JP6684665B2 - 清掃具 - Google Patents
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Description
また、この種の清掃具としては、柄の先端部に、捕集ロールを回転自在に支持するロール支持部材を、柄に対して揺動自在に支持する構成のものもある(以下、第2の従来清掃具、とも言う。例えば特許文献2)。ロール支持部材は、柄の先端部に支持される中央取付部からその両側に、捕集ロールが外挿されるロール支持軸が突出する構成である。
第1、第2の従来清掃具は、ロール支持軸に外挿して回転自在に支持した捕集ロールを床面等の被清掃面に転動させて、清掃に用いる。
第1の態様は、柄部と、前記柄部の先端部にその延在方向に沿って延在配置された揺動軸と、前記揺動軸の延在方向に垂直に延在し前記揺動軸にその中心軸線回りに揺動自在に支持され捕集物を捕集する捕集ロールを回転自在に支持する一対のロール支持軸と、前記一対のロール支持軸の互いの開き角が180度未満の初期状態よりも大きいときに前記ロール支持軸を前記開き角を縮小する方向へ弾性付勢する付勢部材とを有することを特徴とする清掃具である。
第2の態様は、前記柄部の先端部に一対の前記揺動軸を有し、前記揺動軸のそれぞれに前記ロール支持軸が1つずつ揺動自在に支持されていることを特徴とする第1の態様の清掃具である。
第3の態様は、前記ロール支持軸が固定され前記揺動軸にその中心軸線回りに揺動自在に支持された一対の軸支持部材をさらに有し、前記一対のロール支持軸の初期状態は、前記一対の軸支持部材のそれぞれに設けられた開き角下限当接部同士が前記付勢部材の弾性付勢力によって当接するか、あるいは前記一対の軸支持部材の開き角下限当接部同士が開き角下限当接部間に設けられた介挿部材を前記付勢部材の弾性付勢力によって挟み込む状態であることを特徴とする第1又は2の態様の清掃具である。
第4の態様は、前記一対の軸支持部材は、それぞれの揺動中心を介して前記開き角下限当接部とは反対の側に、互いに当接されることで前記一対のロール支持軸の開き角の増大を規制する開き角上限当接部を有し、前記一対のロール支持軸の開き角は、前記一対の軸支持部材の開き角上限当接部同士が当接するときに最大、前記一対の軸支持部材の開き角下限当接部同士が当接するときに最小であることを特徴とする第3の態様の清掃具である。
第5の態様は、前記介挿部材は、前記一対の軸支持部材の開き角下限当接部間に対して介在及び撤去可能、あるいは前記一対の軸支持部材の開き角下限当接部の間隔方向における寸法を変更可能であることを特徴とする第3又は4の態様の清掃具である。
図1、図2は、本発明の好適な1実施形態の清掃具10を示す。
図1、図2に例示した清掃具10は、柄部20と、柄部20先端側に設けられた一対の揺動軸30と、一対の揺動軸30のそれぞれに設けられた軸支持部材41及びロール支持軸42とを有する。また、図7に示すように、この実施形態の清掃具10は、ロール支持軸42にその軸回り方向に回転自在に支持されたカラー43も有している。
カラー43に外挿装着された捕集ロール50は、カラー43を介してロール支持軸42にその軸回り方向に回転自在に取り付けられる(支持される)。カラー43に外挿装着された捕集ロール50は、カラー43と一体的にロール支持軸42に対してその軸回り方向に回転可能である。
図7に示すように、捕集ロール50は、円筒軸51の側周全周に捕集材52を設けたものである。図1〜図7に例示した捕集ロール50の捕集材52は円筒軸51の側周に巻回された粘着テープである。粘着テープは、紙等の帯状基材の円筒軸51とは反対側の面に粘着材層を有する構成のものである。円筒軸51側周に粘着テープを巻回した捕集ロール50(以下、粘着テープロール、とも言う)は、その側周面を形成する粘着テープの粘着材層によって、糸屑、動物の毛、埃等の塵埃である捕集物を捕集する。
柄部20は、柄部形成棒材21A、21Bの延在方向を長手方向とする細長形状に形成されている。柄部20は、その長手方向(柄部形成棒材21A、21Bの延在方向)の一部の全体を清掃具10の使用者が手指で握って把持可能に構成されている。柄部20延在方向の互いに離隔する2箇所に設けられた棒材固定具22、23は、清掃具10の使用者が手指で握って把持できるサイズに形成されている。
図1、図2に例示した清掃具10の柄部20は、金属製棒状体の折り返し曲げ部21aを含む。
なお、柄部は、折り返し曲げ部21aが存在せず互いの別部材の2本の柄部形成棒材21A、21Bを間隔を空けて棒材固定具によって互いに平行に固定した構成も採用可能である。
図2に示すように、柄部形成棒材21A、21Bの延在方向中央から先端寄りの位置には屈曲部21bが形成されている。柄部形成棒材21は屈曲部21bから先端側の前端部21cと、屈曲部21bから基端側(基端部側)の棒材本体21dとを有する。
前端部21cの棒材本体21dに対する傾斜角度θは5〜45度、より好ましくは5〜30度である。
2本の柄部形成棒材21A、21Bの棒材本体21d同士は互いに平行、前端部21c同士も互いに平行である。
図1、図2に例示した清掃具10の各揺動軸30(31、32)は、具体的には、柄部形成棒材21の前端部21cの先端部である。
揺動軸30は、柄部形成棒材21の先端部に固定された第2ストッパ部材25(後述)から先端側の部分を指す。一対の揺動軸30は互いに平行に延在している。柄部形成棒材21のうち揺動軸30から基端側の部分は清掃具10の柄部20の一部を構成する。
また、清掃具10の柄部20は、清掃具10の使用者が手指で握って把持可能な部分(把持部)を有する構成であれば良く、例えば1本の棒材、1本の長板状部材である構成も採用可能である。揺動軸30は、柄部20先端部にその延在方向に沿って延在させて設けられる。
ロール支持軸42は、軸支持部材41を介して揺動軸30にその軸回り方向に揺動自在(回動自在)に支持されている。
なお、ロール支持軸42の一端部を、以下、基端部とも言う。
ロール支持軸42は、揺動軸30に対する軸支持部材41の回動によって、揺動軸30に対して揺動する。
揺動軸30は、柄部形成棒材21のその延在方向において第2ストッパ部材25から先端側の部分を指す。
なお、柄部形成棒材21の揺動軸30から基端側部分を、以下、棒材主材部、とも言う。第2ストッパ部材25は棒材主材部の先端部に外挿固定されている。
図1、図2、図4に例示した第1ストッパ部材24は、柄部形成棒材21の前端部21cの先端及びその近傍を収納するキャップ状に形成されている。第2ストッパ部材25はリング状に形成され、柄部形成棒材21の前端部21c(以下、柄部形成棒材前端部、とも言う)に外挿固定されている。図1、図2、図4に例示した第1、第2ストッパ部材24、25は、それぞれ、柄部形成棒材前端部21cの側周に沿うリング状部分を有している。
軸支持部材41の外挿基端部41aは、第1、第2ストッパ部材24、25によって、揺動軸30における第1、第2ストッパ部材24、25間の範囲に保持されている。
第1、第2ストッパ部材24、25は、柄部形成棒材21の前端部21cの側周に位置して、軸支持部材41の外挿基端部41aの乗り越えを規制する部分(外挿基端部41aが当接される部分)を有する構成であれば良く、必ずしも柄部形成棒材21の前端部21cの側周に沿うリング状部分を有する構成に限定されるものでは無い。
図4等に示す清掃具10の軸支持部材41は、軸挿通孔41cが貫通形成された筒状の外挿基端部41aを有する。図3、図4に示すように、軸支持部41bは、外挿基端部41aの側周から軸挿通孔41cとは反対の方向へ突出している。
なお、ロール支持軸42基端部の軸支持部材41への固定は、軸支持部材41に形成した雌ねじ穴への螺着固定や、軸支持部材41に形成した軸挿通孔に挿入した部分(基端部)の接着材を用いた接着固定、軸支持部材41へのねじ止め、等であっても良い。
カラー本体43aには、その軸線方向一端(軸支持部材41の軸支持部41b側の端)から他端部(カラー本体43a先端部)の先端部塞ぎ壁43dまで真っ直ぐに延在する支持軸挿入孔43eが形成されている。カラー本体43aは支持軸挿入孔43eの中心軸線を中心とする円筒状に形成されている。
ロール支持軸42の先端部には、その側周に突出する係止突起42aが設けられている。図7に例示するカラー43のカラー本体43aの支持軸挿入孔43eは、ロール支持軸42をその先端部側周に突設された係止突起42aとともに挿入可能な断面サイズで延在形成されている。
抜け止め部材43fは、カラー本体43aにその側周から窪んで形成された嵌合凹所(図示略)に嵌合固定されて、ロール支持軸42の突出軸部の係止突起42aから基端側部分をカラー本体43aとの間に保持する。
ロール支持軸42先端部側周に突設された係止突起42aは、先端部塞ぎ壁43dと、先端部塞ぎ壁43dからカラー本体43aのその先端とは反対の基端側へ離隔させて設けられた抜け止め部材43fとの間に設けられている。
但し、清掃具としては、カラー43の先端部塞ぎ壁43dと抜け止め部材43fとの間に、ロール支持軸42の係止突起42aのカラー本体43aに対するその軸線方向への微動を許容する離隔距離が確保された構成も採用可能である。
カラー本体43aは、先端部塞ぎ壁43dから先端側に円筒状の先端側筒部43hを有する。カラー本体43aはその軸線方向全長にわたって一定外径を以て延在する。但し、先端側筒部43hは、その内径が支持軸挿入孔43e内径に比べて格段に径大の円筒状に形成されている。
また、図5に示すように、清掃具10の一対のロール支持軸42間の開き角θは、各軸支持部材41A、41Bのそれぞれの開き角上限当接部41e同士が当接するときに最大(上限)となる。
図5に示すように、この実施形態の清掃具10の一対のロール支持軸42間の開き角θの上限(以下、最大角度、とも言う)は180度である。但し、一対のロール支持軸42間の開き角θの最大角度は180度に限定されず180度以上の角度であっても良い。
以下、清掃具10の一対のロール支持軸42について、その開き角θが最小(下限)である状態を、初期状態、とも言う。また、一対のロール支持軸42が初期状態にあるときの開き角θを、以下、初期角度、とも言う。
清掃具10は、各軸支持部材41A、41Bを、一対のロール支持軸42間の開き角θを縮小する方向に弾性付勢する付勢部材11を有している。図3、図4に示すように、この実施形態の清掃具10の付勢部材11は、C字形に成形された金属製の湾曲ピン状ばねである。この実施形態の清掃具10の一対の軸支持部材41A、41Bのそれぞれの開き角下限当接部41dは、一対のロール支持軸42が初期状態にあるときに、付勢部材11の弾性付勢力によって互いに当接される。
清掃具10は、例えば、初期状態にある一対のロール支持軸42を床面等の被清掃面61に押圧して、一対のロール支持軸42の開き角θを初期角度よりも大きく拡げることが可能である。このため、清掃具10は、一対のロール支持軸の開き角が180度で固定の従来構成の清掃具に比べて、湾曲面等の平坦面以外の種々の被清掃面61の清掃を効率良く行なうことができる。
図5の場合、清掃具10は、床面等の平坦な被清掃面61(図5中、符号61aを付記する)の清掃を効率良く行える。
図6の場合、清掃具10は、湾曲した被清掃面61(図6中、符号61bを付記する)や、開き角を以て互いに隣接する複数の被清掃面の清掃を効率良く行える。
清掃具10は、例えば、衣服の着用者が衣服の袖に腕を通したままの状態で一対のロール支持軸42を押し付け、ロール支持軸42を袖軸線方向に沿って転動させることで、一対のロール支持軸42の開き角θが被清掃面61b(袖側周面)の湾曲半径に応じて初期角度と180度との間の範囲で変動する。その結果、清掃具10は、各ロール支持軸42にそれぞれ外挿した捕集ロール50を、被清掃面61b(袖側周面)にその湾曲半径に応じて追従させて被清掃面61bとの接触状態を保つことができ、被清掃面61を効率良く清掃できる。
また、清掃具10は、家屋の柱、梁や、ソファーなどの家具等における開き角を以て互いに隣接する2面の清掃も効率良く行える。
このため、一対のロール支持軸42の開き角θの初期角度が180度未満である清掃具10は、例えば各ロール支持軸42に外挿した捕集ロール50を収納場所の床面(以下、収納スペース床面、とも言う)に載置して収納するときに、一対のロール支持軸の開き角が180度で固定の従来構成の清掃具に比べて、一対のロール支持軸42をそれぞれに外挿した捕集ロール50とともに収納するに要する収納スペース床面面積の縮小が可能である。清掃具10は、一対のロール支持軸42を初期状態とすることで、一対のロール支持軸42のそれぞれに外挿した捕集ロール50を含む収納スペースの縮小に有利である。
図8の介挿部材12は、図1〜図7を参照して説明した清掃具10の一対の軸支持部材41の片方の開き角下限当接部41dに回転軸12aを介して枢着された板状片である。
図8の介挿部材12は、回転軸12aを中心とする手動回転によって、回転軸12aを介して取り付けられた開き角下限当接部41dの当接面41fに重ね合わされた状態と、当接面41fから垂直に突出する状態とを切り換えることができる。図8の清掃具は、介挿部材12を開き角下限当接部41dの当接面41fから垂直に突出する状態とすることで、介挿部材12を開き角下限当接部41dの当接面41fに重ね合わされた状態(格納状態)とした場合に比べて、一対のロール支持軸42の開き角θの初期角度を大きく設定できる。介挿部材12は、当接面41fに重ね合わされた状態と、当接面41fから垂直に突出する状態とを切り換えることで、一対の軸支持部材41の初期状態における開き角下限当接部41d間隔(間隔方向の寸法)を変更可能である。
介挿部材は、例えば、一対の軸支持部材41の開き角下限当接部41dの一方または両方に螺着されて、回転操作によって一対の開き角下限当接部41d間への突出寸法を変更可能な調整ねじ自体や、この調整ねじ先端に一対の開き角下限当接部41d間に挟み込まれる部材が取り付けられた構成、等であっても良い。
上述の実施形態では、柄部20先端部に2本設けられた揺動軸31、32のそれぞれに軸支持部材41が揺動自在(回動自在)に支持された構成を例示した。但し、本発明に係る実施形態の清掃具は、柄部20先端部に設けられた揺動軸が1本のみで、この揺動軸にその軸回り方向に2つの軸支持部材41が揺動自在(回動自在)に支持された構成も採用可能である。
付勢部材は、湾曲ピン状ばねに限定されず、トーションばね等のコイルばね、板ばね等であっても良い。
Claims (5)
- 柄部と、前記柄部の先端部にその延在方向に沿って延在配置された揺動軸と、前記揺動軸の延在方向に垂直に延在し前記揺動軸にその中心軸線回りに揺動自在に支持され捕集物を捕集する捕集ロールを回転自在に支持する一対のロール支持軸と、前記一対のロール支持軸の互いの開き角が180度未満の初期状態よりも大きいときに前記ロール支持軸を前記開き角を縮小する方向へ弾性付勢する付勢部材とを有することを特徴とする清掃具。
- 前記柄部の先端部に一対の前記揺動軸を有し、前記揺動軸のそれぞれに前記ロール支持軸が1つずつ揺動自在に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の清掃具。
- 前記ロール支持軸が固定され前記揺動軸にその中心軸線回りに揺動自在に支持された一対の軸支持部材をさらに有し、前記一対のロール支持軸の初期状態は、前記一対の軸支持部材のそれぞれに設けられた開き角下限当接部同士が前記付勢部材の弾性付勢力によって当接するか、あるいは前記一対の軸支持部材の開き角下限当接部同士が開き角下限当接部間に設けられた介挿部材を前記付勢部材の弾性付勢力によって挟み込む状態であることを特徴とする請求項1又は2に記載の清掃具。
- 前記一対の軸支持部材は、それぞれの揺動中心を介して前記開き角下限当接部とは反対の側に、互いに当接されることで前記一対のロール支持軸の開き角の増大を規制する開き角上限当接部を有し、前記一対のロール支持軸の開き角は、前記一対の軸支持部材の開き角上限当接部同士が当接するときに最大、前記一対の軸支持部材の開き角下限当接部同士が当接するときに最小であることを特徴とする請求項3に記載の清掃具。
- 前記介挿部材は、前記一対の軸支持部材の開き角下限当接部間に対して介在及び撤去可能、あるいは前記一対の軸支持部材の開き角下限当接部の間隔方向における寸法を変更可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載の清掃具。
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