JP6679352B2 - 水栓 - Google Patents

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Description

本発明は、水を使用する機器に水を供給する水栓に関する。
壁などに設置され、浄水器や洗濯機などに接続するためのホースを取り付ける水栓が知られている。例えば、特許文献1には、壁に設置された水栓であって、流路出口部には洗濯機接続部材が接続され、洗濯機へホースを介して水を供給する洗濯機用の水栓が記載されている。
特開2000−230652号公報
ところで、特許文献1に記載の水栓は、流路中に進退自在に挿入された筒体と、流れと同一の方向に該筒体が移動することにより、該筒体に設けられた筒体流出口を塞ぐ弁体とを有する弁構造を備える。また、付勢手段により筒体は弁体方向に常時付勢され、筒体移動手段により筒体は付勢手段に抗して移動可能に構成されている。このような弁構造はホースが外れた際に外部への漏水を防ぐための止水弁を構成している。
また、特許文献1に記載の水栓は、筒体には伝達部材を経て筒体を移動させるための棒体がつながれており、棒体の先端には棒体ストッパーが設けられる。棒体ストッパーは外周側に向かって四方に突出する4本の突出部からなる十字形状を有する。一方、洗濯機接続部材の先端にはホースが接続される継手部であって、棒体ストッパー受け部を含む継手部が設けられている。流路出口部に洗濯機接続部材が接続されると、継手部の棒体ストッパー受け部と十字形状を有する棒体ストッパーが接触して、棒体ストッパーを介して筒体を水流と逆の方向に移動する構成となっている。つまり、棒体ストッパーが押し上げられると流路が解放され、ホースをつなぐ洗濯機接続部材が抜けると、筒体が降りて流路が遮断される構造となっている。
このような水栓では、洗濯機などの機器に給水を行うために、通水の大流量化が望まれている。しかし、このような従来の止水弁を有する水栓では、止水弁の棒体ストッパーが洗濯機接続部材の継手部の入り口の中心部を塞ぐから、通水を増やすと通水の周方向の偏りが増加して止水弁が振動し異音が発生することがある。伝達部材や棒体により流路が狭くなり、通水が不均一になることによっても同様に止水弁が振動して異音が発生することがある。このような振動や異音は一般利用者に不快感を生じさせるおそれもある。
このように従来の水栓には、通水を増やした場合にも止水弁の振動や異音の発生を抑制する観点から改善する余地があった。
本発明の目的は、止水弁の振動や異音の発生を抑制することが可能な水栓の技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の水栓は、水栓本体に連通して内部に通水路が設けられる通水管部と、通水路に沿って移動する第1弁部材と、を備える。第1弁部材は、弁体部と、弁体部から下流側に延在して、上流側に押されることで弁体部を上流側に押し上げる押棒部と、を含む。押棒部は、弁体部から下流側に延伸する柱部と、内周側が柱部に固定され、それぞれ周方向に間隔を隔てて配列される複数の板状部と、複数の板状部の下流側に固定される円筒部と、を含み、複数の板状部は、内周側が柱部に固定され、当該柱部から放射状で外向きに延在し、その数は3以上である
この態様によると、押棒部が、下流側に延在する複数の板状部を含むことで通水の流路を広くすることができ、下流側の円筒部が継手部の入り口の中心部を塞がないから、継手部に流入する水の周方向の偏りを減らして下流側弁部材の振動を抑制することができる。
本発明によれば、止水弁の振動や異音の発生を抑制することが可能な水栓の技術を提供することができる。
本発明の実施形態に係る水栓の正面図である。 本発明の実施形態に係る水栓の側面図である。 本発明の実施形態に係る水栓の断面図である。 図4(a)は、図3の通水管部の周辺の拡大断面図である。図4(b)は、上流側弁部材と下流側弁部材が共に閉止位置に移動した状態を示す断面図である。 図3の通水管部の周辺を分解して示す断面図である。 図3の下流側弁部材の斜視図である。 図6の下流側弁部材のA−A線断面図である。 図6の下流側弁部材のB−B線断面図である。 図6の下流側弁部材の側面図である。
まず、本発明に至った経緯を説明する。本発明者らは、弁部材を押す棒体の当たり部の形状について検討した。当たり部は、棒体の下流端に設けられ、継手部の受け部に接触する部分である。当たり部が、外周側に向かって四方に突出する4本の突出部からなる十字形状である場合には、水栓の水流の流量を増加させた場合に、当たり部が振動して異音を生じる現象が見られた。この現象は、水流が十字形状の突出部の両側を流れる場合に、突出部にこの水流による揚力が発生することに起因すると考えられる。つまり、水流は一様でなく乱流を含むから、突出部に作用する揚力は、その方向や大きさが時間と共に大きく変化して、突出部がランダムな荷重を受けることで、当たり部が振動するものと考えられる。特に、水栓の水流の流量が増加すると突出部に生じるランダムな揚力も増えて、振動や異音が発生しやすくなるものと考えられる。
このような考察を踏まえ、発明者らの鋭意検討により、当たり部が継手部の受け部の中心部を囲む円筒形状である場合に、当たり部が継手部の受け部の中心部を塞ぐ十字形状である場合と比較して、流量を増加させたときに、振動や異音が生じにくいとの知見を得た。これは、当たり部が中心部を囲む円筒形状である場合は、水流は主に円筒の内側を通過するので、水流が乱流を含む場合でも、周方向に平均化した揚力の変化は少なくなり、振動を生じにくくなるものと考えられる。
本発明は、このような知見に基づき、水流による当たり部の振動を緩和するためになされた。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は本実施形態にかかる水栓100の正面図である。図2は水栓100の側面図である。図2に示すように、水栓100は、水栓本体10と、水栓ハンドル104と、配管接続部106と、吐水管部材30と、接続部50と、カバー部材108と、を主に含む。配管接続部106は水栓本体10の上流側に設けられ上流配管に接続される。吐水管部材30は水栓本体10の下流側にホースが接続される接続部50を有する。配管接続部106から導入された給水は水栓本体10を通じて接続部50に導出される。水栓ハンドル104は、水栓本体10に設けられる水栓弁機構を操作して、水栓本体10を通過する給水量を変更するためのハンドルである。カバー部材108は配管接続部106の上流側の壁46の壁孔46aを覆う部材である(図3も参照)。
図3は水栓100の側断面図である。図3は、水栓100の配管接続部106を壁46の壁孔46aに収容される上流配管48に接続し、接続部50に着脱機構32によりホース60を接続した状態を示している。以下、図3に示すように、図3の左から右へ向かう方向をX軸、高さ方向をY軸、図3の表側から裏側に向かう方向をZ軸と表記する。また、Y軸上で正方向を上向きと、負方向を下向きと表記することがある。特に、突出管部20の内周の中心を通るY軸に沿った直線を中心軸Mと、中心軸Mに沿った方向を軸方向と、中心軸Mに垂直な平面で中心軸Mを通る方向を半径方向と、表記する。これらの表記は水栓100の使用の姿勢を制限するものではない。なお、図3は、中心軸Mを通りZ軸に垂直な平面で切断した断面を示している。
図3に示すように、水栓100の上流側は、水栓本体10の配管接続部106が、例えば壁46に設けられる上流配管48に接続される。水栓100の下流側には、通水管部18の下流側に設けられる接続部50に着脱機構32を介してホース60が接続される。水栓100は、上流側の配管から供給された水などをホース60に供給する。水栓100の水栓本体10には水栓弁機構102が設けられ、ホース60への給水量を調整する。水栓弁機構102には水栓ハンドル104が接続され、水栓ハンドル104を、正面から視て、例えば時計回りにひねると給水量を減らし、あるいは給水を停止する。水栓弁機構102は、水栓ハンドル104を、例えば反時計回りにひねると給水量を増やす。水栓弁機構102は、ハンドルの代わりにレバーによって操作されてもよい。水栓弁機構102や水栓ハンドル104は公知の構成を用いることができる。
水栓本体10は、X軸方向に延在して水栓弁機構102が内蔵される管状部14と、管状部14の右側に設けられる配管接続部106と、を含む。また、管状部14と、管状部14の側面から突出する突出管部20と配管接続部106とは胴部12を構成する。胴部12は、管状部14と突出管部20と配管接続部106とが、黄銅や青銅などの金属材料から一体に形成される。胴部12は、例えば鍛造や鋳造によって形成された後、加工や研磨などが施されてもよい。胴部12はニッケルクロムメッキ層などの表面層を備えてもよい。なお、胴部12はいずれかの部材が別に形成されて結合されてもよい。配管接続部106は水栓本体に通水するための管状の部分である。配管接続部106については後述する。
(カバー部材)
カバー部材108は、カバー本体108aと、カバーねじ部108bと、カバー筒状部108cとを含む。カバー本体108aは上流配管48と配管接続部106の接続部を覆う、略傘状の部分である。カバーねじ部108bはカバー本体108aの中程に設けられる孔部に形成される雌ねじであり、雄ねじ部106aに螺合可能に設けられる。カバー筒状部108cは、カバーねじ部108bとカバー本体108aとの間に設けられる中空円筒状の部分である。カバー本体108aと、カバーねじ部108bと、カバー筒状部108cとは一体に、例えばステンレス鋼などの板金材料からプレス加工によって形成される。
(突出管部)
突出管部20は、管状部14の側面からY方向に突出する略円筒形状の部分である。突出管部20は、Y軸に対して傾斜する方向に突出してもよい。突出管部20の外周面には、突縁22cが設けられる。突縁22cは中心軸Mを囲む環状に形成される。突縁22cは周方向に連続して設けられてもよく、断続的に設けられてもよい。突出管部20の上部には、中心軸Mを囲むように環状に凹む嵌合部22dが設けられる。嵌合部22dの外径は、突縁22cの外径と略同等しく形成される。嵌合部22dの外周には後述する収容管部40の突出端40dが嵌まる。
(吐水管部材)
吐水管部材30は、収容管部40と、フランジ部52と、接続部50とを含む。吐水管部材30は、収容管部40とフランジ部52と接続部50とが、黄銅や青銅などの金属材料から一体に形成される。吐水管部材30は、例えば鍛造や鋳造によって形成された後、加工や研磨などが施されてもよい。吐水管部材30は、ニッケルクロムメッキ層などの表面層を備えてもよい。なお、吐水管部材30は、いずれかの部材が別に形成されて結合されてもよい。
(収容管部)
収容管部40は、中心軸Mを囲む略中空円筒形状を有し、突出管部20を収容可能に設けられる。収容管部40は、突縁22cを環囲して突出管部20を収容する。収容管部40の上流側の縁には、突出管部20の嵌合部22dに嵌合する突出端40dが設けられる(図5も参照)。収容管部40の側面には、結合部材70が係合する開口44が設けられる(図4(a)も参照)。開口44は、一例として、Z軸方向の幅が20mmから24mmの範囲で、Y軸方向の高さが1.6mmから2.4mmの範囲の矩形形状を有する。開口44の周方向範囲は、例えば100度から180度の範囲にされる。
フランジ部52は収容管部40の下流の側面から半径方向外向きに張出す円盤状の部分である。フランジ部52の下面には着脱機構32の先端が当接する。
接続部50は中心軸Mを囲む中空円筒形状を有し、収容管部40の下流側に設けられる。接続部50には着脱機構32を介してホース60が接続される。接続部50の外周面には周状の凹部54が設けられる(図4(a)も参照)。凹部54は着脱機構32の内周部分が係合可能に形成される。
図3に示すように、着脱機構32は、一例として、継手部33と、Cリング34と、レバー部35と、Uパッキン36と、スプリング37と、複数のボール38とを含む。継手部33は管状の部材で、下流側の外周面に凹凸部33aを有し、ホース60が嵌め込まれる。継手部33の上流側の内周面は接続部50の外周面を環囲する。継手部33の上流側の端面は、フランジ部52に当接する。また、凹凸部33aから上流側の端面に繋がる途中位置で径が大きくなる段差からなる環状の受け部33bが設けられる。受け部33bに囲まれる中央部にはホース60に連通する開口が形成される。受け部33bには後述する押棒部3の当たり部5aが接触する。Cリング34はレバー部35の上側にレバー部35の移動を規制可能に設けられる。レバー部35は継手部33の上流側の外周面を環囲する管状の部材で、上下に移動可能に設けられる。Uパッキン36は樹脂製の環状部材で、接続部50の外周面と継手部33の上流側の内周面の間に介在し、接続部50の外周面に対して継手部33の内周面を略同軸に支持する。スプリング37はレバー部35の内周に環囲されるコイルスプリングで、レバー部35を上側に付勢する。複数のボール38は接続部50の凹部54と継手部33の孔部との間に設けられる。複数のボール38は継手部33の孔部に半径方向に移動可能に支持される。レバー部35を下側に押し下げることで、複数のボール38が外周側に移動して接続部50の凹部54から外れることで、継手部33を接続部50から容易に抜き去ることができる。
(通水管部)
次に、通水管部18について説明する。図4(a)は通水管部18の周辺の拡大断面図である。図5は通水管部18の周辺を分解して示す断面図である。図4(a)は、ホース60が接続されていない状態で下流側弁部材8が閉止位置に移動しており、上流側弁部材6が上流側弁座20aに非当接である状態を示している。図4(a)に示すように、水栓100は通水管部18を含む。通水管部18は、水栓本体10に連通すると共に水栓本体10の側面から突出する管状の部分で、その内部に給水の通路である通水路16が設けられる。通水管部18は水栓本体10と接続部50との間に設けられ、内部に非常用の弁機構を有する(図3も参照)。通水管部18は、水栓本体10から突出する突出管部20と、突出管部20を環囲する収容管部40と、突出管部20に収容管部40を結合する結合部材70と、を含む。また、通水管部18は、第1弁部材である下流側弁部材8と、第2弁部材である上流側弁部材6と、付勢部材28と、Oリング25、26、27とを含む。通水管部18の入口である突出管部20の上流側の開口には上流側弁座20aが設けられる。通水管部18の出口である吐水管部材30の開口には下流側弁座30aが設けられる。下流側弁座30aは収容管部40と接続部50の間に設けられる。
(上流側弁部材)
通水管部18の上流側には、通水路16(中心軸M)に沿って移動することで通水路16の上流側弁座20aに当接し、突出管部20の上流側の開口を閉止可能な第2弁部材である上流側弁部材6が設けられる。上流側弁部材6は主に突出管部20の内周部に設けられる。上流側弁部材6は、例えばポリアセタール等の樹脂材料からモールド成型工程により形成することができる。上流側弁部材6の上流側の面には弁部6aが設けられ、弁部6aは上流側弁座20aと共に逆止弁機構2を構成する。通水路16の水圧が上流側より高い場合に、その圧力差により上流側弁部材6が上流側(閉止位置)に移動し、弁部6aが上流側弁座20aに当接することで逆流を防止する(図3参照)。通水時は上流側の水圧が通水路16の水圧よりも高いため、上流側弁部材6は下流側(開弁位置)に移動し、弁部6aと上流側弁座20aが非当接になるため、上流側の水栓本体10から下流側の接続部50へ通水される。上流側弁部材6の下流側の端面には上流側に窪む環状溝部である第1当接部6eが形成される。第1当接部6eは下面視で付勢部材28の一部を収容可能な略円形状の溝部である。第1当接部6eには付勢部材28の上流端28aが当接する。上流側弁部材6には、第1当接部6eの中心部に下流側に延伸する円柱形状を有する棒状部17が設けられる。棒状部17は、後述する下流側弁部材8の収容孔11に進退自在に収容される部分を含む。
(下流側弁部材)
通水管部18の下流側には、通水路16(中心軸M)に沿って移動することで通水路16の下流側弁座30aに当接し、接続部50に連通する開口を閉止可能な第1弁部材である下流側弁部材8が設けられる。下流側弁部材8は主に突出管部20と収容管部40と接続部50の内周部に上流側弁部材6と略同軸に設けられる。下流側弁部材8は、例えばポリアセタール等の樹脂材料からモールド成型工程により形成することができる。図6は下流側弁部材8の斜視図である。下流側弁部材8は、弁体部8hと、弁体支持部8jと、押棒部3とを含む。弁体部8hは略円筒形状を有しその下流側の面に弁部8aが設けられる。弁体支持部8jは、例えば弁体部8hの外周から突き出す複数(例えば4つ)の突起形状を有し、その下流側の面で弁体部8hを支持する。押棒部3は弁体部8hから下流側に延伸する部分である。弁部8aは下流側弁座30aと共に止水弁機構を構成する。ホース60が外れた際に通水路16の水圧により下流側弁部材8が下流側(閉止位置)に移動し、下流側弁座30aに当接することで、ホースが外れた際の漏水を防止する。弁体部8hと弁体支持部8jと押棒部3とは一体に設けられる。下流側弁部材8の上流側の端面には下流側に窪む環状溝部である第2当接部8eが形成される。第2当接部8eは上面視で付勢部材28の一部を収容可能な略円形の溝形状を有する。第2当接部8eには付勢部材28の下流端28bが当接する。
(押棒部)
次に、押棒部3について説明する。図7は下流側弁部材8のA−A線断面図、図8は下流側弁部材8のB−B線断面図である。押棒部3は弁体部8hの下流側に延伸する部分で、その下流側端部は接続部50から突出してホース60が装着される際に継手部33により接続部50内に押し込まれる。押棒部3が上流側に押し込まれることで弁部8aおよびOリング26と下流側弁座30aとの間が開放される(図3参照)。図6に示すように、押棒部3は円筒部5と、複数(例えば4つ)の板状部7と、柱部9とを含む。
柱部9は、弁体部8hから下流側に延伸する円柱状の部分で、内側に棒状部17の少なくとも一部を収容可能な収容孔11が設けられる。複数の板状部7は弁体部8hから下流側に延在して、その内周側が柱部9に固定される略羽根状部分で、複数の板状部7はそれぞれ周方向に略等間隔を隔てて配列される。複数の板状部7はそれぞれ柱部9から放射状に外向きに延在している。複数の板状部7は、弁体部8hから下流側に延在せずに、柱部9から外側へ延在したものであってもよい。複数の板状部7は流路を区画して、その間に流れる水流を整流可能に形成されている。複数の板状部7の外周側には各板状部7の間を塞ぐ壁が無いため、外側から入ってくる水が複数の板状部7の間を広く通水可能である。複数の板状部7の数は2以上にされる。複数の板状部7の数が3以上である場合には、そうでない場合と比較して押棒部3の強度が向上する。複数の板状部7の数が4以下である場合には、モールド成型して製造する場合の金型構造が簡単になり、生産性の観点で有利である。
円筒部5は、複数の板状部7の下流側に固定され、中心軸Mを囲む中空円筒形状を有する部分で、その下流端に当たり部5aが設けられる。当たり部5aは継手部33の受け部33bに接触して押し上げられる部分である。円筒部5は、当たり部5aが継手部33の受け部33bの中心部(受け部33bの中央に設けられる開口の中心部)を塞がないように、受け部33bと略同軸に位置して接するように設けられる。このように形成することにより、水流は主に円筒部5の内側を通過し乱流の影響を受けにくくなっている。
図9は下流側弁部材8の側面図である。図9に示すように、複数の板状部7の下流側にはそれぞれ切り欠き部7aが形成される。切り欠き部7aを有することで、板状部7に沿って流れてきた水流は、切り欠き部7aから内周側に流れ、主に円筒部5の内側を通過するように誘導することができる。また、切り欠き部7aを有することで、流路の抵抗が緩和される効果も考えられる。切り欠き部7aの形状に特別の制限はないが、実施の形態の切り欠き部7aは、下流側ほど半径方向の幅が拡がるテーパー形状を有する。つまり、図8に示すように、切り欠き部7aは側面視で略三角形状または略台形形状を有する。このような形状を有することにより、角張った形状を有する場合と比較して水流の乱れが生じにくくなる。
図9に示すように、押棒部3は、板状部7と柱部9の断面形状により軸方向(中心軸Mに沿った方向)の位置による3つの領域を含む。第1領域3aは、上流側の領域で、図9の横断面Aに示すように、板状部7は柱部9の第1部分9aから放射状に延在し、第1部分9aには中央に収容孔11が形成される。第2領域3bは、第1領域3aの下流側に連設される領域で、図9の横断面Bに示すように、板状部7は柱部9の第2部分9bから放射状に延在し、第2部分9bには収容孔11は非形成とされる。第2部分9bは第1部分9aより小径に形成される。第3領域3cは、第2領域3bの下流側に連設される領域で、図9の横断面Cに示すように、柱部9は非形成とされ、押棒部3の中心部には板状部7の切り欠き部7aによる中央空間が形成される。流路は、第2領域3bで内側部が第1領域3aより広くなり、第3領域3cでさらに中心部が広くなるから、押棒部3に沿って流れる水流は第1領域3aから第3領域3cに渡って徐々に中央に集められるように寄せられ、円筒部5の中心寄りを通過するように誘導している。このように構成することで円筒部5の外周側を通過する水流の割合を減らすことができる。
このように構成された押棒部3は、柱部9の中心軸を軸としてN回対称(Nは2以上の整数)に形成されてもよい。押棒部3は、柱部9の中心軸を軸として、例えば3回対称または4回対称に形成されてもよい。実施の形態の押棒部3は、図9に示すように4回対称に形成され、線対称または点対称でもある。実施の形態では、柱部9の中心軸は中心軸Mと一致する。
(付勢部材)
図4(a)に示すように、付勢部材28は、その上流端28aと下流端28bとの間で付勢力を生じるコイルスプリングである。特に、付勢部材28は通水路16の延在方向に伸縮するコイルスプリングである。上流端28aが上流側弁部材6の端面と対向し、下流端28bが下流側弁部材8の端面と対向する。付勢部材28は、上流側弁部材6が下流側へ過度に移動しようとする場合に上流側に押し返し、下流側弁部材8が上流側へ過度に移動しようとする場合に下流側に押し返すように作用する。つまり、付勢部材28は上流側弁部材6と下流側弁部材8とを適切な位置に保持する。
ホース60が外れた際に、逆止弁機構2が閉じると、通水路16内に過度に水圧が籠り、再度ホースを差し込む際に強い力を必要とするため上流側弁部材6は閉止しない方が好ましい。そこで、本実施の形態にかかる水栓100では、図4(a)に示すように、下流側弁部材8が閉止位置に移動した状態で上流側弁部材6は閉止位置にない(開弁位置にある)。これは、仮に上流側弁部材6と下流側弁部材8が共に閉止位置に移動した場合における第1当接部6eと第2当接部8eの間の距離Lvが付勢部材28の自然長Lsよりも大きい寸法で設定されているためであり、下流側弁部材8が閉止位置に移動した状態で上流側弁部材6の弁部6aと上流側弁座20aの間には隙間ができ、非当接になる。なお、図4(b)に、仮に上流側弁部材6と下流側弁部材8が共に閉止位置に移動した状態を示す。
(Oリング)
確実に止水をするためにOリング25、26、27が設けられる。Oリング25、26、27は、例えばゴム製のリングで公知のOリングを用いることができる。Oリング25は突出管部20の外周面に形成された周溝に嵌め込まれ、収容管部40との隙間を埋める。Oリング26は下流側弁部材8の弁部8aに形成された周溝8kに嵌め込まれ、下流側弁座30aとの隙間を埋める。Oリング27は上流側弁部材6の弁部6aに形成された周溝に嵌め込まれ、上流側弁座20aとの隙間を埋める。
(結合部材)
次に、結合部材70について説明する。結合部材70は、突出管部20と収容管部40とに係合して、突出管部20に収容管部40を結合する。図4(a)に示すように、結合部材70は、円周上の一部が切り欠かれた略Cリング形状の部材で、例えばステンレス鋼など金属板からプレス加工によって形成される。結合部材70は、突出管部20の小径管部24cの外周面と収容管部40の内周面40bとの間に介在する二つの介在部72を含む。二つの介在部72は突出管部20の小径管部24cを挟むように当接し、突出管部20に係合する。突出管部20を収容した状態の収容管部40の開口44に結合部材70を挿入することによって、収容管部40は突出管部20に結合される。
(通水管部の製造工程)
次に、図5を参照して通水管部18を製造する工程の一例について説明する。まず、収容管部40の内周部に下流側弁部材8と付勢部材28と上流側弁部材6及びOリング25、26、27などの所定の部材を搭載する。次に、収容管部40に突出管部20を挿入する。この状態で開口44から小径管部24cが可視できるように収容管部40の位置を調整する。この状態で、結合部材70を開口44から挿入し、介在部72が小径管部24cを環囲する位置まで押し込む。結合部材70を押し込んだ後、必要に応じて検査などの所定の付帯作業を施してもよい。これらの工程は一例であり、必要に応じて順序を変更し、別の工程を追加し、一部の工程を省いてもよい。
次に、本実施の形態にかかる水栓100の特徴を説明する。
実施形態の水栓100では、押棒部3は、弁体部8hから下流側に延伸する柱部9と、内周側が柱部9に固定され、それぞれ周方向に間隔を隔てて配列される複数の板状部7と、複数の板状部7の下流側に固定される円筒部5と、を含む。この構成によれば、円筒部5の当たり部5aが、継手部33の受け部33bの中心部を塞がず、水流は主に円筒部5の内側を通過し乱流の影響を受けにくくなり、振動や異音を生じにくくすることができる。
実施形態の水栓100では、押棒部3は、柱部9の中心軸を軸としてN回対称(N=2以上の整数)となる形状を有する。この構成によれば、押棒部3の周方向のバランスがよくなることで、水流の偏りによる押棒部3の片寄りを抑制することができる。
実施形態の水栓100では、複数の板状部7の下流側にはそれぞれ切り欠き部7aが形成される。この構成によれば、板状部7に沿って流れてきた水流を切り欠き部7aから内周側に導き、主に円筒部5の内側を通過するように誘導することができる。
実施形態の水栓100では、切り欠き部7aは下流側ほど半径方向の幅が拡がる形状を有する。この構成によれば、板状部7に沿って流れてきた水流をより円滑に中心側を通過するように誘導することができる。
実施形態の水栓100では、通水路16に沿って移動することで通水路16の上流側を閉止可能な上流側弁部材6を備え、上流側弁部材6は下流側に向かって延伸する棒状部17を含み、柱部9には棒状部17の少なくとも一部を収容可能な収容孔11が設けられる。この構成によれば、棒状部17が収容孔11に収容されるから、上流側弁部材6と下流側弁部材8との中心位置を揃え、これらの傾斜を抑制することができる。
実施形態の水栓100では、上流側弁部材6と下流側弁部材8との間に設けられる付勢部材28を備え、上流側弁部材6と下流側弁部材8とが相互に対向するそれぞれの面には付勢部材28の端部を収容可能な環状溝部である第1当接部6eと第2当接部8eとが設けられる。この構成によれば、付勢部材28の両端部はそれぞれ第1当接部6eと第2当接部8eとに嵌合するから、付勢部材28が中心軸Mに略同軸に支持され、付勢部材28が傾斜して取り付けられる可能性を小さくすることができる。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、色々な変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
説明に使用した図面では、部材の関係を明瞭にするために一部の部材の断面にハッチングを施しているが、当該ハッチングはこれらの部材の素材や材質を制限するものではない。
100 水栓、 2 逆止弁機構、 3 押棒部、 4 止水弁機構、 5 円筒部、 6 上流側弁部材、 7 板状部、 8 下流側弁部材、 8e 第2当接部、 9 柱部、 10 水栓本体、 11 収容孔、 12 胴部、 14 管状部、 16 通水路、 17 棒状部、 18 通水管部、 20 突出管部、 28 付勢部材、 30 吐水管部材、 32 着脱機構、 33 継手部、 40 収容管部、 50 接続部、 60 ホース。

Claims (6)

  1. 水栓本体に連通して内部に通水路が設けられる通水管部と、
    前記通水路に沿って移動する第1弁部材と、を備え、
    前記第1弁部材は、弁体部と、前記弁体部から下流側に延在して、上流側に押されることで前記弁体部を上流側に押し上げる押棒部と、を含み、
    前記押棒部は、
    前記弁体部から下流側に延伸する柱部と、
    内周側が前記柱部に固定され、それぞれ周方向に間隔を隔てて配列される複数の板状部と、
    前記複数の板状部の下流側に固定される円筒部と、
    を含み、
    前記複数の板状部は、内周側が前記柱部に固定され、当該柱部から放射状で外向きに延在し、その数は3以上であることを特徴とする水栓。
  2. 前記押棒部は、前記柱部の中心軸を軸としてN回対称(N=2以上の整数)となる形状を有することを特徴とする請求項1に記載の水栓。
  3. 前記複数の板状部の下流側にはそれぞれ切り欠き部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の水栓。
  4. 前記柱部の中心軸に垂直な平面上で当該中心軸から離れる方向を半径方向というとき、
    前記切り欠き部は下流側ほど半径方向の幅が拡がる形状を有することを特徴とする請求項3に記載の水栓。
  5. 前記第1弁部材の上流側に設けられ、前記通水路に沿って移動する第2弁部材をさらに備え、
    前記第2弁部材は下流側に向かって延伸する棒状部を含み、
    前記柱部には前記棒状部の少なくとも一部を収容可能な収容孔が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水栓。
  6. 前記第2弁部材と前記第1弁部材との間に設けられる付勢部材をさらに備え、
    前記第2弁部材と前記第1弁部材とが相互に対向するそれぞれの面には前記付勢部材の端部を収容可能な環状溝部が設けられることを特徴とする請求項5に記載の水栓。
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