JP6687976B2 - 凍結工法 - Google Patents

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本発明は、例えばシールド掘進機のスクリューコンベアのような円柱構造物や壁面の一部等における所定の領域を凍結するための凍結工法に関する。
図10は泥土式シールド掘進機100を示し、カッターヘッド40を回転して地山Gを掘削し、掘削された土砂をスクリューコンベア20によりシールド掘削機100の後方(坑口側、図10で右方)に移送して(矢印AR)、トンネル外部に排出している。
このスクリューコンベア20には高圧の泥土が充填されているため、巨大な礫が混入してスクリューコンベア20を閉塞してしまった場合、故障が発生した場合、その他の点検が必要な場合に、スクリューコンベア20を分解して、点検、修繕することが困難である。
それに対して、礫が干渉して閉塞した箇所や故障箇所の直ぐ上流側(切羽側、図10で左方)の領域に円筒状のケース50を設置し、当該ケース50内のスクリューコンベア20の半径方向外方の空隙にドライアイスを充填して、スクリューコンベア20の当該ケース50が設置された領域における泥土を凍結して、泥土における高圧を凍結箇所で遮断して、凍結箇所よりも下流側(坑口側)の故障箇所或いは点検が必要な箇所を分解する技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、ドライアイスを充填するのみでは、スクリューコンベア20内部の泥土を冷却するのに多大な時間が必要となる。また、ドライアイスが気化して発生する炭酸ガスにより、トンネル内という狭小空間の作業環境が悪化する恐れが存在する。
また、スクリューコンベア20に凍結管(符号50)を巻き付け、凍結管50内にブラインを循環することで、礫が干渉して閉塞した箇所や故障箇所の直ぐ上流側(切羽側)の領域を凍結する技術が提案されている(特許文献2参照)。ここで、凍結管は基本的に丸い管であり、凍結対象は円柱形の表面であるため、凍結対象に凍結管を巻き付けても、そのままでは面接触とはならず、断熱性を有する空隙が発生する。当該空隙を無くするためには、充填材が必要になる。特許文献2では、凍結管とスクリューコンベア20との間の空隙でブラインの冷熱が遮断されてしまうことを防止するため、当該空隙に石粉、鉄粉、セメント等を水で練り混ぜた熱伝導性材料を塗布している。
しかし、石粉、鉄粉、セメント等を水で練り混ぜて熱伝導性材料を生成し、当該熱伝導性材料を凍結管とスクリューコンベア20との間の空隙に充填することは、トンネルの様な狭小空間では困難である。また、修繕や点検が終了した後、熱伝導性材料が固化してしまうので、凍結管を除去するために多大な労力が必要になるという問題も存在する。さらに、石粉、鉄粉、セメント等を水で練り混ぜた熱伝導性材料は産業廃棄物であるため、その廃棄のための設備及びコストが必要になる。
特開平10−140985号公報 特開2007−247235号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、急速かつ容易に所望の箇所を凍結することが出来て、凍結する必要が無くなったのちに設備を迅速に除去することが出来て、しかも産業廃棄物を発生しない凍結工法の提供を目的としている。
本発明の凍結工法は、全体が布状の凍結装置(10〜13)を冷凍対象物(20、30A:例えば、中空円筒状のスクリューコンベア、隔壁等の平面部材、その他)における冷却したい箇所(20A、30AA:例えば、スクリューコンベア20における点検、修繕が必要な箇所の直ぐ下流側の箇所:チャンバー隔壁30Aにおけるチャンバー30内の点検、修繕が必要な箇所近傍の領域)に取り付け、
前記凍結装置(10〜13)は冷媒管(1〜3)を有し、当該冷媒管(1〜3)を内布(4〜6)と外布(7〜8)で包囲しており、内布(4〜6)は熱伝導性が良好な材料(例えば、不織布:水分が過度に偏らないような最小限の透水性を有する材料:或いは水を内蔵した袋体等)で構成されており、外布(7〜8)は断熱性を有し且つ透水性を有していない材料(例えば、透水性を有していない布)で構成されており、
前記内布(4〜6)に水を含浸させ、
冷媒管(1〜3)に冷媒(冷凍対象物を凍結するのに十分な冷熱を有する冷媒:例えば液体窒素:温度の高いブラインも選択可能)を流すことを特徴としている。
本発明において、内布(4〜6)は冷凍対象物との密着性が良好な材料で構成されているのが好ましい。
ここで冷凍対象物は、中空体或いは中実体の柱状体、錐状体、平面構造物の何れをも包含する。
内布(4〜6)を透水性材料で構成し、冷凍対象物(20、30A)に取り付ける以前の段階で、水を含浸させることが出来る。或いは、取り付けた後に水を含浸し、或いは再注入することも可能である。
また本発明の実施に際して、前記冷媒管()は複数の(例えば半円状に湾曲した)湾曲部(1A)及び直線部(1B)で構成され、直線部(1B)は冷凍対象物(20)の中心軸と直交する方向に延在しているのが好ましい。
或いは、前記冷媒管(2)は複数の(例えば半円状に湾曲した)湾曲部(2A)及び直線部(2B)で構成され、直線部(2B)は冷凍対象物(20)の中心軸と平行な方向に延在しているのが好ましい。
上述の構成を具備する本発明によれば、布状の凍結装置(10〜13)を冷凍対象物(例えば、中空円筒状のスクリューコンベア:隔壁等の平面部材)における冷却したい箇所(例えば、スクリューコンベア20における点検、修繕が必要な箇所の直ぐ下流側の箇所:チャンバー隔壁30Aにおけるチャンバー内の点検、修繕が必要な箇所近傍の領域)に取り付け、冷媒管(1〜3)に冷媒を流せば、冷媒管(1〜3)を流れる冷媒の冷熱は熱伝導性が良好な材料製の内布(4〜6)を介して冷却したい箇所へ効率的に伝達される。例えば内布(4〜6)が不織布で構成され、水で塗らされている場合には、冷媒管(1〜3)を流れる冷媒の冷熱で不織布の水が凍結し、内布(4〜6)の熱伝導性が良好になる。そのため、冷媒管(1〜3)を流れる冷媒の冷熱は熱伝導性が良好な氷を介し冷却したい箇所へ効率的に伝達され、当該冷却したい箇所に存在する泥土等は急速に冷却、凍結する。
例えば、冷凍対象物がスクリューコンベア(20)の要点検箇所或いは故障した領域の直ぐ切羽側(上流側)であれば、凍結装置(10〜12)を巻き付けた箇所に存在する泥土は急速に冷却され、チャンバー30(図10参照)における高圧は、冷媒管(1、2)を巻き付けた箇所よりも坑口側(下流側)の領域には影響しない。そのため、スクリューコンベア(20)の冷媒管(1、2)を巻き付けた箇所の坑口側領域を分解して、必要な点検作業や、巨礫の除去等の修繕作業を実行することが出来る。
ここで、前記凍結装置(10〜13)は冷媒管(1〜3)を内布(4〜6)と外布(7〜8)で包囲しており、内布(4〜6)は熱伝導性が良好で且つ冷凍対象物(例えばスクリューコンベアの様な中空円筒形、壁の様な平面部材、その他)との密着性が良好な材料(例えば、不織布等の透水性が良好な布であって水で塗らされた布)で構成されているので、冷媒管(1〜3)を流れる冷媒が保有する冷熱は、内布(4〜6)を経由して確実に冷凍対象物に伝熱される。
一方、外布(7〜8)は断熱性を有する材料(例えば、透水性を有していない布)で構成されているので、外部からの熱が作用して冷凍効率が低下することが防止されると共に、冷媒管(1〜3)を流れる冷媒の冷熱が効率的に冷凍対象物に伝達される。
また、冷凍対象物における冷凍が不要になった際(例えば、スクリューコンベアの点検、修理が完了した後)、冷媒供給を遮断することにより、冷凍対象物の冷凍状態或いは冷却状態は解除される。そして凍結装置(10〜13)を、例えばスクリューコンベア(20)から取り外すことにより、極めて容易に冷凍する以前の状態に戻すことが出来る。
そして、凍結装置(10〜13)の取り付け、取り外しの際に、モルタル等の産業廃棄物は発生しない。
本発明の実施に際して、前記冷媒管(1〜3)は複数の(例えば半円状に湾曲した)湾曲部(1A〜3A)及び直線部(1B〜3B)で構成され、冷媒管(1)の複数の直線部(1B)は布状の凍結装置(10、11)の長手方向と直交する方向に延在していれば、その様な冷媒管(1)を例えば(スクリューコンベアの様な)円筒形の冷凍対象物に巻き付ける作業は、直線的な冷媒管をつる巻状に配置する作業に比較して容易であり、作業労力が軽減される。
また本発明では、例えば坑外等で凍結装置(10〜13)を組み立て、例えば水を内布に含浸させた後、坑内に搬入して冷凍対象物に巻き付けるだけで良い。そのため、従来技術(特許文献2)の様に、凍結管の巻き付け、モルタル塗布、断熱材巻き付けという手間のかかる作業を坑内の狭小空間で行う必要がなく、簡素化、省略化をすることが出来る。撤去作業についても同様である。
本発明の第1実施形態で使用される凍結装置を示す平面図である。 図1の凍結装置をスクリューコンベアに巻き付けた状態を示す説明図である。 図2のA3矢視断面図であって、図1の凍結装置をスクリューコンベアに巻き付けた状態を示す断面図である。 図3のA4−A4線断面図である。 第1実施形態の第1変形例を示す部分断面図である。 図5のA6−A6線断面図である。 第1実施形態の第2変形例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態を示す平面図である。 図8のA9−A9線矢視断面図である。 従来技術を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1で示す凍結装置10は、冷媒管1を、内布4と外布7で包囲して構成されており、全体が布状に構成されている。そして冷媒管1は、半円状に湾曲した湾曲部1Aと直線部1Bを有している。
冷媒管1について図1を参照して説明する。
図1において、冷媒管1は、複数(図1では14箇所)の半円状に湾曲した湾曲部1Aと、複数(図1では15本)の直線部1Bを有しており、隣接する直線部1Bは湾曲部1Aにより接続されている。
冷媒管1の複数の直線部1Bは布状の凍結装置10の長手方向(図1では左右方向)と直交する方向(図1では上下方向)に延在している。図1において、符号1Cは凍結装置10における冷媒の流入部、符号1Dは凍結装置10における冷媒の流出部を示している。
ここで、凍結装置10をスクリューコンベア20に巻き付ける際に(図2参照)、冷媒管1の主として湾曲部1Aに塑性変形を生じさせるため、冷媒管1は強度と耐冷熱性が良好であることに加えて、可撓性に優れた材料(例えば銅)で構成されている。
図1において、凍結装置10の長手方向の寸法Lは、冷凍対象物であるスクリューコンベア20の冷却箇所に巻き付けた際に(図2参照)、凍結装置10がスクリューコンベア20の全周を概略覆うことが出来る長さに設定される。ここで、長手方向の寸法Lが大き過ぎると、凍結装置10の両端部の突き合わせ部分において二重にスクリューコンベア20を覆うことになるため、スクリューコンベア20外面と凍結装置10(の内布4)間に間隙を生じ、冷媒が保有する冷熱の伝達効率が低下する恐れがある。
また、凍結装置10の幅方向の寸法Hは、スクリューコンベア20内部の泥土等を凍結するべき範囲(軸方向長さ)に応じて設定される。
布状に構成された凍結装置10の長手方向の両端部には、従来公知の固定具9が設けられている。凍結装置10をスクリューコンベア20の冷却箇所20A(図2)に巻き付けた後、固定具9によって凍結装置10の両端部を結合し、以て凍結装置10をスクリューコンベア20に固定するためである。
なお、固定具9で取り付けることに代えて、紐、バンド等により凍結装置10をスクリューコンベア20に取り付けることが可能である。
凍結装置10をスクリューコンベア20に巻き付けて固定した後、地上側の図示しない冷媒供給装置から、冷媒管1に冷媒(冷凍対象物を凍結するのに十分な冷熱を有する冷媒:例えばブライン)を供給する。図1において、当該冷媒の流れを矢印Fで示す。
図1に示す凍結装置10を用いてスクリューコンベア20の点検、修理等を行う場合には、先ず、スクリューコンベア20における冷却箇所20A(点検、修繕が必要な箇所の直ぐ切羽側の領域)に、図2で示す様に凍結装置10を巻き付ける。
スクリューコンベア20に凍結装置10を巻き付けた後、固定具9(図1)で凍結装置10の両端部を結合することにより、凍結装置10がスクリューコンベア20の冷却箇所20Aに固定される。
図1で示す様に、冷媒管1の複数の直線部1Bは凍結装置10の長手方向と直交する方向に延在しているため、凍結装置10をスクリューコンベア20に巻き付けた際には、図2で示す様に、複数の直線部1Bはスクリューコンベア20の軸方向に対して平行に延在する。そのため凍結装置10をスクリューコンベア20に巻き付ける際に、複数の直線部1Bを湾曲させる必要がなく、容易に巻き付けることが出来る。
スクリューコンベア20に凍結装置10を巻き付けた状態で、流入部1C、流出部1Dを経由して冷媒管1に冷媒(例えばブライン)を流せば、当該冷媒が保有する冷熱は凍結装置10を巻き付けたスクリューコンベア20の冷却箇所20Aに速やかに伝達され、冷却箇所20Aの内側に存在する泥土等は急速に冷却され、凍結する。
なお、図2において、冷媒の流れを矢印Fで示す。
図3及び図4において、冷媒管1の内側(図3では半径方向内側、図4では右側)であって、スクリューコンベア20の直ぐ外側(図3では半径方向外側、図4では左側)には、内布4が配置されている。さらに冷媒管1の外側(図3では半径方向外側、図4では左側)には、隣接して外布7が配置されている。換言すれば、凍結装置10において、冷媒管1を内布4と外布7で包囲する様に構成されている。なお、図3、図4においては冷媒管1を簡略化して図示しているが、実際の冷媒管1はもっと複雑な断面形状となっている。
なお、内布4及び外布7において、冷媒管1が配置される部分に予め冷媒管1の形状に合わせて凹部を形成して、内布4及び外布7により冷媒管1が隙間なく包囲することが可能である。そして冷媒管1を包囲した上、内布4及び外布7を公知の手法により(例えば外縁部等の適宜箇所を縫合して)、全体が布状の凍結装置10が構成されている。
図3において、冷媒管1における冷媒の流れが矢印Fで示されている。
ここで、内布4は、熱伝導性が良好で且つ冷凍対象物(図1〜図4ではスクリューコンベア20)との密着性が良好な材料で構成されており、当該材料として、例えば、透水性が良好な布(例えば不織布等)が選択される。そして使用に際しては、当該透水性が良好な布は水で塗らされる。また、例えば水のように、凍結すると熱伝導性が良好である液体を内蔵した袋体により内布4を構成することも出来る。
一方、外布7は断熱性を有する材料で構成されており、例えば透水性を有していない布が選択される。
図2に示す様に、スクリューコンベア20に凍結装置10を巻き付けた状態で冷媒管1に冷媒(例えばブライン)を流すと、冷媒管1とスクリューコンベア20(冷凍対象物)との間には内布4が存在し、内布4は伝熱性が良好であり且つ内布4の内側面(スクリューコンベア20側の面)はスクリューコンベア20の外側面に密着するため、冷媒の冷熱がスクリューコンベア20に効率的に伝達される。
一方、冷媒管1のスクリューコンベア20(冷凍対象物)から離隔する側の領域は、断熱性に優れた外布7で被覆されている。そのため、外部からの熱が凍結装置10(冷媒管1)に作用して冷凍効率が低下することが防止されると共に、冷媒管1を流れる冷媒の冷熱が効率的にスクリューコンベア20に伝達される。
図1〜図4で示す様に、例えば、冷凍対象物がスクリューコンベア20であり、冷却したい箇所20A(冷却箇所)が要点検箇所或いは故障した領域の直ぐ切羽側(上流側)であれば、冷媒管1に冷媒を流すと、凍結装置10を巻き付けた箇所20A(冷却箇所)の内側空間に存在する泥土等は急速に冷却され、凍結される。そして、チャンバー30(図10)における高圧は、冷媒管1を巻き付けた箇所20A(冷却箇所)よりも坑口側(下流側:図2では右側)の領域には影響しない。
そのため、スクリューコンベア20の冷媒管1を巻き付けた箇所20A(冷却箇所)の坑口側領域(下流側領域:図2では右側の領域)を分解して、必要な点検作業や、巨礫の除去等の修理を行うことが出来る。
ここで、内布4を介して冷媒の冷熱が効率的に冷却箇所20Aに伝達されるので、冷媒管1に冷媒を流すと冷却箇所20Aの内側に存在する泥土等は極めて短い時間で凍結する。そのため、点検や修理を迅速且つ簡単に行うことが出来る。
また、スクリューコンベア20における点検、修理が完了し、冷却箇所20A内側の泥土を凍結する必要が無くなった際には、冷媒の供給を遮断すれば、冷却箇所20A内側の泥土が凍結した状態が解除される。そして凍結装置10をスクリューコンベア20から取り外すことにより、簡単かつ容易に冷凍する以前の状態に復帰することが出来る。
そして、凍結装置10の取り付け、取り外しの際に、モルタル等の産業廃棄物は発生することもなく、産業廃棄物処理の労力、コストは不要である。
上述した通り、図1で示す様に、冷媒管1の複数の直線部1Bはスクリューコンベア20の軸方向と平行に延在するので、凍結装置10をスクリューコンベア20に巻き付ける際に、複数の直線部1Bを湾曲させる必要がなく、作業員は僅かな力で、無理なく巻き付けることが出来る。換言すれば、図1〜図4で示す凍結装置10をスクリューコンベア20に巻き付ける作業は、直線的な冷媒管をスクリューコンベア20の外周においてつる巻状に配置する作業に比較して極めて容易であり、作業労力が軽減される。
次に図5、図6を参照して、図1〜図4の第1実施形態の第1変形例を説明する。
図1〜図4の第1実施形態では冷媒管1は内布4と外布7との境界部分に位置しているが、図5、図6の第1変形例では、内布5を二重に積層し、積層された内布5(5A、5B)の間に冷媒管1を配置している。
図5、図6で示す凍結装置11は、冷媒管1、内布5、外布7を有し、内布5は第1の内布5A及び第2の内布5Bを積層している。
全体を布状に構成された凍結装置11は、図1〜図4の第1実施形態と同様に、スクリューコンベア20等の冷凍対象物の冷却箇所に巻き付けて、当該冷却箇所を冷凍する。
図5及び図6において、スクリューコンベア20の直ぐ外側(図5、図6ではスクリューコンベア20の下側)に内布5が配置され、内布5の外側(図5、図6では内布5の下側)には外布7が配置される。
ここで内布5は、第1の内布5A(スクリューコンベア20側の内布)と第2の内布5B(外布7側の内布)を積層して構成されており、第1の内布5Aと第2の内布5Bの間に冷媒管1が配置されている。
第1及び第2の内布5A、5Bにおいて、冷媒管1が配置する部分に予め冷媒管1の形状に合わせて凹部を形成して、第1及び第2の内布5A、5Bに冷媒管1が隙間なく包囲される様にすることが可能である。
図5、図6の第1変形例によれば、冷媒管1が完全に内布5(5A、5B)により包囲されるので、冷媒管1を流れる冷媒の冷熱が、さらに効率的に冷凍対象物(例えば中空管状のスクリューコンベア20)に伝達される。
図5、図6の第1変形例におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図4の第1実施形態と同様である。
次に図7を参照して、第1実施形態の第2変形例を説明する。
図1〜図4の第1実施形態では、冷媒管1の複数の直線部1Bは布状の凍結装置10の長手方向と直交する方向に延在しているが、図7の第2変形例では、冷媒管2の複数の直線部2Bは布状の凍結装置12の長手方向と平行な方向に延在している。換言すれば、直線部2Bはスクリューコンベア20の中心軸に直交する方向に延在している(図7参照)。
図7において、冷媒管2の複数の直線部2Bはスクリューコンベア20の軸方向に対しては直交する方向に延在しているので、凍結装置12をスクリューコンベア20に巻き付ける際には、直線部2Bをスクリューコンベア20の外周面に沿って湾曲する。
そのため、第2変形例における冷媒管2は、強度、耐冷熱性に加えて、可撓性に優れた材料(例えば銅)で構成されている。そのため、凍結装置12をスクリューコンベア20に巻き付けると、冷媒管2の直線部2Bが塑性変形する。
なお、流入部2C、流出部2Dを経由して冷媒管2内を流れる冷媒は、矢印Fで示されている。
図7の第2変形例によれば、凍結装置12を構成する冷媒管2の直線部2Bを長くして、湾曲部2Aによる折り返し回数を少なくすることが可能である。そのため、凍結装置12の製作が容易となる。
また、凍結装置12をスクリューコンベア20に巻き付ける際に冷媒管2を塑性変形する必要があるが、凍結管をスクリューコンベアの外周面につる巻状に巻き付けることに比較すれば、作業者の労力が軽減される。
図7の第2変形例におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図6の実施形態と同様である。
図8、図9を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図1〜図7の実施形態では、冷凍対象物が筒状部材(例えば中空管状のスクリューコンベア)であり、布状の凍結装置10〜12を冷凍対象物に巻き付ける様に配置している。
それに対して、図8、図9の第2実施形態では、冷凍対象物は壁の様な平面部材(例えば、シールドマシンのチャンバーの隔壁)であり、図1〜図7の第1実施形態とは異なっている。
図8において、凍結対象物である隔壁30A(図10で示すチャンバー30の隔壁30A)の冷却するべき箇所30AA(冷却箇所)に、全体が布状の凍結装置13を平面的に取り付けている。
凍結装置13は冷媒管3を有しており、冷媒管3は半円状に湾曲した湾曲部3Aと直線部3Bを有しており、内布6と外布8(図9)で包囲されている。
そして冷媒管3は、複数(図8では7本)の直線部3Bと、複数(図8では6本)の半円状に湾曲した湾曲部3Aを有しており、隣接する直線部3Bは湾曲部3Aにより接続されている。そして、冷媒管3の複数の直線部3Bは布状の凍結装置13の長手方向(図8では左右方向)と平行に延在している。
図9において、冷媒管3の隔壁30A側(図9では下側)には内布6が配置され、冷媒管3に対して隔壁30Aと反対側(図9で上側)には外布8が配置されている。そして、冷媒管3は、内布6と外布8により包囲されている。
明確には図示されていないが、冷媒管3を内布6及び外布8で包囲した後、公知の態様で(例えば、例えば外縁部等の適宜箇所を縫合して)全体が布状の凍結装置13を製造している。
さらに、明確には図示されないが、布状に構成された凍結装置13の適宜箇所には、必要に応じて、従来公知の固定具が設けられ、凍結装置13を冷凍対象物であるチャンバー30の隔壁30Aに取り付け、取り外すことが出来る様に構成されている。
なお、図8、図9において、冷媒管13における冷媒の流れが矢印Fで示されている。
内布6としては、熱伝導性が良好で且つ冷凍対象物である隔壁30A(の外表面)との密着性が良好な材料で構成されており、例えば透水性が良好な布(例えば不織布等)を水で塗らしたものが選択されている。
一方、外布8としては、断熱性を有する材料で構成され、例えば透水性を有していない布が選択される。
第2実施形態における冷却箇所30AAは、例えば、高圧の泥土が充填されているチャンバー30内において点検、修理が必要な箇所であり、巨大な礫が混入している個所や、湧水箇所その他の止水が必要な個所等が、必要に応じて設定される。
隔壁30Aの冷却箇所30AAを冷却してチャンバー30内の当該範囲の高圧の泥土を凍結することにより、前記の故障、止水、その他の不具合に対する処置を容易に行うことが出来る。
凍結装置13を隔壁30Aの冷却箇所30AAに配置した後、冷媒管3に冷媒(例えばブライン)を流すと、冷媒管3と隔壁30A(冷凍対象物)との間には内布6が存在し、内布6は伝熱性が良好であり且つ内布6の内側面(隔壁30A側の面)は隔壁30Aに密着するため、冷媒の冷熱が隔壁30Aに効率的に伝達される。
一方、冷媒管3の隔壁30A(冷凍対象物)から離隔する側の領域は、断熱性に優れた外布8で被覆されている。そのため、外部からの熱が凍結装置13(冷媒管3)に作用して冷凍効率が低下することが防止されると共に、冷媒管3を流れる冷媒の冷熱が効率的に隔壁30Aに伝達される。
冷媒管3に冷媒を流すと、凍結装置13を配置した冷却箇所30AAの内方(チャンバ―30内)に存在する泥土等は急速に冷却され、凍結される。そのため、チャンバー30の隔壁30Aにおいて、前記泥土が凍結した箇所に対応する点検口(図示しない)を介して必要な処置(故障、止水、その他の不具合に対する処置)を適切に行うことが出来る。なお、必要に応じて、冷却箇所30AAを変えて、複数回凍結を行うことにより、修理、点検、その他の必要な処理が必要な故障を突き止めることが可能である。
図8、図9の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図7の実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
1、2、3・・・冷媒管
1A、2A、3A・・・湾曲部
1B、2B、3B・・・直線部
4、5、6・・・内布
7、8・・・外布
9・・・固定具
10、11、12、13・・・凍結装置
20・・・スクリューコンベア
20A・・・冷却箇所
30・・・チャンバー
30A・・・チャンバーの隔壁
30AA・・・冷却箇所
40・・・カッターヘッド
50・・・ケース
100・・・泥土式シールド掘進機

Claims (3)

  1. 全体が布状の凍結装置を冷凍対象物における冷却したい箇所に取り付け、
    前記凍結装置は冷媒管を有し、当該冷媒管を内布と外布で包囲しており、内布は熱伝導性が良好な材料で構成されており、外布は断熱性を有し且つ透水性を有していない材料で構成されており、
    前記内布に水を含浸させ、
    冷媒管に冷媒を流すことを特徴とする凍結工法。
  2. 前記冷媒管は複数の湾曲部及び直線部で構成され、直線部は冷凍対象物の中心軸と直交する方向に延在する請求項1の凍結工法。
  3. 前記冷媒管は複数の湾曲部及び直線部で構成され、直線部は冷凍対象物の中心軸と平行な方向に延在する請求項1の凍結工法。
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