JP3071924U - 圧縮収納袋 - Google Patents

圧縮収納袋

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JP3071924U
JP3071924U JP2000001718U JP2000001718U JP3071924U JP 3071924 U JP3071924 U JP 3071924U JP 2000001718 U JP2000001718 U JP 2000001718U JP 2000001718 U JP2000001718 U JP 2000001718U JP 3071924 U JP3071924 U JP 3071924U
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良一 大坪
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株式会社アール
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被収納物品を圧縮収納した後の収納保管作業
が簡便で、収納場所の適用範囲が広い圧縮収納袋を提供
する。 【解決手段】 圧縮収納袋10は、その一方に被収納物
品を出し入れするための出入口部14を有し、合成樹脂
材料からなる収納袋体本体12を含む。出入口部14
は、封鎖手段16により適宜開封自在に封鎖される。収
納袋体本体12の出入口部14と反対側の端部には、吊
り下げ手段18が着脱自在に取着される。収納袋体本体
12には、所定の部位に複数の偏平筒状の逆止弁22を
備えた連続弁群50が配置される。各逆止弁22の一方
側の開口部22aは、被収納物品が収納される収納袋体
本体12の内部と連通し、他方側の開口部22b,22
cは通路40と連通して配置される。出入口部14と反
対側の収納袋体本体12の端縁部には、通路40と連通
し且つ収納袋体本体12内の空気を外部へ流出させるた
めの流出口20が配設される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、圧縮収納袋に関し、衣類、布団、座布団等を収納袋体に入れてコ ンパクトに圧縮収納することができる、圧縮収納袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願考案の背景となる従来の収納袋を用いて布団および衣類等の被収納物品を 圧縮収納した場合、被収納物品と共に偏平状に圧縮された収納袋は、水平に積み 重ねられて、押入れ等の収納スペースに平面的に収納されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の収納袋を用いた収納方法では、圧縮後の収納 袋を平面的にしか収納することができない。そのため、圧縮後の収納袋を押入れ 等に複数個収納する場合、少なくとも所定の面積を有する平面的な収納スペース が必要となり、ときとして、収納作業に手間取ることがあった。
【0004】 それゆえに、本願考案の主たる目的は、被収納物品を圧縮収納した後の収納保 管作業が簡便で、収納場所の適用範囲が広い圧縮収納袋を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる本願考案の圧縮収納袋は、その一方に被収納物品を出し入れ するための出入口部を有し、合成樹脂材料からなる収納袋体本体と、その一方側 が収納袋体本体の内部に延び、その他方側が収納袋体本体の外部と連通する通路 に延びて配置される合成樹脂材料からなる偏平筒状の逆止弁と、出入口部と反対 側の収納袋体本体の端縁に配設され、逆止弁および通路を介して、収納袋体本体 内の空気が流出可能となる流出口と、出入口部を開封自在に封鎖する封鎖手段と 、収納袋体本体を所望の位置に吊り下げて支持する吊り下げ手段とを含む、圧縮 収納袋である。 請求項2にかかる本願考案の圧縮収納袋は、上記吊り下げ手段が、収納袋体本 体の出入口部と反対側に着脱自在に配設され、収納袋体本体を保持する保持部材 と、保持部材に着脱自在に配設される首振り可能なフック部材とを含む、圧縮収 納袋である。 請求項3にかかる本願考案の圧縮収納袋は、上記保持部材が、開閉自在に形成 され、その間に上記出入口部と反対側の収納袋体本体の端部を挟持する一対の挟 持プレートと、一対の挟持プレートの長手方向の中間部に配設され、貫通した係 止孔を有し、フック部材が着脱自在に挟み込まれる嵌合部と、一対の挟持プレー トの間に収納袋体本体を挟持したときに一方の挟持プレートおよび他方の挟持プ レート間を閉塞する閉塞手段とを含む、圧縮収納袋である。 請求項4にかかる本願考案の圧縮収納袋は、上記閉塞手段が、一方の挟持プレ ートの長手方向に所定の間隔を隔てて配設され、球冠状の弾性膨出部を有する複 数のボタン部と、他方の挟持プレートの長手方向に所定の間隔を隔てて配設され 、ボタン部が留められるボタン孔部とを含み、ボタン部は、その径方向の両側に 平坦面を備え、ボタン孔部は、その周端縁が円弧状部と平坦面に対応する直線状 部とを備え、ボタン孔部の直線状部間の幅は、弾性膨出部の幅よりもわずかに小 さく形成される、圧縮収納袋である。 請求項5にかかる本願考案の圧縮収納袋は、上記フック部材が、環状枠形のベ ース片と、係止孔を有しベース片と対向するように配設され、上記嵌合部に係止 される係止片と、係止片の延びる方向とは反対の方向にベース片から延び設けら れるフック首片と、フック首片の端縁部に形成されたヒンジ部を介して、首振り 自在に配設されるフック体とを含み、係止片は、ベース片と離間する方向に抗し て復元しようとする弾性力を有する、圧縮収納袋である。 請求項6にかかる本願考案の圧縮収納袋は、上記係止片が、係止片の一方面側 へ膨出し、上記嵌合部の係止孔に嵌め込まれる突起体と、突起体の一部に配設さ れ、係止片の先端部を嵌合部の面に沿って嵌め込みやすくするための薄肉ガイド 部と、膨出体が保持部材の係止孔に嵌め込まれたときに、係止孔の縁端に係止さ れる凸状の抜け止め片とを含む、圧縮収納袋である。 請求項7にかかる本願考案の圧縮収納袋は、上記収納袋体本体が、複数の逆止 弁が間隔を隔てて連続して配置されてなる連続弁群を含む、圧縮収納袋である。
【0006】
【作用】
請求項1〜請求項7にかかる本願考案の圧縮収納袋によれば、衣類等の被収納 物品は、出入口部から収納袋体本体内に入れられ、出入口部は封鎖手段により封 鎖される。外部から手で押さえながら収納袋体本体内の空気が押し出される。収 納袋体本体内の空気は、逆止弁および通路を順に介して、流出口から放出される 。これにより、収納袋体内の被収納物は、収納袋体本体と共に偏平状に圧縮され る。逆止弁の逆止作用により、外部から収納袋体本体内への環境空気の流入が防 止される。圧縮後の偏平状の圧縮収納袋は、吊り下げ手段により、所望の部位に 吊り下げられて支持される。この場合、圧縮収納袋は、鉛直方向に起立した状態 で適宜収納可能となる。そのため、本願考案にかかる圧縮収納袋を用いた場合、 従来の積み重ねによる収納に比べれば、平面的な収納スペースを削減される。 請求項2にかかる本願考案の圧縮収納袋によれば、保持部材で収納袋体本体が 保持され、フック部材で収納袋体本体が所望の位置に吊り下げられる。フック部 材は首振り可能なため、吊り下げ場所に応じて、フック部材の首振り角度が適宜 調整される。フック部材と保持部材とは分離可能となるため、別々に管理するこ とができる。 請求項3にかかる本願考案の圧縮収納袋によれば、フック部材は嵌合部に挟み 込まれる。一対の挟持プレート間に収納袋本体の所定の部位が挟持され、閉塞手 段により閉塞され固定される。 請求項4にかかる本願考案の圧縮収納袋によれば、閉塞手段のボタン部がボタ ン孔部に留められる。ボタン部は、その平坦面がボタン孔部の直線状部に案内さ れ、且つ、その弾性膨出部がボタン孔部の円弧状部に案内されて挿通される。こ の場合、弾性膨出部がボタン孔部を通過するとき、弾性により、一時的にボタン 孔部の周端縁を押し拡げるが、通過後は元に復帰するため、弾性膨出部がボタン 孔部に係止され留められる。 請求項5にかかる本願考案の圧縮収納袋によれば、ベース片と係止片との間に 上記保持部材の嵌合部が挟持される。ベース片および係止片間に嵌合部を挟み込 むとき、係止片の付勢力に抗して一時的にベース片と係止片とが離間するが、嵌 合部を挟持した後は元の状態に復帰する。フック体は、ヒンジ部の作用により首 振り可能となる。 請求項6にかかる本願考案の圧縮収納袋によれば、係止片の突起体が上記保持 部材の嵌合部の係止孔に挿通され係止される。係止片の先端部には薄肉ガイド部 が形成されているため、係止片はその先端部が嵌合部の面に沿って初期的にはめ こみやすくなる。つまり、薄肉ガイド部は、係止片を保持部材の嵌合部に嵌め込 むときの案内面の役割を有する。また、保持部材の係止孔に突起体が嵌め込まれ たとき、抜け止め片が係止孔の縁端に係止されるため、抜け止め作用が働く。 請求項7にかかる本願考案の圧縮収納袋によれば、複数の逆止弁から構成され る連続弁群の作用により、圧縮作業の際、収納袋体本体内の空気が複数の逆止弁 および通路を通って流出口からより効果的に放出される。
【0007】 本願考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【考案の実施の形態】 【実施例】
図1は本願考案にかかる圧縮収納袋の一例を示す斜視図である。本実施例の圧 縮収納袋10は、概略的に言うと、収納袋体本体12と、収納袋体本体12の出 入口部14を封鎖可能にする封鎖手段16と、収納袋体本体12を吊り下げて支 持する吊り下げ手段18と、収納袋体本体12内の空気を外部に流出させるため の流出口20と、外部から収納袋体本体12への環境空気の流入を阻止する複数 の逆止弁22とで構成される。本実施例の圧縮収納袋10では、圧縮後、吊り下 げ手段18により収納袋本体12を所望の部位に吊り下げて収納することが可能 となるため、平面的な収納スペースを削減することができる。
【0009】 そこで、本実施例の圧縮収納袋10の構造および作用効果について、以下、詳 述する。圧縮収納袋10は、たとえば平面視略縦長矩形状の収納袋体本体12を 含む。収納袋体本体12は、合成樹脂材料からなる非通気性のラミネートフィル ム等で形成される。収納袋体本体12は、その縦方向の一端側に開口部14を備 える。開口部14は、衣類等の被収納物品を出し入れするための出入口部として の機能を有する。開口部14は、封鎖手段16により適宜封鎖され得る。
【0010】 封鎖手段16は、合成樹脂製の一対の封鎖ファスナー24および封鎖ファスナ ー24の閉鎖を支援する留め具30を含む。封鎖ファスナー24は、たとえば収 納袋体本体12の横方向に延びる帯状の雄体26および雄体26に咬合する雌体 28を有する。雄体26はたとえば2つの凸条部26aを備え、雌体28は凸条 部26aに咬合する2つの凹条部28aを備える。
【0011】 留め具30は、たとえば断面U字状の本体32を含む。本体32の連接部34 からは、対向する2つの対向片32aおよび32b間に向けて、たとえば断面略 三角形で平面視矩形状のセパレータ舌片36が延び設けられる。また、一方の対 向片32aおよび他方の対向片32bの対向する内面には、それぞれ、その長さ 方向に所定の間隔を隔てて、2つの爪片38aが形成される。2つの爪片38a は、それぞれ、一方の対向片32aの幅方向の一端部から他端部にかけて形成さ れる。同様に、他方の対向片32bにも、爪片38aに対向する部位に2つの爪 片38bが形成される。
【0012】 留め具30を封鎖ファスナー24に取り付けた場合、封鎖ファスナー24の雄 体26および雌体28間にセパレータ舌片36が挿入され、対向する2つの爪片 38aおよび38bで囲まれた部位に封鎖ファスナー24の凸条部26aおよび 凹条部28aが配置される。留め具30を封鎖ファスナー24の長手方向に沿っ てスライドさせると、爪片38aおよび38bにより雄体26および雌体28が 押圧され、凸条部26aおよび凹条部28aの咬合が支援される。そのため、封 鎖ファスナー24の封鎖作業が、より簡単で且つ確実に行える。
【0013】 また、収納袋体本体12は、その縦方向の他端側(出入口部と反対側)に、収 納袋体本体12の外部の環境空気と通じる流出口20を有する。収納袋体本体1 2の出入口部と反対側の開放端縁15において、所定の間隔を隔てて複数の流出 口20が配設される。収納袋体本体12の開放端縁15上の複数の流出口20を 除いた部分は、融着等の方法により形成された融着部分42で固着され、封止さ れている。流出口20は、収納袋体本体12内の空気を流出させる機能を有する ものである。
【0014】 収納袋体本体12の縦方向の他端側には、複数の流出口20を介して収納袋体 本体12の外部と連通する通路40が配置される。この通路40は、収納袋体本 体12を製造するときに融着等の方法により形成された横方向の両端部の融着部 分44と、上記の融着部分42を含む開放端縁15と、収納袋体本体12の開放 端縁15から縦方向に所定の間隔を隔てて形成され、且つ、横方向に所定の間隔 を隔てて延び設けられる融着部分46とで囲まれた部分に配置される。本実施例 では、通路40が図1で見て正面視横長矩形状で偏平形に配置される。
【0015】 さらに、収納袋体本体12には、通路40の下側でその横方向に所定の間隔を 隔てて、複数の逆止弁22で構成される連続弁群50が配置される。 連続弁群50は、図3および図5等に示すように、たとえば合成樹脂材料から なる弁本体としての複数の偏平筒状部23を含む。複数の偏平筒状部23は、た とえば図6に示すように、非通気性の合成樹脂フィルムからなる横長矩形帯状の 弁基片54および56を重ね併せて所定の部位を融着することによって各々形成 される。
【0016】 すなわち、一方の弁基片54および他方の弁基片56は、特に、図6に示すよ うに、それらの長さ方向に所定の間隔を隔てて配設された融着部分58aおよび 58bを互いに融着することによって、複数の偏平筒状部23を構成するもので ある。さらに、弁基片54,56の各融着部58aおよび58b間でその縦方向 に所定の長さ分だけ配設された融着部分60aおよび60bが、互いに融着され る。そして、図3で見て、弁基片54,56は、その縦方向の下端部が上記融着 部分48において、収納袋体本体12に固着される。
【0017】 弁基片54の上面および弁基片56の下面が、それぞれ、特に、図6に示すよ うに、収納袋体本体12の内側面に固着される。それによって、複数の逆止弁2 2を有する連続弁群50が収納袋体本体12内の所定の位置に配設される。この 場合、逆止弁22は、その軸方向の一端に1つの開口部22aを有し、その軸方 向の他端に融着部分60a,60bで仕切られた開口部22bおよび22cを有 する。逆止弁22の一方側は、その開口部22aが収納袋体本体12の内部に向 いて延びて配置され、その他方端の開口部22b,22cが通路40に向いて延 びて配置されるものである。
【0018】 本実施例の圧縮収納袋10では、特に、収納袋体本体12を所望の位置に吊り 下げて支持することができる吊り下げ手段18が配設される。すなわち、本実施 例では、図1および図7等に示すように、収納袋体本体12の出入口部14と反 対側端部でその横方向の中央部に、吊り下げ手段18が着脱自在に配設される。 吊り下げ手段18は、収納袋体本体12を保持する保持部材62および保持部材 62に着脱自在に取着される首振り可能のフック部材64を有する。
【0019】 保持部材62は、開閉自在に形成される一対の挟持プレート66,68を含む 。一方,他方の挟持プレート66,68は、それぞれ、横長矩形状のプレート本 体66a,68aを含む。一方のプレート本体66aは、その長さ方向の中央部 にたとえば円形の貫通孔からなる係止孔70を有し、他方のプレート本体68a は、その長さ方向の中央部に図1,図7で見て正面視略U字形の凹部からなる嵌 合部72を有する。嵌合部72は、一方の挟持プレート66および他方の挟持プ レート68間に配置されるように形成される。 一対の挟持プレート66,68間には、図7に示すように、収納袋体本体12 の端部が挟み込まれ、後述の閉塞手段により、一対の挟持プレート66,68が 閉塞される。さらに、一対の挟持プレート66,68間には、嵌合部72に後で 詳述するフック部材64の係止片92が着脱自在に取着される。
【0020】 すなわち、一方のプレート本体66aには、その長さ方向に所定の間隔を隔て て、複数のボタン部74が形成される。ボタン部74は、たとえば球冠状の弾性 膨出部76を含む。弾性膨出部76の径方向の両側には、それぞれ、たとえば矩 形状の平坦面78が形成される。平坦面78は、プレート本体66aの長さ方向 に直交する方向に延び設けられる。
【0021】 また、他方のプレート本体68aは、その長さ方向に所定の間隔を隔てて、複 数のボタン孔部80有する。ボタン孔部80は、先のボタン部74と対応する位 置に配置され、ボタン部74を留めるためのものである。ボタン孔部80の周端 縁は、ボタン部74の弾性膨出部76の曲線状部が留められる円弧状部82と、 ボタン部74の平坦面78が留められる直線状部84とで構成される。ボタン孔 部80の直線状部84,84間の幅は、図7で見て、ボタン部74の弾性膨出部 76の横方向の幅よりもわずかに小さく形成される。
【0022】 本実施例では、プレート本体66aおよび弾性膨出部76、プレート本体68 aおよび嵌合部72は、それぞれ、たとえば弾性を有する合成樹脂材料で一体的 に形成される。さらに、一方の挟持プレート66および他方の挟持プレート68 は、図7に示すように、ヒンジ部86により開閉自在に形成される。ヒンジ部8 6は、たとえば幅細帯状の弾性を有する合成樹脂材料からなるテープヒンジ等で 形成される。
【0023】 なお、収納袋体本体12の端部には、その横方向に所定の間隔を隔てて、複数 の取り付け孔13が配設されている。これらの取り付け孔13は、それぞれ、ボ タン部74およびボタン孔部80に対応する位置に配置されている。吊り下げ手 段18の保持部材62は、そのボタン部74が取り付け孔13に挿通され、さら に、ボタン孔部80に係止されることによって、収納袋体本体12に着脱自在に 取り付けられる。 本実施例では、保持部材62のボタン部74およびボタン孔部80が、一対の 挟持プレート66,68を閉塞させるための閉塞手段としての機能を有するもの である。
【0024】 次に、フック部材64について、図7および図8等を参照しながら説明する。 フック部材64は、たとえば略U字形で環状枠形のベース片88を含む。ベース 片88の上端縁部には、その端部から水平に延びて、矩形状の支持片90が形成 される。支持片90の長さ方向の中間部には、たとえばU字状の係止片92が形 成される。係止片92は、支持片90の幅方向の一端縁部から下に垂直に延び設 けられる。係止片92は、ベース片88と同方向に並行に延び設けられ、その外 形はベース片88の開放部88aの内周縁の外形よりも小さく形成される。
【0025】 係止片92は、その一方主面の先端側に突起体94が形成される。突起体94 は、たとえば断面略半円形の凸部96を有する。凸部96は、ベース片88の開 放部88aに向くように膨出して形成される。突起体94は、凸部96に連接さ れ、係止片92の先端側に向いてその肉厚部が薄く形成された薄肉ガイド部98 を有する。凸部96の上端には、たとえば矩形凸状の抜け止め片95が形成され る。なお、係止片92は、突起体94の近傍に、その一方主面から他方主面にか けて貫通した孔92aを有する。 本実施例では、ベース片88、支持片90、係止片92、突起体94、突出片 95、凸部96および薄肉ガイド部98が、弾性を有する合成樹脂材料で一体的 に形成される。この場合、特に、係止片92は、ベース片88と離間する方向に 抗して復元しようとする弾性力を備えるものである。
【0026】 ベース片88の上端部には、係止片92の延びる方向とは反対の方向にフック 首片100が形成される。フック首片100は、線状の薄肉部からなる折り曲げ 溝部104を有する首基片102を含む。首基片102の上縁部には、その長さ 方向の一方側に、フラップ片106が形成される。フラップ片106の幅方向の 一端縁部には、ヒンジ部108により首振り可能なフック体110が形成される 。ヒンジ部108は、該当する部位にたとえば線状の薄肉部からなる折り曲げ溝 を形成することにより構成される。
【0027】 本実施例では、出入口部と反対側の収納袋体本体12の端縁の所定の部位が一 対の挟持プレート66および68間に挟持され、ボタン部74およびボタン孔部 80等の閉塞手段により閉塞される。ボタン部74がボタン孔部80に留められ る場合、ボタン部74の平坦面78がボタン孔部80の直線状部84に案内され ると共に、ボタン部74の弾性膨出部76がボタン孔部80の円弧状部82に案 内されることにより、ボタン孔部80にボタン部74が挿通されて留められる。 この場合、弾性膨出部76は、その弾性力により、ボタン孔部80を通過すると きに一時的にボタン孔部80の周端縁を押し拡げる。そして、通過後は元の状態 に復帰するため、ボタン部74の弾性膨出部76がボタン孔部80に留められる 。
【0028】 さらに、本実施例では、フック部材64が一対の挟持プレート66,68の嵌 合部72に着脱自在に取着される。フック部材64の係止片92は、一方の挟持 プレート66の嵌合部72に係止される。フック部材64のベース片88と係止 片92との間に、保持部材62の嵌合部72が挟持される。ベース片88および 係止片92間に嵌合部72を挟み込むとき、係止片92の付勢力に抗して一時的 にベース片88と係止片92とが離間する。そして、係止片92の突起体94が 嵌合部72の係止孔70に挿通されて係止される。
【0029】 この場合、係止片92は、その先端部が薄肉ガイド部98の嵌合部72の面に 沿ってスライドしながら係止孔70に挿通される。つまり、薄肉ガイド部98は 、係止片92を嵌合部72に初期的に嵌め込むときの案内面の機能を有するもの である。係止孔70に突起体94が係止され、係止片92が保持部材62の嵌合 部72に取着されたときには、ベース片88および係止片92が元の状態に復帰 するので、ベース片88および係止片92の弾性力によって、より一層、嵌合部 72がベース片88および係止片92間に挟持される。 さらに、保持部材62の係止孔70に突起体94が嵌め込まれたときに、係止 孔70の縁端に抜け止め片95が係止されるため、フック部材64はより一層確 実に嵌合部72に取着される。
【0030】 本実施例の圧縮収納袋10では、衣類等の被収納物品を収納袋体本体12の中 に入れて封鎖ファスナー24を留め具30により閉鎖することにより、開口部1 4が封鎖される。この場合、収納袋体本体12の内部は、逆止弁22および通路 40を介して収納袋体本体12内の空気を外部に流出する方向にのみ外部の環境 空気と連通されているため、被収納物品が密封状態で収納される。
【0031】 次に、その状態で、被包装物品を押さえ付けるようにして収納袋体本体12全 体が外部から押圧される。このとき、収納袋体本体12内の空気は、連続弁群5 0の各逆止弁22の開口部22a,22b,22cおよび通路40を通って、複 数の流出口20から収納袋体本体12の外部に放出される。そのため、被収納物 品は、収納袋体本体12と共に偏平状に圧縮されて、収納袋体本体12内に密封 される。この場合、収納袋体本体12内は外部よりも減圧された所謂陰圧状態に なっているため、逆止弁22の内面どうしが密着され、その開口部22a,22 b,22cが閉塞される。つまり、圧縮収納後は、連続弁群50の各逆止弁22 の作用により、外部から収納袋体本体12内への環境空気の流入が防止される。
【0032】 また、本実施例では、複数の逆止弁22の軸方向の一端部および他端部がそれ ぞれ収納袋体本体12内部および通路40に配置されているので、複数の逆止弁 22は直接外部に露出していない。そのため、複数の逆止弁22は、他の物と接 触して損傷する恐れがなく、その逆止効果がより有効に機能する。
【0033】 本実施例の圧縮収納袋10では、特に、吊り下げ手段18が配設されているた め、被収納物品を圧縮収納後、収納袋体本体12を所望の場所に吊り下げた状態 で保管することができる。この場合、圧縮収納袋10は、鉛直方向に起立した状 態で吊り下げ支持することができる。 したがって、本実施例の圧縮収納袋10では、従来の圧縮収納袋のように圧縮 収納後にそれを積み重ねた状態で収納スペースに保管する場合に比べて、平面的 な収納保管スペースを削減することができる。そのため、本実施例の圧縮収納袋 10では、それを用いた圧縮収納後の圧縮収納袋の押入れ等への保管作業が容易 となり、収納場所の適用範囲が広げることができる。
【0034】 図9は、本願考案にかかる圧縮収納袋に適用される吊り下げ手段の他の例を示 す要部斜視図である。図9に示す実施例の圧縮収納袋10は、上述の実施例の圧 縮収納袋10と比べて、特に、吊り下げ手段18の保持部材62の構造が相違す る。すなわち、図9に示す圧縮収納袋10は、一対の挟持プレート112,11 4を含み、一方の挟持プレート112は、上述の実施例の挟持プレート66と比 べて、特に、その長さ方向の中間部を除く両側に分離した構造を有するものであ る。また、係止孔116を有する嵌合部118は、上述の実施例と比べて、もう 一方の挟持プレート114に単独で形成され、挟持プレート114の長さ方向の 中間部に配設される。 したがって、図9に示す圧縮収納袋10では、一方の分離した2つの挟持プレ ート112と他方の挟持プレート114との間に収納袋体本体12の端部が着脱 自在に挟持される。
【0035】 さらに、図9に示す圧縮収納袋10では、挟持プレート114がその長さ方向 の両側に2つの縦長のスリット孔120を有する。スリット孔120の幅方向の 両側には、たとえば断面半円形の弾性膨出部122aを備えたボタン部122が 形成される。 また、挟持プレート114は、その長さ方向の両側でボタン部122と対応す る位置に、ボタン孔部124を有する。ボタン孔部124の周端縁は、ボタン部 122の弾性膨出部122aの円弧状面に対応する円弧状部および弾性膨出部1 22aの平坦状面に対応する直線状部を備えた周縁端を有するものである。ボタ ン孔部124の大きさは、ボタン部122の外形よりもわずかに小さく形成され る。
【0036】
【考案の効果】
本願考案によれば、被収納物品を圧縮収納した後の収納保管作業が簡便で、収 納場所の適用範囲が広い圧縮収納袋が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案にかかる圧縮収納袋の一例を示す正面
図である。
【図2】図1の線II−IIにおける断面図である。
【図3】本願考案にかかる圧縮収納袋に適用される逆止
弁の配置等を示す要部拡大正面図である。
【図4】図3の線IV−IVにおける要部拡大断面図で
ある。
【図5】図3の線V−Vにおける要部拡大断面図であ
る。
【図6】本願考案にかかる圧縮収納袋に適用される逆止
弁の要部拡大分解斜視図である。
【図7】本願考案にかかる圧縮収納袋に適用される吊り
下げ手段の一例を示す要部斜視図である。
【図8】本願考案にかかる圧縮収納袋に適用されるフッ
ク部材の一例を示す斜視図である。
【図9】本願考案にかかる圧縮収納袋に適用される吊り
下げ手段の他の例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
10 圧縮収納袋 12 収納袋体本体 13 取り付け孔 14 開口部(出入口部) 16 封鎖手段 18 吊り下げ手段 20 流出口 22 逆止弁 22a,22b,22c 逆止弁の開口部 23 偏平筒状部 24 封鎖ファスナー 26 雄体 26a 凸条部 28 雌体 28a 凹条部 30 留め具 32a,32b 対向片 34 連接部 36 セパレータ舌片 38a,38b 爪片 40 通路 42,44,46,48,58a,58,60a,60
b 融着部分 50 連続弁群 54,56 弁基片 62 保持部材 64 フック部材 66,68,112,114 一対の挟持プレート 70,116 係止孔 72,118 嵌合部 74,122 ボタン部 76 弾性膨出部 78 平坦面 80,124 ボタン孔部 82 円弧状部 84 直線状部 86 保持部材のヒンジ部 88 ベース片 90 支持片 92 係止片 94 突起体 95 抜け止め片 96 凸部 98 薄肉ガイド部 100 フック首片 102 首基片 104 折り曲げ溝部 106 フラップ片 108 フック部材のヒンジ部 110 フック体 120 スリット孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 85/18 B65D 85/18 C

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その一方に被収納物品を出し入れするた
    めの出入口部を有し、合成樹脂材料からなる収納袋体本
    体、 その一方側が前記収納袋体本体の内部に延び、その他方
    側が前記収納袋体本体の外部と連通する通路に延びて配
    置される合成樹脂材料からなる偏平筒状の逆止弁、 前記出入口部と反対側の前記収納袋体本体の端縁に配設
    され、前記逆止弁および前記通路を介して、前記収納袋
    体本体内の空気が流出可能となる流出口、 前記出入口部を開封自在に封鎖する封鎖手段、および前
    記収納袋体本体を所望の位置に吊り下げて支持する吊り
    下げ手段を含む、圧縮収納袋。
  2. 【請求項2】 前記吊り下げ手段は、 前記収納袋体本体の前記出入口部と反対側に着脱自在に
    配設され、前記収納袋体本体を保持する保持部材、およ
    び前記保持部材に着脱自在に配設される首振り可能なフ
    ック部材を含む請求項1に記載の圧縮収納袋。
  3. 【請求項3】 前記保持部材は、 開閉自在に形成され、その間に前記出入口部と反対側の
    前記収納袋体本体の端部を挟持する一対の挟持プレー
    ト、 前記一対の挟持プレートの長手方向の中間部に配設さ
    れ、貫通した係止孔を有し、前記フック部材が着脱自在
    に挟み込まれる嵌合部、および前記一対の挟持プレート
    の間に前記収納袋体本体を挟持したときに一方の前記挟
    持プレートおよび他方の前記挟持プレート間を閉塞する
    閉塞手段を含む、請求項2に記載の圧縮収納袋。
  4. 【請求項4】 前記閉塞手段は、 一方の前記挟持プレートの長手方向に所定の間隔を隔て
    て配設され、球冠状の弾性膨出部を有する複数のボタン
    部、および他方の前記挟持プレートの長手方向に所定の
    間隔を隔てて配設され、前記ボタン部が留められるボタ
    ン孔部を含み、 前記ボタン部は、その径方向の両側に平坦面を備え、 前記ボタン孔部は、その周端縁が円弧状部と前記平坦面
    に対応する直線状部とを備え、前記ボタン孔部の直線状
    部間の幅は、前記弾性膨出部の幅よりもわずかに小さく
    形成される、請求項3に記載の圧縮収納袋。
  5. 【請求項5】 前記フック部材は、 環状枠形のベース片、 係止孔を有し、前記ベース片と対向するように配設さ
    れ、前記嵌合部に係止される係止片、 前記係止片の延びる方向とは反対の方向に前記ベース片
    から延び設けられるフック首片、および前記フック首片
    の端縁部に形成されたヒンジ部を介して、首振り自在に
    配設されるフック体を含み、 前記係止片は、前記ベース片と離間する方向に抗して復
    元しようとする弾性力を有する、請求項3または請求項
    4に記載の圧縮収納袋。
  6. 【請求項6】 前記係止片は、 前記係止片の一方面側へ膨出し、前記嵌合部の係止孔に
    嵌め込まれる突起体、 前記突起体の一部に配設され、前記係止片の先端部を前
    記嵌合部の面に沿って嵌め込みやすくするための薄肉ガ
    イド部、および前記突起体が前記保持部材の係止孔に嵌
    め込まれたときに、前記係止孔の縁端に係止される凸状
    の抜け止め片を含む、請求項5に記載の圧縮収納袋。
  7. 【請求項7】 前記収納袋体本体は、複数の前記逆止弁
    が間隔を隔てて連続して配置されてなる連続弁群を含
    む、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の圧縮収
    納袋。
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