JPH04209807A - 冷房服 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、例えばクレーンのオペレータ、製鉄や製鋼
現場での作業者、ガラスやその他の窯業関係の作業者等
、温熱環境で作業する作業者に好適な冷房服に関する。

（従来の技術） 従来より、この種の温熱環境で使用する冷房服として、
その身体表面側に冷却管を張り巡らせ、この冷却管に冷
水や低温のブラインを循環させることにより、身体表面
を冷却するようにじたもの、が知られている（例えばｒ
ＭＥｃＨＡＮＩｃＡＬ　ＥＮＧＩＮＥＥＲＩＮＧＪ　／
ＪＡＮＵＡＲＹ　１９８０１５９　、或いはｒＥＦＰＥ
ｃＴＩＶＥＮＥｓＳ　ＯＦ　Ａ　ＭＯＤＵＬＡＲＬＩＱ
ＵＩＤ−ＣＯＯＬＩＮＧ　ＧＡＲＭＥＮＴ　ＶＳ、　Ａ
ＳＴＡＮＤＡＲＤ　ＡＰＯＬＬＯＬＩＱＵＩＤ−ＣＯＯ
ＬＩＮＧ　ＧＡＲＭＥＮＴ　：Ａ　ｃ。

ＭＰＡＲＩＳＯＮ　ＡＴ　ＰＯＵＲＷＯＲＫ　ＬＥＶＥ
ＬＳＪ　／Ａ＋ｓｅｓ　Ｒｅ５ｅｒｅｈＣｅｎｔｅｒ参
照）。

（発明が解決しようとする課題） ところが、この従来のものでは、身体表面を冷却するの
みの機能しかなく、身体表面から蒸発した汗や該汗が冷
却管との接触より凝縮されて生じた凝縮水の処理につい
ては、全く考慮されていない。そして、これら水分の処
理は作業者が着る下着類で吸収しているのが現状で、そ
の吸収が不十分であり、快適な冷房効果が得られないと
いう不具合があった。

また、この他、所定温度に冷却した冷風を身体表面側に
吹き込むことで冷房効果を得るようにした冷房服もある
か、その冷房服は冷風による内圧で膨張するのは避けら
れ得ず、身体の動きが制約され、狭い場所での使用も困
難であり、操用性の点で実用化されていない。

本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的
は、身体表面からの汗や冷却管で凝縮した凝縮水等の水
分を積極的に冷房服外面に移送させる手段を講じること
により、これらの水分を効果的に冷房服の外面から放出
させるとともに、冷房服表面からの外部侵入熱を遮断し
て冷却効果を高めることにある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、請求項（１）の発明では
、冷却管の外側に透湿性を有する断熱層を配設した。

具体的には、この発明の冷房服は、第１図に示すように
、服の身体表面側に張り巡らされかつ内部を冷水又は低
温のブラインが流れる可撓性を有する冷却管（９）と、
該冷却管（９）の外側（身体表面と反対側）に配設され
、透湿性を有する透湿断熱材（１０）とを備えたことを
特徴としている。

請求項（Ｚの発明では、上記請求項（１）の発明の構成
に加え、第４図に示す如く、上記冷却管（９）の内側（
身体表面側）に、水蒸気を透過させる撥水性のシート材
（１２）が配設されていることを特徴としている。

（作用） 上記の構成により、請求項（１）に係る発明では、冷却
管（９）の外側に透湿断熱材（１０）が配設されている
ので、身体表面の汗や冷却管（９）表面で凝縮液化した
凝縮水の水滴は透湿断熱材（１０）により吸収されて補
足される。そして、この水分は、透湿断熱材（１０）内
をいわゆる毛細管現象にて表面張力により身体表面側か
ら外側に移動し、その外表面で外気に熱せられて蒸発す
る。

このことにより、汗や水滴を有効に外部に放出できる。

しかも、上記透湿断熱材（１０）により外部侵入熱が遮
断されるので、その透湿断熱材（１０）よりも内側に対
する断熱効果が得られる。これらの相乗的な作用により
快適な冷房効果を得ることができる。

尚、上記汗や水滴は経時的にみれば少量であり、全量が
透湿断熱材（１０）に吸収されたとしても、透湿断熱材
（１０）には依然として断熱空気層が残存しており、そ
の断熱効果は損なわれない。

請求項（２の発明では、上記冷却管（９）の内側に水蒸
気を透過する撥水性シート材（１２）が配設されている
ので、身体表面から蒸発した水分は撥水性シート材（１
２）を透過してその外側に出る。しかし、その蒸発水分
が一旦冷却管（９）表面で凝縮液化すると、その凝縮水
は撥水性シート材（１２）により遮られて身体表面には
戻らず、冷房による不快感を解消できるとともに、長時
間の水滴付着による身体表面のかぶれやふやけを防止す
ることができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図は本発明の第１実施例に係る冷房服（Ｇ）の全体
構成を示し、この冷房服（Ｇ）は、作業者の身体上半身
の背面及び左右側面を覆う版本体（１）と、該版本体（
１）の上端に連続し、身体の頭部を被覆するフード部（
２）とを備えたチョッキ形状をなしている。版本体（１
）の左右両側の上部には所定長さの上側ベルト部（３Ｌ
　）　。

（３Ｒ）が連続し、この上側ベルト部（３Ｌ　）　。

（３Ｒ）の先端には互いに係止される止め具（４）、　
（４）が取り付けられている。また、版本体（１）の左
右両側の下部には同様の下側ベルト部（５Ｌ　）　、　
　（５Ｒ）が連設され、この下側ベルト部（５ｔ、　）
　、　　（５Ｒ）の先端にも互いに係止される止め具（
６）、　　（６）が取り付けられている。

そして、この冷房服（Ｇ）を作業者が着用する場合、左
側の上下ベルト部（３Ｌ　）　、　　（５Ｌ　）間に左
腕を、また右側の上下ベルト部（３Ｒ）　、　　（５Ｒ
）間に右腕をそれぞれ通した状態で版本体（１）を背中
ないし側面に被り、肩から身体前面に回った上側ベルト
部（３Ｌ　）　、　　（３Ｒ）の先端同士を止め具（４
）、　　（４）で、また脇腹から腹部に回った下側ベル
ト部（５ｔ、　）　、　　（５Ｒ）の先端同士を止め具
（６）、（６）でそれぞれ係止することにより、冷房服
（Ｇ）を着用するようになっている。

上記版本体（１）、フード部（２）及びベルト部（３Ｌ
　）　、　　（３Ｒ）　、　　（５Ｌ　）　、　　（５
Ｒ）は表地（１１）の内面（身体側）に裏地（７）を縫
い付けてなる（第１図参照）。上記裏地（７）は、下着
又は身体の表面とスムーズに摺接する材料、例えばナイ
ロンやレーヨン等で構成されている。

一方、表地（１１）は、被服としての強度を持つ素材で
構成されている。

そして、第１図に拡大詳示するように、特に、版本体（
１）及びフード部（２）における表地（１１）と裏地（
７）とめ□間には内側（身体側）から外側（外気側）へ
順に熱伝導材（８）、冷却管（９）、及び透湿性を有す
る透湿断熱材（１０）が介設されている。上記熱伝導材
（８）は布状のものが好ましく、具体的には例えば銅、
銀等の極細線からなる織布が使用できる。

また、冷却管（９）はナイロン、ポリフロン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の可撓性を有するチューブで構
成され、好ましくは難燃性のポリフロンチューブが使用
される。第２図に示す如く、複数本（図では３本）の冷
却管（９）、（９）。

・・・が版本体（１）ないしフード部（２）に亘って並
列に張り巡らされ、これらは上記透湿断熱材（１０）に
縫付は又は接着剤による接着により一体的に取り付けら
れている。そして、各冷却管（９）の端部は版本体（１
）下部め左右両側に配置した左右１対の分流器（１３Ｌ
）、（１３Ｒ）に集合され、左側の分流器（１３Ｌ）に
は可撓性を持った給水ホース（１４）が、また右側の分
流器（１３Ｒ）には同様の排水ホース（１５）がそれぞ
れ接続されておりζ、後述するように、両ホース（１４
）、（１５）を冷水循環装置（１６）に接続することに
より、冷水循環装置（１６）からの冷水を冷却管（９）
、　　（９）、・・・で循環させるようにしている。

上記透湿断熱材（１０）は本発明の特徴をなすものであ
り、例えば羊毛等の不織布、表面を親水処理したアクリ
ルの起毛布、使い捨ておむつ等に使用されるポリビニー
ルアルコール繊維等が挙げられる。

上記給水及び排水ホース（１４）、　　（１５）は第３
図に示す冷水循環装置（１６）に着脱可能に接続される
。この冷水循環装置（１６）はケーシング（１７）を有
し、このケーシング（１７）内には、ガス冷媒（Ｒ１２
等）を圧縮する圧縮機（１８）と、該圧縮機（１８）か
ら吐出されたガス冷媒をファン（１９）からの送風と熱
交換して凝縮液化させる凝縮器（２０）と、該凝縮器（
２０）からの液冷媒を減圧するキャピラリチューブ（２
１）と、この減圧された液冷媒を蒸発させてガス冷媒に
する蒸発器（２２）と、この蒸発器（２２）で蒸発した
ガス冷媒を上記圧縮機（１８）の吸込側に戻すアキュム
レータ（２３）とが配設されている。上記蒸発器（２２
）は冷水タンク（２４）に巻き付けられた巻付熱交換器
からなり、冷水タンク（２４）内には水が所定液面レベ
ルだけ封入されており、蒸発器（２２）での液冷媒の蒸
発熱により水を所定温度（２５〜３０”　Ｃ）に冷却す
るようにしている。また、タンク（２４）にはその内部
に連通ずる冷水戻し口（２５）が開口され、この戻し口
（２５）に上記排水ホース（１５）の端部が接続される
。また、タンク（２４）にはその内部の冷水を吸い込ん
で吐出させるモータポンプ（２６）が付設され、このポ
ンプ（２６）の吐出口（２７）に上記給水ホース（１４
）の端部が接続されるようになっており、冷房服（Ｇ）
の冷水循環装置（１６）への接続時、ポンプ（２６）の
作動により冷水を冷房服（Ｇ）の冷却管（９）、（９）
、・・・に供給して循環させるようにしている。

尚、第３図中、（２８）は冷水タンク（２４）内に水を
充填するための給水口、（２９）は冷水タンク（２４）
の周り等覆う断熱材である。

次に、上記実施例の作用について説明する。

冷房服（Ｇ）の使用時、該冷房服（Ｇ）を着用した後、
その給水ホース（１４）を冷水循環装置（１６）のモー
タポンプ（２６）の吐出口（２７）に、また排水ホース
（１５）を冷水タンク（２４）の戻し口（２５）にそれ
ぞれ接続し、その状態で圧縮機（１８）及びポンプ（２
６）を作動させる。

このことに伴い、冷水タンク（２４）内の水が冷却され
るとともに、この冷水が冷房服（Ｇ）の冷却管（９）、
　　（９）、・・・内を循環し、この冷水により身体の
表面が冷却され、冷房効果が得られる。

その場合、冷房服（Ｇ）においては、身体の表面から出
た水蒸気は上記低温の各冷却管（９）により冷やされて
表面で凝縮液化する。上記冷却管（９）の外側には透湿
断熱材（１０）が配設されているので、身体表面から出
た汗や上記冷却管（９）表面での凝縮水の水滴は透湿断
熱材（１０）により吸収されて補足される。この汗や水
滴は、透湿断熱材（１０）内をいわゆる毛細管現象にて
表面張力により身体表面側から外側に移動し、その外表
面で外気に熱せられて蒸発し、このことにより汗や水滴
を有効に外部に放出できる。しかも、上記透湿断熱材（
１０）により外部侵入熱が遮断されるので、その透湿断
熱材（１０）よりも内側に対する断熱効果が得られる。

従って、これらの相乗的な作用により快適な冷房効果を
得ることができる。

尚、上記透湿断熱材（１０）が汗や水滴を吸収すること
で断熱効果が低下することが懸念されるか、汗や水滴は
少量であり、たとえ全量が透湿断熱材（１０）に吸収さ
れたとしても、透湿断熱材（１０）には依然として断熱
空気層が残るため、その断熱効果は大幅に損なわれない
。

（他の実施例） 第４図は本発明の第２実施例を示しく尚、第１図と同じ
部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略
する）、冷房服（Ｇ′）の裏地（７）を、透湿性を有す
る撥水性シート材（１２）に交換したものである。

上記撥水性シート材（１２）は、裏地としての機能を有
すると同時に、水蒸気を透過させるが水分子ははじいて
透過させない機能を有するものであり、具体的には微細
孔加工されたテフロン薄膜や、薄手の布地にシリコンオ
イル等を含浸させた撥水性多孔質材等により構成される
。

上記撥水性多孔質材は、ポリテトラフルオロエチレンの
多孔質膜、シリコンオイル含浸紙、パーフルオロアクリ
ル共重合体で表面処理された紙等からなる。すなわち、
撥水性多孔質材は、臨界表面張力が３０　ｄｙｎｅ／　
ａｍ以下の材料をエマルジョンや溶液の形態、或いはオ
イル状にして多孔質母材に含浸させることで得られる。

臨界表面張力が３０　ｄｙｎｅ／　ａｍ以下の材料とし
て、例えばポリプロピレン、シリコンオイル、シリコン
ゴム、シリコン樹脂等のシリコン系材料が挙げられる。

また、この他、ポリテトラフルオロエチレンやポリフル
オロエチレンと、エチレンやプロピレン、パーフルオロ
プロピレン、弗化ビニリデン、パーフルオロビニルエー
テル等の１種又はそれ以上の共重合体、或いは末端構成
がパーフルオロ基で構成されたアクリル系重合体や共重
合体等の弗素系材料がある。

一方、多孔質母材としては焼結合金、紙、不織布、布、
金網等がある。

その他の構成は第１実施例と同様である。

したがって、この実施例では、冷房服（Ｇ′）における
冷却管（９）の内側に水蒸気を透過する撥水性シート材
（１２）が配設されているので、身体表面から蒸発した
水分は撥水性シート材（１２）を透過してその外側に出
るものの、その蒸発水分が一旦冷却管（９）表面で凝縮
液化すると、その凝縮水は撥水性シート材（１２）によ
り遮られて身体表面に戻らなくなる。その結果、冷房に
よる不快感を解消できるとともに、長時間の水滴付着に
よる身体表面のかぶれやふやけを防止して、より一層快
適な冷房効果を得ることができる。

尚、上記実施例では、冷却管（９）で冷水を循環させる
ようにしたが、水の代わりに熱媒体のブラインを使用し
てもよい。

また、冷房服としては、上記実施例の如きチョッキタイ
プのものに限定されず、袖の付いたタイプのものでもよ
い。

さらに、必要に応じて裏地（７）や表地（１１）を省略
することも可能である。

（発明の効果） 以上説明したように、請求項（１）に係る発明によると
、冷房服内に張り巡らされた冷却管の外側に透湿断熱材
を配設したことにより、汗や冷却管表面での凝縮水を透
湿断熱材の外側表面に移動させて蒸発させることができ
、汗や凝縮水を冷房服外に有効に放出して、快適な冷房
効果を得ることができる。また、透湿断熱材の断熱効果
と透湿水分の蒸発熱の影響により外部侵入熱を防いで冷
却負荷を低減することができる。

請求項（２）の発明によると、上記冷房服における冷却
管の身体表面側に水蒸気を透過可能の撥水性シート材を
配置したことにより、身体表面から蒸発した水分を撥水
性シート材を経て冷却管側に放出する一方、その水分が
冷却管で凝縮すると、その凝縮水が身体表面に戻るのを
阻止でき、より一層快適な冷房効果を得ることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の第１実施例を示し、第１図は
冷房服の要部を拡大して示す断面図、第２図は冷却管の
配置形態を示す冷房服の全体正面図、第３図は冷房服に
接続される冷水循環装置の構成を示す配管系統図である
。第４図は第２実施例を示す第１図相当図である。 （Ｇ）、（Ｇ’）・・・冷房服 （１）・・・服本体 （９）・・・冷却管 （１０）・・・透湿断熱材 （１２）・・・水蒸気を透過させる撥水シート材（１６
）・・・冷水循環装置　　　　・特許出願人　防衛庁技
術研究本部長 鈴木輝雄 特許出願人　ダイキン工業株式会社　　、−−一代理人
弁理士前１）′弘　−１−４゜ −１−ヨミ （Ｇ）、（Ｇ’）・−・冷房服 （１）・・・服本体 （９）・・・冷却管 （１０）・・・透湿断熱材 （１２）・・・水蒸気を透過させる撥水シート材（１６
）・・・冷水循環装置 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）着用した人の身体表面を冷房する冷房服であって
   、 服の身体表面側に張り巡らされ、内部を冷水又は低温の
   ブラインが流れる可撓性を有する冷却管（９）と、該冷
   却管（９）の外側に配設され、透湿性を有する透湿断熱
   材（１０）とを備えたことを特徴とする冷房服。
2. （２）冷却管（９）の内側に、水蒸気を透過させる撥水
   性のシート材（１２）が配設されていることを特徴とす
   る請求項（１）記載の冷房服。