JP2000300416A - 吊り下げ式圧縮袋 - Google Patents

吊り下げ式圧縮袋

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JP2000300416A
JP2000300416A JP11118012A JP11801299A JP2000300416A JP 2000300416 A JP2000300416 A JP 2000300416A JP 11118012 A JP11118012 A JP 11118012A JP 11801299 A JP11801299 A JP 11801299A JP 2000300416 A JP2000300416 A JP 2000300416A
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Japan
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hanging
compression bag
band
bag
compression
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JP11118012A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Sumii
敏弘 炭井
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DAIKOKU KOGYO KK
Original Assignee
DAIKOKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の空気を排出させることによって衣類等
の被収納物(3) を圧縮した状態で収容することのできる
圧縮袋において、被収納物(3) が圧縮収容された状態に
ある袋体を、押し入れやたんす等の収納庫内に、吊り下
げ強度を高めた状態で確実に収納できるようにするこ
と。 【解決手段】 重ね合わせた表裏二枚の矩形状シートを
相互に部分的に溶着させることにより、圧縮袋部(2)
と、これに連続する帯状袋部(22)とが形成され、圧縮袋
部(2) は、内部の空気を排出させることによって衣類等
の被収納物(3) を圧縮した状態に収容するための袋部で
あり、帯状袋部(22)は、溶着された仕切り辺(21)によっ
て圧縮袋部(2) と区画されると共に、吊り下げ用の吊り
下げ具(11)が設けられていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は圧縮袋、特に、衣
類等の被収納物を収容した後に内部の空気を排出するこ
とによって前記被収納物を圧縮した状態で収容すること
のできる圧縮袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】布団や衣類等の被収納物を透明樹脂製の
袋体内に収容し、前記袋体内の空気を掃除機で吸引した
り、手で押し出して排出したりして、前記袋体内を略真
空状態とすることにより、前記被収納物を圧縮させて保
管することのできる形式の圧縮袋が知られている。この
種圧縮袋を利用することにより、布団や衣類等をその折
り畳んだ状態の通常の厚さの3分の1程度に圧縮させた
状態で収納することができるので、普段使用しない布団
や嵩張るセーターやジャンパー等の衣類を、押し入れや
衣装ケース等に嵩低く重ねて収納しておくことができ、
その分、収納スペースを有効に利用することができる。
【0003】しかしながら、上記のような従来の圧縮袋
では、押し入れや衣装ケース等に積層させた状態で収納
されることから、押し入れや衣装ケース等に収納した状
態のままでは、各袋体内の被収納物の確認が困難であ
り、又、重ねられた袋体のうち、下層に位置する袋体は
取り出しにくいという問題があった。この問題を解決す
るために、例えば、前記袋体の一辺に鉤状のフックやひ
も等の吊り下げ手段を設ければ、衣類等の被収納物を圧
縮収納させてなる袋体を、収納庫内に吊り下げて収納す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記袋体は圧縮袋とし
て利用されるため密封可能でなければならないから、上
記したような吊り下げ手段は、前記袋体を貫通させるこ
とにより取り付けることはできず、袋体を構成している
シートに、接着剤による接着や、熱、超音波、或は、高
周波等による溶着等によって取り付けられなければなら
ない。
【0005】しかしながら、袋体は、内部の空気を排出
させたとき全体に収縮されるため、圧縮時には前記シー
トがシワ寄ってしまう。これにより、前記吊り下げ手段
の前記シートへの接着部や溶着部が直接影響を受けてし
まい、前記吊り下げ手段は、前記シートから外れ易いも
のとなってしまう。又、袋体の内部に収容される被収容
物は、布団や厚手の衣類等といった比較的重量のあるも
のなので、表面に接着や溶着等により取り付けただけの
吊り下げ手段では、被収納物を収容した状態の袋体を吊
り下げた状態で支え切れないという問題もある。
【0006】本発明は、内部の空気を排出させることに
よって衣類等の前記被収納物を圧縮した状態で収容する
ことのできる圧縮袋において、前記被収納物が圧縮収容
された状態にある袋体を、押し入れやたんす等の収納庫
内に、吊り下げた状態で確実に収納できるようにするこ
と、つまり、吊り下げ強度を高めることを課題とする。 <1項>
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『重ね合わせた表裏
2枚の矩形状シートを相互に部分的に溶着させることに
より、圧縮袋部と、これに連続する帯状袋部とが形成さ
れ、前記圧縮袋部は、内部の空気を排出させることによ
って衣類等の被収納物を圧縮した状態に収容するための
袋部であり、前記帯状袋部は、溶着された仕切り辺によ
って前記圧縮袋部と区画されると共に吊り下げ用の吊り
下げ具が設けられている』ことである。
【0008】上記解決手段は次のように作用する。2枚
の矩形状シートを重ね合わせると共に部分的に溶着する
ことにより、一辺を開放辺とする圧縮袋部を形成すると
ともに、前記圧縮袋部における前記開放辺以外の溶着辺
部を共通にして帯状袋部を連続するように形成する。す
なわち、前記溶着辺部が、前記圧縮袋部と帯状袋部との
仕切り辺となり、両者は、内部相互が連通することなく
区画されることとなる。前記圧縮袋部の前記開放辺に
は、通常の圧縮袋と同様に、開閉自在な閉塞手段を設け
ておけば良い。そして、圧縮袋部内に衣類等の被収納物
を収納した後、前記開放辺から内部の空気を吸引等によ
り排出させる。圧縮袋部の内部が略真空状態になるにつ
れて、前記衣類等の被収納物は圧縮されるとともに、前
記圧縮袋部は扁平な板状体となり、前記圧縮袋部を構成
している前記矩形状シートは全体にシワが寄った状態に
収縮される。前記帯状袋部は、溶着辺である仕切り辺に
よって前記圧縮袋部とは遮断され連通しない態様となっ
ているから、圧縮袋部を収縮状態に変形させても、前記
帯状袋部及びそれに取り付けられる吊り下げ具には何ら
その影響が及ぶことがない。よって、前記帯状袋部に設
けた吊り下げ具の取り付け状態は初期の状態のまま維持
されることとなる。
【0009】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。圧縮袋部に被収納物を収容させるとと
もに圧縮扁平状態に収縮させても、帯状袋部及びそれに
設けた吊り下げ具の取り付け態様は何ら変化するもので
はないから、圧縮袋部のシート面が前記収縮によってシ
ワ寄った状態に変形しても、吊り下げ具は帯状袋体から
不用意に外れることはない。よって、圧縮袋部に、嵩張
る衣類等の被収納物を圧縮収納させるとともに、確実に
且長期間、吊り下げた状態で押し入れ等に収納保管して
おくことができる。これにより、収納中の被収納物の確
認及び取り出しを容易に行うことができることとなる。 <2項>上記1項のものにおいて、『前記吊り下げ具
は、前記帯状袋部を表裏から挟み込む一対の挟持板と、
前記挟持板の頂部中央に設けられた吊り下げ用フックと
からなり、前記一方の挟持板の内面には、複数の凸部が
形成され、前記他方の挟持板の内面の前記凸部に対応す
る位置には、前記凸部が嵌合する凹部が形成され、前記
凸部は前記帯状袋部を介して前記凹部に抜止め状態に嵌
合されている』ものでは、一対の挟持板で帯状袋部をそ
の表裏から挟み込み、一方の挟持板に形成されている凸
部が、前記帯状袋部を貫通するとともに、他方の挟持板
に形成されている凹部に嵌め込まれる。前記凸部は前記
凹部に抜止め状態に嵌合可能な関係となっているから、
前記帯状袋部を貫通した状態で嵌合させた凸部及び凹部
は不用意に外れることなく、前記挟持板の一方に設けら
れている吊り下げ用フックによって、圧縮袋部は吊り下
げ可能となる。
【0010】又、圧縮袋部内に被収納物を圧縮収納した
状態で、前記フックで前記圧縮袋部を吊り下げた場合、
前記被収納物の重量に応じて、凸部と凹部の嵌合部に
は、帯状袋部に形成された貫通孔の上辺部分によって下
向きの力が加えられるが、前記凸部と凹部は水平方向に
嵌合しているため、上記したような下向きの力が加えら
れても前記凸部の前記凹部への嵌合状態に何ら影響を及
ぼすことはない。よって、比較的重量のある被収納物を
圧縮袋部に収納して吊り下げた場合でも、前記凸部が凹
部から不用意に脱落して、前記挟持板が帯状袋部から外
れてしまうようなことはなく、吊り下げた状態を確実に
維持することができる。
【0011】又、挟持板を、前記帯状袋部の横長さの少
なくとも半分以上の長さを有する横長の板体としておけ
ば、圧縮袋部の吊り下げ辺となる一辺を直線状に維持し
ながら吊り下げることができ、圧縮されて扁平な板状体
となった圧縮袋部の厚み方向の変形を防止することがで
きる。これにより、衣類等の被収納物を圧縮状態に収容
した多数の圧縮袋部をその扁平状態を維持したままで嵩
低く吊り下げた状態で、たんすやクローゼット内の吊り
下げ用バー等に多数収納することができる。 <3項>上記2項のものにおいて、『前記帯状袋部にお
ける前記凸部の挿通部が鳩目孔である』ものでは、前記
凸部は予め帯状袋部に設けられている鳩目孔に挿通させ
ることができるから、前記吊り下げ具の帯状袋部への取
り付けがより一層容易となる。さらに、前記鳩目孔は貫
通孔の周囲に環状の金具が嵌め込まれた態様のものであ
るから、重量のある被収納物が収納された圧縮袋部を吊
り下げても、前記帯状袋部のうち凸部と凹部が貫通する
前記鳩目孔が前記重量によって破損することがなく、よ
り一層確実に、被収納物を圧縮収納した状態の圧縮袋部
を吊り下げた状態で収納保管することができる。 <4項>上記2項又は3項のものにおいて、『前記帯状
袋部は袋状部とすると共に前記帯状袋部内に補強用プレ
ートを設け、前記プレートにおける前記凸部の挿通部に
貫通孔が形成された』ものでは、前記凸部を、前記補強
用プレートの貫通孔に対応させた状態で、帯状袋部に強
制的に貫通させるとともに凹部に嵌合させる。このもの
では、帯状袋部は前記補強用プレートによりその強度が
補強されるため、上記3項の場合と同様に、重量のある
被収納物を収納しても帯状袋部を破損させることなく、
圧縮袋部を吊り下げることができる。 <5項>上記2項から4項に記載のものにおいて、『前
記挟持板は、二つ折り可能に連結された2枚の板状体か
らなり、その連結辺の中央に前記吊り下げ用フックを設
けた』ものでは、挟持板は、連結辺を介して一体的に設
けられた断面略く字状体となっており、その連結辺を、
前記帯状袋部の延長端辺に沿わせるとともに、開放端辺
を閉じることにより、凸部と凹部とが帯状袋部を介して
嵌合される態様となり、挟持板の帯状袋部への取り付け
が完了する。このように、挟持部の帯状袋部への取り付
けが容易となる上に、帯状袋部への取り付け前に、一対
の挟持板のうちのどちらか一方が損失してしまうといっ
た不都合もない。 <6項>上記2項から5項に記載のものにおいて、『前
記吊り下げ用フックは、前記挟持板の頂部に一体的に設
けられた基台と、前記基台に対して回動自在に嵌め込ま
れた鉤状部とからなる』ものでは、吊り下げ用フックの
先端の鉤状部は、板状体に設けた基台に対して首振可能
となる。よって、鉤状部を基台に対して所定の向きに回
動させることにより、収納庫に対する吊り下げ用バーの
向きにかかわらず、圧縮袋部を所望の方向に並べて吊り
下げ収納することができる。 <7項>上記2項から6項に記載のものにおいて、『前
記凸部は、基端部側の円柱部と、前記円柱部の頂面に連
続し且その直径よりも大きな円錐状頭部とからなり、前
記凹部は、前記円錐状頭部を収容する大きさの筒体とす
るとともに、前記筒体内の前記凸部側の端部に、前記円
錐状頭部が係合する係合凸部が設けられている』もので
は、前記凸部を前記凹部である筒体内に、強制的に嵌め
込むことにより、前記凸部の円錐状頭部が、筒体内の係
合凸部にワンウェイ係合する。よって、凸部の凹部への
嵌合を一層容易で且確実なものとすることができる。
尚、前記凸部に軸線方向に沿ったスリットを形成して、
前記円錐状頭部の直径を縮小可能としておけば、凸部の
前記筒体への嵌合をより一層スムーズに行うことができ
る。さらに、この構成のものでは、帯状袋部に貫通孔が
設けられていない場合でも、前記円錐状頭部で前記帯状
袋部の所定位置を突き破ることができるので、帯状袋部
に予め貫通孔を形成しておく必要がなく、帯状袋部の構
成を簡略化することができる。尚、上記3項における鳩
目孔の直径は、前記筒体が挿通可能な大きさに設定して
おけば良い。さらに、上記4項におけるプレートに設け
る貫通孔の直径も、前記筒体が挿通可能な大きさに設定
しておけば良い。 <8項>上記1項のものにおいて、『前記帯状袋部は、
その端縁が止着手段によって前記仕切り辺近傍に止着さ
れることにより二つ折り状態に折り曲げられた筒状体に
構成されており、前記吊り下げ具は、支持棒と、前記支
持棒の中央から突出する吊り下げ用フックとから構成さ
れ、前記支持棒は、前記筒状体内に収容されるとともに
前記吊り下げ用フックを前記筒状体に設けた透孔から外
方に突出させた』ものでは、前記仕切り辺を介して、筒
状体と圧縮袋部とが上下に連設された態様となり、圧縮
袋部の上方に位置する筒状体の頂部に透孔が形成される
とともに、前記透孔から吊り下げ具の吊り下げ用フック
が突出する構成となる。例えば、前記帯状袋部の先端辺
に沿った位置と仕切り辺に沿った位置に、スナップボタ
ンや面ファスナー等の止着手段を設ける構成とした場合
では、予め前記透孔に吊り下げ具の吊り下げ用フックを
挿通させておき、吊り下げ具の支持棒を包むように前記
帯状袋部を折り曲げるとともに、前記止着手段を止着さ
せれば筒状体が構成される。これにより、支持棒が筒状
体内に位置し且吊り下げ用フックが透孔から突出する態
様に構成することができる。このように、支持棒を巻き
込むように、帯状袋部を二つ折りにするだけで、帯状袋
部に吊り下げ具を具備させることができるから、吊り下
げ式の圧縮袋を構成する部品点数を少なくできるととも
に、製作も容易となる。又、支持棒に吊り下げ用フック
を設けた形式の従来の衣服ハンガーを前記吊り下げ具と
して利用することもできるので合理的である。
【0012】尚、吊り下げ具の形式によっては、前記帯
状袋部の端縁と仕切り辺との重なり部分を溶着させるこ
とにより、帯状袋部を筒状に構成しておいても良い。こ
の場合、筒状に構成された帯状袋部の側方開放部から、
支持棒のみ又は吊り下げ用フック付きの支持棒を差し込
んで収容すれば良い。支持棒のみを収容した場合では、
前記透孔から吊り下げ用フックを前記支持棒にねじ込ん
で取り付ければ良い。又、筒状体の大きさを前記吊り下
げ用フック付きの支持棒が収容すれば良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図示例と共に説明する。以下に示す各例に採用する吊り
下げ式の圧縮袋は、ポリプロピレン、ポリエチレン等の
柔軟な合成樹脂製の矩形状シートを2枚重ね合わせると
ともに、図1に示すように、その一辺を除く三辺と、前
記一辺に対向する位置にある対向辺から所定幅内方寄り
で且前記対向辺と平行に位置させた仕切り辺(21)とに沿
って、全域的に熱溶着させる。これによって、前記仕切
り辺(21)を境に、前記一辺を含む一方側に圧縮袋部(2)
が形成され、他方側が吊り下げ具を取り付ける為の帯状
袋部(22)が形成されることとなり、両者は溶着辺である
仕切り辺(21)によって、それぞれ独立したものとなる。
【0014】尚、前記一辺には、従来の圧縮袋と同様
に、ファスナーやチャック等の閉塞手段が設けられて、
開閉自在な空気排出口(20)が形成されることにより、前
記圧縮袋部(2) は、従来の圧縮袋として機能するものと
なる。この圧縮袋部(2) 内に衣類等の被収納物を圧縮収
納するには、まず、前記空気排出口(20)を全開状態にし
て、圧縮袋部(2) 内に、衣類等の被収納物を折り畳んだ
状態で収納した後、前記閉塞手段により、その一端に開
放部分を残して略密封状態に閉塞する。そして、前記開
放部分に掃除機のノズルを挿入させて吸引するか、又
は、手で全体を押す等の方法により、空気排出口(20)の
前記開放部分から内部の空気の殆どすべてを排出させ、
圧縮袋部(2) 内を略真空状態とする。その後、前記開放
部分を閉塞させることにより、圧縮袋部(2) 内に被収納
物が扁平に圧縮された状態で収納されることとなる。こ
のとき、被収納物の嵩は圧縮前の3分の1程に減縮さ
れ、それに伴って、圧縮袋部(2) は、全体として扁平な
板状体となる。
【0015】図1に示す第1番目の実施の形態のもの
は、前記帯状袋部(22)の中央と中央に対して対称な2か
所に、鳩目孔(23)を設ける構成とするとともに、帯状袋
部(22)は、一対の長方形状の挟持板(1a)(1b)によって表
裏から挟まれる構成とするものある。挟持板(1a)(1b)は
樹脂等の弾性材料から構成されるとともに、一方の挟持
板(1a)は、一方の長辺部分から廂部(1c)が挟持板(1b)の
方向に突出した断面略逆L字状に形成されており、挟持
板(1b)の短辺長さは、挟持板(1a)の短辺長さから、前記
廂部(1c)の肉厚を差し引いた長さに相当するように設定
されている。尚、挟持板(1b)の短辺長さは、前記帯状袋
部(22)の先端辺から仕切り辺(21)までの距離に略一致し
ており、挟持板(1a)(1b)の長辺長さは、帯状袋部(22)の
両端からその約4分の1の長さだけ中央寄りの各位置間
の長さに略一致する程度に設定されているものとする。
又、挟持板(1a)の廂部(1c)の頂面の中央からは、吊り下
げ用のフック部(11)が上方に延長するように突設されて
いる。
【0016】そして、挟持板(1a)の内面(廂部(1c)が突
出している側の面)における前記帯状袋部(22)の鳩目孔
(23)形成部分に対応する3か所に、凸部(10)が一体的に
突設された構成となっている。凸部(10)は、図2に示す
ように、挟持板(1a)の前記内面から突出する円柱部(10
a) と、円柱部(10a) の先端部に連設された円錐状頭部
(10b) とからなり、円錐状頭部(10b) の底面の直径は、
円柱部(10a) の直径よりも大きく設定されているととも
に、円錐状頭部(10b) の先端部から軸線に沿ってスリッ
ト(10c) が形成されている。このスリット(10c) によ
り、円錐状頭部(10b) の直径は僅かながら収縮方向へ弾
性変形可能となる。
【0017】これら凸部(10)が各々対応する他方の挟持
板(1b)の内面には、凸部(10)がワンウェイ係合状態に嵌
合可能な係合筒部(12)が一体的に内方へ突設されてい
る。係合筒部(12)の高さは、凸部(10)の高さに略一致し
ており、その内周面は、基端部から円錐状頭部(10b) の
高さだけ係合筒部(12)の開放端寄りの箇所に形成された
段部(12a) と、段部(12a) を介して、基端部側の大径部
(12b) と、開放端側の小径部(12c) とから構成されてい
る。尚、大径部(12b) の内径は、円錐状頭部(10b) の底
面の直径と略一致するかそれよりも僅かに大きく設定さ
れており、小径部(12c) の内径は、円錐状頭部(10b) の
底面の直径よりも小さく且円柱部(10a) の直径よりも大
きく設定されているものとする。
【0018】上記した帯状袋部(22)に、一対の挟持板(1
a)(1b)を取り付けるには、帯状袋部(22)の鳩目孔(23)
に、一方の挟持板(1a)の凸部(10)、又は、他方の挟持板
(1b)の係合筒部(12)を挿通させる。尚、鳩目孔(23)の内
径は、係合筒部(12)の外径よりも僅かに大きく形成され
ているものとする。そして、各係合筒部(12)に、各凸部
(10)をそれぞれ差し込む。すると、凸部(10)の円錐状頭
部(10b) は、前記スリット(10c) の幅に応じてその直径
を縮小させられながら、係合筒部(12)の大径部(12b) 内
に強制的に嵌め込まれると共に、円錐状頭部(10b) の底
面が、大径部(12b) の開放端に形成されている段部(12
c) に引っ掛かることとなり、凸部(10)は、係合筒部(1
2)に抜止め状態に嵌合されることとなる。
【0019】このように、凸部(10)が係合筒部(12)にワ
ンウェイ係合した状態において、前記廂部(1c)の突出端
辺が、挟持板(1b)の外面と面一となるように、凸部(10)
及び係合筒部(12)の突出高さ、廂部(1c)の突出長さ、さ
らには挟持板(1a)(1b)の肉厚の寸法はそれぞれ設定され
ているものとする。これにより、空気排出口(20)と反対
側の辺から、吊り下げ用のフック部(11)が突出する態様
の圧縮袋部(2) が構成されることとなる。
【0020】この圧縮袋部(2) の空気排出口(20)から、
圧縮袋部(2) 内に、衣類等の被収納物(3) を収納し、内
部の空気を排出させる。内部の空気が排出されるに従っ
て、被収納物(3) は圧縮されるとともに、圧縮袋部(2)
は、図3に示すように、各辺の長さ及び厚みが減縮され
て、その表面がシワ寄り、全体として扁平な板状体とな
る。帯状袋部(22)は、圧縮袋部(2) の仕切り辺(21)の外
側に圧縮袋部(2) が独立して形成されているものであ
り、圧縮袋部(2) と帯状袋部(22)との内部相互は連通し
ていないから、空気が排出され表面がシワ寄って扁平化
するのは圧縮袋部(2) のみであり、帯状袋部(22)は、何
ら圧縮袋部(2) の変形による影響を受けることはない。
よって、帯状袋部(22)に対する挟持板(1a)(1b)の取り付
け状態も変わることなく、圧縮袋部(2) の圧縮変形に伴
って、挟持板(1a)(1b)が不用意に外れるような不都合は
ない。
【0021】上記したように、内部に被収納物(3) を圧
縮収納させた圧縮袋部(2) を、挟持板(1a)の頂面に設け
られている吊り下げ用フック部(11)によって、たんすや
クローゼット内の吊り下げ用のバー等に吊り下げて収納
保管することができる。フック部(11)で圧縮袋部(2) を
吊り下げた時、鳩目孔(23)の上側円弧状部分が、凸部(1
0)が嵌合している係合筒部(12)の外周面の頂部に当接す
るとともに、鳩目孔(23)の上側円弧状部分を介して係合
筒部(12)の前記外周面の頂部に、被収納物(3) を圧縮収
納させてなる圧縮袋部(2) の全重量がかかることとな
る。
【0022】鳩目孔(23)は、孔部の円周に沿って環状の
金具が嵌め込まれた態様となっているから、簡単に破損
することはなく、又、凸部(10)と係合筒部(12)とは水平
方向に嵌合しているため垂直方向の力が加えられても、
両者の嵌合には何ら影響することがない。よって、圧縮
袋部(2) に収納させる被収納物(3) が比較的重量のある
ものであっても、凸部(10)と係合筒部(12)とが不用意に
外れて挟持板(1a)(1b)が帯状袋部(22)から外れることは
なく、帯状袋部(22)に設けた鳩目孔(23)、及び、これに
挿通されている凸部(10)と係合筒部(12)との嵌合体は、
圧縮袋部(2) の重さに十分耐え得ることとなる。従っ
て、圧縮袋部(2) は、仕切り辺(21)の一つから延長形成
させた帯状袋部(22)に挟持板(1a)(1b)を取り付けるとと
もにその上端に突設させたフック部(11)によって、長期
間、確実に吊り下げ収納することができることとなる。
【0023】又、この実施の形態の挟持板(1a)(1b)は、
圧縮袋部(2) の帯状袋部(22)の両端から4分の1の長さ
だけ中央寄りの各位置間の略全域を被覆するように取り
付けられているから、帯状袋部(22)のうち、挟持板(1a)
(1b)が取り付けられている部分は、挟持板(1a)(1b)に沿
って直線的に支持されることとなり、扁平板状の圧縮袋
部(2) を長期間吊り下げておいても、圧縮袋部(2) が中
央で反り返ったり、折れ曲がったりしにくく、吊り下げ
保管中に嵩張って来る不都合がない。
【0024】図4は、第2番目の実施の形態の吊り下げ
式の圧縮袋の分解斜視図であり、図5はその要部断面図
である。このものは、袋状に形成した帯状袋部(22)内
に、補強用のプレート(24)を収納させた構成としたもの
である。プレート(24)は、帯状袋部(22)の横長さの約2
分の1の長さの長辺と帯状袋部(22)の縦長さに略一致す
る短辺を有する長方形状体であり、その中央とそれに対
称に位置する2か所の合計3か所に、貫通孔(25)が形成
されている。そして、プレート(24)は帯状袋部(22)の中
央域に位置するように収容されているものとする。
【0025】帯状袋部(22)をその表裏から挟む挟持板(1
a)(1b)は、上記した第1番目の実施の形態で採用したも
のと同様なものが採用可能であり、フック部(11)が設け
られている側の挟持板(1a)の内面には凸部(10)が、これ
に対応する他方の挟持板(1b)の内面には係合筒部(12)
が、それぞれ、帯状袋部(22)内のプレート(24)の貫通孔
(25)に対応するように形成されているものとする。
【0026】尚、この実施の形態の凸部(10)には、上記
したようなスリット(10c) は形成されておらず、凸部(1
0)の円錐状頭部(10b) の尖端部を、プレート(24)の貫通
孔(25)に対応する帯状袋部(22)に強制的に突き刺して、
帯状袋部(22)に貫通孔を形成するとともに、凸部(10)を
係合筒部(12)に嵌め込んでワンウェイ係合させる。この
とき、プレート(24)の貫通孔(25)の直径は、係合筒部(1
2)が挿通可能な大きさに設定しておくことは言うまでも
ない。
【0027】このものでは、凸部(10)と係合筒部(12)と
を嵌合させることにより、プレート(24)が挟持板(1a)(1
b)によって帯状袋部(22)を介して挟持される態様となる
とともに、挟持板(1a)に設けたフック部(11)で、圧縮袋
部(2) を吊り下げると、被収納物(3) を圧縮収納させて
なる圧縮袋部(2) の全重量は、貫通孔(25)の上辺部分を
介して、凸部(10)と係合筒部(12)の嵌合体にかかること
となる。
【0028】貫通孔(25)は金属或は樹脂製のプレート(2
4)を打ち抜いて設けられているから、比較的大きな重量
がかかるようなことがあっても、不用意に破損するよう
なことはなく、被収納物(3) を圧縮収容してなる圧縮袋
部(2) をより一層確実に吊り下げ収納することができる
こととなる。図6に示すものは、挟持板(1a)(1b)を、そ
の長辺相互を連結させて一体的に構成した一例を示した
ものであり、この場合、その連結部(14)を薄肉に形成し
て二つ折り可能とするとともに、挟持板(1a)の内面に突
設させた棒軸状の凸部(17)を、挟持板(1b)に形成した嵌
合孔(18)に嵌合させることにより、両者を一体とするも
のである。
【0029】特に、図6に示したものは、一対の挟持板
(1a)(1b)の上辺相互に薄肉の連結部(14)を形成して下方
に開放する挟持体(1) としたものであり、その頂面中央
の内部に、フック部(11)の下端部を回動可能で且抜止め
状態に収納するためのケーシング(13)が設けられてい
る。このものでは、挟持体(1) の挟持板(1a)(1b)の間
に、圧縮袋部(2) の帯状袋部(22)を位置させ、挟持体
(1) の下方開放端辺を閉じる。これにより、凸部(17)
が、前記帯状袋部(22)を貫通して嵌合孔(18)に嵌合する
とともに、挟持板(1a)(1b)の下端部相互が、前記帯状袋
部(22)を挟圧する態様で、帯状袋部(22)への挟持体(1)
の取付が完了する。
【0030】このように、挟持体(1) の、圧縮袋部(2)
の帯状袋部(22)への取り付けが容易に行える上に、フッ
ク部(11)は、挟持体(1) に対して首振可能に設けられて
いるから、圧縮袋部(2) の吊り下げ場所に応じて、吊り
下げ用のバーに対する圧縮袋部(2) の向きを所望に設定
することができ、どのような条件の場所にでも圧縮袋部
(2) を吊り下げ収納することができる。
【0031】尚、上記各実施の形態では、凸部(10)(17)
及び係合筒部(12)又は嵌合孔(18)の数は、鳩目孔(23)、
又はプレート(24)に設けた貫通孔(25)の数に応じて3つ
ずつ設ける構成としたが、この数は限定されることはな
く、帯状袋部(22)に設ける鳩目孔(23)や、プレート(24)
に設ける貫通孔(25)の数に合わせて設ければ良い。又、
その形成位置も種々設定しておけば良いことは言うまで
もない。
【0032】図7は、第4番目の実施の形態の圧縮袋の
使用状態の説明図である。この実施の形態のものでは、
帯状袋部(22)の中心部に、帯状袋部(22)を貫通する透孔
(26)を1つ形成するとともに、帯状袋部(22)の先端辺を
仕切り辺(21)側へ折り返すことにより、帯状袋部(22)に
よる筒状体が構成されるようにしたものである。
【0033】前記先端辺と仕切り辺(21)との対向する位
置には、スナップボタン(27)の雄具と雌具とがそれぞれ
設けられており、これらを係脱させることにより、前記
筒状体は開放自在となる。吊り下げ具は、前記筒状部内
に収容可能な支持棒(15)と、支持棒(15)の中心から突出
させた鉤状のフック部(11)とからなり、フック部(11)
を、帯状袋部(22)の透孔(26)に挿通させるとともに、帯
状袋部(22)で支持棒(15)を巻き込むように帯状袋部(22)
を折り曲げると共に、前記先端辺と仕切り辺(21)とに設
けたスナップボタン(27)を係着させる。これにより、帯
状袋部(22)で構成された筒状体内に支持棒(15)が収容さ
れると共に透孔(26)からフック部(11)が突出する形式の
吊り下げ式圧縮袋が完成する。
【0034】このものでは、部品点数が少ないため、安
価である上に製造が容易であるという利点がある。又、
支持棒(15)とフック部(11)からなる従来の衣服ハンガー
を、圧縮袋の吊り下げ具として利用することができると
いう利点もある。尚、上記各実施の形態の圧縮袋では、
圧縮袋部(2) の空気排出口(20)が形成されている開放辺
に対向する位置に、仕切り辺(21)を設けると共に、前記
仕切り辺(21)を介して、吊り下げ具が設けられる帯状袋
部(22)が形成される構成としたが、圧縮袋部(2) の前記
開放辺に連続する他の2辺を仕切り辺(21)として利用し
ても良い。この場合、帯状袋部(22)に設けた前記吊り下
げ具で圧縮袋を吊り下げると、圧縮袋部(2) の開放辺
は、側方に位置する態様となるため、万一吊り下げ収納
中に、空気排出口(20)が不用意に開放してしまった場合
でも、圧縮袋部(2) 内に収容されている被収納物は落下
する不都合はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1番目の実施の形態の圧縮袋を示す分解斜視
図。
【図2】第1番目の実施の形態の圧縮袋の要部拡大断面
図。
【図3】圧縮袋部内に被収納物を圧縮状態に収納した状
態を示す正面図。
【図4】第2番目の実施の形態の圧縮袋を示す分解斜視
図。
【図5】第2番目の実施の形態の圧縮袋の要部拡大断面
図。
【図6】第3番目の実施の形態の圧縮袋と挟持体の要部
を示す説明図。
【図7】第4番目の実施の形態の圧縮袋の使用状態の説
明図。
【符号の説明】
(2) ・・・・・・圧縮袋部 (21)・・・・・・仕切り辺 (22)・・・・・・帯状袋部 (11)・・・・・・吊り下げ具 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ね合わせた表裏二枚の矩形状シートを
    相互に部分的に溶着させることにより、圧縮袋部と、こ
    れに連続する帯状袋部とが形成され、 前記圧縮袋部は、内部の空気を排出させることによって
    衣類等の被収納物を圧縮した状態に収容するための袋部
    であり、 前記帯状袋部は、溶着された仕切り辺によって前記圧縮
    袋部と区画されると共に、吊り下げ用の吊り下げ具が設
    けられていることを特徴とする吊り下げ式圧縮袋。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧縮袋において、前記
    吊り下げ具は、前記帯状袋部を表裏から挟み込む一対の
    挟持板と、前記挟持板の頂部中央に設けられた吊り下げ
    用フックとからなり、前記一方の挟持板の内面には、複
    数の凸部が形成され、前記他方の挟持板の内面の前記凸
    部に対応する位置には、前記凸部が嵌合する凹部が形成
    され、前記凸部は前記帯状袋部を介して前記凹部に抜止
    め状態に嵌合されていることを特徴とする吊り下げ式圧
    縮袋。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の圧縮袋において、前記
    帯状袋部における前記凸部の挿通部が鳩目孔である吊り
    下げ式圧縮袋。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の圧縮袋におい
    て、前記帯状袋部内に補強用プレートを設け、前記プレ
    ートにおける前記凸部及び凹部に対応する箇所に、前記
    凸部が挿通可能な貫通孔が形成された吊り下げ式圧縮
    袋。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれかに記載の圧縮
    袋において、前記挟持板は、二つ折り可能に連結された
    2枚の板状体からなり、その連結辺の中央に前記吊り下
    げ用フックを設けた吊り下げ式圧縮袋。
  6. 【請求項6】 請求項2から5のいずれかに記載の圧縮
    袋において、前記吊り下げ用フックは、前記挟持板の頂
    部に一体的に設けられた基台と、前記基台に対して回動
    自在に取り付けられた鉤状部とからなる吊り下げ式圧縮
    袋。
  7. 【請求項7】 請求項2から6のいずれかに記載の圧縮
    袋において、前記凸部は、基端部側の円柱部と、前記円
    柱部の頂面に連続し且その直径よりも大きな円錐状頭部
    とからなり、前記凹部は、前記円錐状頭部を収容する大
    きさの筒体とするとともに、前記筒体内の前記凸部側の
    端部に、前記円錐状頭部が係合する係合凸部が設けられ
    ている吊り下げ式圧縮袋。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の圧縮袋において、前記
    帯状袋部は、その端縁が止着手段によって前記仕切り辺
    近傍に止着されることにより二つ折り状態に折り曲げら
    れた筒状体に構成されており、前記吊り下げ具は、支持
    棒と、前記支持棒の中央から突出する吊り下げ用フック
    とから構成され、前記支持棒は、前記筒状体内に収容さ
    れるとともに前記吊り下げ用フックを前記筒状体に設け
    た透孔から外方に突出させたことを特徴とする吊り下げ
    式圧縮袋。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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