JP6679426B2 - 作動機構の原点位置検出方法並びに原点位置検出装置 - Google Patents

作動機構の原点位置検出方法並びに原点位置検出装置 Download PDF

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Description

本発明はモータを使った直動機構及び減速機構などの作動機構の原点位置検出方法並びに原点位置検出装置に関する。
モータを使った位置決め機構として代表的なものとして、図18のようなボールネジを使った直動機構が知られている。この直動機構は、モータ100の回転軸101にカップリング102を介してボールねじシャフト103が連結されている。ボールねじシャフト103にはテーブル104内に取り付けられたボールねじナットが螺合して取り付けられており、モータ100の回転に伴い、ボールネジシャフト103が回転し、テーブル104をガイドレール105に沿って直線方向に移動する。
このような直動機構においては、電源投入時に原点位置検出を行う動作が必要である。原点位置検出動作は、テーブル104に遮光板106を設け、一方、ガイドレール105の原点位置に設けられたセンサ107(センサ1)を遮光板106によって遮光することで行われる。すなわち、テーブル104が原点方向に移動し、原点位置に達すると遮光板106によりセンサ107が遮光され、これを原点位置として検出する。
機構上に設けたセンサ107だけで原点位置検出を行う場合、一般的に光電センサや磁気センサが使われる。光電センサの場合、発光素子と受光素子間を光が通過、または遮断を検出することにより移動体の位置を検出している。光の通過、遮断の遷移はアナログ的に変化し、信号のON、OFFを判別する閾値レベルは温度その他の外的要因の影響を受ける。その結果、光電センサをセンサ107に使用した場合、±20μmの検出誤差が生じ、ステッピングモータの移動量では2パルス分に相当する原点位置検出のばらつきを生じる。(一例として、リード10mmのボールねじシャフトに分解能500パルスのステッピングモータの場合)。
直動機構で位置決めをする際にはサーボモータやステッピングモータが用いられるが、高い信頼性が必要な場合、エンコーダを搭載したサーボモータが用いられる。直動機構での原点位置検出には機構上に設けたセンサ107とエンコーダ出力信号の零相出力(Z相出力)との論理積により正確な原点位置検出を行うことができる。
一方、高精度な位置決めを安価に実現する際に、オープンループ制御のステッピングモータを用いる場合がある。回転軸101の原点検出には一般的に回転軸101に設けられた回転板の一部にスリットを入れたスリット回転板108と光電センサ109(センサ2)などが用いられる。この場合、直動機構での原点位置検出には機構上に設けたセンサ1とセンサ2の検出値に基づきコントローラ110の論理積により原点位置検出を行っている。
特開平02−292190号公報
このようにステッピングモータを使用したボールねじシャフトによる直動機構において、高精度な原点復帰をするためには、機構上の原点位置検出用センサ107(センサ1)とステッピングモータの回転軸上の原点(Z相)を検出するセンサ109(センサ2)の2つのセンサが必要となる。
機構上の原点位置検出用センサに生じる検出誤差の影響を避けるために、センサ1の出力と回転軸上の原点(Z相)を検出するセンサ2の出力の論理積をとる必要がある。2つのセンサを使用することでセンサ出力の演算が必要であることに加え、センサ、取り付け工数、配線などのコストや設置スペースが必要であるという問題も解決すべき課題である。
本発明は、モータを使った直動機構及び減速機構などの作動機構上の原点位置検出を単一の検出器で行うことができる作動機構の原点位置検出方法並びに原点位置検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、直動操作される移動体と、この移動体に設けられた磁気発生部と、前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、前記磁気発生部と前記磁気検出部が特定位置に達した時であって、かつ前記磁気伝達部が前記磁気検出部と特定位置に達した時の2つの条件が揃ったときに、前記磁気発生部の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出し、前記移動体の原点位置を検出することにある。
また、本発明は、直動操作される移動体と、この移動体に設けられた磁気発生部と、前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、前記磁気発生部と前記磁気伝達部が磁気伝達位置にあるときに、前記磁気伝達部が前記磁気検出部との磁気回路を形成することで、前記磁気発生部の磁気を検出して前記移動体の原点位置を検出するように前記磁気検出部を配置したことにある。
さらに、回転操作される移動体と、この移動体に設けられた磁気発生部と、前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、前記磁気発生部と前記磁気伝達部が特定位置に達した時であって、かつ前記磁気伝達部が前記磁気検出部と特定位置に達した時の2つの条件が揃ったときに、前記磁気発生部の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出し、前記移動体の原点位置を検出することにある。
またさらに、回転操作される移動体と、この移動体に設けられた磁気発生部と、前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、前記磁気発生部と前記磁気伝達部が磁気伝達位置にあるときに、前記磁気伝達部が前記磁気検出部との磁気回路を形成することで、前記磁気発生部の磁気を検出して前記移動体の原点位置を検出するように前記磁気検出部を配置したことにある。
本発明によれば、直動操作される移動体と、この移動体に設けられた磁気発生部と、前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、前記磁気発生部と前記磁気検出部が特定位置に達した時であって、かつ前記磁気伝達部が前記磁気検出部と特定位置に達した時の2つの条件が揃ったときに、前記磁気発生部の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出し、前記移動体の原点位置を検出するので、それぞれ1つの磁気発生部と磁気検出部によって、原点位置を検出できることから、部品点数の削減および小型化を図ることができる。
また、本発明によれば、回転操作される移動体と、この移動体に設けられた磁気発生部と、前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、前記磁気発生部と前記磁気伝達部が特定位置に達した時であって、かつ前記磁気伝達部が前記磁気検出部と特定位置に達した時の2つの条件が揃ったときに、前記磁気発生部の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出し、前記移動体の原点位置を検出するので、それぞれ1つの磁気発生部と磁気検出部によって、原点位置を検出できることから、部品点数の削減および小型化を図ることができる。
信号源が磁石の場合の回転軸及び機構の原点位置検出装置の実施の形態で原点から離れた状態を示す斜視図である。 信号源が磁石の場合の回転軸及び機構の原点位置検出装置の実施の形態で原点位置にある状態を示す側面図である。 図2の部分拡大図である。 図1の原点位置検出装置に使用した回転板を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)の縦断面図である。 原点位置検出装置による原点位置の検出方法を示し、移動体が原点位置から離れた状態で、回転板の強磁性体も磁気センサとずれている場合の概念図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 原点位置検出装置による原点位置の検出方法を示し、回転板の強磁性体が磁気センサと一致する位置にあるが、移動体が原点位置から離れた状態の概念図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 原点位置検出装置による原点位置の検出方法を示し、移動体が原点位置に達して磁気センサが磁気を感知して原点位置を検出する場合の概念図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 原点検出に使用する信号源が磁石の場合の回転軸及び機構の原点位置検出装置の実施の形態で、信号経路に強磁性体を使用した構成例を示す概念図である。 図6の回転板(6)の強磁性材(21)と信号経路となる強磁性材(24)との位置関係を示したもので、(a)はテーブルが原点方向に向かう状態を示す概念図である。(b)は原点位置を示す概念図である。 減速機構において、検出対象を磁気とした場合の実施の形態を示す概念図である。 図8の部分拡大図である。 本発明をギヤードモータに適用した応用例を示す斜視図である。 図10の縦断面図である。 図11の部分拡大図である。 図12の部分拡大図である。 ステッピングモータとねじ機構が一体となった構造への本発明の応用例を示す縦断面図である。 図14の部分拡大断面図である。 図15の原点位置の状態を示す縦断面図である。 図16の駆動ネジが出ている状態を示す縦断面図である。 従来のボールネジを使った直動機構を示す概念図である。
以下、作動機構において原点検出の検出対象を磁気とした場合の本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態は直動機構において検出対象を磁気とした場合の実施の形態で、図1〜図4において詳細に説明する。
図1ないし図3において、1はステッピングモータ等のモータである。このモータ1にはドライバ2およびコントローラ3がリード線等を介して電気的に接続されており、ドライバ2によってモータ1が設定速度で回転駆動されるものである。モータ1の回転軸にはカップリング4を介してボールねじシャフト5が直結されている。
ボールねじシャフト5には、モータ1側端部に、板面6aに孔7が形成された回転板6が装着されており、前記板面6aの孔7には後述する強磁性材が装着されている。このボールねじシャフト5には、ボールねじシャフト5の回転に伴って直動操作されるテーブル等の移動体8が装着されている。移動体8にはボールねじシャフト5に螺合したボールねじナット5aが内装されており、ボールねじシャフト5の回転に伴ってボールねじナット5aと共に移動体8が往復動操作されるものである。この移動体8は、移動体8の移動方向と平行に配置された走行用のガイドレール9にスライドブロック10を介して装着されている。スライドブロック10は移動体8の下面に装着されたスライダー用のブロックで、断面コ字形に形成された開口部10aが下面側に形成されている。前記開口部10aをガイドレール9に組み付けることにより、スライドブロック10は、ガイドレール9に沿って走行し、移動体8を直線運動させるものである。
前記回転板6は、図4(a)(b)に示すように、中心部に設けられた円筒状の軸部6bがボールねじシャフト5に同心状に固定されており、ボールねじシャフト5の回転に伴って回転駆動されるものである。
図2は、移動体8が原点位置Pにあるときの状態を示したものである。
この場合、移動体8には回転板6との対向面に磁気発生部となる磁石20が装着されている。そして、磁石20と対向する回転板6の板面6aの孔7には、磁気伝達部としての強磁性材21が装着されている。一方、原点位置Pにおいて、強磁性材21を介して磁石20に対向する磁気検出部となる磁気センサ22が機構の固定部に配置されている。
この実施の形態によると、モータ1の駆動によりボールねじシャフト5の回転に伴って移動体8がガイドレール9に沿って移動し、設定位置で、移動体8に装着されている磁石20が回転板6の強磁性材21と対向する位置に移動する。磁石20の磁気が強磁性材21を介して磁気回路を形成する位置に達する。そして、回転板6の強磁性材21と対向して位置する磁気センサ22が前記磁気回路の磁気を感知して原点位置Pを検出することができる。
次に上記原点位置検出装置による原点位置の検出方法を図5Aないし図5Cを参照しながら説明する。
図5Aは、移動体8が原点位置から離れた状態で、移動体8に装着されている磁石20と受信部の磁気センサ22間の位置が離れているため、磁気センサ22が、磁石20の磁気を感知できない状態である(図5A(b)参照)。また、回転板6の強磁性体21も磁気センサ22とずれた位置にある(図5A(a)参照)。
そして、モータ1の回転に伴ってボールねじシャフト5が回転し、ガイドレール9に沿って移動体8が回転板6に近づいてきた状態にあるときを図5Bに示している。このとき、回転板6の強磁性体21と磁気センサ22とは一致する位置にあり(図5B(a))、磁気が感知できれば検出できる状態にある。しかしながら、移動体8が原点位置から離れた状態にあるため、磁石20と磁気センサ22との位置が離れているので、磁石20の磁気を磁気センサ22が感知できない状態である(図5B(b)参照)。
こうして、移動体8がさらにガイドレール9に沿って移動し、磁石20の磁気を磁気センサ22が感知できる位置まで移動する。さらに、図5C(a)のようにボールねじシャフト5の回転に伴って回転駆動される回転板6の強磁性体21も磁気センサ22と一致すると、磁石20の磁気が強磁性材21を介して磁気回路を形成し、回転板6の強磁性材21と対向して位置する磁気センサ22が前記磁気回路の磁気を感知して原点位置Pを検出することができる。
また、図6および図7(a)(b)は、同一部分は同符号を付して示す図1ないし図4の変形例で、この場合、磁石20Bが移動体8の下面に装着されており、原点位置において、この磁石20Bと回転板6に設けられた強磁性材21との間に、磁気伝達経路となる強磁性材24を介在させて磁石20Bと回転板6との距離が離れた状態での磁気回路25を形成したものである。
こうして、図7(a)の位置から移動体8が原点位置P、図7(b)に達すると、磁石20Bから磁気回路25を通して回転板6に設けられた強磁性材21に至る磁気回路が形成され、磁気センサ22が前記磁気回路の磁気を感知することにより原点位置Pを検出することができる。
[第2の実施の形態]
図8および図9は、本発明の第2の実施の形態で、モータに減速機を組付けた機構において検出対象を磁気とした発明であり、減速機により減速した回転体の原点位置検出の場合を説明する。
図8および図9において、原点位置検出を可能とする回転減速機構は、回転テーブル31、モータ32、減速機33、回転板34、強磁性材35、磁石36、磁気センサ37で構成されている。回転テーブル31は減速機33の出力軸33aに支持されており、減速機33は、モータ32の回転を減速して設定速度で回転テーブル31を回転駆動するものである。
減速機33の減速比が100などの高減速比になると、回転テーブル31の回転角をセンサで検出するには、高精度のセンサが必要となる。
前記回転板34は非磁性材の一部に強磁性材34aが組込まれており、中心軸をモータ32の回転軸32aに結合されている。前記減速機33で減速される回転テーブル31には、回転板34側の板面に磁石36が取り付けられている。また、回転板34の裏側にあたる回転テーブル31の反対側の板面には、磁気センサ37が図示しない支持部材により取り付けられている。回転テーブル31と回転板34の間には、鉄などの強磁性材35が設けられ、回転テーブル31の磁石36と信号経路となる強磁性材35と回転板34の強磁性材34aの回転位置が一致したときに磁気センサ37が磁気を感知するようにしている。このような構成により、回転テーブル31が一回転するうちの原点を限定することができる。
[第3の実施の形態]
図10ないし図13は、本発明の第3の実施の形態で、本発明をギヤードモータに適用したものである。
この場合、モータ部42と減速機となるギヤ部43の間にセンサ部40を組付けてギヤシャフト43aに円板41を装着し、モータ部42のモータシャフト42aに回転板44を装着している。円板41と回転板44との間には強磁性材45がギヤ部43に内装されており、円板41に設けられた磁石46と回転板44に設けられた強磁性材44aとの間に磁気回路が形成されている。前記センサ部40の内部には、回転板44とともに、内装された磁気センサ47が内装されており、円板41の磁石46と、回転板44の強磁性材44aが対向した時に強磁性材45を介して磁気回路が形成され、磁気センサ47により検出される。この位置がギヤードモータにおける原点位置となる。
[第4の実施の形態]
図14〜図17は、本発明の第4の実施の形態で、ステッピングモータとねじ機構が一体となった構造である。
ステッピングモータ50は、モータハウジング51と一体に構成されたステータ52と、ステータ52の軸線上に回動自在に内装されたロータ53とで構成されている。ロータ53は、モータハウジング51に内装された中空シャフト54に支持されており、この中空シャフト54は大径部54aと小径部54bで構成されている。中空シャフト54は大径部54aと小径部54bをそれぞれ軸受け55aおよび55bによりモータハウジング51内に回転自在に支持されており、大径部54a内にはボールねじナット56が設けられている。このナット56の内面には、多数のボール(図示せず)が内蔵されている。ボールねじナット56には、ボールを介して移動体としてのねじシャフト57が支持されており、ねじシャフト57は図示しない回り止め機構に装着されており、中空シャフト54と一緒に回転するナット56の回転によりねじシャフト57が直線駆動されるものである。前記ねじシャフト57の後端部には、永久磁石58が装着されており、前記ねじシャフト57の動きに伴って直線駆動されるものである。モータハウジング51から飛び出した中空シャフト54の小径部54bの先端部には、磁気回路を形成する強磁性材からなる柱体59が立設されている。
また、モータハウジング51の端板51aには、基板60が装着されており、この基板60には前記強磁性材の柱体59の磁気を検出する検出器としての磁気センサ61が装着されている。
上記ステッピングモータ50の動作は、電源を入れることによりロータ53が回転する。ロータ53は、モータハウジング51に内装された中空シャフト54に支持されているので、中空シャフト54と共に回転駆動する。中空シャフト54が回転すると、大径部54aに設けられたナット56がともに回転し、ナット56内のボールに噛み合っている移動体としての、ねじシャフト57を直線移動させる(図17参照)。ねじシャフト57は直線運動することで、ねじシャフト57の動きに連動して永久磁石58が直線運動し、この磁石58が強磁性材の柱体59に近づくことで、柱体59との間に磁界が形成される。
そして、原点位置を検出するために、ねじシャフト57を移動させると、ねじシャフト57の磁石58が強磁性材の柱体59の位置で、強磁性材の柱体59とともに磁気回路を形成する位置に達する。次に、中空シャフト54の回転に伴って、強磁性材の柱体59が磁気センサ61に近接すると、強磁性材の柱体59の磁気を感知する磁気回路となり原点位置を検出することができる(図16参照)。図14および図15も、移動体としての、ねじシャフト57が原点位置にあることを示している。
上記実施の形態によると、原点位置の検出は、固定部に設置した検出器に移動体が接近し、検出可能な原点からの距離および回転板等に設けた磁気伝達経路の位置が一致した状態を原点とすることにより、単一の検出器で原点位置の検出を行うことが可能となる。よって、安価で高精度の原点位置を検出することができる。
本発明は、上記実施の形態のみに限定されるものではなく、例えば、移動体を操作する直動機構にねじ機構を用いて説明したが、ベルト機構を適用することも可能である。また、減速機のギヤを移動体として適用することも可能である。また、検出対象は、磁気を磁気センサの検出器で検出し、磁気を磁気伝達経路に誘導して原点検出範囲を特定したが、磁気を誘導できるものであれば強磁性材に限定されるものではない。等、本発明の技術的範囲を変更しない範囲内で適宜変更して実施し得ることは言うまでもない。
1 モータ
2 ドライバ
3 コントローラ
4 カップリング
5 ボールねじシャフト
6 円板
6a 板面
8 移動体
9 ガイドレール
10 スライドブロック
20,20B,36,46,58 永久磁石
21,24,34a,35,44a,45 強磁性材
22,37,47,61 磁気センサ(検出器)
41 円板(移動体)
57 ねじシャフト(移動体)
59 強磁性材の柱体

Claims (11)

  1. 直動操作される移動体と、
    この移動体に設けられた磁気発生部と、
    前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、
    前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、
    前記磁気発生部と前記磁気検出部が特定位置に達した時であって、かつ前記磁気伝達部が前記磁気検出部と特定位置に達した時の2つの条件が揃ったときに、
    前記磁気発生部の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出し、
    前記移動体の原点位置を検出することを特徴とする作動機構の原点位置検出方法。
  2. 前記移動体を回転軸上を直動操作させるとともに、前記磁気検出部を固定部に設け、
    前記磁気伝達部を、前記回転軸とともに回転する回転体に装着し、
    前記移動体の磁気発生部と前記磁気検出部が特定位置に達した時であって、かつ前記磁気伝達部が前記磁気検出部と特定位置に達した時の2つの条件が揃ったときに、
    前記磁気発生部の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出し、
    前記移動体の原点位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の作動機構の原点位置検出方法。
  3. 前記磁気発生部の磁気を前記磁気検出部との特定位置まで伝達する第2の磁気伝達部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の作動機構の原点位置検出方法。
  4. 回転駆動される筒状体の軸線上に配置され、直動操作される移動体と、
    前記筒状体の外周面に磁気伝達部を設け、
    前記磁気発生部と前記磁気検出部が特定位置に達した時であって、かつ前記磁気伝達部と、前記磁気検出部と特定位置に達した時の2つの条件が揃ったときに、
    前記磁気発生部の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出し、
    前記移動体の原点位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の作動機構の原点位置検出方法。
  5. 直動操作される移動体と、
    この移動体に設けられた磁気発生部と、
    前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、
    前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、
    前記磁気発生部と前記磁気伝達部が磁気伝達位置にあるときに、
    前記磁気伝達部が前記磁気検出部との磁気回路を形成することで、前記磁気発生部の磁気を検出して前記移動体の原点位置を検出するように前記磁気検出部を配置したことを特徴とする作動機構の原点位置検出装置。
  6. 回転軸に螺合して取り付けられ、かつ、回転軸の回転に伴って往復動操作される移動体と、
    前記回転軸に固定して取り付けられた回転板と、
    前記移動体に設けられた磁気発生部としての磁石と、
    この磁石と前記回転板を間に介して配置された磁気検出部と、
    前記回転板に設けられ、前記磁石と前記磁気検出部とが設定位置で対向する構成であり、前記磁石と前記磁気検出部とが対向したときに前記磁石と前記磁気検出部との間に磁気回路を形成する磁気伝達部とを備え、
    前記1つの磁気検出部で前記回転板の磁気伝達部が設けられた特定位置と前記移動体の軸方向の特定位置の2つの位置が合致した位置で、前記磁石の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出した位置を原点位置に設定したことを特徴とする請求項5に記載の作動機構の原点位置検出装置。
  7. 前記回転板を介して前記磁気検出部に対向して一端が配置され、
    前記移動体の原点位置にあるときの前記磁石に近接して他端が配置された磁気伝達経路を設けたことを特徴とする請求項6に記載の作動機構の原点位置検出装置。
  8. 回転筒体と、この回転筒体の軸線上に直動可能に設けられた移動体としての可動軸部と、
    この可動軸部に装着された磁石と、
    前記回転筒体に装着された磁気伝達部と、
    固定部に取り付けられた磁気検出部とを備え、
    前記1つの磁気検出部で、前記磁気伝達部の特定位置と前記可動軸部の軸方向位置の2つの位置が合致した位置で、前記磁石の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出した位置を原点位置に設定したことを特徴とする請求項5に記載の作動機構の原点位置検出装置。
  9. 回転操作される移動体と、
    この移動体に設けられた磁気発生部と、
    前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、
    前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、
    前記磁気発生部と前記磁気伝達部が特定位置に達した時であって、かつ前記磁気伝達部が前記磁気検出部と特定位置に達した時の2つの条件が揃ったときに、
    前記磁気発生部の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出し、
    前記移動体の原点位置を検出することを特徴とする作動機構の原点位置検出方法。
  10. 回転操作される移動体と、
    この移動体に設けられた磁気発生部と、
    前記磁気発生部の磁気を検出する磁気検出部と、前記磁気発生部の磁気を伝達する磁気伝達部とを備え、
    前記磁気発生部と前記磁気伝達部が磁気伝達位置にあるときに、
    前記磁気伝達部が前記磁気検出部との磁気回路を形成することで、前記磁気発生部の磁気を検出して前記移動体の原点位置を検出するように前記磁気検出部を配置したことを特徴とする作動機構の原点位置検出装置。
  11. 所定間隔で、各別に回転する回転板と、
    前記移動体としての円板とを備え、
    前記回転板に装着された磁気伝達部と、
    前記円板に装着された磁気発生部としての磁石と、
    前記回転板と前記円板との間に設けられ、前記磁石の磁気を前記磁気伝達部に伝達する磁気伝達経路と、
    固定部に取り付けられ、前記磁気伝達部に伝達された磁気を検出する磁気検出部とを備え、
    前記1つの磁気検出部で、前記磁気伝達部の特定位置と、前記磁石の特定位置の2つの位置が合致した位置で、前記磁石の磁気を前記磁気伝達部を介して前記磁気検出部で検出した位置を原点位置に設定したことを特徴とする請求項10に記載の作動機構の原点位置検出装置。
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