JP6679063B2 - 連結機構 - Google Patents

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Description

本発明は、面状体を連結する連結機構に関する。
工事現場の隔離、目隠し又は防音対策として、或いは、オフィスのレイアウトや目隠しとして、空間を仕切る仕切ユニットが用いられている。このような仕切ユニットは、例えば、板状の仕切モジュールを連結部材によって複数個連結することで構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、従来の仕切ユニットは、直線用やL字用等の連結部材を用いることで、平面視において、直線状やL字状等に設けることは出来るが、直線用の連結部材とL字用の連結部材との両方を用意する必要があり、構成部品が多くなり、経済的ではない。
実用新案登録第3175472号公報
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、面状体を、直線状に加え、角度を付けた状態でも連結可能な連結機構を提供することを目的とする。
本発明に係る連結機構は、一方の面状体と他方の面状体とを連結する連結機構であって、上記一方の面状体と嵌合可能な第一連結嵌合部が形成された第一本体部と、上記他方の面状体と嵌合可能な第二連結嵌合部が形成された第二本体部と、該第一本体部と該第二本体部とを回動可能に連結するヒンジ部とを有する連結部材を備え、上記連結部材は、上記面状体よりも長さ方向に長い長尺部材で構成され、長さ方向の両端部には、45°に切り欠かれた連結傾斜面が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、一方の面状体と連結可能な第一連結嵌合部が形成された第一本体部と、他方の面状体と連結可能な第二連結嵌合部が形成された第二本体部とが、ヒンジ部を介して回動可能に連結された連結部材を有するので、面状体を、直線状にも角度を付けた状態でも連結させることが出来る。
遮音室を示した平面図である。 遮音室を示した正面図である。 パネル部材を示した平面図である。 矩形状の面状部材を示した平面図である。 正方形の面状部材を示した平面図である。 開口部を有する面状部材を示した平面図である。 係合部材を示した平面図である。 係合部材を示した側面断面図である。 係合部材が取り付けられた面状部材を示した断面図である。 係合部材及びフレーム補強部材が取り付けられた面状部材を示した平面図である。 フレーム部材を示した平面断面図である。 フレーム部材を示した側面図である。 フレーム部材が取り付けられた面状部材を示した断面図である。 三角形状のフレーム補強部材を示した平面図である。 三角形状のフレーム補強部材を示した正面図である。 L字状のフレーム補強部材を示した平面図である。 L字状のフレーム補強部材を示した正面図である。 直線状態の連結機構を示した平面断面図である。 連結機構の端部を示した側面図である。 垂直回動状態の連結機構を示した平面断面図である。 連結補強部材を示した平面断面図である。 第一連結例を示した斜視図である。 第一連結例を示した分解斜視図である。 第二連結例を示した斜視図である。 第二連結例を示した分解斜視図である。 第三連結例を示した斜視図である。 第三連結例を示した分解斜視図である。 第三連結例の変形例を示した斜視図である。 第四連結例を示した斜視図である。 第四連結例を示した分解斜視図である。 第四連結例の変形例を示した斜視図である。 係合部材の第二実施例を示した斜視図である。 係合部材の第二実施例を示した側面図である。 係合部材の第二実施例を示した背面図である。 係合部材の第一分割体を示した斜視図である。 係合部材の第一分割体を示した平面図である。 係合部材の第一分割体を示した側面図である。 係合部材の第二実施例及びフレーム補強部材の第二実施例が取り付けられた面状部材を示した平面図である。 係合部材の第二実施例及びフレーム補強部材の第二実施例が取り付けられた面状部材を示した正面図である。 フレーム補強部材の第二実施例を示した斜視図である。 フレーム補強部材の第二実施例を示した平面図である。 フレーム補強部材の第二実施例を示した正面図である。 フレーム補強部材の第一分割体を示した平面図である。 フレーム補強部材の第一分割体を示した側面図である。 フレーム補強部材の第一分割体を示した底面図である。 フレーム補強部材の第二実施例が取り付けられた面状部材を示した断面図である。
以下、本発明を適用した連結機構について図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更が可能である。
本発明を適用した連結機構4は、面状体であるパネル部材1を、直線状にも垂直等に角度を付けた状態でも連結させることが出来るものであって、従来では、直線状に連結させる場合、直線連結専用の連結部材を使用し、垂直に連結させる場合には、L字状の垂直連結専用の連結部材を使用していたが、直線状に連結させる場合でも角度を付けて連結させる場合でも、兼用して使用することが出来るものである。
<1.パネル部材の構成の説明>
面状体であるパネル部材1は、例えば、可撓性を有する、或いは、面を保持する剛性が低いなどを含む面状部材2をフレーム機構3によりパネル化したものである。このようなパネル部材1は、連結機構4等によって複数個連結されて、例えば、パーテーションとして使用され、目隠しやレイアウトを行い、更に、対象物を覆うように設置されて、塵埃等の飛散防止等を行う。或いは、パネル部材1は、面状部材2として遮音シートを使用して、遮音シートをフレーム機構3によってパネル化して、遮音シートから遮音パネルを設ける。そして、例えば、この遮音パネルを連結機構4等によって複数個連結させて、図1及び図2に示すように、天井100a、壁100b、床100c等を形成して、遮音室100を構築して、遮音室100の内部に収容された騒音源から騒音が外部に漏れることや、外部の騒音源からの騒音が遮音室100の内部に伝わることを防止する。
具体的に、パネル部材1は、図3に示すように、面状部材2と、面状部材2をパネル化するフレーム機構3とを備えている。更に、フレーム機構3は、図7〜図17に示すように、面状部材2に着脱可能に取り付けられる係合部材10と、面状部材2に係合部材10を介して着脱可能に取り付けられて、枠体を成すフレーム部材20と、面状部材2の角部に取り付けられるフレーム補強部材30とを有している。
<1−1.面状部材>
面状部材2は、図4及び図5に示すように、矩形状又は正方形等の樹脂シートで構成されている。更に、面状部材2は、例えば、一又は複数の樹脂シートで構成され、所定の樹脂シート単体、或いは、複数の樹脂素材を複合させて成る複合樹脂シート、或いは、所定の樹脂フィルムを同種又は異種で複数積層して構成されている。更に、面状部材2は、可撓性を有することが好ましいが、非可撓性であってもよい。なお、図6に示すように、面状部材2の主面部に、遮音室100等の出入り口や搬入出口となり、開閉ジッパー等の開閉機構によって開閉自在の開口部2b等を設けるようにしてもよい。
また、面状部材2の縁部には、図4及び図5に示すように、係止孔等となるハトメ孔2aが形成されている。このハトメ孔2aは、面状部材2の厚さ方向に貫通する貫通孔であって、面状部材2の全縁部に等間隔に複数個形成されている。なお、ハトメ孔2aは、等間隔に形成されることが好ましいが、不等間隔に形成されるようにしてもよい。
<1−2−1.係合部材>
係合部材10は、図7及び図8に示すように、一枚の板部材を二つに折り曲げたように、平面視が矩形状で側面視が略U字状を成すように形成されている。勿論、係合部材10は、断面視U字形に限定されるものではなく、ハトメ孔2aとフレーム部材20との間に介在して、フレーム部材20が面状部材2の縁部に装着可能に構成されていれば形状等は特に限定されない。更に、係合部材10は、樹脂材料等で形成されている。具体的に、係合部材10は、対向配置されてフレーム部材20に係止される一対の係止部11,11と、一対の係止部11,11を連結する連結部12とを有している。更に、一対の係止部11,11は、中途部から先端部に向かうに応じて次第に外側に拡幅するように形成されている。
また、係合部材10の係止部11の主面には、それぞれ開口部13が形成されている。この開口部13は、円形状、楕円状、半長孔状、矩形状等の貫通孔であって、係止部11の主面の幅方向の略中央部に、幅方向と略直交する長さ方向に沿って形成されている。
また、各開口部13内には、面状部材2のハトメ孔2aに係合される係合凸部14が形成された係合舌状片15が配置されている。この係合舌状片15は、例えば、開口部13と略同じ形状で開口部13よりもやや小さな舌片であって、係止部11の主面に一体的に形成されている。
また、係合凸部14は、例えば、係合舌状片15の先端部の内面に内側に向けて円柱状に形成されている。更に、係合凸部14の係止部11における先端側には、係合凸部14をハトメ孔2aにガイドするガイド部16が形成されている。このガイド部16は、係止部11の先端に向かうに連れて次第に薄肉となるように形成されており、係合部材10を面状部材2のハトメ孔2aに係合させる際に係合舌状片15,15間に面状部材2を導いて、係合凸部14がハトメ孔2aに容易に係合出来るようにする。
このような係合部材10は、図9に示すように、係合凸部14が面状部材2の縁部に形成されたハトメ孔2aに係合されて、面状部材2に着脱可能に取り付けられる。より好ましくは、図10に示すように、係合部材10は、面状部材2の角部以外のハトメ孔2aに係合される。
具体的には、係止部11,11の間の隙間に面状部材2の縁部が差し込まれると、面状部材2によって係合舌状片15,15が外側に撓み変形し、その後、係合凸部14がハトメ孔2a内に配置されると、係合舌状片15の復元力によって復元して、係合凸部14がハトメ孔2a内に係合される。その一方で、係合舌状片15,15を離間させて、係合凸部14とハトメ孔2aとの係合状態を解除することで、係合部材10を面状部材2から容易に取り外すことが出来る。以上のようにして、係合部材10は、面状部材2の縁部のハトメ孔2aにそれぞれ着脱可能に取り付けられる。
<1−2−2.フレーム部材>
フレーム部材20は、図11及び図12に示すように、内部に係合部材10が収容可能な断面コ字状の長尺部材で構成されており、図3に示すように、係合部材10を介して面状部材2の四つの辺にそれぞれ取り付けられて、矩形状の枠体を構成している。
具体的に、フレーム部材20は、図11に示すように、対向配置される一対の側面部21,21と、一対の側面部21,21を連結する底面部22と、一対の側面部21,21の先端部の内面に内側に突設され、内部に収容される係合部材10の係止部11が係止される被係止部23とを有している。このようなフレーム部材20は、例えば、樹脂材料等で設けられており、押出成形等によって形成される。
また、被係止部23,23の間の隙間L1は、係合部材10の連結部12の幅L2よりも大きく、連結部12よりも拡幅された係止部11の先端部間の幅L3よりも小さくなるように設定されている。これにより、フレーム部材20内に係合部材10の連結部12を挿入端として挿入することが出来、更に、図13に示すように、フレーム部材20内に係合部材10を収容後に、被係止部23,23に係合部材10の係止部11の先端部を係止させることが出来る。
更に、フレーム部材20の長さ方向の両端部は、図12に示すように、45°に切り欠かれて、角部が面取りされて、フレーム傾斜面24が形成されている。このフレーム傾斜面24は、底面部22との成す角が45°となるように、側面部21の先端部側が切り欠かれて形成されている。これにより、図3に示すように、フレーム部材20が係合部材10を介して面状部材2の四つの辺にそれぞれ取り付けられた際に、フレーム部材20の長さ方向の両端部のフレーム傾斜面24が隣接するフレーム部材20のフレーム傾斜面24と当接する。例えば、面状部材2の長辺に取り付けられたフレーム部材20の両側のフレーム傾斜面24は、共に、短辺に取り付けられたフレーム部材20のフレーム傾斜面24と当接し、短辺に取り付けられたフレーム部材20の両側のフレーム傾斜面24は、共に、長辺に取り付けられたフレーム部材20のフレーム傾斜面24と当接する。従って、長辺及び短辺に取り付けられたフレーム部材20の何れもが長さ方向の移動が制限させる。
このようなフレーム部材20は、図13に示すように、面状部材2に取り付けられた係合部材10に係止されて、面状部材2の各縁部に係合部材10を介して着脱可能に取り付けられる。
具体的には、被係止部23,23の間の隙間から係合部材10の連結部12を挿入端として、フレーム部材20内に係合部材10を挿入して収容する。この際、側面部21,21が外側に向けて撓み変形する及び/又は係合部材10の係止部11,11が内側に向けて撓み変形することで、係合部材10の係止部11,11間の幅L3が被係止部23,23間の幅L1よりも幅広であっても、フレーム部材20内に係合部材10を収容することが出来る。そして、係合部材10がフレーム部材20内に収容されると、側面部21,21及び係合部材10の係止部11,11が復元力によって復元して、被係止部23には、内部に収容された係合部材10の係止部11の先端部が係止される。以上のようにして、フレーム部材20を、係合部材10を介して面状部材2の四つの縁部、即ち、四辺にそれぞれ取り付ける。
その一方で、側面部21,21を離間させて、被係止部23と係合部材10の係止部11との係止状態を解除することで、フレーム部材20内から係合部材10を容易に取り外すことが出来る。以上のようにして、フレーム部材20を、面状部材2の四つの縁部からそれぞれ取り外すことが出来る。
また、図11に示すように、フレーム部材20の底面部22の外面には、二つのパネル部材1,1を連結可能な連結機構4と連結される連結凸部25が形成されている。この連結凸部25は、フレーム部材20の長さ方向に沿って形成されると共に幅方向に離間配置された二つの立ち上がり壁で構成され、例えば、フレーム部材20の長さ方向の一端から他端までの全領域に亘って形成されている。更に、連結凸部25の先端部には、それぞれ幅方向の外側に向けて係合部25aが形成されている。
<1−2−3.フレーム補強部材>
フレーム補強部材30は、図14及び図15に示すように、直角三角形状の板部材で構成された本体部31を有し、図10に示すように、面状部材2の四つの角部にそれぞれ取り付けられる。このようなフレーム補強部材30は、樹脂材料等で形成可能である。
また、図14及び図15に示すように、本体部31の一主面には、面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合される補強ダボ部32が形成されている。この補強ダボ部32は、本体部31の面状部材2の角部のハトメ孔2aに対応する位置に、それぞれ、円柱状等に形成されている。ここでは、本体部31の直角な角部31a以外の角部31b,31b近傍に形成されている。そして、補強ダボ部32は、図10に示すように、面状部材2がフレーム補強部材30上に配置された際に、面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合される。
また、図14及び図15に示すように、本体部31の直角な角部31aを挟む二辺には、面状部材2がフレーム補強部材30上に配置された際に、面状部材2の長辺方向及び短辺方向を位置決めする第一位置決め部33が形成されている。この第一位置決め部33は、立ち上がり壁で構成されており、フレーム補強部材30の直角な角部31aを挟む二辺の一部又は全域に形成されている。
また、第一位置決め部33,33間には、面状部材2がフレーム補強部材30上に配置された際に、面状部材2の厚さ方向を位置決めする第二位置決め部34が形成されている。この第二位置決め部34は、第一位置決め部33,33間に亘って形成される板部材で構成され、本体部31と離間配置されている。従って、第二位置決め部34は、第二位置決め部34と本体部31との間に面状部材2の角部が差し込まれた際に、面状部材2を厚さ方向から抑えて位置決めする。
また、本体部31には、ワイヤー等の筋交い部材(不図示)が取り付けられて、面状部材2に対角に配置された一対のフレーム補強部材30,30同士を連結する筋交い取付部35が形成されている。これにより、パネル部材1は、強度の向上を図ることが出来る。更に、本体部31の他主面に、強度や剛性の向上を図ると共に変形をすることを防ぐためにリブ部36を設けるようにしてもよい。
このようなフレーム補強部材30は、図10に示すように、本体部31と第一位置決め部33と第二位置決め部34とで構成される空間部に面状部材2の角部が差し込まれて、第一位置決め部33及び第二位置決め部34によって面状部材2を位置決めしつつ、補強ダボ部32が面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合されることで、面状部材2の各角部にそれぞれ取り付けられる。これにより、フレーム補強部材30は、フレーム部材20が隣接するフレーム部材20に対して捻り動作することを防止出来る。
なお、フレーム補強部材30は、図16及び図17に示すように、本体部31がL字状の板部材で構成され、本体部31の面状部材2の角部のハトメ孔2aに対応する位置にそれぞれ補強ダボ部32が形成され、本体部31の直角な角部31aを挟む二辺に第一位置決め部33及び第二位置決め部34が形成されているようにしてもよい。
<2.面状部材をフレーム機構によりパネル化してパネル部材を製造するパネル部材の製造方法の説明>
先ず、ステップS1において、図10に示すように、面状部材2に、フレーム補強部材30及び係合部材10を取り付ける。
具体的には、面状部材2の角部を、フレーム補強部材30の本体部31と第一位置決め部33と第二位置決め部34とで構成される空間部に差し込み、面状部材2の角部を第一位置決め部33及び第二位置決め部34によって位置決めしつつ、補強ダボ部32を面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合させて、フレーム補強部材30を、面状部材2の全ての角部に取り付ける。
更に、図9に示すように、面状部材2の縁部を、係合部材10の係止部11,11間の隙間に差し込み、係止部11で面状部材2を挟み込みつつ、係合部材10の係合凸部14を面状部材2のハトメ孔2aに係合させて、係合部材10を、フレーム補強部材30が取り付けられた面状部材2の角部以外の全てのハトメ孔2aに取り付ける。
次いで、ステップS2において、図3に示すように、係合部材10にフレーム部材20を係止させて、面状部材2の全ての縁部に係合部材10を介してフレーム部材20を取り付ける。
具体的には、図13に示すように、係合部材10を、係合部材10の連結部12を挿入端として、フレーム部材20の被係止部23,23の間の隙間からフレーム部材20内に、フレーム部材20の側面部21,21を外側に撓み変形させ及び/又は係合部材10の係止部11,11を内側に撓み変形させつつ、挿入して、係合部材10をフレーム部材20内に収容させる。すると、フレーム部材20の側面部21,21及び係合部材10の係止部11,11が復元力によって復元して、フレーム部材20の被係止部23と内部に収容された係合部材10の係止部11の先端部とが係止する。このようにして、フレーム部材20を、係合部材10を介して面状部材2の全ての縁部に取り付ける。
以上のようにして、面状部材2をフレーム機構3によりパネル化してパネル部材1が組み立てられる。
<3.パネル部材の作用効果の説明>
以上のように、パネル部材1は、係合部材10が、面状部材2の縁部に形成されたハトメ孔2aに係合されて、面状部材2に着脱可能に取り付けられ、フレーム部材20が、係合部材10に係止されて、面状部材2の各縁部に係合部材10を介して着脱可能に取り付けられ、更に、面状部材2の各縁部に取り付けられたフレーム部材20が枠体を成すように設けられている。従って、面状部材2をパネル化してパネル部材1とすることが出来、面状部材2を、従来のようにシートとして使用することが出来ると共に、パネル化してパネル部材1としても使用することが出来る。よって、面状部材2を、取付対象がないような場合でも使用することが可能となり、従来よりも様々な場所及び用途で使用することが出来る。
また、パネル部材1は、フレーム部材20の長さ方向の両端部が45°に切り欠かれて、フレーム傾斜面24が形成され、このフレーム傾斜面24がともに隣接するフレーム部材20のフレーム傾斜面24と当接するように設けられている。従って、面状部材2の長辺に取り付けられたフレーム部材20の両側のフレーム傾斜面24は、共に、短辺に取り付けられたフレーム部材20のフレーム傾斜面24と当接し、短辺に取り付けられたフレーム部材20の両側のフレーム傾斜面24は、共に、長辺に取り付けられたフレーム部材20のフレーム傾斜面24と当接する。よって、長辺及び短辺に取り付けられたフレーム部材20の何れもが長さ方向の移動を制限させることが出来、フレーム部材20の長さ方向の位置決めをすることが出来る。
また、パネル部材1は、面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合されて、面状部材2の角部に着脱可能に取り付けられるフレーム補強部材30を備えている。従って、フレーム機構3は、フレーム補強部材30によって、フレーム部材20が隣接するフレーム部材20に対して捻り動作をすることを防止出来る。
<4.連結機構の構成の説明>
次に、上述したようなパネル部材1を連結する本発明を適用した連結機構4について説明する。
連結機構4は、図18、図19、図20に示すように、二つのパネル部材1,1を直線状及び垂直に連結する連結部材40と、連結部材40の垂直回動状態を保持する連結補強部材50とを備えている。
この連結部材40は、一方のパネル部材1の連結凸部25と連結可能な第一連結凹部41が形成された第一本体部42と、他方のパネル部材1の連結凸部25と連結可能な第二連結凹部43が形成された第二本体部44と、第一本体部42と第二本体部44とを回動可能に連結するヒンジ部45とを有している。このような連結部材40は、例えば、第一本体部42と第二本体部44とが硬質樹脂材料で形成され、ヒンジ部45が軟質樹脂材料で形成されており、二色成形等によって一体的に形成されている。
第一本体部42は、フレーム部材20よりも長さ方向に長い、断面矩形状又は正方形状の長尺部材で構成されている。第一連結凹部41は、第一本体部42の奥行き方向の一主面42aから他主面42b側に向けて断面略U字状に形成された凹部である。これにより、第一本体部42は、第一本体部42の他主面42bの内面に凸状の補強部46が形成され、第一本体部42の幅方向の一対の側面部42c,42cと他主面42bとは断面コ字状に設けられるので、一対の側面部42c,42cが幅方向に可撓可能となる。更に、一対の側面部42c,42cの先端部の内面には、第一連結凹部41内に収容されるパネル部材1の連結凸部25の係合部25aと係合される被係合部47が突設されている。
第二本体部44は、第一本体部42と同様の構成を有するものであり、ここでは同じ符号を付して詳細な説明は省略するが、第一本体部42の他主面42bに対して、他主面42bを向き合わせるように配置されており、第一本体部42の他主面42bとヒンジ部45を介して一体化されている。従って、連結部材40は、図18に示すように、第一本体部42及び第二本体部44を直線状に配置することで、二つのパネル部材1,1を直線状に連結することが出来ると共に、図20に示すように、第一本体部42及び第二本体部44を垂直に配置することで、二つのパネル部材1,1を垂直に連結することも出来る。
また、第一本体部42の他主面42bの外面には、凸状の第一嵌合部48aが形成されている。この第一嵌合部48aは、第一本体部42の長さ方向の一端部から他端部に亘って形成されている。更に、第二本体部44の他主面42bの外面には、第一嵌合部48aと嵌合可能な凹状の第二嵌合部48bが形成されている。この第二嵌合部48bは、第一嵌合部48aに対応する位置に、第一嵌合部48aと同様に、第二本体部44の長さ方向の一端部から他端部に亘って形成されている。
従って、図18に示すように、二つのパネル部材1,1を直線状に連結する場合には、第一嵌合部48aと第二嵌合部48bとを嵌合させることで、第一本体部42と第二本体部44との直線状態を強固に保持することが出来る。その一方で、図20に示すように、二つのパネル部材1,1を垂直に連結する場合には、第一本体部42と第二本体部44とを所定の引張力以上で離間させて、第一嵌合部48aと第二嵌合部48bとの嵌合状態を解消させる必要がある。なお、第一本体部42は、凹状の第一嵌合部48aを有し、第二本体部は、凸状の第二嵌合部48bを有するようにしてもよい。
また、第一本体部42及び第二本体部44の長さ方向の両端部は、図19に示すように、それぞれ、45°に切り欠かれて、角部が面取りされて、連結傾斜面49が形成されている。この連結傾斜面49は、他主面42bとの成す角が45°となるように、側面部42cの先端部側が切り欠かれている。これにより、第一本体部42及び第二本体部44の長さ方向の両端部が直角三角形状に形成されている。更に、連結傾斜面49は、第一連結凹部41及び第二連結凹部43にパネル部材1が取り付けられた際に、各パネル部材1のフレーム傾斜面24と面一となるように形成されている。
連結補強部材50は、図20に示すように、垂直に回動された状態の連結部材40の第一本体部42と第二本体部44との間に配置されて、第一本体部42と第二本体部44との垂直回動状態を保持する。具体的に、図21に示すように、連結補強部材50は、連結部材40よりも長さ方向に長い断面正方形状の長尺部材で構成されている。
また、連結補強部材50は、第一本体部42の第一嵌合部48aと嵌合する凹状の第一補強嵌合部51と、第二本体部44の第二嵌合部48bと嵌合する凸状の第二補強嵌合部52とを有している。この第一補強嵌合部51は、連結補強部材50の一主面50aの第一本体部42の第一嵌合部48aに対応する位置に、連結補強部材50の長さ方向の一端部から他端部に亘って形成されている。第二補強嵌合部52は、連結補強部材50の一主面50aと直交する他主面50bの第二本体部44の第二嵌合部48bに対応する位置に、第一嵌合部48aと同様に、連結補強部材50の長さ方向の一端部から他端部に亘って形成されている。
このような連結補強部材50は、図20に示すように、連結部材40の第一本体部42と第二本体部44とが垂直に回動された状態で使用される場合に、第一補強嵌合部51が第一本体部42の第一嵌合部48aに嵌合され、第二補強嵌合部52が第二本体部44の第二嵌合部48bに嵌合されるように、垂直に回動された状態の第一本体部42と第二本体部44との間に配置されることで、第一本体部42と第二本体部44との垂直状態を保持することが出来る。
<5.連結機構の作用効果の説明>
以上のように、連結機構4は、一方のパネル部材1の連結凸部25と連結可能な第一連結凹部41が形成された第一本体部42と、他方のパネル部材1の連結凸部25と連結可能な第二連結凹部43が形成された第二本体部44とが、ヒンジ部45を介して回動可能に連結された連結部材40を有するので、二つのパネル部材1,1を、直線状や垂直等の適宜の角度で連結させることが出来る。従って、従来では、直線状に連結させる場合には、直線連結専用の連結部材を使用し、垂直に連結させる場合には、L字状の垂直連結専用の連結部材を使用していたが、直線状に連結させる場合等と垂直に連結させる場合とで、兼用して使用することが出来る。
また、連結機構4の連結部材40は、第一本体部42の他主面42bの外面に、第一嵌合部48aが形成され、第二本体部44の他主面42bの外面に、第一嵌合部48aと嵌合可能な凹状の第二嵌合部48bが形成されているので、二つのパネル部材1,1を直線状に連結する場合に、第一嵌合部48aと第二嵌合部48bとを嵌合させることで、第一本体部42と第二本体部44との直線状態を強固に保持することが出来る。
また、連結機構4は、連結部材40の垂直回動状態で使用する際に、連結補強部材50を垂直に回動された状態の第一本体部42と第二本体部44との間に配置させることで、第一本体部42と第二本体部44との垂直回動状態を確実に保持することが出来る。
なお、連結機構4は、連結補強部材50が連結部材40の第一本体部42と第二本体部44との垂直回動状態を保持することに限定されるものではなく、30°、45°、60°等の鋭角、120°等の鈍角等、垂直以外の所定の角度を付けた回動状態を保持するようにしてもよい。更に、連結補強部材50は、断面正方形状に形成されることに限定されるものではなく、矩形状であってもよく、更に、三角形状又は扇形状であってもよい。
また、連結機構4は、連結部材40の第一本体部42及び第二本体部44の長さ方向の両端部の連結傾斜面49を省略するようにしてもよい(図28及び図31参照)。これにより、連結機構4が長さ方向に並設される際に、連結機構4同士を密接させることができる。
<6.連結機構によるパネル部材の連結方法の説明>
次に、連結機構4を複数個組み合わせて、複数個のパネル部材1を連結する連結方法について説明する。
<6−1.第一連結例>
例えば、図1及び図2中の領域101に示すような、遮音室100等の天井100aと二つの壁100b,100bとの三面で構成される角部或いは床100cと二つの壁100b,100bとの三面で構成される角部のように、第1の方向と、第1の方向と直交する第2の方向と、第1及び第2の方向と直交する第3の方向とに沿って、それぞれ、パネル部材1a,1b,1cを配置させて連結させる場合には、次のようにして連結機構4を組み合わせて使用する。
具体的には、図22及び図23に示すように、垂直回動状態の連結部材40に連結補強部材50によって補強された連結機構4a,4b,4cを、それぞれ、第1の方向、第2の方向、第3の方向に沿って設置する。
この際、連結機構4aの第一連結凹部41を、第2の方向に向けて配置し、第二連結凹部43を、第3の方向に向けて配置する。更に、連結機構4bの第一連結凹部41を、第1の方向に向けて配置し、第二連結凹部43を、第3の方向に向けて配置する。更に、連結機構4cの第一連結凹部41を、第1の方向に向けて配置し、第二連結凹部43を、第2の方向に向けて配置する。
そして、パネル部材1aを、連結機構4aの第一連結凹部41と連結機構4bの第一連結凹部41とに連結させて、第1の方向に沿って設置する。更に、パネル部材1bを、連結機構4bの第二連結凹部43と連結機構4cの第二連結凹部43とに連結させて、第2の方向に沿って設置する。更に、パネル部材1cを、連結機構4aの第二連結凹部43と連結機構4cの第一連結凹部41とに連結させて、第1の方向に沿って設置する。
以上のようにして、連結機構4を複数個組み合わせることで、三つのパネル部材1a,1b,1cを上述したように配置及び連結することが出来る。
<6−2.第二連結例>
例えば、図1及び図2中の領域102に示すような、遮音室100等の天井100aと壁100bとの二面で構成される角部或いは床100cと壁100bとの二面で構成される角部のように、第4の方向に沿って二つのパネル部材1d,1eと第4の方向と直交する第5の方向に沿って二つのパネル部材1f,1gとを配置させて連結させる場合には、次のようにして連結機構4を組み合わせて使用する。
具体的には、図24及び図25に示すように、直線状態の連結部材40だけで構成された直線状態の連結機構4dを第4の方向に沿って設置する。更に、連結機構4dと同様に直線状態の連結機構4eを第5の方向に沿って設置する。更に、垂直回動状態の連結部材40に連結補強部材50によって補強された垂直回動状態の連結機構4fを、第4の方向及び第5の方向と直交する第6の方向の一方に設置する。更に、連結機構4fと同様に垂直回動状態の連結機構4gを第6の方向の他方に設置する。
この際、連結機構4dの第一連結凹部41を、第6の方向の一方に向けて配置し、第二連結凹部43を、第6の方向の他方に向けて配置する。更に、連結機構4eの第一連結凹部41を、第6の方向の一方に向けて配置し、第二連結凹部43を、第6の方向の他方に向けて配置する。更に、連結機構4fの第一連結凹部41を、第4の方向に向けて配置し、第二連結凹部43を、第5の方向に向けて配置する。更に、連結機構4gの第一連結凹部41を、第4の方向に向けて配置し、第二連結凹部43を、第5の方向に向けて配置する。
そして、パネル部材1dを、連結機構4dの第一連結凹部41と連結機構4fの第一連結凹部41とに連結させて、第4の方向に沿って連結機構4dの第6の方向の一方側に設置する。更に、パネル部材1eを、連結機構4dの第二連結凹部43と連結機構4gの第一連結凹部41とに連結させて、第4の方向に沿って連結機構4dの第6の方向の他方側に設置する。更に、パネル部材1fを、連結機構4eの第一連結凹部41と連結機構4fの第二連結凹部43とに連結させて、第5の方向に沿って連結機構4eの第6の方向の一方側に設置する。更に、パネル部材1gは、連結機構4eの第二連結凹部43と連結機構4gの第二連結凹部43とに連結させて、第5の方向に沿って連結機構4eの第6の方向の他方側に設置する。
以上のようにして、連結機構4を複数個組み合わせることで、四つのパネル部材1d,1e,1f,1gを上述したように配置及び連結することが出来る。
<6−3.第三連結例>
例えば、図1及び図2中の領域103に示すような、遮音室100等の天井100aと壁100bとの二面で構成される角部或いは床100cと壁100bとの二面で構成される角部のように、第7の方向に沿って一つのパネル部材1hと第7の方向と直交する第8の方向に沿って二つのパネル部材1i,1jとを配置させて連結させる場合には、次のようにして連結機構4を組み合わせて使用する。
具体的に、図26及び図27に示すように、直線状態の連結部材40だけで構成された直線状態の連結機構4hを第8の方向に沿って設置する。更に、垂直回動状態の連結部材40に連結補強部材50によって補強された垂直回動状態の連結機構4iを第7の方向及び第8の方向と直交する第9の方向に沿って連結機構4hの一方に設置する。更に、連結機構4iと同様に垂直回動状態の連結機構4jを第9の方向に沿って連結機構4hの他方に設置する。
この際、連結機構4hの第一連結凹部41を、第9の方向の一方に向けて配置し、第二連結凹部43を、第9の方向の他方に向けて配置する。更に、連結機構4iの第一連結凹部41を、第7の方向に向けて配置し、第二連結凹部43を、第8の方向に向けて配置する。更に、連結機構4jの第一連結凹部41を、第7の方向に向けて配置し、第二連結凹部43を、第8の方向に向けて配置する。
そして、パネル部材1hを、連結機構4iの第一連結凹部41と連結機構4jの第一連結凹部41とに連結させて、第7の方向に沿って設置する。更に、パネル部材1iを、連結機構4hの第一連結凹部41と連結機構4iの第二連結凹部43とに連結させて、第8の方向に沿って連結機構4hの第9の方向の一方に設置する。更に、パネル部材1jを、連結機構4hの第二連結凹部43と連結機構4jの第二連結凹部43とに連結させて、第8の方向に沿って連結機構4hの第9の方向の他方に設置する。
以上のようにして、連結機構4を複数個組み合わせることで、三つのパネル部材1h,1i,1jを上述したように配置及び連結することが出来る。
なお、図28に示すように、第7の方向に沿って二つのパネル部材1h1,1h2を設置するようにしてもよい。具体的には、パネル部材1h1を、連結機構4iの第一連結凹部41と連結させて、第7の方向に沿って第9の方向の一方に設置する。更に、パネル部材1h2を、連結機構4jの第一連結凹部41と連結させて、第7の方向に沿って第9の方向の他方に設置する。
<6−4.第四連結例>
例えば、図1中の領域104に示すような、遮音室100等の天井100a、壁100b、床100cを構成するために、第10の方向に沿って三つのパネル部材1k,1m,1nを配置させて連結させる場合には、次のようにして連結機構4を組み合わせて使用する。
具体的に、図29及び図30に示すように、直線状態の連結部材40だけで構成された直線状態の連結機構4kを第10の方向に沿って設置する。更に、連結機構4kと同様に直線状態の連結機構4mを第10の方向と直交する第11の方向に沿って連結機構4kの一方に設置する。更に、連結機構4k,4mと同様に直線状態の連結機構4nを第11の方向に沿って連結機構4kの他方に設置する。
この際、連結機構4kの第一連結凹部41を、第11の方向の一方に向けて配置し、第二連結凹部43を、第11の方向の他方に向けて配置する。更に、連結機構4mの第一連結凹部41を、第10の方向の一方に向けて配置し、第二連結凹部43を、第10の方向の他方に向けて配置する。更に、連結機構4nの第一連結凹部41を、第10の方向の一方に向けて配置し、第二連結凹部43を、第10の方向の他方に向けて配置する。
そして、パネル部材1kを、連結機構4kの第一連結凹部41と連結機構4mの第一連結凹部41とに連結させて、第10の方向に沿って連結機構4m,4nよりも第10の方向の一方側で第11の方向の一方側に設置する。更に、パネル部材1mを、連結機構4kの第二連結凹部43と連結機構4nの第一連結凹部41とに連結させて、第10の方向に沿って連結機構4m,4nよりも第10の方向の一方側で第11の方向の他方側に設置する。更に、パネル部材1nを、連結機構4mの第二連結凹部43と連結機構4nの第二連結凹部43とに連結させて、第10の方向に沿って連結機構4m,4nよりも第10の方向の他方側に設置する。
以上のようにして、連結機構4を複数個組み合わせることで、三つのパネル部材1k,1m,1nを上述したように配置及び連結することが出来る。
なお、図31に示すように、連結機構4m,4nよりも第10の方向の他方側に二つのパネル部材1n1,1n2を設置するようにしてもよい。具体的には、パネル部材1n1を、連結機構4mの第二連結凹部43と連結させて、第10の方向の他方側で第11の方向の一方側に設置する。更に、パネル部材1h2を、連結機構4nの第二連結凹部43と連結させて、第10の方向の他方側で第11の方向の他方側に設置する。
<7.係合部材(第二実施例)の構成の説明>
次に、係合部材10の第二実施例である係合部材80について説明する。
第一実施例の係合部材10は、図7及び図8に示すように、一枚の板部材を二つに折り曲げて形成されるものであって、一部品で構成されているのに対して、第二実施例の係合部材80は、図32〜図34に示すように、第一実施例の係合部材10と同様に、平面視が矩形状で側面視が略U字状を成すように形成されているが、同じ形状の第一分割体80aと第二分割体80bとを組み合わせて成り、二部品で構成されている。なお、第一分割体80aと第二分割体80bとは同じ形状を有するので、ここでは、第一分割体80aについてのみ説明し、第二分割体80bについては同じ符号を付して説明を省略する。
第一分割体80aは、樹脂材料等で形成されている。更に、第一分割体80aは、図35〜図37に示すように、矩形状の板部材で構成され、中途部から基端部に向かうに応じて次第に一方側に湾曲又は傾斜するように形成されている。具体的に、第一分割体80aは、フレーム部材20に係止される平坦な係止部81と、第二分割体80bと連結する湾曲状又は傾斜状の連結部82とを有している。
係止部81は、図35〜図37に示すように、平坦な矩形板状に形成され、図38及び図39に示すように、フレーム部材20に係止される。また、係止部81の一方側の一主面には、図35〜図37に示すように、面状部材2のハトメ孔2aに係合される凸状の係合凸部83が形成されている。この係合凸部83は、例えば、円柱状に形成されている。更に、係合凸部83の頂面には、半円筒状又は半円柱状の嵌合凸部84が形成されている。更に、係合凸部83の頂面には、第二分割体80bの嵌合凸部84が嵌合又は挿入される半円状の嵌合開口部85が形成されている。これらの嵌合凸部84及び嵌合開口部85は、第一分割体80a(係止部81)の幅中心(線L1)に対して対称に配置されている。例えば、嵌合凸部84は、係止部81の幅方向の一端側に配置され、嵌合開口部85は、他端側に配置されている。更に、嵌合開口部85は、外径の長さが嵌合凸部84と同じ又は嵌合凸部84よりもやや長くなるように形成されている。
従って、図32〜図34に示すように、第一分割体80aと第二分割体80bとを一主面同士を向き合わせると共に連結部82同士を向き合わせて組み合わせた際には、第一分割体80aの嵌合凸部84が第二分割体80bの嵌合開口部85に嵌合又は挿入され、第二分割体80bの嵌合凸部84が第一分割体80aの嵌合開口部85に嵌合又は挿入され、第一分割体80aと第二分割体80bとの係合凸部83が連続した円柱となり、面状部材2のハトメ孔2aに係合される。その一方で、第一分割体80a及び第二分割体80bを離間させて、嵌合凸部84を嵌合開口部85から引き抜くことで、第一分割体80aと第二分割体80bとを容易に分解することが出来る。勿論、嵌合凸部84と、これと嵌合する嵌合開口部85の嵌合具合の調整をきつめに設定すれば、嵌合凸部84と嵌合開口部85の両者の嵌合具合は、所謂圧入状態となり、分離困難或いは取り外し不能とすることも可能である。
なお、図35〜図37に示すように、嵌合凸部84の外周に、嵌合凸部84の軸線を中心に等間隔又は不等間隔に軸方向に沿って少なくとも一つ凸状の係合部84aを設けて、この係合部84aが嵌合開口部85に嵌合されるようにしてもよい。これにより、嵌合凸部84と嵌合開口部85との接触面積が低減されて、嵌合凸部84を嵌合開口部85に対して容易に着脱させることが出来る。更に、係合部84aの代わりに、嵌合凸部84の外周に凹溝を設けて、嵌合凸部84が嵌合開口部85に嵌合されるようにしてもよい。これにより、係合部84aを設けた場合と同様に、嵌合凸部84と嵌合開口部85との接触面積が低減されて、嵌合凸部84を嵌合開口部85に対して容易に着脱させることが出来る。勿論、この場合、係合部84aと、これと嵌合する嵌合開口部85の嵌合具合の調整をきつめに設定すれば、係合部84aと嵌合開口部85の両者の嵌合具合は、所謂圧入状態となり、分離困難或いは取り外し不能とすることも可能である。
更に、係合凸部83は、円柱状に形成されることが好ましいが、面状部材2のハトメ孔2aに係合することが出来れば如何なる形状であってもよく、例えば、角柱状に形成されるようにしてもよい。
更に、嵌合凸部84は、半円筒状又は半円柱状に形成され、嵌合開口部85は、半円状に形成されることが好ましいが、嵌合凸部84が嵌合開口部85に嵌合又は挿入することが出来れば如何なる形状であってもよく、例えば、嵌合凸部84は、半角筒状又は半角柱状に形成され、嵌合開口部85は、矩形状や多角形状に形成されるようにしてもよい。
また、係止部81の一主面には、図35〜図37に示すように、凸条状のリブ部86が形成されている。このリブ部86は、例えば、係止部81の幅方向と直交する長さ方向に向けて形成されており、幅方向に複数個配置されている。このようなリブ部86は、第一分割体80aの強度や剛性の向上を図ると共に変形することを防ぐ。
連結部82は、図35〜図37に示すように、係止部81と一体的に設けられており、湾曲状又は傾斜状に形成されている。更に、第一分割体80aの長さ方向の端面でもある連結部82の頂面は、係止部81の一主面と略平行となるように形成されている。
また、連結部82の頂面には、例えば矩形板状を成し、この頂面の法線方向に向けて係合片87が突設されている。更に、この係合片87の係止部81側とは反対側の外面の先端部には、凸状の係合凸部87aが形成されている。
また、連結部82の頂面には、係合片87が係合される係合開口部88が形成されている。この係合開口部88は、係合片87と同様に矩形状に形成されており、第一分割体80a(連結部82)を厚さ方向に貫通する貫通口である。更に、連結部82の係合開口部88よりも長さ方向の基端側には、係合凸部87aが係合される係合部89が形成されている。
また、係合片87及び係合開口部88は、第一分割体80a(連結部82)の幅中心(線L1)に対して対称に配置されている。例えば、係合片87は、第一分割体80a(連結部82)の幅方向の一端側に配置され、係合開口部88は、他端側に配置されている。
従って、図32〜図34に示すように、第一分割体80aと第二分割体80bとを一主面同士を向き合わせると共に連結部82同士を向き合わせて組み合わせた際には、第一分割体80aの係合片87が第二分割体80bの一方側から第二分割体80bの係合開口部88に差し込まれ、第一分割体80aの係合凸部87aが他方側で第二分割体80bの係合部89と係合され、第二分割体80bの係合片87が第一分割体80aの一方側から第一分割体80aの係合開口部88に差し込まれ、第二分割体80bの係合凸部87aが他方側で第一分割体80aの係合部89と係合されて、第一分割体80aと第二分割体80bとが一体化される。その一方で、係合片87を係合部89から離間させて、係合凸部87aと係合部89との係合状態を解除することで、第一分割体80aと第二分割体80bとを容易に分解することが出来る。すなわち、係合部材80は、第一分割体80aと第二分割体80bとを分解可能に一体化させることが出来る。
このような係合部材80は、図38及び図39に示すように、係合凸部83が面状部材2の縁部に形成されたハトメ孔2aに係合されて、面状部材2に着脱可能に取り付けられる。より好ましくは、図10に示すように、第一実施例の係合部材10と同様に、面状部材2の角部以外のハトメ孔2aに係合される。
具体的には、図32〜図34に示すように、面状部材2の縁部を挟んで、第一分割体80aと第二分割体80bとを一主面同士を向き合わせると共に連結部82同士を向き合わせて配置し、ハトメ孔2aに、面状部材2の一方から第一分割体80aの係合凸部83を挿入させると共に、他方から第二分割体80bの係合凸部83を挿入させて、各嵌合凸部84を各嵌合開口部85に嵌合又は挿入させ、第一分割体80a及び第二分割体80bの係合凸部83をハトメ孔2aに係合させる。更に、第一分割体80a及び第二分割体80bの各係合片87を各係合開口部88に差し込んで、係合凸部87aを他方側で係合部89に係合させて、第一分割体80aと第二分割体80bとを一体化させる。以上のようにして、係合部材80は、係合凸部83が面状部材2のハトメ孔2aに係合された状態で、面状部材2の縁部に取り付けられる。
その一方で、第一分割体80a及び第二分割体80bの各係合片87を各係合部89から離間させて、係合凸部87aと係合部89との係合状態を解除して、係合片87を係合開口部88から引き抜くと共に、第一分割体80a及び第二分割体80bの各嵌合凸部84を各嵌合開口部85から引き抜くことで、第一分割体80aと第二分割体80bとを分解して、第一分割体80aと第二分割体80bとを面状部材2から取り外すことが出来る。
<8.面状部材を係合部材(第二実施例)を有するフレーム機構によりパネル化してパネル部材を製造するパネル部材の製造方法の説明>
先ず、ステップS11において、図10に示すように、面状部材2に、フレーム補強部材30を取り付けると共に、係合部材10の代わりに、係合部材80を取り付ける。
具体的には、面状部材2の角部を、フレーム補強部材30の本体部31と第一位置決め部33と第二位置決め部34とで構成される空間部に差し込み、面状部材2の角部を第一位置決め部33及び第二位置決め部34によって位置決めしつつ、補強ダボ部32を面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合させて、フレーム補強部材30を、面状部材2の全ての角部に取り付ける。
更に、図32〜図34に示すように、面状部材2の縁部を挟んで、第一分割体80aと第二分割体80bとを一主面同士を向き合わせると共に連結部82同士を向き合わせて配置し、ハトメ孔2aに、面状部材2の一方から第一分割体80aの係合凸部83を挿入させると共に、他方から第二分割体80bの係合凸部83を挿入させて、各嵌合凸部84を各嵌合開口部85に嵌合又は挿入させ、第一分割体80a及び第二分割体80bの係合凸部83をハトメ孔2aに係合させる。更に、第一分割体80a及び第二分割体80bの各係合片87を各係合開口部88に差し込んで、係合凸部87aを他方側で係合部89に係合させて、第一分割体80aと第二分割体80bとを一体化させる。以上のようにして、係合部材80を、係合凸部83が面状部材2のハトメ孔2aに係合された状態で、面状部材2の縁部に取り付けられる。
次いで、ステップS12において、図38及び図39に示すように、係合部材80にフレーム部材20を係止させて、図3に示すように、面状部材2の全ての縁部に係合部材80を介してフレーム部材20を取り付ける。
具体的には、図39に示すように、係合部材80を、係合部材80の連結部82を挿入端として、フレーム部材20の被係止部23,23の間の隙間からフレーム部材20内に、フレーム部材20の側面部21,21を外側に撓み変形させつつ挿入して、係合部材80をフレーム部材20内に収容させる。すると、フレーム部材20の側面部21,21が復元力によって復元して、フレーム部材20の被係止部23と内部に収容された係合部材80の係止部81の先端部とが係止する。このようにして、フレーム部材20を、係合部材80を介して面状部材2の全ての縁部に取り付ける。
以上のようにして、面状部材2をフレーム機構3によりパネル化してパネル部材1が組み立てられる。
<9.係合部材(第二実施例)を有するフレーム機構によりパネル化されたパネル部材の作用効果の説明>
以上のように、パネル部材1は、係合部材80が、面状部材2の縁部に形成されたハトメ孔2aに係合されて、面状部材2に着脱可能に取り付けられ、フレーム部材20が、係合部材80に係止されて、面状部材2の各縁部に係合部材80を介して着脱可能に取り付けられ、更に、面状部材2の各縁部に取り付けられたフレーム部材20が枠体を成すように設けられている。従って、係合部材10を有するフレーム機構によりパネル化した場合と同様に、面状部材2をパネル化してパネル部材1とすることが出来、面状部材2を、従来のようにシートとして使用することが出来ると共に、パネル化してパネル部材1としても使用することが出来る。よって、面状部材2を、取付対象がないような場合でも使用することが可能となり、従来よりも様々な場所及び用途で使用することが出来る。
また、パネル部材1は、係合部材80が、同じ形状の第一分割体80aと第二分割体80bとを組み合わせて成り、二部品で構成されているので、合成樹脂の射出成形等で形成することもでき、生産効率の向上を図ることが出来る。
<10.フレーム補強部材(第二実施例)の構成の説明>
次に、フレーム補強部材30の第二実施例であるフレーム補強部材90について説明する。
第一実施例のフレーム補強部材30は、図14及び図16に示すように、一枚の板部材から成り、一部品で構成されているのに対して、第二実施例のフレーム補強部材90は、第一実施例のフレーム補強部材30と同様に、平面視L字状に形成され、図10に示すように面状部材2の四つの角部にそれぞれ取り付けられるものであるが、図40〜図42に示すように、同じ形状の第一分割体90aと第二分割体90bとを組み合わせて成り、二部品で構成されている。なお、第一分割体90aと第二分割体90bとは同じ形状を有するので、ここでは、第一分割体90aについてのみ説明し、第二分割体90bについては同じ符号を付して説明を省略する。
ここで、第一分割体90aは、樹脂材料等で形成されているが、勿論、材料はこれに限定されるものではなく、例えば、金属材料や複合材料を用いて構成することも可能である。更に、第一分割体90aは、図43に示すように、一端片とこの一端片と略直交する他端片とを有するL字形状の板部材から成る本体部91で構成されている。更に、本体部91は、内側の内側端部と外側の外側端部との間の中途部から外側端部に向かうに応じて次第に一方側に湾曲又は傾斜するように形成されている。
また、本体部91の一方側の一主面には、図43に示すように、面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合される補強ダボ部92が形成されている。この補強ダボ部92は、オスダボ部92aとメスダボ部92bとで構成されており、それぞれ、本体部91の面状部材2の角部のハトメ孔2aに対応する位置に形成されている。オスダボ部92aは、例えば、円柱状の凸部であって、本体部91の一端片の先端部91bの近傍に形成され、第二分割体90bのメスダボ部92b内に嵌合又は挿入される。メスダボ部92bは、例えば、円筒状の凸部であって、本体部91の他端片の先端部91cの近傍に形成され、第二分割体90bのオスダボ部92aが嵌合又は挿入される。
従って、第一分割体90aと第二分割体90bとを一主面同士を向き合わせて組み合わせた際には、図40〜図42に示すように、第一分割体90aのオスダボ部92aが第二分割体90bのメスダボ部92bに嵌合又は挿入され、第二分割体90bのオスダボ部92aが第一分割体90aのメスダボ部92bに嵌合又は挿入されて、第一分割体90aと第二分割体90bとが一体化される。この際、第一分割体90aと第二分割体90bとの補強ダボ部92(メスダボ部92b)がそれぞれ面状部材2のハトメ孔2aに係合される。その一方で、第一分割体90a及び第二分割体90bを離間させて、オスダボ部92aをメスダボ部92bから引き抜くことで、第一分割体90aと第二分割体90bとを容易に分解することが出来る。
なお、オスダボ部92aは、円柱状に形成され、メスダボ部92bは、円筒状に形成されることが好ましいが、オスダボ部92aがメスダボ部92bに嵌合又は挿入することが出来れば如何なる形状であってもよく、例えば、オスダボ部92aは、角柱状に形成され、メスダボ部92bは、角筒状に形成されるようにしてもよい。更に、メスダボ部92bは、円柱にオスダボ部92aの形状に対応した矩形状や多角形状の貫通孔が形成された構成を有するようにしてもよい。
更に、オスダボ部92aは、本体部91の他端片に形成され、メスダボ部92bは、本体部91の一端片に形成されるようにしてもよい。
更に、第一分割体90a及び第二分割体90bは、本体部91にそれぞれオスダボ部92aとメスダボ部92bとを一つずつ有することに限定されるものではなく、第一分割体90aと第二分割体90bのうちの一方がオスダボ部92aだけを有し、他方がメスダボ部92bだけを有するようにしてもよい。
また、図43に示すように、本体部91の直角な角部91aを挟む二辺(本体部91の一端片及び他端片の外側端部)には、面状部材2がフレーム補強部材30上に配置された際に、面状部材2の長辺方向及び短辺方向を位置決めする第一位置決め部93が形成されている。この第一位置決め部93は、立ち上がり壁で構成されており、フレーム補強部材90の直角な角部91aを挟む二辺の全域に形成されている。
また、図42及び図43に示すように、一端片の第一位置決め部93の頂面には、この頂面の法線方向に向けて矩形板状の位置決め凸部94aが形成されている。この位置決め凸部94aは、例えば、一端片の第一位置決め部93に沿って直線的に全面又は部分的に形成されている。更に、他端片の第一位置決め部93の頂面には、この位置決め凸部94aが嵌合又は挿入する位置決め凹部94bが形成されている。この位置決め凸部94bは、例えば、位置決め凸部94aと対応する位置に、他端片の第一位置決め部93に沿って直線的に形成されている。従って、一主面、第一分割体90aの一端片と第二分割体90bの他端片、第一分割体90aの他端片と第二分割体90bの一端片を、それぞれ向き合わせて第一分割体90aと第二分割体90bとを組み合わせた際に、位置決め凸部94aが位置決め凹部94bに嵌合又は挿入されるので、容易に位置決めすることが出来る。
また、図43及び図44に示すように、他端片の第一位置決め部93の頂面又はその近傍には、頂面の法線方向に向けて矩形板状の係合片95が突設されている。ここでは、係合片95は、所定の距離を存して二つ形成されている。更に、各係合片95の内側縁部とは反対側の外側の外面の先端部には、凸状の係合凸部95aが形成されている。
また、一端片の第一位置決め部93の頂面又はその近傍には、係合片95が係合される係合開口部96が形成されている。この係合開口部96は、係合片94と同様に矩形状に形成されており、第一分割体90a(第一位置決め部93)の厚さ方向に貫通する貫通口である。ここでは、係合開口部96は、係合片95と同様に、所定の距離をあけて二つ形成されている。更に、各係合開口部96内の他端側には、係合凸部95aが係合される係合部97が形成されている。例えば、この係合部97は、係合開口部96内に形成された段差等で構成されている。
なお、係合片95及び係合開口部96は、一端片及び他端片にそれぞれ二つ形成されることに限定されるものではなく、一つ又は三つ以上形成されるようにしてもよい。
また、係合片95及び係合開口部96は、一端片の外側端部と他端片の外側端部との角部(交点)91aと、第一分割体90aの一端片の内側端部と他端片の内側端部との交点91dとを結ぶ線L2に対して対称に配置されている。
従って、図40〜図42に示すように、一主面、第一分割体90aの一端片と第二分割体90bの他端片、第一分割体90aの他端片と第二分割体90bの一端片を、それぞれ向き合わせて第一分割体90aと第二分割体90bとを組み合わせた際には、第一分割体90aの係合片95が第二分割体90bの一方側から第二分割体90bの係合開口部96に差し込まれ、第一分割体90aの係合凸部95aが他方側で第二分割体90bの係合部97と係合され、第二分割体90bの係合片95が第一分割体90aの一方側から第一分割体90aの係合開口部96に差し込まれ、第二分割体90bの係合凸部95aが他方側で第一分割体90aの係合部97と係合されて、第一分割体90aと第二分割体90bとが一体化される。その一方で、係合片95を係合部97から離間させて、係合凸部95aと係合部97との係合状態を解除することで、第一分割体90aと第二分割体90bとを容易に分解することが出来る。すなわち、フレーム補強部材90は、第一分割体90aと第二分割体90bとを分解可能に一体化させることが出来る。
また、本体部91には、図43に示すように、ワイヤー等の筋交い部材(不図示)が取り付けられて、面状部材2に対角に配置された一対のフレーム補強部材90,90同士を連結する筋交い取付部98が形成されている。例えば、筋交い取付部98は、第一分割体90aの一端片の内側端部と他端片の内側端部との交点91dに形成されている。このような筋交い取付部98に筋交い部材を取り付けて面状部材2に対角に配置された一対のフレーム補強部材90,90同士を連結することにより、パネル部材1は、強度の向上を図ることが出来る。なお、本体部91の一主面及び/又は他主面に、強度や剛性の向上を図ると共に変形をすることを防ぐためにリブ部を設けるようにしてもよい。
また、本体部31の他主面には、図45に示すように、フレーム部材20を係合部材10を介して面状部材2の縁部に取り付ける際に、フレーム部材20の被係止部23,23が嵌合される凹状の嵌合凹部99が形成されている。この嵌合凹部98は、一端片の他主面の内側端部の近傍にこの内側端部に沿って直線的に形成されると共に、他端片の他主面の内側端部の近傍にこの内側端部に沿って直線的に形成され、平面視L字状に形成されている。従って、図38に示すように、本体部91にフレーム部材20の被係止部23,23間から突出する上述したような筋交い取付部98を有していても、図46に示すように、フレーム部材20の被係止部23,23を嵌合凹部99に嵌合させることで、フレーム部材20を面状部材2の縁部に取り付けることが出来る。
このようなフレーム補強部材90は、図10及び図38に示すように、補強ダボ部92が面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合された状態で、面状部材2の各角部にそれぞれ着脱可能に取り付けられる。これにより、フレーム補強部材90は、本体部91と第一位置決め部93とによって面状部材2を位置決めすることが出来る。更に、フレーム補強部材90は、フレーム補強部材30と同様に、フレーム部材20が隣接するフレーム部材20に対して捻り動作することを防止出来る。
具体的には、図40〜図42に示すように、面状部材2を挟んで、一主面、第一分割体90aの一端片と第二分割体90bの他端片、第一分割体90aの他端片と第二分割体90bの一端片を、それぞれ向き合わせて、第一分割体90aと第二分割体90bとを配置し、ハトメ孔2aに、面状部材2の一方から第一分割体90aの補強ダボ部92を挿入させると共に、他方から第二分割体90bの補強ダボ部92を挿入させて、各オスダボ部92aを各メスダボ部92bに嵌合又は挿入させ、第一分割体90a及び第二分割体90bの補強ダボ部92(メスダボ部92b)をそれぞれハトメ孔2aに係合させる。更に、第一分割体90a及び第二分割体90bの各係合片95を各係合開口部96に差し込んで、係合凸部95aを他方側で係合部97と係合させて、第一分割体90aと第二分割体90bとを一体化させる。以上のようにして、フレーム補強部材90は、補強ダボ部92(メスダボ部92b)が面状部材2のハトメ孔2aに係合された状態で、面状部材2に取り付けられる。
その一方で、第一分割体90a及び第二分割体90bの各係合片95を各係合部97から離間させて、係合凸部95aと係合部97との係合状態を解除して、係合片95を係合開口部96から引き抜くと共に、第一分割体90a及び第二分割体90bの各オスダボ部92aを各メスダボ部92bから引き抜くことで、第一分割体90aと第二分割体90bとを分解して、第一分割体90aと第二分割体90bとを面状部材2から取り外すことが出来る。
<11.面状部材をフレーム補強部材(第二実施例)を有するフレーム機構によりパネル化してパネル部材を製造するパネル部材の製造方法の説明>
先ず、ステップS21において、図10に示すように、面状部材2に、係合部材10を取り付けると共に、フレーム補強部材30の代わりに、フレーム補強部材90を取り付ける。
具体的には、図40〜図42に示すように、面状部材2の角部を挟んで、一主面、一端片と他端片を、それぞれ向き合わせて、フレーム補強部材90の第一分割体90aと第二分割体90bとを配置し、ハトメ孔2aに、面状部材2の一方から第一分割体90aの補強ダボ部92を挿入させると共に、他方から第二分割体90bの補強ダボ部92を挿入させて、各オスダボ部92aを各メスダボ部92bに嵌合又は挿入させ、第一分割体90a及び第二分割体90bの補強ダボ部92(メスダボ部92b)をそれぞれハトメ孔2aに係合させる。更に、第一分割体90a及び第二分割体90bの各係合片95を各係合開口部96に差し込んで、係合凸部95aを他方側で係合部97と係合させて、第一分割体90aと第二分割体90bとを一体化させる。以上のようにして、補強ダボ部92(メスダボ部92b)を面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合させた状態で、フレーム補強部材90を面状部材2に取り付ける。
更に、図9に示すように、面状部材2の縁部を、係合部材10の係止部11,11間の隙間に差し込み、係止部11で面状部材2を挟み込みつつ、係合部材10の係合凸部14を面状部材2のハトメ孔2aに係合させて、係合部材10を、フレーム補強部材90が取り付けられた面状部材2の角部以外の全てのハトメ孔2aに取り付ける。
次いで、ステップS22において、フレーム部材20を、図38及び図46に示すように、フレーム補強部材90に係止させると共に、図13に示すように、係合部材10に係止させて、図3に示すように、面状部材2の全ての縁部に係合部材10を介してフレーム部材20を取り付ける。
具体的には、図46に示すように、フレーム補強部材90を、フレーム補強部材90の第一位置決め部93側を挿入端として、フレーム部材20の被係止部23,23の間の隙間からフレーム部材20内に、フレーム部材20の側面部21,21を外側に撓み変形させつつ、フレーム部材20の被係止部23,23がフレーム補強部材90の嵌合凹部99に収容されるまで挿入して、フレーム補強部材90をフレーム部材20内に収容させる。すると、フレーム部材20の側面部21,21が復元力によって復元して、フレーム部材20の被係止部23と内部に収容されたフレーム補強部材90の嵌合凹部99とが係止する。更に、係合部材10を、係合部材10の連結部12を挿入端として、フレーム部材20の被係止部23,23の間の隙間からフレーム部材20内に、フレーム部材20の側面部21,21を外側に撓み変形させ及び/又は係合部材10の係止部11,11を内側に撓み変形させつつ、挿入して、係合部材10をフレーム部材20内に収容させる。すると、フレーム部材20の側面部21,21及び係合部材10の係止部11,11が復元力によって復元して、フレーム部材20の被係止部23と内部に収容された係合部材10の係止部11の先端部とが係止する。このようにして、フレーム部材20を、係合部材10を介して面状部材2の全ての縁部に取り付ける。
以上のようにして、面状部材2をフレーム機構3によりパネル化してパネル部材1が組み立てられる。
なお、上述したような面状部材2にフレーム補強部材90を取り付ける場合においても、面状部材2に、係合部材10を取り付ける代わりに、係合部材80を取り付けるようにしてもよい。すなわち、図38に示すように、面状部材2に、係合部材80を取り付けると共に、フレーム補強部材90を取り付けるようにしてもよい。
<12.フレーム補強部材(第二実施例)を有するフレーム機構によりパネル化されたパネル部材の作用効果の説明>
以上のように、パネル部材1は、面状部材2の角部のハトメ孔2aに係合されて、面状部材2の角部に着脱可能に取り付けられるフレーム補強部材90を備えている。従って、フレーム機構3は、フレーム補強部材30と同様に、フレーム補強部材90によって、フレーム部材20が隣接するフレーム部材20に対して捻り動作をすることを防止出来る。
また、パネル部材1は、フレーム補強部材90が、第一分割体90aと第二分割体90bとを組み合わせて成り、二部品で構成されているので、面状部材2を挟み込むようにして取り付けることが出来、面状部材2に対してより確実に取り付けることが出来る。
更に、パネル部材1は、面状部材2に対してより確実に取り付けることが出来るので、例えば、面状部材2にフレーム補強部材90を取り付けてからフレーム部材20を取り付けるまでの間に、フレーム補強部材90が面状部材2から外れたり位置がずれたりすることを防止でき、作業性の向上を図ることが出来る。
<13.変形例の説明>
なお、面状体は、上述したようなパネル部材1に限定されるものではなく、第一連結凹部41及び第二連結凹部43と嵌合可能な連結凸部25を有するものであれば、樹脂製以外の金属製や木製等、その他如何なる材質で形成されるものであってもよく、これらを組み合わせたものであってもよい。また、面状体は、可撓性を有するものであってもよく、可塑性を有するものであってもよい。
1 パネル部材、2 面状部材、2a ハトメ孔、2b 開口部、3 フレーム機構、4 連結機構、10 係合部材、11 係止部、12 連結部、13 開口部、14 係合凸部、15 係合舌状片、16 ガイド部、20 フレーム部材、21 側面部、22 底面部、23 被係止部、24 フレーム傾斜面、25 連結凸部、25a 係合部、30 フレーム補強部材、31 本体部、31a 角部、31b 角部、31c 角部、32 補強ダボ部、33 第一位置決め部、34 第二位置決め部、35 筋交い取付部、36 リブ部、40 連結部材、41 第一連結凹部、42 第一本体部、42a 一主面、42b 他主面、42c 側面部、43 第二連結凹部、44 第二本体部、45 ヒンジ部、46 補強部、47 係合部、48a 第一嵌合部、48b 第二嵌合部、49 連結傾斜面、50 連結補強部材、50a 一主面、50b 他主面、51 第一補強嵌合部、52 第二補強嵌合部、80 係合部材、80a 第一分割体、80b 第二分割体、81 係止部、82 連結部、83 係合凸部、84 嵌合凸部、84a 係合部、85 嵌合開口部、86 リブ部、87 係合片、87a 係合凸部、88 係合開口部、89 係合部、90 フレーム補強部材、90a 第一分割体、90b 第二分割体、91 本体部、91a 角部、91b 先端部、91c 先端部、91d 交点、92 補強ダボ部、92a オスダボ部、92b メスダボ部、93 第一位置決め部、94a 位置決め凸部、94b 位置決め凹部、95 係合片、95a 係合凸部、96 係合開口部、97 係合部、98 筋交い取付部、99 嵌合凹部、100 遮音室、100a 天井、100b 壁、100c 床

Claims (3)

  1. 一方の面状体と他方の面状体とを連結する連結機構であって
    記一方の面状体と嵌合可能な第一連結嵌合部が形成された第一本体部と、上記他方の面状体と嵌合可能な第二連結嵌合部が形成された第二本体部と、該第一本体部と該第二本体部とを回動可能に連結するヒンジ部とを有する連結部材を備え、
    上記連結部材は、上記面状体よりも長さ方向に長い長尺部材で構成され、長さ方向の両端部には、45°に切り欠かれた連結傾斜面が形成されていることを特徴とする連結機構。
  2. 上記第一本体部は、凸状又は凹状の第一嵌合部を有し、上記第二本体部は、該第一嵌合部と嵌合可能な凹状又は凸状の第二嵌合部を有していることを特徴とする請求項1に記載の連結機構。
  3. 上記面状体の側面には、上記第一連結嵌合部及び上記第二連結嵌合部と嵌合可能な連結嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の連結機構。
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