JP2017057913A - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2017057913A
JP2017057913A JP2015182686A JP2015182686A JP2017057913A JP 2017057913 A JP2017057913 A JP 2017057913A JP 2015182686 A JP2015182686 A JP 2015182686A JP 2015182686 A JP2015182686 A JP 2015182686A JP 2017057913 A JP2017057913 A JP 2017057913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
shaft member
valve body
discharge path
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015182686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6339054B2 (ja
Inventor
哲志 金村
Satoshi Kanemura
哲志 金村
増田 雄一
Yuichi Masuda
雄一 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komei Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Komei Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komei Manufacturing Co Ltd filed Critical Komei Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015182686A priority Critical patent/JP6339054B2/ja
Publication of JP2017057913A publication Critical patent/JP2017057913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6339054B2 publication Critical patent/JP6339054B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Valves (AREA)
  • Check Valves (AREA)

Abstract

【課題】 ウォーターハンマーなどの不良発生を抑制できる逆止弁を提供する。
【解決手段】 逆止弁は、本体と、本体の内側において移動可能に設けられた弁体と、本体に固定された弁座とを備え、閉状態において弁体と弁座とが当接して流路を遮断し、開状態において弁体と弁座とが離間して流路を開通させるように構成されており、本体に固定された軸部材と、弁体に接続された付勢ばねとを有し、弁体は、弁座に当接する側と反対側に窪みを有し、弁体の窪みの内側において付勢ばねおよび軸部材の端部が配置されており、軸部材には、弁体と軸部材の端部とによって囲まれる空間と連通する排出路が設けられ、閉状態における空間の大きさが、開状態における空間の大きさよりも大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、逆止弁に関し、特に、水道メータユニットにおいて好適に用いられる逆止弁に関する。
一般に、家屋や集合住宅の戸口付近には、水道の使用量を計測するための水道メータユニットが設置されている。水道メータユニットの一端は一次側(供給側)の給水管に接続されており、他端は二次側(使用側)の給水管に接続されている。この構成において、水道メータユニットを介して一次側から二次側に水が供給され、水道メータユニットに組み込まれた水道メータは、そこを流れた水の量を示すことができる。
このように水道配管の途中に設置される水道メータは、計量法で定められた所定の期間後には交換する必要がある。このため、水道メータは、ネジ固定式や圧着固定式などの方式によって、水道メータユニットに交換可能に取り付けられている。現在では、作業性に優れた圧着固定式が採用されることが多い。
圧着固定式の水道メータユニットは、例えば、ベースと、ベースの一端上に支持された一次側メータ保持部材と、ベースの他端上に支持された二次側メータ保持部材とを備えている。一次側メータ保持部材と二次側メータ保持部材との間には、水道メータが取り付けられる。一次側/二次側メータ保持部材と水道メータとの接続・固定は、例えば、水道メータの入口管/出口管に形成されたネジ溝に螺合し回転により位置を変化させるスライド部材を用いて行われる。水道メータユニットはさらに、一次側メータ保持部材の上流側において継手を介して接続された減圧弁や止水栓などを備えていてもよい。
水道メータユニットの二次側メータ保持部材において、二次側から一次側への逆流を防止するための逆止弁が設けられることがある(例えば特許文献1)。逆止弁は、二次側からの逆流によって一次側の水が汚染されることを防止する。
逆止弁としては種々の態様が提案されており、例えば、二次側メータ保持部材にカートリッジ式の逆止弁ユニットとして取り付けられてもよい。また、特許文献2には、逆止弁ユニットを継手状のケーシングに設けた開口部から収容可能とすることによって、水道配管における任意の部位において、配管を外すことなく逆止弁を取り付け可能とする構成が開示されている。
特開2006−265990号公報 特開2011−190867号公報
一般的な逆止弁において、止水時には、コイルばねなどの付勢手段によって弁体が弁座パッキンに押し付けられて流路が遮断される。この状態において、逆止弁は閉じた状態を呈し、二次側から一次側への逆流が防止される。一方、通水時には、水圧により弁体は押し下げられて弁座パッキンから離間する。これにより、弁体と弁座パッキンとの間に流路が開通し、逆止弁が開いた状態となって一次側から二次側へと水を供給することができる。
上記の通水時から止水時への移行に際し、逆止弁が閉じられる動作において、弁体は、弁座パッキンに向かって当接するまで移動する。このとき、弁体の移動が急激であると、水流が急にせき止められることになり、配管内で水圧が一時的に上昇する。このことは、ウォーターハンマーを生じさせ、配管にダメージを与えたり、不快な音を発生させたりするおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、閉動作時の不良発生を防止することができる逆止弁を提供することをその目的とする。
本発明の実施形態による逆止弁は、本体と、前記本体の内側において移動可能に設けられた弁体と、前記本体に固定された弁座とを備え、閉状態において前記弁体と前記弁座とが当接して流路を遮断し、開状態において前記弁体と前記弁座とが離間して流路を開通させるように構成された逆止弁であって、前記本体に固定された軸部材と、前記弁体に接続された付勢ばねとを有し、前記弁体は、前記弁座に当接する側と反対側に窪みを有し、前記弁体の前記窪みの内側において前記付勢ばねおよび前記軸部材の端部が配置されており、前記軸部材の内部には、前記弁体と前記軸部材の端部とによって囲まれる空間と連通する排出路が設けられ、前記閉状態における前記空間の大きさが、前記開状態における前記空間の大きさよりも大きい。
ある実施形態において、上記の逆止弁は、前記弁体と前記軸部材との間の隙間を通って前記空間内に流体が流入可能なように構成されている。
ある実施形態において、前記排出路は、前記空間の側に設けられた第1の排出路と、前記第1の排出路に連通する第2の排出路とを含み、前記第1の排出路と前記第2の排出路との間において前記第2の排出路から前記第1の排出路への逆流を防止するための逆止パッキンが設けられている。
ある実施形態において、前記第1の排出路は複数設けられており、前記複数の第1の排出路に共通して1つの前記第2の排出路が設けられている。
ある実施形態において、前記軸部材には、前記逆止パッキンによって覆われず前記空間と連通する貫通孔が設けられている。
ある実施形態において、上記の逆止弁が前記開状態から前記閉状態に移行するとき、前記空間には前記弁体と前記軸部材との間の隙間を優先的に通って流体が流入し、前記閉状態から前記開状態に移行するとき、前記空間内の流体が前記排出路を優先的に通って外部に排出されるように構成されている。
ある実施形態において、前記本体は、前記弁体の外側に配置された複数の棒状のガイド部分を含む。
本発明の実施形態によれば、逆止弁の閉動作時の不良発生を防止することができる。
本発明の実施形態に係る逆止弁が組み込まれた水道メータユニットの全体を示す側面図であり、二次側メータ保持部材の内部を示すように一部切り取り断面図としている。 本発明の実施形態に係る逆止弁の断面図であり、(a)は停水時(閉状態)における断面を示し、(b)は通水時(開状態)における断面を示す。 (a)は、図2に示した逆止弁の側面図であり、(b)は図面右方向から見たときの側面図であり、(c)は上面図である。 本発明の実施形態に係る逆止弁の動作を説明するための模式的な断面図であり、(a)〜(d)はそれぞれ別の状態を示す。 (a)は第1の排出路が形成された孔形成部材の平面図、(b)は逆止パッキンの平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下に説明する実施形態に限定されない。
図1は、本発明の実施形態に係る逆止弁10が取り付けられた水道メータユニット1の全体構成を示す。水道メータユニット1は、長板状のベース20と、ベース20の両端上において互いに離間して支持された一次側メータ保持部材22および二次側メータ保持部材24と、一次側メータ保持部材22と二次側メータ保持部材24との間に着脱可能に取り付けられた水道メータ26とを備えている。水道メータ26は、一次側から二次側に流れた水の量を示すことができるように構成されている。水道メータ26としては、公知の種々の態様の水道メータを用いることができる。
水道メータ26の入口管26aは、一次側メータ保持部材22に、スライド部材23によって取り付けられている。また、水道メータ26の出口管26bは、同様のスライド部材(図示せず)によって、二次側メータ保持部材2に取り付けられている。
スライド部材23は、例えば、水道メータ26の入口管26aの外周部分に形成されたネジ溝に螺合するように構成されており、取手の部分を用いてスライド部材23を回転させることによって、軸方向に移動させることが可能である。この構成において、スライド部材23を水道メータ26から遠ざけるように移動させることにより、一次側保持部材22と水道メータ26との接続・固定を行うことができる。二次側保持部材22と水道メータ26との接続・固定も、同様の方法によって行うことができる。ただし、一次側保持部材22および2次保持部材24への水道メータ26の取り付けは、上記に説明した態様に限られず、種々の公知の態様によって行うことができる。
一次側メータ保持部材22の上流側の端部は、エルボ28を介して、例えば、水道局や水道事業者が設置した配水管に接続されている。なお、図には示していないが、水道メータユニット1は、エルボ28の上流側において、減圧弁や止水栓、伸縮管等の他の部材をユニットとして一体的に有していてもよい。また、二次側メータ保持部材24の下流側の端部は、例えば家屋内の給水管に接続される。この構成において、使用者が給水栓を開いた時には、水道メータユニット1を介して、上流側の配水管から下流側に水が供給される。
水道メータユニット1において、二次側メータ保持部材24の内部には、本実施形態にかかる逆止弁10が取り付けられている。逆止弁10は、通水時には弁を開いて一次側から二次側に水が流れるように動作し、止水時には弁を閉じて流路を遮断することにより二次側から一次側への逆流を防止するように動作する。
本実施形態では、逆止弁10は、水道メータ26をユニットから取り外した状態で、二次側メータ保持部材24の開口部からその内部に嵌装することによって取り付けられる。ただし、これに限られず、逆止弁10は、例えば特許文献2に記載されるような逆止弁嵌装用の継手を用いて、水道メータ26を取り外さずに任意の位置に装着可能であってもよい。
以下、本発明の実施形態にかかる逆止弁10のより具体的な構成を説明する。
図2(a)および(b)は、逆止弁10の閉状態および開状態をそれぞれ示す。また、図3(a)は逆止弁10の側面図、図3(b)は図3(a)の逆止弁10を図面右側(下流側)から見たときの側面図、図3(b)は逆止弁10の上面図である。
逆止弁10は、本体12と、本体12の内側において移動可能に設けられた弁体16とを備えている。本体12および弁体16は、例えば、ポリアセタール(POM)などの樹脂材料から形成されている。
図2(a)および(b)からわかるように、弁体16は、本体12に対して相対的に移動可能であり、逆止弁10の開状態と閉状態とで、本体12内の異なる場所に位置する。弁体16は、本体12に固定された軸部材14の中心軸方向に沿って移動可能なように構成されている。本明細書では、この軸部材14の中心軸を、逆心弁10の軸として説明する。
本体12には、フランジ状のパッキン19や、閉状態において弁体16と当接するように配置された弁座(より具体的には弁座パッキン18)が固定されている。弁座パッキン18は、弁座パッキン押さえ部材17によって本体12に固定されている。
また、本体12には、図2および図3に示すように、3つの棒状のガイド部材12aが設けられている。これらのガイド部材12aは、わずかな隙間を開けて弁体16の外側に設けられ、弁体16の移動方向を制限する。ガイド部材12aは、図3(b)に示すように、例えば逆止弁10の軸周りにおいて120°の角度を開けて均等に配置されていてよい。
本体12の内側には、軸部材14が固定されている。本実施形態では、軸部材14は、本体12と一体的に形成されている。また、軸部材14の一方の端部は解放端とされており、この解放端において、周方向に延びる外周壁によって囲まれた凹部14yが形成されている。
図2(a)および(b)に示すように、軸部材14の内部(外周面の内側)には、二次側の配管と連通する排出路14xが設けられている。この排出路14xは、上記の外周壁によって囲まれた凹部14yとも連通している。また、排出路14xにおいて、軸部材14には、逆流を防止するための逆止パッキン13が取り付けられている。
弁体16は、弁座パッキン18と当接する側と反対側において窪み16xを有している。上記の軸部材14の少なくとも端部は、弁体16の窪み16xの内側に配置される。弁体16は、わずかな隙間(例えば、20〜100μm)を開けて軸部材14の外周面を覆い、軸部材14の軸方向に沿って摺動可能に構成されている。なお、弁体16と軸部材14との間の隙間は、流体(具体的には水)の流出入が可能な程度の寸法に設計されている。
弁体16の裏側に設けられた窪み16xには、コイルばね(付勢ばね)15が収容されている。より具体的には、コイルばね15は、弁体16の窪み16xと、軸部材14の端部に設けられた凹部14yとが形成する空間A内において、軸方向に沿って伸縮可能に配置されている。コイルばね15の一端は、弁体16の窪み16xの最奥部において弁体16に固定されている。
図2(a)に示すように逆止弁10が閉じた状態であっても、コイルばね15は自然長よりも短い長さを有しており、弁体16を弁座パッキン18に押し当てる付勢力を弁体16に付与することが可能である。また、図2(b)に示すように、弁が最大限に開いた状態では、コイルばね15は最も押縮められて、典型的には略全体が軸部材14端部の凹部14y内に収容される。
この構成において、図2(a)に示す閉状態では、弁体16が弁座パッキン18に当接して流路が遮断され、図2(b)に示す開状態において、弁体16と弁座パッキン18とが離間してこれらの間に流路が開通する。また、閉状態(図2(a))においては、弁体16と軸部材14とによって囲まれる空間A(コイルばね15の収容空間)の体積が大きいのに対して、開状態(図2(b))においては上記の空間Aの体積が小さい。
ここで、上記の空間Aと、軸部材14の内部に設けられた排出路14xとは連通している。排出路14xは、空間Aの側に設けられた複数の第1の排出路14x1と、これら複数の排出路14x1と連通する共通の第2の排出路14x2とを含む。ただし、第1の排出路14x1と第2の排出路14x2とは、逆止パッキン13によって一方向への流通が可能な態様で隔てられている。逆止パッキン13は、第1の排出路14x1から第2の排出路14x2への流体の流れを可能にするとともに、第2の排出路14x2から第1の排出路14x1への逆流を防止するように機能する。
以下、図4(a)〜(d)を参照しながら、逆止弁10の開閉動作を説明する。なお、図4(a)〜(d)では、逆止弁10の弁体16、弁座パッキン18、軸部材14、逆止パッキン13を模式的に示しており、図2(a)および(b)に示したコイルばね15などの他の部材は省略している。
図4(a)に示すように、止水状態では一次側から二次側への水の流れが生じておらず、このとき、逆止弁10は閉状態を呈し、弁体16が弁座パッキン18に押し当てられて流路を遮断する。弁体16の窪みに設けられたコイルばね15(図2(a)参照)は、弁体16を上流側へと付勢する。この状態において、弁体16と軸部材14とによって囲まれた空間Aの体積は最大となる。なお、空間Aの内部は、通常、水で満たされている。
次に、使用者が給水栓を開くなどして通水状態となったとき、図4(b)に示すように、水圧F1によって、弁体16を二次側へと押し込むようにして逆止弁10が開き、逆止弁10(弁座パッキン18と弁体16との間の空間)を通って一次側から二次側への水流fが発生する。このとき、弁体16は、本体12の内側において、軸部材14の外側を摺動するようにして二次側へと移動し、弁体16の窪みの最奥部と軸部材14の端部との距離は減少する。
この過程において、空間A内の水は、第1の排出路14x1を通り、可撓性を有する逆止パッキン13を奥側に押しやって第2の排出路14x2へと流れる(水流f1)。このように、空間A内の水は、弁が開くときには軸部材14の排出路14xを通って二次側へと比較的容易に排出されるように構成されている。このため、空間A内の水が、弁体16の移動をほとんど妨げることがなく、スムーズに弁を開く動作が行われる。この過程では、弁体16の移動に伴って、上記の空間Aの体積は漸減する。
なお、弁体16の内周面と軸部材14の外周面と間にわずかな隙間が設けられているが、この隙間の断面積(軸方向に垂直な断面における面積)に比べて、排出路14xの平均的な断面積ははるかに大きい。このため、空間A内の水は、排出路14xを優先的に通って外部に排出される。本明細書において、「優先的に通る」とは、そこを通る水の流量がより大きいことを意味する。
図5(a)および(b)は、第1の排出路14x1が形成された孔形成部材(逆止パッキン押さえ)14aおよび逆止パッキン13の一例を示す平面図である。図5(a)に示すように、第1の排出路14x1は、孔形成部材14aにおいて、軸周りに均等に4つ設けられていてよい。また、逆止パッキン13は、4つの第1の排出路14x1に対応する4つの弁部分13aを有するように、中央にX印の開口13xが設けられた態様を有していてよい。逆止パッキン13の弁部分13aは、一方向からの圧力に対して容易に可撓し、かつ、圧力が除去された状態では面状に配置されるように、材料および寸法形状が適切に選択されている。
ただし、上記説明した形態に限られず、孔形成部材14aには例えば3つ以下または5つ以上の排出路が設けられていてもよい。また、逆止パッキン13は、各排出路と重なるように配置される可撓性の弁部分を有する限り、種々の形状を有していてよい。なお、軸部材14への取り付けは、例えば、軸部材14の中心に設けられた排出路用の空間に、まず、軸部材端部の開口部から逆止パッキン13を所定の位置まで押し込み、さらに、孔形成部材14aを上から押し込んで、これらを軸部材14に固定するようにして行われる。
再び、逆止弁10の動作を説明する。図4(b)に示したように、弁が開いた後、図4(c)に示すように水流fによる通水状態が維持されるときは、弁が最大限に開いた状態が維持され、弁座パッキン18と弁体16との間に大きい空間が形成される。このとき、弁体16は、軸部材14が最も差し込まれた状態(すなわち、弁体16の窪みの最奥部と軸部材14の端部との距離が最小となる状態)となり、弁体16と軸部材14とによって囲まれる空間Aの体積も最小となる。なお、弁体16にはコイルばね15(図2(a)および(b)参照)による付勢力が常に働いているが、水圧または水流が弁体16を押す力が上記の付勢力よりも十分に大きいので、弁体16は、図4(c)に示すように、一次側に移動した位置に維持される。ただし、図4(c)に示す状態は例示的なものであり、水圧F1の大きさやコイルばねによる付勢力の大きさなどに応じて、逆止弁10が最大限に開いた状態であっても、弁体16の窪みの中途までしか軸部材14が差し込まれない態様であってもよい。
流水fが一定に生じており、弁体16の位置が維持されるこの状態においては、空間A内での水の流れも生じないので、軸部材14に設けた排出路14xを通る水の動きもほとんどなく、逆止パッキン13の弁部分13a(図5(b)参照)は、図4(a)に示した止水時と同様に、第1の排出路14x1を塞ぐように位置し、第1の排出路14x1と第2の排出路14x2との流通を遮断する。
その後、使用者が給水栓を閉じるなどして一次側から二次側への水の供給が停止された場合には、図4(d)に示すように、コイルばね15(図2(a)および(b)参照)による付勢力F2が支配的となり逆止弁10は閉じる動作を行う。この動作において、弁体16は、付勢力F2により弁座パッキン18の方向に移動する。
このとき、弁体16と軸部材14とによって囲まれる空間Aには、前述の排出路14xではなく、弁体16と軸部材14との隙間を優先的に通って水が流入する(水流f2)。これは、排出路14xでは、逆止パッキン13が流路を遮断するように機能しているので、この流路を通って空間A内に流入できる水はほとんどない(あるいは全くない)からである。
ただし、排水路14xの平均的な断面積に比べて、上記の弁体16と軸部材14との隙間の断面積は十分に小さいので、外側から空間Aに流入する水の流量(単位時間当たりの量)はより小さい。このため、弁体16は、弁座パッキン18に向かって比較的ゆっくりと移動する。
このように、本実施形態の逆止弁10では、開状態から閉状態に移行する過程で、弁体16の移動のスピードが抑えられているので、急激に水流がせき止められることによるウォーターハンマーの発生を抑制することができる。このことによって、配管へのダメージを低減し、不快な音の発生を防止することができる。また、閉状態から開状態に移行する過程では、軸部材に設けられた排出路を介して空間A内の水が速やかに排出されるため、スムーズに弁を開くことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、種々の改変が可能である。例えば、第1の排出口が設けられた孔形成部材14a(図5(a))の中央部において、逆止パッキン13の弁部材13a(図5(b))によって覆われない位置に、微細な貫通孔が設けられていてもよい。この貫通孔は空間Aに連通しており、開状態にあった弁体16が閉状態に移行する際に、空間Aに水を戻すために補助的に用いられてもよい。
本発明の実施形態による逆止弁は、水道メータユニットなどにおいて逆流を防止するために広く用いられる。
1 水道メータユニット
10 逆止弁
12 本体
13 逆止パッキン
14 軸部材
14a 孔形成部材
15 付勢ばね
16 弁体
17 押さえ
18 弁座パッキン
19 パッキン
20 ベース
22 一次側保持部材
24 二次側保持部材
26 水道メータ
28 エルボ

Claims (7)

  1. 本体と、前記本体の内側において移動可能に設けられた弁体と、前記本体に固定された弁座とを備え、閉状態において前記弁体と前記弁座とが当接して流路を遮断し、開状態において前記弁体と前記弁座とが離間して流路を開通させるように構成された逆止弁であって、
    前記本体に固定された軸部材と、前記弁体に接続された付勢ばねとを有し、
    前記弁体は、前記弁座に当接する側と反対側に窪みを有し、前記弁体の前記窪みの内側において前記付勢ばねおよび前記軸部材の端部が配置されており、
    前記軸部材の内部には、前記弁体と前記軸部材の端部とによって囲まれる空間と連通する排出路が設けられ、
    前記閉状態における前記空間の大きさが、前記開状態における前記空間の大きさよりも大きい、逆止弁。
  2. 前記弁体と前記軸部材との間の隙間を通って前記空間内に流体が流入可能なように構成されている、請求項1に記載の逆止弁。
  3. 前記排出路は、前記空間の側に設けられた第1の排出路と、前記第1の排出路に連通する第2の排出路とを含み、前記第1の排出路と前記第2の排出路との間において前記第2の排出路から前記第1の排出路への逆流を防止するための逆止パッキンが設けられている、請求項2に記載の逆止弁。
  4. 前記第1の排出路は複数設けられており、前記複数の第1の排出路に共通して1つの前記第2の排出路が設けられている、請求項3に記載の逆止弁。
  5. 前記軸部材には、前記逆止パッキンによって覆われず前記空間と連通する貫通孔が設けられている、請求項3または4に記載の逆止弁。
  6. 前記開状態から前記閉状態に移行するとき、前記空間には前記弁体と前記軸部材との間の隙間を優先的に通って流体が流入し、
    前記閉状態から前記開状態に移行するとき、前記空間内の流体が前記排出路を優先的に通って外部に排出されるように構成されている、請求項1から5のいずれかに記載の逆止弁。
  7. 前記本体は、前記弁体の外側に配置された複数の棒状のガイド部分を含む、請求項1から6のいずれかに記載の逆止弁。
JP2015182686A 2015-09-16 2015-09-16 逆止弁 Active JP6339054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015182686A JP6339054B2 (ja) 2015-09-16 2015-09-16 逆止弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015182686A JP6339054B2 (ja) 2015-09-16 2015-09-16 逆止弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017057913A true JP2017057913A (ja) 2017-03-23
JP6339054B2 JP6339054B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=58389597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015182686A Active JP6339054B2 (ja) 2015-09-16 2015-09-16 逆止弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6339054B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020184139A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社日邦バルブ 減圧弁および減圧弁ユニット
JP2021095932A (ja) * 2019-12-13 2021-06-24 株式会社タブチ 逆止弁
CN113597512A (zh) * 2019-03-20 2021-11-02 丹佛斯有限公司 止回阀阻尼

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4724624U (ja) * 1971-03-27 1972-11-20
JPH0312670U (ja) * 1989-06-23 1991-02-08
JPH03115265U (ja) * 1990-03-09 1991-11-28
JP2002228026A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Fujikura Rubber Ltd 液体用逆止弁
JP2006265990A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Maezawa Kyuso Industries Co Ltd 逆流事故防止メーターセット
JP2011190867A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Maezawa Kyuso Industries Co Ltd 逆止弁ユニット
JP3181540U (ja) * 2012-11-15 2013-02-14 株式会社日邦バルブ 大口径水道配管用逆止弁

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4724624U (ja) * 1971-03-27 1972-11-20
JPH0312670U (ja) * 1989-06-23 1991-02-08
JPH03115265U (ja) * 1990-03-09 1991-11-28
JP2002228026A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Fujikura Rubber Ltd 液体用逆止弁
JP2006265990A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Maezawa Kyuso Industries Co Ltd 逆流事故防止メーターセット
JP2011190867A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Maezawa Kyuso Industries Co Ltd 逆止弁ユニット
JP3181540U (ja) * 2012-11-15 2013-02-14 株式会社日邦バルブ 大口径水道配管用逆止弁

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113597512A (zh) * 2019-03-20 2021-11-02 丹佛斯有限公司 止回阀阻尼
US11976747B2 (en) 2019-03-20 2024-05-07 Danfoss A/S Compressor unit with a damped axial check valve for a discharge outlet
JP2020184139A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社日邦バルブ 減圧弁および減圧弁ユニット
JP2021095932A (ja) * 2019-12-13 2021-06-24 株式会社タブチ 逆止弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP6339054B2 (ja) 2018-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6339054B2 (ja) 逆止弁
ITMI20070093U1 (it) Valvola a sfera con mezzi rimovibili di trattenuta della guarnizione di tenuta assiale
TWI633248B (zh) 具有可替換匣的閥
US6293298B1 (en) Water softener valve
JP2009074656A (ja) 逆止機能付き定流量弁
JP2006266276A (ja) 自閉弁
ITMI20120118U1 (it) Valvola di bilanciamento automatica a sfera
KR20090070553A (ko) 일정유량 조절밸브
JP5295861B2 (ja) 逆止弁
JP2013224701A (ja) シリンダ弁及び水栓器具
RU2465625C1 (ru) Регулятор давления
JP2009014153A (ja) 定流量弁
JP2007255059A (ja) メータ直結止水栓
TWI814879B (zh) 冷熱水混合閥
JP2010266000A (ja) 過流防止弁
RU2357141C1 (ru) Кран двухконтурный
JP4399295B2 (ja) 湯水混合水栓
RU2360172C2 (ru) Клапан-отсекатель
JP6425451B2 (ja) 逆止弁
JP2009210100A (ja) ガス栓
JPH06300155A (ja) 水 栓
JP6580443B2 (ja) 水栓の開閉弁
JP6679362B2 (ja) 水栓
US590558A (en) Frank jewett
JP2004190851A (ja) バタフライ弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6339054

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250