JP6686809B2 - H形鋼の製造方法 - Google Patents
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Description
また、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に対向する孔型上面30a、30b及び孔型底面31a、31bと、突起部35、36の傾斜面とのなす角度θfは、図3に示す4箇所ともに約90°(略直角)に構成されている。
また、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に対向する孔型上面40a、40b及び孔型底面41a、41bと、突起部45、46の傾斜面とのなす角度θfは、図4に示す4箇所ともに約90°(略直角)に構成されている。
なお、図4に示す第3孔型K3での造形は複数パスによって行われる。
また、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に対向する孔型上面50a、50b及び孔型底面51a、51bと、突起部55、56の傾斜面とのなす角度θfは、上記第3孔型K3と同様に、図5に示す4箇所ともに約90°(略直角)に構成されている。
なお、図5に示す第4孔型K4での造形は複数パスによって行われる。
図7は折り曲げ造形後の被圧延材Aの長手方向の様子を示す概略説明図であり、第3孔型K3での折り曲げ造形後の被圧延材Aの形状を概略的に図示したものである。図7に示すように、折り曲げ後の被圧延材Aの噛み込み端の折り曲げ角度をθT、定常部(長手方向の略中央部)の折り曲げ角度をθM、蹴出し端の折り曲げ角度をθBとすると、θT>θM>θBとの関係になるような造形が行われている。このような現象は、本実施の形態に係る第3孔型K3における折り曲げ造形と、第4孔型K4における折り曲げ造形の両方において見受けられる現象である。
ウェッジ角度が定常部よりも大きいθTである噛み込み端においては、図8に示すように、フランジ先端部が内側に張り出してしまうといった現象(いわゆるオーバーハング、図中破線部参照)が生じやすい。一旦張り出しが発生すると、次工程であるユニバーサル圧延(中間圧延)にて、フランジ内側にすり下げ疵を発生させてしまう可能性が極めて高い。また、フランジ部80の折れ曲がりといった形状不良も懸念される。
このように、同一の被圧延材Aの長手方向においてウェブ高さが異なるといった、長手方向寸法変動が発生することに鑑み、本発明者らは、パススケジュールの適正化、あるいは、折り曲げ造形中のロール隙の変更を行うことで当該寸法変動を抑えることが可能であると考え、更なる検討を行った。
本発明者らの検討によれば、本実施の形態に係る折り曲げ造形を複数パスで行う場合において、奇数パス(第1パス、第3パス等)と偶数パス(第2パス、第4パス等)の変形差が大きい場合に、上記長手方向寸法変動が顕著になり易いことを見出した。そこで、折り曲げ造形を複数パスで行う場合の奇数パスと偶数パスの圧延荷重に着目し、その荷重比とウェブ高さ寸法との関係について更なる調査を行い、被圧延材長手方向におけるウェブ高さ寸法の変動(即ち、長手方向寸法変動)を好適に抑えるような荷重比を定めるべく検証を行った。
また、図10に示すように、荷重比が1.00近傍である場合にトップとボトムの寸法変動は拮抗し、被圧延材長手方向の寸法変動が抑制されるが、より好ましくは、偶数パスへの負荷がやや小さめである(即ち、荷重比が1.00を下回る)場合の方が、寸法変動の抑制効果が高い。これは、奇数パスでの造形よりも偶数パスでの造形の方が同じ加工量でも接触弧長が長くなり、クロップが成長しやすいためであると考えられる。
なお、本実施の形態に係る第3孔型K3や第4孔型K4での折り曲げ造形は、4パス以上で行っても良いが、圧延能率の面からは2パスで行われることが好ましい。
折り曲げ造形を行う孔型についても、第3孔型K3及び第4孔型K4であるとして説明しているが、更に多くの孔型を用いて折り曲げ造形を行っても良い。
2…加熱炉
3…サイジングミル
4…粗圧延機
5…中間ユニバーサル圧延機
8…仕上ユニバーサル圧延機
9…エッジャー圧延機
11…スラブ
13…H形粗形材
14…中間材
16…H形鋼製品
20…上孔型ロール(第1孔型)
21…下孔型ロール(第1孔型)
25、26…突起部(第1孔型)
28、29…割り込み(第1孔型)
30…上孔型ロール(第2孔型)
31…下孔型ロール(第2孔型)
35、36…突起部(第2孔型)
38、39…割り込み(第2孔型)
40…上孔型ロール(第3孔型)
41…下孔型ロール(第3孔型)
45、46…突起部(第3孔型)
48、49…割り込み(第3孔型)
50…上孔型ロール(第4孔型)
51…下孔型ロール(第4孔型)
55、56…突起部(第4孔型)
58、59…割り込み(第4孔型)
80…フランジ部
82…ウェブ部
85…上孔型ロール(第5孔型)
86…下孔型ロール(第5孔型)
K1…第1孔型
K2…第2孔型
K3…第3孔型
K4…第4孔型
K5…第5孔型(平造形孔型)
T…製造ライン
A…被圧延材
Claims (2)
- 粗圧延工程、中間圧延工程、仕上圧延工程を備えたH形鋼の製造方法であって、
前記粗圧延工程を行う圧延機には、被圧延材を圧延造形する5以上の複数の孔型が刻設され、
当該複数の孔型では被圧延材の1又は複数パス造形が行われ、
前記複数の孔型のうち第1孔型及び第2孔型には、被圧延材の幅方向に対し鉛直に割り込みを入れて被圧延材端部に分割部位を形成させる突起部が形成され、
前記複数の孔型のうち最終孔型を除く第3孔型以降には、前記割り込みに当接し、形成された分割部位を順次折り曲げる突起部が形成され、
前記複数の孔型のうち最終孔型は平造形孔型であり、
前記複数の孔型のうち最終孔型を除く第3孔型以降で行われる折り曲げ造形は2パスでの造形にて行われ、当該2パスでの造形における(偶数パス荷重)/(奇数パス荷重)で定まる奇数パスと偶数パスでの圧延荷重比が0.5以上1.0以下となるようにパススケジュール設計されることを特徴とする、H形鋼の製造方法。 - 前記折り曲げ造形において、奇数パスと偶数パスとの圧延荷重比が0.85以上0.94以下となるようにパススケジュール設計されることを特徴とする、請求項1に記載のH形鋼の製造方法。
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JP2016177431A JP6686809B2 (ja) | 2016-09-12 | 2016-09-12 | H形鋼の製造方法 |
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