JP6686155B2 - 窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法及び窒化物半導体紫外線発光素子 - Google Patents

窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法及び窒化物半導体紫外線発光素子 Download PDF

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Description

本発明は、サファイア基板の主面上にAlGaN系半導体層を形成して構成されて発光中心波長が365nm以下の光(紫外線)を出射する窒化物半導体紫外線発光素子及びその製造方法に関する。
サファイア基板の主面上にAlGaN系半導体層を形成して構成されているLED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)などの窒化物半導体紫外線発光素子において、光の取出効率を高めるために半球状のレンズを設けることがある。特に、基板の主面(複数の半導体層を備えて通電により光を出射する素子構造部が形成される面)とは反対の裏面側から光を出射する窒化物半導体紫外線発光素子において、基板の裏面側に凸状の曲面を有するレンズを設けることがある。
例えば、特許文献1では、基板の裏面側の中央部分に形成したフォトレジストをベーク処理して凝集させることでレンズ形状に変形させ、当該フォトレジストをマスクとしてイオンビームエッチングを行うことで基板の裏面側の中央部分にレンズを形成した窒化物半導体紫外線発光素子が提案されている。
光の取出効率を効果的に改善させるためには、本来であれば散乱して失われてしまう光を収束させること、即ち、基板の中央部分から外れた端部付近を通過する光を収束させることが必要である。しかし、特許文献1で提案されている窒化物半導体紫外線発光素子では、基板の大きさと比較して極めて小さいレンズが、基板の裏面の中央部分にのみ設けられるだけである。このような、レンズ面(凸状の曲面)が基板の端部に届かないレンズでは、基板の端部付近を通過する光を収束させることは不可能である。特に、特許文献1で提案されているように、イオンビームエッチングにより基板の表面を掘り込んでレンズを形成する場合、加工速度が極めて遅いことから現実的にはμm単位での加工が限界であるため、上記のように基板の中央部分に小型のレンズを形成するくらいしかできない。したがって、特許文献1で提案されている窒化物半導体紫外線発光素子では、光の取出効率を効果的に改善させることはできない。
そこで、非特許文献1では、サファイア基板の裏面に対して、当該裏面よりも底面積が大きい半球状のレンズを接合した窒化物半導体紫外線発光素子が提案されている。このような、レンズ面が基板の端部に届いているレンズであれば、基板の端部付近を通過する光を収束させることが可能である。したがって、非特許文献1で提案されている窒化物半導体紫外線発光素子では、光の取出効率を効果的に改善することができる。
特開2015−41763号公報
Masatsugu Ichikawa,etal.,"High−output−power deep ultraviolet light−emitting diode assembly using direct bonding",Applied Physics Express 9, 072101 (2016)
非特許文献1で提案されている窒化物半導体紫外線発光素子では、基板とレンズを接合する必要があるが、素子構造部が出射する光の進行に影響を与える層や、素子構造部が出射する光(特に、紫外線)によって劣化する層を、基板とレンズの間に設けることは許されない。そのため、非特許文献1で提案されている窒化物半導体紫外線発光素子では、ADB(Atomic Diffusion Bonding)またはSAB(Surface Activated Bonding)という特殊な接合方法によって基板とレンズを接合する必要がある。
ADBは、超高真空以上の真空状態において、基板及びレンズのそれぞれの接合予定面に対して金属原子を極薄く付着させた後、当該接合予定面を接触させ、当該金属原子の拡散による接合力を利用して基板とレンズを接合する接合方法である。SABは、超高真空以上の真空状態において、基板及びレンズのそれぞれの接合予定面に対してArイオンビームなどを照射することで不純物と結びついていない原子から成る清浄かつ活性な表面を表出させた後、当該接合予定面を接触させ、当該原子の原子間力による結合力を利用して基板とレンズを接合する接合方法である。
上記のように、ADB及びSABは、超高真空以上の真空度という特殊な環境を実現するだけでなく、当該環境下において接触しただけで接合するという特殊な表面状態を形成するものであり、特殊な装置及び高度な技術が必要不可欠である。そのため、非特許文献1で提案されている窒化物半導体紫外線発光素子は、当業者であっても容易には製造することができない。
そこで、本発明は、光の取出効率を効果的に改善することが可能であるとともに容易に製造可能である窒化物半導体紫外線発光素子及びその製造方法を提供する。
上記目的を達成するため、本発明は、サファイア基板と、当該基板の主面上に積層される複数のAlGaN系半導体層を有するとともに通電することで発光中心波長が365nm以下の光を出射する素子構造部と、を備えるチップに対して、少なくとも、前記主面とは反対側の面である裏面の四つの角が凸状の曲面になるように、前記基板を研削加工する基板加工工程を備えることを特徴とする窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法を提供する。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、特許文献1で提案されているような基板の中央部分にのみレンズ面(凸状の曲面)が存在する窒化物半導体紫外線発光素子とは異なり、レンズ面が基板の端部に届いているために基板の端部付近を通過する光を収束可能な窒化物半導体紫外線発光素子を製造することができる。さらに、この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、基板とレンズを接合するという高度な技術(非特許文献1参照)を用いることなく、基板を研削加工するという簡単な技術を用いることによって、上記の窒化物半導体紫外線発光素子を製造することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記基板加工工程が、前記主面に対して垂直な方向から見た平面視における前記基板が円形状、長円形状、または、角が丸い四角形状になるように、前記基板を研削加工する工程であると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、基板の端部を通過する光を効果的に収束することが可能な窒化物半導体紫外線発光素子を得ることができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記基板加工工程が、前記主面の反対側において前記主面と平行な頂面が残らないように、前記基板を研削加工する工程であると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、基板の中央部分を通過する光を効果的に収束することが可能な窒化物半導体紫外線発光素子を得ることができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記基板加工工程が、前記基板を半球状または砲弾状に研削加工する工程であると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、光を効果的に収束させるだけでなく、主面と平行な面内における集光性のばらつきを抑制することが可能な窒化物半導体紫外線発光素子を得ることができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記基板加工工程が、前記基板の前記主面同士が向かい合うように2つの前記チップが貼り合わせられた状態の加工対象物を作製する第1工程と、前記加工対象物を研削加工する第2工程と、前記第2工程の後に前記加工対象物を2つの前記チップに分離する第3工程と、を備えると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、基板の主面上に設けられた素子構造部を内側に向けて貼り合わせた加工対象物を研削加工することになるため、素子構造部を保護しながら基板を研削加工することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記第2工程において、砥粒が付着された凹状の曲面を有する容器内で1以上の前記加工対象物を転動させて、前記凹状の曲面に対して前記加工対象物を衝突させると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、凹状の曲面に対して加工対象物の角のみが衝突して研削されるため、効率良く基板に凸状の曲面を形成することができる。さらにこのとき、加工対象物を転動させることによって、加工対象物を等方的に研削加工することができる。また、この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、容器内に複数の加工対象物を入れて同時に研削加工することができるため、窒化物半導体紫外線発光素子を量産することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記第1工程において、接着剤によって2つの前記チップが貼り合わせられた前記加工対象物を作製し、前記第3工程において、前記接着剤を溶媒に溶解させると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、素子構造部に対して多大な応力を加えることなく、2つのチップの貼り合わせ及び分離を行うことができる。したがって、素子構造部の破損を防止することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記第2工程の前後において、前記接着剤が、貼り合わせられた2つの前記チップの間からはみ出して当該チップのそれぞれにおける外周面に付着していると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、加工対象物を研削加工することで当該加工対象物に対して衝撃が加えられ得る第2工程において、加工対象物の分離を効果的に抑制することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記第1工程において、はんだによって2つの前記チップが貼り合わせられた前記加工対象物を作製し、前記第3工程において、前記はんだを加熱して融解させると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、セルフアライメント効果を有するはんだを用いることによって、2つのチップが正対した位置で貼り合わせられた状態の加工対象物を容易に作製することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記素子構造部が、前記AlGaN系半導体層の1つであって通電時に前記光が発生する活性層を有する発光領域と、前記発光領域を包囲するように形成されており前記活性層を有しない周辺領域と、に分けられるものであり、前記周辺領域の少なくとも一部に、前記発光領域を包囲するとともに前記光を反射するn電極が形成されていると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、発光領域を包囲するn電極によって基板を通過せずに周辺領域から外部に漏れ出そうとする光を基板側に反射することで、基板を通過する光の量を効果的に増大させることが可能な窒化物半導体紫外線発光素子を得ることができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記素子構造部が、前記AlGaN系半導体層の1つであって通電時に前記光が発生する活性層を有する発光領域と、前記発光領域を包囲するように形成されており前記活性層を有しない周辺領域と、に分けられるものであり、少なくとも前記発光領域の全部にpメッキ電極が形成されていると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、電流が集中する発光領域の全部にpメッキ電極が設けられているために効果的な放熱が可能な窒化物半導体紫外線発光素子を得ることができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記周辺領域の少なくとも一部に、前記発光領域を包囲するとともに前記光を反射するn電極が形成されており、前記pメッキ電極の一部が前記周辺領域における前記n電極の上方に形成されており、前記n電極と、その上方における前記pメッキ電極との間に、これらを絶縁する絶縁膜が形成されていると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、pメッキ電極をn電極上まで拡げることで、放熱性をさらに向上させることができる。また、2つのチップを貼り合わせて上述した加工対象物を作製する場合、pメッキ電極を拡げることで2つのチップを良好に接着することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記素子構造部が、前記AlGaN系半導体層の1つであって通電時に前記光が発生する活性層を有する発光領域と、前記発光領域を包囲するように形成されており前記活性層を有しない周辺領域と、に分けられるものであり、前記基板の前記主面及び前記発光領域のそれぞれが、前記基板の前記主面に対して垂直な方向から見た平面視において中心が一致する2回対称以上の回転対称の形状であり、前記発光領域が、平面視において回転対称の中心から複数の方向に対して放射状に突出した形状であると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、基板の主面及び発光領域のそれぞれにおける回転対称の中心が一致していることで基板内の特定の一方向に光が偏ることが防止されるとともに、発光領域が突出していることで活性層に対して効率よく電力を供給することが可能な窒化物半導体紫外線発光素子を得ることができる。
また、上記特徴の窒化物半導体発光素子の製造方法において、前記基板加工工程の後に、前記基板における前記曲面の少なくとも一部の表面を非晶質フッ素樹脂で被覆する被覆工程を、さらに備えると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、散乱などの光の取出効率を低下させる原因となる微細な凹凸が基板のレンズ面に残っていたとしても、素子構造部が出射する短波長の光(特に紫外線)に対して耐性があるフッ素樹脂で基板のレンズ面を被覆して当該凹凸を埋めることによって、光の取出効率の低下を防止することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記第1工程が、2つの前記チップを貼り合わせることで前記加工対象物を作製する工程であってもよい。
あるいは、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法において、前記チップが、1枚の前記基板上に複数の前記素子構造部が形成されたウエハを分断することで得られるものであり、前記第1工程が、2枚の前記ウエハを前記基板の前記主面同士が向かい合うように貼り合わせた後に、当該ウエハのそれぞれを前記チップごとに分断することで前記加工対象物を作製する工程であってもよい。
前者の場合、チップを1組ずつ貼り合わせて加工対象物を作製しなければならないが、ウエハを1枚ずつ分断するため容易にチップを得ることができる。これに対して、後者の場合、2枚張り合わせた分厚いウエハを分断しなければならないが、複数のチップの張り合わせを一度に行うことができる。
また、本発明は、サファイア基板と、前記基板の主面上に積層される複数のAlGaN系半導体層を有するとともに通電することで発光中心波長が365nm以下の光を出射する素子構造部と、を備え、前記基板における前記主面と平行な断面の断面積が、前記主面から離間するほど連続的に減少している、または、前記主面から所定の距離だけ離間するまでは一定であるがそれ以降は連続的に減少しており、前記主面よりも断面積が小さい前記断面が、円形状、長円形状、または、角が丸い四角形状であることを特徴とする窒化物半導体紫外線発光素子を提供する。
この窒化物半導体紫外線発光素子によれば、特許文献1で提案されているような基板の中央部分にのみレンズ面(凸状の曲面)が存在する窒化物半導体紫外線発光素子とは異なり、レンズ面が基板の端部に届いているため、基板の端部付近を通過する光を収束させることができる。さらに、この窒化物半導体紫外線発光素子は、基板とレンズを接合するという高度な技術(非特許文献1参照)を用いることなく、基板を加工するという簡単な技術を用いて製造することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子において、前記主面に対して垂直な方向から見た平面視において、前記基板が、円形状、長円形状、または、角が丸い四角形状であると、好ましい。
この窒化物半導体紫外線発光素子によれば、基板の端部を通過する光を効果的に収束することができる。
上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法によれば、基板の端部付近を通過する光を収束可能であるために光の取出効率を効果的に改善することができる窒化物半導体紫外線発光素子を、基板を研削加工するという簡単な技術を用いて容易に製造することができる。
また、上記特徴の窒化物半導体紫外線発光素子によれば、基板の端部付近を通過する光を収束可能であることから、光の取出効率を効果的に改善することができる。さらに、この窒化物半導体紫外線発光素子は、基板を加工するという簡単な技術を用いて容易に製造することができる。
本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子の構造の一例を示した平面図。 図1のA−A断面を示した断面図。 図1のp電極及びn電極を露出させて示した平面図。 AlGaN系半導体層の構造の一例を示した断面図。 基板を加工する前のチップの構造の一例を示した平面図。 加工対象物の構造の一例を示した断面図。 図6の加工対象物を研削加工する研削加工装置の一例を示した斜視図。 図6の加工対象物が図7の研削加工装置によって研削加工される経過を示した斜視図。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子の構造の別例を示した断面図。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子の構造のさらなる別例を示した平面図。
以下、本発明の実施形態を説明するにあたり、サファイア基板と当該基板の主面上に積層された複数のAlGaN系半導体層を有する素子構造部とを備えて通電により発光中心波長が365nm以下の光(紫外線)を出射する発光ダイオードである窒化物半導体紫外線発光素子と、その製造方法とを例示する。ここで、AlGaN系半導体層の各層を構成する材料であるAlGaN系半導体は、一般式AlGa1−xN(xはAlNのモル分率であり、0≦x≦1)で表わされる3元系または2元系の化合物半導体を基本とし、そのバンドギャップエネルギがGaN(x=0)のバンドギャップエネルギ(約3.4eV)以上である3族窒化物半導体であり、当該バンドギャップエネルギに関する条件を満たす限りにおいて微量のIn等を含み得る。
ただし、本発明に係る窒化物半導体紫外線発光素子及びその製造方法は、主として基板の形状または基板の加工方法に関するものであるため、素子構造部の構造はどのようなものであってもよく、以下に例示する窒化物半導体紫外線発光素子における素子構造部の構造に限定されるものではない。
<窒化物半導体紫外線発光素子の構造例>
最初に、本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子の構造の一例について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子の構造の一例を示した平面図である。図2は、図1のA−A断面を示した断面図である。図3は、図1のp電極及びn電極を示した平面図である。なお、図2に示す断面図では、図示の都合上、基板、半導体層及び電極の厚さ(図中の上下方向の長さ)を模式的に示しているため、必ずしも実際の寸法比とは一致しない。
図1〜図3に示すように、本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子1は、基板10と、基板10の主面101上に形成される素子構造部20と、を備える。この窒化物半導体紫外線発光素子1は、実装用の基台に対して素子構造部20側(図2における図中上側)を向けて実装される(フリップチップ実装される)ものであり、光の取出方向は基板10側(図2における図中下側)である。
基板10は、サファイアで構成されており、主面101が球の断面に相当する半球状である。詳細については後述するが、窒化物半導体紫外線発光素子1は、基板10をこのような特殊な形状にすることによって、光の取出効率を改善する。
素子構造部20は、AlGaN系半導体層21と、p電極22と、n電極23と、pメッキ電極24と、nメッキ電極25と、絶縁膜26とを備える。ここで、AlGaN系半導体層21の構造の一例について図面を参照して説明する。図4は、AlGaN系半導体層の構造の一例を示した断面図である。
図4に示すように、AlGaN系半導体層21は、基板10側から順番に、下地層211と、n型AlGaNで構成されるn型クラッド層212と、活性層213と、p型AlGaNで構成される電子ブロック層214と、p型AlGaNで構成されるp型クラッド層215と、p型GaNで構成されるp型コンタクト層216とを積層した構造である。
下地層211は、AlNで構成されており、基板10の主面101に対して形成される。なお、下地層211は、AlNの上面にAlGaNを積層した構造であってもよい。また、活性層213は、AlGaNまたはGaNで構成される井戸層をn型AlGaNで構成されるバリア層で挟んだ単一または多重量子井戸構造を備えている。
AlGaN系半導体層21において、発光領域31には上述した各層211〜216が形成されており、最上面がp型コンタクト層216になっているが、発光領域31を包囲する周辺領域32には活性層213以上の各層213〜216が形成されておらず、n型クラッド層212が露出している。そして、発光領域31におけるp型コンタクト層216の上面にp電極22が形成されており、周辺領域32におけるn型クラッド層212の上面にn電極23が形成されている。このp電極22から正孔が供給されるとともにn電極23から電子が供給されるように通電すると、供給された正孔及び電子のそれぞれが発光領域31の活性層213に到達し、当該活性層213において正孔及び電子が再結合して発光する。
AlGaN系半導体層21を構成する各層211〜216は、有機金属化合物気相成長(MOVPE)法や分子線エピタキシ(MBE)法等の周知のエピタキシャル成長法により形成されるとともに、n型の層にはドナー不純物として例えばSiが添加され、p型の層にはアクセプタ不純物として例えばMgが添加される。さらに、基板10の主面101上に各層211〜216を積層した後、反応性イオンエッチング等の周知のエッチング手段により一部の領域(周辺領域32に相当する領域)を選択的にエッチングして当該領域のn型クラッド層212を露出させることで、発光領域31及び周辺領域32のそれぞれが形成される。
p電極22は、例えばNi/Auで構成され、上述のように発光領域31のp型コンタクト層216の上面に形成される。n電極23は、例えばTi/Al/Ti/Auで構成され、上述のように周辺領域32のn型クラッド層212の上面に形成される。また、n電極23は、発光領域31を包囲するように形成される。
p電極22及びn電極23は、AlGaN系半導体層21に電力を供給するだけでなく、発光領域31の活性層213で生じた光を基板10側に反射させる。特に、発光領域31を包囲するように形成されるn電極23が、基板10を通過せずに周辺領域32から外部に漏れ出そうとする光を基板10側に反射することで、基板10を通過する光の量を効果的に増大させることができる。
pメッキ電極24及びnメッキ電極25のそれぞれは、例えば、電解メッキで形成されるCuの本体部を、無電解メッキで形成される最表面がAuである一層以上の金属層で被覆して構成される。また、pメッキ電極24及びnメッキ電極25のそれぞれは、相互に離間するとともに上面が平坦化されて同じ高さに揃えられている。さらに、pメッキ電極24の一部はp電極22に接触しており、nメッキ電極25の一部はn電極23に接触している。
pメッキ電極24及びnメッキ電極25は、実装用の基台と接続してAlGaN系半導体層21に電力を供給するだけでなく、窒化物半導体発光素子1が生じる熱を実装用の基台に伝達させて放熱するために設けられている。特に、pメッキ電極24は、電流が集中する発光領域31の全部に設けられているため、効果的な放熱を行うことができる。
絶縁膜26は、例えばSiOやAlなどで構成され、pメッキ電極24との接続部分を除くp電極22の上面及び側面と、nメッキ電極25との接続部分を除くn電極23の上面及び側面と、p電極22及びn電極23が形成されておらず露出しているAlGaN系半導体層21の発光領域31及び周辺領域32における上面並びに発光領域31における側面とを覆うように形成される。絶縁膜26は、基板10における主面101の上方において広範囲に形成されるn電極23及びpメッキ電極24の接触を防止したり、AlGaN系半導体層21の発光領域31における側面を保護したりするために設けられている。
本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子1は、上述のように基板10が半球状であり、レンズ面(凸状の曲面)102が基板10の端部に届いている。そのため、この窒化物半導体紫外線発光素子1は、特許文献1で提案されているような基板の中央部分にのみレンズ面が存在する窒化物半導体紫外線発光素子とは異なり、基板10の端部付近を通過する光を収束させることができる。したがって、この窒化物半導体紫外線発光素子1は、光の取出効率を効果的に改善することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子1は、基板10自体が半球状になるため、非特許文献1のように基板とレンズを接合するという高度な技術を用いることなく、基板10を加工するという簡単な技術を用いて製造することができる。なお、基板10の加工方法については、後述の<窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法例>において説明する。
なお、図1及び図3では、n電極23の外側の輪郭線が正方形状であり、n電極23の外側の輪郭線に対する内接円の直径が発光領域31の外接円の直径の2倍である場合について例示しているが、n電極23の形状及び大きさはどのようなものであってもよい。例えば、n電極23が円形状であってもよいし、周辺領域32の全面(基板10の端部に到達していてもよいし端部から僅かに後退していてもよい)に設けられていてもよい。ただし、図1及び図3に例示するように、n電極23の面積が発光領域31の面積以上になるようにすると、基板10を通過する光の量を十分に増大させることが可能になるため、好ましい。
また、図1では、pメッキ電極24が円形状であり、pメッキ電極24の直径がn電極23の外側の輪郭線(正方形状の輪郭線)に対する内接円の直径よりも大きい場合について例示しているが、pメッキ電極24の形状及び大きさはどのようなものであってもよい。ただし、図1に例示するように、pメッキ電極24の面積が発光領域31の面積の2倍以上になるようにすると、十分な放熱が可能になるため、好ましい。
<窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法例>
一般的に、図1及び図2に示したような窒化物半導体紫外線発光素子は、平板状の基板の主面上に複数の素子構造部が整列するように形成したウエハを、素子構造部ごとに分断することで得られるチップとして作製される。ただし、図2に示したチップである窒化物半導体紫外線発光素子1が備える基板10は、主面101が球の断面に相当する半球状であるため、基板10を半球状に加工する工程が必要である。そこで、以下では、基板10を半球状に加工する工程を中心に、本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法について図面を参照して説明する。
図5は、基板を加工する前のチップの構造の一例を示した平面図であり、図1と同様の平面を示した図である。図6は、加工対象物の構造の一例を示した断面図であり、図2と同様の断面を示した図である。本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法では、図6に示すように基板10の主面101同士が向かい合うように2つのチップCが貼り合わせられた立方体状の加工対象物40を作製する。そして、以下説明するように、この加工対象物40を球状に研削加工した後に2つのチップCに分離することによって、図2に示すような半球状の基板10を有する窒化物半導体紫外線発光素子1を得る。
加工対象物40は、例えば、2つのチップを接着剤50で貼り合わせて作製してもよいし、2枚のウエハを接着剤50で張り合わせた後にチップごとに分断して作製してもよい。前者の場合、チップを1組ずつ貼り合わせて加工対象物40を作製しなければならないが、ウエハを1枚ずつ分断するため容易にチップを得ることができる。これに対して、後者の場合、2枚張り合わせた分厚いウエハを分断しなければならないが、複数のチップの張り合わせを一度に行うことができる。なお、ウエハを作製するまでの工程は、一般的な窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法と同様である。
また、加工対象物40を作製するために使用する接着剤50として、例えば、にかわやゴム系接着剤が挙げられる。特に、にかわは、接着力が強くて強靭であるとともに、水系の溶媒(純水、湯など)に溶解させることができるため、好ましい。なお、ゴム系接着剤は、トリクレンやアセトンなどの有機溶媒に溶解させることができる。
また、図6に示す加工対象物40では、接着剤50が、貼り合わせられた2つのチップCの間からはみ出しており、当該チップCのそれぞれにおける外周面に付着している。このように接着剤50を形成すると、加工対象物40の分離を効果的に抑制することができるため、好ましい。特に、加工対象物40を研削加工する工程の前後において、加工対象物40の全周における一部であっても、上記のように接着剤50がチップCのそれぞれの外周面に付着しているようにすることで、加工対象物40に対して衝撃が加えられ得る研削加工の工程中において、加工対象物40の分離を効果的に抑制することができる。
図7は、図6の加工対象物を研削加工する研削加工装置の一例を示した斜視図である。図7に示すように、研削加工装置60は、ダイヤモンドなどから成る砥粒が内側に付着された円筒状の側壁部61と、側壁部61に内接する円形状の底部62と、底部62を回転させる回転軸63とを備えている。なお、この研削加工装置60として、例えば、特開2008−168358号公報や特開2006−35334号公報で提案されているような研削加工装置を用いてもよい。
研削加工装置60の側壁部61及び底部62で囲われた空間内に上述の加工対象物40を入れ、当該空間を遮蔽して加工対象物40の飛び出しを防止するための蓋部(不図示)を、側壁部61の開口している端部(図中上側)に設置してから底部62を回転させると、加工対象物40は転動しながら側壁部61に衝突して研削される。このとき、側壁部61の内側は凹状の曲面になっているため、加工対象物40の角が衝突して研削される。さらに、加工対象物40が転動するため、加工対象物40は等方的に研削される。
図8は、図6の加工対象物が図7の研削加工装置によって研削加工される経過を示した斜視図であり、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の順番で研削加工が進行する様子を示している。図8に示すように、加工対象物40は、研削加工装置60による研削加工によって、角が等方的に研削されていく。具体的には、基板10における主面101の反対側の面である裏面103(図6参照)の四つの角から順番に角が研削されていき、最終的には図8(e)に示すように全ての角が研削されて球状になる。
そして、上述のように、研削加工後の加工対象物40が有する接着剤50を溶媒に溶解させ、加工対象物40を2つのチップCに分離することで、図2に示したような窒化物半導体紫外線発光素子1を得ることができる。
このように、基板10の主面101上に設けられた素子構造部20を内側に向けて貼り合わせた加工対象物40を研削加工すると、素子構造部20を保護しながら基板10を研削加工することができる。さらに、接着剤50を用いて2つのチップCを貼り合わせて加工対象物40を作製し、加工対象物40の研削加工後に接着剤50を溶媒に溶解させることで加工対象物40を2つのチップCに分離すると、素子構造部20に対して多大な応力を加えることなく、2つのチップCの貼り合わせ及び分離を行うことができる。したがって、素子構造部20の破損を防止することができる。また、図7に示す研削加工装置60は、一度に複数の加工対象物40を入れて研削加工することができるため、窒化物半導体紫外線発光素子1を量産することができる。
なお、図7に示した研削加工装置60は一例に過ぎず、他の研削加工装置を用いて加工対象物40の研削加工をしてもよい。例えば、図7に示した研削加工装置60は、容器の一部である底部62が鉛直方向を軸として回転することで加工対象物40を転動させるものであるが、容器の少なくとも一部が水平方向の成分を有する方向を軸として回転して加工対象物40を転動させる研削加工装置を用いてもよい。ただし、砥粒が付着された凹状の曲面を有する容器内で加工対象物40を転動させて、当該曲面に加工対象物40を衝突させることができる研削加工装置を用いると、上述の研削加工装置60を用いる場合と同様の効果を得ることができるため、好ましい。
また、先端に凹状の砥石を設けたリュータを用いて加工対象物40を球状に研削加工してもよいし、NC(Numerical Control)旋盤を用いて加工対象物40を球状に研削加工してもよい。ただし、これらの研削加工方法では、図7に示した研削加工装置60を用いる場合とは異なり、一度に複数の加工対象物40の研削加工を行うことは難しい。
また、加工対象物40を作製することなく、チップCの状態で基板10を半球状に研削加工してもよい。ただし、この場合、素子構造部20が露出することになるため、図7に示した研削加工装置60のような研削加工の対象物が転動する研削加工装置を使用することは困難である。
<変形等>
[1] 図7に示したような研削加工装置60を用いて基板10を半球状に加工した場合、研削加工によって基板10におけるレンズ面(凸状の曲面)102の表面に微細な凹凸が形成されることで、素子構造部20が出射する光が散乱して光の取出効率が低下することがあり得る。そこで、これを防止するために、研削加工後の加工対象物40に対して、さらに研磨加工をしてもよい。例えば、バレル研磨機などの周知の球体研磨装置を用いて、研削加工後の加工対象物40の表面を研磨してもよい。
また、加工対象物40を研磨加工する代わりに、レンズ面102の表面における凹凸を何らかの膜で覆って埋めることによって、素子構造部20が出射する光の散乱を抑制して光の取出効率の低下を防止してもよい。この場合の窒化物半導体紫外線発光素子の構造について、図面を参照して説明する。図9は、本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子の構造の別例を示した断面図であり、図2に相当する断面を示した図である。
図9に示すように、窒化物半導体紫外線発光素子1Xが備える基板10のレンズ面102の表面には、被覆膜70が形成されている。被覆膜70は、素子構造部20が出射する光を透過するとともに当該光によって劣化し難い(耐性がある)材料で構成されていると、好ましい。特に、素子構造部20が紫外線を出射する場合、紫外線透過性及び紫外線耐性のある非晶質フッ素樹脂で被覆膜70を構成すると好ましい。
また、基板10のレンズ面102に限らず、他の部分を被覆膜70で覆ってもよい。例えば、pメッキ電極24及びnメッキ電極25の少なくとも一方の表面(実装用の基台における電極と接触しない部分の表面であって、図9における上面を除いた側面)を被覆膜70で覆うことによって、短絡を防止してもよい。ただし、この場合、非結合性の非晶質フッ素樹脂を用いると、金属原子のマイグレーションを好適に防止することができるため、好ましい。
非結合性の非晶質フッ素樹脂は、金属や基板10を構成するサファイア等に対する結合力が弱いところが難点である。しかし、窒化物半導体紫外線発光素子1Xを基台に実装した後に、窒化物半導体紫外線発光素子1Xと基台との間隙に被覆膜70を入り込ませてpメッキ電極24及びnメッキ電極25の少なくとも一方の表面を被覆膜70で覆うようにすれば、被覆膜70は剥離し難くなる。また、上述のように、基板10のレンズ面102の表面に多数の凹凸が形成されていれば、アンカー効果によってレンズ面102の表面と被覆膜70の結合力が大きくなるため、被覆膜70は剥離し難くなる。
非晶質のフッ素樹脂として、例えば、結晶性ポリマーのフッ素樹脂を共重合化してポリマーアロイとして非晶質化させたものや、パーフルオロジオキソールの共重合体(デュポン社製の商品名テフロンAF(登録商標))やパーフルオロブテニルビニルエーテルの環化重合体(旭硝子社製の商品名サイトップ(登録商標))などが挙げられる。さらに、非結合性の非晶質フッ素樹脂としては、重合体または共重合体を構成する構造単位が含フッ素脂肪族環構造を有し、末端官能基がCF等のパーフルオロアルキル基である非晶質フッ素樹脂が挙げられる。パーフルオロアルキル基は、金属等に対して結合性を呈する反応性の末端官能基を有していない。なお、結合性の非晶質フッ素樹脂は、重合体または共重合体を構成する構造単位が、同じ含フッ素脂肪族環構造を有していても、末端官能基として、金属等に対して結合可能な反応性官能基を有する点で、非結合性の非晶質フッ素樹脂と相違する。当該反応性の官能基は、一例として、カルボキシル基(COOH)またはエステル基(COOR)である。但し、Rはアルキル基を表す。
また、含フッ素脂肪族環構造を有する構造単位としては、環状含フッ素単量体に基づく単位(以下、「単位A」)、または、ジエン系含フッ素単量体の環化重合により形成される単位(以下、「単位B」)が好ましい。なお、非晶質フッ素樹脂の組成及び構造は、本願発明の本旨ではないため、当該単位A及び単位Bに関する詳細な説明は割愛するが、当該単位A及び単位Bに関しては、国際公開第2014/178288号の段落[0031]〜[0062]に詳細に説明されているので、参照されたい。
非結合性の非晶質フッ素樹脂の市販品の一例として、サイトップ(旭硝子社製)等が挙げられる。なお、末端官能基がCFであるサイトップは、下記の化1に示す上記単位Bの重合体である。
Figure 0006686155
なお、基板10のレンズ面102とpメッキ電極24及びnメッキ電極25の少なくとも一方との両者の表面を被覆膜70で覆う場合において、それぞれの表面を覆う被覆膜70を別の材料で構成してもよい。例えば、pメッキ電極24及びnメッキ電極25の少なくとも一方の表面を覆う被覆膜70は、金属原子のマイグレーションを抑制する観点から非結合性の非晶質フッ素樹脂で構成し、基板10のレンズ面102の表面を覆う被覆膜70は、非結合性ではない非晶質フッ素樹脂で構成してもよい。
[2] 基板10内の特定の一方向に光が偏ることを防止する観点から、基板10及び発光領域31が、基板10の主面101に対して垂直な方向から見た平面視(以下、単に平面視という)において中心が一致する2回対称以上の回転対称の形状であると、好ましい。また、活性層213に対して効率よく電力を供給する観点から、発光領域31が、平面視において回転対称の中心から複数の方向に放射状に突出した形状であると、好ましい。
図1〜図4に示した窒化物半導体紫外線発光素子1における基板10の主面101及び発光領域31(p電極22が形成されている領域)は上記の条件を満たす形状であり、発光領域31は2回対称であるが、これよりも高次の回転対称性を有する発光領域を設けてもよい。この場合の窒化物半導体紫外線発光素子の構造について、図面を参照して説明する。図10は、本発明の実施形態に係る窒化物半導体紫外線発光素子の構造のさらなる別例を示した平面図であり、図3に相当する平面を示した図である。
図10に示す窒化物半導体紫外線発光素子における発光領域(p電極22Yが形成されている領域)は、平面視において回転対称の中心から8方向に対して放射状に突出した菊花形状であり、8回対称の形状である。図10に示したような8回対称の形状には限られないが、発光領域を高次の回転対称(例えば、4回対称以上)の形状にすることで、基板10を通過する光を均一にすることが可能になる。
[3] 図6では、接着剤50を用いて2つのチップCを貼り合わせて加工対象物40を作製する場合について例示したが、接着剤50以外の媒体を用いて2つのチップCを貼り合わせてもよい。
例えば、はんだを用いて2つのチップCを貼り合わせて加工対象物を作製してもよい。具体的に例えば、2つのチップのそれぞれにおけるpメッキ電極24及びnメッキ電極24の少なくとも一方同士をはんだ付けすることで加工対象物を作製し、加工対象物を研削加工した後にはんだを加熱して融解させることで2つのチップCに分離する。なお、分離後のチップCから、貼り合わせに使用したはんだを吸い取っておくと、短絡などの不具合を防止することができるため、好ましい。
はんだは、表面張力が大きいため、はんだ付けを行う対象の素子をはんだの真上に引っ張る効果(セルフアライメント効果)を有している。したがって、はんだを用いて2つのチップCを貼り合わせて加工対象物を作製することによって、2つのチップCが正対した位置で貼り合わせられた状態の加工対象物を容易に作製することができる。
なお、はんだを用いる場合、例えば、ウエハの状態でpメッキ電極24及びnメッキ電極24の少なくとも一方にはんだを設けておき、当該ウエハを分断して得られる2つのチップを加熱してはんだを溶融させて貼り合わせてもよい。
また、はんだを用いて2つのチップCを貼り合わせた後、当該チップCの間に上述した接着剤50を流し入れて補強してもよい。例えば、はんだによって貼り合わせられた2つのチップCを、任意の容器に貯めた接着剤50に漬けることで、チップCの間に接着剤50を流し入れてもよい。
[4] 上述の<窒化物半導体紫外線発光素子の構造例>及び<窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法例>では、基板10が半球状である場合のみを例に挙げて説明しているが、基板10を半球状以外の形状にしてもよい。例えば、基板10が、図8(b)〜(d)のそれぞれの状態で加工対象物40の研削加工を終了して得られるような、半球状に至る前の形状であってもよい。また、研削加工前の加工対象物が立方体状でなくてもよいし、研削加工前のチップの主面が正方形状でなくてもよい。
ただし、基板を通過する光を収束して光の取出効率を効果的に改善するためには、図8(b)〜(e)に示すように、少なくとも基板の裏面の四つの角が研削されてレンズ面(凸状の曲面)になっていることが必要である。換言すると、基板における主面と平行な断面の断面積が、主面から離間するほど連続的に減少している、または、主面から所定の距離だけ離間するまでは一定であるがそれ以降は連続的に減少しており、主面よりも断面積が小さい断面が、円形状、長円形状(円を一方向に引き延ばすように変形した形状であって楕円形状を含む)、または、角が丸い四角形状であることが必要である。
この場合において、第1に、図8(b)及び(c)に示すように平面視において基板が四角形状になっているよりも、図8(d)及び(e)に示すように平面視において基板が円形状(あるいは長円形状)または角が丸い四角形状である方が、基板の端部を通過する光を効果的に収束することができるため、好ましい。さらに、第2に、図8(b)〜(d)に示すように基板の裏面側(主面の反対側)に主面と平行な頂面が残っている形状よりも、図8(e)に示すように当該頂面が残っていない形状の方が、基板の中央部分を通過する光を効果的に収束することができるため、好ましい。
この第1及び第2の条件を満たす形状には、図8(e)に示したような半球状の他に、砲弾状(円柱における一方の平坦面に半球の平坦面を接続した形状であって、円柱における他方の平坦面が主面に相当する形状)もある。基板が、平面視が円形状である半球状や砲弾状であれば、光を効果的に収束させるだけでなく、主面と平行な面内における集光性のばらつきを抑制することもできるため、好ましい。ただし、基板が砲弾状である場合、軸方向の長さ(基板の厚さ)を過度に大きくすると、光が収束し難くなる。基板が砲弾状である場合は、基板を成すサファイアと空気の屈折率比が2倍程度であることを考慮して、軸方向の長さが主面の直径の2倍以下になるようにすると、好ましい。
図7に示したような研削加工装置60を用いて加工対象物40を研削加工する場合において、基板の主面における垂直な二辺のそれぞれの長さをW,W、基板の厚さをHとするとき、1/2<H/W≦2かつ1/2<H/W≦2が成り立つようにすると、基板を上記の第1及び第2の条件を満たした形状に研削加工し易いため、好ましい。特に、1/2<H/Wかつ1/2<H/Wとすることで、基板の裏面側の先端が研削され易くなるため、上記の第2の条件が満たされ易くなる。また、H/W≦2かつH/W≦2とすることで、加工対象物40のアスペクト比が過度に大きくなることが抑制されるため、上記の第1の条件が満たされ易くなるとともに、基板の軸方向の長さ(基板の厚さ)が過度に大きくなることによって光が収束し難くなることも抑制することができる。さらに、基板を半球状または砲弾状に研削加工する場合は、W=Wにすると、好ましい。
なお、例えば刃先がV字型のダイシングブレードを用いてウエハを分断することで得られる四角錐台状のチップ(換言すると、基板の裏面の周囲が面取りされたチップ)であっても、ある程度は光の取出効率の改善が見込まれる。しかし、上述のように基板10を研削加工してレンズ面102を表出させることによって、光の取出効率を劇的に改善することができる。
[5] 上述の実施形態では、pメッキ電極24が膜状である場合について例示したが(図1及び図2等参照)、このpメッキ電極24を、例えばAuで構成される多数のバンプ(突起)で構成してもよい。この場合、素子構造部20の最表面の表面積が大きくなるため、図6に示したような加工対象物40を作製する場合において接着力を向上することができる。
1,1X :窒化物半導体紫外線発光素子
10 :基板
101 :主面
102 :レンズ面(凸状の曲面)
103 :裏面
20 :素子構造部
21,21Y :AlGaN系半導体層
211 :下地層
212 :n型クラッド層(n型AlGaN)
213 :活性層
214 :電子ブロック層(p型AlGaN)
215 :p型クラッド層(p型AlGaN)
216 :p型コンタクト層(p型GaN)
22,22Y :p電極
23,23Y :n電極
24 :pメッキ電極
25 :nメッキ電極
26 :絶縁膜
31 :発光領域
32 :周辺領域
40 :加工対象物
50 :接着剤
60 :研削加工装置
61 :側壁部
62 :底部
63 :回転軸
70 :被覆膜
C :チップ

Claims (10)

  1. サファイア基板と、当該基板の主面上に積層される複数のAlGaN系半導体層を有するとともに通電することで発光中心波長が365nm以下の光を出射する素子構造部と、を備える窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法であって、
    前記素子構造部が、前記AlGaN系半導体層の1つであって通電時に前記光が発生する活性層を有する発光領域と、前記発光領域を包囲するように形成されており前記活性層を有しない周辺領域と、に分けられた構造と有し、
    前記素子構造部の少なくとも前記発光領域の全部にpメッキ電極が形成されており、
    前記窒化物半導体紫外線発光素子のチップに対して、少なくとも、前記主面とは反対側の面である裏面の四つの角が凸状の曲面になるように、前記基板を研削加工する基板加工工程を備え、
    前記基板加工工程が、
    前記基板の前記主面同士が向かい合うように2つの前記チップが貼り合わせられた状態の加工対象物を作製する第1工程と、
    前記加工対象物を研削加工する第2工程と、
    前記第2工程の後に前記加工対象物を2つの前記チップに分離する第3工程と、
    を備え
    前記第1工程において、はんだによって2つの前記チップの前記pメッキ電極同士が貼り合わせられた前記加工対象物を作製し、
    前記第3工程において、前記はんだを加熱して融解させることを特徴とする窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
  2. 前記基板加工工程が、前記主面に対して垂直な方向から見た平面視における前記基板が円形状、長円形状、または、角が丸い四角形状になるように、前記基板を研削加工する工程であることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
  3. 前記基板加工工程が、前記主面の反対側において前記主面と平行な頂面が残らないように、前記基板を研削加工する工程であることを特徴とする請求項1または2に記載の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
  4. 前記基板加工工程が、前記基板を半球状または砲弾状に研削加工する工程であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
  5. 前記第2工程において、砥粒が付着された凹状の曲面を有する容器内で1以上の前記加工対象物を転動させて、前記凹状の曲面に対して前記加工対象物を衝突させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
  6. 前記周辺領域の少なくとも一部に、前記発光領域を包囲するとともに前記光を反射するn電極が形成されており、前記pメッキ電極の一部が前記周辺領域における前記n電極の上方に形成されており、
    前記n電極と、その上方における前記pメッキ電極との間に、これらを絶縁する絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
  7. 前記基板の前記主面及び前記発光領域のそれぞれが、前記基板の前記主面に対して垂直な方向から見た平面視において中心が一致する2回対称以上の回転対称の形状であり、前記発光領域が、平面視において回転対称の中心から複数の方向に対して放射状に突出した形状であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
  8. 前記基板加工工程の後に、前記基板における前記曲面の少なくとも一部の表面を非晶質フッ素樹脂で被覆する被覆工程を、さらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
  9. 前記第1工程が、2つの前記チップを貼り合わせることで前記加工対象物を作製する工程であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
  10. 前記チップが、1枚の前記基板上に複数の前記素子構造部が形成されたウエハを分断することで得られるものであり、
    前記第1工程が、2枚の前記ウエハを前記基板の前記主面同士が向かい合うように貼り合わせた後に、当該ウエハのそれぞれを前記チップごとに分断することで前記加工対象物を作製する工程であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の窒化物半導体紫外線発光素子の製造方法。
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