JP6682601B2 - 圧粉体の成形方法および焼結軸受の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧粉体の成形方法、およびこの成形方法が適用される圧縮成形工程を含む焼結軸受の製造方法に関する。
下記の特許文献1には、外径側と内径側とで材質(金属組成)を異ならせた二層構造の圧粉体を成形するための技術手段が開示されている。より詳細には、圧粉体の外径面を成形する筒状のダイと、圧粉体の内径面を成形するコアと、ダイに対して相対的に昇降移動する筒状の上パンチ、下パンチおよび仕切り部材とを備え、下パンチとして、それぞれが独立して昇降可能な第1および第2下パンチを採用した成形装置が開示されている。このような成形装置を用いた場合、例えば以下のようにして二層構造の圧粉体が成形される。
まず、仕切り部材およびその内径側に配設された第2下パンチを上昇位置に配置すると共に、仕切り部材の外径側に配設された第1下パンチを下降位置に配置することにより、仕切り部材の外径側に第1空間(キャビティ)を形成し、この第1空間に第1シューボックスに装填された第1粉末を充填する。次いで、第2下パンチを下降させることにより仕切り部材の内径側に第2空間を形成し、この第2空間に第2シューボックスに装填された第2粉末を充填する。そして、仕切り部材を下降させた後、上パンチを下降させ、第1および第2粉末を同時に軸方向に圧縮する。これにより、例えば、外径側が高強度の第1粉末の圧縮成形層からなり、内径側が耐摩耗性に優れた第2粉末の圧縮成形層からなる二層構造の圧粉体が得られる。従って、この圧粉体を焼結すれば、外径側が高強度で、かつ内径面の耐摩耗性に優れた焼結金属製の機械部品(例えば、軸受や歯車)を得ることができる。要するに、特許文献1の技術手段を採用すれば、径方向における領域毎で特性の異なる焼結金属部品を容易に得ることができる。
特許文献1には、それぞれが独立して昇降可能な第1および第2仕切り部材を採用すると共に、それぞれが独立して昇降可能な第1〜第3下パンチを採用することにより、3つの圧縮成形層を径方向に積層してなる三層構造の圧粉体を成形することも記載されている。詳述すると、両仕切り部材および第2,第3下パンチを上昇位置に配置すると共に第1下パンチを下降位置に配置することにより、ダイと第1仕切り部材の間に形成した第1空間に第1粉末を充填し、その後、第2下パンチを下降移動させることによって両仕切り部材間に形成した第2空間に第2粉末を充填し、さらにその後、第3下パンチを下降移動させることによって第2仕切り部材とコアの間に形成した第3空間に第3粉末を充填する。そして、両仕切り部材を下降させた後に上パンチを下降させ、第1〜第3粉末を同時に軸方向に圧縮すると、三層構造の圧粉体が成形される。
なお、特許文献1の技術手段は、理論上、径方向に4つ以上の圧縮成形層を積層してなる圧粉体を成形する際にも適用できる。
特開2005−95979号公報
特許文献1に開示された技術手段は、多層構造の圧粉体、ひいては径方向における領域毎で異なる要求特性を同時に満足できる機械部品を比較的安価にかつ精度良く製造可能とする有益なものである。しかしながら、段階的にキャビティを形成して各原料粉末を充填するように構成されている関係上、サイクルタイムが長くなる他、成形金型の構造や動作制御が複雑化するという問題がある。
このような実情に鑑み、本発明の課題は、複数の圧縮成形層を径方向に積層してなる多層構造の圧粉体を効率良く、しかも低コストに成形可能とし、これを通じて、種々の要求特性を同時に満足することのできる焼結金属部品を低コストに製造可能とすることにある。
上記の課題を解決するために創案された本発明は、複数の圧縮成形層を径方向に積層してなる圧粉体を成形するための成形装置であって、内周にキャビティを形成する筒状のダイ、並びにキャビティに対して相対的に昇降移動する一対の上パンチおよび下パンチを有する成形金型と、それぞれが各圧縮成形層に成形される複数種の原料粉末をキャビティに充填する粉末充填ユニットと、を備え、粉末充填ユニットは、キャビティに対して挿脱可能に設けられ、キャビティへの挿入時に、複数種の原料粉末を圧粉体の径方向に相互に分離した状態でキャビティに充填可能とする仕切部材を備えることを特徴とする。なお、本発明でいう「圧粉体の径方向」とは、厳密に言うと“成形すべき圧粉体の径方向”である(以下同様)。
上記構成の成形装置であれば、複数の圧縮成形層を径方向に積層してなる圧粉体を成形するに際し、それぞれが各圧縮成形層に成形される複数種の原料粉末を圧粉体の径方向に相互に分離させた状態で成形金型のキャビティに同時に充填してから、上記相互分離状態を解除し、その後、複数種の原料粉末を同時に圧縮することができる。なお、ここでいう「相互分離状態」とは、厳密に言うと“複数種の原料粉末を径方向に相互に分離させた状態”である(以下同様)。
すなわち、上記の成形装置(および成形方法)によれば、(1)複数種の原料粉末が装填された単一の粉末充填ユニットに設けた仕切部材をキャビティに挿入(キャビティ内に配置)し、その状態で粉末充填ユニットから複数種の原料粉末を同時にキャビティに充填し、その後、(2)キャビティ内に配置した仕切部材をキャビティから離脱させる、という手順を踏むだけで、複数種の原料粉末を成形すべき圧粉体の径方向に積層させた状態でキャビティに充填することができる。要するに、本発明に係る技術手段を採用すれば、複数種の原料粉末を径方向に積層させた状態でキャビティに充填する際に、従来技術のように、複数のシューボックス(粉末充填ユニットに対応)を段階的に動作させて段階的に原料粉末をキャビティに充填したり、それぞれが独立して昇降移動する複数の下パンチや仕切部材を備えた成形金型を用い、かつ複数の下パンチや仕切部材を段階的に動作させたりする必要がなくなる。そのため、成形装置の動作開始〜キャビティへの粉末充填完了までに要する時間、ひいては圧粉体の成形1サイクル時間を大幅に短縮することができ、しかも成形装置を全体として簡素化およびコンパクト化することができる。従って、本発明によれば、複数の圧縮成形層を径方向に積層してなる多層構造の圧粉体を効率良く、しかも低コストに成形することができる。
上記の成形方法においては、キャビティが未形成の成形金型の外部に複数種の原料粉末を径方向に相互に分離した状態で配置した後、上記相互分離状態を維持したまま成形金型の可動側と静止側とを相対移動させることにより、キャビティの形成と、キャビティに対する複数種の原料粉末の同時充填とを同時進行させることができる。このようにすれば、原料粉末を滑らかにかつ効率良くキャビティに充填することができる。
上記の相互分離状態の解除作業は、(キャビティに充填すべき)複数種の原料粉末のうち、少なくとも一種の原料粉末をキャビティに補充可能な状態で実行するのが好ましい。相互分離状態の解除作業に伴って(仕切部材をキャビティから離脱させるのに伴って)キャビティ内に形成されるスペースを原料粉末で満たし、所定密度の圧粉体を成形可能とするためである。
上記構成の成形装置においては、ダイの内周に配置され、圧粉体の内径面を成形するコアを有する成形金型を採用しても良い。このようにすれば、筒状の圧粉体を成形することが可能となる。
上記構成の成形装置では、粉末充填ユニットが、複数種の原料粉末をキャビティに充填可能な充填位置と、キャビティに対して径方向に離間した退避位置との間を相互に移動するように構成することができる。これにより、粉末充填ユニットと上パンチの干渉に伴う装置故障を確実に防止することができる。
ところで、以上の構成を有する成形装置においては、粉末充填ユニットから複数種の原料粉末をキャビティに充填する際(粉末充填ユニットが充填位置に位置する際)に、粉末充填ユニットと上パンチが干渉するのを回避する必要があることから、粉末充填プロセスの実行中におけるダイの上面と上パンチの下面との間の上下方向離間距離は十分に確保しておく必要がある。しかしながら、粉末充填プロセスの実行完了後には、上パンチを下パンチに対して相対的に接近移動させて、キャビティに充填された原料粉末を上パンチと下パンチとで圧縮する粉末圧縮プロセスを実行する必要があることから、粉末充填プロセスの実行中における上記の上下方向離間距離があまりに大きいと、上パンチを昇降移動させる(上パンチに下向きの加圧力を付与する)ためのプレスユニットとして、上下方向のストローク量が大きい大型のプレスユニットを用いる必要が生じる。
そこで、上記の成形装置として、上パンチを昇降可能に保持した昇降ユニットをさらに有するものを用い、この昇降ユニットに、上パンチに、下パンチとの間でキャビティ内の原料粉末を圧縮するための加圧力を付与可能な加圧位置と、上パンチに上記加圧力を付与しない加圧不可位置との間を相互に移動する可動スペーサを設け、可動スペーサを、上パンチの下降移動に伴って上記加圧不可位置から上記加圧位置に移動し、上パンチの上昇移動に伴って上記加圧位置から上記加圧不可位置に移動するように構成する。
このようにすれば、適当な上下方向寸法を有する可動スペーサを選択使用することにより、粉末充填プロセスの実行中には、ダイと上パンチの間に上パンチと粉末充填ユニットが干渉しないだけの上下方向離間距離(大きな空間)を確保することができる一方で、粉末圧縮プロセスを実行する際に必要となる、上パンチの上下方向におけるストローク量を小さくすることができる。従って、上パンチを下方に加圧するためのプレスユニット、ひいては成形装置がむやみに大型化するのを回避することができる。
可動スペーサは、圧粉体の径方向に進退移動することにより、上記加圧位置と上記加圧不可位置との間を相互に移動するものとすることができる。このようにすれば、可動スペーサを上記二位置間で相互に移動させるための駆動機構として、エアシリンダ等の簡素な構造のものを採用することができる。
昇降ユニットには、可動スペーサの上記二位置間での相互移動を案内する案内部材をさらに設けても良い。このようにすれば、可動スペーサを所定の加圧位置に正確に案内移動させることができるので、キャビティに充填された原料粉末を適切に圧縮することができる。
以上から、本発明によれば、複数の圧縮成形層を径方向に積層してなる多層構造の圧粉体を効率良く、しかも低コストに成形することが可能となる。
本発明に係る成形方法で成形した圧粉体を焼結してなる焼結金属部品の一例であり、(a)図および(b)図は、それぞれ、同焼結金属部品の縦断面図および横断面図である。 本発明の実施形態に係る圧粉体の成形装置の部分断面を含む正面図であって、同成形装置の初期状態を示す図である。 上記の成形装置において、粉末充填ユニットが充填位置に移動した状態を示す図である。 上記の成形装置において、キャビティに原料粉末を充填している状態を示す図である。 上記の成形装置において、キャビティへの粉末充填が完了した状態を示す図である。 上記の成形装置において、キャビティへの粉末充填完了後に粉末充填ユニットが退避位置に移動した状態を示す図である。 上記の成形装置を、図6中に示す矢印Y方向から見たときの平面図である。 上記の成形装置において、原料粉末の圧縮プロセスが開始された直後の状態を示す図である。 上記の成形装置において、原料粉末の圧縮プロセスがある程度進行した状態を示す図である。 上記の成形装置において、原料粉末の圧縮状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)および図1(b)のそれぞれに、焼結金属部品(焼結金属製の機械部品)の一種である焼結軸受1の縦断面図および横断面図を示す。同図に示す焼結軸受1は、例えば油圧ショベル車やブルドーザ等の建設機械のアーム同士を回転可能に連結する関節部での使用に適合するものであり、内径側に配置され、内径面2aに軸受面Aを有する円筒状の軸受層2と、外径側に配置され、外径面3aに図示しない被取付け部材(アーム)に対する取り付け面Bを有する円筒状のベース層3とを互いに接触させた状態で一体に有する。
この焼結軸受1の内部気孔には、潤滑油等の潤滑剤を含浸させることができる。これにより、軸受面Aの摩耗が抑制あるいは防止される。焼結軸受1全体の含油率は、例えば10〜25vol%とし、好ましくは15〜25vol%とする。含油率が10vol%を下回ると、所望の潤滑特性を長期間に亘って安定的に維持・発揮することができず、含油率が25vol%を上回ると、内部気孔率が高まる関係上、焼結軸受1に必要とされる機械的強度を確保することができない可能性がある。
以上で説明した焼結軸受1は、内径側の軸受層2と外径側のベース層3とで金属組成が異なっている。軸受層2は、内径面2aに設けられる軸受面Aの摺動特性を高める観点から、例えば、銅を10〜30質量%含み、残部の大半が鉄で構成される。一方、外径面3aに被取付け部材に対する取り付け面Bを有するベース層3は、高い機械的強度を具備している必要があるので、その大半が鉄で構成される。
以上の構成を有する焼結軸受1は、主に、圧粉体1’(図10参照)を得る圧縮成形工程と、圧粉体1’を焼結して焼結体を得る焼結工程と、焼結体の内部気孔に潤滑油等の潤滑剤を含浸させる含油工程とを順に経ることで製造される。以下、本発明に係る技術手段が適用される圧縮成形工程を中心に、各工程の実施態様について詳細に述べる。
圧縮成形工程は、焼結軸受1の形状に概ね対応した円筒状の圧粉体1’(図10を参照)を得る工程であり、より具体的には、焼結工程を経ることでそれぞれが円筒状の軸受層2およびベース層3になる第1および第2の圧縮成形層2’,3’を一体に備えた圧粉体1’を得る工程である。この圧粉体1’は、第1の圧縮成形層2’に成形される第1粉末M1と第2の圧縮成形層3’に成形される第2粉末M2とを同時に圧縮することで得られる。以下、この圧縮成形工程について、図面(図2〜図10)を参照しながら説明する。
まず、図2,図3および図6に基づき、圧縮成形工程で使用する成形装置10の概要を説明する。成形装置10は、主に、成形金型11と、粉末充填ユニット20と、成形金型11の上パンチ13を昇降可能に保持した昇降ユニット30と、昇降ユニット30を昇降移動させる図示外のプレスユニットとを備える。
成形金型11は、内周にキャビティ16(図4等を参照)を形成する(圧粉体1’の外径面を成形する)円筒状のダイ11と、ダイ11の内周に配され、圧粉体1’の内径面を成形するコア15と、圧粉体1’の上端面および下端面を成形する一対の上パンチ13および下パンチ14とを備え、上パンチ13および下パンチ14は、ダイ12およびコア15に対して相対的に昇降移動する。本実施形態の成形金型11は、ダイ12およびコア15、並びに昇降ユニット30に保持された上パンチ13が可動側を構成し、下パンチ14が静止側を構成する。ダイ12は、昇降駆動される第1の昇降テーブル17に保持されており、コア15は、第1の昇降テーブル17(ダイ12)と共に昇降駆動される。
図3に示すように、粉末充填ユニット20は、ケーシング21と、ケーシング21の内周に配置され、ケーシング21の内部空間を内側収容部25aと外側収容部25bに区分する仕切部材22と、仕切部材22をケーシング21、さらには成形金型11のキャビティ16に対して挿脱可能に支持した支持機構とを備え、支持機構は、主に、仕切部材22の上端部を支持した支持部材23と、ケーシング21と支持部材23の間に配設された一対の昇降用シリンダ24,24とで構成される。ケーシング21および仕切部材22の双方は、下端が開口した筒状体で形成される。内側収容部25aおよび外側収容部25bには、それぞれ、第1の圧縮成形層2’に成形される第1粉末M1および第2の圧縮成形層3’に成形される第2粉末M2が装填される。内側収容部25aの容積は、キャビティ16のうち、第1粉末M1を充填すべき内径側領域の容積よりも大きく設定され、また、外側収容部25bの容積は、キャビティ16のうち、第2粉末M2を充填すべき外径側領域の容積よりも大きく設定されている。
ここで、本実施形態で使用する第1粉末M1は、軸受層2に対応して、例えば10〜30質量%の銅粉を含み、残部の大半を鉄粉とした銅粉と鉄粉の混合粉末で構成される。一方、第2粉末M2は、ベース層3に対応して、その略全体が鉄粉で構成される。
昇降シリンダ24が、図3に示す伸長限にある状態において、ケーシング21の下端と仕切部材22の下端とは同一平面上に位置している。また、昇降シリンダ24が短縮動作すると、仕切部材22およびケーシング21が下向きに加圧されるようになっている。
以上の構成を有する粉末充填ユニット20は、内側収容部25aに装填された第1粉末M1、および外側収容部25bに装填された第2粉末M2をキャビティ16に対して同時に充填可能な充填位置と、キャビティ16に対して径方向に離間した退避位置との間を相互に移動するように構成されている。内側収容部25aおよび外側収容部25bのそれぞれには図示しない粉末供給管が接続されており、粉末充填ユニット20が1サイクル動作(退避位置から充填位置に移動してキャビティ16に第1および第2粉末M1,M2を充填し、その後充填位置から退避位置に移動)した後には、粉末供給管を介して内側収容部25aおよび外側収容部25bのそれぞれに所定量の第1粉末M1および第2粉末M2が自動的に供給(補給)される。
昇降ユニット30は、上パンチ13を昇降可能に保持した第2の昇降テーブル31と、第2の昇降テーブル31を上下に案内移動させる一対の支柱32,32(以上、例えば図2を参照)と、図示外のプレスユニットから付与される下向きの加圧力を上パンチ13に伝達する加圧力伝達手段40(図6等を参照)と、第2の昇降テーブル31の上側に配置された支持テーブル34とを備え、第2の昇降テーブル31は、一対の昇降用シリンダ(例えば、エアシリンダ)33,33を介して支持テーブル34に支持されている。なお、この成形装置10が具備する図示外のプレスユニットは、支持テーブル34の上側に配置されている。
図6および図8−10に示すように、加圧力伝達手段40は、主に、上パンチ13と同軸に配設され、支持テーブル34に取り付け固定された加圧部材41と、一対の可動スペーサ42,42と、可動スペーサ42,42のそれぞれを成形すべき圧粉体1’の径方向(水平方向)に進退移動させる一対のエアシリンダ43,43とで構成され、第2の昇降テーブル31の上面には、可動スペーサ42,42の進退移動を案内する案内部材44が固定されている。
図7に示すように、一対の支柱32,32は、平面視した第2の昇降テーブル31の中心(加圧部材41の軸心位置)を通って延びる一の対角線上に対称に配置されており、また、一対の昇降用シリンダ33,33は、平面視した第2の昇降テーブル31の中心を通って延びる他の対角線上に対称に配置されている。
各可動スペーサ42は、上パンチ13に、下パンチ14との間でキャビティ16内に充填された粉末M1,M2を同時に圧縮するための加圧力を付与(伝達)可能な加圧位置(図9,10を参照)と、上パンチ13に上記加圧力を付与しない加圧不可位置(図6および図8を参照)との間を相互に移動するように構成されている。より詳細には、上パンチ13(昇降ユニット30)が上死点にある状態から下降移動するのに伴ってエアシリンダ43のロッド部43aが伸長動作し、可動スペーサ42が上記の加圧不可位置から加圧位置へと移動する(図6および図8−10参照)。これとは反対に、上パンチ13(昇降ユニット30)が下死点にある状態から上昇移動するのに伴ってエアシリンダ43のロッド部43aが短縮動作し、可動スペーサ42が上記の加圧位置から加圧不可位置へと移動する。
成形装置10は主に以上の構成を有し、以下の手順を踏むことで圧粉体1’を自動的に成形する。
まず、図2に示すように、ダイ12、下パンチ14およびコア15の上端面を同一平面上に位置させた状態(成形金型11にキャビティ16が形成されていない状態)で、退避位置に位置している粉末充填ユニット20を、キャビティ16に対して粉末M1,M2を充填可能な充填位置(キャビティ16と同軸位置)に移動させる(図3参照)。このとき、ケーシング21を含む粉末充填ユニット20は、図示しない押付機構により下方に加圧されつつ移動され、充填位置にてケーシング21の下端がダイ12(第1の昇降テーブル17)の上端面に押し付けられつつ停止する。また、このとき、上パンチ13を昇降可能に保持した昇降ユニット30は例えば作動しておらず、略上死点に位置している。詳細な図示は省略しているが、粉末充填ユニット20が充填位置まで移動した後、昇降用シリンダ24が所定量短縮動作する。これにより、仕切部材22が下方に加圧され、仕切部材22の下端が下パンチ14の上端面に押し付けられる。
図3に示すように、充填位置まで移動した粉末充填ユニット20の内部空間には、第1粉末M1および第2粉末M2が成形すべき圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態で装填されている。つまり、キャビティ16が未形成の成形金型11の外部に、第1および第2粉末M1,M2が圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態で配置される。なお、内側収容部25aおよび外側収容部25bの少なくとも一方には、キャビティ16の内径側領域および外径側領域のそれぞれに充填すべき第1および第2粉末M1,M2の量よりも多量の原料粉末が装填されている。
次いで、図4に示すように、第1の昇降テーブル17を上昇移動させ、ダイ12およびコア15を下パンチ14に対して上昇移動させる。また、これと同時に、粉末充填ユニット20の昇降用シリンダ24を短縮動作させてケーシング21のみを上昇移動させる。すなわち、ダイ12およびコア15を、下パンチ14および仕切部材22に対して上昇移動させる。これにより、仕切部材22の下端が下パンチ14の上端面に押し付けられた状態で成形金型11にキャビティ16が徐々に形成されるのと同時に、第1粉末M1および第2粉末M2が成形すべき圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態でキャビティ16の内径側領域および外径側領域に充填される。
上記のように、キャビティ16が未形成の成形金型11の外部に両粉末M1,M2を成形すべき圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態で配置した後、上記相互分離状態を維持したまま成形金型11の可動側と静止側とを相対移動させることにより、キャビティ16の形成と、キャビティ16に対する両粉末M1,M2の同時充填とを同時進行させるようにすれば、キャビティ16への粉末充填作業を滑らかにかつ効率良く行うことができる。
以上のようにしてキャビティ16に両粉末M1,M2が充填された後、粉末充填ユニット20の昇降用シリンダ24を伸長動作させて、仕切部材22をキャビティ16から離脱させる(図5参照)。すなわち、両粉末M1,M2の成形すべき圧粉体1’の径方向における相互分離状態を解除する。これにより、キャビティ16内で第1粉末M1と第2粉末M2とが接触する。このとき、前述したように、粉末充填ユニット20の内側収容部25aおよび外側収容部25bの少なくとも一方には、キャビティ16の内径側領域および外径側領域のそれぞれに充填すべき第1粉末M1および第2粉末M2の量よりも多量の粉末が装填されている(すなわち、上記の相互分離状態の解除作業が、キャビティ16に充填すべき複数種の原料粉末のうち、少なくとも一種の原料粉末を補充可能な状態で実行される)ことから、仕切部材22がキャビティ16から離脱されることで形成されたスペースに、両収容部25a,25bの何れか一方又は双方に装填されていた粉末が充填される。これにより、ダイ11の内径面、コア15の外径面および下パンチ14の上端面で区画形成されるキャビティ16が、第1粉末M1および第2粉末M2で満たされた状態となるので、所定密度の圧粉体1’を成形することができる。そして、図6に示すように、粉末充填ユニット20を、充填位置から退避位置に移動させる。
次に、昇降ユニット30(上パンチ13)を下降させて、上パンチ13と下パンチ14との間でキャビティ16に充填された第1および第2粉末M1,M2を同時に圧縮し、第1粉末M1が圧縮成形されてなる第1の圧縮成形層2’と、第2粉末M2が圧縮成形されてなる第2の圧縮成形層3’とからなる圧粉体1’を成形する。
ここで、本実施形態の成形装置10では、上パンチ13(昇降ユニット30)の下降移動、すなわちキャビティ16に充填された第1および第2粉末M1,M2の圧縮が以下のようにして行われる。
まず、図示外のプレスユニットによって支持テーブル34が下方に加圧され始めると、図8に示すように、昇降用シリンダ33のロッド部33aが伸長動作することにより、可動スペーサ42,42の上端面が加圧部材41の下端面よりも下側に位置するように、第2の昇降テーブル31が(急速に)下降移動する。次いで、図9に示すように、一対のエアシリンダ43,43のロッド部43aが伸長動作し、両可動スペーサ42,42が加圧部材41の下側に配置される(図示例では、両可動スペーサ42,42の内側面同士が上パンチ13および加圧部材41の軸心位置で衝合している)。これにより、可動スペーサ42,42は、上パンチ13に、下パンチ14との間でキャビティ16内に充填された第1および第2粉末M1,M2を圧縮するための加圧力を付与(伝達)しない加圧不可位置から、上記加圧力を付与(伝達)可能な加圧位置に移動することになる。そして、この状態を保持したまま、プレスユニットによって支持テーブル34がさらに下方に加圧されると、加圧部材41の下端面が可動スペーサ42,42の上端面に当接し、プレスユニットからの加圧力が、支持テーブル34、加圧部材41、可動スペーサ42,42および第2の昇降テーブル31を介して上パンチ13に伝達される。これにより、上パンチ13と下パンチ14とで第1および第2粉末M1,M2が同時に圧縮され、第1の圧縮成形層2’および第2の圧縮成形層3’を径方向に積層してなる圧粉体1’が成形される(図10を参照)。
図示は省略するが、圧粉体1’の成形後には、以上で述べた手順と逆の手順で昇降ユニット30を上昇移動させながら、下パンチ14に対してダイ12(第1の昇降テーブル17)およびコア15を下降移動させることにより、成形金型11のキャビティ16から圧粉体1’が取り出される。そして、昇降ユニット30(上パンチ13)が上死点まで移動すると、圧粉体1’の成形1サイクル動作が完了する。なお、キャビティ16から取り出された圧粉体1’は、後続の圧粉体1’の成形1サイクル動作が開始されて粉末充填ユニット20が退避位置から充填位置に移動するのに伴って、成形装置1外に払い出される。
以上のようにして得られた圧粉体1’は、図示しない焼結工程において所定の条件で加熱・焼結されることにより焼結体となる。圧粉体1’の焼結時、第1の圧縮成形層2’は、第2の圧縮成形層3’に接した状態で第2の圧縮成形層3’と共に焼結されるため、圧粉体1’を焼結すると、軸受層2とベース層3とが一体化した焼結体を得ることができる。
焼結工程で得られた焼結体は、必要に応じてサイジング等による寸法矯正が行われた上で、含油工程で内部気孔に潤滑油等の潤滑剤が含浸される。これにより、図1に示す焼結軸受1が完成する。
以上で説明したように、本発明に係る圧粉体1’の成形装置10は、成形金型11のキャビティ16に対して挿脱可能に設けられ、キャビティ16への挿入時に、複数種の原料粉末(第1および第2粉末M1,M2)を圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態でキャビティ16に充填可能とする仕切部材22を備えた粉末充填ユニット20を具備している。
このような構成の成形装置10であれば、(1)第1および第2粉末M1,M2が装填された単一の粉末充填ユニット20に設けた仕切部材22をキャビティ16に挿入(キャビティ16内に配置)し、その状態で粉末充填ユニット20内に装填された両粉末M1,M2を同時にキャビティ16に充填し、その後、(2)キャビティ16内に配置した仕切部材22をキャビティ16から離脱させる、という手順を踏むだけで、両粉末M1,M2を成形すべき圧粉体1’の径方向に積層させた状態でキャビティ16に充填することができる。
要するに、本発明に係る技術手段を採用すれば、両粉末M1,M2を成形すべき圧粉体1’の径方向に積層させた状態でキャビティ16に充填する際に、従来技術のように、複数のシューボックス(粉末充填ユニット20に対応)を段階的に動作させて段階的に原料粉末をキャビティに充填したり、それぞれが独立して昇降移動する複数の下パンチや仕切部材を備えた成形金型を用い、かつ複数の下パンチや仕切部材を段階的に動作させたりする必要がなくなる。そのため、成形装置10の動作開始〜キャビティ16への粉末充填完了までに要する時間、ひいては圧粉体1’の成形1サイクル時間を大幅に短縮することができ、しかも成形装置10を全体として簡素化およびコンパクト化することができる。
また、本発明に係る成形装置10では、上パンチ13を昇降可能に保持した昇降ユニット30として、上パンチ13に、下パンチ14との間でキャビティ16内に充填された粉末M1,M2を圧縮するための加圧力を付与(伝達)可能な加圧位置と、上パンチ13に上記加圧力を付与しない加圧不可位置との間を相互に移動する可動スペーサ42を有するものを用い、かつ可動スペーサ42を、上パンチ13(第2の昇降テーブル31)の下降移動に伴って上記加圧不可位置から上記加圧位置に移動し、上パンチ13の上昇移動に伴って上記加圧位置から上記加圧不可位置に移動するように構成した。
このような構成を採用すれば、適当な上下方向寸法を有する可動スペーサ42を選択使用することにより、粉末充填プロセスの実行中には、ダイ12と上パンチ13の間に上パンチ13(の下端面)と粉末充填ユニット20(の上端部)が干渉しないだけの上下方向離間距離(大きな空間)を確保することができる一方で、粉末圧縮プロセスを実行する際に必要となる、上パンチ13の上下方向におけるストローク量を小さくすることができる。従って、上パンチ13(昇降ユニット30)を下方に加圧するためのプレスユニット、ひいては成形装置10がむやみに大型化するのを回避することができる。さらに言えば、既存の成形装置(例えば、単層構造の圧粉体を成形するための成形装置)を用いて多層構造の圧粉体1’を成形することができる。
また、可動スペーサ42を、圧粉体1’の径方向に進退移動させることにより、上記加圧位置と上記加圧不可位置との間を相互に移動するようにしたので、可動スペーサ42を上記二位置間で相互に移動させるための駆動機構として、エアシリンダ43等の簡素な構造のものを採用することができる。
さらに、昇降ユニット30には、可動スペーサ42の上記二位置間での相互移動を案内する案内部材44をさらに設けたので、可動スペーサ42を所定の加圧位置に正確に案内移動させることができる。従って、キャビティ16に充填された第1および第2粉末M1,M2を適切に圧縮することができる。
以上のことから、本発明によれば、複数の圧縮成形層(以上では第1の圧縮成形層2’および第2の圧縮成形層3’)を径方向に積層してなる多層構造の圧粉体1’を効率良く、しかも精度良く成形することができる。
以上、本発明の実施形態に係る圧粉体1’の成形装置10および成形方法について説明を行ったが、成形装置10および成形方法には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更を施すことができる。
例えば、以上で述べた成形装置10では、ダイ12およびコア15が可動側を構成し、下パンチ14が静止側を構成する成形金型11を使用したが、これとは逆に、下パンチ14が可動側を構成し、ダイ12およびコア15が静止側を構成する成形金型11を使用することもできる。
また、図示は省略するが、可動スペーサ42は、成形すべき圧粉体1’の径方向に分割されたものではなく、単一部材で構成することも可能である。
また、以上で説明した実施形態では、中空(円筒状)の焼結軸受1になる圧粉体1’を成形するに際して、本発明に係る成形装置10(および成形方法)を採用しているが、本発明に係る成形装置10は、中実の圧粉体を成形する際にも好ましく用いることができる。すなわち、中実の圧粉体を成形する際には、成形金型11として、コア15が省略されたものを用いれば良い。これに関連して、本発明に係る成形装置10は、焼結軸受以外の焼結金属部品(例えば、ギヤやカム等)になる圧粉体を成形する際にも好ましく用いることができる。
また、以上で説明した実施形態では、第1の圧縮成形層2’と第2の圧縮成形層3’とが径方向に積層されてなる二層構造の圧粉体1’を成形するに際して本発明に係る成形装置10(および成形方法)を採用しているが、本発明に係る成形装置10は、径方向に3つ以上の圧縮成形層が積層されてなる圧粉体1’を成形する際にも好ましく適用することができる。例えば、三層構造の圧粉体1’を成形する際には、図示は省略するが、粉末充填ユニット20として、キャビティ16(およびケーシング21)に対して挿脱可能に設けられ、キャビティ16への挿入時に、3種の原料粉末を径方向に相互に分離した状態でキャビティ16に充填可能とする仕切部材22を具備したもの(換言すると、ケーシング21の内部空間を3つの空間に区分し、かつキャビティ16およびケーシング21に対して挿脱可能に設けられた仕切部材22を具備したもの)を用いれば良い。
本発明に係る技術手段は、複数種の原料粉末を成形すべき圧粉体の径方向に積層させた状態で充填するプロセスを、以上で説明したような単一のプロセスを経るだけで実施可能としたことに特徴があることから、三層以上の多層構造の圧粉体1’を成形する際に適用すれば、三層以上の多層構造の圧粉体1’を従来方法に比べ、大幅に効率良く、しかも低コストに成形することができる。
1 焼結軸受
1’ 圧粉体
2 軸受層
2’ 第1の圧縮成形層
3 ベース層
3’ 第2の圧縮成形層
10 成形装置
11 成形金型
12 ダイ
13 上パンチ
14 下パンチ
15 コア
16 キャビティ
20 粉末充填ユニット
22 仕切部材
30 昇降ユニット
40 加圧力伝達手段
42 可動スペーサ
43 エアシリンダ
44 案内部材
A 軸受面
B 取り付け面
M1 第1粉末
M2 第2粉末

Claims (5)

  1. 複数の圧縮成形層を径方向に積層してなる圧粉体を成形するための方法であって、
    それぞれが各圧縮成形層に成形される複数種の原料粉末を前記圧粉体の径方向に相互に分離させた状態で成形金型のキャビティに同時に充填してから、前記相互分離状態を解除する粉末充填プロセスを実行し、その後、この粉末充填プロセスを実行した粉末充填ユニットをキャビティに対して径方向に離間した退避位置に移動させてから、成形金型に設けられた一対の上パンチおよび下パンチをキャビティに対して相対的に昇降移動させて複数種の原料粉末を同時に圧縮する粉末圧縮プロセスを実行することにより、前記圧粉体を成形するに際し、
    上パンチを昇降可能に保持した昇降ユニットに、該昇降ユニットの上側に配置されたプレスユニットから付与される下向きの加圧力を上パンチに付与可能な加圧位置と、上パンチに前記加圧力を付与しない加圧不可位置との間を相互に移動する可動スペーサを設け、
    前記粉末圧縮プロセスの実行時には、上パンチの下降移動に伴って前記可動スペーサを前記加圧不可位置から前記加圧位置に移動させ、上パンチと上パンチと同軸に配置された加圧部材との間に前記可動スペーサを配置することにより、キャビティ内の原料粉末を上パンチと下パンチとの間で圧縮し、その後、上パンチの上昇移動に伴って前記可動スペーサを前記加圧位置から前記加圧不可位置に移動させ、前記可動スペーサを前記加圧部材の径方向外側に配置することにより、内周にキャビティを形成する筒状のダイの上端面と上パンチの下端面との上下方向離間距離を前記可動スペーサが前記加圧位置に位置したときよりも大きくすることを特徴とする圧粉体の成形方法。
  2. キャビティが未形成の成形金型の外部に複数種の原料粉末を前記圧粉体の径方向に相互に分離した状態で配置した後、前記相互分離状態を維持したまま成形金型の可動側と静止側とを相対移動させることにより、キャビティの形成と、キャビティへの複数種の原料粉末の同時充填とを同時進行させる請求項1に記載の圧粉体の成形方法。
  3. 上パンチおよび前記ダイが前記可動側を構成し、下パンチが前記静止側を構成する請求項2に記載の圧粉体の成形方法。
  4. 複数種の原料粉末のうち、少なくとも一種の原料粉末をキャビティに補充可能な状態で、前記相互分離状態を解除する請求項1〜3の何れか一項に記載の圧粉体の成形方法。
  5. 内径面に軸受面を有する円筒状の軸受層と、該軸受層の外径側に配置された円筒状のベース層とを互いに接触させた状態で一体に有する焼結軸受の製造方法であって、
    焼結工程を経ることにより、それぞれが前記軸受層および前記ベース層になる第1および第2の圧縮成形層を一体に備えた圧粉体を得る圧縮成形工程を含み、該圧縮成形工程で前記圧粉体を得るにあたり請求項1〜4の何れか一項に記載の成形方法を適用した焼結軸受の製造方法。
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