JP2020112126A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Moriyasu Goto
守康 後藤
本也 鎌原
Motoya Kamahara
本也 鎌原
祐樹 田名田
Yuki Tanada
祐樹 田名田
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【課題】ニードル弁よりも制御弁の方が開閉方向に長い燃料噴射装置において、クランプによる制御弁の最大リフト量の低下を抑制する。【解決手段】燃料噴射装置91は、噴孔22が設けられている弁ボディ10と、噴孔22を開閉するニードル弁30と、内部の燃料圧力変化によりニードル弁30を摺動させる圧力室36と、圧力室36の燃料を排出する排出ポート37と、閉方向に変位することにより排出ポートを閉弁し、開方向に変位することにより排出ポートを開弁する制御弁60と、制御弁60を駆動するアクチュエータ70と、を有する。燃料噴射装置91は、閉方向の端部が弁ボディ10のプレート12に当接すると共に開方向の端部がアクチュエータ70に当接する位置決め部材40を備える。アクチュエータ70は、アクチュエータ70を位置決め部材40に付勢する弾性部材80を介して、インジェクタボディ16に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、軽油やガソリン等の燃料を噴射する燃料噴射装置に関する。
燃料噴射装置の中には、特許文献1(Fig.4)のように、弁ボディとニードル弁と圧力室と排出ポートと制御弁とアクチュエータとを有するものがある。
弁ボディは、ノズルボディと、インジェクタボディと、ノズルボディとインジェクタボディとの間に介装されているプレートとを有する。ノズルボディには、噴孔が設けられている。ニードル弁は、ノズルボディの内側に摺動自在に挿入されており、その摺動により噴孔を開閉する。圧力室は、内部の燃料圧力変化によりニードル弁を摺動させて噴孔を開閉する。
排出ポートは、プレートに設けられており、圧力室の燃料を排出する。制御弁は、インジェクタボディの内側に、所定の開閉方向に往復動自在に設置されており、開閉方向の一方である閉方向に変位することにより排出ポートを閉弁し、開閉方向の他方である開方向に変位することにより排出ポートを開弁する。アクチュエータは、制御弁を開方向に引き寄せることにより排出ポートを開弁し、その引き寄せを解除することにより排出ポートを閉弁する。
国際公開第2013/178443号明細書
燃料噴射装置をエンジンヘッド等にクランプにより取り付ける際には、クランプ荷重によりインジェクタボディが数μm〜数十μm程度、その長さ方向に圧縮されることが知られている。この際、アクチュエータは、インジェクタボディに固定されているため、インジェクタボディの圧縮に伴って位置が閉方向に変位する。アクチュエータの位置が閉方向に変位すると、制御弁の最大リフト量が減少するという問題が生ずる。その理由を以下に説明する。
通常は、アクチュエータにおける制御弁と対向する面にストッパが設けられており、このストッパにアクチュエータにより引き寄せられた制御弁が当接することにより、制御弁の最大リフト量が規制される。そのため、インジェクタボディの圧縮によりアクチュエータが閉方向に変位し、アクチュエータと制御弁との距離が縮まると、制御弁の最大リフト量が低下する。それにより、最大リフト時における排出ポートの開量が低下し、圧力室の減圧速度が低下する。それにより、ニードル弁の開弁速度が低下し、噴射量が低下する。
そして、このようなクランプ荷重によるアクチュエータと制御弁との距離の縮まりは、制御弁が長い場合により顕著になる。なぜなら、当該距離の縮まりは、クランプによっても制御弁は閉方向に圧縮されない一方、インジェクタボディは閉方向に圧縮されることにより生じる。そのため、制御弁が長いほど、制御弁は圧縮されないがインジェクタボディは圧縮される長さ区間が長くなり、それに伴い当該距離の縮まりも大きくなるからである。
また、たとえクランプ荷重によるアクチュエータと制御弁との距離の縮まりを予想して、インジェクタボディの寸法を設定したとしても、クランプ荷重による当該距離の縮まりには、ばらつきがあるため、制御弁の最大リフト量がばらついてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ニードル弁よりも制御弁の方が開閉方向に長い燃料噴射装置において、クランプによる制御弁の最大リフト量の低下を抑制することを、主たる目的とする。
本発明の燃料噴射装置は、弁ボディと、ニードル弁と、圧力室と、排出ポートと、制御弁と、アクチュエータとを有する。前記弁ボディは、ノズルボディと、インジェクタボディと、前記ノズルボディと前記インジェクタボディとの間に介装されているプレートとを有し、前記ノズルボディに噴孔が設けられている。前記ニードル弁は、前記ノズルボディの内側に摺動自在に挿入されており、その摺動により前記噴孔を開閉する。
前記圧力室は、内部の燃料圧力変化により前記ニードル弁を摺動させて前記噴孔を開閉する。前記排出ポートは、前記プレートに設けられており、前記圧力室の燃料を排出する。
前記制御弁は、前記インジェクタボディの内側に、所定の開閉方向に往復動自在に設置されており、前記開閉方向の一方である閉方向に変位することにより前記排出ポートを閉弁し、前記開閉方向の他方である開方向に変位することにより前記排出ポートを開弁する。前記アクチュエータは、前記制御弁を前記開方向に引き寄せることにより前記排出ポートを開弁し、その引き寄せを解除することにより前記排出ポートを閉弁する。前記ニードル弁よりも前記制御弁の方が前記開閉方向に長い。
前記燃料噴射装置は、前記閉方向の端部が前記プレートに当接すると共に前記開方向の端部が前記アクチュエータに当接することにより、前記アクチュエータを前記開閉方向に位置決めする位置決め部材を備える。前記アクチュエータは、前記アクチュエータを前記閉方向に押圧することにより前記位置決め部材に付勢する弾性部材を介して、前記インジェクタボディに取り付けられている。
本発明によれば、アクチュエータは位置決め部材により開閉方向に位置決めされるので、たとえクランプ荷重によりインジェクタボディが閉方向に圧縮されても、位置決め部材が閉方向に圧縮されない限りは、アクチュエータは閉方向に変位しない。その位置決め部材に対しては、弾性部材によりアクチュエータが付勢されるので、位置決め部材に対するクランプ荷重の伝達が弾性部材により抑制される。そのため、たとえクランプ荷重によりインジェクタボディが閉方向に圧縮されても、位置決め部材は閉方向に圧縮され難い。そのため、アクチュエータと制御弁との距離が縮まるのを抑制でき、その結果、クランプによる制御弁の最大リフト量の低下を抑制できる。
第1実施形態の燃料噴射装置を示す正面断面図 その燃料噴射装置のアクチュエータ等を示す正面断面図 その燃料噴射装置の制御弁の下部等を示す正面断面図 第2実施形態の燃料噴射装置の制御弁の下部等を示す正面断面図 その制御弁の開弁時を示す正面断面図 その制御弁の規制部の平面図 第3実施形態の燃料噴射装置の位置決め部材の上部等を示す正面断面図
次に本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。ただし、本発明は実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施できる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の燃料噴射装置91を示す正面断面図である。以下では、図に合わせて、燃料噴射装置91の長手方向の一方を「上」といい、他方を「下」というが、燃料噴射装置91は、その長手方向を鉛直方向に対して斜めにして設置したり、その長手方向を水平方向にして設置したりする等、長手方向を任意の方向にして設置できる。本実施形態でいう「上」は、本発明でいう「開方向」に相当し、本実施形態でいう「下」は、本発明でいう「閉方向」に相当する。
燃料噴射装置91は、エンジンの吸気通路内やシリンダ内に、軽油、ガソリン、エタノール又はそれらの混合物等の液体燃料を噴射する装置である。燃料噴射装置91は、弁ボディ10とニードル弁30と制御弁60とを有する。燃料噴射装置91は、エンジンヘッド等にクランプにより取り付けられる。
弁ボディ10は、下から順にノズルボディ11とプレート12とインジェクタボディ16とを有し、ノズルボディ11とプレート12とが、インジェクタボディ16の下部に締結部材13により締結されている。
ノズルボディ11は、上方に開口した筒状体であって、下端部には噴孔22が設けられている。ニードル弁30は、ノズルボディ11の内側に上下方向に摺動自在に挿入されている。ニードル弁30は、上昇することにより噴孔22を開弁し、下降することにより噴孔22を閉弁する。
弁ボディ10には、噴孔22に高圧燃料を供給するための高圧通路21が設けられている。詳しくは、インジェクタボディ16及びプレート12には、高圧通路21の一部を構成する穴が設けられている。また、ノズルボディ11の内周面とニードル弁30の外周面との間の隙間も、高圧通路21の一部を構成している。ニードル弁30の外周面におけるノズルボディ11の内周面にあるガイド面32に摺接する高さ部分には、高圧通路21を確保するための複数のカット部31が、周方向に間隔をおいて設けられている。
ニードル弁30の上方には、圧力室36が設けられている。詳しくは、ニードル弁30の上部には、シリンダ34が外嵌されている。そして、シリンダ34とニードル弁30との間には、ニードル弁30を下方に押圧すると共に、その反力でシリンダ34を上方に押圧してプレート12の下面に付勢するニードル弁スプリング33が設置されている。そして、ニードル弁30の上面とシリンダ34の内周面とプレート12の下面とに囲まれた領域が、圧力室36になっている。圧力室36は、内部の燃料圧力が上がるとニードル弁20を下降させて噴孔22を閉じ、内部の燃料圧力が下がるとニードル弁20を上昇させて噴孔22を開く。
シリンダ34の外径は、ノズルボディ11の内径よりも若干小さくなっており、シリンダ34の外周面とノズルボディ11の内周面との間の隙間は、高圧通路21の一部を構成している。プレート12には、圧力室36内に燃料を供給するための供給ポート35と、圧力室36内の燃料を排出するための排出ポート37とが設けられている。供給ポート35には、インオリフィス35aが設けられ、排出ポート37には、アウトオリフィス37aが設けられている。
位置決め部材40は、内側に制御弁60の所定部分を上下方向に摺動自在に保持する弁保持部材45と、弁保持部材45とアクチュエータ70との間に介装されたスペーサ48とを含む。位置決め部材40は、ニードル弁30よりも上下方向に長い。弁保持部材45は、上下方向に長い筒状のスリーブ45aと、スリーブ45aの上方に設けられた、外径がスリーブ45aよりも大きい筒状の保持部45bとを有する。本実施形態では、スリーブ45aと保持部45bとは一体形成されている。
インジェクタボディ16の上部には、上方に開口した格納凹部16bが設けられると共に、格納凹部16bの底面からインジェクタボディ16の下面にまで貫通する貫通穴16aが設けられている。その貫通穴16aにスリーブ45aが挿入されると共に、格納凹部16bに保持部45bが格納されている。その保持部45bの上面とアクチュエータ70の下面との間に、上から見て環状のスペーサ48が設置されている。そして、スリーブ45aの下端面がプレート12の上面に当接すると共に、スペーサ48の上面がアクチュエータ70の下面に当接している。それにより、アクチュエータ70が上下方向に位置決めされている。
制御弁60は、その所定部分が弁保持部材45の内側に配置されることにより、弁保持部材45により上下方向に往復動自在に保持されている。制御弁60は、上昇することにより排出ポート37の上側開口を開弁し、下降することにより排出ポート37の上側開口を閉弁する。制御弁60は、ニードル弁20よりも上下方向に長い。制御弁60は、制御弁本体65と、制御弁本体65の下端部に係合した略半球状の弁体61とを備える。制御弁本体65は、上下方向に長いシャフト部65aと、シャフト部65aの上部から側方に広がる傘状の被駆動部65bとを有する。少なくとも被駆動部65bは、磁性体で構成されている。被駆動部65bは、スペーサ48の内側に格納されている。シャフト部65aの上部の外周面は、保持部45bの内周面に摺接している。
弁ボディ10には、排出ポート37から排出した燃料をタンクに戻すための低圧通路39が設けられている。詳しくは、シャフト部65aの外周面とスリーブ45aの内周面との間の隙間は、低圧通路39の一部を構成している。また、インジェクタボディ16の上部には、格納凹部16bに連通する穴16cが設けられており、その穴16cも低圧通路39の一部を構成している。また、スリーブ45aの上部には、低圧通路39の一部を構成する通し孔46が設けられている。
アクチュエータ70は、制御弁60よりも上方の、インジェクタボディ16の上部に設置されている。よって、アクチュエータ70は、弁ボディ10の上下中央線Cよりも上方に設置されている。上下中央線Cは、ノズルボディ11の下端からインジェクタボディ16の上端の高さにまで延びる上下方向の線分の二等分線である。
図2は、アクチュエータ70等を示す正面断面図である。アクチュエータ70は、アクチュエータボディ71と筒状部材73と制御弁スプリング75とソレノイド77とを有する。アクチュエータボディ71は、複数の部材71a,71b,71cからなる。アクチュエータボディ71の軸心部には、下方に開口した取付穴72が設けられている。その取付穴72に筒状部材73が取り付けられている。筒状部材73の下端部は、アクチュエータボディ71の下面から下方に突出しており、制御弁60の被駆動部65bに当接するストッパ74を構成している。
制御弁スプリング75は、筒状部材73の内側に設置されており、被駆動部65bを下方に押圧することにより、制御弁60を下方に付勢している。ソレノイド77は、筒状部材73の周囲に設けられており、通電されると、磁力により被駆動部65bを上方に引き寄せて制御弁60を上昇させることにより、排出ポート37の上側開口を開弁させる。そして、被駆動部65bの上面が、ストッパ74に当接することにより、制御弁60の最大リフト量が規制される。他方、通電が解除されると、その引き寄せを解除することにより、制御弁60を下降させて排出ポート37の上側開口を閉弁させる。よって、制御弁60の閉弁時には、被駆動部65bとストッパ74との間に、所望の最大リフト量を制御弁60に許容するだけの隙間が形成される。
インジェクタボディ16の上端部には、締結部材17が締結されている。その締結部材17の下部とインジェクタボディ16との間には、Oシールリング17aが取り付けられている。その締結部材17とアクチュエータ70との間に弾性部材80が介装されている。弾性部材80は、例えば皿ばねであり、他にもコイルスプリングや、ゴム等を採用することもできる。その弾性部材80は、アクチュエータ70を下方に押圧することによりスペーサ48に付勢している。それにより、アクチュエータ70がインジェクタボディ16に弾性部材80を介して取り付けられている。よって、クランプ時には、クランプ荷重が弾性部材80により吸収されることにより、アクチュエータ70に伝わり難くなっている。
図3は、制御弁60の下部等を示す正面断面図である。プレート12の上面には、上方に開口したプレート凹部12aが設けられ、その内側にシャフト部65aの下端部が挿入されている。シャフト部65aの下端部の外周面と、プレート凹部12aの内周面との間には、低圧通路39を確保するための隙間が形成されている。
シャフト部65aの下面には、天井面がテーパ状に上方に凹んだ凹部63が設けられている。その凹部63に略半球状の弁体61が係合している。弁体61は、下側に、プレート凹部12aの底面に当接することにより、排出ポート37の上側開口を塞ぐ平面状のシール面61aを備え、上側に、凹部63のテーパ状の天井面に摺接する半球状の半球面61bを備えている。凹部63の内側面と半球面61bとの間には隙間が形成されており、凹部63のテーパ状の天井面と半球面61bとの摺接により、制御弁本体65に対して弁体61が回動自在になり、プレート凹部12aの底面に対するシール面61aの角度が変更自在になっている。そのため、プレート凹部12aの底面に対して、制御弁本体65を厳密に直角にしなくても、制御弁60の下降時には、シール面61aがプレート凹部12aの底面に倣って当該底面に略平行に当接する。そのため、プレート凹部12aの底面に対する制御弁本体65の直角度の管理を緩和できる。
本実施形態によれば、次の効果が得られる。アクチュエータ70は位置決め部材40により上下方向に位置決めされるので、たとえクランプ荷重によりインジェクタボディ16が下方に圧縮されても、位置決め部材40が下方に圧縮されない限りは、アクチュエータ70は下降しない。その位置決め部材40に対しては、弾性部材80によりアクチュエータ70が付勢されるので、位置決め部材40に対するクランプ荷重の伝達が弾性部材80により抑制される。そのため、たとえクランプ荷重によりインジェクタボディ16が下方に圧縮されても、位置決め部材40は下方に圧縮され難い。そのため、アクチュエータ70のストッパ74と制御弁60との距離が縮まるのを抑制でき、その結果、クランプによる制御弁60の最大リフト量の低下を抑制できる。
また、位置決め部材40は、ニードル弁30よりも上下方向に長いので、ニードル弁30よりも長い制御弁60よりも上側にアクチュエータ70を位置決めし易くなる。また、従来どおり、アクチュエータ70の下面にストッパ74を設けることにより、制御弁60の最大リフト量をシンプルな構成で規制できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、それ以前の実施形態のものと同一の又は対応する部材等は、同一の符号を付する。ただし、燃料噴射装置91〜93については、実施形態毎に異なる符号を付する。本実施形態については、第1実施形態と異なる点のみを説明する。
図4、図5は、第2実施形態の燃料噴射装置92における制御弁60の下部等を示す正面断面図である。詳しくは、図4は、制御弁60が下降して閉弁した際を示しており、図5は、制御弁60が上昇して開弁した際を示している。
スリーブ45aの下端部には、その上方部分よりも内径が小さくなった絞り部44が形成されている。制御弁60は、シャフト部65aよりも下方にシャフト部65aよりも外径の大きい規制部64を備える。規制部64は、スリーブ45aの下端よりも下方に配置されており、規制部64の外径は、絞り部44の内径よりも大きい。そして、制御弁60が下降する閉弁時には、シャフト部65aがその下面で規制部64を押し下げる。それにより、規制部64の上面と、スリーブ45aの下端面における絞り部44の下側開口周辺部との間に、被駆動部65bとストッパ74との間の上下間隔以下の所定上下間隔が形成される。そして、制御弁60が上昇する開弁時には、被駆動部65bの上面がストッパ74に当接するよりも前に、規制部64の上面がスリーブ45aの下端面における絞り部44の下側開口周辺部に当接することにより、制御弁60の最大リフト量が規制される。その状態からさらに制御弁本体65が上昇することにより、シャフト部65aの下面と規制部64の上面との間に隙間が形成される。図6に示すように、規制部64の上面には、制御弁60が上昇する開弁時に、低圧通路39を確保するための放射状に延びる複数本の溝64aが設けられている。
本実施形態によれば、規制部64の上面とスリーブ45aの下端面とによって、制御弁60の最大リフト量を規制することができる。また、スリーブ45aの下端部には、絞り部44が設けられているので、スリーブ45aの下端部の内径よりも規制部64の外径を大きくし易く、規制部64の外径を抑制することができる。
なお、本実施形態では、上記のとおり、被駆動部65bとストッパ74との上下間隔よりも、規制部64とスリーブ45aとの上下間隔の方が小さい。そのため、被駆動部65bがストッパ74に当接するよりも前に、規制部64がスリーブ45aに当接するため、ストッパ74が規制部64の最大リフト量を規制することはない。しかし、もし仮にクランプ荷重によりアクチュエータ70が下降してストッパ74と被駆動部65bとの距離が、スリーブ45aと規制部64との距離よりも小さくなれば、規制部64がスリーブ45aに当接するよりも前に、被駆動部65bがストッパ74に当接することになる。それにより、規制部64の最大リフト量が減少してしまう。その点、本実施形態でも、第1実施形態と同様、クランプによるアクチュエータ70の下降が抑制されるので、このような弊害を抑制できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態については、第1実施形態と異なる点のみを説明する。
図7は、本実施形態の燃料噴射装置93における位置決め部材40の上部等を示す正面断面図である。本実施形態では、保持部45bとスリーブ45aとが別体形成されている。そして、保持部45bの下面にスリーブ45aの上面が当接している。
本実施形態によれば、外径の大きさが異なる保持部45bとスリーブ45aとを別体形成することにより、保持部45bとスリーブ45aとの両方が略円筒形のシンプルな形状になる。そのため、弁保持部材45の製造において削り量が削減されたり、長尺細孔となるスリーブ45aの精度確保が容易になったりして、弁保持部材45の製造が容易になる。
[他の実施形態]
上記の実施形態は、次のように変更して実施することができる。例えば、弁保持部材45にスペーサ48を一体形成した位置決め部材40を設けてもよい。また例えば、制御弁本体65に弁体61を一体形成した制御弁60を設けてもよい。また例えば、制御弁60がニードル弁30よりも若干上下方向に長いのみで、位置決め部材40がニードル弁30よりも上下方向に短くてもよい。また例えば、制御弁60の凹部63の内側面に半球面61bが摺接するようにしてもよい。
また例えば、第2実施形態において、シャフト部65aの下端部に規制部64を圧入等により固定してもよい。また例えば、第2実施形態において、規制部64の上面に溝64aを設ける代わりに、スリーブ45aの下端面に低圧通路39を確保するための溝を設けてもよい。また例えば、同じく溝64aの代わりに、スリーブ45aの下端部における絞り部44の内周面よりも外側部分を上下方向又は斜め上下方向に貫通する貫通孔を設けてもよい。また例えば、同じく溝64aの代わりに、スリーブ45aの外周面と貫通穴16aの内周面との間に、低圧通路39の一部を構成する隙間を設け、その隙間をプレート凹部12aに連通させてもよい。
また例えば、排出ポート37、制御弁60、アクチュエータ70をそれぞれ2つずつ設け、一方の排出ポート37のみを開弁する場合と、両方の排出ポート37を開弁する場合とで、圧力室36の減圧速度を異ならせることにより、制御弁60の開弁速度を異ならせるようにしてもよい。この場合、一方の制御弁60を上記実施形態のようにニードル弁30よりも長いものとし、他方の制御弁60をニードル弁30よりも短いものとすることにより、それらを駆動するアクチュエータ70を互いに上下にずらして設置することが好ましい。アクチュエータ70を側方に並べて設置するには、弁ボディ10内にスペースが足りない場合が多いからである。このとき、少なくとも、長い方の制御弁60については、上記実施形態の構成にする。クランプ荷重により制御弁60の最大リフト量が低下するといった課題は、上記のとおり、制御弁60が長い場合により顕著になるからである。
10…弁ボディ、11…ノズルボディ、12…プレート、16…インジェクタボディ、22…噴孔、30…ニードル弁、36…圧力室、37…排出ポート、40…位置決め部材、60…制御弁、70…アクチュエータ、80…弾性部材、91〜93…燃料噴射装置。

Claims (7)

  1. ノズルボディ(11)と、インジェクタボディ(16)と、前記ノズルボディと前記インジェクタボディとの間に介装されているプレート(12)とを有し、前記ノズルボディに噴孔(22)が設けられている弁ボディ(10)と、
    前記ノズルボディの内側に摺動自在に挿入されており、その摺動により前記噴孔を開閉するニードル弁(30)と、
    内部の燃料圧力変化により前記ニードル弁を摺動させて前記噴孔を開閉する圧力室(36)と、
    前記プレートに設けられており、前記圧力室の燃料を排出する排出ポート(37)と、
    前記インジェクタボディの内側に、所定の開閉方向に往復動自在に設置されており、前記開閉方向の一方である閉方向に変位することにより前記排出ポートを閉弁し、前記開閉方向の他方である開方向に変位することにより前記排出ポートを開弁する制御弁(60)と、
    前記制御弁を前記開方向に引き寄せることにより前記排出ポートを開弁し、その引き寄せを解除することにより前記排出ポートを閉弁するアクチュエータ(70)と、
    を有し、前記ニードル弁よりも前記制御弁の方が前記開閉方向に長い燃料噴射装置(91〜93)において、
    前記閉方向の端部が前記プレートに当接すると共に前記開方向の端部が前記アクチュエータに当接することにより、前記アクチュエータを前記開閉方向に位置決めする位置決め部材(40)を備え、
    前記アクチュエータは、前記アクチュエータを前記閉方向に押圧することにより前記位置決め部材に付勢する弾性部材(80)を介して、前記インジェクタボディに取り付けられている、燃料噴射装置。
  2. 前記位置決め部材は、前記ニードル弁よりも前記開閉方向に長い、請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記位置決め部材は、内側に前記制御弁を前記開閉方向に摺動自在に保持している弁保持部材(45)と、前記弁保持部材と前記アクチュエータとの間に介装されているスペーサ(48)とを含む、請求項1又は2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記制御弁は、制御弁本体(65)と、前記制御弁本体の前記閉方向の端部に係合している弁体(61)と、を備え、
    前記弁体は、前記制御弁本体に摺接する半球状の半球面(61b)と、前記排出ポートの開口を塞ぐシール面(61a)とを備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記制御弁が、前記アクチュエータに設けられたストッパ(74)に当接することにより、前記制御弁の最大リフト量が規制される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記制御弁は、前記位置決め部材の前記閉方向の端部に当接することにより、前記制御弁の最大リフト量を規制する規制部(64)を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
  7. 前記弁保持部材は、内周面に前記制御弁が摺接する筒状の保持部(45b)と、前記保持部よりも前記閉方向に設けられており、外径が前記保持部の外径よりも小さい筒状のスリーブ(45a)とを有し、前記保持部と前記スリーブとが別体で形成されている、請求項3に記載の燃料噴射装置。
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