JP6684459B1 - 構造物の補強梁、補強工法、及び構造物 - Google Patents

構造物の補強梁、補強工法、及び構造物 Download PDF

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Abstract

本発明は構造物の複数の柱部材を補強するための補強梁を提供することを目的とする。筒体から成る補強梁本体部10と、補強梁本体部10の一端に設けられた第1蓋部6と、補強梁本体部10の他端に設けられた第2蓋部7と、を有し、複数の柱部材の内、第1の柱部材に取り付けるために前記第1蓋部6と前記第1蓋部が設けられた前記補強梁本体部の一端側とで第1柱部材連結部4を構成すると共に、複数の柱部材の内、前記第1の柱部材とは異なる第2の柱部材に取り付けるために前記第2蓋部7と前記第2蓋部7が設けられた前記補強梁本体部10の他端側とで第2柱部材連結部5を構成し、前記第1の柱部材との連結に際し、前記第1柱部材連結部4と前記第1の柱部材に取付けられる他の補強梁の第1柱部材連結部4とで共同して前記第1の柱部材を包囲することが可能に構成されている補強梁。

Description

本発明は、地盤に対して下端部が固定された複数の柱部材で支持された上部構造体を有する構造物の柱部材を補強するための補強梁、補強工法及び補強梁によって補強された構造物に関する。
港湾や漁港においては船舶を係留するために各種の桟橋等の水中構造物が設けられている。これらの水中構造物は水底地盤に打ち込まれて水面より上に突出した複数の杭を脚柱とする下部構造体と、これらの杭で支持され水面より上に敷設された床板等からなる上部構造体とから構成される。
上記の下部構造体である杭は一般に、海底あるいは湖底といった地盤に複数本の杭群を鉛直方向に打ち込んで構築される。また、上記の上部構造体は一般に、これら杭群の上端部に梁を複数本架設し、これら梁群の間に床板を張り渡して構築される。
また水上、陸上を問わず架設される橋梁についても地盤に基礎を介して下端部が固定された複数の橋脚と、そのような複数の橋脚で支持された桁部とを有する構造物として構成される。
ところで、このような既設構造物については、以下に記載する理由から既設構造物を補強する必要がある。
・上載加重の増大への対応
・耐震性能の向上
また既設構造物が水中構造物である場合には、上記に加え、更に以下の理由で補強の必要がある。
・腐食による柱部材の減厚による水中構造物の耐力の低下
・大型船舶の桟橋への衝突に対する対応
特に、過去に設置された橋梁や杭式桟橋等の構造物の多くは、近年、想定されるようになった大地震に耐えるための設計はなされておらず、将来、大地震によって構造物が損傷を受ける可能性が高く、そのような事態に至ると社会機能に大きな影響を与えることになる。
このため、今後発生が予想される大地震に対する対策として、既設の杭や橋脚などの柱部材で支持される構造物を耐震補強する必要性は高まっている。
また、地震後における社会機能の迅速な回復のため、構造物は人員及び物資の輸送において非常に重要な機能を果たす。
また、桟橋などの構造物においては近年、大型客船の入港数が増加しており、大型客船が桟橋に衝突する事故も発生している。このため、その衝撃に対する補強の必要性も高まっている。
そして、上記の補強のための施工方法として従来から多くの提案がなされている。
特許文献1には、既設水中構造物の柱部材同士を水中で補強梁によって連結することで水中構造物全体の剛性を上げて水中構造物の耐荷力を向上させるための施工性に優れた補強工法が記載されている。
この補強工法は2本の柱部材同士を補強梁で連結して補強するというものであり、図21に示すような補強梁20を用いて2本の柱部材を連結するものである。この補強梁20は浮力函部3の両端に、蓋部6を設けた第1杭連結部と、蓋部7を設けた第2杭連結部とから成っている。
この補強梁20を用いて3本以上の柱部材を補強する際には、図22に示すように、補強梁を上下方向に段違いで設置する必要がある。補強が必要な桟橋の多くは、桟橋から海底面までの空間が少なく、深梁設置本数が制限されることが多い。
特許5136589号公報
本発明は、既設構造物の柱部材同士を補強梁によって連結することで構造物全体の剛性を上げて構造物の耐荷力を向上させる補強工法において用いられる、3本以上の柱部材同士を同一高さで連結することが可能な補強梁及び補強工法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は下記の(1)に記載する通りの補強梁に係るものであるが、実施形態として下記の(2)〜(20)を含む。
(1)地盤に下端部が固定された複数の柱部材と、前記複数の柱部材によって支持された上部構造体とを有する構造物を補強するため前記柱部材に複数取り付けられる補強梁であって、
筒体から成る補強梁本体部と、
前記補強梁本体部の一端に設けられた第1蓋部と、
前記補強梁本体部の他端に設けられた第2蓋部と、
を有し、
前記複数の柱部材の内、第1の柱部材に取り付けるために前記第1蓋部と前記第1蓋部が設けられた前記補強梁本体部の一端側とで第1柱部材連結部を構成すると共に、前記複数の柱部材の内、前記第1の柱部材とは異なる第2の柱部材に取り付けるために前記第2蓋部と前記第2蓋部が設けられた前記補強梁本体部の他端側とで第2柱部材連結部を構成し、
補強梁を前記第1の柱部材に取付けたときに、前記第1柱部材連結部と前記第1の柱部材に取付けられる他の補強梁の第1柱部材連結部とで共同して前記第1の柱部材を包囲することが可能に構成されていることを特徴とする補強梁。
(2)前記第1蓋部は、前記補強梁本体部の一端にヒンジ継手を介して開閉可能に設けられており、前記第1の柱部材に取付けられたときに、前記他の補強梁の補強梁本体部に達する長さを有している上記(1)に記載の補強梁。
(3)前記第1蓋部は、前記補強梁本体部にヒンジ継手を介して開閉可能に設けられると共に、前記補強梁本体部一端の相対向する位置にそれぞれ一枚設けられており、前記第1の柱部材に取付けられたときに、前記他の補強梁の前記第1蓋部の端部に達する長さを有している上記(1)に記載の補強梁。
(4)前記第1柱部材連結部の前記第1蓋部は、前記補強梁本体部の一端にヒンジ継手を介して開閉可能に取付けられている、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の補強梁。
(5)前記第2柱部材連結部の前記第2蓋部は、前記第2の柱部材に取付けられたときに、前記第2蓋部が設けられた前記補強梁本体部の他端側とで前記第2の柱部材の全周を覆うことが可能な構造である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の補強梁。
(6)前記第2蓋部は、前記第1蓋部と同じ構造を有する、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の補強梁。
(7)前記第1蓋部の閉合が前記第1蓋部の端部を前記他の補強梁の前記補強梁本体部にボルト締めすることによって行われるようになっている上記(1)又は(2)に記載の補強梁。
(8)前記第1蓋部の閉合が前記第1蓋部の端部と前記他の補強梁の前記第1蓋部の端部とをボルト締めすることによって行われる上記(3)に記載の補強梁。
(9)前記第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部の内壁面に充填材のずれ止め用のアンカー部材が設けられている上記(1)〜(8)のいずれかに記載の補強梁。
(10)前記柱部材は、水中の地盤に下端部が埋設された杭であり、前記構造物は、複数の前記杭と、複数の前記杭によって支持された上部構造体とを有する水中構造物である上記(1)〜(9)のいずれかに記載の補強梁。
(11)前記補強梁本体部は、内部空間を二つの仕切壁によって中央区画部と左右の第1区画部及び第2区画部とに分けられ、前記中央区画部は浮力函部を構成している上記(10)に記載の補強梁。
(12)前記柱部材は、地盤に設けられた基礎に下端部が固定された橋脚であり、前記構造物は複数の前記橋脚と、複数の前記橋脚によって支持された桁とを有する橋梁である上記(1)〜(9)のいずれかに記載の補強梁。
(13)地盤に下端部が固定された複数の柱部材と、前記複数の柱部材によって支持された上部構造体とを有する構造物を、前記複数の柱部材の内、隣り合う3本の柱部材P1、P2、P3に上記(1)〜(9)のいずれかに記載の補強梁から選ばれる第1の補強梁と第2の補強梁を用いて連結させて補強する補強工法であって、
前記柱部材P1を前記第1の補強梁の第2柱部材連結部によって包囲する柱部材P1包囲工程と、
前記柱部材P2を前記第1の補強梁及び前記第2の補強梁のそれぞれの第1柱部材連結部によって包囲する柱部材P2包囲工程と、
前記柱部材P3と前記第2の補強梁の第2柱部材連結部とを一体化する工程と、
前記柱部材P1包囲工程後、前記柱部材P1と前記第1の補強梁の第2柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程と、
前記柱部材P2包囲工程後、前記柱部材P2と前記第1及び前記第2の補強梁のそれぞれの第1柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程と、
を有することを特徴とする補強工法。
(14)地盤に下端部が固定された複数の柱部材と、前記複数の柱部材によって支持された上部構造体とを有する構造物を、前記複数の柱部材の内、隣り合う柱部材P1〜Pn(n≧4)について柱部材P1と柱部材P2、及び、柱部材Pn−1と柱部材Pnには上記(5)に記載の補強梁を取付けると共に、柱部材P2〜柱部材Pn−1には上記(6)に記載の補強梁を取付けて補強する補強工法であって、
前記柱部材P1、Pnを第1番目の前記補強梁及び第n−1番目の前記補強梁の第2柱部材連結部によって包囲する第1の包囲工程と、
前記第1の包囲工程後、前記柱部材P1、Pnと各補強梁の第2柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程と、
前記柱部材P2〜Pn−1を第2番目の補強梁から第n−2番目の前記補強梁のそれぞれの第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部によって包囲する第2の包囲工程と、
前記第2の包囲工程後、各柱部材P1〜Pnと各補強梁の第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程と、
を有することを特徴とする補強工法。
(15)水中の地盤に下端部が固定された複数の柱部材と、前記複数の柱部材によって支持された上部構造体とを有する水中構造物を補強梁によって補強する補強工法において、
上記(1)〜(11)のいずれかに記載の補強梁を水面に浮遊させる工程、
前記補強梁を取り付けようとする二つの柱部材の位置に誘導する工程、
前記補強梁の第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部によって柱部材を包囲する工程、
前記第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部の蓋部を閉合する工程、
前記柱部材と柱部材連結部との取り合い部に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程、
を有することを特徴とする補強工法。
(16)前記補強梁の補強梁本体部は、内部空間を二つの仕切壁によって中央区画部と左右の第1区画部及び第2区画部とに分けられ、前記中央区画部は浮力函部を構成しており、補強梁の浮力函部に液体を注入して補強梁を所定の深さに沈降させる工程を含むことを特徴とする上記(15)に記載の補強工法。
(17)前記柱部材に支持材を取り付けておき、この支持材によって補強梁を支持する上記(15)又は(16)に記載の補強工法。
(18)補強梁として、第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部の上端部のみに塞ぎ板を設けた補強梁を用い、前記支持材が下端部の塞ぎ板を兼ねるようにした上記(16)又は(17)に記載の補強工法。
(19)上記(1)〜(12)のいずれかに記載の補強梁によって補強したことを特徴とする構造物。
(20)複数の柱部材によって支えられた構造物であって、互いに隣り合うn本の柱部材(但しn≧3)の1本目の柱部材と2本目の柱部材との間、及び、n本目の柱部材とn−1本目の柱部材との間をそれぞれ上記(5)に記載の補強梁によって連結し、他の隣り合う柱部材と柱部材との間を上記(6)に記載の補強梁によって連結することによって、各柱部材を同一高さで連結し補強したことを特徴とする構造物。
なお本発明における「柱部材」は、桟橋などの上部構造体を支持する杭の他、橋桁を支持する橋脚等をも含むものである。また、その形状は円柱状のものに限られるものではなく、補強梁が連結できる形状であればよく、四角柱等の他の形状であってもよい。
また柱部材の下端部の地盤への固定の仕方としては、杭のように下端部を地盤に直接埋設して固定されるものは勿論、地盤に設けられた基礎を介して固定されるものも含むものである。
本発明の補強梁及び補強工法を用いることにより、3本以上の柱部材同士を同一高さで補強梁によって連結することが可能なため、補強梁を増やして補強する場合でも柱部材の高さ方向の設置領域を少なくすることができる。また補強梁の取り付け作業を行う作業者の高さ方向の移動が少なくなることにより作業者の作業負担も軽減することができ、工期の短縮や岸壁の供用停止期間も短くすることができる。
図1Aは本発明の補強梁を水中構造物の3本の杭に取り付けた状態を示す図であり、図1Bは本発明の補強梁を橋梁の3本の橋脚に取り付けた状態を示す図である。 図2Aは本発明の補強梁を水中構造物の4本の杭に取り付けた状態を示す図であり、図2Bは本発明の補強梁を橋梁の4本の橋脚に取り付けた状態を示す図である。 図3は本発明の補強梁の実施形態を示す図である。 図4Aは本発明における補強梁の補強梁本体部の構造を示す正面図であり、図4Bは図4AのX−X’断面図である 図5Aは図3に示した補強梁を用いて3本の杭を連結する過程を示す図であり、図5Bは3本の杭同士を同一高さで連結した状態を示す図である。 図6A〜図6Dは図3に示した補強梁の第1杭連結部を杭に連結する工程の一部を示した図である。 図6E〜図6Gは図3に示した補強梁の第1杭連結部を杭に連結する工程の一部を示した図である。 図7は本発明の補強梁の他の実施形態を示す図である。 図8A〜図8Dは図7に示した補強梁の第1杭連結部を杭に取付ける工程を示した図である。 図9は本発明の補強梁の他の実施形態を示す図である。 図10A〜図10Dは図9に示した補強梁の第1杭連結部を杭に取付ける工程の一部を示した図である。 図10E〜図10Gは図9に示した補強梁の第1杭連結部を杭に取付ける工程の一部を示した図である。 図11は本発明の補強梁の他の実施形態を示す図である。 図12は本発明の補強梁の他の実施形態を示す図である。 図13は本発明の補強梁の他の実施形態を示す図である。 図14Aは図3に示した補強梁と図11で示した補強梁とを用いて4本の杭を同一高さで連結する過程を示す図であり、図14Bは杭の連結が完了した状態を示す図である。 図15は補強梁の第1杭連結部と杭との取り合い部にグラウトを注入して一体化する時の状態を示す図である。 図16Aは補強梁の支持材の平面図であり、図16Bは支持材及びグラウトシールを示す図であり、図16Cは杭に支持材を取り付けた状態を示す図である。 図17Aは補強梁の支持材の平面図であり、図17Bは支持材及びグラウトシールを示す図であり、図17Cは杭に支持材を取り付けた状態を示す図である。 図18Aは、本発明における補強梁の第2杭連結部において第2蓋部と塞ぎ板とを一体化して設けた例を示す図であり、図18Bは第1蓋部及び第2蓋部を閉合した状態を示す図であり、図18Cは補強梁の正面図である。 図19Aは図18Aに示した補強梁の第2杭連結部を杭に取付ける過程を示す図であり、図19Bは杭に補強梁を取り付けた状態を示す図であり、図19Cは杭に補強梁を取り付けた状態を示す正面図である。 図20Aは杭に支持材を取り付ける工程を示す図である。 図20Bは補強梁をワイヤを用いて所定の杭の位置に誘導する工程を示す図である。 図20Cは補強梁の杭連結部材によって杭を包囲する工程を示す図である。 図20Dは補強梁の杭連結部材の蓋体を閉合する工程を示す図である。 図20Eは補強梁の杭連結部材の蓋体を閉合を完了する工程を示す図である。 図20Fは補強梁を所定の深さまで沈降させて支持材上に載置し、グラウトを注入して補強梁の取り付けを完了する工程を示す図である。 図21は従来の補強梁の構造を示す図である。 図22は従来の補強梁を用いて4本の杭を連結した状態を示す図である。
本発明の補強梁は水中構造物や橋梁などの構造物において、上部構造体を支える柱部材である杭または橋脚を補強するために用いられる。杭または橋脚を3本連結する場合と4本連結する場合とでは使用する補強梁の種類及び個数が異なる。
図1Aは、上部構造体2と、これを支える杭(P1、P2、P3)とからなる水中構造物1における3本の杭(P1、P2、P3)を、本発明の補強梁20を用いて連結して補強した状態を示す図である。
図1Bは、桁部51と、これを支える橋脚52とからなる橋梁50における橋脚(Q1、Q2、Q3)を本発明の補強梁20を用いて連結して補強した状態を示す図である。
図2Aは補強梁20を用いて水中構造物1の4本の杭(P1、P2、P3、P4)を連結した状態を示す図である。
図2Bは補強梁20を用いて橋梁50の4本の橋脚(Q1、Q2、Q3、Q4)を連結した状態を示す図である。
以下では、構造物が杭式桟橋等の水中構造物の杭を本発明の補強梁によって補強する場合を例にとって本発明の補強方法について説明するが、橋梁の橋脚を補強する場合についても同様に以下に述べる補強方法を適用することができる。
以下の水中構造物についての説明においては、前記「柱部材」を「杭」という。
以下では、まず、杭を3本連結する場合に使用される補強梁(以下、補強梁Aという)について説明する。
補強梁Aについては種々の実施形態が考えられるが、以下では補強梁Aの実施形態として補強梁A1、補強梁A2、補強梁A3の3つの実施形態について説明する。
(補強梁A1)
補強梁A1の全体構造を図3に示す。
補強梁A1は補強梁本体部10と、この補強梁本体部10の一端に設けられた第1蓋部6と補強梁本体部10の他端に設けられた第2蓋部7とからなる。補強梁本体部10は筒体から構成されている。筒体としては円筒体または角筒体等を使用できるが、以下では筒体として角筒体を使用した場合の補強梁本体部10の構成について説明する。本実施形態では、補強梁本体部10は筒体の内部が仕切壁8、9によって仕切られており、中央区画部10aと左右の第1区画部10b及び第2区画部10cとからなる。
前記第1蓋部6と前記第1蓋部6が設けられた前記補強梁本体部10の一端側とは、補強梁の一端を第1の杭に取付けるための第1杭連結部4を構成する。また、前記第2蓋部と前記第2蓋部が設けられた補強梁本体部10の他端側とは、補強梁の他端を第1の杭とは異なる第2の杭に取付けるための第2杭連結部5を構成する。
そして、前記第1の杭との連結に際し、前記第1杭連結部4と前記第1の杭に取付けられる他の補強梁の第1杭連結部4とで共同して前記第1の杭を包囲する。
なお、第1杭連結部4及び第2杭連結部5の内壁面には後述する充填材(グラウト)のずれ止め用のアンカー部材14が設けられている。
図4Aは補強梁本体部10の構成を説明する図であり、図4Bは図4AのX−X’線断面図である。
図4A、図4Bに示すように、補強梁A1の補強梁本体部10は前後左右の4つの壁体14(底板)、15(頂板)、16(側板)と、前記壁体によって形成される内部空間を中央区画部10aと左右の第1区画部10bと第2区画部10cとに分ける仕切壁8、9とからなっている。
中央区画部10aは図4Bに示すように側板16、16、底板14及び頂板15を有しており、浮力函部3を構成している。
浮力函部3における頂板15は必須ではなく、頂板15を設けない場合には浮力函部3は容器形状となり、また、頂板15を設けた場合には浮力函部3は密閉構造となり、いずれの場合でも浮力函部3は浮力によって補強梁A1を水面に浮遊させることができる。
また、浮力函部3を密閉構造とし、浮力函部3内に注水ができるようにした場合には、浮力函部3内の空間に水や海水などの液体を注入することによって補強梁A1を水面下に沈降させることができる。更に、浮力函部3を密閉構造とし、浮力函部3内に適当な量の液体を注入して補強梁の重量と浮力とをバランスさせることにより補強梁A1の取り付け作業をし易くすることができる。なお、補強梁A1の通常の使用形態は、水面に浮かせて所定の場所まで移動させ、次いで所定の深さまで沈めるというものであるので、浮力函部3には頂板15を設けて密閉構造とするが、沈める作業を必要としない場合もあり、この場合には必ずしも頂板15は設ける必要がない。
なお、本実施形態では、補強梁本体部10を図3に示すように仕切壁8、9によって中央区画部10a、第1区画部10b及び第2区画部10cに区分けした例を示したが、係る構成は本発明の補強梁においては必ずしも必須ではない。
すなわち、補強梁本体部10は仕切壁8、9を備えていない補強梁本体部であっても良い。
従って、本実施形態及び後述する他の実施形態の説明においては、第1蓋部及び第2蓋部は第1区画部や第2区画部の端部に設けられる構成で示されているが、係る構成は仕切壁8、9を備えていない補強梁本体部の端部に設けられる構成に置き換えたものであって良い。
補強梁本体部10の第1杭連結部4は第1区画部10bと開閉可能な第1蓋部6とからなっており、杭に取付けられた時に、第1区画部10bの端部と第1蓋部6とによって杭の半周部を覆う構造となっている。この第1杭連結部4と、前記杭に取付けられる同一構造の第1杭連結部を有する他の補強梁の第1杭連結部4とによって前記杭の全周が包囲される。
補強梁A1の第2杭連結部5の構造は杭を包囲する構造を有するものであれば良く、公知の補強梁の構造を採用することができる。
その一例を図3に示す。第2杭連結部5は杭の鉛直方向の一部を包囲して杭に取り付け可能なように開閉可能な第2蓋部7を有しており、補強梁A1が杭に取付けられたときに、前記第2区画部10cの端部と第2蓋部7とによって杭の全周を覆う構造となっている。
第1杭連結部4の第1蓋部6及び第2杭連結部5の第2蓋部7はそれぞれ補強梁A1の補強梁本体部10にヒンジ継手11、12を介して連結されており、ボルトによって補強梁本体部10に締結される。
本発明の補強梁A1は第1杭連結部4の構造及びこの第1杭連結部4の杭への取付け方法に特徴があるので、以下では、第1杭連結部4の杭への取付け方法について説明する。
図5Aは、補強梁A1を2つ用いて3本の杭(P1、P2、P3)同士を同一高さで連結する過程を示す図であり、図5Bは3本の杭同士を同一高さで連結した状態を示す図である。
図5A、図5Bに示すように、2つの補強梁A1のそれぞれの第1杭連結部4が中央の杭P2の鉛直方向の一部の半周部を覆うことにより、杭P2の鉛直方向の一部の全周を包囲するようになっている。
補強梁A1の第1杭連結部4の取付け方法の各工程の詳細を図6A〜図6Gに基づいて工程順に説明する。この取付け方法では補強梁A1を2つ用いるが、以下では、2つの補強梁A1の一方を補強梁A1と表記し、他方を補強梁A1’と表記する。
図6A:補強梁A1の第1蓋部6と補強梁本体端部21とが杭P2の半周部を覆うように補強梁A1を配置する。
図6B:補強梁A1’を杭P2側に引き込んで杭P2に対して補強梁A1の筒体の中心軸と補強梁A1’の筒体の中心軸とを一致させる。
図6C:補強梁A1’の第1蓋部6’をヒンジ継手11’の軸回りに回転させる。
図6D:補強梁A1’の第1蓋部6’が閉合位置となるようにする。
図6E:補強梁A1’の第1蓋部6’を杭P2側に引き込み、補強梁A1’の第1蓋部6’と補強梁本体端部21’とが杭P2の半周部を覆うように補強梁A1’を配置する。
図6F:補強梁本体部10’を杭P2側に引き込み、補強梁A1’の補強梁本体端部21’と第1蓋部6の蓋端部22とを突き合わせると共に、補強梁A1’の第1蓋部6’の蓋端部22’と補強梁A1の補強梁本体端部21とを突き合わせる。
図6G:補強梁A1の第1蓋部6の蓋端部22と補強梁A1’の補強梁本体端部21’とをボルト30によって締結すると共に、補強梁A1’の第1蓋部6’の蓋端部22’と補強梁A1の補強梁本体端部21とをボルト30によって締結する。
(補強梁A2)
補強梁A2の全体構造を図7に示す。
図7に示す補強梁A2は、図3に示した補強梁A1の第1杭連結部4の構成を変更したものである。補強梁A1では第1蓋部6をヒンジ継手11によって開閉可能としたが、補強梁A2では第1蓋部6を図7に示すように第1蓋部6が閉合した状態になるようにボルト30によって補強梁本体端部に固定されている。
この補強梁A2の第1杭連結部4の取付け方法の各工程の詳細を図8に基づいて工程順に説明する。この取付け方法では補強梁A2を2つ用いるが、以下では、2つの補強梁A2の一方を補強梁A2と表記し、他方を補強梁A2’と表記する。
図8A:補強梁A2の第1蓋部6と補強梁本体端部21とが杭P2の半周部を覆うように補強梁A2を配置する。
図8B:補強梁A2’を補強梁A2’の中心軸に対して垂直の方向に杭P2側に引き込んで杭P2に対して補強梁A2の中心軸と補強梁A2’の中心軸とを一致させる。
図8C:補強梁A2’を補強梁の中心軸に平行な方向に杭P2側に引き込んで、補強梁A2’の補強梁本体端部21’と補強梁A2の第1蓋部6の蓋端部22とを突き合わせると共に、補強梁A2’の第1蓋部6’の蓋端部22’と補強梁A2の補強梁本体端部21とを突き合わせて、補強梁A2’の第1蓋部6’と補強梁本体端部21’とが杭P2の半周部を覆うようにする。
図8D:補強梁A2の第1蓋部6を補強梁A2’の補強梁本体端部21’にボルト30によって固定し、また、補強梁A2’の第1蓋部6’を補強梁A2の補強梁本体端部21にボルト30によって固定する。
(補強梁A3)
補強梁A3の全体構造を図9に示す。
図9に示す補強梁A3は、図3に示した補強梁A1の第1杭連結部4の構成を変更したものである。補強梁A1では補強梁本体10の端部に第1蓋部6を1つ設けてこれをヒンジ継手11によって開閉可能とした。これに対し、補強梁A3では第1蓋部6aと第1蓋部6bとを補強梁本体部10の一端側の相対向する位置に配置し、補強梁A3を杭に取付けた時、補強梁本体10の一端側と第1蓋部6aと第1蓋部6bとで杭の半周部を覆う構造となっている。
また、第1蓋部6aは補強梁本体部10にボルト30によって固定されており、第1蓋部6bはヒンジ継手11を介して補強梁本体部10に連結されている。
この補強梁A3の第1杭連結部4の取付け方法の各工程の詳細を図10A〜図10Gに基づいて工程順に説明する。この取付け方法では補強梁A3を2つ用いるが、以下では、2つの補強梁A3の一方を補強梁A3と表記し、他方を補強梁A3’と表記する。
図10A:補強梁A3の第1蓋部6a及び第1蓋部6bと補強梁本体端部21とが杭P2の半周部を覆うように補強梁A3を配置する。
図10B:補強梁A3’を杭P2側に引き込んで杭P2に対して補強梁A3の中心軸と補強梁A3’の中心軸とを一致させて、補強梁A3’の第1蓋部6a’と補強梁A3の第1蓋部6bとを対向させる。
図10C:補強梁A3’の第1蓋部6b’をヒンジ継手11の軸回りに回転させる。
図10D:補強梁A3’の第1蓋部6b’が閉合位置となるようにする。
図10E:補強梁A3’の第1蓋部6b’を杭P2側に引き込み、補強梁A3’の第1蓋部6b’と補強梁A3の第1蓋部6aとを対向させる。
図10F:補強梁A3’を杭P2側に引き込み、補強梁A3’の第1蓋部6a’の蓋端部22a’と補強梁A3の第1蓋部6bの蓋端部22bとを突き合わせると共に、補強梁A3’の第1蓋部6b’の蓋端部22b’と補強梁A3の第1蓋部6aの蓋端部22aとを突き合わせる。
図10G:補強梁A3の第1蓋部6aの蓋端部22aと補強梁A3’の第1蓋部6b’の蓋端部22b’とをボルト30によって固定すると共に、補強梁A3の第1蓋部6bの蓋端部22bと補強梁A3’の第1蓋部6a’の蓋端部22a’とをボルト30によって固定する。
次に、杭を4本連結する場合に使用される補強梁(以下「補強梁B」という)について説明する。
補強梁Bは図2Aに示される補強構造において杭P2と杭P3とを連結するために用いられる。
なお、杭P1と杭P2との連結及び杭P3と杭P4との連結には上記した補強梁A1〜A3を用いることができる。
補強梁Bの第1杭連結部の構造は補強梁Aにおける第1杭連結部の構造と同じである。また、補強梁Bの第2杭連結部の構造も補強梁Aにおける第1杭連結部の構造と同じ構造とすることができる。
以下では補強梁Bの実施形態として補強梁B1、補強梁B2、補強梁B3の3つの実施形態について説明する。
(補強梁B1)
補強梁B1の全体構造を図11に示す。
この補強梁B1は補強梁本体部10の両端部にヒンジ継手11、12を介して第1蓋部6及び第2蓋部7を連結したものであり、第1蓋部6及び第2蓋部7は開閉動作を行うことができる。この補強梁B1は、杭に取付けられる他の補強梁であって同様の第1蓋部6及び第2蓋部7を有する補強梁(例えば補強梁A1)と組み合わせて用いることができる。
(補強梁B2)
補強梁B2の全体構造を図12に示す。
この補強梁B2は補強梁本体部10の両端部に第1蓋部6及び第2蓋部7をボルト30で固定したものであり、第1蓋部6及び第2蓋部7は開閉動作ができない。この補強梁B2は、杭に取付けられる他の補強梁であって同様の第1蓋部6及び第2蓋部7を有する補強梁(例えば補強梁A2または他の補強梁B2)と組み合わせて用いることができる。
(補強梁B3)
補強梁B3の全体構造を図13に示す。
この補強梁B3の補強梁本体部10の両端部は、図9に示した補強梁A3の第1杭連結部4と同様に第1蓋部6a、第1蓋部6bが設けられている。補強梁B3の第1蓋部6a、第1蓋部6bは、他の補強梁B3の第1蓋部6a及び第2蓋部6bと共同して杭を包囲するようになっている。この補強梁B3は、杭に取付けられる他の補強梁であって同様の第1蓋部6a及び第2蓋部6bを有する補強梁(例えば補強梁A3または他の補強梁B3)と組み合わせて用いることができる。
図14Aは2つの補強梁A1と1つの補強梁B1とを用いて杭P1〜P4を同一高さで連結する取付け方法の過程を示す図であり、図14Bは取り付け完了の状態を示す図である。
補強梁A1をその第1杭連結部4を介して、また補強梁B1をその第1杭連結部4を介してそれぞれ杭P2に取付けた後、杭P2と補強梁A1の第1杭連結部4及び補強梁B1の第1連結部4との取り合い部にグラウトを注入して杭P2と補強梁A1の第1杭連結部4及び補強梁B1の第1杭連結部4とを一体化する。
この一体化工程を図15、図16A〜図16C、図17A〜図17Cに基づいて以下説明する。図15は第1杭連結部4と杭P2との取り合い部にグラウトを注入して一体化する時の状態を示す図であり、補強梁を杭P2に取付けるに際しては予め杭P2に補強梁を支持するための支持材31を設けられている。
この支持材31の例を図16A〜図16Cに基づいて説明する。
図16A〜図16Cに示した例では支持材31は、4分割された受け材33と複数の支持板32とからなり、各受け材33と各支持板32は、補強梁の施工前に水中溶接又はボルトによって杭P2に取り付けておく。支持材31は補強梁の鉛直方向の位置決めをすると共に、グラウト打設時の荷重を一時的に支持する機能を有する。図16Bは図16Aの支持材31の上面図である。図16B及び図16Cに示すように、受け材33の上面にはグラウトシール34を取り付けておく。
また、補強梁の第1杭連結部4及び第2杭連結部5の上端部及び下端部にはグラウトの漏出を防ぐための塞ぎ板23が設けられる。
補強梁の杭連結部の下端部に設けられた塞ぎ板23及び支持材31に取り付けられたグラウトシール34は、第1杭連結部4が杭P2を包囲したときに杭連結部と杭とによって形成される空間の下端部を塞ぐようになっている。塞ぎ板23及びグラウトシール34は、第1杭連結部4を杭P2に取り付けた後に、杭P2と第1杭連結部4の取り合い部にグラウトを注入して杭P2と第1杭連結部4とを一体化する際に注入したグラウトが漏出するのを防ぐ。
上記のように、支持材31を杭に施工すると共に、杭P2の表面にグラウトの強度を高めるために鉄筋を施工してもよい。
図中に示した前記塞ぎ板23は後述するように支持材31が塞ぎ板23を兼ねるようにする場合には、塞ぎ板23は補強梁の杭連結部の内壁の上端部のみに設けるようにしても良い。
なお、本願明細書では補強梁と杭とを一体化するために充填材としてグラウトを用いる場合について説明しているが、グラウトの代わりにコンクリートを用いても良い。
図17は支持材の他の実施態様を示す図である。この例では、図17Aに示した支持材31は図17Bに示すように4分割された受け材33と複数の支持板32とからなり、受け材33を第1杭連結部4の形状に合わせて四角形状とし、その上に同じく四角形状の外観を有するグラウトシール34を載置し、第1杭連結部4の壁体端部に端部部材35を設けて、この端部部材35と支持材31との間をグラウトシール34でシールしたものである。このように支持材31が杭連結部の塞ぎ板23を兼ねることにより、図16に示したような杭連結部の底面側の塞ぎ板23を省略することができる。なお、図17Cではシール効果を確実にするために壁体端部に端部部材35を設けたが、壁体の厚みが充分ある場合にはこの端部部材35は省略することができる。
施工後の補強梁は、引張り力に対してはボルトが抵抗し、補強梁が受ける圧縮力に対してはグラウトが抵抗する。
図18A〜Cに補強梁A1の第2杭連結部5における第2蓋部7と塞ぎ板23とを一体化して設けた例を示す。
図18Aは補強梁A1の平面図であり、補強梁A1の第2杭連結部5の第2蓋部7と塞ぎ板23とが一体に設けられている。
図18Bは第2蓋部を閉合した状態を示し、図18Cは補強梁A1の正面図である。
図19A〜Cに図18に示した補強梁A1の第2杭連結部を杭P1に取付ける様子を示す。
図19Aは塞ぎ板23を有する第2蓋部7を閉合することによって杭P1を包囲する様子を示し、図19Bは第2蓋部7によって杭P1を包囲した後、第2杭連結部5と杭P1との取り合い部にグラウトを注入して一体化した状態を示す図であり、図19CのA−A断面を示す。
図19Cは杭P1及び該杭P1に取付けられた補強梁A1の正面図である。
なお、上記では、補強梁A1の第2杭連結部5における第2蓋部7と塞ぎ板23とを一体化して設けた例を示したが、第1杭連結部4においても同様にして塞ぎ板を設けることができる。
次に補強梁を杭に取り付ける方法の作業手順を図7に示した補強梁A2を用いた場合について、図20A〜図20Fに基づいて説明する。図20A〜Fにおける(a)は水中構造物の正面図であり、(b)は水中構造物の平面図である。
(1)支持材取付工程(図20A参照)
図20Aは補強梁を杭Pに取り付ける位置を決めると共にグラウト打設時に補強梁の荷重を一時的に支持するための支持材31を水中溶接又はボルトによって取り付ける工程を示す図である。
(2)補強梁誘導工程(図20B参照)
図20Bは補強梁20を所定の杭Pの位置に誘導する工程を示したものである。
図20Bの(b)に示すように補強梁20の4隅には補強梁20を所定の位置に誘導するための4本のワイヤ41が設けられている。補強梁20は浮力函部の浮力によって水面に浮かんだ状態とされ、ワイヤ41を適宜の杭Pに掛け回して各ワイヤ41をウインチ40によって巻き上げることによって補強梁20を目的の杭の位置に誘導する。
(3)仮固定工程(図20C参照)
図20Cは補強梁20を所定の杭Pの位置に誘導して杭Pに仮固定する工程を示す図である。補強梁20の第2蓋部7が開放され、補強梁20がワイヤ操作によって所定の杭Pまで誘導されて、補強梁が杭Pに仮固定された状態を示している。
(4)蓋閉合工程(図20D参照)
図20Dは蓋部7を閉合する状態を示している。
(5)蓋閉合完了工程(図20E参照)
図20Eは蓋部7を閉合しボルトを締結して蓋部7の閉合を完了した状態を示している。
(6)注水・グラウト注入工程(図20F参照)
図20Fは、補強梁20の浮力函部3内に液体(水、海水等)を注入して補強梁20を所定の深さまで沈降させて支持体31によって支持した状態を示している。この後、杭連結部の杭取り合い部にグラウトを注入し固化させて補強梁20と杭Pとを一体化させることにより、補強作業を終了する。
なお、支持体31の位置を適宜に調節することにより、補強梁20の一部が水面上に現れるようにしても良いし、補強梁20を更に深い位置で杭Pに取り付けてもよいが、図20Fに示すように水面下の浅い位置に取り付けることにより高い補強効果が得られる。
上記の実施形態では柱部材を補強部材によって3本または4本の杭を連結する場合について述べた。しかしながら、本発明の補強方法は4本以上の柱部材を補強梁によって連結する場合にも適用できる。すなわち、複数の柱部材の内、隣り合う柱部材P1〜Pn(n≧4)を連結する際には、柱部材P1と柱部材P2、及び、柱部材Pn−1と柱部材Pnの連結には補強梁A1〜A3を用い、柱部材P2〜柱部材Pn−1の連結には補強梁B1〜B3を用いることができる。
その場合、補強工法は以下の工程からなる。
柱部材P1、Pnを第1番目の前記補強梁及び第n−1番目の前記補強梁の第2柱部材連結部によって包囲する第1の包囲工程
前記第1の包囲工程後、前記柱部材P1、Pnと各補強梁の第2柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程
前記柱部材P2〜Pn−1を第2番目の補強梁から第n−2番目の前記補強梁のそれぞれの第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部によって包囲する第2の包囲工程
前記第2の包囲工程後、各柱部材P1〜Pnと各補強梁の第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程
本発明の補強梁20の高さ(梁高)は杭Pの直径よりも大きな寸法とすると共に補強梁20を水面下の浅い杭部分に取り付けることが補強効果を高める点から好ましい。杭径が1200mmφの杭に対しては補強梁としては例えば梁高さ2000mm、梁幅1500mmのものが使用される。梁高の高い部材を杭に被せて補強梁そのもので杭を高さ方向に補強するため、軸力の他、曲げモーメントを伝えるため杭同士を結合する効果は従来のストラットやブレースを用いるものに比べてより高いものとなる。そして、こうした効果により、少ない部材数での補強が可能となるため工期を短縮することができる。既設桟橋の補強では、施工期間の短縮化が必須であるため本発明の補強工法は特に有効である。
また、地震の際には地盤は揺れの周期の特性(地震卓越周期)を示すが、補強梁によって水中構造物の杭を補強すると共に、補強梁の浮力函部内に重量のある固形材料(例えばコンクリート、礫等)を施工して水中構造物の重量付けを行い、水中構造物の固有周期を変えて地震卓越周期から水中構造物の固有周期を離すことによって耐震性を向上することができる。
なお以上の説明では、水中の地盤に埋め込みによって固定された複数の柱で支持された水中構造体を有する構造物の補強を例として説明しているが、本発明はこれに限定されない。
即ち、下端部が地盤の基礎に固定された複数の橋脚などの柱部材で支持されている橋桁などの構造体を有する地上構造物、例えば橋梁の補強についても同様に適用できるものである。
1 水中構造物
2 上部構造体
3 浮力函部
4 第1杭連結部
5 第2杭連結部
6 第1蓋部
7 第2蓋部
8、9 仕切壁
10 補強梁本体部
10a 中央区画部
10b 第1区画部
10c 第2区画部
11、12 ヒンジ継手
14 底板
15 頂板
16 側板
17 アンカー部材
20 補強梁
21、21’ 補強梁本体端部
22、22’ 蓋端部
23 塞ぎ板
24 グラウト
30 ボルト
31 支持材
32 支持板
33 受け材
34 グラウトシール
35 端部部材
36 杭取合部
40 ウインチ
50 橋梁
51 桁部
52 橋脚
53 基礎
P1、P2、P3、P4 杭
Q1、Q2、Q3、Q4 橋脚
A、A1、A2、A3 補強梁
B、B1、B2、B3 補強梁
L 海面
M 海底面

Claims (21)

  1. 地盤に下端部が固定された複数の柱部材と、前記複数の柱部材によって支持された上部構造体とを有する構造物を補強するため前記柱部材に複数取り付けられる補強梁であって、
    筒体から成る補強梁本体部と、
    前記補強梁本体部の一端に取り付けられた第1蓋部と、
    前記補強梁本体部の他端に取り付けられた第2蓋部と、
    を有し、
    前記第1蓋部及び第2蓋部の少なくとも一方は、前記補強梁本体部の一端にヒンジ継手を介して開閉可能に取り付けられており、
    前記複数の柱部材の内、第1の柱部材に取り付けるために前記第1蓋部と前記第1蓋部が取り付けられた前記補強梁本体部の一端側とで第1柱部材連結部を構成すると共に、前記複数の柱部材の内、前記第1の柱部材とは異なる第2の柱部材に取り付けるために前記第2蓋部と前記第2蓋部が取り付けられた前記補強梁本体部の他端側とで第2柱部材連結部を構成し、
    前記補強梁を前記第1の柱部材に取り付けたときに、前記第1柱部材連結部と前記第1の柱部材に取り付けられる他の補強梁の第1柱部材連結部とで共同して前記第1の柱部材を包囲することが可能に構成されていることを特徴とする補強梁。
  2. 前記第1蓋部が前記補強梁本体部の一端にヒンジ継手を介して開閉可能に取り付けられている、請求項1に記載の補強梁。
  3. 前記第2蓋部が前記補強梁本体部の一端にヒンジ継手を介して開閉可能に取り付けられている、請求項1又は2に記載の補強梁。
  4. 前記第1蓋部は、前記第1の柱部材に取り付けられたときに、前記他の補強梁の補強梁本体部に達する長さを有している請求項1〜3のいずれかに記載の補強梁。
  5. 前記第1蓋部は、前記補強梁本体部一端の相対向する位置にそれぞれ一枚設けられており、前記第1の柱部材に取り付けられたときに、前記他の補強梁の前記第1蓋部の端部に達する長さを有している請求項1〜3のいずれかに記載の補強梁。
  6. 前記第2柱部材連結部の前記第2蓋部は、前記第2の柱部材に取り付けられたときに、前記第2蓋部が設けられた前記補強梁本体部の他端側とで前記第2の柱部材の全周を覆うことが可能な構造である請求項1〜5のいずれかに記載の補強梁。
  7. 前記第2蓋部は、前記第1蓋部と同じ構造を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の補強梁。
  8. 前記第1蓋部の閉合が前記第1蓋部の端部を前記他の補強梁の前記補強梁本体部にボルト締めすることによって行われるようになっている請求項1〜4のいずれかに記載の補強梁。
  9. 前記第1蓋部の閉合が前記第1蓋部の端部と前記他の補強梁の前記第1蓋部の端部とをボルト締めすることによって行われる請求項5に記載の補強梁。
  10. 前記第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部の内壁面に充填材のずれ止め用のアンカー部材が設けられている請求項1〜9のいずれかに記載の補強梁。
  11. 前記柱部材は、水中の地盤に下端部が埋設された杭であり、前記構造物は、複数の前記杭と、複数の前記杭によって支持された上部構造体とを有する水中構造物である請求項1〜10のいずれかに記載の補強梁。
  12. 前記補強梁本体部は、内部空間を二つの仕切壁によって中央区画部と左右の第1区画部及び第2区画部とに分けられ、前記中央区画部は浮力函部を構成している請求項11に記載の補強梁。
  13. 前記柱部材は、地盤に設けられた基礎に下端部が固定された橋脚であり、前記構造物は複数の前記橋脚と、複数の前記橋脚によって支持された桁とを有する橋梁である請求項1〜10のいずれかに記載の補強梁。
  14. 地盤に下端部が固定された複数の柱部材と、前記複数の柱部材によって支持された上部構造体とを有する構造物を、前記複数の柱部材の内、隣り合う3本の柱部材P1、P2、P3に請求項1〜10のいずれかに記載の補強梁から選ばれる第1の補強梁と第2の補強梁を用いて連結させて補強する補強工法であって、
    前記柱部材P1を前記第1の補強梁の第2柱部材連結部によって包囲する柱部材P1包囲工程と、
    前記柱部材P2を前記第1の補強梁及び前記第2の補強梁のそれぞれの第1柱部材連結部によって包囲する柱部材P2包囲工程と、
    前記柱部材P3と前記第2の補強梁の第2柱部材連結部とを一体化する工程と、
    前記柱部材P1包囲工程後、前記柱部材P1と前記第1の補強梁の第2柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程と、
    前記柱部材P2包囲工程後、前記柱部材P2と前記第1及び前記第2の補強梁のそれぞれの第1柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程と、
    を有することを特徴とする補強工法。
  15. 地盤に下端部が固定された複数の柱部材と、前記複数の柱部材によって支持された上部構造体とを有する構造物を、前記複数の柱部材の内、隣り合う柱部材P1〜Pn(n≧4)について柱部材P1と柱部材P2、及び、柱部材Pn−1と柱部材Pnには請求項6に記載の補強梁を取り付けると共に、柱部材P2〜柱部材Pn−1には請求項7に記載の補強梁を取り付けて補強する補強工法であって、
    前記柱部材P1、Pnを第1番目の前記補強梁及び第n−1番目の前記補強梁の第2柱部材連結部によって包囲する第1の包囲工程と、
    前記第1の包囲工程後、前記柱部材P1、Pnと各補強梁の第2柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程と、
    前記柱部材P2〜Pn−1を第2番目の補強梁から第n−2番目の前記補強梁のそれぞれの第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部によって包囲する第2の包囲工程と、
    前記第2の包囲工程後、各柱部材P1〜Pnと各補強梁の第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部との間に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程と、
    を有することを特徴とする補強工法。
  16. 水中の地盤に下端部が固定された複数の柱部材と、前記複数の柱部材によって支持された上部構造体とを有する水中構造物を補強梁によって補強する補強工法において、
    請求項1〜12のいずれかに記載の補強梁を水面に浮遊させる工程、
    前記補強梁を取り付けようとする二つの柱部材の位置に誘導する工程、
    前記補強梁の第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部によって柱部材を包囲する工程、
    前記第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部の蓋部を閉合する工程、
    前記柱部材と柱部材連結部との取り合い部に充填材を注入して補強梁と柱部材とを一体化する工程、
    を有することを特徴とする補強工法。
  17. 前記補強梁の補強梁本体部は、内部空間を二つの仕切壁によって中央区画部と左右の第1区画部及び第2区画部とに分けられ、前記中央区画部は浮力函部を構成しており、補強梁の浮力函部に液体を注入して補強梁を所定の深さに沈降させる工程を含むことを特徴とする請求項16に記載の補強工法。
  18. 前記柱部材に支持材を取り付けておき、この支持材によって補強梁を支持する請求項16又は17に記載の補強工法。
  19. 補強梁として、第1柱部材連結部及び第2柱部材連結部の上端部のみに塞ぎ板を設けた補強梁を用い、前記支持材が下端部の塞ぎ板を兼ねるようにした請求項18に記載の補強工法。
  20. 請求項1〜13のいずれかに記載の補強梁によって補強したことを特徴とする構造物。
  21. 複数の柱部材によって支えられた構造物であって、互いに隣り合うn本の柱部材(但しn≧3)の1本目の柱部材と2本目の柱部材との間、及び、n本目の柱部材とn−1本目の柱部材との間をそれぞれ請求項6に記載の補強梁によって連結し、他の隣り合う柱部材と柱部材との間を請求項7に記載の補強梁によって連結することによって、各柱部材を同一高さで連結し補強したことを特徴とする構造物。
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