JP6683141B2 - 半導体装置の製造方法および端子固定治具 - Google Patents

半導体装置の製造方法および端子固定治具 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法および端子固定治具に関するものである。
従来、例えば国際公開第2014/132803号に記載されているように、筐体上方に伸びる複数のプレスフィット端子を備えた電力用半導体装置が知られている。筐体は樹脂製の側壁部を備えており、この側壁部から筐体上方へ複数のプレスフィット端子が伸びている。筐体内には半導体チップが実装されている。筐体内は、熱硬化性樹脂によって封止されている。
国際公開第2014/132803号
筐体内へ熱硬化性樹脂を充填した後、熱硬化性樹脂を硬化させるために加熱処理が行われる。加熱処理の後、熱硬化性樹脂は冷却される。このような加熱処理から冷却までの工程で筐体の温度が変化することにより、筐体が歪む。筐体が歪むことでプレスフィット端子が初期の位置および取付角度などを保てなくなると、プレスフィット端子の先端部が位置ずれを起こしてしまう。
この種の電力用半導体装置には、被接続機器として別途準備された制御基板が取り付けられる。制御基板には、プレスフィット端子の先端部を差し込むための差し込み穴が設けられている。この差し込み穴にプレスフィット端子を差し込むことで半田付けをすることなく制御基板と半導体装置との間で電気的な接続がなされて両者が一体化される。プレスフィット端子が採用されることで、制御基板取り付け作業において従来よりも高い位置精度が求められるようになった。その結果、プレスフィット端子の先端部位置が設計位置から大きくずれることで制御基板を接続できないという問題が顕在化した。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、制御基板の穴部へ複数のプレスフィット端子それぞれの先端部が差し込み難くなる不良を抑制することができる半導体装置の製造方法および端子固定治具を提供することを目的とする。
本発明にかかる半導体装置の製造方法は、
底部および樹脂製の側壁部を有する筐体と、前記底部および前記側壁部で構成される開口内に配置された半導体チップと、先端部および根元部を有し前記根元部が前記側壁部に接続された複数のプレスフィット端子と、を備えた組立品を準備する準備工程と、
前記準備工程の後に、前記複数のプレスフィット端子それぞれの前記先端部を嵌めるための複数の先端固定穴を有する端子固定治具を前記組立品に取り付けることで前記筐体の前記開口を開いた状態としつつ前記先端部を固定する端子固定工程と、
前記端子固定工程の後に、前記筐体の前記開口に熱硬化性樹脂を充填するポッティング工程と、
前記ポッティング工程の後に、前記組立品を加熱することで前記熱硬化性樹脂を硬化させる加熱工程と、
前記加熱工程で加熱された前記熱硬化性樹脂が冷めた後に、前記端子固定治具を取り外す治具取外工程と、
を備える。
本発明にかかる他の半導体装置の製造方法は、
底部および樹脂製の側壁部を有する筐体と、前記底部および前記側壁部で構成される開口内に配置された半導体チップと、先端部および根元部を有し前記根元部が前記側壁部に接続された複数のプレスフィット端子と、を備えた組立品を準備する準備工程と、
前記準備工程の後に、前記筐体の前記開口に熱硬化性樹脂を充填するポッティング工程と、
前記ポッティング工程の後に、前記複数のプレスフィット端子それぞれの前記先端部を嵌めるための複数の先端固定穴を有する端子固定治具を前記組立品に取り付けることで前記先端部を固定する端子固定工程と、
前記端子固定工程の後に、前記組立品を加熱することで前記熱硬化性樹脂を硬化させる加熱工程と、
前記加熱工程で加熱された前記熱硬化性樹脂が冷めた後に、前記端子固定治具を取り外す治具取外工程と、
を備える。
本発明にかかる端子固定治具は、プレスフィット端子を固定するための端子固定治具であって、
複数の根元用穴が設けられた板状の根元嵌込部材と、
前記根元嵌込部材の上に重ねられ、前記複数の根元用穴の直上にそれぞれ設けられ前記根元用穴よりも径が小さい複数の先端固定穴が設けられた板状の先端嵌込部材と、
前記根元嵌込部材と前記先端嵌込部材とを接続する接続部と、
を備える。
本発明にかかる半導体装置の製造方法によれば、熱硬化性樹脂の熱硬化およびその冷却期間にわたりプレスフィット端子の先端部を固定しているので、加熱および冷却の過程で筐体が歪んだとしてもプレスフィット端子の先端部に位置ずれが生ずることを抑制できる。従って、制御基板の取り付けの際に、制御基板の穴部へプレスフィット端子が差し込み難くなる不良を抑制することができる。
本発明にかかる端子固定治具によれば、プレスフィット端子に根元嵌込部材および先端嵌込部材を被せることで、プレスフィット端子の少なくとも先端部を固定することができる。熱硬化性樹脂の熱硬化およびその冷却期間にわたって端子固定治具を装着させることで先端部を固定することができ、その結果、加熱および冷却の過程で筐体が歪んだとしても先端部に位置ずれが生ずることを抑制できる。従って、制御基板の取り付けの際に、制御基板の穴部へプレスフィット端子が差し込み難くなる不良を抑制することができる。
本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具の根元嵌込部材を示す平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具の根元嵌込部材を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具の先端嵌込部材を示す平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具が使用される半導体装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具が使用される半導体装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具を示す側面図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる端子固定治具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2にかかる端子固定治具の根元嵌込部材を示す平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる端子固定治具の先端嵌込部材を示す平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具52を示す斜視図である。端子固定治具52は、板状の根元嵌込部材30と、根元嵌込部材30の上に重ねられた板状の先端嵌込部材40と、根元嵌込部材30と先端嵌込部材40とを接続する4本の接続ピン50と、を備えている。
端子固定治具52は、図5および図6を用いて後述する半導体装置10の製造工程において、プレスフィット端子20を定位置に精度よく固定するために用いられる。プレスフィット端子20は、図7および図8に示すとおり、根元部20aと、先端部20cと、根元部20aと先端部20cとの間の膨らみ部20bとを備えている。なお、端子固定治具52で対象とするプレスフィット端子の具体的形状は特に限定が無く、国際公開第2014/132803号に開示されている公知の形状を含む、様々な公知のプレスフィット端子を採用することができる。
先端嵌込部材40の平面視(図4参照)において先端嵌込部材40の中央に第一中央開口44が設けられている。根元嵌込部材30の平面視(図2参照)において根元嵌込部材30の中央に第二中央開口34が設けられている。根元嵌込部材30に設けられた第二中央開口34は第一中央開口44の直下に位置しており、端子固定治具52を平面視したときに第一中央開口44および第二中央開口34が連通する。6個の先端固定穴46は第一中央開口44の両縁に3つずつ並び、6個の根元用穴36は第二中央開口34の両縁に3つずつ並ぶ。先端固定穴46の直下に根元用穴36が1つずつ位置しており、端子固定治具52を平面視したときに先端固定穴46と根元用穴36が連通する。尚、先端固定穴46と根元用穴36の数および配置、またプレスフィット端子20の数および配置は一例である。プレスフィット端子20の様々な数および配置に対応できるように、先端固定穴46と根元用穴36が複数個等間隔に空いている形態でもよく、プレスフィット端子20の数および配置に応じて先端固定穴46と根元用穴36が空いている形態でもよい。
接続ピン50は、根元嵌込部材30と先端嵌込部材40との間にプレスフィット端子20の長さ未満の隙間H(図9参照)を設ける。接続ピン50により根元嵌込部材30と先端嵌込部材40とが一体化されるので、取り扱いの利便性および作業性が向上するとともに、保管および管理もしやすくなる。
先端嵌込部材40の平面視において、先端嵌込部材40の外形と根元嵌込部材30の外形とが同じサイズである。
図2は、本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具52の根元嵌込部材30を示す平面図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具52の根元嵌込部材30を示す断面図であり、図2のA−A´線に沿う断面を示している。根元嵌込部材30には、複数の根元用穴36が設けられている。根元用穴36は、プレスフィット端子20の幅の中で最も大きい根元部20aの寸法と同程度の大きさで、具体例として四角形の穴とされる。根元嵌込部材30の中央に、幅W1および長さL1の第二中央開口34が設けられている。根元嵌込部材30は、先端嵌込部材40と対向する上面と、上面の反対側の下面とを有している。図3の断面図に示すように、根元嵌込部材30の下面における根元用穴36の両縁に、プレスフィット端子20の根元部20aを挟み込む端子押さえ突起部38が設けられている。尚、根元用穴36の数および配置は一例である。プレスフィット端子20の様々な数および配置に対応できるように、根元用穴36が複数個等間隔に空いている形態でもよく、プレスフィット端子20の数および配置に応じて根元用穴36が空いている形態でもよい。
図4は、本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具52の先端嵌込部材40を示す平面図である。先端嵌込部材40には、複数の根元用穴36の直上にそれぞれ設けられ根元用穴36よりも径が小さい複数の先端固定穴46が設けられている。先端固定穴46は、プレスフィット端子20の幅の中で最も小さい先端部20cの寸法と同程度の径を有している。先端嵌込部材40の中央に、幅W1および長さL1の第一中央開口44が設けられている。尚、先端固定穴46の数および配置は一例である。プレスフィット端子20の様々な数および配置に対応できるように、先端固定穴46が複数個等間隔に空いている形態でもよく、プレスフィット端子20の数および配置に応じて先端固定穴46が空いている形態でもよい。
先端嵌込部材40と根元嵌込部材30の材質を金属としてもよい。材質を金属とすることで強度が上がるので、固定精度向上、変形防止、および寿命向上という利点がある。金属としては、例えば、温度変化に伴う変形が少ないステンレス鋼を用いることが好ましい。
第一中央開口44および第二中央開口34は、後述する半導体装置10の筐体11内に熱硬化性樹脂60を充填するために設けられる。これにより、熱硬化性樹脂60を筐体11内に円滑に充填できる。なお、熱硬化性樹脂60の充填を妨げなければ、先端嵌込部材40の第一中央開口44を複数個の開口にしてもよく、根元嵌込部材30の第二中央開口34を複数個の開口にしてもよい。先端嵌込部材40の第一中央開口44と根元嵌込部材30の第二中央開口34の大きさは同程度であることが好ましいが、いずれか一方が他方よりも大きくてもかまわない。
図5は、本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具52が使用される半導体装置10を示す平面図である。図6は、半導体装置10を示す側面図である。図5の平面図では、半導体装置10の内部構造を説明するために、蓋17の一部を透視して半導体装置10を図示している。なお、半導体装置10は、例えば国際公開第2014/132803号などで開示されている半導体装置と類似しており、既に公知の構造であるから、説明を適宜に簡略化する。この種の半導体装置は、電力用半導体装置あるいはパワーモジュールなどと呼称されることもある。
半導体装置10は、開口11aを有する筐体11と、開口11a内に配置された半導体チップ21、22と、半導体チップ21、22などと電気的に接続された複数のプレスフィット端子20と、を備えている。筐体11は、筐体11の底部を構成する金属ベース板13と、金属ベース板13の表面に接合されて筐体11の側壁部を構成する樹脂製の枠型ケース12と、枠型ケース12の開口11aを塞ぐ樹脂製の蓋17とで構成されている。金属ベース板13の上には回路基板14が設置されている。回路基板14の上には、IGBTあるいはダイオードなどの半導体チップ21、22が搭載されている。枠型ケース12の両端には主端子15が配置されている。枠型ケース12には、筐体11の上方に突出する複数のプレスフィット端子20が、枠型ケース12の内側に接した状態で固定されている。詳細を図示することは省略しているが、主端子15およびプレスフィット端子20は半導体チップ21、22とワイヤで電気的に接続されている。
筐体11は金属ベース板13および枠型ケース12とで構成される開口を有しており、この開口が蓋17で閉じられている。筐体11内には、半導体チップ21、22を封止する熱硬化性樹脂60が充填されている。
図6には、複数のスルーホール72を有する制御基板70も図示されている。スルーホール72にプレスフィット端子20が差し込まれることで制御基板70と半導体装置10が電気的に接続される。
図7および図8は、本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具52の効果を説明するための図である。なお、図7および図8はプレスフィット端子20の近傍を拡大したものであり、接続ピン50は便宜上、図示を省略している。図7に示すように、端子固定治具52の使用時には、根元嵌込部材30の根元用穴36にプレスフィット端子20の根元部20aが通され、先端嵌込部材40の先端固定穴46にプレスフィット端子20の先端部20cが嵌められる。これにより、根元嵌込部材30で根元部20aを固定し、先端嵌込部材40で先端部20cを固定することができる。このような状態で熱硬化性樹脂を筐体11に充填するとともに充填後の加熱処理から冷却までを行う。その結果、筐体11が歪んだとしても、先端嵌込部材40によってプレスフィット端子20の先端部20cを固定することができる。さらに、根元嵌込部材30によって治具を外した際にプレスフィット端子20にスプリングバック現象が生ずることを極力抑えることもできる。
図8は、筐体11に熱硬化性樹脂を充填した後に熱硬化および冷却を行った後の状態を例示したものである。端子固定治具52があることで先端部20cおよび根元部20aが固定されているので、複数の先端部20cの位置間隔および複数の根元部20aの位置間隔が保持されている。ただし、枠型ケース12が樹脂製であることなどにより筐体11が熱で歪むので、プレスフィット端子20が塑性変形を受けて図8に例示するように膨らみ部20bに歪みが残ることもある。
図9は、本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具52を示す側面図である。図10〜図11は、本発明の実施の形態1にかかる端子固定治具52の効果を説明するための図である。接続ピン50は、根元嵌込部材30と先端嵌込部材40との間にプレスフィット端子20の長さ未満の隙間Hを設ける。この隙間Hは、プレスフィット端子20の長さL3との関係で適切な大きさに設計される必要がある。つまり、根元嵌込部材30をプレスフィット端子20の根元部20aに置いた際に、図10に示すように、接続ピン50が短すぎてプレスフィット端子20が先端固定穴46に深く挿入されてしまうと、膨らみ部20bが両端から圧力を受けてしまう。その一方で、図11に示すように、接続ピン50が長すぎると、先端嵌込部材40がプレスフィット端子20の先端部20cを固定できなくなる。
図12は、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置10の製造方法を説明するためのフローチャートである。
準備工程(ステップS100およびステップS102)は、筐体11と、筐体11内に実装された半導体チップ21、22と、複数のプレスフィット端子20とを備えた組立品を準備する工程である。ここでいう「組立品」とは、図5および図6に示した半導体装置10において、蓋17が外されており且つ熱硬化性樹脂60が充填されていない段階の構造物をさしている。
端子固定工程(ステップS104)は、準備工程の後に、端子固定治具52を組立品に取り付ける工程である。上述したように、端子固定治具52は、先端嵌込部材40と根元嵌込部材30とで構成されている。先端嵌込部材40は、複数のプレスフィット端子20それぞれの先端部20cを嵌めるための複数の先端固定穴46を有する。根元嵌込部材30は、複数のプレスフィット端子20それぞれの根元部20aを通すための複数の根元用穴36を有する。端子固定治具52を組立品に取り付ける際には、根元部20aそれぞれが根元用穴36に通されるとともに、先端部20cそれぞれが先端固定穴46に嵌まる。これにより第一中央開口44および第二中央開口34を通じて筐体11が開放されつつ、先端部20cそれぞれが固定される。特に、実施の形態1では、根元用穴36がちょうど根元部20aの径に一致するように形成されているので、先端嵌込部材40により先端部20cを固定するとともに根元嵌込部材30で根元部20aも固定することができる。
ポッティング工程(ステップS106)では、端子固定工程の後に、筐体11に熱硬化性樹脂60が充填される。熱硬化性樹脂60の材料には特に限定は無いが、例えばいわゆるダイレクトポッティング樹脂を用いてもよい。ダイレクトポッティング樹脂は、熱膨張率の合わせ込みおよび密着性などを高めるように調整されたエポキシ樹脂のことである。
加熱工程(ステップS108)では、ポッティング工程の後に、組立品を加熱することで熱硬化性樹脂60が硬化させられる。加熱工程の後、除熱工程(ステップS110)によって、加熱工程で加熱された熱硬化性樹脂60が冷まされる。
治具取外工程(ステップS112)では、加熱工程で加熱された熱硬化性樹脂60が冷めた後に、端子固定治具52が取り外される。
以上説明したように、実施の形態1にかかる端子固定治具52によれば、プレスフィット端子20に根元嵌込部材30および先端嵌込部材40を被せることでの先端部20cを固定することができる。熱硬化性樹脂60の熱硬化およびその冷却期間にわたって端子固定治具52を装着させることで先端部20cを固定することができ、その結果、加熱および冷却の過程で筐体11が歪んだとしても先端部20cに位置ずれが生ずることを抑制できる。従って、制御基板70の取り付けの際に、制御基板70のスルーホール72へプレスフィット端子20が差し込み難くなる不良を抑制することができる。
実施の形態2.
図13は、本発明の実施の形態2にかかる端子固定治具152を示す斜視図である。図14は端子固定治具152の根元嵌込部材130を示す平面図であり、図15は端子固定治具152の先端嵌込部材140を示す平面図である。端子固定治具152は、第一中央開口44および第二中央開口34が設けられていない点で実施の形態1の端子固定治具52と異なっている。その他の点は、実施の形態1と実施の形態2とで同じ構造を有している。
図16は、本発明の実施の形態2にかかる半導体装置10の製造方法を説明するためのフローチャートである。実施の形態1における図12のフローチャートとの違いは、ポッティング工程(ステップS106)と端子固定工程(ステップS104)の順番を逆にした点である。先に熱硬化性樹脂60を筐体11に充填してから端子固定治具152を装着することで、第一中央開口44および第二中央開口34が不要となる。
10 半導体装置、11 筐体、11a 開口、12 枠型ケース、13 金属ベース板、14 回路基板、15 主端子、17 蓋、20 プレスフィット端子、20a 根元部、20b 膨らみ部、20c 先端部、21、22 半導体チップ、30、130 根元嵌込部材、34 第二中央開口、36 根元用穴、38 突起部、40、140 先端嵌込部材、44 第一中央開口、46 先端固定穴、50 接続ピン、52、152 端子固定治具、60 熱硬化性樹脂、70 制御基板、72 スルーホール

Claims (8)

  1. 底部および樹脂製の側壁部を有する筐体と、前記底部および前記側壁部で構成される開口内に配置された半導体チップと、先端部および根元部を有し前記根元部が前記側壁部に接続された複数のプレスフィット端子と、を備えた組立品を準備する準備工程と、
    前記準備工程の後に、前記複数のプレスフィット端子それぞれの前記先端部を嵌めるための複数の先端固定穴を有する端子固定治具を前記組立品に取り付けることで前記筐体の前記開口を開いた状態としつつ前記先端部を固定する端子固定工程と、
    前記端子固定工程の後に、前記筐体の前記開口に熱硬化性樹脂を充填するポッティング工程と、
    前記ポッティング工程の後に、前記組立品を加熱することで前記熱硬化性樹脂を硬化させる加熱工程と、
    前記加熱工程で加熱された前記熱硬化性樹脂が冷めた後に、前記端子固定治具を取り外す治具取外工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  2. 底部および樹脂製の側壁部を有する筐体と、前記底部および前記側壁部で構成される開口内に配置された半導体チップと、先端部および根元部を有し前記根元部が前記側壁部に接続された複数のプレスフィット端子と、を備えた組立品を準備する準備工程と、
    前記準備工程の後に、前記筐体の前記開口に熱硬化性樹脂を充填するポッティング工程と、
    前記ポッティング工程の後に、前記複数のプレスフィット端子それぞれの前記先端部を嵌めるための複数の先端固定穴を有する端子固定治具を前記組立品に取り付けることで前記先端部を固定する端子固定工程と、
    前記端子固定工程の後に、前記組立品を加熱することで前記熱硬化性樹脂を硬化させる加熱工程と、
    前記加熱工程で加熱された前記熱硬化性樹脂が冷めた後に、前記端子固定治具を取り外す治具取外工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  3. 前記端子固定治具は、
    前記複数の先端固定穴が設けられた先端嵌込部材と、
    前記先端嵌込部材の下に設けられ前記複数の先端固定穴の直下に前記先端固定穴よりも径が大きい複数の根元用穴が設けられた根元嵌込部材と、
    前記先端嵌込部材と前記根元嵌込部材とを接続する接続部と、
    を備え、
    前記端子固定工程は、前記先端嵌込部材により前記先端部を固定するとともに前記根元嵌込部材で前記根元部を固定する請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記端子固定治具は、
    前記複数の先端固定穴が設けられた先端嵌込部材と、
    前記先端嵌込部材の下に設けられ前記複数の先端固定穴の直下に前記先端固定穴よりも径が大きい複数の根元用穴が設けられた根元嵌込部材と、
    前記根元嵌込部材と前記先端嵌込部材との間に前記プレスフィット端子の長さ未満の隙間を設けつつ前記先端嵌込部材と前記根元嵌込部材とを接続する接続部と、
    を備える請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. プレスフィット端子を固定するための端子固定治具であって、
    複数の根元用穴が設けられた板状の根元嵌込部材と、
    前記根元嵌込部材の上に重ねられ、前記複数の根元用穴の直上にそれぞれ設けられ前記根元用穴よりも径が小さい複数の先端固定穴が設けられた板状の先端嵌込部材と、
    前記根元嵌込部材と前記先端嵌込部材とを接続する接続部と、
    を備える端子固定治具。
  6. 前記先端嵌込部材の平面視において前記先端嵌込部材の中央に第一中央開口が設けられ、
    前記根元嵌込部材の平面視において前記根元嵌込部材に第二中央開口が設けられ、前記第二中央開口は前記第一中央開口の直下に位置し、
    前記複数の先端固定穴は前記第一中央開口の縁に沿って並び、前記複数の根元用穴は前記第二中央開口の縁に沿って並ぶ請求項5に記載の端子固定治具。
  7. 前記接続部は、前記根元嵌込部材と前記先端嵌込部材との間にプレスフィット端子の長さ未満の隙間を設ける請求項5または6に記載の端子固定治具。
  8. 前記根元嵌込部材は、前記先端嵌込部材と対向する上面と、前記上面の反対側の下面とを有し、
    前記下面における前記根元用穴の縁に端子押さえ突起部が設けられた請求項5〜7のいずれか1項に記載の端子固定治具。
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