JP6686385B2 - 積層基板および積層基板の製造方法 - Google Patents
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Description
(1) ポリカーボネート系樹脂を主成分とする樹脂材料で構成された樹脂層と、
前記樹脂層の一方の面側に設けられ、多数本のガラス繊維の集合体で構成されたガラス繊維層と、
前記樹脂層と前記ガラス繊維層との間に設けられ、前記ガラス繊維層を前記樹脂層に対して固定する固定層とを備え、
前記固定層は、ポリ塩化ビニル系樹脂およびポリアミド系樹脂のうちの少なくとも1種を80%以上含み、
前記ガラス繊維層と前記固定層とは、互いに厚さ方向に重なり合う重なり部を有することを特徴とする積層基板。
前記樹脂層となる第1の樹脂基板の一方の面側に、前記第1の樹脂基板よりも軟化点が低い樹脂材料で構成され、前記固定層となる第2の樹脂基板と、前記集合体とを順に重ね合わせた重ね合わせ状態とする重ね合わせ工程と、
前記重ね合わせ状態で、前記第2の樹脂基板の軟化点以上、かつ前記第1の樹脂基板の軟化点以上の温度で加熱して、前記第1の樹脂基板と前記第2の樹脂基板と前記集合体とを圧着する熱圧着工程とを有し、
前記固定層は、ポリ塩化ビニル系樹脂およびポリアミド系樹脂のうちの少なくとも1種を80%以上含むことを特徴とする積層基板の製造方法。
図1は、本発明の積層基板の第1実施形態を示す平面図である。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3〜図5は、それぞれ、図1に示す積層基板を製造する過程を順に示す断面図である。図9および図10は、それぞれ、図1に示す積層基板の使用状態の一例を示す斜視図である。なお、以下では、説明の都合上、図2〜図5中(図6〜図8についても同様)の上側を「上(上方)」または「表側」、下側を「下(下方)」または「裏側」と言う。
図3に示すように、樹脂層2となる第1の樹脂基板2’と、ガラス繊維層3となるガラス織布3’と、固定層6となる第2の樹脂基板6’とを1枚ずつ用意する。
図4に示すように、樹脂層2となる第1の樹脂基板2’の上面21に第2の樹脂基板6’、ガラス織布3’をこの順に載置して重ね合わせた重ね合わせ状態とする。このとき、ガラス織布3’に皺や折れ等が生じるのを防止するために、当該ガラス織布3’を面方向に均一に一旦引張るのが好ましい。
図5に示すように、重ね合わせ状態の第1の樹脂基板2’と第2の樹脂基板6’とガラス織布3’とを加圧加熱装置30の上側プレート301と下側プレート302との間に配置して、そのままプレート同士を接近させる。また、この接近に伴って、ヒータ303とヒータ304を作動させて、重ね合わせ状態の第1の樹脂基板2’と第2の樹脂基板6’とガラス織布3’とを一括して加熱する。このときの加熱温度は、第2の樹脂基板6’の軟化点以上、かつ第1の樹脂基板2’の軟化点以上である。例えば、第1の樹脂基板2’がポリカーボネート、第2の樹脂基板6’がポリ塩化ビニルで構成されている場合、当該ポリカーボネートの軟化点は、150℃であり、ポリ塩化ビニルの軟化点は、その組成にもよるが例えば100℃となる。この場合、加圧加熱装置30による加熱温度は、150℃以上、230℃以下であるのが好ましく、160℃以上、200℃以下であるのがより好ましい。このような加圧および加熱を厚さT34と厚さT4とが前記大小関係を満足するまで行なう。これにより、第1の樹脂基板2’と第2の樹脂基板6’とガラス織布3’とが圧着する。
以上のような工程を経ることにより、積層基板1が得られる。
図6は、本発明の積層基板の第2実施形態を示す断面図である。
本実施形態は、重なり部の厚さが異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7は、本発明の積層基板の第3実施形態を示す断面図である。
本実施形態は、コート層をさらに備えること以外は前記第1実施形態と同様である。
図8は、本発明の積層基板の第4実施形態を示す断面図である。
2、2A 樹脂層
2’ 第1の樹脂基板
21 上面(一方の面)
3 ガラス繊維層
3’ ガラス織布
31 ガラス繊維
32 縦方向ガラスヤーン(経糸)
33 横方向ガラスヤーン(緯糸)
34 露出部
4 重なり部
5 コート層
51 ビーズ
6、6A 固定層
6’ 第2の樹脂基板
61 上面
62 下面
20 屋内(部屋)
201 天井
202 照明機器
203 膜天井(光天井)
30 加圧加熱装置
301 上側プレート
302 下側プレート
303 ヒータ
304 ヒータ
φd31 平均外径
T2 厚さ(全厚)
T3 最大厚さ(全厚)
T34 厚さ
T4 厚さ
T6 厚さ(全厚)
Claims (9)
- ポリカーボネート系樹脂を主成分とする樹脂材料で構成された樹脂層と、
前記樹脂層の一方の面側に設けられ、多数本のガラス繊維の集合体で構成されたガラス繊維層と、
前記樹脂層と前記ガラス繊維層との間に設けられ、前記ガラス繊維層を前記樹脂層に対して固定する固定層とを備え、
前記固定層は、ポリ塩化ビニル系樹脂およびポリアミド系樹脂のうちの少なくとも1種を80%以上含み、
前記ガラス繊維層と前記固定層とは、互いに厚さ方向に重なり合う重なり部を有することを特徴とする積層基板。 - 前記固定層は、前記樹脂層よりも弾性に富む請求項1に記載の積層基板。
- 前記重なり部の厚さをt1とし、前記ガラス繊維層の前記重なり部を除く残りの部分の厚さをt2としたとき、t1<t2を満たす請求項1または2に記載の積層基板。
- 前記重なり部の厚さをt1とし、前記ガラス繊維層の前記重なり部を除く残りの部分の厚さをt2としたとき、t1≧t2を満たす請求項1または2に記載の積層基板。
- 前記各ガラス繊維の平均外径をφdとしたとき、該平均外径φdは、前記ガラス繊維層の全厚である前記厚さt1と前記厚さt2との和の2%以上、20%以下である請求項3または4に記載の積層基板。
- 前記ガラス繊維層側を表側、前記樹脂層側を裏側として用いられる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の積層基板。
- 前記集合体は、前記ガラス繊維を複数本束ねてなる第1ガラス繊維束と、前記第1ガラス繊維束と交差し、前記ガラス繊維を複数本束ねてなる第2ガラス繊維束とを有し、複数の前記第1ガラス繊維束と複数の前記第2ガラス繊維束とを織り込んでなるガラス織布である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の積層基板。
- 建築材料として用いられる請求項1ないし7のいずれか1項に記載の積層基板。
- ポリカーボネート系樹脂を主成分とする樹脂材料で構成された樹脂層と、該樹脂層の一方の面側に設けられ、多数本のガラス繊維の集合体で構成されたガラス繊維層と、前記樹脂層と前記ガラス繊維層との間に設けられ、前記ガラス繊維層を前記樹脂層に対して固定する固定層とを備える積層基板を製造する方法であって、
前記樹脂層となる第1の樹脂基板の一方の面側に、前記第1の樹脂基板よりも軟化点が低い樹脂材料で構成され、前記固定層となる第2の樹脂基板と、前記集合体とを順に重ね合わせた重ね合わせ状態とする重ね合わせ工程と、
前記重ね合わせ状態で、前記第2の樹脂基板の軟化点以上、かつ前記第1の樹脂基板の軟化点以上の温度で加熱して、前記第1の樹脂基板と前記第2の樹脂基板と前記集合体とを圧着する熱圧着工程とを有し、
前記固定層は、ポリ塩化ビニル系樹脂およびポリアミド系樹脂のうちの少なくとも1種を80%以上含むことを特徴とする積層基板の製造方法。
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