2よりも大きく設定されている。この構成による効果について、図6〜図8に示す燃料噴射弁10xを比較例として比較しつつ説明する。比較例である燃料噴射弁10xが備える挿入部材72xは、拡径部722を有していない点で本実施形態に係る挿入部材72とは異なる。
図6は、皿バネ602が挿入部材72xと同心上に位置し、挿入部材72xの外周面と皿バネ602の内周面とのクリアランスに偏りが生じていない状態を示す。この状態では、皿バネ602の内周側エッジ602aが調整部材603の貫通穴603aに入り込むことはなく、皿バネ602が傾いて弾性変形量が少なくなることはない。
図7は、複数の皿バネ602が挿入部材72xに対して全て同じ側(図7の右側)に偏心し、上記クリアランスに偏りが生じている状態を示す。この状態では、内周側エッジ602aが貫通穴603aに入り込んで皿バネ602が傾き、弾性変形量が少なくなって押付力が低下する。その結果、エンジンの振動による電動ユニットUの振動が想定以上に大きくなり、リード線46bが断線しやすくなる。例えば、リード線46bと内部端子67との電気接続部や、リード線46bとコネクタ端子46aとの電気接続部が損傷して断線しやすくなる。
図8は、複数の皿バネ602のうちの一部については挿入部材72xに対して一方の側に偏心して位置し、その他の皿バネ602については他方の側に偏心した状態を示す。つまり、偏心の向きが皿バネ602毎に異なっており、具体的には、上下2つの皿バネ602は図8の左側に偏心し、真ん中の皿バネ602は図8の右側に偏心している。下の皿バネ602が偏心することで、図7と同様にして内周側エッジ602aが貫通穴603aに入り込んで皿バネ602が傾き、弾性変形量が少なくなる。しかも、図8の場合には、上下2つの皿バネ602とは異なる向きに真ん中の皿バネ602が偏心しているので、図7の場合に比べてさらに弾性変形量が少なくなり、上記断線の懸念が大きくなる。
図9は、本発明者が実施した振動試験の結果を示すグラフである。この振動試験では、リード線46bが断線するまで燃料噴射弁を軸方向C1へ実際に振動させる。そして、断線した時の振動サイクル数、つまり燃料噴射弁を上下移動させた回数を計測する。変位振幅を異ならせて上記振動試験を複数回実施して、上記計測により得られた結果が図9中にプロットされている。試験に用いた変位振幅は、図7や図8に示す状態に陥って弾性力(押付力)が低下した場合の変位振幅を想定して設定されている。
図9に示す試験結果では、変位振幅が大きいほど少ない振動サイクル数で断線が生じることが明らかとなった。つまり、皿バネ602の傾きを抑制することで弾性変形量の低下を抑制することが、断線防止に効果があることを意味する。
この試験結果を鑑み、本実施形態では、皿バネ対向面72cの直径d1は調整部材対向面72dの直径d2よりも大きく設定されている。そのため、挿入クリアランスの分だけ調整部材603が径方向にずれた場合であっても、大きくなった側のクリアランスに向けて内周側エッジ602aが径方向へ移動することは、内周側エッジ602aが皿バネ対向面72cに当接することで抑制される。よって、内周側エッジ602aが貫通穴603aに入り込むことを抑制できるので、皿バネ602が傾くことを抑制でき、皿バネ602の弾性力(押付力)が想定より小さくなることを抑制できる。よって、電動ユニットUの振動が想定以上に大きくなることを抑制でき、リード線46bの断線の恐れを低減できる。
また、挿入部材72に拡径部722を設けたことにより、皿バネ602の径方向中心側への移動を抑制する。そのため、内径D3の大きい皿バネ602を採用した場合、つまり皿バネ602の内周面と挿入部材72の外周面とのクリアランスが大きくなっている場合であっても、内周側エッジ602aが貫通穴603aに入り込むことを抑制できる。よって、皿バネ602を選定するにあたり、内径D3の寸法制約を緩くでき、選定の幅を拡大できる。
さらに本実施形態では、皿バネ対向面72cの直径d1は貫通穴603aの直径D4より大きく設定されているので、内周側エッジ602aが貫通穴603aに入り込んで皿バネ602が傾くことを、より一層抑制できる。特に、挿入部材72と調整部材603とが同心上に位置していれば、挿入部材72と調整部材603とのクリアランスの全体が拡径部722で塞がれることになるので、内周側エッジ602aの貫通穴603aへの入り込みを防止できる。
さらに本実施形態では、調整部材603と拡径部722との軸方向C2におけるクリアランスがゼロになるよう、調整部材603は拡径部722に接触している。そのため、内周側エッジ602aが貫通穴603aに入り込んで皿バネ602が傾くことを、より一層抑制できる。
さらに本実施形態では、複数の皿バネ602が軸方向C2に積層配置されている。この場合には、図8にて例示した通り、皿バネ602が傾くことによる弾性変形量低下に加え、偏心の向きが異なることによる弾性変形量低下も生じるので、電動ユニットUへの押付力不足がより一層懸念される。したがって、このような場合に、皿バネ対向面72cの直径d1を調整部材対向面72dの直径d2よりも大きく設定することを適用した本実施形態によれば、内周側エッジ602aの貫通穴603aへの入り込み抑制の効果がより顕著に発揮される。
また、本実施形態による直径d1、d2の設定によれば、本実施形態に反して両直径d1、d2を同じにした場合に比べて、皿バネ602と挿入部材72とのクリアランスが小さくなるので、複数の皿バネ602が互いに径方向にずれる量を低減できる。よって、図8に示す如く複数の皿バネ602が異なる向きに偏心することに起因した弾性変形量の減少を抑制できる。よって、複数の皿バネ602を積層配置した場合に、皿バネ対向面72cの直径d1を調整部材対向面72dの直径d2よりも大きく設定することを適用した本実施形態によれば、弾性力(押付力)の低下を抑制する効果がより顕著に発揮される。
さらに本実施形態では、ホルダボデー40の軸中心位置に対する電動ユニットUの軸中心位置は異なる。つまり、ホルダボデー40の軸中心に対して皿バネ602の軸中心が偏心した位置にある。この構成の場合、ホルダボデー40にかかる圧縮応力が、皿バネ602に偏心して伝達されるので、エンジンの振動に伴い皿バネ602が軸中心周りに回転する現象が生じる、との知見を本発明者は得ている。なお、上記圧縮応力は、エンジンの所定部位に挿入配置された燃料噴射弁10を図示しないクランプで挿入方向に押し付けることに伴い、ホルダボデー40に生じるものである。
そして、上記知見のように皿バネ602が回転すると、皿バネ602の内周側エッジ602aが調整部材603の貫通穴603aに入り込む懸念が大きくなる。したがって、このような場合に、皿バネ対向面72cの直径d1を調整部材対向面72dの直径d2よりも大きく設定することを適用した本実施形態によれば、内周側エッジ602aの貫通穴603aへの入り込み抑制の効果がより顕著に発揮される。
(第2実施形態)
本実施形態では、図3及び図4に示す構造の挿入部材72を、図10に示す構造の挿入部材720に変更している。
具体的には、本実施形態に係る挿入部材720は、調整部材対向面72dに対して皿バネ対向面72cの反対側の部分に形成され、調整部材対向面72dよりも径方向外側に突出した形状の突出部721aを有する。突出部721aは、基部721の外周面から径方向外側に突出するとともに軸方向(図10の上下方向)に延びる形状に形成されている。突出部721aの突出高さは拡径部722の突出高さと同じに設定されている。
軸方向において、基部721に対して拡径部722の反対側に突出部721aは位置する。したがって、調整部材対向面72dに挿入配置された調整部材603は、軸方向において拡径部722と突出部721aとの間に位置し、拡径部722及び突出部721aにより軸方向への移動が規制される。
さらに、本実施形態に係る挿入部材720は、突出部721aの径方向位置を径方向中心側に変位させるように弾性変形可能な形状に形成されている。具体的には、挿入部材720のうち突出部721aおよび拡径部722を含む部分は、内部空間を有する筒状に形成され、かつ、軸方向に延びる切り欠き721bを有する。なお、図10に示す例では、切り欠き721bが複数(例えば2つ)形成されている。このように挿入部材720は、筒状かつ切り欠き721bを有する構造であるため、挿入部材720の筒状部分は径方向に縮小する向きに弾性変形可能である。したがって、筒状部分を縮径させながら突出部721aを乗り越えるように調整部材603を挿入して、調整部材603を調整部材対向面72dに挿入配置することができる。
以上により、本実施形態に係る挿入部材720は、調整部材対向面72dに対して皿バネ対向面72cの反対側の部分に形成され、調整部材対向面72dよりも径方向外側に突出した形状の突出部721aを有する。そのため、調整部材対向面72dに挿入配置された調整部材603は、拡径部722及び突出部721aにより軸方向への移動が規制される。よって、挿入部材720に調整部材603を組み付け、その後、挿入部材720をハウジング本体68に組み付けるに際に、調整部材603が挿入部材720から抜け落ちることを防止できるので、その組み付け作業性を向上できる。
さらに本実施形態によれば、挿入部材720は、突出部721aの径方向位置を径方向中心側に変位させるように弾性変形可能な形状に形成されている。具体的には、軸方向に延びる切り欠き721bが挿入部材720に形成されている。そのため、突出部721aを径方向中心側に変位させるように弾性変形させながら、突出部721aを乗り越えるように調整部材603を挿入させることが可能になる。
(他の実施形態)
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、以下に例示するように種々変形して実施することが可能である。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
上記第1実施形態では、図3に示すように、複数の皿バネ602のいずれについても、内周側エッジ602aが外周側エッジ602bよりも調整部材603の側に位置する向きに配置されている。換言すれば、調整部材603の側(下側)に凸となる向きに全ての皿バネ602が配置されている。これに対し、調整部材603に接触する皿バネ602が下側に凸となる向きに配置されていれば、他の皿バネ602は上側に凸となる向きに配置されていてもよい。また、図3に示す燃料噴射弁10は、複数の皿バネ602を備えているが、1つの皿バネ602を備える構成であってもよい。
上記第1実施形態に係る燃料噴射弁10は、ホルダボデー40の軸中心(図1中の符号C1参照)に対して、電動ユニットUの軸中心(図1中の符号C2参照)つまり皿バネ602の軸中心が偏心した位置にある。これに対し、電動ユニットUの軸中心がホルダボデー40の軸中心と一致する燃料噴射弁10であってもよい。
上記第1実施形態に係る電動ユニットUは、電気アクチュエータ60による電磁力でボール弁65を開閉作動させているが、ピエゾ素子による変位力でボール弁65を開閉作動させてもよい。
上記第1実施形態に係るリード線46bは、挿入部材72に保持され、かつ、ホルダボデー40と接触して損傷しないように挿入部材72により保護されている。これに対し、挿入部材72とは別の部材でリード線46bが保持及び保護される構造であってもよい。換言すれば、挿入部材72は、リード線46bを内部に有したものに限定されるものではなく、挿入孔72a及び挿入溝72bを廃止した形状であってもよい。
上記第1実施形態に係る燃料噴射弁10では、図1に示すように、電動ユニットUに付与する皿バネ602の弾性力を、反噴孔側(図1の上側)から噴孔側(図1の下側)に付与する構造である。これに対し、上記弾性力を噴孔側から反噴孔側に付与する構造であってもよい。
上記第1実施形態では、図3に示すように、調整部材603と拡径部722との軸方向C2におけるクリアランスがゼロになるよう、調整部材603の上端面は拡径部722の下端面に接触している。これに対し、調整部材603及び拡径部722が互いに接触することなく上記クリアランスが設けられるように、調整部材603及び拡径部722が配置されていてもよい。
22 噴孔、 40 ボデー、 53a 燃料通路、 60 電気アクチュエータ、 601 ストッパ、 602 皿バネ、 602a 内周側エッジ、 602b 外周側エッジ、 603 調整部材、 603a 貫通穴、 65 制御弁、 72 挿入部材、 721 基部、 721a 突出部、 722 拡径部、 72c 皿バネ対向面、 72d 調整部材対向面、 U 電動ユニット。

Claims (6)

  1. 燃料通路(53a)を開閉することで噴孔(22)からの燃料噴射と噴射停止とを制御する制御弁(65)と、
    前記制御弁を開閉作動させる電気アクチュエータ(60)を含む電動ユニット(U)と、
    前記電動ユニットを内部に収容するボデー(40)と、
    前記ボデーの軸方向の一方側へ前記電動ユニットが移動することを規制するストッパ(601)と、
    前記軸方向の周りに環状に延びる形状、かつ、環状の内周側エッジ(602a)及び外周側エッジ(602b)が前記軸方向において異なる位置にある形状であり、前記電動ユニットを前記ストッパに押し付ける弾性力を発揮する皿バネ(602)と、
    前記軸方向に貫通する貫通穴(603a)を有する形状であり、前記皿バネに対して前記軸方向に隣接配置され、前記皿バネの弾性変形量を所望の値に調整する調整部材(603)と、
    前記内周側エッジの内側及び前記貫通穴に挿入配置された挿入部材(72)と、
    を備え、
    前記挿入部材の外周面のうち前記内周側エッジに対向する部分皿バネ対向面(72c)とし、前記挿入部材の外周面のうち前記貫通穴の壁面に対向する部分調整部材対向面(72d)とし、
    前記調整部材対向面のうち前記軸方向のいずれの箇所の直径と比較しても、前記皿バネ対向面の直径は前記調整部材対向面の直径よりも大きい燃料噴射弁。
  2. 前記挿入部材は、
    前記調整部材対向面に対して前記皿バネ対向面の反対側の部分に形成され、前記調整部材対向面よりも径方向外側に突出した形状の突出部(721a)を有するとともに、
    前記突出部の径方向位置を径方向中心側に変位させるように弾性変形可能な形状である請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 燃料通路(53a)を開閉することで噴孔(22)からの燃料噴射と噴射停止とを制御する制御弁(65)と、
    前記制御弁を開閉作動させる電気アクチュエータ(60)を含む電動ユニット(U)と、
    前記電動ユニットを内部に収容するボデー(40)と、
    前記ボデーの軸方向の一方側へ前記電動ユニットが移動することを規制するストッパ(601)と、
    前記軸方向の周りに環状に延びる形状、かつ、環状の内周側エッジ(602a)及び外周側エッジ(602b)が前記軸方向において異なる位置にある形状であり、前記電動ユニットを前記ストッパに押し付ける弾性力を発揮する皿バネ(602)と、
    前記軸方向に貫通する貫通穴(603a)を有する形状であり、前記皿バネに対して前記軸方向に隣接配置され、前記皿バネの弾性変形量を所望の値に調整する調整部材(603)と、
    前記内周側エッジの内側及び前記貫通穴に挿入配置された挿入部材(72)と、
    を備え、
    前記挿入部材の外周面のうち前記内周側エッジに対向する部分である皿バネ対向面(72c)の直径は、前記挿入部材の外周面のうち前記貫通穴の壁面に対向する部分である調整部材対向面(72d)の直径よりも大きく、
    前記挿入部材は、
    前記調整部材対向面に対して前記皿バネ対向面の反対側の部分に形成され、前記調整部材対向面よりも径方向外側に突出した形状の突出部(721a)を有するとともに、
    前記突出部の径方向位置を径方向中心側に変位させるように弾性変形可能な形状である燃料噴射弁。
  4. 前記挿入部材は、前記調整部材対向面を形成する基部(721)、及び前記基部から拡径して前記皿バネ対向面を形成する拡径部(722)を有し、
    前記調整部材と前記拡径部との前記軸方向におけるクリアランスがゼロになるよう、前記調整部材は前記拡径部に接触している請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  5. 複数の前記皿バネが、前記軸方向に積層配置されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  6. 前記ボデーの軸中心に対して、前記皿バネの軸中心が偏心した位置にある請求項1〜のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
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