JP6686696B2 - 印刷制御装置及び印刷制御プログラム - Google Patents
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Description
JDFを使用すれば印刷用のワークフローからプリンターにジョブを投入することが可能となるが、プリンターからはワークフローに対して印刷ジョブの処理結果を通知するに過ぎず、その処理結果が試し刷りの結果なのか本番印刷の結果なのか、ワークフロー側からは判断がつかない。また、単にプリンターから処理結果をワークフローに通知するだけでは、試し刷りに対する「確認・承認」工程がワークフローに反映されない。
本発明は、試し刷りを伴う印刷ジョブであっても1つのワークフローとして取り扱われ、試し刷りに対する確認・承認もワークフローに反映可能とした印刷制御装置及び印刷制御プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、印刷ワークフローシステムからジョブチケット形式で印刷ジョブを受け付ける受付手段と、印刷ジョブを解析した結果、当該印刷ジョブに係る試し刷りを実行すべき旨が当該印刷ジョブに含まれている場合は、当該印刷ジョブに含まれている印刷データの一部を用いた試し刷りを実行するよう、印刷装置に指示する試し刷り指示手段と、印刷ジョブに含まれているジョブオプションを変更するオプション変更手段と、前記試し刷り指示手段によって実行が指示された試し刷りが終了した場合に、前記印刷ワークフローシステムに対して試し刷りに関連する情報を通知する通知手段と、前記試し刷りの後に印刷のオプションの設定が変更された場合、本番印刷に係る費用の変更の有無を表示する表示手段を備えた印刷制御装置である。
大量の部数をプリントする前に部数の設定を無視して1部のみプリントし、結果を確認するための機能が存在する。この機能を試し刷りという(以下、サンプルプリントともいう)。ここでの「部数の設定を無視」とは、本番プリント(以下、本番プリント、本プリントともいう)における部数(大量の部数)を最初から印刷するのではなく、その部数とは関係ないサンプルプリントを行うとの意である。
サンプルプリントで出力した出力物を、一般的には、操作者の目視による確認後、問題があれば色の調整や記録紙上における印刷イメージの位置調整などの各種設定の修正(ジョブオプションの変更)を行い、その修正後の設定でサンプルプリントを行うことを繰り返し実施し、出力物に問題ないことが確認できたら本番プリントとして全ての部数(最初に設定された部数)を出力する。なお、出力物に問題ないことを確認したサンプルプリントについては本番プリントと同様の出来栄えであることから、本番プリントの一部目とみなして本番プリントの印刷部数を「(最初に設定された部数)−1」に変更するようにしてもよい。特に、このようにする場合、後述するバリアブルプリントにおいては、最初のレコード又は最後のレコードをサンプルプリントの対象としてもよい。本番プリントの最初又は最後にサンプルプリントを付加することによって(つまり、途中のページを探す手間を省いて)、全体の印刷物が整うからである。なお、複数ページのサンプルプリントを行う場合は、本番プリントの印刷部数を「(最初に設定された部数)−N(サンプルプリントのページ数)」に変更すればよい。そして、最初のレコード又は最後のレコードから連続した複数ページ分のレコードをサンプルプリントの対象とすればよい。
この運用方法では、部数を1部に設定したサンプルプリント用ジョブが完了したことをJDFワークフローシステム側に通知した後、JDFワークフローシステムから所望の部数を設定した本番プリント用のジョブを送信し直していた。
この場合サンプルプリント時のジョブと本番プリント時のジョブが異なるため、サンプルプリント用ジョブと本番プリント用ジョブで設定するオプションが同じであるという保証はない。
また、プリントに使用した用紙等のコスト情報がサンプルプリントと本番プリントで別になってしまうため、ジョブ全体で発生したコストを求めるには、管理者は、本番プリントジョブに対応するサンプルプリントジョブがどれであるかを特定し、各ジョブのコスト情報を加算しなければならない。
サンプルプリント時はプリンターで部数を1に設定し、サンプルプリントが完了したらジョブの部数を元にもどして本番プリントを実施する。
この運用方法では、サンプルプリントと本番プリントで同じジョブを使用することとなる。
しかし、JDFワークフローシステム側では本番プリント完了まで進捗を把握することができない。
出力物が期待通りかどうかの判断は人間が行う必要があり、サンプルプリント完了を自動で判断して通知することはできないためである。
また、どのような設定変更によりサンプルプリント出力に問題ないとプリンター側で判断されたかが分からないため、本番プリントではどのような設定で出力するか把握できない。
<<第1の実施の形態>>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
サンプル印刷指示モジュール120は、印刷ジョブを解析した結果、その印刷ジョブに係る試し刷りを実行すべき旨がその印刷ジョブに含まれている場合は、その印刷ジョブに含まれている印刷データの一部を用いた試し刷りを実行するよう、印刷装置290に指示する。
また、サンプル印刷指示モジュール120は、試し刷りとして、印刷ジョブに係る出力部数を1とするようにしてもよい。試し刷りであるので、出力部数は1であることが一般的であるからであり、オペレータは印刷部数を設定する必要がなくなる。
また、サンプル印刷指示モジュール120は、試し刷りとして、印刷ジョブがバリアブルプリントである場合は、その印刷ジョブに含まれている印刷データの1レコードを用いた印刷とするようにしてもよい。バリアブルプリントとは、例えば、ダイレクトメール(DM)等の印刷物のように、住所等の位置は同じだが、その住所等の内容が一つ一つ異なるため印刷内容を変えて印刷するものである。ここでの1件の印刷内容は、1レコード内に記録されている。バリアブルプリントの場合、複数の印刷物となるので、試し刷りとしては、そのうちの1つの案件を印刷すればよいからである。試し刷り対象となる1レコードの選択は、予め定められたレコード(例えば、最初のレコード)であってもよいし、ランダムに選択したレコードであってもよいし、操作者の操作によってレコードを選択させてもよい。
「試し刷りを実行すべき旨」は、例えば、受付モジュール110が受け付けた印刷ジョブ内の印刷属性に含まれていてもよい。この場合、サンプル印刷指示モジュール120は、印刷ジョブの印刷属性を解析した結果、その印刷ジョブに係る試し刷りを実行すべき旨がその印刷属性に含まれている場合は、その印刷ジョブに含まれている印刷データの一部を用いた試し刷りを実行するよう、印刷装置290に指示する。そして、オプション変更モジュール130は、印刷ジョブの印刷属性に含まれているジョブオプションを変更する。
通知モジュール140は、サンプル印刷指示モジュール120によって実行が指示された試し刷りが終了した場合に、ワークフロー処理装置200に対して試し刷りに関連する情報を通知する。
また、通知モジュール140は、試し刷りに関連する情報に、オプション変更モジュール130により変更された部分のジョブオプションを含めるようにしてもよい。
なお、図2では、印刷装置290が1台である例を示しているが、2台以上であってもよい。そして、サンプルプリント用の印刷装置290、本番プリント用の印刷装置290として使い分けるようにしてもよい。
ワークフロー処理装置200は、印刷ジョブ222内に、サンプルプリントの指示を含ませることができる。また、ワークフロー処理装置200は、印刷制御装置100からサンプル完了224の情報を受け取ることができる。そして、ワークフロー処理装置200は、印刷制御装置100に対して、本プリント指示226を送信することができる。
ユーザーインタフェースモジュール210は、オペレータ等による操作を受け付け、処理結果等を出力する。例えば、印刷ジョブ222の指示を受け付け、サンプル完了224の結果を提示し、本プリント指示226の指示を受け付ける。マウス、キーボード、タッチパネル、音声、視線、ジェスチャ等を用いたユーザーの操作を受け付け、液晶ディスプレイ等の表示装置への表示の他に、スピーカー等の音声出力装置への音声の出力、振動等を組み合わせてもよい。
JMF送受信モジュール220は、ワークフロー処理装置200と印刷制御装置100間でメッセージ(印刷ジョブ222、サンプル完了224、本プリント指示226)のやりとりを行う。なお、JMF(Job Messaging Format)は、マルチレベル機能を備えた通信フォーマットであり、JDFの一部である指令言語である。JDFと同様、JDFの中で最上位要素であるJMF要素も存在する。JMFはJDF仕様書内で定義されているものである。
印刷ジョブ222が、「ジョブチケット形式の印刷ジョブ」の一例である。サンプル完了224が、「試し刷りに関連する情報」の一例である。本プリント指示226が、「試し刷りに対する承認を示す情報を含む応答」の一例である。
JMF送受信モジュール230に、図1の例に示した受付モジュール110、通知モジュール140が含まれている。JMF送受信モジュール230は、ワークフロー処理装置200と印刷制御装置100間でメッセージ(印刷ジョブ222、サンプル完了224、本プリント指示226)のやりとりを行う。
ユーザーインタフェースモジュール240は、ユーザーインタフェースモジュール210と同様に、オペレータ等による操作を受け付け、処理結果等を出力する。ただし、ワークフロー処理装置200におけるオペレータ等は、印刷における管理者としての役割を有している者であるのが一般的であり、印刷制御装置100におけるオペレータ等は、サンプルプリント、本番プリントの作業者であるのが一般的である。
ジョブ管理モジュール250に、図1の例に示したサンプル印刷指示モジュール120、オプション変更モジュール130、本番印刷指示モジュール150が含まれている。ジョブ管理モジュール250は、印刷ジョブ222又は本プリント指示226にしたがって、印刷装置290に対してサンプルプリント又は本番プリントの実行をさせるために、RIPモジュール260、印刷装置制御モジュール270を制御する。
RIPモジュール260は、ジョブ管理モジュール250の制御にしたがって、サンプルプリント用又は本番プリント用のイメージを生成する。もちろんのことながら、ここで生成するイメージは、印刷装置290で印刷可能なイメージであり、例えば、ビットマップイメージ(ラスターイメージ)である。
印刷装置制御モジュール270は、印刷装置290と接続されている。印刷装置制御モジュール270は、ジョブ管理モジュール250の制御にしたがって、RIPモジュール260によって生成された印刷用イメージを印刷装置290に渡し、印刷させる。
印刷装置290は、印刷制御装置100の指示にしたがって、印刷(サンプルプリント又は本番プリント)を行う。例えば、カット紙用プリンター、連帳プリンター、プロダクションプリンター、複合機(スキャナ、プリンター、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等が該当する。
印刷制御装置100、ワークフロー処理装置(印刷装置管理者用)200A、ワークフロー処理装置(進捗管理者用)200B、ワークフロー処理装置(印刷装置管理者用かつ進捗管理者用)200Cは、通信回線390を介してそれぞれ接続されている。通信回線390は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、ワークフロー処理装置200は、印刷装置管理者用、進捗管理者用、印刷装置管理者用かつ進捗管理者用と分かれていてもよい。
ステップS402では、ワークフロー処理装置200は、操作者の操作にしたがって本プリントにおける部数を設定する。
ステップS404では、ワークフロー処理装置200は、印刷制御装置100に対してジョブを送信する。なお、このジョブには、サンプルプリントの指示を含ませる。
ステップS406では、印刷制御装置100は、ワークフロー処理装置200からジョブを受信する。
ステップS408では、印刷制御装置100は、ジョブ内にサンプルプリントの指示があるので、サンプルプリントを実行する。部数設定は無視して1部のみプリントする。
ステップS410では、印刷制御装置100のオペレータはプリント結果を目視で確認する。
ステップS412では、印刷制御装置100は、サンプルプリント結果がOKとなるまで設定を変えて、ステップS408からの処理を繰り返し、プリントする。設定として、例えば、拡大縮小率の変更等がある。
また、オプションテーブル900全体ではなく、変更されたオプションだけを通知するようにしてもよい。
ステップS420では、印刷制御装置100は、本プリントを開始する。
ステップS422では、印刷制御装置100は、本プリントを完了する。
ステップS424では、印刷制御装置100は、ワークフロー処理装置200に対して、本プリント完了を通知する。
ステップS426では、ワークフロー処理装置200は、本プリントの完了を登録する。
ステップS502では、ワークフロー処理装置200は、操作者の操作にしたがって本プリントにおける部数を設定する。
ステップS504では、ワークフロー処理装置200は、印刷制御装置100に対してジョブを送信する。なお、このジョブには、サンプルプリントの指示を含ませる。
ステップS506では、印刷制御装置100は、ワークフロー処理装置200からジョブを受信する。
ステップS508では、印刷制御装置100は、ジョブ内にサンプルプリントの指示があるので、サンプルプリントを実行する。部数設定は無視して1部のみプリントする。
ステップS510では、印刷制御装置100のオペレータはプリント結果を目視で確認する。
ステップS512では、印刷制御装置100は、サンプルプリント結果がOKとなるまで設定を変えて、ステップS508からの処理を繰り返し、プリントする。設定として、例えば、拡大縮小率の変更等がある。
ステップS518では、ワークフロー処理装置200は、サンプルプリントの完了を登録する。
ステップS520では、印刷制御装置100は、本プリントを開始する。
ステップS522では、印刷制御装置100は、本プリントを完了する。
ステップS524では、印刷制御装置100は、ワークフロー処理装置200に対して、本プリント完了を通知する。
ステップS526では、ワークフロー処理装置200は、本プリントの完了を登録する。
ステップS1002では、ワークフロー処理装置200は、操作者の操作にしたがって本プリントにおける部数を設定する。
ステップS1004では、ワークフロー処理装置200は、印刷制御装置100に対してジョブを送信する。なお、このジョブには、サンプルプリントの指示を含ませる。
ステップS1006では、印刷制御装置100は、ワークフロー処理装置200からジョブを受信する。
ステップS1008では、印刷制御装置100は、ジョブ内にサンプルプリントの指示があるので、サンプルプリントを実行する。部数設定は無視して1部のみプリントする。
ステップS1010では、印刷制御装置100のオペレータはプリント結果を目視で確認する。
ステップS1012では、印刷制御装置100は、サンプルプリント結果がOKとなるまで設定を変えて、ステップS1008からの処理を繰り返し、プリントする。設定として、例えば、拡大縮小率の変更等がある。
ステップS1016では、印刷制御装置100は、ワークフロー処理装置200に対して、サンプルプリント完了と変更したオプションを通知する。例えば、オプションとしてオプションテーブル900を送信する。
ステップS1018では、ワークフロー処理装置200は、サンプルプリントの完了を登録する。
さらに、ステップS1004の時点から、印刷におけるコストの変動が生じたか否かを示すようにしてもよい。そのために、ステップS1004におけるコストを算出して記録しておき、ステップS1018で受信したオプションで再度コストを算出し、両者を比較してコストが変動したか否かを判断すればよい。なお、コスト算出式は予め定められており、そのコスト算出式の変数に、オプションテーブル900内の値を適用すればよい。
ステップS1024では、印刷制御装置100は、本プリントを開始する。
ステップS1026では、印刷制御装置100は、本プリントを完了する。
ステップS1028では、印刷制御装置100は、ワークフロー処理装置200に対して、本プリント完了を通知する。
ステップS1030では、ワークフロー処理装置200は、本プリントの完了を登録する。
図12は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
印刷制御装置1200は、図12の例に示すように、受付モジュール110、サンプル印刷指示モジュール120、オプション変更モジュール130、通知モジュール140、本番印刷指示モジュール150、印刷管理情報特定モジュール1260、印刷管理情報管理モジュール1270、印刷ジョブ保存モジュール1280を有している。なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
印刷管理情報特定モジュール1260は、試し刷りに関連する情報と本番印刷に関連する情報とを対応付ける。そのために、例えば、印刷ジョブを本実施の形態で一意に識別するための識別情報を用いてもよい。試し刷りに関連する情報として、少なくとも印刷枚数を含む。本番印刷に関連する情報として、少なくとも印刷枚数を含む。
印刷管理情報管理モジュール1270は、印刷管理情報特定モジュール1260によって対応付けられた試し刷りに関連する情報と本番印刷に関連する情報とを統合する。
印刷ジョブ保存モジュール1280は、試し刷りに関連する情報と本番印刷に関連する情報を記憶する。また、両者の統合された情報を記憶してもよい。
通知モジュール140は、印刷管理情報管理モジュール1270によって統合された試し刷りに関連する情報と本番印刷に関連する情報を、ワークフロー処理装置200に対して通知する。統合された試し刷りに関連する情報と本番印刷に関連する情報は、印刷ジョブ保存モジュール1280内に記憶されていてもよい。
ステップS1302では、ワークフロー処理装置200は、操作者の操作にしたがって本プリントにおける部数を設定する。
ステップS1304では、ワークフロー処理装置200は、印刷制御装置1200に対してジョブを送信する。なお、このジョブには、サンプルプリントの指示を含ませる。
ステップS1306では、印刷制御装置1200は、ワークフロー処理装置200からジョブを受信する。
ステップS1308では、印刷制御装置1200は、ジョブ内にサンプルプリントの指示があるので、サンプルプリントを実行する。部数設定は無視して1部のみプリントする。
ステップS1314では、印刷制御装置1200は、サンプルプリント結果がOKとなるまで設定を変えて、ステップS1308からの処理を繰り返し、プリントする。設定として、例えば、拡大縮小率の変更等がある。
ステップS1318では、印刷制御装置1200は、サンプルプリントの印刷情報を集計する。ステップS1310で生成された印刷情報テーブル1400におけるサンプルプリント欄1408、ヤレ欄1410の値を加算すればよい。
ステップS1322では、ワークフロー処理装置200は、サンプルプリントの完了を登録する。
ステップS1324では、印刷制御装置1200は、本プリントを開始する。
ステップS1326では、印刷制御装置1200は、本プリントを完了する。
ステップS1328では、印刷制御装置1200は、本プリントの印刷情報を保存する。例えば、印刷情報テーブル1420を生成し、印刷ジョブ保存モジュール1280に記憶する。図14(b)は、印刷情報テーブル1420のデータ構造例を示す説明図である。印刷情報テーブル1420は、印刷情報テーブル1400と同等のデータ構造である。
ステップS1334では、ワークフロー処理装置200は、本プリントの完了を登録する。ワークフロー処理装置200は、印刷情報テーブル1440も受信し、サンプルプリント、本プリントにおける印刷枚数を管理することができる。この後、サンプルプリント、本プリントにおける印刷枚数をMISに渡すようにしてもよい。
また、ワークフロー処理装置200側に、印刷管理情報特定モジュール1260、印刷管理情報管理モジュール1270、印刷ジョブ保存モジュール1280を備えてもよい。この場合、プリントが完了する都度に、印刷制御装置1200がワークフロー処理装置200に印刷情報を通知し、その印刷情報を用いて、図14の例に示す印刷情報テーブル1400を生成すればよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分又は全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…受付モジュール
120…サンプル印刷指示モジュール
130…オプション変更モジュール
140…通知モジュール
150…本番印刷指示モジュール
200…ワークフロー処理装置
210…ユーザーインタフェースモジュール
220…JMF送受信モジュール
222…印刷ジョブ
224…サンプル完了
226…本プリント指示
230…JMF送受信モジュール
240…ユーザーインタフェースモジュール
250…ジョブ管理モジュール
260…RIPモジュール
270…印刷装置制御モジュール
290…印刷装置
390…通信回線
1200…印刷制御装置
1260…印刷管理情報特定モジュール
1270…印刷管理情報管理モジュール
1280…印刷ジョブ保存モジュール
Claims (7)
- 印刷ワークフローシステムからジョブチケット形式で印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
印刷ジョブを解析した結果、当該印刷ジョブに係る試し刷りを実行すべき旨が当該印刷ジョブに含まれている場合は、当該印刷ジョブに含まれている印刷データの一部を用いた試し刷りを実行するよう、印刷装置に指示する試し刷り指示手段と、
印刷ジョブに含まれているジョブオプションを変更するオプション変更手段と、
前記試し刷り指示手段によって実行が指示された試し刷りが終了した場合に、前記印刷ワークフローシステムに対して試し刷りに関連する情報を通知する通知手段と、
前記試し刷りの後に印刷のオプションの設定が変更された場合、本番印刷に係る費用の変更の有無を表示する表示手段
を備えた印刷制御装置。 - 前記試し刷り指示手段は、試し刷りとして、前記印刷ジョブに係る出力部数を1とする
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。 - 前記試し刷り指示手段は、試し刷りとして、前記印刷ジョブがバリアブルプリントである場合は、当該印刷ジョブに含まれている印刷データの1レコードを用いた印刷とする
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷制御装置。 - 前記通知手段は、前記試し刷りに関連する情報に、前記オプション変更手段により変更された部分のジョブオプションを含める
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷制御装置。 - 通知した試し刷りに関連する情報に対する印刷ワークフローシステムの応答であって、当該応答が試し刷りに対する承認を示す情報を前記印刷ワークフローシステムから受け取った場合に、本番印刷ジョブの実行を指示する本番印刷ジョブ指示手段
をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の印刷制御装置。 - 前記通知手段は、少なくとも印刷枚数を含む試し刷りに関連する情報と少なくとも印刷枚数を含む本番印刷に関連する情報を統合して、前記印刷ワークフローシステムに対して通知する
ことを特徴とする請求項5に記載の印刷制御装置。 - コンピュータを、
印刷ワークフローシステムからジョブチケット形式で印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
印刷ジョブを解析した結果、当該印刷ジョブに係る試し刷りを実行すべき旨が当該印刷ジョブに含まれている場合は、当該印刷ジョブに含まれている印刷データの一部を用いた試し刷りを実行するよう、印刷装置に指示する試し刷り指示手段と、
印刷ジョブに含まれているジョブオプションを変更するオプション変更手段と、
前記試し刷り指示手段によって実行が指示された試し刷りが終了した場合に、前記印刷ワークフローシステムに対して試し刷りに関連する情報を通知する通知手段と、
前記試し刷りの後に印刷のオプションの設定が変更された場合、本番印刷に係る費用の変更の有無を表示する表示手段
として機能させるための印刷制御プログラム。
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