JP2018051569A - 圧粉体の成形装置 - Google Patents

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祐紀 二之宮
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Abstract

【課題】本発明は、仕切部材の離脱速度を一定以下に保つことのできる成形装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の圧縮成形層を径方向に積層してなる圧粉体1’を成形するための成形装置10であって、内周にキャビティ16を形成する筒状のダイ12、並びにダイ12に対して相対的に昇降移動する一対の上パンチ13および下パンチ14を有する成形金型11と、それぞれが各圧縮成形層に成形される複数種の原料粉末M1,M2をキャビティ16に充填する粉末充填ユニット20と、を備え、粉末充填ユニット20は、ダイ12に対して昇降可能に設けられ、キャビティ16を径方向で複数の領域に区画する仕切部材22と、仕切部材22を昇降させる昇降手段とを有し、昇降手段は、モータ51と、仕切部材22の昇降方向に設けられたネジ軸52と、ネジ軸52と螺合し、ネジ軸52の回転により仕切部材22の昇降方向に移動するナット53とを有し、ナット53の上昇移動に伴って、仕切部材22がキャビティ16に対して離脱する圧粉体1’の成形装置10である。
【選択図】図11

Description

本発明は、圧粉体の成形装置に関する。
機械部品の製造方法として、金属粉末を圧縮成形し、これにより得られた圧粉体を加熱して焼結することで、焼結金属を得る粉末冶金法が知られている。そして、この圧粉体として、その部位ごとに材料(金属組成)を異ならせ、部位ごとに異なる特性を有した圧粉体を成形する方法が既に知られている(例えば、下記特許文献1)。圧粉体は、例えば、図14、図15に示す圧粉体の成形装置10を用いて成形される。圧粉体の成形装置10は、成形金型11と、粉末充填ユニット20と、昇降ユニット30と、を備えて構成されている。
圧粉体の成形方法について詳しく説明すると、特許文献1の成形方法では、図14に示すように、粉末充填ユニット20の内部空間に第1粉末M1および第2粉末M2が成形すべき圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態で装填されている。この状態から、下パンチ14および仕切部材22を、ダイ12およびコア15に対して、図の下方向へ相対移動させることにより、図15に示すように、第1粉末M1および第2粉末M2を、相互に分離した状態でキャビティ16の内径側領域および外径側領域に充填することができる。
キャビティ16に両粉末M1,M2が充填された後、粉末充填ユニット20の昇降用シリンダ24’を伸長動作させて、仕切部材22をキャビティ16から離脱させる。そして、仕切部材22をキャビティ16から離脱させることで形成されたスペースに、両収容部25a,25bの何れか一方又は双方に装填されていた粉末が充填される。これにより、ダイ12の内径面、コア15の外径面および下パンチ14の上端面で区画形成されるキャビティ16が、第1粉末M1および第2粉末M2で満たされた状態となる。これらの粉末を、上パンチ13と下パンチ14との間で圧縮成形することにより、二層構造の圧粉体を形成することができる。なお、上パンチ13は、これを昇降可能に保持した第2の昇降テーブル31と、第2の昇降テーブル31を上下に案内移動させる一対の支柱32,32とを備えた昇降ユニット30によって上下に移動する。上記圧粉体の成形装置10を用いて成形した圧粉体を焼結させることにより、複層焼結軸受が製作される。
特開2015−205324号公報
特許文献1の構成では、仕切部材22をキャビティ16から離脱させる動作の終期において、仕切部材22の離脱速度が大きくなり過ぎることにより、両粉末M1,M2が混合され、圧粉体1’が正しく二層構造を形成できなくなってしまう場合がある。
つまり、仕切部材22をキャビティ16から離脱させる動作の際には、仕切部材22と仕切部材22の両側に敷き詰められた両粉末M1,M2との間に摺動抵抗が生じる。このため、例えば空気圧により仕切部材22に一定の力を加える等、この摺動抵抗を上回る離脱方向の力を加えることにより、仕切部材22をキャビティ16から離脱させる必要がある。一方で、この摺動抵抗は、仕切部材22の離脱動作が進行し、仕切部材22が両粉末M1,M2と摺動する面積が小さくなるほど小さくなる。従って、一定の力により仕切部材22を離脱させた際には、その離脱速度は、離脱動作の終期において大きくなる。そして、仕切部材22のキャビティ16からの離脱速度が大きいと、両粉末M1,M2の間に急速にスペースが形成されることになり、両粉末M1,M2がこのスペースへ充填される速度も速くなり、両粉末M1,M2が混合されやすくなってしまう。
このため、仕切部材22の離脱速度を制御し、一定以下に保つことが必要となるが、例えば、上記のように空気圧を用いて仕切部材22を離脱させる場合には、仕切部材22に加える力を精度良く調整し、その離脱速度を一定以下に制御することが難しかった。
そこで、本発明は、仕切部材の離脱速度を一定以下に保つことのできる成形装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、複数の圧縮成形層を径方向に積層してなる圧粉体を成形するための成形装置であって、内周にキャビティを形成する筒状のダイ、並びにダイに対して相対的に昇降移動する一対の上パンチおよび下パンチを有する成形金型と、それぞれが各圧縮成形層に成形される複数種の原料粉末をキャビティに充填する粉末充填ユニットと、を備え、粉末充填ユニットは、ダイに対して昇降可能に設けられ、キャビティを径方向で複数の領域に区画する仕切部材と、仕切部材を昇降させる昇降手段とを有し、昇降手段は、モータと、仕切部材の昇降方向に設けられたネジ軸と、ネジ軸と螺合し、ネジ軸の回転により仕切部材の昇降方向に移動する移動部材とを有し、移動部材の上昇移動に伴って、仕切部材がキャビティに対して離脱する圧粉体の成形装置である。
かかる構成では、ネジ軸の回転量と仕切部材のダイに対する昇降方向の移動量を1対1に対応させることができるため、仕切部材と粉末との間に生じる摺動抵抗の大小による影響をほとんど受けることなく、仕切部材の昇降方向の移動速度の調整を行うことができる。このため、上記のように仕切部材の離脱動作の終期において摺動抵抗が減少した場合でも、精度良く仕切部材の離脱速度を調整することができ、仕切部材の離脱速度を一定以下に制御することができる。
上記の成形装置に設けられたネジ軸として、すべりネジを用いることができる。
上記の成形装置に設けられたネジ軸として、ボールを介して移動部材と螺合するボールネジを用いることができる。
上記の成形装置として、モータがネジ軸に直結した構成とすることができる。これにより、ネジ軸の振れ回りの発生を抑制できると共に、部品数を削減し、装置を小型化できる。
上記の成形装置に設けられたモータとして、サーボモータを用いることができる。これにより、仕切部材の離脱速度を、より精度良く制御することができる。
本発明によれば、ネジ軸の回転量を制御することにより、仕切部材の昇降方向の移動速度を一定以下に制御することができる。従って、各層の原料粉末が混合することを最小限に抑え、各層を精度良く区画した、多層構成の圧粉体を形成することができる。
本発明に係る成形方法で成形した圧粉体を焼結してなる焼結金属部品の一例であり、(a)図および(b)図は、それぞれ、同焼結金属部品の縦断面図および横断面図である。 本発明の実施形態に係る圧粉体の成形装置の部分断面を含む正面図であって、同成形装置の初期状態を示す図である。 上記の成形装置において、粉末充填ユニットが充填位置に移動した状態を示す図である。 上記の成形装置において、キャビティに原料粉末を充填している状態を示す図である。 上記の成形装置において、キャビティへの粉末充填が完了した状態を示す図である。 上記の成形装置において、キャビティへの粉末充填完了後に粉末充填ユニットが退避位置に移動した状態を示す図である。 上記の成形装置を、図6中に示す矢印Y方向から見たときの平面図である。 上記の成形装置において、原料粉末の圧縮プロセスが開始された直後の状態を示す図である。 上記の成形装置において、原料粉末の圧縮プロセスがある程度進行した状態を示す図である。 上記の成形装置において、原料粉末の圧縮状態を示す図である。 上記の成形装置において、仕切部材の昇降手段を示した図である。 上記の成形装置において、仕切部材の昇降手段を示した図である。 異なる実施形態のネジ軸を示した図である。 従来の成形装置について示した図である。 従来の成形装置について示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)および図1(b)のそれぞれに、焼結金属部品(焼結金属製の機械部品)の一種である焼結軸受1の縦断面図および横断面図を示す。同図に示す焼結軸受1は、例えば油圧ショベル車やブルドーザ等の建設機械のアーム同士を回転可能に連結する関節部での使用に適合するものであり、内径側に配置され、内径面2aに軸受面Aを有する円筒状の軸受層2と、外径側に配置され、外径面3aに図示しない被取付け部材(アーム)に対する取り付け面Bを有する円筒状のベース層3とを互いに接触させた状態で一体に有する。
この焼結軸受1の内部気孔には、潤滑油等の潤滑剤を含浸させることができる。これにより、軸受面Aの摩耗が抑制あるいは防止される。焼結軸受1全体の含油率は、例えば10〜25vol%とし、好ましくは15〜25vol%とする。含油率が10vol%を下回ると、所望の潤滑特性を長期間に亘って安定的に維持・発揮することができず、含油率が25vol%を上回ると、内部気孔率が高まる関係上、焼結軸受1に必要とされる機械的強度を確保することができない可能性がある。
以上で説明した焼結軸受1は、内径側の軸受層2と外径側のベース層3とで金属組成が異なっている。軸受層2は、内径面2aに設けられる軸受面Aの摺動特性を高める観点から、例えば、銅を10〜30質量%含み、残部の大半が鉄で構成される。一方、外径面3aに被取付け部材に対する取り付け面Bを有するベース層3は、高い機械的強度を具備している必要があるので、その大半が鉄で構成される。
以上の構成を有する焼結軸受1は、主に、圧粉体1’(図10参照)を得る圧縮成形工程と、圧粉体1’を焼結して焼結体を得る焼結工程と、焼結体の内部気孔に潤滑油等の潤滑剤を含浸させる含油工程とを順に経ることで製造される。以下、本発明に係る技術手段が適用される圧縮成形工程を中心に、各工程の実施態様について詳細に述べる。
圧縮成形工程は、焼結軸受1の形状に概ね対応した円筒状の圧粉体1’(図10を参照)を得る工程であり、より具体的には、焼結工程を経ることでそれぞれが円筒状の軸受層2およびベース層3になる第1および第2の圧縮成形層2’,3’を一体に備えた圧粉体1’を得る工程である。この圧粉体1’は、第1の圧縮成形層2’に成形される第1粉末M1と第2の圧縮成形層3’に成形される第2粉末M2とを同時に圧縮することで得られる。以下、この圧縮成形工程について、図面(図2〜図10)を参照しながら説明する。
まず、図2,図3および図6に基づき、圧縮成形工程で使用する成形装置10の概要を説明する。成形装置10は、主に、成形金型11と、粉末充填ユニット20と、成形金型11の上パンチ13を昇降可能に保持した昇降ユニット30と、昇降ユニット30(上パンチ13)を昇降移動させる図示外のプレスユニットとを備える。
成形金型11は、内周にキャビティ16(図4等を参照)を形成する(圧粉体1’の外径面を成形する)円筒状のダイ12と、ダイ12の内周に配され、圧粉体1’の内径面を成形するコア15と、圧粉体1’の上端面および下端面を成形する一対の上パンチ13および下パンチ14とを備え、上パンチ13および下パンチ14は、ダイ12およびコア15に対して相対的に昇降移動する。本実施形態の成形金型11は、ダイ12およびコア15、並びに昇降ユニット30に保持された上パンチ13が可動側を構成し、下パンチ14が静止側を構成する。ダイ12は、昇降駆動される第1の昇降テーブル17に保持されており、コア15は、第1の昇降テーブル17(ダイ12)と共に昇降駆動される。
図3に示すように、粉末充填ユニット20は、ケーシング21と、ケーシング21の内部空間を内側収容部25aと外側収容部25bに区分する仕切部材22と、仕切部材22をケーシング21、さらには成形金型11のキャビティ16に対して挿脱可能に支持した支持機構とを備え、支持機構は、主に、仕切部材22の上端部を支持した支持部材23と、支持部材23(および仕切部材22)を上下方向に移動可能に支持した一対の昇降用ガイド24,24とで構成される。ケーシング21および仕切部材22の双方は、下端が開口した筒状体で形成される。支持部材23の両端には、昇降用ガイド24,24がそれぞれ挿通して設けられている。支持部材23は、すべり軸受26を介して、昇降用ガイド24,24に上下方向に移動可能に支持されている。内側収容部25aおよび外側収容部25bには、それぞれ、第1の圧縮成形層2’に成形される第1粉末M1および第2の圧縮成形層3’に成形される第2粉末M2が装填される。内側収容部25aの容積は、キャビティ16のうち、第1粉末M1を充填すべき内径側領域の容積よりも大きく設定され、また、外側収容部25bの容積は、キャビティ16のうち、第2粉末M2を充填すべき外径側領域の容積よりも大きく設定されている。なお、図3では、粉末充填ユニット20の仕切部材22および粉末M1,M2が装填された断面を示しており、以下の図3、図4、図5、図9でも同様とする。
ここで、本実施形態で使用する第1粉末M1は、軸受層2に対応して、例えば10〜30質量%の銅粉を含み、残部の大半を鉄粉とした銅粉と鉄粉の混合粉末で構成される。一方、第2粉末M2は、ベース層3に対応して、その略全体が鉄粉で構成される。
支持部材23が、図3に示す上限位置にある状態において、ケーシング21の下端と仕切部材22の下端とは同一平面上に位置している。
以上の構成を有する粉末充填ユニット20は、内側収容部25aに装填された第1粉末M1、および外側収容部25bに装填された第2粉末M2をキャビティ16に対して同時に充填可能な充填位置と、キャビティ16に対して径方向(成形すべき圧粉体1’の径方向)に離間した退避位置との間を相互に移動するように構成されている。内側収容部25aおよび外側収容部25bのそれぞれには図示しない粉末供給管が接続されており、粉末充填ユニット20が1サイクル動作(退避位置から充填位置に移動してキャビティ16に第1および第2粉末M1,M2を充填し、その後充填位置から退避位置に移動)した後には、粉末供給管を介して内側収容部25aおよび外側収容部25bのそれぞれに所定量の第1粉末M1および第2粉末M2が自動的に供給(補給)される。
昇降ユニット30は、上パンチ13を昇降可能に保持した第2の昇降テーブル31と、第2の昇降テーブル31を上下に案内移動させる一対の支柱32,32(以上、例えば図2を参照)と、図示外のプレスユニットから付与される下向きの加圧力を上パンチ13に伝達する加圧力伝達手段40(図6等を参照)と、第2の昇降テーブル31の上側に配置された支持テーブル34とを備え、第2の昇降テーブル31は、一対の昇降用シリンダ(例えば、エアシリンダ)33,33を介して支持テーブル34に支持されている。なお、この成形装置10が具備する図示外のプレスユニットは、支持テーブル34の上側に配置されている。
図6および図8−10に示すように、加圧力伝達手段40は、主に、上パンチ13と同軸に配設され、支持テーブル34に取り付け固定された加圧部材41と、一対の可動スペーサ42,42と、可動スペーサ42,42のそれぞれを成形すべき圧粉体1’の径方向(水平方向)に進退移動させる一対のエアシリンダ43,43とで構成され、第2の昇降テーブル31の上面には、可動スペーサ42,42の進退移動を案内する案内部材44が設けられている。
図7に示すように、一対の支柱32,32は、平面視した第2の昇降テーブル31の中心(加圧部材41の軸心位置)を通って延びる一の対角線上に対称に配置されており、また、一対の昇降用シリンダ33,33は、平面視した第2の昇降テーブル31の中心を通って延びる他の対角線上に対称に配置されている。
各可動スペーサ42は、上パンチ13に、下パンチ14との間でキャビティ16内に充填された粉末M1,M2を同時に圧縮するための加圧力を付与(伝達)可能な加圧位置(図9,10を参照)と、上パンチ13に上記加圧力を付与しない加圧不可位置(図6および図8を参照)との間を相互に移動(移行)するように構成されている。より詳細には、上パンチ13(昇降ユニット30)が上死点にある状態から下降移動するのに伴ってエアシリンダ43のロッド部43aが伸長動作し、可動スペーサ42が上記の加圧不可位置から加圧位置へと移動する(図6および図8−10参照)。これとは反対に、上パンチ13(昇降ユニット30)が下死点にある状態から上昇移動するのに伴ってエアシリンダ43のロッド部43aが短縮動作し、可動スペーサ42が上記の加圧位置から加圧不可位置へと移動する。
成形装置10は主に以上の構成を有し、以下の手順を踏むことで圧粉体1’を自動的に成形する。
まず、図2に示すように、ダイ12、下パンチ14およびコア15の上端面を同一平面上に位置させた状態(成形金型11にキャビティ16が形成されていない状態)で、退避位置に位置している粉末充填ユニット20を、キャビティ16に対して粉末M1,M2を充填可能な充填位置(キャビティ16と同軸位置)に移動させる(図3参照)。このとき、ケーシング21を含む粉末充填ユニット20は、図示しない押付機構により下方に加圧されつつ移動され、充填位置にてケーシング21の下端がダイ12(第1の昇降テーブル17)の上端面に押し付けられつつ停止する。また、このとき、上パンチ13を昇降可能に保持した昇降ユニット30は例えば作動しておらず、略上死点に位置している。詳細な図示は省略しているが、粉末充填ユニット20が充填位置まで移動した後、後述する方法により、支持部材23がケーシング21に対して所定量だけ下方へ移動する。これにより、仕切部材22が下方に加圧され、仕切部材22の下端が下パンチ14の上端面に押し付けられる。
図3に示すように、充填位置まで移動した粉末充填ユニット20の内部空間には、第1粉末M1および第2粉末M2が成形すべき圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態で装填されている。つまり、キャビティ16が未形成の成形金型11の外部に、第1および第2粉末M1,M2が圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態で配置される。なお、内側収容部25aおよび外側収容部25bの少なくとも一方には、キャビティ16の内径側領域および外径側領域のそれぞれに充填すべき第1および第2粉末M1,M2の量よりも多量の原料粉末が装填されている。
次いで、図4に示すように、第1の昇降テーブル17を上昇移動させ、ダイ12およびコア15を下パンチ14に対して上昇移動させる。また、これと同時に、粉末充填ユニット20の支持部材23を昇降用ガイド24に対して下方へ移動させ、ケーシング21のみを上昇移動させる。すなわち、ダイ12およびコア15を、下パンチ14および仕切部材22に対して上昇移動させる。これにより、仕切部材22の下端が下パンチ14の上端面に押し付けられた状態で成形金型11にキャビティ16が徐々に形成される(仕切部材22によってキャビティ16が内径側領域と外径側領域に区画される)のと同時に、第1粉末M1および第2粉末M2が成形すべき圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態でキャビティ16の内径側領域および外径側領域に充填される。
上記のように、キャビティ16が未形成の成形金型11の外部に両粉末M1,M2を成形すべき圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態で配置した後、上記相互分離状態を維持したまま成形金型11の可動側と静止側とを相対移動させることにより、キャビティ16の形成と、キャビティ16に対する両粉末M1,M2の同時充填とを同時進行させるようにすれば、キャビティ16への粉末充填作業を滑らかにかつ効率良く行うことができる。
以上のようにしてキャビティ16に両粉末M1,M2が充填された後、粉末充填ユニット20の支持部材23を昇降用ガイド24に対して上方へ移動させて、支持部材23に支持された仕切部材22をキャビティ16から離脱させる(図5参照)。すなわち、両粉末M1,M2の成形すべき圧粉体1’の径方向における相互分離状態を解除する。これにより、キャビティ16内で第1粉末M1と第2粉末M2とが接触する。このとき、前述したように、粉末充填ユニット20の内側収容部25aおよび外側収容部25bの少なくとも一方には、キャビティ16の内径側領域および外径側領域のそれぞれに充填すべき第1粉末M1および第2粉末M2の量よりも多量の粉末が装填されている(すなわち、上記の相互分離状態の解除作業が、キャビティ16に充填すべき複数種の原料粉末のうち、少なくとも一種の原料粉末を補充可能な状態で実行される)ことから、仕切部材22がキャビティ16から離脱することで形成されたスペースに、両収容部25a,25bの何れか一方又は双方に装填されていた粉末が充填される。これにより、ダイ12の内径面、コア15の外径面および下パンチ14の上端面で区画形成されるキャビティ16が、第1粉末M1および第2粉末M2で満たされた状態となるので、所定密度の圧粉体1’を成形することができる。そして、図6に示すように、粉末充填ユニット20を、充填位置から退避位置に移動させる。
次に、昇降ユニット30(上パンチ13)を下降させて、上パンチ13と下パンチ14との間でキャビティ16に充填された第1および第2粉末M1,M2を同時に圧縮し、第1粉末M1が圧縮成形されてなる第1の圧縮成形層2’と、第2粉末M2が圧縮成形されてなる第2の圧縮成形層3’とからなる圧粉体1’を成形する。
ところで、前述の様に、仕切部材22をキャビティ16から離脱させて両粉末M1,M2の成形すべき圧粉体1’の径方向における相互分離状態を解除するためには、仕切部材22を支持する支持部材23を、ダイ12に対して上昇させる必要がある。
この際には、仕切部材22とキャビティ16に充填された粉末M1,M2との間に摺動抵抗が生じており、この摺動抵抗を上回る上方向の力を支持部材23に加えることにより、支持部材23を上方向へ移動させ、仕切部材22をキャビティ16から離脱させることができる。
また、仕切部材22のキャビティ16に対する離脱動作(仕切部材22のダイ12に対する上昇移動)が進行するに従って、仕切部材22と両粉末M1、M2との摺動する面積が小さくなることにより、この摺動抵抗も小さくなっていく。このため、仮に支持部材23に加える上方向の力を一定とした場合には、仕切部材22の離脱速度は、摺動抵抗の減少に伴って増大することになる。
しかし、仕切部材22の離脱速度が大きくなると、仕切部材22の離脱により両粉末M1,M2の間に急速にスペースが形成されることになり、両粉末M1,M2がこのスペースへ充填される速度も速くなる。このため、粉末M1,M2がその境界位置で混合しやすくなり、圧粉体1’に狙い通りの二層構造を形成することができなくなってしまう。この様に、精度良く二層構造の圧粉体1’を形成するためには、仕切部材22の離脱速度を一定以下に規制することが必要である。
支持部材23に上方向の力を加える方法の一例で本発明と異なる方法として、図14のように昇降シリンダ24’を昇降手段として用い、空気圧により支持部材23を下方から押圧して上方向へ移動させ、仕切部材22をキャビティ16から離脱させる方法が考えられる。しかし、この空気圧による方法では、仕切部材22の離脱速度を一定以下に規制することが難しく、精度良く二層構造の圧粉体1’を形成することができなかった。すなわち、空気圧による支持部材23への押圧力は、その大きさを細かく調整することが困難であり、前述した摺動抵抗の減少に合わせて、押圧力をその分だけ小さくすることが難しかった。この様に、仕切部材22に上方向の力を加える手段によっては、仕切部材22の離脱速度を制御することが難しくなり、狙い通りの二層構造の圧粉体1’を形成することができなくなってしまう。このため、仕切部材22に上方向の力を加える手段として、より適切な手段を選択することが必要になる。
そこで、仕切部材22の離脱速度を容易に制御できる構成として、仕切部材22をダイ12に対して上昇させる(キャビティ16から離脱させる)、本実施形態の昇降手段について図11を用いて説明する。なお、図11では、仕切部材22がキャビティ16に挿入された状態を示している。
具体的には、図11に示すように、粉末充填ユニット20には、モータ51と、モータ51に連結されるネジ軸52と、ネジ軸52と螺合するナット53が設けられる。モータ51やネジ軸52、およびナット53は、図3等で示した仕切部材22よりも図11の紙面手前側に配置されている。
ネジ軸52は、上下方向に設けられており、その一端側がモータ51に連結され、ケーシング21に固定されている。また、ネジ軸52の他端側には、ナット53が設けられている。
ナット53は、その下端部が支持部材23によって支持されており、その内周面には螺旋溝53aが設けられている。本実施形態のネジ軸52は、その外周面に設けられた雄ネジが、雌ネジとしての螺旋溝53aと直接螺合するすべりネジである。
モータ51を駆動させ、ネジ軸52をナット53の螺旋溝53aに対して回転させることにより、ネジ軸52と螺合するナット53およびナット53を支持する支持部材23を、ネジ軸52の軸方向に沿って移動させることができる。この際、支持部材23の両端部は、すべり軸受26を介して昇降用ガイド24,24に上下方向に移動可能に支持されており、支持部材23の両端部は、ネジ軸52の回転により、昇降用ガイド24,24に沿って上下方向へ移動する。なお、ネジ軸52の回転方向を正逆反転させることにより、支持部材23の移動方向を図11の上下方向の一方向から他方向へ切り替えることができる。
そして、ナット53および支持部材23が上下方向へ移動することにより、支持部材23に支持された仕切部材22が、同じく上下方向へ移動し、ダイ12に対して昇降する。このように、ナット53は、ネジ軸52と螺合し、ネジ軸52の回転により上下方向へ移動することで、仕切部材22をダイ12に対して昇降させる移動部材である。また、モータ51、ネジ軸52、ナット53および支持部材23は、仕切部材22をダイ12に対して昇降させる昇降手段である。
図11では、仕切部材22がキャビティ16に挿入された状態にある。この状態から、モータ51を駆動させてネジ軸52を回転させてナット53を上昇移動させることにより、仕切部材22をダイ12に対して上昇させる。これにより、図12に示すように、仕切部材22をキャビティ16から離脱させることができる。
本実施形態の構成のように、ネジ軸52の回転により仕切部材22を上下方向に移動させる構成では、仕切部材22のキャビティ16に対する離脱速度を精度良く制御することが可能になる。すなわち、本実施形態の構成では、仕切部材22(支持部材23)の上下方向への移動量は、ネジ軸52の回転量と1対1に対応している。よって、ネジ軸52の回転量、つまり、モータ51の回転量を制御することにより、仕切部材22と両粉末M1、M2との間に生じる摺動抵抗の大小にかかわらず、仕切部材22の移動速度を精度良く調整することができる。従って、仕切部材22のキャビティ16に対する離脱動作の終期において、上記の摺動抵抗が減少した場合でも、仕切部材22の離脱速度を一定以下に規制することが可能になる。このため、キャビティ16内の内径側領域に充填された粉末M1と、外径側領域に充填されたM2とが、その境界位置において混合することを最小限に留めることができ、二層構造の圧粉体1’を精度良く成形することができる。この両粉末M1,M2の混合を最小限に留めることができる仕切部材22の離脱速度として、例えば30〔mm/s〕以下に設定することができる。
特に、仕切部材22のキャビティ16からの離脱速度を、その初期から終期にかけて大きく変化させず、略一定の速度とすることにより、仕切部材22の離脱によりキャビティ16内に形成されるスペースが、一定の速度で形成されていくことになる。このため、圧粉体1’の各層を、仕切部材22の離脱方向に対して均一な厚さで形成することができる。
また、本実施形態の様に、ネジ軸52にモータ51が直結したモータ直結型のすべりネジとすることにより、ネジ軸52の振れ回りの発生を抑制し、より精度良く仕切部材22の離脱速度を制御することができると共に、部品数を削減し、粉末充填ユニット20を小型化することができる。
モータ51としてはサーボモータを用いることが好ましい。これにより、ネジ軸52の回転速度を精度良く制御することが可能になる。
なお、本実施形態と異なる構成として、移動部材としての支持部材23に螺旋溝が設けられ、この螺旋溝によって、支持部材23がネジ軸52と螺合する構成であってもよい。さらに、仕切部材22にネジ軸52と螺合する螺旋溝を設けてもよい。この場合、移動部材としての仕切部材22がネジ軸52と直接螺合し、モータ51の駆動によりネジ軸52の回転力を受けて、仕切部材22が上下方向へ移動する。また、螺旋溝53aがナット53から支持部材23に亘って設けられ、ナット53および支持部材23がネジ軸52に螺合する構成であってもよい。螺旋溝53aをナット53から支持部材23に亘って設けることにより、螺旋溝53aにおいてネジ軸52が移動可能な範囲を広げることができ、仕切部材22の上下方向への移動可能な距離を伸ばすことができる。
上記の実施形態では、ネジ軸52としてすべりネジを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ネジ軸52にボールネジを用いてもよい。
例えば図13に示すように、粉末充填ユニット20には、転動溝52aを有するネジ軸52と、ネジ軸52と螺合する螺旋溝53aを有するナット53と、この転動溝52aと螺旋溝53aの間に介装され、転動溝52aに沿って転動する複数のボール54とが設けられる。また、昇降用ガイド24と支持部材23の間に介装される軸受26(図3参照)として、リニアボール軸受が用いられる。図11で示した実施形態と同様に、ネジ軸52は、その下端側でモータに連結されている。また、支持部材23は、ナット53および仕切部材22を支持している。
ナット53には、ボール54を循環させるための図示しない循環機構が設けられる。転動溝52aを転動するボール54が、循環機構に設けられた循環経路を通ることにより、例えば、図13の下方側を転動するボール54を上方側へと循環させることができる。また、ネジ軸52が自重により落下するおそれがある場合には、ネジ軸52を保持する保持機構を設けて、自重による落下を防止することができる。
モータの駆動によりネジ軸52が回転することにより、ナット53が上下方向へ移動する。これにより、ナット53を支持する支持部材23が上下方向へ移動し、支持部材23に支持される仕切部材22を上下方向へ移動させることができる。
このようなボールネジを用いることにより、回転するネジ軸52を、ボール54を介して雌ネジ側の螺旋溝53aと点接触させることができ、すべりネジのように雄ネジ側と雌ネジ側が面接触する構成と比較して、ネジ軸52の回転時の摩擦抵抗を減らすことができる。
また、ネジ軸52として、ネジ軸とナットの間にローラを設けたローラネジを用いてもよい。
次に、仕切部材22をキャビティ16から離脱させた後の、圧粉体1’の圧縮成形について、詳しく説明する。本実施形態の成形装置10では、上パンチ13(昇降ユニット30)の下降移動、すなわちキャビティ16に充填された第1および第2粉末M1,M2の圧縮が以下のようにして行われる。
まず、図示外のプレスユニットが駆動されることによって支持テーブル34が下降移動を開始する(支持テーブル34が下方に加圧され始める)と、図8に示すように、昇降用シリンダ33のロッド部33aが伸長動作することにより、可動スペーサ42,42の上端面が加圧部材41の下端面よりも下側に位置するようにして、第2の昇降テーブル31が(急速に)下降移動する。次いで、図9に示すように、一対のエアシリンダ43,43のロッド部43aが伸長動作し、両可動スペーサ42,42が加圧部材41の下側に配置される(図示例では、両可動スペーサ42,42の内側面同士が上パンチ13および加圧部材41の軸心位置で衝合している)。これにより、可動スペーサ42,42は、上パンチ13に、下パンチ14との間でキャビティ16内に充填された第1および第2粉末M1,M2を圧縮するための加圧力を付与(伝達)しない加圧不可位置から、上記加圧力を付与(伝達)可能な加圧位置に移動することになる。そして、この状態を保持したまま、プレスユニットによって支持テーブル34がさらに下方に加圧されると、加圧部材41の下端面が可動スペーサ42,42の上端面に当接し、プレスユニットからの加圧力が、支持テーブル34、加圧部材41、可動スペーサ42,42および第2の昇降テーブル31を介して上パンチ13に伝達される。これにより、上パンチ13と下パンチ14とで第1および第2粉末M1,M2が同時に圧縮され、第1の圧縮成形層2’および第2の圧縮成形層3’を径方向に積層してなる圧粉体1’が成形される(図10を参照)。
図示は省略するが、圧粉体1’の成形後には、以上で述べた手順と逆の手順で昇降ユニット30を上昇移動させながら、下パンチ14に対してダイ12(第1の昇降テーブル17)およびコア15を下降移動させることにより、成形金型11のキャビティ16から圧粉体1’が取り出される。そして、昇降ユニット30(上パンチ13)が上死点まで移動すると、圧粉体1’の成形1サイクル動作が完了する。なお、キャビティ16から取り出された圧粉体1’は、後続の圧粉体1’の成形1サイクル動作が開始されて粉末充填ユニット20が退避位置から充填位置に移動するのに伴って、成形装置1外に払い出される。
以上のようにして得られた圧粉体1’は、図示しない焼結工程において所定の条件で加熱・焼結されることにより焼結体となる。圧粉体1’の焼結時、第1の圧縮成形層2’は、第2の圧縮成形層3’に接した状態で第2の圧縮成形層3’と共に焼結されるため、圧粉体1’を焼結すると、軸受層2とベース層3とが一体化した焼結体を得ることができる。
焼結工程で得られた焼結体は、必要に応じてサイジング等による寸法矯正が行われた上で、含油工程で内部気孔に潤滑油等の潤滑剤が含浸される。これにより、図1に示す焼結軸受1が完成する。
以上で説明したように、本発明に係る圧粉体1’の成形装置10は、成形金型11のキャビティ16に対して挿脱可能に設けられ、キャビティ16への挿入時に、複数種の原料粉末(第1および第2粉末M1,M2)を圧粉体1’の径方向に相互に分離した状態でキャビティ16に充填可能とする仕切部材22を備えた粉末充填ユニット20を具備している。
以上、本発明の実施形態に係る圧粉体1’の成形装置10および成形方法について説明を行ったが、成形装置10および成形方法には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更を施すことができる。
例えば、以上で述べた成形装置10では、ダイ12およびコア15が可動側を構成し、下パンチ14が静止側を構成する成形金型11を使用したが、これとは逆に、下パンチ14が可動側を構成し、ダイ12およびコア15が静止側を構成する成形金型11を使用することもできる。
また、図示は省略するが、可動スペーサ42は、成形すべき圧粉体1’の径方向に分割されたものではなく、単一部材で構成することも可能である。
また、以上で説明した実施形態では、中空(円筒状)の焼結軸受1になる圧粉体1’を成形するに際して、本発明に係る成形装置10(および成形方法)を採用しているが、本発明に係る成形装置10は、中実の圧粉体を成形する際にも好ましく用いることができる。すなわち、中実の圧粉体を成形する際には、成形金型11として、コア15が省略されたものを用いれば良い。これに関連して、本発明に係る成形装置10は、焼結軸受以外の焼結金属部品(例えば、ギヤやカム等)になる圧粉体を成形する際にも好ましく用いることができる。
また、以上で説明した実施形態では、第1の圧縮成形層2’と第2の圧縮成形層3’とが径方向に積層されてなる二層構造の圧粉体1’を成形するに際して本発明を適用したが、本発明に係る成形装置10は、径方向に3つ以上の圧縮成形層が積層されてなる圧粉体1’を成形する際にも好ましく適用することができる。例えば、三層構造の圧粉体1’を成形する際には、図示は省略するが、粉末充填ユニット20として、キャビティ16(およびケーシング21)に対して挿脱可能に設けられ、キャビティ16への挿入時に、3種の原料粉末を径方向に相互に分離した状態でキャビティ16に充填可能とする仕切部材22を具備したもの(換言すると、ケーシング21の内部空間を3つの空間に区分し、かつキャビティ16およびケーシング21に対して挿脱可能に設けられた仕切部材22を具備したもの)を用いれば良い。
本発明に係る技術手段は、複数種の原料粉末を成形すべき圧粉体の径方向に積層させた状態で充填するプロセスを、以上で説明したような単一のプロセスを経るだけで実施可能としたことに特徴があることから、三層以上の多層構造の圧粉体1’を成形する際に適用すれば、三層以上の多層構造の圧粉体1’を従来方法に比べ、大幅に効率良く、しかも低コストに成形することができる。
1 焼結軸受
1’ 圧粉体
2 軸受層
2’ 第1の圧縮成形層
3 ベース層
3’ 第2の圧縮成形層
10 成形装置
11 成形金型
12 ダイ
13 上パンチ
14 下パンチ
15 コア
16 キャビティ
20 粉末充填ユニット
22 仕切部材
23 支持部材
30 昇降ユニット
24 昇降用ガイド
51 モータ
52 ネジ軸
53 ナット(移動部材)
54 ボール
A 軸受面
B 取り付け面
M1 第1粉末
M2 第2粉末

Claims (5)

  1. 複数の圧縮成形層を径方向に積層してなる圧粉体を成形するための成形装置であって、 内周にキャビティを形成する筒状のダイ、並びにダイに対して相対的に昇降移動する一対の上パンチおよび下パンチを有する成形金型と、
    それぞれが各圧縮成形層に成形される複数種の原料粉末をキャビティに充填する粉末充填ユニットと、を備え、
    粉末充填ユニットは、ダイに対して昇降可能に設けられ、キャビティを径方向で複数の領域に区画する仕切部材と、仕切部材を昇降させる昇降手段とを有し、
    昇降手段は、モータと、仕切部材の昇降方向に設けられたネジ軸と、ネジ軸と螺合し、ネジ軸の回転により仕切部材の昇降方向に移動する移動部材とを有し、
    移動部材の上昇移動に伴って、仕切部材がキャビティに対して離脱する圧粉体の成形装置。
  2. 前記ネジ軸は、すべりネジである請求項1記載の圧粉体の成形装置。
  3. 前記ネジ軸は、ボールを介して前記移動部材と螺合するボールネジである請求項1記載の圧粉体の成形装置。
  4. 前記モータは前記ネジ軸に直結している請求項1から3いずれか1項に記載の圧粉体の成形装置。
  5. 前記モータはサーボモータである請求項1から4いずれか1項に記載の圧粉体の成形装置。
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