JP4936543B2 - ジョイント構造 - Google Patents

ジョイント構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4936543B2
JP4936543B2 JP2007213429A JP2007213429A JP4936543B2 JP 4936543 B2 JP4936543 B2 JP 4936543B2 JP 2007213429 A JP2007213429 A JP 2007213429A JP 2007213429 A JP2007213429 A JP 2007213429A JP 4936543 B2 JP4936543 B2 JP 4936543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engaging
members
engagement
claw
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007213429A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009047231A (ja
Inventor
淳一 佐々木
Original Assignee
淳一 佐々木
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 淳一 佐々木 filed Critical 淳一 佐々木
Priority to JP2007213429A priority Critical patent/JP4936543B2/ja
Publication of JP2009047231A publication Critical patent/JP2009047231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4936543B2 publication Critical patent/JP4936543B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

本発明は、隣接する2つの被連結部材を連結する際に使用されるジョイント構造に関する。
例えば、間仕切り等に使用されるパネル(被連結部材)は、一般に、額縁状に形成された枠体の表面側と裏面側とにパネル板を取り付けることによって構成されている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、上述のように構成した複数のパネルを組み合わせて、壁面や間仕切りを構成する場合には、隣接する2枚のパネルを専用の連結具等によって連結するようにしている(例えば、特許文献3,4参照)。
特開平9−100600号公報 特開平10−299095号公報 実開平5−32518号公報 実開平5−40419号公報
しかしながら、上述の特許文献1,2によると、一旦、パネルが構成された場合には、パネル自体を分解したり、組み立てなおしたりすることが困難である。
また、特許文献3,4によると、複数のパネルを連結し組み合わせて、間仕切りや壁部を形成する際に、例えば、平面状に連結するか、直角に連結するか等の連結態様の違いに応じて、使用する連結具が異なるため、種々の連結具を準備する必要があった。
そこで、本発明は、2つの被連結部材の連結及びその解除が容易であり、しかも、種々の態様の2つの被連結部材の連結に広く適用することができるジョイント構造を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、隣接する2つの被連結部材における相互に対向する取付面の間
に配設されて、前記2つの被連結部材を連結するジョイント構造に関する。本発明に係る
ジョイント構造は、それぞれの前記取付面に取り付けられる合成樹脂製の係合部材と、2
つの前記係合部材を連結する合成樹脂製のジョイント部材と、を備えている。そして、前
記係合部材は、係合凹部を介して相互に対面するとともに前記係合凹部の入り口となる開
口部を、相手方の前記係合部材に向けて開口させる1対の第1爪部を有している。また
前記ジョイント部材は、前記係合凹部に挿着される係合凸部を有している。また、前記1
対の第1爪部は、前記係合凸部が前記開口部を外側から前記係合凹部に向かって通過する
際には、弾性的に拡開して通過を許容するとともに、前記係合凹部に挿着された前記係合
凸部に対しては、元の位置に復帰して引き抜きを防止するようになっている。また前記
ジョイント部材の係合凸部は、前記係合凹部への挿入時には前記開口部を拡開し前記係合
凹部への挿入後には前記第1爪部に係合する第2爪部を有している。また、前記係合部材
及び前記ジョイント部材は、前記ジョイント部材の挿入方向及び前記第1爪部の拡開方向
の双方に対して直交する方向に長く形成されていて、その長手方向に直交する断面形状が
、前記長手方向のいずれの位置においても同じである。また、2つの前記係合部材が、前
記長手方向に沿って相互に平行に配置されるとともに、接続部材によって連結されている
。また、前記接続部材は、前記長手方向に沿った切り取り溝が、幅方向に複数形成されて
いる。
請求項2に係る発明は、隣接する2つの被連結部材における相互に対向する取付面の間
に配設されて、前記2つの被連結部材を連結するジョイント構造に関する。本発明に係る
ジョイント構造は、それぞれの前記取付面に取り付けられる合成樹脂製の係合部材と、2
つの前記係合部材を連結する合成樹脂製のジョイント部材と、を備えている。そして、前
記係合部材は、係合凹部を介して相互に対面するとともに前記係合凹部の入り口となる開
口部を、相手方の前記係合部材に向けて開口させる1対の第1爪部を有している。また、
前記ジョイント部材は、前記係合凹部に挿着される係合凸部を有している。また、前記1
対の第1爪部は、前記係合凸部が前記開口部を外側から前記係合凹部に向かって通過する
際には、弾性的に拡開して通過を許容するとともに、前記係合凹部に挿着された前記係合
凸部に対しては、元の位置に復帰して引き抜きを防止するようになっている。また、前記
ジョイント部材の係合凸部は、前記係合凹部への挿入時には前記開口部を拡開し前記係合
凹部への挿入後には前記第1爪部に係合する第2爪部を有している。また、前記係合凹部
に対する前記ジョイント部材の前記係合凸部の挿着状態において、前記第1爪部の先端が
前記ジョイント部材に弾性的に当接し、前記第2爪部の先端が前記係合凹部の内壁に弾性
的に当接するようになっている。また、2つの前記係合部材が、前記長手方向に沿って相
互に平行に配置されるとともに、接続部材によって連結されている。また、前記接続部材
は、前記長手方向に沿った切り取り溝が、幅方向に複数形成されている。
請求項3に係る発明は、隣接する2つの被連結部材における相互に対向する取付面の間
に配設されて、前記2つの被連結部材を連結するジョイント構造に関する。本発明に係る
ジョイント構造は、それぞれの前記取付面に取り付けられる合成樹脂製の係合部材と、2
つの前記係合部材を連結する合成樹脂製のジョイント部材と、を備えている。そして、前
記係合部材は、係合凹部を介して相互に対面するとともに前記係合凹部の入り口となる開
口部を、相手方の前記係合部材に向けて開口させる1対の第1爪部を有している。また、
前記ジョイント部材は、前記係合凹部に挿着される係合凸部を有している。また、前記1
対の第1爪部は、前記係合凸部が前記開口部を外側から前記係合凹部に向かって通過する
際には、弾性的に拡開して通過を許容するとともに、前記係合凹部に挿着された前記係合
凸部に対しては、元の位置に復帰して引き抜きを防止するようになっている。また、前記
ジョイント部材の係合凸部は、前記係合凹部への挿入時には前記開口部を拡開し前記係合
凹部への挿入後には前記第1爪部に係合する第2爪部を有すると共に、前記ジョイント部
材の挿入方向先端側に位置する前記第2爪部よりも挿入方向後端側に、前記第1爪部に係
合して前記係合凹部に対する前記係合凸部の挿入量を調整する第3爪部を有している。ま
た、2つの前記係合部材が、前記長手方向に沿って相互に平行に配置されるとともに、接
続部材によって連結されている。また、前記接続部材は、前記長手方向に沿った切り取り
溝が、幅方向に複数形成されている。
請求項1の発明によれば、隣接する2つの被連結部材にそれぞれ取り付けられた合成樹
脂製の係合部材を、同じく合成樹脂製のジョイント部材で連結することができる。この際
、ジョイント部材の係合凸部を開口部の外側から係合凹部に向けて通過させると、第1爪
部は、弾性的に拡開して係合凸部の通過を許容するので、工具等を使用することなく、係
合凸部を係合凹部に簡単に挿着させることができる。一方、係合凸部は、一旦、係合凹部
に挿着されると、元の位置に復帰した第1爪部によって引き抜きが阻止されるので、係合
状態が不要に解除されることはない。また、ジョイント部材によって連結された2つの係
合部材を引き離すには、ジョイント部材が合成樹脂によって形成されているので、例えば
、ジョイント部材をカッタ等によって、切断することにより、簡単に引き離すことが可能
である。つまり、ジョイント構造を簡単に分解することが可能である。
また、本発明によれば、ジョイント部材は、第2爪部を有しており、この第2爪部が、
係合凹部に対する係合凸部の挿入時に開口部を拡開して挿入を可能とし、挿入後には第1
爪部が第2爪部に係合して(引っ掛かって)引き抜きを防止する。
また、本発明によれば、係合部材及びジョイント部材は、長く形成されていて、長手方
向に直交する断面形状が、長手方向のいずれの位置においても同じであるので、係合部材
とジョイント部材とを長手方向に沿って長い範囲で係合させることができ、十分な係合強
度を確保することができる。
また、本発明によれば、係合部材は、長手方向に沿って相互に平行に配設された2つの
係合部材と、これらを連結する接続部材とを有しているので、相互に対向する係合部材が
2組形成され、各組の係合部材をそれぞれ1つのジョイント部材で連結して、合計2つの
ジョイント部材で連結することになるので、連結を確実なものとすることができる。
また、本発明によれば、接続部材を、2つの切り取り溝に沿って、例えば、カッタによ
って接断し、2つの切り取り溝の間を切除することにより、2つの係合部材の幅を容易に
調整することができる。
請求項2の発明によれば、隣接する2つの被連結部材にそれぞれ取り付けられた合成樹
脂製の係合部材を、同じく合成樹脂製のジョイント部材で連結することができる。この際
、ジョイント部材の係合凸部を開口部の外側から係合凹部に向けて通過させると、第1爪
部は、弾性的に拡開して係合凸部の通過を許容するので、工具等を使用することなく、係
合凸部を係合凹部に簡単に挿着させることができる。一方、係合凸部は、一旦、係合凹部
に挿着されると、元の位置に復帰した第1爪部によって引き抜きが阻止されるので、係合
状態が不要に解除されることはない。また、ジョイント部材によって連結された2つの係
合部材を引き離すには、ジョイント部材が合成樹脂によって形成されているので、例えば
、ジョイント部材をカッタ等によって、切断することにより、簡単に引き離すことが可能
である。つまり、ジョイント構造を簡単に分解することが可能である。
また、本発明によれば、ジョイント部材は、第2爪部を有しており、この第2爪部が、
係合凹部に対する係合凸部の挿入時に開口部を拡開して挿入を可能とし、挿入後には第1
爪部が第2爪部に係合して(引っ掛かって)引き抜きを防止する。
また、本発明によれば、第1爪部の先端がジョイント部材に対して弾性的に当接し、ま
た、第2爪部の先端が係合凹部の内壁に弾性的に当接するので、これら当接部を通って空
気が流通するのを防止することができる。つまり、空気の流れを遮断して密閉状態を創り
出すことができる。
また、本発明によれば、係合部材は、長手方向に沿って相互に平行に配設された2つの
係合部材と、これらを連結する接続部材とを有しているので、相互に対向する係合部材が
2組形成され、各組の係合部材をそれぞれ1つのジョイント部材で連結して、合計2つの
ジョイント部材で連結することになるので、連結を確実なものとすることができる。
また、本発明によれば、接続部材を、2つの切り取り溝に沿って、例えば、カッタによ
って接断し、2つの切り取り溝の間を切除することにより、2つの係合部材の幅を容易に
調整することができる。
請求項3の発明によれば、隣接する2つの被連結部材にそれぞれ取り付けられた合成樹
脂製の係合部材を、同じく合成樹脂製のジョイント部材で連結することができる。この際
、ジョイント部材の係合凸部を開口部の外側から係合凹部に向けて通過させると、第1爪
部は、弾性的に拡開して係合凸部の通過を許容するので、工具等を使用することなく、係
合凸部を係合凹部に簡単に挿着させることができる。一方、係合凸部は、一旦、係合凹部
に挿着されると、元の位置に復帰した第1爪部によって引き抜きが阻止されるので、係合
状態が不要に解除されることはない。また、ジョイント部材によって連結された2つの係
合部材を引き離すには、ジョイント部材が合成樹脂によって形成されているので、例えば
、ジョイント部材をカッタ等によって、切断することにより、簡単に引き離すことが可能
である。つまり、ジョイント構造を簡単に分解することが可能である。
また、本発明によれば、ジョイント部材は、第2爪部を有しており、この第2爪部が、
係合凹部に対する係合凸部の挿入時に開口部を拡開して挿入を可能とし、挿入後には第1
爪部が第2爪部に係合して(引っ掛かって)引き抜きを防止する。
また、本発明によれば、ジョイント部材の第3爪部を、第1爪部に係合させることで、
係合凹部に対するジョイント部材の係合凸部の挿入量を増加させることができる。これに
より、隣接する2つの部材の間の間隔を狭くすることができる。なお、第3爪部を複数設
けることで、係合凹部に対するジョイント部材の係合凸部の挿入量を複数の段階的に調整
することが可能となる。
また、本発明によれば、係合部材は、長手方向に沿って相互に平行に配設された2つの
係合部材と、これらを連結する接続部材とを有しているので、相互に対向する係合部材が
2組形成され、各組の係合部材をそれぞれ1つのジョイント部材で連結して、合計2つの
ジョイント部材で連結することになるので、連結を確実なものとすることができる。
また、本発明によれば、接続部材を、2つの切り取り溝に沿って、例えば、カッタによ
って接断し、2つの切り取り溝の間を切除することにより、2つの係合部材の幅を容易に
調整することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図7を参照して、本発明に係るジョイント構造10について説明する。このうち
、図1は、ジョイント構造10の分解斜視図を示している。なお、同図中の左側に矢印a
,b,cで示す方向について、矢印a方向がジョイント部材12の挿入方向、矢印b方向
が第1爪部18の拡開方向、矢印c方向が、矢印a方向及び矢印b方向の双方に直交する
長手方向(係合ユニット11及びジョイント部材12の長手方向)となる。図2は、ジョ
イント構造10の取付先となるパネル状部材(被連結部材)50の取付面56を説明する
斜視図である。図3は、ジョイント部材12の係合凸部(端部)21が、係合部材14の
係合凹部17に挿入される直前の状態を説明する拡大水平断面図である。ただし、同図で
は、図1において示した2つのジョイント部材12,12のうちの、一方のジョイント部
材12側のみを図示している。図4は、ジョイント部材12の係合凸部21が係合凹部1
7に挿入された状態を説明する水平断面図である。図5は、図4に示す状態からジョイン
ト部材12の係合凸部21の挿入量を増加させた状態を説明する水平断面図である。図6
は、パネル状部材50に対する係合ユニット11の取付方法を説明する水平断面図である
。図7は、ジョイント構造10の他の使用態様(連結態様)を説明する図である。なお、
以下の説明においては、係合ユニット11、係合部材14については、図3〜図6中の左
右方向を適宜「幅方向」とし、またジョイント部材12については、これらの図中の上下
方向を適宜「幅方向」として説明する。
図1に示すように、本実施形態では、ジョイント構造10は、2つの係合部材14を接続部材13で接続して構成した係合ユニット11,11と、これら係合ユニット11,11を連結する2つのジョイント部材12,12とを備えている。係合ユニット11及びジョイント部材12は、例えば、合成樹脂によって一方向(図1中の上下方向)に長く形成されていて、長手方向に直交する方向の断面形状が、長手方向のいずれの位置においても同形となるように形成されている。ここで、ジョイント構造10に使用される合成樹脂としては、例えば、塩化ビニル、エラストマー、EPDM、ゴム等をあげることができ、また、これらによって形成された発泡材も含まれるものとする。
本発明に係るジョイント構造10は、例えば、図2に示すような半製品としての2枚のパネル状部材(被連結部材)50を連結して、完成品としての1枚のパネル51を構成する際に使用する。ジョイント構造50は、その他、後に図7を参照して説明するように、被連結部材としてのパネル51(壁パネル51A、床パネル51B、天井パネル51C)を複数枚連結して壁面や床面や天井面を構成するのにも使用することができる。
ジョイント構造10は、例えば、図2に示すような2枚のパネル状部材(被連結部材)50を連結して1枚のパネル51を構成する際に使用される。なお、後述するが、複数のパネル51を連結して、壁面や間仕切り(不図示)を構成する場合には、個々のパネル51が被連結部材に相当する。
ここで、図2に示すパネル状部材50について説明する。パネル状部材50は、枠体52とパネル板53とによって構成されていて、枠体52は、縦方向の平行な2本の角材54,54を、その上端,中央,下端で横方向の3本の角材55,55,55によって連結して構成されている。パネル板53は、薄板状に形成されていて、枠体52の一方の面に接着剤等によって貼着されている。枠体52の他方の面、つまりパネル板53が貼着されない方の面は、額縁状の取付面56となっている。一方のパネル状部材50の取付面56に沿って一方の係合ユニット11を取り付け(ただし、同図では係合ユニット11を一点鎖線で図示している)、また、他方のパネル状部材50の取付面56に沿って他方の係合ユニット11を取り付け、これら2つ(1対)の係合ユニット11,11を後述するように2つのジョイント部材12,12で連結することにより、1枚のパネル51を構成している。なお、取付面56に対する係合ユニット11の取付方法については、後述する。
図1に示すように、ジョイント構造10を構成する係合ユニット11は、相互に平行に配設された2つの係合部材14,14と、これらを幅方向に接続する板状の接続部材13とを有している。なお、本実施形態においては、1つの係合部材14,14と接続部材3とは一体的に形成されている。接続部材13は、後述するように、その裏面13aを上述のパネル状部材50の取付面56に接触させた状態で固定される。なお、固定方法については後に説明する。接続部材13は、その表面13bに、長手方向に直交する断面形状が「V」字形で、長手方向に沿った切り取り溝15,15……が、幅方向に複数形成されている。これらの切り取り溝15,15……は、定規等(不図示)を使用することなく、これに沿って接続部材13をカッタ等(不図示)によって切断することができるようにするものである。例えば、カッタによって適宜な間隔の2本の切り取り溝15,15に沿って接続部材11を切断し、これら切り取り溝15,15の間に位置する部分を取り除いて、残りの部分を左右両側から中央に寄せることで、係合ユニット11の幅方向の寸法を狭くすることができる。これにより、係合ユニット11を、幅の狭い取付面56に対しても、2つの係合部材14,14が、取付面56の幅内に収まるように取り付けることができる。つまり、係合ユニット11は、幅の狭い取付面56に対しても簡単に適用させることができるので、幅寸法の異なる種々の取付面56に広く適用させることが可能である。
図3に示すように、係合ユニット11の各係合部材14は、相手方の係合ユニット11に向けて突設されて、幅方向に相互に対面する1対の爪部材16,16を有している。これら爪部材16,16の間には、後述するジョイント部材12の係合凸部21が挿入される係合凹部17が形成されている。爪部材16,16における先端側(接続部材13から遠い側)には、相手方の爪部材16,16に向けて第1爪部(抜け止め)18,18が突設されている。2つの第1爪部18,18は、その先端18a,18aが上述の係合凹部17の開口部(入り口)19を狭めるように配置されている。開口部19は、相手方の係合部材14に向かって開口している。第1爪部18,18の先端18a,18a間の幅t1は、後述するジョイント部材12のジョイント本体20の厚さt2よりも狭く(t1<t2)形成されている。これにより、図4,図5に示すように、ジョイント部材12の係合凸部21が係合凹部17に挿入された際に、第1爪部18,18の先端18a,18aが、弾性的にジョイント本体20に当接されるようになっている。図5に示すように、係合凹部17の深さt3は、ジョイント部材12の、幅方向の異なる位置に配置された3対の第3爪部23,23……のうち、最も幅方向中央近くに位置する第3爪部23,23が係合凹部17の中に入り込むことができる程度に設定されている。
図3に示すように、第1爪部18,18における、係合凹部17とは反対側の面には、傾斜面18b,18bが形成されている。これら傾斜面18b,18bは、第1爪部18,18の先端18a,18aに近い側ほど、係合凹部17に近づくように傾斜されている。つまり、2つの傾斜面18b,18bは、後述するジョイント部材12の幅方向の先端がほぼ三角形状に形成されるのに対応して、挿入前のジョイント部材12の先端に向かって拡開するように形成されている。
ジョイント部材12は、図1中の矢印c方向(図3中の紙面に垂直な方向)に長い板状
のジョイント本体20を有している。ジョイント本体20は、厚さ方向(図3中の左右方
向)の寸法に対して幅方向(図3中の上下方向)の寸法が大きく形成されていて、幅方向
の両端部は、上述の係合部材14,14の係合凹部17,17に挿入される係合凸部21
,21となっている。さらに詳しくいうと、各係合凸部21は、各係合凹部17に挿入さ
れる部分、つまり、本実施形態では、ジョイント本体20の幅方向端縁20aから、後述
する3対の第3爪部23,23……のうち、ジョイント本体20の幅方向中央に近い第3
爪部23,23の背面23c,23cまでの部分をいう。各係合凸部21には、1対の第
2爪部22,22と、3対の第3爪部23,23……が厚さ方向に突設されている。この
うち、1対の第2爪部22,22は、ジョイント本体20の幅方向の先端においてほぼ三
角形状に突設するように形成されていて、後述する第3爪部23,23よりも大きく形成
されている。3対の第3爪部23,23……は、第2爪部22,22よりも小さいほぼ三
角形状に形成されていて、ジョイント本体20における第2爪部22よりも幅方向中央側
にかけて順次、配置されている。ジョイント本体20の幅方向に沿っての、第2爪部22
,22とこれに最も近い第3爪部23,23との間、及びジョイント本体20の幅方向に
沿って隣接する2対の第3爪部23,23の間には、上述の係合部材14側の第1爪部1
8,18が係合するためのスペースが確保されている。
ジョイント本体20は、その厚さt2が、上述のように、第1爪部18,18の先端18a,18a間の幅t1よりも大きく、かつ爪部材16,16の内壁16a,16a間の幅t4よりも小さく(t1<t2<t4)設定されている。また、図3に示すジョイント本体20の幅t5は、図5に示すように、ジョイント本体20の幅方向端縁20a,20aがそれぞれ係合部材14,14の係合凹部17,17の底面17a,17aに当接したときに、爪部材16,16の先端16b,16bが小さな間隙Gを介して近接するように設定されている。なお、図5に示す状態となったときに、ジョイント構造10は、全体の厚さTが最も薄くなる。
図3に示すように、第2爪部22,22は、ジョイント本体20の厚さ方向に突出されていて、その先端22a,22a間の厚さt6は、上述の爪部材16,16の内壁16a,16a間の幅t4よりも広く(t4<t6)設定されている。これにより、第2爪部22,22は、係合凹部17に挿入された際に、その先端22a,22aを爪部材16,16の内壁16a,16aに弾性的に当接させるようになっている。第2爪部22,22は、ジョイント本体20の幅方向幅先端側に、上述の第1爪部18,18の傾斜面18b,18bと同方向に傾斜した傾斜面22b,22bを有している。
第3爪部23,23は、ジョイント本体20の厚さ方向に突出されていて、上述の第2爪部22,22よりも小さく形成されている。第3爪部23,23の先端23a,23a間の厚さt7は、上述の第1爪部18,18の先端18a,18a間の幅t1よりも大きく、かつ爪部材16,16の内壁16a,16a間の幅t4よりも小さく(t1<t7<t4)設定されている。第3爪部23,23は、上述の第1爪部18,18の傾斜面18b,18bに対応する傾斜面23b,23bが形成されている。ジョイント部材12全体は、爪部材16,16側の第1爪部18,18の係合位置によって、係合凹部17に対する挿入量が変化する。すなわち、第1爪部18,18が係合される位置が、第2爪部22,22の背面22c,22cか、あるいは3対の第3爪部23,23……のうちの、どの第3爪部23,23の背面23c,23cかによって、挿入量が変化する。挿入量は、図4に示すように、第1爪部18,18の係合位置が第2爪部22,22の背面22c,22cとなる場合に最も少なく、一方、図5に示すように、最も幅方向中央側に位置する第3爪部23,23の背面23c,23cとなる場合に最も多くなる。ジョイント構造10の実質的な厚さTは、これらに対応して、図4に示す場合が最も広く、逆に、図5に示す場合が最も狭くなる。なお、上述のように、ジョイント部材12は、第2爪部22,22に加えて、複数対の第3爪部23,23……を有することにより、係合凹部17,17に対する挿入量を変えることができるので、例えば、パネル状部材50の面積が大きくて、反りが生じてしまっているような場合でも、2枚のパネル状部材50,50を確実に連結することが可能となる。すなわち、例えば、図2に示すパネル状部材50に反りが生じている場合、2枚のパネル状部材50をジョイント構造10によって連結する際、2枚のパネル状部材50の相互に対面する取付面56,56の間隙が、場所によって異なることになる。この場合、それぞれの取付面56,56に係合ユニット11,11を取り付けると、係合ユニット11,11間の距離も場所によって異なることになる。このような場合、対向する係合部材14の係合凹部17に対する、ジョイント部材12の係合凸部21,21の挿入量を変えることで、対向する係合部材14(係合ユニット11,11)、ひいては2枚のパネル状部材50,50を確実に連結することができる。つまり、2枚のパネル状部材50,50に反りが生じている場合でも、ジョイント部材12,12の係合凸部21,21の挿入量を変えることで、反りを吸収して2枚のパネル状部材を堅固に連結することができる。
ここで、係合部材14、ジョイント部材12等の各寸法関係について整理しておく。
t1:第1爪部18,18の先端18a,18a間の幅
t2:ジョイント本体20の厚さ
t3:係合凹部17の深さ
t4:爪部材16,16の内壁16a,16a間の幅
t5:ジョイント本体20の幅
t6:第2爪部の先端間の厚さ
t7:第3爪部の先端間の厚さ
T :ジョイント構造の厚さ
上述の各寸法t1〜t7、Tに対して、
t1<t2<t7<t4<t6
が成立し、また、
t3については、図5に示すように、ジョイント本体12の幅方向端縁20aから、最も幅方向最中央側に位置する第3爪部23,23の背面23c,23cまでの距離よりも大きく設定され、
t5については、図5に示すように、ジョイント本体20の幅方向端縁20a,20aが、それぞれの係合凹部17,17の底面17a,17aに当接したときに、爪部材16,16の先端16b,16b間に間隙Gが確保されるように設定されている。なお、この間隙Gは、ジョイント構造10を解体する際に、カッタ等を差し入れて、ジョイント部材12を切断する際に使用される。
また、Tについては、ジョイント部材12の係合凸部11,11の挿入量が最も少ない図4に示す状態で最大となり、挿入量が最も多い図5に示す状態で最小となる。
上述のような構成のジョイント構造10は、以下に説明するようにして、2つの係合ユニット11,11をジョイント部材12,12によって連結し、また連結後には、ジョイント部材12,12が引き抜かれることを防止することができる。
図3に示すように、ジョイント部材12の一方の係合凸部21を、1対の爪部材16,16に向けて移動させる。ジョイント部材12の第2爪部22,22の傾斜面22b,22bが、爪部材16,16の第1爪部18,18の傾斜面18b,18bに当接されると、爪部材16,16は、傾斜面22b,22bによって拡開されて(押し広げられて)弾性的に変形する。さらにジョイント部材12の移動を続けると、爪部材16,16がさらに拡開される。そして、第1爪部18,18は、その先端18a,18aが第2爪部22,22の先端22a,22aを越えると、図4に示すように、元の位置に復帰して、第2爪部22,22の背面22c,22c側に係合される。こうして、第1爪部18,18と第2爪部22,22とが一旦係合されると、ジョイント部材12を係合ユニット11の係合凹部17から引き抜くことができない。このジョイント部材12の係合状態においては、上述のように、ジョイント部材12のジョイント本体20の厚さt2が、第1爪部18,18の先端18a,18a間の幅t1よりも大きく設定され、また、第2爪部22,22の先端22a,22a間の厚さt6が、爪部材16,16の内壁16a,16a間の幅t4よりも大きく設定されているので、第1爪部18,18の先端18a,18aがジョイント本体20に対し、また、第2爪部22,22の先端22a,22aが爪部材16,16の内壁16a,16aに対して、弾性的に接触(当接)される。したがって、当接部分を空気が通過するのを禁止することができる。このため、本発明に係るジョイント構造10は、例えば、複数のパネル51,51……を組み合わせて密閉空間を構成するような場合、隣接するパネル51,51を連結するのに好適に使用することができる。
図4に示す状態から、ジョイント部材12をさらに矢印方向に移動させると、第1爪部18,18は、最初の第3爪部23,23の傾斜面23b,23bによって拡開され、その後、第3爪部23,23の先端23a,23aが通過すると、第3爪部23,23の背面23c,23cに係合される。さらに、矢印方向に移動させると、同様にして第1爪部18,18を、2番目の第3爪部23,23の背面23c,23cに係合させることができる。そして、さらに、矢印方向に移動させると、図5に示すように、第1爪部18,18を、3番目の第3爪部23,23の背面23c,23cに係合させることができる。以上の動作を、2つのジョイント部材12,12のそれぞれの係合凸部21,21について繰り返すことにより、2つの係合ユニット11,11を、2つのジョイント部材12,12で確実に、また堅固に連結することができる。なお、以上では、係合ユニット11の係合凹部17に対して、ジョイント部材12を移動させることで、ジョイント部材12の係合凸部21を係合凹部17に挿入させる場合を説明したが、実際には、一方の係合ユニット11の係合凹部17に係合された状態のジョイント部材12に対して、他方の係合ユニット11が取り付けられたパネル状部材50を移動させることで、係合ユニット11をジョイント部材12の係合凹部17に挿入させる場合もある。
こうして、2つのジョイント部材12,12によって連結された2つの係合ユニット11,11は、係合部材14側の第1爪部18,18と、ジョイント部材12側の第2爪部22,22又は第3爪部23,23が係合されるので、ジョイント部材12の係合凸部21を、係合凹部17から簡単に引き抜くことはできない。つまり、2つの係合ユニット11,11を簡単に引き離すことが困難であり、ジョイント構造10を簡単に解体することができない。ただし、次に説明するように、カッタ等を利用する場合には、ジョイント構造10による2つのパネル状部材50,50の連結を容易に解除することができる。
図5を参照して上述したように、ジョイント部材12の係合凸部21,21をそれぞれ相互に対向する係合ユニット11,11の係合部材14,14の係合凹部17,17に最大の挿入量で挿入させた状態においても、2つの係合ユニット11,11の爪部材16,16の先端16b,16bの間に、適宜な間隙Gが形成されるようにしている。パネル51を分解する際に、例えば、この間隙Gにカッタ(不図示)を差し入れて、ジョイント部材12を長手方向に切断することで、2つの係合ユニット11,11を簡単に引き離すことができるので、パネル51を2枚のパネル状部材50に簡単に分解することができる。さらに、切断されたジョイント部材12は、係合部材14の長手方向にスライド移動させることで、係合凹部17から簡単に取り外すことができる。これにより、それぞれのパネル状部材50,50には、係合ユニット11,11がそのまま残るので、これら係合ユニット11,11を新規のジョイント部材12,12によって連結することにより、パネル状部材50,50を繰り返し、再利用することが可能となる。
ここで、上述の係合ユニット11,ジョイント部材12は、例えば、屈曲が容易な軟質の合成樹脂によって形成した場合には、長く形成して巻いた状態で保管することができる。この場合には、必要な長さを適宜、巻き解いて切断して使用することができるので、便宜である。
つづいて、ジョイント構造10の使用態様について説明する。図6は、図2に示すパネル状部材50の枠体52の取付面56にジョイント構造10を取り付けるようすを示している。まず、2つの係合ユニット11,11を、それぞれ別のパネル状部材50,50の取付面56,56に取り付ける。この際、係合ユニット11の2つの係合部材14,14の間に複数枚の保持板57を挿入して、接続部材13の表面13bに押し当てる。そして、保持板57の表面側から、ステイプラに類似した固定具として知られるタッカー(不図示)により、タッカー刃58,58をパネル状部材50の取付面56に打ち込む。すなわち取付面56と保持板57との間に接続部材13を挟み込む。これにより、取付面56に係合ユニット11を取り付けることができる。なお、保持板57を使用することなく、接続部材13をタッカー刃57によって直接、取付面56に打ち付けるようにしてもよい。また、保持板57の枚数については、確保すべき強度に応じて、適宜な枚数を選択すればよい。こうして、2つのパネル状部材50,50の取付面56,56にそれぞれ係合ユニット11,11を取り付けることができる。
つづいて、2つのパネル状部材50,50を近接させて、それぞれの対向する係合部材
14,14の係合凹部17,17に、ジョイント部材12の係合凸部21,21を挿入す
る。これにより、2枚のパネル状部材50,50を連結して1枚のパネル51を構成する
ことができる。こうして構成したパネル51は、上述のように、係合ユニット11,11
の第1爪部18,18がジョイント部材12に対し、また、ジョイント部材12,12の
第2爪部22,22が爪部材16,16の内壁16a,16aに対して弾性的に当接され
るので、高い密閉性を確保することができる。
次に、図7(a),(b)を参照して、本発明に係るジョイント構造10の他の使用態様(連結態様)として、パネル(被連結部材)51に相当する壁パネル51A、床パネル51B、天井パネル51C等を連結して、壁面,床面,天井面,間仕切り,サウナ室等を構成する場合を説明する。
図7(a)に示す壁パネル51Aの左側面51a、右側面51b、下面51c、上面51dにそれぞれ全長にわたって係合ユニット11を取り付ける。この壁パネル51Aの左右方向に隣接する壁パネル51Aに対しても同様に、係合ユニット11を取り付ける。壁パネル51Aの左側面51aに取り付けられた係合ユニット11と、この壁パネル51Aの左に隣接する壁パネル51Aの右側面51bに取り付けられた係合ユニット11とを、2つのジョイント部材(不図示)で連結することにより、平面状に左右方向に隣接する2枚の壁パネル51A,51Aを連結することができる。同様にして、次々と隣接する壁パネル51Aを連結することで、壁面を構成することができる。同様にして、水平面上で相互に隣接する床パネル51B,51B、及び相互に隣接する天井パネル51C,51Cをジョイント構造10によって順次に連結して、床面及び天井面を構成することができる。
また、図7(b)に示すように、床パネル51Bと壁パネル51Aとの連結については、水平な床パネル51Bの上面に施工されたタイル貼付面51eの端部に沿って係合ユニット11を取り付ける。この係合ユニット11と、壁パネル51Aの下面51cに取り付けた係合ユニット11とをジョイント部材12,12で連結することにより、床パネル51Bに対して壁パネル51Aを直立させた状態で連結することができる。
また、天井パネル51Cと壁パネル51Aとの連結については、水平な天井パネル51Bの下面51fの端部に沿って係合ユニット11を取り付ける。この係合ユニット11と、壁パネル51Aの上面51dに取り付けた係合ユニット11とをジョイント部材12,12で連結することにより、天井パネル51Cに対して壁パネル51Aを直角に連結することができる。
以上のようにして、壁パネル51A、床パネル51B、天井パネル51Cをジョイント構造10によって連結することにより、例えば、室内にサウナ室等の個別な空間を簡単に構築することができる。この際、上述のように、ジョイント構造10は、気密性を保持することができるので、サウナ室内を密閉することができる。なお、ジョイント構造10の係合ユニット11と各パネルとの境界部分には、密閉性を高めるために、必要に応じてコーキング剤等を塗工するとよい。
また、上述のジョイント構造10を使用すると、従来とは異なる工法で、サウナ室の壁面を構成することができる。既存の室内にサウナ室を構築する場合、サウナ室は、長方形状(又は正方形状)の床面と、床面の4つの端縁に立設された4つの壁面と、4つの壁面に囲まれた空間の上端を閉鎖する天井面とによって構成される。この場合、一般的に、サウナ室は、その2つの壁面を、既存の室内の2つの壁に近接させて配置することになり、既存の室内の2つの壁と、サウナ室の2つの壁面(の外面)との間には、ほとんどスペースがなくなる。したがって、例えば、このスペースに工具等を差し入れて、2つの壁面を釘やねじによって固定することができない。このため、従来は、2つの壁面を先に釘やねじによって固定した後、これらの壁面が既存の室内の壁にほぼ密着するように移動させる等、その工法に制約を受けることが多かった。これに対して、本発明に係るジョイント構造10を使用する場合には、釘打ちやねじ留めが不要で、上述のパネル状部材50を順次、ジョイント構造10によって、連結することで、簡単にサウナ室を構築することができる。このため、従来の工法と比較して、全体に作業自体が簡単で、しかも短時間でサウナ室を創ることができる。
また、ジョイント構造10は、上述のように、カッタ等でジョイント部材12を切断することで、2つの係合ユニット11,11を簡単に分離させることができるので、サウナ室等の解体についてもその作業が容易となる。
以上説明したように、本発明に係るジョイント構造10は、種々のパネル状部材を連結するのに使用することができる。すなわち、2枚のパネル状部材50を連結して1枚のパネル51を構成する際に使用することができる。また、平面状に隣接する2枚の壁パネル51A、2枚の床パネル51B、2枚の天井パネル51Cを連結する際に使用することができる。さらに、隣接する床パネル51Bと壁パネル51A、隣接する天井パネル51Cと壁パネル51Aといったように、相互に交差するものについても広く使用することができる。また、ジョイント構造10は、2枚の壁パネル51A,51Aが上面視において「T」字形に交差する場合についても適用することができる。
以上の説明では、ジョイント構造10の係合ユニット11を直線状に取り付ける場合を例に説明したが、例えば、2つの係合ユニット11,11を緩く湾曲するようにして取り付け、これら係合ユニット11,11を同様に緩く湾曲させたジョイント部材12,12によって連結するように使用することも可能である。
また、以上の実施形態では、ジョイント部材12の幅方向両端部の係合凸部21が、第2爪部22,22及び第3爪部23,23を有する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、係合凸部をその水平断面形状が、円形、楕円形、方形等になるように形成してもよい。ただし、この場合でも、これらの形状の係合凸部は、第1爪部18,18の開口部19を拡開して係合凹部17に挿入することができ、かつ挿入後には、第1爪部18,18に引っ掛かり引き抜きが防止されるものとする。これら円形、楕円形、方形等の形状の係合凸部21は、上述のジョイント部材12の幅方向両端部の係合凸部として形成してもよく、また、幅方向の一方の端部の係合凸部として形成し、他方の端部の係合凸部は、図3等の示す形状としてもよい。
また、上述の実施形態では、係合ユニット11及びジョイント部材12が、図1に示す上下方向に長く形成された場合を例に説明したが、例えば、密閉構造や強度的に強固な連結構造が特に必要でない場合には、例えば、図7に示す壁パネル51Aの左側面51a、右側面51b、下面51c、正面15dの全長にわたって係合ユニット11を取り付けるのに代えて、短く切断した係合ユニット12を長手方向の複数箇所に断続的に配置し、これにあわせた長さのジョイント部材12でこれらを連結するようにしてもよい。
また、上述では、2つの係合部材14を接続部材13で接続して1つの係合ユニット11を構成し、相互に対向する取付面56のそれぞれに係合ユニット11を取り付けて、これら2つの係合ユニット11,11を2つのジョイント部材12,12によって連結する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、相互に対向する取付面56のそれぞれに係合凹部14を単独で取り付け、相互に対向する係合凹部14を1つのジョイント部材12で連結するようにしてもよい。
また、本発明に係るジョイント構造10は、地震対策としても使用することが可能である。被取付部材としての床面に対して、被取付部材としての箪笥,食器棚等の家具を固定するのにも使用することが可能である。床面に対して上向きに係合ユニット11を取り付け、家具の下面にこれに対向するように、下向きに係合ユニット11を取り付ける。そして、それぞれの係合ユニット11,11を2つのジョイント12によって連結する。これにより、床面に対して家具を固定することができるので、地震時等に家具が転倒することを有効に防止することができる。
本発明は、隣接するパネル状部材を連結する場合に限らず、相互に対面する面を有する2つの部材を連結する場合に広く適用することが可能である。
ジョイント構造の分解斜視図を示している。 パネル状部材における、ジョイント構造が取り付けられる箇所を説明する斜視図である。 ジョイント部材の係合凸部が、係合部材の係合凹部に挿入される直前の状態を説明する拡大水平断面図である。 ジョイント部材の係合凸部が係合凹部に挿入された状態を説明する水平断面図である。 図4に示す状態からジョイント部材の係合凸部の挿入量を増加させた状態を説明する水平断面図である。 パネル状部材に対する係合部材の取付方法を説明する水平断面図である。 ジョイント構造の他の使用態様(連結態様)を説明する図である。
符号の説明
10……ジョイント構造、11……係合ユニット、12……ジョイント部材、13……
接続部材、14……係合部材、15……切り取り溝、16……爪部材、16a……爪部材
の内壁、17……係合凹部、18……第1爪部、18a……第1爪部の先端、21……係
合凸部、22……第2爪部、22a……第2爪部の先端、23……第3爪部、50……パ
ネル状部材(被連結部材)、51……パネル(被連結部材)、51A……壁パネル(被連
結部材)、51B……床パネル(被連結部材)、51C……天井パネル(被連結部材)、
56……取付面、

Claims (3)

  1. 隣接する2つの被連結部材における相互に対向する取付面の間に配設されて、前記2つ
    の被連結部材を連結するジョイント構造において、
    それぞれの前記取付面に取り付けられる合成樹脂製の係合部材と、
    2つの前記係合部材を連結する合成樹脂製のジョイント部材と、を備え、
    前記係合部材は、係合凹部を介して相互に対面するとともに前記係合凹部の入り口とな
    る開口部を、相手方の前記係合部材に向けて開口させる1対の第1爪部を有し、
    前記ジョイント部材は、前記係合凹部に挿着される係合凸部を有し、
    前記1対の第1爪部は、前記係合凸部が前記開口部を外側から前記係合凹部に向かって
    通過する際には、弾性的に拡開して通過を許容するとともに、前記係合凹部に挿着された
    前記係合凸部に対しては、元の位置に復帰して引き抜きを防止するようになっており
    前記ジョイント部材の係合凸部は、前記係合凹部への挿入時には前記開口部を拡開し前
    記係合凹部への挿入後には前記第1爪部に係合する第2爪部を有し、
    前記係合部材及び前記ジョイント部材は、前記ジョイント部材の挿入方向及び前記第1
    爪部の拡開方向の双方に対して直交する方向に長く形成されていて、その長手方向に直交
    する断面形状が、前記長手方向のいずれの位置においても同じであり、
    2つの前記係合部材が、前記長手方向に沿って相互に平行に配置されるとともに、接続
    部材によって連結されており、
    前記接続部材は、前記長手方向に沿った切り取り溝が、幅方向に複数形成されている、
    ことを特徴とするジョイント構造。
  2. 隣接する2つの被連結部材における相互に対向する取付面の間に配設されて、前記2つ
    の被連結部材を連結するジョイント構造において、
    それぞれの前記取付面に取り付けられる合成樹脂製の係合部材と、
    2つの前記係合部材を連結する合成樹脂製のジョイント部材と、を備え、
    前記係合部材は、係合凹部を介して相互に対面するとともに前記係合凹部の入り口とな
    る開口部を、相手方の前記係合部材に向けて開口させる1対の第1爪部を有し、
    前記ジョイント部材は、前記係合凹部に挿着される係合凸部を有し、
    前記1対の第1爪部は、前記係合凸部が前記開口部を外側から前記係合凹部に向かって
    通過する際には、弾性的に拡開して通過を許容するとともに、前記係合凹部に挿着された
    前記係合凸部に対しては、元の位置に復帰して引き抜きを防止するようになっており
    前記ジョイント部材の係合凸部は、前記係合凹部への挿入時には前記開口部を拡開し前
    記係合凹部への挿入後には前記第1爪部に係合する第2爪部を有し、
    前記係合凹部に対する前記ジョイント部材の前記係合凸部の挿着状態において、前記第
    1爪部の先端が前記ジョイント部材に弾性的に当接し、前記第2爪部の先端が前記係合凹
    部の内壁に弾性的に当接し、
    2つの前記係合部材が、前記長手方向に沿って相互に平行に配置されるとともに、接続
    部材によって連結されており、
    前記接続部材は、前記長手方向に沿った切り取り溝が、幅方向に複数形成されている、
    ことを特徴とするジョイント構造。
  3. 隣接する2つの被連結部材における相互に対向する取付面の間に配設されて、前記2つ
    の被連結部材を連結するジョイント構造において、
    それぞれの前記取付面に取り付けられる合成樹脂製の係合部材と、
    2つの前記係合部材を連結する合成樹脂製のジョイント部材と、を備え、
    前記係合部材は、係合凹部を介して相互に対面するとともに前記係合凹部の入り口とな
    る開口部を、相手方の前記係合部材に向けて開口させる1対の第1爪部を有し、
    前記ジョイント部材は、前記係合凹部に挿着される係合凸部を有し、
    前記1対の第1爪部は、前記係合凸部が前記開口部を外側から前記係合凹部に向かって
    通過する際には、弾性的に拡開して通過を許容するとともに、前記係合凹部に挿着された
    前記係合凸部に対しては、元の位置に復帰して引き抜きを防止するようになっており
    前記ジョイント部材の係合凸部は、前記係合凹部への挿入時には前記開口部を拡開し前
    記係合凹部への挿入後には前記第1爪部に係合する第2爪部を有すると共に、前記ジョイ
    ント部材の挿入方向先端側に位置する前記第2爪部よりも挿入方向後端側に、前記第1爪
    部に係合して前記係合凹部に対する前記係合凸部の挿入量を調整する第3爪部を有する、
    2つの前記係合部材が、前記長手方向に沿って相互に平行に配置されるとともに、接続
    部材によって連結されており、
    前記接続部材は、前記長手方向に沿った切り取り溝が、幅方向に複数形成されている、
    ことを特徴とするジョイント構造。
JP2007213429A 2007-08-20 2007-08-20 ジョイント構造 Expired - Fee Related JP4936543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213429A JP4936543B2 (ja) 2007-08-20 2007-08-20 ジョイント構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213429A JP4936543B2 (ja) 2007-08-20 2007-08-20 ジョイント構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009047231A JP2009047231A (ja) 2009-03-05
JP4936543B2 true JP4936543B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=40499631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007213429A Expired - Fee Related JP4936543B2 (ja) 2007-08-20 2007-08-20 ジョイント構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4936543B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5436915A (en) * 1977-08-29 1979-03-19 Fujitsu Ltd Threshold value setting method in digital signal
JPS60149507A (ja) * 1984-01-12 1985-08-07 Sumitomo Chem Co Ltd 農園芸用殺菌組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009047231A (ja) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6805185B2 (en) Cover panel attachment system for partitions
KR101545308B1 (ko) 프로파일부재의 모서리 연결구 및 이를 포함하는 프레임 구조물
EP2363660A1 (en) Solar battery module
JP3831715B2 (ja) 断熱構造体及びその施工方法
JP2015059393A (ja) 枠組みパネルの補強装置
JP4936543B2 (ja) ジョイント構造
JP5258240B2 (ja) 建物の開口部内枠材の組立構造及び連結部材
JP7201202B2 (ja) 取付ユニット
JP2006226083A (ja) 隙間調整具
JP2010174454A (ja) 浴室壁パネルの接続構造
WO2017125757A1 (en) Device for connecting components of a wall frame assembly and method of using said device
KR200253757Y1 (ko) 조립식 칸막이의 연결 구조
EP1099863B1 (en) Interconnecting structure for multiple members
AU622641B2 (en) Panel edge strips
JP2008031737A (ja) 壁パネルと天井下地材の連結構造
JP5785652B1 (ja) 建具用枠体の取付金具
JP2736595B2 (ja) 組立式の下地材
JP3653454B2 (ja) 壁下地用金属製角筒柱
JP7446758B2 (ja) パネル材の振れ止め構造
KR200397161Y1 (ko) 섀시 프레임의 모서리 고정구
JP5191723B2 (ja) 接合部材及び建具
JPS6348797Y2 (ja)
KR20050018933A (ko) 벽체용패널과 벽체용패널의 고정부재와 결합부재 및 그설치 방법
JP2010031500A (ja) 壁用パネル材
JP2023129989A (ja) 住宅設備取付壁用接合部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees