JP4416571B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関、特に、液化ガス燃料を用いる内燃機関の燃料噴射弁として好適である燃料噴射弁に関する。
内燃機関の燃料としては、ガソリン等の液体燃料や、液化石油ガス(LPG)等の液化ガス燃料が用いられる。
液化ガス燃料を用いる内燃機関では、液化ガス燃料は、液体状態で燃料噴射弁に供給されるとともに、液体状態で燃料噴射弁から噴射される。このため、液化ガス燃料を用いる内燃機関の燃料噴射弁は、液体燃料を用いる内燃機関の燃料噴射弁に比べて、高耐圧が要求される。液化ガス燃料を用いる内燃機関の燃料噴射弁として、特許文献1に記載されている燃料噴射弁が知られている。
特許文献1に記載されている燃料噴射弁の要部の構成を図6に示す。図6に示されている燃料噴射弁は、バルブ230とバルブシート240を備えている。
バルブ230は、円筒状のバルブボディ232を有している。バルブボディ232は、バルブシート240側の端部に、円形側壁232aと円形リング232cを有している。円形側壁232aは、円形リング232cより、バルブボディ232の径方向内側に設けられている。円形側壁232aにより形成されている凹部232bには、バルブヘッド233が収容されている。バルブヘッド233は、弾性材料により形成されており、球形状を有している。なお、バルブヘッド233は、バルブシート240側の端部(先端部)が、円形側壁232aの先端部より、バルブシート240側に突出した状態で凹部232bに収容されている。また、バルブヘッド233の先端部は、円形リング232cの先端面(当接面)232dより、バルブシート240側に突出した状態で収容部232bに収容されている。
バルブシート240は、バルブシートボディ241を有している。バルブシートボディ241は、円形リング232cの当接面232dが当接する当接面241aと、燃料を噴射する燃料噴射孔241bを有している。なお、円形リング232cの当接面232dがバルブシートボディ241の当接面241aに当接する前に、バルブヘッド233の先端部が燃料噴射孔241bの、バルブ230側の端部(上流側端部)241cに当接するように、凹部241dが設けられている。
特開平10−231755号公報
次に、従来の燃料噴射弁の動作を、図6〜図8を用いて説明する。
バルブ230が図6に示す位置に配置されている時には、燃料噴射孔241bが開状態となる。これにより、液化ガス燃料は、液体状態で燃料流入部から燃料噴射孔241bに流出し、燃料噴射孔241bから液体状態で噴射される。
バルブ230がバルブシート240側に移動し、図7に示す位置に配置されると、バルブヘッド233の先端部が燃料噴射孔241bの上流側端部241cに当接し、燃料噴射孔241bが閉状態となる。これにより、燃料流入部から燃料噴射孔241bへの液化ガス燃料の流出が停止し、燃料噴射孔241bからの液化ガス燃料の噴射が停止する。
バルブ230がバルブシート240側にさらに移動し、図8に示す位置に配置されると、円形リング232cの当接面232dがバルブシートボディ241の当接面241aに当接し、バルブ230の移動が停止する。この時、バルブヘッド233は、圧縮されて、図8に示すように変形する。これにより、バルブヘッド233の早期の劣化が防止される。
従来の燃料噴射弁は、バルブヘッド233と円形リング232cによって燃料をシールしている。
このため、円形リング232cの当接面232dがバルブシートボディ241の当接面241aに当接した時、バルブヘッド233とバルブボディ232とバルブシートボディ241によって形成される領域232e内に液化ガス燃料が液体状態で貯留される。
領域232e内に貯留されている液体状態の液化ガス燃料は、内燃機関から発生する熱等によって加熱される。領域232e内の液化ガス燃料が加熱されると、液化ガス燃料が気化し、領域232e内の圧力が上昇する。領域232e内の圧力が上昇すると、バルブヘッド233によるシール性が低下し、領域232e内に貯留されている液化ガス燃料が燃料噴射孔241bに流出する可能性がある。
このように、燃料噴射孔241bを閉じている時に液化ガス燃料が燃料噴射孔241bに流出すると、内燃機関の性能等が低下する可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、燃料噴射孔が閉じている時に燃料噴射孔に燃料が流出するのを防止することができる燃料噴射弁を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は、請求項1に記載された構成を備えている。
請求項1に記載の燃料噴射弁は、
燃料噴射孔を有するバルブシートと、前記バルブシートに当接可能なバルブと、前記バルブあるいは前記バルブシートの一方に設けられた弾性体とを備え、前記弾性体は、前記バルブが前記バルブシートに当接する前に前記バルブシートあるいは前記バルブに当接するように構成されており、前記弾性体が前記バルブシートあるいは前記バルブに当接することによって燃料流入部から前記燃料噴射孔への燃料の流出が停止される燃料噴射弁であって、
前記バルブが前記バルブシートに当接した時に、前記弾性体と前記バルブと前記バルブシートによって、燃料が貯留される領域が形成されるように構成されており、
また、前記バルブが前記バルブシートに当接した時に、前記領域に貯留されている燃料を燃料流入部に逃がす逃がし部を備えていることを特徴とする。
本発明の「燃料噴射弁」は、種々の燃料を噴射する燃料噴射弁として用いることができるが、液体ガス燃料を液体状態で噴射する燃料噴射弁として好適に用いることができる。
本発明の「バルブ」としては、種々の構造のバルブを用いることができる。
本発明の「逃がし部」は、弾性体とバルブとバルブシートによって形成される領域に貯留されている燃料を燃料噴射孔以外の箇所に逃がすことができればよく、種々の構成を採用することができる。また、「逃がし部」は、液体状態の燃料あるいは気体状態の燃料のいずれを逃がすものでもよい。
また、本発明は、請求項2に記載された構成を備えている。
請求項2に記載の燃料噴射弁では、逃がし部がバルブに設けられている。
また、本発明は、請求項3に記載された構成を備えている。
請求項3に記載の燃料噴射弁では、弾性体とバルブとバルブシートによって形成される領域と燃料流入部を連通する空隙を逃がし部として用いている。
本発明の「空隙」としては、切り欠き部や孔等を用いることができる。
また、本発明は、請求項4に記載された構成を備えている。
請求項4に記載の燃料噴射弁では、バルブとバルブシートが当接する当接面に設けられた切り欠き部を逃がし部として用いている。
本発明の「切り欠き部」は、バルブシートと当接するバルブシートの当接面に設けるのが好ましいが、バルブと当接するバルブシートの当接面に設けてもよい。
また、本発明は、請求項5に記載された構成を備えている。
請求項5に記載の燃料噴射弁では、バルブとバルブシートが当接する当接面であって、所定の表面粗さより粗い面粗度を有する当接面を逃がし部として用いている。
本発明では、バルブシートが当接するバルブの当接面を逃がし部として用いるのが好ましいが、バルブが当接するバルブシートの当接面を逃がし部として用いてもよい。
「所定の表面粗さより粗い面祖度」としては、弾性体とバルブとバルブシートによって形成される領域内の圧力が上昇し、領域内に貯留されている燃料が燃料噴射孔に流出する前に燃料を逃すことが可能な面祖度が選択される。「所定の表面粗さより粗い面祖度」は、弾性体の特性やバルブをバルブシート方向に付勢するバネの特性等によって決定されるが、10μm以上であるのが好ましい。
また、本発明は、請求項6に記載された構成を備えている。
請求項6に記載の燃料噴射弁では、弾性体とバルブとバルブシートによって形成される領域内の圧力が設定圧力以上となった時に燃料を逃がす逃がし部を用いている。
「設定圧力」としては、領域内に貯留されている燃料が燃料噴射孔に流出する圧力以下の値が用いられる。
請求項1に記載の燃料噴射弁を用いれば、バルブがバルブシートに当接した時に弾性体とバルブとバルブシートによって形成される領域に貯留されている燃料を逃がす逃がし部が設けられているため、燃料噴射孔が閉じている時に燃料噴射孔に燃料が流出するのを防止することができる。これにより、内燃機関の性能を向上させることができる。
請求項2に記載の燃料噴射弁を用いれば、逃がし部を形成する作業が容易である。
請求項3に記載の燃料噴射弁を用いれば、逃がし部を簡単に形成することができる。
請求項4に記載の燃料噴射弁を用いれば、逃がし部をより簡単に形成することができる。
請求項5に記載の燃料噴射弁を用いれば、当接面の面粗度を設定するだけで逃がし部を設けることができる。
請求項6に記載の燃料噴射弁を用いれば、シール性を向上させながら、燃料が燃料噴射口に流出するのを防止することができる。
以下に、本発明の燃料噴射弁の実施の形態を説明する。
本実施の形態の燃料噴射弁の縦断面図を図1に示す。本実施の形態の燃料噴射弁は、燃料タンクから供給される液体状態のLPGを噴射する。
本実施の形態の燃料噴射弁10は、概略すると、本体20、バルブ(弁体)30、バルブシート40、駆動部50により構成されている。
本体20は、筒状の部材である。本体20の内周側の孔は、燃料通路21aとして用いられる。本体20は、上流側(図1の上側)に配置される固定コア部21と、下流側(図1の下側)に配置される支持部22を有している。固定コア部21と支持部22は、磁性材により形成されている。固定コア部21と支持部22は、非磁性材により形成されたスリーブ23を介して連接されている。
なお、燃料通路21aの上流側には、フィルタ23が取り付けられている。
バルブ30は、バルブボディ31と、バルブボディ31の下流側(図1の下側)に接合されているバルブ先端部32を有している。バルブボディ31とバルブ先端部32は、異なる材料で形成されている。勿論、バルブボディ31とバルブ先端部32を同じ材料で一体に形成してもよい。また、バルブボディ31とバルブ先端部32のうち、少なくともバルブボディ31は磁性材により形成されている。
バルブボディ31は段付きの筒状の部材であり、バルブ先端部32は底を有する筒状の部材である。バルブボディ31とバルブ先端部32の内周側の孔は、燃料通路31aとして用いられる。また、バルブボディ31の側壁には、燃料通路31aと、バルブシートボディ41により形成される燃料通路41dを連通する連通孔31bが形成されている。
バルブ30は、支持部22及びバルブシートボディ41に対し軸方向(図1の上下方向)に摺動自在に配設されている。
バルブ先端部32は、下流側(バルブシート40と対向する側)に当接部32b(図2参照)と弾性体33を有している。
バルブ先端部32及び弾性体33の詳細については後述する。
バルブシート40は、バルブシートボディ41を有している。バルブシートボディ41は、圧入等によって支持部22の内周面に取り付けられる。
バルブシートボディ41は、底を有する筒状の部材である。バルブシートボディ41の底部には、当接面41a(図2参照)と燃料噴射孔41bが形成されている。
バルブシートボディ41の内周側の孔は、燃料通路41dとして用いられる。また、バルブシートボディ41の、バルブ先端部32と対向する内周面には、軸方向(図1の上下方向)に溝41cが形成されている。これにより、LPGは、燃料通路41dから溝41cを介して燃料噴射孔41bに流出可能である。
なお、溝部41cが、本発明の「燃料流入部」に対応する。
バルブシートボディ41の詳細は後述する。
また、バルブ30を、バルブシート40方向(燃料噴射孔41bを閉じる方向)に付勢するスプリング36が設けられている。スプリング36は、スプリングアジャスタ35とバルブ30(バルブボディ31)の間に設けられている。
スプリングアジャスタ35は、筒状の部材であり、本体20(固定コア部21)の内周面の所定位置に、カシメ等によって固定される。スプリングアジャスタ35の固定位置を調整することによって、バルブ30をバルブシート40方向に付勢するスプリング36の付勢力を調整することができる。
スプリングアジャスタ35の内周側の孔は、燃料通路35aとして用いられる。これにより、LPGは、フィルタ23、燃料通路21a、35a、31a、41d及び溝41cを介して燃料噴射孔41bに供給可能である。
なお、バルブ30がバルブシート40に当接した状態では、固定コア部21とバルブ30(バルブボディ31)の間に微小間隙が形成されるように構成されている。
バルブ30を駆動する駆動部50は、固定コア部21と、固定コア部21を取り巻くように配置されたコイル51により構成されている。
ここで、コイル51は、本体20の大部分とともに樹脂成形体61によって被覆されている。樹脂成形体61には、ソケット部61aが形成されている。ソケット部61aには、コイル51に接続されているコネクタ62が設けられている。これにより、コイル51は、コネクタ62を介して電源装置と接続可能である。
次に、図1にWで示す要部の構成を、図2及び図5を用いて説明する。なお、図5は、図2のV−V線矢視図である。
前述したように、バルブ先端部32は、底を有する筒状の部材である。
バルブ先端部32のバルブシート40側には、凹部32a及び当接部32bが設けられている。当接部32bは、凹部32aよりも、バルブ先端部32の径方向外側に設けられている。
当接部32bは、環状に形成され、バルブシート40側に突出している。当接部32bの、バルブシート40側の端面(先端面)32cは当接面として作用する。
凹部32aには、弾性体33が接着等によって取り付けられている。弾性体33は、バルブシート40側に突出する、環状の突部33aが形成されている。突部33aは、径方向外側に空間(領域)33bが形成され、径方向内側に空間(領域)33cが形成されるように構成されている。
また、突部33aのバルブシート40側の端面(先端面)が、当接部32bの先端面32cより、バルブシート40側に突出するように構成されている。突部33aの先端面と当接部32bの先端面32cとの間の距離は、弾性体33の必要以上の変形を防止し、弾性体33の早期の劣化を防止できる距離に設定される。
さらに、燃料噴射弁41bが閉じられた時に、弾性体33とバルブ先端部32(バルブ30)とバルブシートボディ41(バルブシート40)により形成される空間(領域)33b(図4参照)に貯留されているLPGを逃がす逃がし部が設けられている。
本実施の形態では、バルブ先端部32の当接部32bの先端面32cに、領域33bと溝41c(図1参照)を連通する切り欠き部32dを4個形成している。
なお、切り欠き部32dの形状、数、配設位置等は、適宜選択可能である。
次に、本実施の形態の動作を、図2〜図3を用いて説明する。
コイル51に電流が供給されると、コイル51から固定コア部21、バルブボディ31、支持部22、コイル51の方向に磁束が流れ、バルブ30(バルブボディ31とバルブ先端部32)を固定コア部21方向に移動させる力が発生する。これにより、バルブ30は、スプリング36の付勢力に抗して、バルブシート40から離れる方向(図1の上方向)に移動する。そして、バルブ30は、バルブボディ31が固定コア部21に当接した位置で停止する。
この場合、図2に示すように、燃料噴射孔41bが開く。これにより、溝部41cから燃料噴射孔41bにLPGが流出し、燃料噴射孔41bからLPGが噴射される。
図2に示す状態で、コイル51への電流供給を停止すると、バルブ30は、スプリング36の付勢力によって、バルブシート40方向(図1の下方向)に移動する。
そして、図3に示すように、弾性体33の突部33aの先端面がバルブシートボディ41の当接面41aに当接すると、燃料噴射孔41bが閉じる。
これにより、溝部41cから燃料噴射孔41bへのLPGの流出が停止し、燃料噴射孔41bからのLPGの噴射が停止する。
バルブ30が、スプリング36の付勢力によって、さらにバルブシート40方向に移動すると、弾性体33の突部33aは圧縮されて変形する。すなわち、弾性体33の突部33aは、領域33b及び33c方向に変形する。
そして、図4に示すように、バルブ先端部32の先端面32bの当接面32cが、バルブシートボディ41の当接面41aに当接すると、バルブ30の移動が停止する。
ここで、当接部32bの当接面32cがバルブシートボディ41の当接面41aに当接した時、弾性体33とバルブ先端部32(バルブ30)とバルブシートボディ41(バルブシート40)により形成される空間(領域)33bに、液体状態のLPGが貯留される。この領域33bに貯留されている液体状態のLPGは、内燃機関から発生する熱によって加熱され、気化する。領域33bに貯留されている液体状態のLPGが気化すると、領域33b内の圧力が上昇し、弾性体33によるシール効果が低下する可能性がある。
本実施の形態では、当接部32bの当接面32cに、領域33bと溝部41cを連通する切り欠き部32dが形成されている。このため、バルブ30(バルブ先端部32)がバルブシート40(バルブシートボディ41)に当接した時に、領域33b内に貯留されているLPGを溝部41c側に逃がすことができる。
したがって、燃料噴射弁41bを閉じている時における、領域33b内の圧力上昇による弾性体33のシール効果の低下を防止することができ、燃料噴射弁41bへのLPGの流出を防止することができる。
以上の実施の形態では、バルブ30の当接部32bの先端面(当接面)32cに形成した、領域33bと燃料流入部(溝部41c)を連通する切り欠き部32dを逃がし部として用いたが、逃がし部の構成や配設位置等は種々変更可能である。
例えば、領域33bと燃料流入部(溝部41c)を連通する孔等の空隙をバルブ30(バルブ先端部32)に設け、この空隙を逃がし部として用いることができる。この場合、空隙の大きさ、配設位置や数等は適宜選択可能である。
領域33bと燃料流入部を連通する切り欠き部や孔等の空隙部は、作業性等の観点からはバルブ30に形成するのが好ましいが、バルブシート40に形成してもよい。
あるいは、バルブ30の当接部32bの先端面(当接面)32cの面粗度(表面の粗さ)を所定の表面粗さ以上に形成し、この先端面32cを逃がし部として用いることができる。この場合、先端面32cの面粗度は、領域33b内の圧力が、弾性体33によるシール性が低下する圧力に達する前に領域33b内のLPGが燃料流入部側に逃げる面粗度に設定される。この先端面32cの面粗度は、弾性体33やスプリング36の特性等に応じて決定されるが、10μm以上であるのが好ましい。この場合、バルブ30の当接部32bの当接面32cが当接するバルブシート40の当接面41aの面粗度は、2μm以下であるのが好ましい。
作業性の観点からは、バルブシート40の当接面41aに当接するバルブ30の当接面32cを逃がし部として用いるのが好ましいが、バルブ30の当接面32cと当接するバルブシート40の当接面41aを逃がし部として用いることもできる。
当接面を逃がし部として用いる場合には、当接面の面粗度を所定の面粗度に設定するのみでよいため、逃がし部を容易に形成することができる。
なお、逃がし部として用いる空隙や当接面は、液体状態のLPGあるいは気体状態のLPGのいずれを逃がす構成であってもよいが、少なくとも気体状態のLPGを逃がす構成であればよい。
あるいは、領域33b内の圧力が設定圧力以上になると、領域33b内のLPGを燃料流入部に逃がす逃がし部を用いることができる。
このような逃がし部を用いる場合、領域33b内の圧力が設定圧力未満の状態では、LPGは領域33b内に保持される。すなわち、バルブ30の当接面32cによるシール効果を期待することができる。このため、シール効果を高めながら、燃料噴射孔にLPGが流出するのを防止することができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、バルブに弾性体を設けたが、バルブシートに弾性体を設けることもできる。さらに、弾性体としては、弾性体とバルブシートあるいは弾性体とバルブが当接することによって燃料噴射弁を閉じることができれば、種々の構成の弾性体を用いることができる。例えば、環状の弾性体を用いることもできる。あるいは。燃料噴射孔の上流側端部に当接可能な形状(例えば、球形状)の弾性体を用いることもできる。
また、バルブやバルブシートとしては、実施の形態で説明した構成のバルブやバルブシートに限定されず種々の構成のバルブやバルブシートを用いることができる。例えば、弾性体とバルブが当接する当接面を有するバルブシートを用いたが、弾性体が当接する当接面とバルブが当接する当接面を有するバルブシートを用いることができる。
また、液化石油ガス(LPG)を液体状態で噴射する燃料噴射弁について説明したが、本発明は、液化天然ガス(LNG)等の液化ガス燃料を液体状態で噴射する燃料噴射弁として用いることができる。さらに、液化ガス燃料以外の種々の燃料を噴射する燃料噴射弁として用いることもできる。
一実施の形態の縦断面図である。 一実施の形態の動作時における、図1にWで示す部分の拡大図である。 一実施の形態の動作時における、図1にWで示す部分の拡大図である。 一実施の形態の動作時における、図1にWで示す部分の拡大図である。 第2のV−V線矢視図である。 従来の燃料噴射弁の動作時における、要部の拡大図である。 従来の燃料噴射弁の動作時における、要部の拡大図である。 従来の燃料噴射弁の動作時における、要部の拡大図である。
符号の説明
10 燃料噴射弁
20 本体
21 固定コア部
21a、31a、35a、41d 燃料通路
22 支持部
23 燃料フィルタ
30 バルブ
31 バルブボディ
32 バルブ先端部
32a 凹部
32b 当接部
32c、41a 当接面
32d 切り欠き部(逃がし部)
32e、32f 領域
33 弾性体
33a 凸部
35 スプリングアジャスタ
36 スプリング
40 バルブシート
41 バルブシートボディ
41a 当接面
41c 溝
50 駆動部
51 コイル
62 コネクタ

Claims (6)

  1. 燃料噴射孔を有するバルブシートと、前記バルブシートに当接可能なバルブと、前記バルブあるいは前記バルブシートの一方に設けられた弾性体とを備え、前記弾性体は、前記バルブが前記バルブシートに当接する前に前記バルブシートあるいは前記バルブに当接するように構成されており、前記弾性体が前記バルブシートあるいは前記バルブに当接することによって燃料流入部から前記燃料噴射孔への燃料の流出が停止される燃料噴射弁であって、
    前記バルブが前記バルブシートに当接した時に、前記弾性体と前記バルブと前記バルブシートによって、燃料が貯留される領域が形成されるように構成されており、
    また、前記バルブが前記バルブシートに当接した時に、前記領域に貯留されている燃料を燃料流入部に逃がす逃がし部を備えている
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁であって、前記逃がし部は、前記バルブに設けられていることを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1または2に記載の燃料噴射弁であって、前記逃がし部は、前記領域と前記燃料流入部を連通する空隙であることを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 請求項3に記載の燃料噴射弁であって、前記空隙は、前記バルブと前記バルブシートが当接する当接面に設けられた切り欠き部であることを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 請求項1または2に記載の燃料噴射弁であって、前記逃がし部は、前記バルブと前記バルブシートが当接する当接面であり、前記当接面は、所定の表面粗さより粗い面粗度を有することを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 請求項1または2に記載の燃料噴射弁であって、前記逃がし部は、前記領域内の圧力が設定圧力以上となった時に前記燃料を逃がすことを特徴とする燃料噴射弁。
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